JP5948551B2 - 装身具用合金 - Google Patents
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Description
そこで、白金の代替品が研究され、各種の代替品が提案されている(例えば、特許文献1(請求項1)参照。)。
まず、特許文献1のプラチナ(白金)を1.0質量%、ルテニウムを4.0質量%では、得られた装身具の硬度が低下し、装身具の表面に擦り傷ができ易い。
また、ルテニウムの影響で、得られた装身具の輝きが鈍く、くすんだ印象を与える。
さらに、少量ではあるが、白金が含まれるため、白金の使用をゼロにすることが望まれる。
95質量%のパラジウムと、残部が第1の金属及び第2の金属からなり、
前記装身具は指輪であり、
前記第1の金属は、2.0〜3.0質量%のニオブであり、
前記第2の金属は、2.0〜3.0質量%のガリウムであることを特徴とする。
95質量%のパラジウムと、残部が第1の金属及び第2の金属からなり、
前記装身具は指輪であり、
前記第1の金属は0.5質量%のイットリウムであり、
前記第2の金属は4.5質量%の銀であることを特徴とする。
よって、本発明によれば、白金を用いないで、硬く、表面が輝く装身具用合金が提供される。
よって、本発明によれば、白金を用いないで、硬く、表面が輝く装身具用合金が提供される。
このような装身具用合金鋳物10から、硬さ、明るさ及び鋳造性の情報を得ることができる。
(a)に示す平板鋳物11は、鋳造欠陥が認められないところの良品である。
一方、(b)に示す平板鋳物11は、表面に亀裂13が認められたため、不良品となる。
(a)に示すリング鋳物12は、鋳造欠陥が認められないところの良品である。
一方、(b)に示すリング鋳物12は、割れ14、14が認められたため、不良品となる。
○試料の作製:
合金は、次の表に示すように、合金No.1〜合金No.9を準備した。
合金No.1〜合金No.9を用いて、ロストワックス精密鋳造法により、図1に示す装身具用合金鋳物10を各々作製した。
得られた鋳物を、試料01〜試料09と呼称する。
試料01〜試料09のビッカース硬さ(Hv)を測定した。測定結果を次表に示す。
大きな硬さが望まれるため、Hv100未満を「×」、Hv120以上を「○」、これらの中間を「△」として評価した。
試料01〜試料09の明るさ(L*)を測定した。測定結果を次表に示す。
明るい程よいので、L*83未満を「×」、L*83以上を「○」として評価した。
試料01〜試料09における平板鋳物(図2)とリング鋳物(図3)を対象に、表面を観察した。観察結果を次表に示す。
リングについては、観察で、割れが無ければ「○」、割れが有れば「×」とした。
平板とリングの観察結果を合わせて、○が2つであれば評価は「○」、○が1つであれば評価は「△」、○が無ければ評価は「×」とした。
表2の評価と表3の評価と表4の評価を一覧にしたものを次に示す。
総合評価が○又は◎である、試料01〜試料04、及び試料06〜試料07ついては、十分に実用に耐えると考えられる。
すなわち、95質量%のパラジウムと、残部が第1の金属及び第2の金属からなり、第1の金属は、ニオブ、ゲルマニウム、イットリウムの1種であり、第2の金属は、金、銀、ガリウム、スズの1種である装身具用合金が、実用に供される。
すなわち、95質量%のパラジウムと、3質量%のニオブと、2質量%のガリウムからなる指輪、又は、95質量%のパラジウムと、0.5質量%のイットリウムと、4.5質量%の銀からなる指輪が推奨される。
この場合は、95質量%のパラジウムと、残部が第1の金属及び第2の金属からなり、第1の金属は、ニオブ、ゲルマニウム、イットリウムの1種であり、第2の金属は、金、銀、ルテニウム、ガリウム、インジウム、スズの1種であることを特徴とする装身具用合金が提供される。
試料を増やし、試料01〜09と同様の上記手順で、硬さ、明るさ及び鋳造性を測定した。なお、便宜的に、試料01〜09の内容を以下の表中に、再掲した。
第1金属をゲルマニウムとし、第2金属をスズとして、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
それ以上の品質が要求される場合は、総合評価は○以上が必要であり、試料10、01、11が採用可能である。結果、第1の金属は0.5〜1.5質量%のゲルマニウムであり、第2の金属は3.5〜4.5質量%のスズである装身具用合金が提供される。
第1金属をニオブとし、第2金属を銀として、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
それ以上の品質が要求される場合は、総合評価は○以上が必要であり、試料02、13、14が採用可能である。結果、第1の金属は0.5〜1.5質量%のニオブであり、第2の金属は3.5〜4.5質量%の銀である装身具用合金が提供される。
第1金属をニオブとし、第2金属を金として、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
それ以上の品質が要求される場合は、総合評価は○以上が必要であり、試料03、17、18が採用可能である。結果、第1の金属は0.5〜1.5質量%のニオブであり、第2の金属は3.5〜4.5質量%の金である装身具用合金が提供される。
第1金属をニオブとし、第2金属をガリウムとして、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
それ以上の品質が要求される場合は、総合評価は○以上が必要であり、試料04、21、22が採用可能である。結果、第1の金属は1.0〜3.0質量%のニオブであり、第2の金属は2.0〜4.0質量%のガリウムである装身具用合金が提供される。
第1金属をニオブとし、第2金属をインジウムとして、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
第1金属をイットリウムとし、第2金属を銀として、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
ある程度の品質でよければ、総合評価が△以上であればよく、試料06、27が採用可能である。結果、第1の金属は0.5〜1.0質量%のイットリウムであり、第2の金属は4.0〜4.5質量%の銀である装身具用合金が提供される。
第1金属をイットリウムとし、第2金属を金として、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
品質が要求される場合は、総合評価は○以上が必要であり、試料07、30が採用可能である。結果、第1の金属は0.5〜1.0質量%のイットリウムであり、第2の金属は4.0〜4.5質量%の金である装身具用合金が提供される。
第1金属をイットリウムとし、第2金属をルテニウムとして、各々の体積%を変更しつつ、測定し、評価を実施した。
それ以上の品質が要求される場合は、総合評価は○以上が必要であり、試料33が採用可能である。結果、第1の金属は0.5質量%のイットリウムであり、第2の金属は4.5質量%のルテニウムである装身具用合金が提供される。
Claims (2)
- 身体に着ける装身具に供する装身具用合金であって、
95質量%のパラジウムと、残部が第1の金属及び第2の金属からなり、
前記装身具は指輪であり、
前記第1の金属は、2.0〜3.0質量%のニオブであり、
前記第2の金属は、2.0〜3.0質量%のガリウムであることを特徴とする装身具用合金。 - 身体に着ける装身具に供する装身具用合金であって、
95質量%のパラジウムと、残部が第1の金属及び第2の金属からなり、
前記装身具は指輪であり、
前記第1の金属は、0.5質量%のイットリウムであり、
前記第2の金属は、4.5質量%の銀であることを特徴とする装身具用合金。
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