JP5946785B2 - 視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置 - Google Patents

視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5946785B2
JP5946785B2 JP2013049991A JP2013049991A JP5946785B2 JP 5946785 B2 JP5946785 B2 JP 5946785B2 JP 2013049991 A JP2013049991 A JP 2013049991A JP 2013049991 A JP2013049991 A JP 2013049991A JP 5946785 B2 JP5946785 B2 JP 5946785B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
focused image
focus
contrast information
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013049991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014176047A (ja
Inventor
納谷 昌之
昌之 納谷
恵梨子 池永
恵梨子 池永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2013049991A priority Critical patent/JP5946785B2/ja
Publication of JP2014176047A publication Critical patent/JP2014176047A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5946785B2 publication Critical patent/JP5946785B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、人の肌の透明感などの視覚効果を評価する視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置に関するものである。
肌の美しさを評価する指標の一つとして肌の透明感がある。肌の透明感は、肌のキメや毛穴の広がり、肌の表面の凹凸の状態などによって変わるものであり、このような肌の透明感を簡便な方法によって客観的に定量化して評価する方法が望まれている。
このように肌の透明感を定量化して評価することによって、化粧品の開発などに役立てることができたり、また、自分の肌の透明感を客観的に知りたいというニーズもある。また、肌に限らず、置物などのインテリアの質感などを定量化して評価できれば、それらの設計に役立てることができたり、また、購入する際における客観的な指標とすることができる。
特開2011−240086号公報 特開2005−159561号公報
現在、上述したように肌の透明感や物の質感などを簡便な方法によって評価する方法は提案されておらず、たとえば、特許文献1においては、肌の画像を解析することによって肌の色ムラを評価する方法が提案されているが、肌の透明感を定量的に評価する方法については提案されていない。
また、特許文献2には、人の顔に焦点を合わせた合焦画像と、合焦画像の焦点から焦点がずれた非合焦画像とを取得することが開示されているが、これらの画像を用いて肌の透明感を定量的に評価する方法については開示されていない。
本発明は、上記の問題に鑑み、肌の透明感や物の質感などの視覚効果の定量的な評価結果を簡便に確認することができる視覚効果評価方法、装置およびプログラム並びに画像撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の視覚効果評価装置は、被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、上記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得する画像取得部と、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを取得するコントラスト情報取得部と、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを比較するコントラスト情報比較部と、その比較結果に基づいて、被検体の視覚的な評価情報を表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする。
また、上記本発明の視覚効果評価装置においては、コントラスト情報取得部を、合焦画像に対してフーリエ変換処理を施して合焦画像の空間周波数スペクトルを合焦画像のコントラスト情報として取得し、かつ非画像画像に対してフーリエ変換処理を施して非合焦画像の空間周波数スペクトルを非合焦画像のコントラスト情報として取得するものとできる。
また、コントラスト情報比較部を、合焦画像の空間周波数スペクトルと非合焦画像の空間周波数スペクトルとの相関係数を上記比較結果として取得するものとできる。
また、表示制御部を、上記相関係数を視覚的な評価情報として表示させるものとできる。
また、表示制御部を、合焦画像および非画像画像の空間周波数スペクトルを視覚的な評価情報として表示させるものとできる。
また、コントラスト情報を取得する被検体における評価対象範囲の情報を取得する評価対象範囲取得部を設けることができる。
また、画像取得部を、被検体の所望の色画像または偏光画像を取得するものとし、表示制御部を、色画像または偏光画像を表示させるものとできる。
本発明の画像撮像装置は、上記本発明の視覚効果評価装置と、被検体の合焦画像および非合焦画像を撮像する撮像素子とを備えたことを特徴とする。
また、上記本発明の画像撮像装置においては、被検体の像を撮像素子に結像するフォーカスレンズ結像系と、そのフォーカスレンズ結像系を制御することによって、合焦画像を取得する際のフォーカス処理と非合焦画像を取得する際のデフォーカス処理とを自動的に行うフォーカス制御部とを設けることができる。
また、フォーカス制御部を、合焦画像と非合焦画像の撮影の前に予め設定された被検体における焦点位置に対して、フォーカス処理とデフォーカス処理とを自動的に行うものとできる。
また、フォーカス制御部を、被検体における焦点位置の指定を受け付けるものとできる。
本発明の視覚効果評価方法は、被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、上記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを取得し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを比較し、その比較結果の情報に基づいて、被検体の視覚的な評価情報を表示させることを特徴とする。
本発明の視覚効果評価プログラムは、コンピュータを、被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、上記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得する画像取得部と、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを取得するコントラスト情報取得部と、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを比較するコントラスト情報比較部と、その比較結果の情報に基づいて、被検体の視覚的な評価情報を表示させる表示制御部として機能させることを特徴とする。
本発明の視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置によれば、被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、上記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを取得し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを比較し、その比較結果に基づいて、被検体の視覚的な評価情報を表示させるようにしたので、たとえば肌の透明感などの視覚効果の定量的な評価結果を簡便な方法によって確認することができる。なお、コントラスト情報の比較結果を肌の評価情報として用いることができる理由については、後で詳述する。
本発明の視覚効果評価装置の一実施形態を用いた画像撮像装置の概略構成を示すブロック図 本発明の視覚効果評価装置の一実施形態を用いた画像撮像装置の作用を説明するためのフローチャート 化粧評価用頭部マネキンを撮影して取得された合焦画像と非合焦画像の一例を示す図 合焦画像の頬部の範囲の空間周波数スペクトルおよび極座標変換したグラフと、非合焦画像の頬部の範囲の空間周波数スペクトルおよび極座標変換したグラフとの一例を示す図 合焦画像の目の範囲の空間周波数スペクトルおよび極座標変換したグラフと、非合焦画像の目の範囲の空間周波数スペクトルおよび極座標変換したグラフの一例を示す図 明るい頬部の範囲Ra1,Ra2と、暗い頬部の範囲Rb1,Rb2をそれぞれ評価対象範囲として指定した図 合焦画像における明るい頬部の範囲Ra1の空間周波数スペクトルと、非合焦画像における明るい頬部の範囲Ra2の空間周波数スペクトルの一例を示す図 合焦画像における暗い頬部の範囲Rb1の空間周波数スペクトルと、非合焦画像における暗い頬部の範囲Rb2の空間周波数スペクトルの一例を示す図 本発明の視覚効果評価装置のその他の実施形態を用いた画像撮像装置の概略構成を示すブロック図
以下、本発明の視覚効果評価装置および方法並びにプログラムの一実施形態を用いた画像撮像装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の画像撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。なお、図1に示す画像撮像装置1における視覚効果評価装置20は、本発明の視覚効果評価プログラムを画像撮像装置1内のメモリなどにインストールし、そのプログラムを画像撮像装置1内の制御部40によって実行することにより実現されるものである。画像撮像装置1にインストールされる視覚効果評価プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記憶されたものでもよいし、インターネット等のネットワークを介して配布されたものでもよい。また、本実施形態の画像撮像装置1は、視覚効果評価装置20に特徴を有するものであるため、以下、その点を中心に説明する。
本実施形態の画像撮像装置1は、図1に示すように、人の顔の像を撮像する撮像素子10と、人の顔の像を撮像素子10の撮像面に結像するフォーカスレンズ結像系11と、撮像素子10によって撮像された画像に基づいて、人の顔の肌の評価情報を取得する視覚効果評価装置20と、視覚効果評価装置20によって取得された肌の評価情報を表示する表示部30と、画像撮像装置1の全体を制御する制御部40とを備えている。
撮像素子10は、所定のカラーフィルタ配列を持つCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどから構成されるものである。撮像素子10によって撮像された人の顔を含む画像は、デジタル信号に変換された後、視覚効果評価装置20に出力される。
フォーカスレンズ結像系11は、図示省略したフォーカスアクチュエータに駆動されて光軸(図1の矢印A方向)に沿って前後移動する2枚のレンズ11a,11bから構成されるものである。フォーカスアクチュエータは、後述するフォーカス制御部26からの制御信号に応じて駆動制御されるものである。なお、フォーカスレンズ結像系11は、2枚のレンズから構成されるものに限らず、1枚のレンズから構成されるものでも良いし、3枚以上のレンズ群から構成されるものでもよい。
視覚効果評価装置20は、画像取得部21と、コントラスト情報取得部22と、コントラスト情報比較部23と、表示制御部24と、評価対象範囲取得部25と、フォーカス制御部26とを備えている。
画像取得部21は、撮像素子10から取得された画像データを取得するものであり、特に、本実施形態においては、被写体である顔に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、上記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得するものである。
合焦画像は、フォーカス制御部26によるフォーカスレンズ結像系11の制御によって、人の顔に焦点が合った状態で撮像された画像である。非合焦画像は、合焦画像が撮像された際におけるフォーカスレンズ結像系11の焦点からずれた位置に焦点があった状態で撮像された画像である。
コントラスト情報取得部22は、画像取得部21によって取得された合焦画像のコントラスト情報と、非合焦画像のコントラスト情報とを取得するものである。具体的には、本実施形態のコントラスト情報取得部22は、合焦画像に対して高速フーリエ変換処理を施して空間周波数スペクトルを算出し、その算出した空間周波数スペクトルを合焦画像のコントラスト情報として取得するものである。また、コントラスト情報取得部22は、非合焦画像に対しても高速フーリエ変換処理を施して空間周波数スペクトルを算出し、その算出した空間周波数スペクトルを非合焦画像のコントラスト情報として取得するものである。
このように空間周波数スペクトルをコントラスト情報として取得することによって、肌の表面の凹凸パターンの情報をコントラスト情報に含めることができ、すなわち、肌の見た目の透明感の情報をコントラスト情報に含めることができる。
なお、本実施形態においては、コントラスト情報として空間周波数スペクトルを取得するようにしたが、これに限らず、たとえば、合焦画像における最大輝度値と最小輝度値との差または比を合焦画像のコントラスト情報として取得し、非合焦画像における最大輝度値と最小輝度値との差または比を非合焦画像のコントラスト情報として取得するようにしてもよい。また、合焦画像および非合焦画像のコントラストを表す情報であれば、その他の情報を取得するようにしてもよい。
コントラスト情報比較部23は、コントラスト情報取得部22によって取得された合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを比較し、その比較結果を表示制御部24に出力するものである。
具体的には、本実施形態のコントラスト情報比較部23は、合焦画像の空間周波数スペクトルと非合焦画像の空間周波数スペクトルとの相関係数を算出し、その相関係数を比較結果として表示制御部24に出力するものである。
なお、本実施形態においては、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報との比較結果として空間周波数スペクトルの相関係数を取得するようにしたが、コントラスト情報の比較結果としては、これに限られるものではない。たとえば、コントラスト情報が、最大輝度値と最小輝度値との差または比のような1つの数値である場合には、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報との差や比を比較結果として取得するようにしてもよい。
表示制御部24は、コントラスト情報比較部23から出力されたコントラスト情報の比較結果に基づいて、肌の評価情報を表示部30に表示させるものである。具体的には、本実施形態の表示制御部24は、合焦画像の空間周波数スペクトルと非合焦画像の空間周波数スペクトルとの相関係数の値を、肌の評価情報として表示部30に表示させるものである。
なお、本実施形態においては、相関係数の値をそのまま肌の評価情報として表示部30に表示させるようにしたが、これに限らず、たとえば、予め相関係数を閾値によって複数の段階に分類し、相関係数が大きいほどより透明感がある肌であるとして各分類に丸、三角、バツのような記号を割り当てておき、今回取得した相関係数が属する分類の記号を表示するようにしてもよい。また、このような記号ではなく、異なる色のマークを割り当てておき、今回取得した相関係数が属する分類の色のマークを表示するようにしてもよい。
また、表示制御部24は、肌の評価情報として相関係数の情報を表示させるだけでなく、合焦画像と非合焦画像の空間周波数スペクトルや、空間周波数スペクトルを極座標変換したグラフなども表示させるようにしてもよい。
また、表示制御部24は、画像取得部21において取得された合焦画像と非合焦画像とを表示部30に表示させるものである。
評価対象範囲取得部25は、上述したコントラスト情報を算出する顔における評価対象範囲の情報を取得するものである。具体的には、表示部30に表示された合焦画像または非合焦画像上において、ユーザによって評価対象範囲が指定され、評価対象範囲取得部25は、その指定された評価対象範囲の情報を取得するものである。評価対象範囲取得部25によって取得された評価対象範囲の情報は、コントラスト情報取得部22に出力され、コントラスト情報取得部22は、入力された評価対象範囲内の合焦画像および非合焦画像のコントラスト情報を取得するものである。
なお、ユーザによる評価対象範囲の指定については、本実施形態においてはタッチパネルで構成された表示部30上で受け付けられるものとするが、これに限らず、その他の所定の入力部によって評価対象範囲の指定を受け付けるようにしてもよい。
上記のように評価対象範囲を任意に指定できるようにすることによって、顔の中における関心領域を任意に指定することができる。なお、評価対象範囲は、任意にユーザが指定するのではなく、顔の頬部や額部などを自動的に検出して、その部分を評価対象範囲として自動的に設定するようにしてもよい。顔の頬部や額部の検出方法については、公知な方法を用いることができる。
フォーカス制御部26は、上述したようにフォーカスレンズ結像系11の各レンズ11a,11bの移動を制御するものである。フォーカス制御部26は、いわゆるオートフォーカス処理によってフォーカスレンズ結像系11を移動させ、合焦画像を撮影するための焦点位置となるように制御するものである。
また、上述したオートフォーカス処理において、各レンズ11a,11bを移動させながら各位置で画像を撮像し、その複数の画像のうち、コントラストが最も高い画像が撮影されたときのレンズ11a,11bの位置を顔に対する合焦位置とする場合には、その合焦位置以外のレンズ位置で撮像された画像を上述した非合焦画像として取得するようにしてもよい。すなわち、この場合、オートフォーカス処理の中でデフォーカス処理も行われていることになる。このようにしてオートフォーカス処理の中で非合焦画像を取得することによって、改めてデフォーカス処理を行う必要がなく、処理を早く行うことができる。
ただし、これに限らず、顔に対する合焦位置からのずれ量を予め設定しておき、そのずれ量に基づいて各レンズ11a,11bを移動させてデフォーカス処理を行って非合焦画像を撮影するようにしてもよい。
また、上述したようにコントラストが最も高い画像が撮影されたときのレンズ11a,11bの位置を顔に対する合焦位置とするのではなく、顔における合焦位置を予め設定するようにしてもよい。
たとえば顔における頬部や鼻や額や眼などといった特定の部位を焦点位置として予め設定するようにしてもよい。そして、フォーカス制御部26において、これらの特定部位を画像から自動的に認識し、その認識した特定部位を焦点位置として、フォーカス処理やデフォーカス処理を自動的に行って合焦画像と非合焦画像とを取得するようにしてもよい。なお、画像における頬部などの自動認識については、種々の公知の技術を用いることができる。
また、上述したように特定部位を画像から自動的に認識するのではなく、ユーザが指定するようにしてもよい。具体的には、たとえばタッチパネルで構成された表示部30上で焦点位置とする特定部位の指定を受け付けるようにしてもよい。
また、上述した評価対象範囲を焦点位置として設定するようにしてもよい。
表示部30は、上述したように、肌の評価情報や合焦画像や非合焦画像を表示するものである。本実施形態の表示部30はタッチパネルで構成され、上述したように評価対象範囲の指定を受け付けるものでもある。評価対象範囲の受け付けは、たとえば、合焦画像または非合焦画像上に矩形の枠画像を表示させ、その枠画像の位置や大きさの指定を受け付けることによって行うようにすればよい。
次に、本実施形態の画像撮像装置1の作用について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、フォーカスレンズ結像系11を制御して人の顔を撮像素子10によって撮像することによって合焦画像と非合焦画像とが画像取得部21によって取得される(S10)。合焦画像と非合焦画像との撮影方法については、上述したとおりである。
そして、画像取得部21によって取得された合焦画像と非合焦画像とは、表示制御部24に出力され、合焦画像と非合焦画像とが表示部30に表示される。次いで、表示部30に表示された合焦画像および非合焦画像上において、コントラスト情報を取得する評価対象範囲がユーザによって指定される。ユーザによって指定された評価対象範囲の情報は評価対象範囲取得部25によって取得され、コントラスト情報取得部22に出力される(S12)。
次に、合焦画像と非合焦画像と評価対象範囲の情報とがコントラスト情報取得部22によって取得され、コントラスト情報取得部22は、入力された評価対象範囲内の合焦画像と非合焦画像とに高速フーリエ変換処理を施して、それぞれの空間周波数スペクトルをコントラスト情報として取得する(S14)。
コントラスト情報取得部22によって取得された合焦画像と非合焦画像のコントラスト情報は、コントラスト情報比較部23に入力され、コントラスト情報比較部23は、入力された合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報との比較を行う(S16)。具体的には、上述したように合焦画像の空間周波数スペクトルと非合焦画像の空間周波数スペクトルとの相関係数を算出し、その算出した相関係数を比較結果として表示制御部24に出力する。
表示制御部24は、入力された相関係数を肌の評価情報として表示部30に表示させる(S18)。
上記実施形態の画像撮像装置1によれば、人の顔に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、上記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを取得し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報とを比較し、その比較結果に基づいて、顔の肌の評価情報を表示させるようにしたので、簡便に肌の透明感などの視覚効果の評価結果を確認することができる。
以下、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報との比較結果を肌の評価情報として用いることができる理由と、コントラスト情報の比較結果を用いた視覚効果評価の実施例について説明する。なお、ここでは人の顔の代用として、人の肌に近い表面を有する化粧評価用頭部マネキンの顔を用い、この化粧評価用頭部マネキンに対して斜め方向から白熱球で照明した状態で合焦画像と非合焦画像とを取得した。
図3は、化粧評価用頭部マネキンを撮影して取得された合焦画像と非合焦画像の一例を示す図である。図3における頬部の範囲R1,R2を対象評価範囲として指定し、この頬部の範囲R1,R2内の合焦画像と非合焦画像との空間周波数スペクトルをコントラスト情報として取得した。
図4の上段は、合焦画像の頬部の範囲R1の空間周波数スペクトルとその空間周波数スペクトルを極座標変換したグラフとの一例を示すものである。また、図4の下段は、非合焦画像の頬部の範囲R1の空間周波数スペクトルとその空間周波数スペクトルを極座標変換したグラフとの一例を示すものである。
次に、図4に示す空間周波数スペクトルと比較検討するため、図3に示すような目の範囲R3,R4を対象評価範囲として指定し、この目の範囲R3,R4内の合焦画像と非合焦画像との空間周波数スペクトルをコントラスト情報として取得した。
図5の上段は、合焦画像の目の範囲R3の空間周波数スペクトルとその空間周波数スペクトルを極座標変換したグラフとの一例を示すものである。また、図5の下段は、非合焦画像の目の範囲R4の空間周波数スペクトルとその空間周波数スペクトルを極座標変換したグラフとの一例を示すものである。
図4に示す頬部の範囲R1,R2の2つの空間周波数スペクトルの差と、図5に示す目の範囲R3,R4の2つの空間周波数スペクトルの差を比べると、画像のコントラストがより大きい目の範囲の2つの空間周波数スペクトルの差の方が、頬部の範囲の2つの空間周波数スペクトルの差よりも大きいことが分かった。つまり、画像のコントラストがより大きい目の範囲の2つの空間周波数スペクトルの方が相関がないことがわかった。
このことから、画像のコントラストがより大きい、すなわち画像上において凹凸がより明確に現れている方が、2つの空間周波数スペクトルの差が大きくなることがわかる。つまり、凹凸の少ない透明感のある肌の画像である場合には、2つの空間周波数スペクトルの差は小さくなり、凹凸が目立つ肌の画像である場合には、2つの空間周波数スペクトルの差が大きくなることになり、2つの空間周波数スペクトルの差を肌の評価情報として用いることが可能であると分かった。
次に、同じ顔において、照明条件が異なる範囲であって見た目のコントラストが異なる2つの範囲を評価対象範囲として指定し、その2つの範囲のそれぞれについて、合焦画像と非合焦画像のコントラスト情報の比較結果を取得した。
具体的には、図6に示すような明るい頬部の範囲Ra1,Ra2と、暗い頬部の範囲Rb1,Rb2とをそれぞれ評価対象範囲として指定した。明るい頬部の範囲Ra1,Ra2の方が、暗い頬部の範囲Rb1,Rb2よりも見た目のコントラストが小さく、すなわち凹凸が目立たない肌であるといえる。
図7は、合焦画像における明るい頬部の範囲Ra1の空間周波数スペクトルと、非合焦画像における明るい頬部の範囲Ra2の空間周波数スペクトルとの一例を示すものである。このとき、2つの空間周波数スペクトルの相関係数は、0.981であった。
一方、図8は、合焦画像における暗い頬部の範囲Rb1の空間周波数スペクトルと、非合焦画像における暗い頬部の範囲Rb2の空間周波数スペクトルとの一例を示すものである。このとき、2つの空間周波数スペクトルの相関係数は、0.899であった。
図7と図8の結果から、凹凸が目立たない明るい頬部の範囲Ra1,Ra2の方が、凹凸が目立つ暗い頬部の範囲Rb1,Rb2よりも相関係数が大きくなっていることが分かる。これにより、合焦画像と非合焦画像の2つの空間周波数スペクトルの相関係数を取得することによって、肌の凹凸の状態、すなわち透明感などの視覚効果を評価することができることが分かる。
また、上記実施形態の画像撮像装置1においては、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報との比較結果を肌の評価情報として取得するようにしたが、さらに、肌の評価情報として、偏光画像や色画像などを取得し、これを表示部30に表示するようにしてもよい。
具体的には、図9に示すように、画像撮像装置1に対して偏光フィルムや色フィルタなどのフィルタ12を設け、このフィルタ12を透過して撮像された偏光画像や色画像を画像取得部21によって取得し、表示制御部24が、これらの画像を表示部30に表示するようにしてもよい。色フィルタとしては、たとえば肌の凹凸が現れやすい緑フィルタを用いることができるが、これに限らず、その他の色のフィルタを用いるようにしてもよい。
このように偏光画像や色画像を表示させることによって、肌の評価精度を向上させることができる。
また、上記実施形態の画像撮像装置1は、いわゆるデジタルカメラやデジタルビデオカメラに適用することができるが、これに限らず、たとえばカメラ付きの携帯電話やタブレット端末のような携帯端末や、カメラ付きのコンピュータなどに適用することもできる。
また、上記実施形態における視覚効果評価装置20をカメラ機能をもたないコンピュータなどに設け、合焦画像と非合焦画像については、そのコンピュータ以外のデジタルカメラなどの画像撮像装置によって撮影して上記コンピュータなどに入力するようにしてもよい。
また、上記実施形態の画像撮像装置1を用いて、たとえば異なる人の顔の肌をそれぞれ評価する場合には、それぞれの顔を撮影する際における照明条件を同じにすることが望ましい。このように照明条件を同じ条件として異なる人の画像をそれぞれ撮影できる装置としては、たとえばフェイシャルステージ(モリテックス社製)などがある。
また、上記実施形態では、評価対象を人の顔としたが、顔に限らず手足などの肌を評価するようにしてもよい。また、肌に限らず、置物などを撮影し、合焦画像のコントラスト情報と非合焦画像のコントラスト情報との比較結果を置物の質感の評価情報として表示させるようにしてもよい。
1 画像撮像装置
10 撮像素子
11 フォーカスレンズ結像系
11a,11b レンズ
12 フィルタ
20 視覚効果評価装置
21 画像取得部
22 コントラスト情報取得部
23 コントラスト情報比較部
24 表示制御部
25 評価対象範囲取得部
26 フォーカス制御部
30 表示部
40 制御部

Claims (14)

  1. 被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、前記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得する画像取得部と、
    前記合焦画像のコントラスト情報と前記非合焦画像のコントラスト情報とを取得するコントラスト情報取得部と、
    前記合焦画像のコントラスト情報と前記非合焦画像のコントラスト情報とを比較するコントラスト情報比較部と、
    前記比較結果に基づいて、前記被検体の視覚的な評価情報を表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする視覚効果評価装置。
  2. 前記コントラスト情報取得部が、前記合焦画像に対してフーリエ変換処理を施して前記
    合焦画像の空間周波数スペクトルを前記合焦画像のコントラスト情報として取得し、かつ前記非合焦画像に対してフーリエ変換処理を施して前記非合焦画像の空間周波数スペクトルを前記非合焦画像のコントラスト情報として取得するものであることを特徴とする請求項1記載の視覚効果評価装置。
  3. 前記コントラスト情報比較部が、前記合焦画像の空間周波数スペクトルと前記非合焦画像の空間周波数スペクトルとの相関係数を前記比較結果として取得するものであることを特徴とする請求項2記載の視覚効果評価装置。
  4. 前記表示制御部が、前記相関係数を前記視覚的な評価情報として表示させるものであることを特徴とする請求項3記載の視覚効果評価装置。
  5. 前記表示制御部が、前記合焦画像および前記非合焦画像の前記空間周波数スペクトルを前記視覚的な評価情報として表示させるものであることを特徴とする請求項3または4記載の視覚効果評価装置。
  6. 前記コントラスト情報を取得する前記被検体における評価対象範囲の情報を取得する評価対象範囲取得部を備えたことを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の視覚効果評価装置。
  7. 前記画像取得部が、前記被検体の所望の色画像または偏光画像を取得するものであり、
    前記表示制御部が、前記色画像または前記偏光画像を表示させるものであることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の視覚効果評価装置。
  8. 前記被検体の視覚的な評価情報が、肌の視覚的な評価情報であることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の視覚効果評価装置
  9. 請求項1から8いずれか1項記載の視覚効果評価装置と、
    前記被検体の前記合焦画像および前記非合焦画像を撮像する撮像素子とを備えたことを特徴とする画像撮像装置。
  10. 前記被検体の像を前記撮像素子に結像するフォーカスレンズ結像系と、
    該フォーカスレンズ結像系を制御することによって、前記合焦画像を取得する際のフォーカス処理と前記非合焦画像を取得する際のデフォーカス処理とを自動的に行うフォーカス制御部とを備えたことを特徴とする請求項9記載の画像撮像装置。
  11. 前記フォーカス制御部が、前記合焦画像と前記非合焦画像の撮影の前に予め設定された前記被検体における焦点位置に対して、前記フォーカス処理と前記デフォーカス処理とを自動的に行うものであることを特徴とする請求項10記載の画像撮像装置。
  12. 前記フォーカス制御部が、前記被検体における焦点位置の指定を受け付けるものであることを特徴とする請求項11記載の画像撮像装置。
  13. 被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、前記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得し、
    前記合焦画像のコントラスト情報と前記非合焦画像のコントラスト情報とを取得し、
    前記合焦画像のコントラスト情報と前記非合焦画像のコントラスト情報とを比較し、
    該比較結果の情報に基づいて、前記被検体の視覚的な評価情報を表示させることを特徴とする視覚効果評価方法。
  14. コンピュータを、被検体に焦点を合わせて撮影された合焦画像と、前記焦点から焦点をずらして撮影された非合焦画像とを取得する画像取得部と、
    前記合焦画像のコントラスト情報と前記非合焦画像のコントラスト情報とを取得するコントラスト情報取得部と、
    前記合焦画像のコントラスト情報と前記非合焦画像のコントラスト情報とを比較するコントラスト情報比較部と、
    前記比較結果の情報に基づいて、前記被検体の視覚的な評価情報を表示させる表示制御部として機能させることを特徴とする視覚効果評価プログラム。
JP2013049991A 2013-03-13 2013-03-13 視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置 Active JP5946785B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049991A JP5946785B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049991A JP5946785B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014176047A JP2014176047A (ja) 2014-09-22
JP5946785B2 true JP5946785B2 (ja) 2016-07-06

Family

ID=51696849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013049991A Active JP5946785B2 (ja) 2013-03-13 2013-03-13 視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5946785B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101641268B1 (ko) 2015-03-20 2016-07-20 엘지전자 주식회사 피부 측정기기 및 그 제어방법

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005159561A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sharp Corp 美顔カメラ
JP5000196B2 (ja) * 2006-05-17 2012-08-15 株式会社 資生堂 美白効果の評価方法
JP5469859B2 (ja) * 2008-12-25 2014-04-16 花王株式会社 画像処理装置及びプログラム
JP2011212308A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Shiseido Co Ltd 肌評価装置、肌評価方法、及び肌評価プログラム
JP5426475B2 (ja) * 2010-05-21 2014-02-26 株式会社 資生堂 肌の色ムラ解析装置、肌の色ムラ解析方法、及び肌の色ムラ解析プログラム
JP5753055B2 (ja) * 2011-10-05 2015-07-22 花王株式会社 肌画像分析装置及び肌画像分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014176047A (ja) 2014-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10311298B2 (en) Biometric camera
JP4290100B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
KR101679290B1 (ko) 영상 처리 방법 및 장치
JP5789091B2 (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP6564271B2 (ja) 撮像装置及び画像処理方法、プログラム、並びに記憶媒体
JP2017517794A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
US20140286546A1 (en) Apparatus and method for processing fingerprint image
JP6443842B2 (ja) 顔検出装置、顔検出システム、及び顔検出方法
JP2012118817A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、プログラム、並びに記憶媒体
KR20110094037A (ko) 비디오 적외선 망막 이미지 스캐너
KR101784787B1 (ko) 이미징 기기 및 이미징 기기에서의 자동 초점맞춤 방법과 대응하는 컴퓨터 프로그램
CN109242794B (zh) 图像处理方法、装置、电子设备及计算机可读存储介质
JP2014138290A (ja) 撮像装置及び撮像方法
TWI394085B (zh) 辨識被攝主體之維度形態的方法
JP2007052609A (ja) 手領域検出装置及び手領域検出方法、並びにプログラム
WO2019104670A1 (zh) 深度值确定方法和装置
TWI519840B (zh) 能夠即時對特定可移動物件進行自動對焦的方法、具有自動對焦功能的攝影裝置、以及儲存用來執行即時對特定可移動物件進行自動對焦之電腦程式的電腦可讀式儲存媒體
CN106934349A (zh) 双摄像头成像及虹膜采集识别一体化设备
JP5946785B2 (ja) 視覚効果評価装置、方法およびプログラム並びに画像撮像装置
JP6033006B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、および制御プログラム、並びに撮像装置
JP2008089811A (ja) 撮像装置及びその制御方法
KR101635602B1 (ko) 홍채 인식 방법 및 장치
KR20090090851A (ko) 비접촉식 촬영이 가능한 촬상장치 및 비접촉식 촬영방법
JP2009267733A (ja) 撮像装置および撮像制御方法
JP5928024B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5946785

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250