JP5469859B2 - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
カメラ等で撮像した被験者の肌の画像を取り込んでその撮像画像を解析し、被験者の肌状態を診断する肌診断システムが存在する。この肌診断システムは、例えば化粧品売り場の店頭に導入され、この肌診断結果は、肌の状態に適した化粧品をアドバイスするなどの化粧カウンセリングにおいて用いられる。
肌診断システムにおける撮像画像の解析手法も種々提案されている。例えばキメや毛穴の微細な形状を高精度に画像抽出する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−305184号公報
しかしながら一般的な肌診断システムでは、例えば抽出されたキメや毛穴の画像が表示されたり、皮溝の鮮明さや皮丘の細やかさなどを表す数値が表示される。従ってその画像や数値の見方を熟知していない人(例えば、顧客、化粧品売り場の店員であっても経験が少ない店員)は、その診断結果から、肌状態の程度(即ち見た目の善し悪し)を適切に判断することができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、肌診断の測定の結果に基づいて、肌の状態の程度を容易に把握することができるようにするものである。
本発明の一側面の画像処理装置は、被験者の肌を撮影した診断対象画像より上記被験者の肌の状態を解析する画像処理装置において、肌の状態を表す診断項目の状態がその良好度の度合いに応じた2個以上の群に分類された教師画像について、群毎に、上記診断項目の状態がその群に分類された教師画像の所定の特徴量に基づいて算出された線形判別分析の基準を保持する保持手段と、被験者の肌を撮像した結果得られた診断対象画像から上記所定の特徴量を検出する検出手段と、上記線形判別分析の基準と上記診断対象画像の上記所定の特徴量による線形判別分析に基づいて、上記診断項目の状態を上記群のいずれかに分類する分類手段と、上記分類手段による分類結果を出力する出力手段とを有し、上記診断項目は、(a)キメ、(b)毛穴、(c)色ムラの少なくとも一つであり、上記特徴量は、(a)キメに対しては、上記診断対象画像から得られたエッジ画像の輝度平均値、上記エッジ画像の輝度歪度、キメ領域の数、(b)毛穴に対しては、上記診断対象画像から得られた毛穴領域の面積平均値、毛穴領域の面積比、被験者の年齢、(c)色ムラに対しては、上記診断対象画像のL*a*b*画像を構成するL*値の平均値、L*値の偏差、a*値の平均値、被験者の年齢、であることを特徴とする。
分類手段は、事前確率による重み付けを行って、上記診断対象画像の分類を行うことができる。
キメを肌の状態を表す診断項目とした場合の検出手段は、診断対象画像としてのRGB画像を輝度画像に変換し、上記輝度画像を小領域に分割し、各小領域の輝度平均と分散を補正し、補正後の輝度画像にガウシアンフィルタでぼかし処理を行った後エッジ検出処理を行い、その結果得られたエッジ画像から平均及び歪度を計算し、補正後の輝度画像にガウシアンフィルタでぼかし処理を行った後画像の二値化処理を行い、その結果得られた二値化後画像からキメ領域数を計算することを特徴とする。
本発明の一側面のプログラムは、被験者の肌を撮影した診断対象画像より被験者の肌の状態を解析する画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、肌の状態を表す診断項目の状態がその良好度の度合いに応じた2個以上の群に分類された教師画像について、群毎に、上記診断項目の状態がその群に分類された教師画像の所定の特徴量に基づいて算出された線形判別分析の基準を入力する入力ステップと、被験者の肌を撮像した結果得られた診断対象画像から上記所定の特徴量を検出する検出ステップと、上記線形判別分析の基準と上記診断対象画像の上記所定の特徴量による線形判別分析に基づいて、上記診断項目の状態を上記群のいずれかに分類する分類ステップと、上記分類手段による分類結果を出力する出力ステップとを含み上記診断項目は、(a)キメ、(b)毛穴、(c)色ムラの少なくとも一つであり、上記特徴量は、(a)キメに対しては、上記診断対象画像から得られたエッジ画像の輝度平均値、上記エッジ画像の輝度歪度、キメ領域の数、(b)毛穴に対しては、上記診断対象画像から得られた毛穴領域の面積平均値、毛穴領域の面積比、被験者の年齢、(c)色ムラに対しては、上記診断対象画像のL*a*b*画像を構成するL*値の平均値、L*値の偏差、a*値の平均値、被験者の年齢、であることを特徴とする。
本発明によれば、肌診断の測定の結果に基づいて、肌の状態の程度を容易に把握することができる。
[肌診断システムの構成]
図1は、本発明を適用した肌診断システムの構成例を示す図である。
肌状態測定装置11は、被験者としての顧客又はカウンセラーとしての化粧品売り場の店員など(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、ユーザと称する)が片手で把持し易い形態を有し、個体撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor))からなる撮像部を有している。例えば被験者が肌状態測定装置11を持って、肌状態測定装置11の所定の部分(例えば顔の頬部分)に当てて所定の操作を行うことにより、その部分が撮像され、その結果得られた撮像画像が取り込まれる。
肌状態測定装置11は、例えば有線で、ユーザ端末12と接続されており、取り込んだ撮像画像をユーザ端末12に送信する。
ユーザ端末12は、例えばパーソナルコンピュータであり、肌状態測定装置11から送信されてきた被験者の皮膚部分の撮像画像(以下、診断対象画像Pinと称する)に基づいて、所定の肌状診断処理を実行する。この肌診断処理の詳細は後述するが、例えば、肌の状態を表す所定の診断項目(この例の場合、キメ、毛穴、色ムラ)の状態がその良好度の度合いに応じた2個以上の群(この例の場合、ランク1からランク5までの5個のランク)に分類された教師画像について、ランク毎に、診断項目の状態がそのランクに分類された教師画像の所定の特徴量に基づく線形判別分析の基準と、診断対象画像Pinから検出されたその所定の特徴量による線形判別分析に基づいて、診断対象画像Pinにおける診断項目の状態が所定のランクに分類され、その分類結果が出力される。
[ユーザ端末12の構成]
図2は、ユーザ端末12の構成例を示すブロック図である。このユーザ端末12において、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、及びRAM(Random Access Memory)23は、バス24により相互に接続されている。
バス24には、さらに、入出力インタフェース25が接続されている。入出力インタフェース25には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部26、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部27、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部28、肌状態測定装置11との通信を実現する通信部29、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア31を駆動するドライブ30が接続されている。
以上のように構成されるユーザ端末12では、CPU21が、例えば、記憶部28に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース25及びバス24を介して、RAM23にロードして実行することにより、所定の処理(例えば、肌診断処理)が行われる。
なおCPU21が実行するプログラムは、例えば、リムーバブルメディア31に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア31をドライブ30に装着することにより、入出力インタフェース25を介して、記憶部28にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部29で受信し、記憶部28にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM22や記憶部28に、予めインストールしておくことができる。
[肌診断処理を実行するための機能的構成]
図3は、ユーザ端末12において肌診断処理を実行するための機能的構成例を示すブロック図である。
画像入力部51は、肌状態測定装置11からユーザ端末12へ供給された診断対象画像Pin(即ち被験者の皮膚部分の撮像画像)を入力し、前処理部53に供給する。
情報入力部52は、ユーザの入力部26に対する操作により設定された被験者に関する個人情報(この例の場合、少なくとも年齢を含む情報)(以下、被験者情報と称する)を入力し、入力した被験者情報を、毛穴分類部58及び色ムラ分類部59のそれぞれに供給する。
前処理部53は、診断対象画像PinからR(Red)成分、G(Green)成分、B(Blue)成分の画像を抽出するとともに、それらの成分に基づいて、例えば下記の式に基づいて輝度画像(以下、輝度画像Pgと称する)に変換する。
輝度値Y=0.299R+0.587G+0.114B
図4の左側には診断対象画像Pinの例が示され、図4の右側には輝度画像Pgの例が示されている。
キメ特定特徴量検出部54は、前処理部53から供給された輝度画像Pgから、キメを特定するための特徴量(以下、キメ特定特徴量Faと称する)を構成する特徴量を検出し、キメ分類部57に供給する。この例の場合、以下に説明するように、エッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及び皮丘であると想定される領域(以下、キメ領域Gaと称する)の数が算出される。
初めに輝度画像Pgが、画像中央と周辺の輝度のむらを補正するために、幅4×縦3の矩形領域に分割(例えば、12分割され)、それぞれの領域にて以下の処理が行われる。
即ち矩形領域の輝度平均値gmeanと標準偏差gstdが求められる。次に矩形領域内の輝度平均値gmeanが128になるようにシフトされるとともに(即ちエッジの強度が強調されるとともに)、画素値の分布gmin〜gmaxの範囲が0〜255に拡大される(即ち輝度レベルが広がるように分散が変換される)。具体的には矩形領域内の各画素値xが、下記の式に基づいて画素値x'に変換され、そしてさらに画素値x''に変換される。なおgmin=128-2.4×gstd,gmax=128+1.6×gstdとする。
x'=x-gmean+128
x''=(x'-gmin)×255.0/(gmax-gmin)
図5の上から第1段目(最上段)には、このように輝度レベルが広がるように変換された輝度画像Pgの例が示されている。
このように輝度画像Pgが変換されると、変換された輝度画像Pgに、σ=4ピクセル相当のガウシアンフィルタがかけられてぼかし処理が行われるとともに(即ちノイズが除去されるとともに)、エッジ検出処理が行われてエッジ画像Peが生成される。エッジ画像Peの各ピクセルの値は、水平、垂直エッジの二乗和の平方根である。
図5の上から第2段目には、ガウシアンフィルタがかけられた輝度画像Pgの例が示されている。また図5の上から第3段目には、エッジ処理が施されることにより生成されたエッジ画像Peの例が示されている。なおこの段には、エッジ処理で用いられる水平エッジ検出ためのフィルタとそれによりフィルタリングされた画像、及び垂直エッジ検出のためのフィルタとそれによりフィルタリングされた画像の例も示されている。
次に、図5の上から第4段目(最下段)に示すように、エッジ画像Peの中央300×300の領域より、式(1)に従って輝度平均値及び輝度歪度が算出される。式(1)中、Sdは式(2)に従って算出され、式(2)中、分散(VAR)は式(3)に従って算出される。式(1)及び式(3)中、Iは画素値のレベル(0〜255)を示し、P(I)はレベルIの画素数の割合を示し、Σは全画素レベルについての和を示す。
なおここで中央の領域を用いるのは、肌状態測定装置11の撮像部(即ちカメラ)には、通常、中央より周辺が暗くなる特性があることから、明るい部分を利用するためである。
このようにしてエッジ画像Peの輝度平均値及びその輝度歪度が求められる。エッジ画像Peでは、皮溝がはっきりしている部分が明るくなるので、エッジ画像Peの輝度平均値及び輝度歪度により、キメの視認のしやすさとそのばらつきを評価することができる。
次に以下のようにしてキメ領域Gaの数が算出される。
即ち元の輝度画像Pgに対して、σ=1ピクセルのガウシアンフィルタがかけられ、判別分析法により二値化される。図6の左側には、このガウシアンフィルタがかけられた輝度画像Pgの例が示され、図6の右側には、二値化画像の例が示されている。なおここでの二値化処理では、判別分析の閾値=149とされ、画素値x<149であるとき0に、x>=149であるとき1に二値化される。この閾値は、画像に応じて最適な値に適宜変更することができる。
そして次にサイズ1の最小値フィルタが適用されるとともに、ラベリング処理が施される。その結果得られた領域のうち、幅15ピクセル未満かつ縦15ピクセル未満の領域が削除される。残った領域がキメ領域Gaとされその数が算出される。キメ領域Gaの数は、いわゆるキメの細かさに対応するので、キメ領域Ga数により、キメの細かさを評価することができる。
このようにして、エッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Gaの数が算出される。
図3に戻り毛穴特定特徴量検出部55は、前処理部53から供給された輝度画像Pgから、毛穴状態を示す特徴量(以下、毛穴特定特徴量Fbと称する)を構成する特徴量を検出し、毛穴分類部58に供給する。この例の場合、以下に説明するように、毛穴であると想定される領域(以下、毛穴領域Gbと称する)の面積平均値及び面積比が算出される。
即ち初めに輝度画像Pgの中央400×300の領域が幅4×縦3の矩形領域に分割され、それぞれの領域にてイコライズ(平均化)処理が行われる。ここでイコライズ処理を行うのは、毛穴部分を強調するためである。
イコライズ処理された輝度画像Pgの輝度値が反転処理されるとともに、σ=1ピクセルのガウシアンフィルタがかけられる。そして二値化処理がなされ、サイズ3の最小値フィルタが適用され、ラベリング処理が施される。その結果得られた領域のうち、幅15ピクセル未満かつ縦15ピクセル未満の領域は削除され、残った領域を毛穴領域Gbとしてその面積の平均値及び面積比が算出される。なお面積比は、外接矩形の面積と領域面積の比で「真円度」を表している。毛穴領域Gbの面積平均値及び面積比により、毛穴の大きさ及び形を評価することができる。
図7の左側には、イコライズ処理された輝度画像Pgの例が示されている。図7の右側には、毛穴領域Gbを含む画像の例が示されている。
色ムラ特定特徴量検出部56は、色ムラ状態を示す特徴量(以下、色ムラ特定特徴量Fcと称する)を構成する特徴量を検出し、色ムラ分類部59に供給する。この例の場合、以下に説明するように、輝度平均値、輝度偏差、及びa*値の平均値が算出される。
即ち初めにRGB画像がL*a*b*表色系に変換される。そしてL*値の中央400×300の領域についてその平均値及び偏差が算出される。そしてa*値の中央400×300の領域について、a*値の平均値が算出される。L*値は、明るさに対応することから、L*値の平均値及び偏差は、輝度平均値及び輝度偏差に相当し、それらにより明るさの平均やばらつきを評価することができる。a*値は、肌色の赤みの強さを示すことから、a*値の平均値により、赤みの平均を評価することができる。
図8の左側には、L*値の画像の例が示され、図8の右側には、a*値の画像の例が示されている。
キメ分類部57は、キメ特定特徴量検出部54からのキメ特定特徴量Faを構成する特徴量として検出されたエッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Ga数、並びに分類判別分析基準保持部60に保持されているキメ状態を分類するための線形判別分析に用いる基準(以下、キメ分類判別分析基準Zaと称する)に基づいて、診断対象画像Pinにおけるキメの状態を、所定のランク(この例の場合、1〜5のいずれかのランク)に分類する。
毛穴分類部58は、毛穴特定特徴量検出部55からの毛穴特定特徴量Fbを構成する特徴量として検出された毛穴領域Gbの面積平均値及び面積比、情報入力部52から供給された被験者の年齢、並びに分類判別分析基準保持部60に保持されている毛穴状態を分類するための線形判別分析に用いる基準(以下、毛穴分類判別分析基準Zbと称する)に基づいて、診断対象画像Pinにおける毛穴の状態を所定のランクに分類する。なお毛穴特定特徴量Fbは、毛穴特定特徴量検出部55で検出された毛穴領域Gbの面積平均値及び面積比、並びに情報入力部52から供給された被験者の年齢より構成される。
色ムラ分類部59は、色ムラ特定特徴量検出部56からの色ムラ特定特徴量を構成する特徴量として検出された輝度平均値、輝度偏差値、a*値の平均値、及び情報入力部52から供給された被験者の年齢、並びに分類判別分析基準保持部60に保持されている色ムラの状態を分類するための線形判別分析に用いる基準(以下、色ムラ分類判別分析基準Zcと称する)に基づいて、診断対象画像Pinにおける色ムラの状態を所定のランクに分類する。なお色ムラ特定特徴量Fcは、色ムラ特定特徴量検出部56で検出された輝度平均値、輝度偏差値、及びa*値の平均値、並びに情報入力部52から供給された被験者の年齢より構成される。
分類判別分析基準保持部60は、キメ分類判別分析基準Za、毛穴分類判別分析基準Zb、及び色ムラ分類判別分析基準Zc(以下、個々に区別する必要がない場合、単に、分類判別分析基準Zと称する)を保持しており、適宜、必要な分類判別分析基準Zをキメ分類部57、毛穴分類部58、及び色ムラ分類部59に供給する。
診断情報生成部61は、キメ分類部57によるキメの状態の分類結果、毛穴分類部58による毛穴の状態の分類結果、及び色ムラ分類部59による色ムラの状態の分類結果を、それぞれ提示する画面(以下、診断結果画面W1と称する)を生成し、それを、表示制御部62を制御して、出力部27に表示させる。
図9は、診断結果画面W1の表示例を示す図である。この画面W1のエリアW11には診断対象画像Pinが表示され、エリアW12には鏡面反射を偏光フィルタで除いた診断対象画像が表示されている。またエリアW11の下側には、キメの状態の分類結果(即ち分類されたランク)及び毛穴の状態の分類結果(即ち分類されたランク)が示されている。またエリアW12の下側に、色ムラの状態の分類結果(即ち分類されたランク)が示されている。なおこの例では、分類されたランクは、そのランクを示す数値(以下、適宜指数と称する)が、黒塗りの星印の数で示されている。即ち図9の例では、キメの状態は、ランク5(指数5)、毛穴の状態は、ランク5(指数5)、及び色ムラの状態は、ランク3(指数3)にそれぞれ分類されている。
なおこの例の場合、黒塗りの星の数が多い程(指数の値が大きい程)、よい状態を表している。即ち「キメ指数」の黒塗りの星の数が多ければ、キメが細かいことを意味し、逆に少なければキメが荒いことを意味する。また「毛穴指数」の黒塗りの星の数が多ければ、毛穴が目立たないことを意味し、逆に少なければ毛穴が目立つことを意味する。また「色ムラ指数」の黒塗りの星の数が多ければ、色ムラの少ないことを意味し、逆に少なければ色ムラが多いことを意味する。
このように診断結果画面W1では、診断項目の状態について、その状態の善し悪しを示すランク(換言すれば、良好度の度合い)が明示される。この例の場合、5段階で示される。従って被験者はこの診断結果画面W1を参照すれば、被験者の各診断項目の状態の善し悪しを容易に把握することができる。
[分類判別分析基準Z]
分類判別分析基準保持部60に保持されている分類判別分析基準Zについて説明する。分類判別分析基準Zには、固有ベクトルVと及び特定特徴量基準μが含まれている。
特定特徴量基準μは、式(4)で求められる。式(4)中のx(k)(p)の平均値は、専門家の目視によって診断項目の状態が所定のランクに分類された教師画像について、ランク毎に、診断項目の状態がそのランクに分類された教師画像から検出された特定特徴量毎の平均値である。添字kはランクを示し、添字pは、特定特徴量の種類を示す。上付け文字tは、行列の転置を意味する。
図10の最上段には、キメ分類判別分析基準Zaに含まれる特定特徴量基準μaが示されている。このμ1,μ2,μ3,μ4,μ5は、ランク毎に、キメの状態がそのランクに分類された教師画像から得られたエッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、又は皮丘であると想定されるキメ領域Gaの数のそれぞれの平均値(図10中、エッジ画像輝度平均、エッジ画像輝度歪度、キメ領域数)である。
図11の最上段には、毛穴分類判別分析基準Zbに含まれる特定特徴量基準μbが示されている。このμ1,μ2,μ3,μ4,μ5は、ランク毎に、毛穴の状態がそのランクに分類された教師画像から得られた毛穴領域Gbの面積平均値、毛穴領域Gbの面積比、及び被験者の年齢のぞれぞれの平均値(図11中、面積平均、面積比、年齢)である。
図12の最上段には、色ムラ分類判別分析基準Zcに含まれる特定特徴量基準μcが示されている。このμ1,μ2,μ3,μ4,μ5は、ランク毎に、色ムラの状態がそのランクに分類された教師画像から得られたL*a*b画像を構成するL*値の平均値、L*値の偏差、a*値の平均値、及び被験者の年齢のぞれぞれの平均値(図12中、輝度平均、輝度偏差、a*平均、年齢)である。
一方固有ベクトルVは、W-1Bの固有ベクトル行例であり、Wは式(5)により求められ、Bは式(6)により求められる。式(5)中Σjは、各グループ(ランク)の共分散行列である。また式(6)中、μの平均は、式(7)に示すように、πにより重み付けされている。なお、式(5)、式(6)、及び式(7)におけるπは、教師画像の全サンプル数に対して各ランクに属するサンプル数の出現頻度を表す確率である。
図10、図11、及び図12の中段には、キメ分類判別分析基準Za、毛穴分類判別分析基準Zb、及び色ムラ分類判別分析基準Zcに含まれる固有ベクトルVa,Vb,Vcの例が示されている。なおπは、図10、図11、及び図12に最下段に示すように、ランク毎に設けられており、固有ベクトルV及び特定特徴量基準μとともに分類判別分析基準保持部60に保持されている。
分類判別分析基準Zには、このような特定特徴量基準μと固有ベクトルVが含まれている。
[分類判別分析基準Zの生成方法]
分類判別分析基準Zの生成方法について説明する。図13は、分類判別分析基準Zを生成する生成装置100の構成例が示されている。分類判別分析基準Zの生成方法においては、初めに、例えば、百数十人の被写体の頬部分を撮像した撮像画像が教師画像として用意され、例えば経験のある化粧品カウンセラー(即ち、専門家)により、目視で、各診断項目の状態について分類してもらう。即ち専門家の目視による判断により、例えばある教師画像について、キメの状態はランク5、毛穴の状態はランク4、そして色ムラの状態はランク5というような分類が行われる。このように目視による分類がなされた教師画像が生成装置100に供給される。
画像入力部101は、生成装置100に供給された目視による分類がなされた教師画像を入力し、前処理部102に供給する。前処理部102は、図3の前処理部53と同様にして、供給された教師画像のそれぞれからR成分、G成分、B成分の画像を抽出するとともに、それらの成分に基づいて、輝度画像Pgを生成する。
キメ特定特徴量検出部103は、ランク毎に、キメの状態がそのランクに分類された教師画像のそれぞれから、図3のキメ特定特徴量検出部54と同様にして、エッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Gaの数を算出する。キメ分類判別分析基準生成部104は、キメ特定特徴量検出部103により検出された特徴量それぞれについて平均値(即ち特定特徴量基準μa)を求めるとともに(式(4))、固有ベクトルVaを求める(式(5)〜式(7))。キメ分類判別分析基準生成部104で求められた特定特徴量基準μa及び固有ベクトルVa(図10)は、図3の分類判別分析基準保持部60に供給されて保持される。
毛穴特定特徴量検出部105は、ランク毎に、毛穴の状態がそのランクに分類された教師画像のそれぞれから、図3の毛穴特定特徴量検出部55と同様にして、毛穴領域Gbの面積平均値、及び毛穴領域Gbの面積比を算出する。毛穴分類判別分析基準生成部106は、毛穴特定特徴量検出部105により検出された特徴量それぞれの平均値及び別途供給された被験者の年齢の平均値(即ち特定特徴量基準μb)を求めるとともに、固有ベクトルVbを求める。毛穴分類判別分析基準生成部106で求められた特定特徴量基準μb及び固有ベクトルVb(図11)は、分類判別分析基準保持部60に供給されて保持される。
また色ムラ特定特徴量検出部107は、ランク毎に、色ムラの状態がそのランクに分類された教師画像のそれぞれから、図3の色ムラ特定特徴量検出部56と同様にして、L*a*b画像を構成するL*値の平均値、L*値の偏差、及びa*値を算出する。色ムラ分類判別分析基準生成部108は、色ムラ特定特徴量検出部107により検出された特徴量それらの平均値及び別途供給された被験者の年齢の平均値(即ち特定特徴量基準μc)を求めるとともに、固有ベクトルVcを求める。色ムラ分類判別分析基準生成部108で求められた特定特徴量基準μc及び固有ベクトルVc(図12)は、分類判別分析基準保持部60に供給されて保持される。
なお生成装置100は、例えば、図2に示したような構成を有する、ユーザ端末12とは別個の装置とすることもできるし、この機能を、ユーザ端末12に組み込ませることもできる。
[分類方法]
次に、上述した分類判別分析基準Zに基づくユーザ端末12のキメ分類部57、毛穴分類部58、及び色ムラ分類部59における分類方法について説明する。図14は、ここでの分類方法の概念を示す図である。
即ち診断対象画像Pinから検出された「キメ特定特徴量Fa」(即ちエッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Ga数)と、「1〜5のランク毎のキメ分類判別分析基準Za」(即ち図10に示した特定特徴量基準μaのランク毎のμと固有ベクトルVa)による線形判別分析に基づいて、各ランクのスコアが算出される。そしてそのランク毎のスコアに基づいてキメの状態のランクが決定される。
同様に、診断対象画像Pinから検出された「毛穴特定特徴量Fb」(即ち毛穴領域Gbの面積平均値とその面積比、及び年齢)と、「1〜5のランク毎の毛穴分類判別分析基準Zb」(即ち図11に示した特定特徴量基準μbのランク毎のμと固有ベクトルVb)による線形判別分析に基づいて、各ランクのスコアが算出され、そのスコアに基づいて毛穴の状態が分類されるランクが決定される。また診断対象画像Pinから検出された「色ムラ特定特徴量Fc」(即ち輝度平均値と輝度偏差、a*値の平均値、及び年齢)と、「1〜5のランク毎の色ムラ分類判別分析基準Zc」(即ち図12に示した特定特徴量基準μcのランク毎のμと固有ベクトルVc)による線形判別分析に基づいて、各ランクのスコアが算出され、そのスコアに基づいて色ムラの状態のランクが決定される。
具体的には、線形判別分析の式(8)を演算することによって各ランクのスコアが算出される。式(8)中、D2が、ランクのスコアである。式(8)中、V、μ、及びπは、分類判別分析基準保持部60に保持されている固有ベクトル、特定特徴量基準、重みである。なおπは、式(8)においては、各ランクの全体に対する出現頻度を表す事前確率であり、各ランクへの分類の頻度を調整するための重みを意味する。また式(8)中、xは、診断対象画像Pinから検出された特定特徴量Fである。
即ち例えばキメ分類部57は、診断対象画像Pinから検出された「キメ特定特徴量Fa」(即ちエッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、キメ領域Gaの数)」と、ランク1のキメ分類判別分析基準Zaとしての特定特徴量基準μaのμ1(エッジ画像輝度平均=45.44、エッジ画像輝度歪度=0.994,キメ領域数=74.8)及び固有ベクトルVa、並びにπ=0.10に基づいて式(8)を演算して、ランク1のスコアを算出する。またキメ分類部57は、診断対象画像Pinから検出されたキメ特定特徴量Faと、ランク2のキメ分類判別分析基準Zaとしての特定特徴量基準μaのμ2(エッジ画像輝度平均=50.42,エッジ画像輝度歪度=0.859,キメ領域数=75.4)及び固有ベクトルVa、並びにπ=0.15に基づいて式(8)を演算して、ランク2のスコアを算出する。またキメ分類部57は、同様にして、ランク3〜ランク5についてのスコアを算出する。
式(9)は、例えば、診断対象画像Pinのキメ特定特徴量Faが、エッジ画像Peの輝度平均値=58.4、エッジ画像Peの輝度歪度=0.653、及びキメ領域Ga数=123である場合の、ランク1についてのスコアの演算例を示している。いまの場合、「ランク1」は、このように、「28.0」となる。なお「ランク2」、「ランク3」、「ランク4」、及び「ランク5」のスコアは、それぞれ、「15.91」、「8.18」、「5.67」、「3.64」となる。
式(8)によれば、算出されたスコアは、診断対象画像Pinから検出された特定特徴量Fと、ランク1のキメ分類判別分析基準Zとの距離を表していることから、値が最も小さかったランク5に、診断対象画像Pinのキメの状態は分類される。なお、この例では式(8)の結果を用いて分類を行ったが、他にマハラノビスの汎距離などを用いて分類を行ってもよい。
毛穴分類部58及び色ムラ分類部59も、同様に、診断対象画像Pinから検出された特定特徴量Fと、ランク1からランク5の分類判別分析基準Zとしての特定特徴量基準μ及び固有ベクトルVa、重みπに基づいて式(8)を演算し、各ランクのスコアを算出する。そして最も小さいスコアが得られたランクに、毛穴の状態又は色ムラの状態が分類される。
このように、各診断項目についての分類判別分析基準Zとしての特定特徴量基準μ及び固有ベクトルVは、専門家の目視により各ランクに分類された教師画像のランク毎の特定特徴量に基づいて求められるので、その診断対象画像Pinから検出された特定特徴量と分類判別分析基準Zによる線形判別分析に基づく分類は、専門家によるランク分けに対応していると言える。即ちこのように、診断項目について、専門家の目視による場合と同等の分類を行い、その分類結果として、診断項目の状態を例えば5段階で提示するようにしたので(図9)、その分類結果を参照することで、被験者は診断項目の状態の程度を容易に把握することができる。
[肌診断処理による分類結果の確認]
図15には、162枚のサンプル画像についての、診断項目毎の、専門家の目視による分類結果と上述した肌診断処理による分類結果がまとめられている。具体的には、診断項目(キメ、毛穴、色ムラ)毎に、専門家の目視による分類でのランク毎のサンプル画像の数が、肌診断処理による分類でのランク毎に示されている。例えば最上段に示される「キメの状態」において、目視によりランク1に分類されたサンプル画像のうち、肌診断処理による分類でランク1に分類されたサンプル画像が11個で、ランク2に分類されたサンプル画像が8個で、ランク3に分類されたサンプル画像が9個で、そしてランク4及びランク5に分類されたサンプル画像がそれぞれ0個であることが示されている。
図15の結果では、「キメの状態」ついては、44%のサンプル画像において目視による分類結果と肌診断処理による分類結果が一致している。また91%のサンプル画像において分類結果の差が1ランク以内となっている。中段に示される「毛穴の状態」については、52%のサンプル画像において目視による分類結果と肌診断処理による分類結果が一致している。また95%のサンプル画像において分類結果の差が1ランク以内となっている。最下段に示される「色ムラの状態」については、56%のサンプル画像において目視による分類結果と肌診断処理による分類結果が一致している。また92%のサンプル画像において分類結果の差が1ランク以内となっている。
このように、肌診断処理による分類結果は、専門家の目視と同等であることが認められる。
[特定特徴量の選定]
なお以上においては、キメ特定特徴量Faを、エッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Ga数とし、毛穴特定特徴量Fbを、毛穴領域Gbの面積平均値とその面積比、及び年齢とし、そして色ムラ特定特徴量Fcを、輝度平均値と輝度偏差、a*値の平均値、及び年齢としたが、これらの特徴量については、専門家の目視による分類結果と強い相関が認められている。
図16は、各診断項目における、専門家の目視による分類結果と、各種特徴量との相関関係を、特徴量毎に示す図である。この場合、サンプル画像を170枚とする調査(以下、第1回目の調査と称する)と、サンプル画像を162枚とする調査(以下、第2回目の調査と称する)が行われている。具体的には、それぞれの調査において、サンプル画像について専門家の目視による分類を行い、分類されたランクの番号とそのサンプル画像(例えば、ランク毎約10個のサンプル画像)の所定の特徴量との相関比が求められている。図16中の白抜きの棒状の矩形が、第1回目の調査による相関比を示し、図16中の黒色の棒状矩形が、第2回目の調査による相関比を示している。ここで相関比は、各指数が示すランクの所定の特徴量の平均の分散を、全サンプル画像のその所定の特徴量の分散で除算したものである。
この調査によれば、最上段に示される「キメの状態」については、第1回目及び第2回目の調査においても、エッジ画像Peの輝度平均値(図中、エッジ平均)、エッジ画像Peの輝度歪度(図中、エッジ歪度)、及びエッジ画像Peの尖度(図中、エッジ尖度)との相関比が高い。これらは皮溝の見えやすさに関わる特徴量であると推測される。また、皮丘の見え方に関わると思われるキメ領域Ga数やその領域面積については、第1回目の調査では相関が高いものの第2回目の調査では低くなっている。これは第1回目と第2回目のカメラ特性、撮影条件の違いにより、第2回目の画像では、例えば皮溝が薄い画像やピンぼけ画像などが多くなり、皮丘がキメ領域Gaとして検出できないケースが多かったためと考えられる。
中段に示される「毛穴の状態」については、毛穴領域Gbの面積平均値(図中、面積平均)及び面積偏差(図中、面積偏差)との相関比が高い。毛穴領域Gb数(図中、毛穴領域数)については低い値となっているが、これは毛穴領域Gbの検出において目視では毛穴とされないような小さい領域も含めて評価しているためと考えられる。
最下段に示される「色ムラの状態」については、輝度の平均(図中、輝度平均)、輝度の偏差(図中、輝度偏差)、a*値の平均値(図中、a*平均)との相関比が高い。また年齢との相関比も高くなっている。
このような理由により、エッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Ga数を、キメ特定特徴量Faとし、毛穴領域Gbの面積平均値とその面積比、及び年齢を、毛穴特定特徴量Fbとし、そして輝度画像Pgの輝度平均値と輝度偏差、a*値の平均値、及び年齢を、色ムラ特定特徴量Fcとしたものである。
なお「毛穴の状態」について、毛穴領域Gbの面積偏差(図中、面積偏差)の相関比は高いが、面積偏差と面積平均値の相関が高いため(相関係数0.9以上)、指数計算の情報としては平均と重複すると考え、毛穴領域Gbの面積偏差は毛穴特定特徴量Fbとされていない。
なお尖度(KURT)は、式(10)に従って算出され、コントラスト(CNT)は、式(11)に従って算出され、エネルギ(EGY)は、式(12)に従って算出され、エントロピ(EPY)は、式(13)に従って算出される。式(10)〜(13)中、Iは画素値のレベル(0〜255)を示し、P(I)はレベルIの画素数の割合を示し、Σは全画素レベルについての和を示す。また式(10)中、AVEは式(1)に従って算出され、Sdは式(2)に従って算出される。
図17は、先の第1回目及び第2回目の調査結果における診断項目毎の各特定特徴量(ランク毎のサンプル画像の各特定特徴量の平均値)をランク毎にプロットした図である。図17からも特定特徴量と専門家の目視による分類に一定の相関があることがわかる。
なお以上においては、エッジ画像Peの輝度平均値、エッジ画像Peの輝度歪度、及びキメ領域Ga数を、キメ特定特徴量Faとし、毛穴領域Gbの面積平均値とその面積比、及び年齢を、毛穴特定特徴量Fbとし、そして輝度画像Pgの輝度平均値と輝度偏差、a*値の平均値、及び年齢を、色ムラ特定特徴量Fcとしたが、これらの特徴量は、一例であり、他の特徴量を特定特徴量とすることもできるし、これらの特定特徴量の一部を特定特徴量とすることもできる。
本発明を適用した肌診断システムの構成例を示す図である。 図1のユーザ端末の構成例を示す図である。 肌診断処理を図1のユーザ端末において実行するための機能的構成例を示すブロック図である。 診断対象画像の処理例を示す図である。 診断対象画像の処理例を示す他の図である。 診断対象画像の処理例を示す他の図である。 診断対象画像の処理例を示す他の図である。 診断対象画像の処理例を示す他の図である。 診断結果画面の例を示す図である。 キメ分類判別分析基準Zaの例を示す図である。 毛穴分類判別分析基準Zbの例を示す図である。 色ムラ分類判別分析基準Zcの例を示す図である。 分類判別分析基準Zを生成する生成装置の構成例を示すブロック図である。 肌診断処理における分類方法の概念を示す図である。 目視による分類結果と肌診断処理による分類結果を示す図である。 特定特徴量の選択について説明する図である。 特定特徴量と目視による分類結果との相関を示す図である。
符号の説明
11 肌状態測定装置, 12 ユーザ端末, 21 CPU, 22 ROM, 23 RAM, 24 バス, 25 入出力インタフェース, 26 入力部, 27 出力部, 28 記憶部, 29 通信部, 30 ドライブ, 31 リムーバブルメディア, 51 画像入力部, 52 情報入力部, 53 前処理部, 54 キメ特定特徴量検出部, 55 毛穴特定特徴量検出部, 56 色ムラ特定特徴量検出部, 57 キメ分類部, 58 毛穴分類部, 59 色ムラ分類部, 60 分類判別分析基準保持部, 61 診断情報生成部, 62 表示制御部, 101 画像入力部, 102 前処理部, 103 キメ特定特徴量検出部, 104 キメ分類判別分析基準生成部, 105 毛穴特定特徴量検出部, 106 毛穴分類判別分析基準生成部, 107 色ムラ特定特徴量検出部, 108 色ムラ分類判別分析基準生成部

Claims (4)

  1. 被験者の肌を撮影した診断対象画像より上記被験者の肌の状態を解析する画像処理装置において、
    肌の状態を表す診断項目の状態がその良好度の度合いに応じた2個以上の群に分類された教師画像について、群毎に、上記診断項目の状態がその群に分類された教師画像の所定の特徴量に基づいて算出された線形判別分析の基準を保持する保持手段と、
    被験者の肌を撮像した結果得られた診断対象画像から上記所定の特徴量を検出する検出手段と、
    上記線形判別分析の基準と上記診断対象画像の上記所定の特徴量による線形判別分析に基づいて、上記診断項目の状態を上記群のいずれかに分類する分類手段と、
    上記分類手段による分類結果を出力する出力手段と
    を有し、
    上記診断項目は、
    (a)キメ、
    (b)毛穴、
    (c)色ムラ
    の少なくとも一つであり、
    上記特徴量は、
    (a)キメに対しては、上記診断対象画像から得られたエッジ画像の輝度平均値、上記エッジ画像の輝度歪度、キメ領域の数、
    (b)毛穴に対しては、上記診断対象画像から得られた毛穴領域の面積平均値、毛穴領域の面積比、被験者の年齢、
    (c)色ムラに対しては、上記診断対象画像のL*a*b*画像を構成するL*値の平均値、L*値の偏差、a*値の平均値、被験者の年齢、
    である
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記分類手段は、事前確率による重み付けを行って、上記診断対象画像の分類を行う
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    キメを肌の状態を表す診断項目とした場合の前記検出手段は、
    前記診断対象画像としてのRGB画像を輝度画像に変換し、
    上記輝度画像を小領域に分割し、各小領域の輝度平均と分散を補正し、
    補正後の輝度画像にガウシアンフィルタでぼかし処理を行った後エッジ検出処理を行い、その結果得られたエッジ画像から平均及び歪度を計算し、
    補正後の輝度画像にガウシアンフィルタでぼかし処理を行った後画像の二値化処理を行い、その結果得られた二値化後画像からキメ領域数を計算する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 被験者の肌を撮影した診断対象画像より被験者の肌の状態を解析する画像処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    肌の状態を表す診断項目の状態がその良好度の度合いに応じた2個以上の群に分類された教師画像について、群毎に、上記診断項目の状態がその群に分類された教師画像の所定の特徴量に基づいて算出された線形判別分析の基準を入力する入力ステップと、
    被験者の肌を撮像した結果得られた診断対象画像から上記所定の特徴量を検出する検出ステップと、
    上記線形判別分析の基準と上記診断対象画像の上記所定の特徴量による線形判別分析に基づいて、上記診断項目の状態を上記群のいずれかに分類する分類ステップと、
    上記分類手段による分類結果を出力する出力ステップと
    を含み
    上記診断項目は、
    (a)キメ、
    (b)毛穴、
    (c)色ムラ
    の少なくとも一つであり、
    上記特徴量は、
    (a)キメに対しては、上記診断対象画像から得られたエッジ画像の輝度平均値、上記エッジ画像の輝度歪度、キメ領域の数、
    (b)毛穴に対しては、上記診断対象画像から得られた毛穴領域の面積平均値、毛穴領域の面積比、被験者の年齢、
    (c)色ムラに対しては、上記診断対象画像のL*a*b*画像を構成するL*値の平均値、L*値の偏差、a*値の平均値、被験者の年齢、
    である
    ことを特徴とするプログラム。
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