JP5944914B2 - 血管に取り付けるためのガイドワイヤ及び固定器を伴うアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ヒトの内側の血管の内部側面に、好ましくは解放可能に取り付ける若しくは固定するためのガイドワイヤ、及び固定器又は固定要素のアセンブリに関する。本固定器は、人間の血管の内側に分岐ステントグラフトを位置付ける時、特に有用である。
幾つかの要素が、ステント及びグラフト等、血管の中に永続的に位置付けるため、及び/又は固定器、塞栓フィルタ、血管プラグ、カテーテル、ガイドワイヤ等、一時的に使用するためのいずれかで、ヒトの血管の中へ導入し使用するために使われる。
これらのタイプの要素は、米国特許第2009/0326551号、米国特許第6969395号、米国特許第6371971号、米国特許第2008/0119889号、米国特許第7316655号、米国特許第2010/0152769号、米国特許第2006/0129180号、米国特許第7776062号、国際公開第2005/105191号、加国特許第2613117号、及び米国特許第6371971号に見ることができる。
固定器は、滅多に使用されないが、血管に取り付けられるガイドワイヤが、他の要素をその血管に、又はその血管の方に先導することができるように、血管の中に位置付け、そこに留めるために使用される場合があるのに対して、塞栓フィルタは、ガイドワイヤに取り付けられ、血流と共に移動し、そうでなければ、より狭い血管下流の閉塞を引き起こす場合がある塞栓を濾過するために使用される。血管の中でより早期に獲得した位置を取り戻すのは、外科的手技中では時間がかかるため、優れた固定器の使用が有益である。
第1の側面において、本発明は、
血管の中への導入のための遠位端、及び近位端を有する、ガイドワイヤと、
血管の内部側面に解放可能に取り付けるための固定器と、
固定器が、防止手段を越えて遠位に移動することを防止する手段と、のアセンブリに関し、
固定器は、ガイドワイヤとは独立して、ガイドワイヤの近位端の方へ動くように構成されて、
固定器は、少なくとも0.1Nの引く力が、ガイドワイヤ、及び防止手段を介して固定器に印加される時、血管の内部側面への取り付けを維持するように構成される。
ここで、ガイドワイヤは、人間の血管の中に導入されるように構成される、細長い要素である。しばしば、ガイドワイヤは、血管を害することなく、血管の中に導入されるために、親水性表面等の滑りやすい表面を有する。カテーテル法用の典型的なガイドワイヤは、0.14mmから0.89mmの間の外周を有する。しかしながら、原則として、いかなる厚さが使用されてもよい。ガイドワイヤは、ポリマー又はニチノール等の金属/合金から作られてもよい。
ガイドワイヤは、むしろ硬い外スリーブと、ガイドワイヤがより硬いように所望される時には、スリーブの中へ導入されてもよく、ガイドワイヤがより曲げやすいように所望される時には、引き抜かれてもよい、より硬い内部要素とを有するタイプであってもよい。
このような関係において、ガイドワイヤの遠位端は、血管の中に導入されることを意図されるものであるのに対し、近位端は、通常、人間から外へ延在することを意図されている。当然、近位端はまた、人間の血管の中へ延在してもよいが、その後、端部は、血管に沿って最後に導入されるか又はユーザ/外科医に最も近くなるであろう。
当然、固定器は、人間若しくは動物の任意の血管の中へ導入されるか又は導入可能であってもよい。大抵、本固定器は、大動脈、又は大動脈から血液を直接受容する動脈のうちの1つ等、人間/動物の動脈の中で使用するためのものであるが、これは限定ではない。
本関係において、固定器は、いかなる所望の方式で、固定器自体を血管の内部側面に係合又は取り付けてもよい。好ましい方式は、固定器が、純粋に摩擦によって血管に取り付き、それによって、血管の軸に沿って固定器の除去に反作用する、摩擦取り付けである。摩擦係合を得る典型的な方式は、圧潰形態で血管の内側に圧潰可能な固定器を提供し、血管の内部側面に接触するために、固定器が膨張することを可能にすることである。大抵、膨張固定器は膨張し、適所に留まるように、血管の内部側面に所定の力を行使するために、血管の内寸法によって限定されるであろう。
当然また、所望の位置に要素を維持又は固定するために、血管壁の中へ移動する小さいスパイク/フック又は爪を伴うステントグラフト等、血管に係合する又は取り付ける他の方式も知られている。
固定器が、防止手段を越えて遠位に移動することを防止される場合、固定器が血管に配備され取り付けられる時に、ガイドワイヤは引っ張られず、それ故固定器から分離できないことが保証される。この防止は、ガイドワイヤへの固定器の固定であってもよい。そのような状況では、固定は、固定器が近位に、ガイドワイヤ及び/又は防止手段から独立して動くことが可能であるように、固定は取り外しできるであろう。代替的に、固定器は、ガイドワイヤに関して動くことが可能であってもよく、停止要素が提供され、遠位端の所定の地点を越える固定器の動きを防止してもよい。当然、固定器のある一部が可能でない限り、一部の固定器は、防止手段の遠位に移動することを可能とされてもよい。
固定器が、圧縮状態である等、完全な配備状態ではない時、この状況又は状態において、固定器が、その時、血管の中で失われる場合があるため、固定器が、防止手段及び/又はガイドワイヤの遠位端の遠位に動くことを防止することもまた所望される場合があるにもかかわらず、固定器がガイドワイヤ及び/又は防止手段に関して独立して動くことを可能させることが許容可能であってもよい。
一実施形態では、ガイドワイヤは、所定の内寸法を伴う隙間を画定する、固定器の一部を通って延在し、防止手段又は止め具は、止め具が、隙間の中に及び/又は隙間を通って動くことができないように、隙間の外寸法を超える外寸法を有する。この止め具は、ガイドワイヤ又はガイドワイヤの拡張部に固定される、別個の要素であってもよい。代替的に、結び目が、ガイドワイヤ上に作られてもよい。
本関係において、固定器は、ガイドワイヤが静止したままである間に動いてもよいように、ガイドワイヤ及び/又は防止手段の近位に独立して動くことができる。実際、固定器は、好ましくは、ガイドワイヤに沿って動くように構成される。これは、ガイドワイヤが、ガイドワイヤの隙間等を通って延在するように、固定器がガイドワイヤを取り囲む要素を有する、上記構造によって促進される。これは、血管内の固定器の位置は、固定器が、標的の血管の中に位置付けられず、又は取り付けられない時でさえも、血管内の固定器の位置は知られている(固定器はガイドワイヤ上である)という利点を有する。
固定器が固定器の機能を固定器として実現するためには、少なくとも0.1Nの引く力が、ガイドワイヤ、及び防止手段を介して固定器に印加される時に、血管の内部側面への取り付けを維持することである。言及する通り、防止手段の機能は、固定器が血管に取り付けられ、ガイドワイヤの近位端が引っ張られる時に、ガイドワイヤが、固定器から完全に脱離するのを防止することと見られる場合がある。
ガイドワイヤを引っ張ることは、意図的であるか、又は意図的でなくともよい。意図的に引っ張ることは、ガイドワイヤを再度方向付けることによって、又は、ガイドワイヤに沿って標的血管の中へ若しくは標的血管の方へ追加の要素を方向付ける時に、もたらされてもよい。また大抵、固定器の同一性又は位置が、近位端又はガイドワイヤを引っ張り、引っ張ることによって動く固定器を識別することによって確認される場合があるように、人間の血管の中に提供される固定器及び他の要素の位置のリアルタイム画像処理が行われる。当然、固定器は、血管から脱離することなく動いてもよい。この検出可能な動きは、血管内における固定器の僅かな摺動、又は力の行使の結果としての単なる血管の動きであってもよい。
本関係において、取り付けの維持というのは、力が少なくとも10秒、少なくとも30秒、好ましくは少なくとも60秒等、行使される時の、血管に関する固定器のわずか1mm以下の動きである。取り付け中の固定器のいかなる動きも、血管への損傷を引き起こす場合があるため、動きは全く所望されないことは留意されるものとする。
外科的手技のタイプ及び幾つかの他のパラメータによっては、固定器は、0.2N以上、好ましくは0.3N以上等、0.4N以上、好ましくは0.5N以上等、0.6N以上、好ましくは0.7N以上等、0.8N以上、好ましくは0.9N以上等、1N以上、好ましくは1.5N以上等、2N以上、好ましくは2.5N以上等、3N以上、好ましくは3.5N以上等、4N以上、好ましくは5N以上等、0.1Nより大きい引く力に耐えるように構成されてもよい。
本関係において、固定器が耐えることができる力は、食塩水の中に浸漬された時に、動物から新しく採取された動物の血管の中で、固定器を試験することによって判定されてもよい。ヒトの血管のような直径を有する血管を、ヒツジ、ブタ、仔ウシ、又は雌ウシから採取してもよい。試験中、食塩水は、血管を通って汲み上げられず、多かれ少なかれ静止したままである。力は血管の縦軸に沿って行使される。
明らかに、固定器は、所与のサイズの血管又は特定の直径範囲内のサイズを有する血管の中で、使用されるように適応するであろう。それ故、試験は、同じ条件下で行われるべきであり、すなわち、固定器は、固定器が調製されるサイズを有する血管の中で、試験されるべきである。
好ましい実施形態では、固定器は、血管の中の固定器を通って、実質的な程度には血流を妨げないように、血管に渡って最小断面積を被覆するように設計され、それ故、例えば、腎臓又は腸といった終末器官への動脈供給等を確保する。
固定器の断面積を判定する1つの方式は、血管の縦軸と垂直な平面上に、固定器を突出させることである。このように、血管の内部断面の割合として等、断面の尺度を得てもよいが、例えば、図1に見られるタイプのバスケット型固定器が使用される場合、この断面は、実際には血流によってはそれほど分からないであろう。このバスケット型固定器は、血管に係合又は取り付けられ、それ故、血管断面に渡って被覆される断面に関しては関連しない、固定部を有するであろう。しかしながら、このバスケット型固定器はまた、ガイドワイヤと固定部との間に延在する、2つの端部(近位部及び遠位部)を有してもよい。これらの端部は、突起部の中で重なっており、それ故、血液によって分かる断面に対して、誤った尺度を与えるであろう。この状況では、最大断面を有するその端部の断面が、血液によって分かる断面に対するより優れた尺度である。
好ましくは、断面は、血管の40%より小さい断面を被覆し、例えば、血管断面の30%より小さい、好ましくは20%より小さい、例えば、10%より小さい、好ましくは6%より小さい。
当然、固定器は、抗血栓性表面品質及び流れを推進する流体力学設計を有してもよい。抗血栓性表面は、例えば、表面を電解研磨することによって得られてもよい。
一実施形態では、固定器は、血管の第1の縦方向又は縦軸に沿って、血管の所定の長さにて、血管の内部側面に取り付けるように構成される中央部分を有する、変形可能部分と、
変形可能部分に取り付けられる遠位部と、
変形可能部分に取り付けられる近位部と、を有する。
好ましくは、変形可能部分は、少なくとも0.1Nの引く力が、ガイドワイヤ及び固定器に行使される時、所定の長さの全てに沿って、血管へ少なくとも実質的に同じ力を行使するように構成される。
好ましくは、遠位部及び近位部のうちの1つ又は両方が、ガイドワイヤ及び/又は防止手段に係合するように構成される。好ましい実施形態では、遠位部及び近位部の両方が、ガイドワイヤがそこを通って摺動するように構成される隙間を画定する。さらにより好ましくは、防止手段は、その後ガイドワイヤに固定され、遠位端及び近位端のうちの1つ又は両方の隙間を通って移動することができない。
第1に、中央部分は、固定器の中心縦軸から最も遠くに延在するか、又は延在するように構成される固定器の中央部であろう。大抵、血管は管状で、固定器の周囲に少なくとも局所的に円形断面を伴うため、中央部分は通常、中心軸から最も遠くに位置付けられる管状部分である。以下でさらに記載するであろう通り、この管状部分は、管状部分全体の長さに沿って同じ断面を有する必要はない。
好ましくは、所定の長さは、3mmから20mmの間、好ましくは5mmから20mmの間等、10mmから16mmの間等、2mmから30mmの間である。
1つの状況では、変形可能部分は、血管に係合するか、触れるか、又は取り付けるように構成される、閉曲面又は切れ目のない表面を形成する。別の状況では、変形可能部分は、開口部又は穴を含んでなる。後者の状況の変形可能部分は、より容易に圧縮及び膨張されてもよく、織物又は編組要素から作られてもよい。変形可能部分の開口部又は穴は、0.1mm2から1mm2の間等、0.01mm2から10mm2の間の断面を有してもよい。開口部が大きければ大きいほど、織物/編組要素間の接触面はより低くなるであろうが、織物/編組要素は、血管の中への導入のために、より容易に圧縮されてもよい。
当然、遷移部又は中間部が、中央部分と遠位部/近位部との間に存在していてもよく、遷移では、僅かな力が血管壁に行使される場合がある。このような一部は、好ましい実施形態については関連せず、主要な焦点は、過剰な力が印加される局所部は存在しないと保証することである。
このような関係において、所定の長さに沿って少なくとも同じ力を行使することは、長さに沿って全ての位置に行使される力が、長さに沿って行使される力の平均値の平均値の20%以内、例えば、平均値の10%以内等、好ましくは、平均値の5%以内であろうことを、この長さに沿って意味してもよい。
別の状況では、「少なくとも同じ力」は、長さに沿って、力が、平均値の20%、例えば、10%、好ましくは、5%より大きく、長さに沿って行使される力の平均値を超える位置は存在しないことを意味してもよい。当然、より低い力の行使は、過剰な力の行使よりもさらに小さな問題である。
大抵、方向に沿ってある地点で行使される力は、方向に沿って所与の位置にある、中央部分の外周の周囲と同じであろう。それ故、力は、個々の地点に対する外周の周囲で合計又は統合されてもよい。力が、この外周の周りで、例えば、10%より大きく逸脱する場合、方向の周囲の個々の角度位置もまた、このような力の「ピーク」を識別又は防止するために、考慮に入れられてもよい。
その又は別の実施形態では、固定器は、
血管の内部側面に取り付けるように構成される、中央部分を有する、変形可能部分と、
変形可能部分に取り付けられる遠位部と、
遠位部に関して、第2の縦軸に沿って、変形可能部分に取り付けられ、並進可能である近位部であって、遠位部は、近位部よりも、ガイドワイヤの遠位端に近く位置付けられる、近位部と、を有し、
変形可能部分の中央部分は、第2の縦軸に垂直な平面において、近位部と遠位部との間に第1の距離がある場合の断面積を、近位部と遠位部との間に第1の距離より大きい第2の距離がある場合の断面積と比較したとき、より大きい断面積を有する領域を限定する。
中央/変形可能部分及び遠位部/近位部の議論並びに機能は、上記の通りであってもよい。
変形可能部分は、この断面又は面積を画定する変形可能部の最外部によって、断面又は断面積を有する領域を限定する。当然、変形可能部は、変形可能部分の全体の断面が狭い閉曲線であるように、薄層/織物等の材料のみを含んでいてもよいが、また、血管に取り付けるよう、変形可能部分を膨張したままにしておくために、内部構造を有していてもよい。変形可能部分の1つの普遍的な好ましいタイプは、血管の中にある時に自動で膨張する、事前に形作られた要素である。この状況では、内部構造は、膨張を得るためには必要でなくてもよい。
このような関係において、第2の縦軸は、好ましくは、軸の周囲で変形可能部分又は中央部分が対称である、軸であってもよい。また、近位部及び遠位部は、ガイドワイヤが、第2の縦軸に沿って近位部及び遠位部を通って延在してもよいように、第2の縦軸に隙間を画定することが所望される場合もある。大抵、第1及び第2の軸は、固定器が血管の中に位置付けられる時に、平行又は少なくとも実質的に平行であろう。
第2の位置から第1の位置へ互いの方へ、遠位部及び近位部を押し出す時、変形可能部分が限定する断面の領域が増大する。この断面は、縦軸に沿って(縦軸と平行な平面において)、1つの位置にある断面であってもよいか、又は変形可能部分若しくは中央部分の長さ又は広がりに渡って、縦軸に沿う平均断面であってもよい。
大抵、血管の中に位置付けられる時、変形可能部分の膨張は、血管によって限定される。血管の外側では、大抵、変形可能部分又は固定器が対象とする血管直径又はタイプよりも大きい断面に、変形可能部分が到達するために、膨張を起こすことができる。
好ましい実施形態では、防止手段は、遠位部が遠位端を越えて移動することを防止する。この点において、近位部は、好ましくは、遠位部、中央部分、及びガイドワイヤに関して動くことが可能であり、そのため、引く力が遠位部に行使され、それによって上記固定器の中で、変形可能部分に、より大きな断面を得るように試みさせ、それ故、より高いグリップ力で血管に係合させる場合がある。これに対する理由は、変形可能部分の血管への取り付けは、引く力に、血管に関してより固定される近位部の方へ、遠位部を実際に押し出させるように働くであろうからである。それ故、ガイドワイヤが引っ張られる時に、グリップ又は係合が増大するので、力が全く行使されないか又は力がほとんど行使されない時に、変形可能部分が血管に係合する力は、低いか又は弱くてもよく、それによって、血管壁への損傷はほとんど起こらない。
しかしながら、この状況において、引く力が遠位部と中央部分との間で働くという事実に起因して、中央部分は、典型的には、最遠位部で最も断面積を増大させようとする反応を示すであろう。この増大に、血管壁が対抗し、それによって、より大きな力がそこに行使される。これは、所望されていない場合もあり、この効果に対抗する異なる方式が存在する。
1つの状況では、中央部分は、
第2の縦軸に垂直な平面において、及び第2の縦軸に沿う第1の位置にて、第1の断面積を有する領域を限定し
第2の縦軸に垂直な平面において、及び第2の縦軸に沿う第2の位置にて、第2の断面積を有する領域を限定する、静止形状を有し、
第2の位置は、第1の位置よりも遠位部に近く、第2の断面積は、第1の断面積よりも小さい。
このような関係において、静止形状は、中央部分が台又は水平面上に位置付けられる時等、互いの方へ遠位部及び近位部を押し出すように働く力を含む、力が全く中央部分上に働いていない(場合によっては重力を除く)時に、中央部分が有する形状である。
また、このような関係においても、第1の断面積は、第2の断面積よりも少なくとも5%、好ましくは、少なくとも7%等、少なくとも10%、好ましくは、少なくとも15%等、少なくとも20%、好ましくは、少なくとも40%等、少なくとも60%等、少なくとも2%大きい。
この固定器が、血管の中に位置付けられる時、引く力が全く行使されないか、又は小さい引く力が行使されると、中央部分は、より小さい断面積を伴う、第2の位置の血管の内部側面に取り付くか、又は取り付かない場合がある。しかしながら、引く力がガイドワイヤに印加される時、第2の位置のより小さい断面積は、好ましくは、変形可能部分若しくは中央部分の長さ又は面積に沿って、サイズが増大する及び/又は血管に行使される、さらにより大きい力を有するように働く。上記の通り、遠位部を引っ張ると、主に、遠位端により近い位置で、断面積を増大するように働く。
好ましくは、第2の位置は、中央部分の遠位端から、第2の軸に沿って中央部分又は変形可能部分の広がりの、最大60%、好ましくは、最大40%等、最大25%、好ましくは、最大10%等、最大5%、好ましくは、最大2%等、最大80%の距離以内又は距離の位置である。
別の状況では、近位部及び遠位部が、第2の縦軸に沿って互いの方に押し出される時、中央部分は、
第2の縦軸に垂直な平面において、及び第2の縦軸に沿う第3の位置にて、第3の断面積を有する領域を限定し
第2の縦軸に垂直な平面において、及び第2の縦軸に沿う第4の位置にて、第4の断面積を有する領域を限定する、ように構成され、
第3の位置は、第4の位置よりも遠位部に近く、第3の断面積は、第4の断面積よりも小さい。
上述の通り、変形可能部分又は中央部分の断面は、血管によって限定されるであろう。それ故、この状況は、通常、固定器が血管の外側にあり、その方式では限定されない時に見られる。
近位部及び遠位部が、0.2N、好ましくは、0.3N等、0.4N、好ましくは、0.5N等、0.6N、好ましくは、0.7N等、0.8N、好ましくは、0.9N等、1N、好ましくは、1.5N等、2N、好ましくは、2.5N等、3N、好ましくは、3.5N等、4N、好ましくは、5N等、上述の少なくとも0.1Nで、互いの方へ押し出される時、変形可能部分又は中央部分は、それ故遠位部ではなく第4の位置で、より膨張する(より大きい断面積を得る)であろう。上記に示した通り、好ましくは、第3の位置は、中央部分の遠位端から、第2の軸に沿って中央部分又は変形可能部分の広がりの、最大60%、好ましくは、最大40%等、最大25%、好ましくは、最大10%等、最大5%、好ましくは、最大2%等、最大80%の距離以内の位置又は距離である。
概して、変形可能部分は、金網又は編組ワイヤを含んでいてもよい。変形可能部分のワイヤ密度は、好ましくは、縦方向に沿って、1mm当たり0.2本から5本、好ましくは、0.5本から3本/mmの間等、1mm当たり0.1本から15本の間である。また、ワイヤ厚さは、0.01mmから1mmの間、0.05mmから0.5mmの間、好ましくは、0.07mmから0.2mmの間であってもよい。
好ましい実施形態では、ワイヤ40本(直径0.1mm)が、膨張時14mmの長さに渡って7mmの最大直径を有し、非膨張形状では40mmの長さを有する、編組において使用される。
1つの状況では、金網/編組は、第1の位置、第4の位置、及び中央部分の近位端のうちの1つよりも、第2の位置、第3の位置、及び中央部分の遠位端のうちの1つで、金網/編組の高いワイヤ密度を有する。この状況では、ワイヤ密度(第2の軸に沿う距離単位当たりのワイヤの本数)が高くなればなるほど、ワイヤ密度が低い場所よりも、膨張(断面積の増大)が少なくなるであろうし、より高いワイヤ密度により、変形可能部分の付属部がより堅くなる。
ワイヤ密度の相違の代替として、又はワイヤ密度の相違に加えて、変形可能部分は、金網/編組を含んでいてもよく、金網/編組のワイヤ厚さは、第1の位置、第4の位置、及び中央部分の近位端のうちの1つよりも、第2の位置、第3の位置、及び中央部分の遠位端のうちの1つで高い。また、このワイヤ厚さの増大により、付属部はより堅くなるであろう。
さらなる代替物又は追加物は、第2の位置、第3の位置、及び中央部分の遠位端のうちの1つに、外周限定要素を含んでなる物である。このように、外周、及びそれ故、第3の位置の断面積は、血管に所定の力のみを行使するために限定されてもよい。それ故、任意でガイドワイヤを引っ張ることで、変形可能部分の他の一部への力を、より遠い近位部分の方へ方向付けるであろう。
本発明の第2の側面は、
主要管の縦軸に沿って第1の端部分と第2の端部分との間で画定される内部空間と、内部空間から主要管の周囲までの第1の端部分に少なくとも端開口部とを有する、主要管と、
第1の端部分と第2の端部分との間に各々位置付けられる、少なくとも第1及び第2の側面開口部と、
少なくとも第1及び第2の輸送ワイヤであって、各輸送ワイヤは、第1の一部及び第2の一部を有し、各輸送ワイヤの第1の一部は、主要管の内側から及び管状要素から外へ端開口部を通って延在し、第1の輸送ワイヤの第2の一部は、主要管の内側から及び管状要素から外へ第1の側面開口部を通って延在し、第2の輸送ワイヤの第2の一部の第2の一部は、主要管の内側から通って及び管状要素から外へ第2の側面開口部を通って延在する、少なくとも第1及び第2の輸送ワイヤと、を有する、管状要素に関する。
好ましくは、主要管は、各端部分にあり縦軸が延在する端開口部を画定する壁を有し、側面開口部は、横位置又は外側角、すなわち、側面開口部の縦位置にある縦軸と同一ではない角から、主要体積の中へ開口するために、壁の中に形成される。以下でさらに明らかになるであろう通り、管状要素は、いかなる数の側面開口部を有してもよい。側面開口部は、主要管の中の任意の位置に、幾つかの他の側面開口部に関して位置付けられてもよい。
管状要素は、所望の場合、主要管を人間の主要血管に留めるための手段を含んでいてもよい。このような手段は、血管の壁の中へ移動するためのフック様又はスパイク様要素であってもよいか、又は血管の凹凸等、血管の内部側面を膨張及び/又は係合するように構成される、膨張要素又はフック様要素であってもよい。
大抵、管状要素は、位置付けられるように構成される、主要血管の構造及び全体の形状に似ているか、模倣するか、又は複製するであろう。しかしながら、管状要素は、例として、血管断面を増大させる、例えば、動脈瘤を治療するために、管状要素の縦軸に垂直なより小さい断面を有してもよい。その後、側面開口部の位置は、好ましくは、血液が、管状要素の配備に続いて、内部体積から側面開口部を通って及び分枝血管の中へ流れることができるように、分枝血管の中の位置に対応してもよい。
好ましくは、管状要素は、血管の中に新しい血管を形成するか、又は内部減圧要素を少なくとも形成する、所望の機能を有する場合があるため、少なくとも実質的に、血液に対して不浸透性である、材料から形成される。それ故、好ましくは、管状要素の周囲(配備時)から及び内部体積の中への血流は、場合によっては、開口部を介するのみである。
管状要素は、人間/動物の血管内により容易に位置付けられるために、圧潰可能及び/又は膨張可能であってもよい。
輸送ワイヤは、人間の血管の中に導入されるように構成される(又は導入するのに有用な)いかなるタイプのワイヤであってもよい。ここで、輸送ワイヤは、人間の血管の中に導入されるように構成される、細長い要素である。しばしば、輸送ワイヤは、血管を害することなく、血管の中に導入されるために、親水性表面等の滑りやすい表面を有する。カテーテル法向けの典型的な輸送ワイヤは、0.14mmから0.89mmの間の外周を有する。しかしながら、原則として、いかなる厚さが使用されてもよい。輸送ワイヤは、ポリマー又はニチノール等の金属/合金から作られてもよい。
本発明に従い、輸送ワイヤは、主要管の内部から及び管状要素から外へ端開口部を通って延在する、第1の一部と、内部体積から及び管状要素から外へ側面開口部を通って延在する、第2の一部とを有する。それ故、輸送ワイヤは、好ましくは、第1の一部及び第2の一部のいずれを引っ張ることによって、管状要素から引っ張り出されてもよい。好ましくは、輸送ワイヤは単一の縦要素である。
本管状要素は、大抵、有窓グラフトを表す要素等、管状要素の中に穴のみを有する、単一の管状要素であってもよい。代替的に、管状要素は、主要管、及びいわゆる分岐グラフト等の1つ以上の分岐管を有してもよい。
それ故、
管状要素は、主要管及び主要管の中への開口部に取り付けられる分岐管を含んでいてもよく、第1の側面開口部は、周囲から分岐管の中への開口部であり、
その後、輸送ワイヤの第2の一部は、主要管の内部体積から、並びに管状要素から外へ分岐管及び第1の側面開口部を通って延在してもよい。
このような関係において、管状要素は、好ましくは、円形断面を有する場合、またいかなる所望の断面を有してもよい分岐管よりも、大きい半径、又はより概して、大きい断面を有する主要管を有する。
好ましくは、主要管及び分岐管は、一体型要素として提供されない場合には、液体(血液)が、主要管の内部から、及び主要管の内部と管状要素の周囲との間のいかなる界面を通って管状要素の周囲へ漏れることができないように、液体(典型的には、血液)不浸透性方式で、互いに固定される等で組み立てられる。加えて、好ましくは、主要管及び分岐管は、例えば、主要管及び分岐管の開口部のうちの1つを介する以外は、主要血管の壁への血圧を軽減するために、少なくとも基本的に、液体(典型的には、血液)不浸透性の壁を含んでなる。結果的に、管状要素は、好ましくは、管状要素の開口部以外は、少なくとも実質的に液体不浸透性である。
当然、いかなる数並びに組み合わせの側面開口部及び分岐管が、提供されてもよい。
また、輸送ワイヤは、全ての第2の一部に取り付けられるが、記載する通りに延在する単一の第1の一部を除いて、記載する通りに延在する複数の.第2の一部を有する、単一要素によって置き換えられてもよい。
本発明の第3の側面は、
主要管の縦軸に沿って第1の端部分と第2の端部分との間で画定される内部空間と、内部空間から主要管の周囲までの第1の端部分に少なくとも第1の端開口部とを有する、主要管と、
内部空間と周囲との間にある、第1の端部分と第2の端部分との間に位置付けられる、側面開口部と、
内部空間から及び管状要素から外へ端開口部を通って延在する、第1の一部と、内部空間から及び管状要素から外へ側面開口部を通って延在する、第2の一部とを有する輸送ワイヤと、を有し、
ガイドワイヤ、及び分枝血管の内部側面に解放可能に取り付けられるように構成される固定器を有するアセンブリを提供するステップであって、固定器は、分枝血管の中への導入のための遠位端、及び近位端を有する、ガイドワイヤに取り付けられる、ステップと、
主要血管を介して分枝血管の中へ固定器を導入し、分枝血管に固定器を固定するステップと、
輸送ワイヤの第1の一部が、患者の外側から係合可能であるように、主要血管の内側に管状要素を提供するステップと、
輸送ワイヤの第2の一部を、ガイドワイヤに固定するか又は取り付けるステップと、
ガイドワイヤを固定器から側面開口部、内部体積、及び端開口部を通って延在させるように、輸送ワイヤの第1の一部を引っ張るステップと、
患者の中に管状要素を放置するステップと、によって、人間又は動物の分枝血管を有する主要血管の中に、管状要素を位置付けるステップを含んでなる方法において使用するための、管状要素又は組成物に関する。
固定器及び管状要素は、第1及び第2の側面に従い記載した通りであってもよく、本発明の第3の側面に従う管状要素は、単一の側面開口部及び単一の輸送ワイヤを有することのみ必要であることは留意されるものとする。
主要血管の内側に管状要素を提供するステップは、縦軸に垂直な断面積又は断面積の外周が、管状要素が血管の中で維持すべき最終状態である、完全な配備状態にあるよりも小さい状態等、完全な又は部分的な圧潰状態で、主要血管の中に管状要素を提供するステップを含んでいてもよい。この状況では、管状要素を完全に配備する前に、管状要素を位置付けることが所望される場合がある。この位置付けることは、縦軸に沿って又は主要血管に沿って位置付けるだけでなく、側面開口部を、分枝血管又は少なくとも主要血管の中への分枝血管の開口部に定位置で対応させるために、回転して位置付けることであってもよい。管状要素は、完全な配備状態にある時、主要血管の血管壁に接触し、それ故、再度位置付けるのがより困難である場合がある。
このように管状要素を位置付けることは、固定器が固定される分枝血管の方へ側面開口部を押し出すために、ガイドワイヤに力を行使することによって、引っ張るステップ中又は引っ張るステップの後に行われてもよい。
それ故、管状要素を位置付けた後、方法は、引っ張るステップに準じて、例えば、管状要素を主要血管の内側に固定するために、管状要素を、完全又は部分的な圧潰状態から、完全な配備状態に至らせるステップを含んでいてもよい。
このような管状要素は、ガイディングカテーテルから解放され、完全な配備状態を得ることを可能にされる前に、ガイディングカテーテルによって先導される間に、圧潰状態で血管の中に導入され、ガイディングカテーテルによって等、係合される間に部分的な圧潰状態に至るか、又は部分的な圧潰状態で維持され、位置付けられてもよい。
主要血管内に管状要素を提供した後、第1の一部は、患者の外側から係合可能である。好ましい実施形態では、第1の一部は、大抵、経皮的動脈穿刺によって患者の外側に延在するが、患者の血管の内側に位置付けられる場合には、例えば、別のガイドワイヤ又はスネアカテーテルを使用するスネアリングのために、まだ接近可能である。これは、血管内外科医にとっては標準的な手技である。
ガイドワイヤの固定器への取り付けは、永続的又は解放可能であってもよい。さらに以下に、幾つかの利点を有する、解放可能な取り付け又は拘束について記載する。
輸送ワイヤの第2の一部のガイドワイヤへの固定又は取り付けは、第2の一部及びガイドワイヤのうちの1つが、フックを有し、他方が輪を有する場合、又は第2の一部及びガイドワイヤのうちの1つが、他方に係合するか、固定するか、又は掴むように構成される鉤爪等を有する場合、若しくは例えば、第2の一部及びガイドワイヤのうちの1つが、スネアを有する場合等、いかなるタイプの取り付けであってもよい。しばしば、スネアは、スネアの中へ延在する要素を固定するために、カテーテルの中に引き抜かれる場合がある、ワイヤ上に提供される。加えて、2本のワイヤは、鉗子等の第3の要素を使用して、互いに取り付けられてもよいか、又は例えば、結び目によって互いに単純に結ばれてもよい。実際、取り付けは固定である必要はない。例えば、第2の一部が、スネアを有する場合には、スネアは、第1の一部を引っ張り、ガイドワイヤの近位部を固定することによって等で、先導されてもよい。スネアが分枝血管の方へ動くであろうこの方式において、及び分枝血管に充分近い時、スネアが、ガイドワイヤの遠位端で固定器によって固定されるような、ガイドワイヤに沿って摺動するため、輸送ワイヤを引っ張ることによって、スネアの操作に起因して、人間の外側までスネアの後について行くであろう、ガイドワイヤを別のルートで運んでもよいように、ガイドワイヤの近位部が解放されてもよい。
ガイドワイヤを再追跡するために、その後引かれる後続のワイヤと、輸送ワイヤを置き換えることは、輸送ワイヤを使用して、同じ操作を行うに等しいであろうことは留意されるものとする。
引っ張るステップは、輸送ワイヤの第1の一部、及び結果的に、ガイドワイヤの第2の一部を輸送するか、引き抜くか、並進させるか、又は動かす、いかなる方式を含んでいてもよい。エンジン、並進要素、ばね等、いかなる手段又は方法が、この動きに対して使用されてもよい。単純な方式は、人間の外部にあり、違う方法で別の要素によって係合される場合、最終的に分岐管及び主要管を通って(大抵、元は輸送ワイヤによって占有される同じ経路に沿って)延在するガイドワイヤの全体的な結果を得るように、外科医等が、第1の一部を引っ張ることであろう。それ故、ガイドワイヤはここで、主要管及び分岐管を通って並びに分枝血管の中へ又は分枝血管の方へ、要素を先導するために使用されてもよい。
いわゆる有窓グラフトが使用される場合等、分岐管が存在しない場合、ガイドワイヤによって先導され、その後、大抵、側面開口部にて主要管に取り付けられるか又は係合する、二次管状要素を提供することもまた、可能であることは留意されるものとする。次いで、二次管状要素は、側面開口部に係合し、主要管から脱離せず、分枝血管の中へ移動することを保証するために、フレアリングチューブ(flairing tube)であってもよい。
上述の通り、
管状要素は、主要管及び主要管の中への開口部に取り付けられる分岐管を含んでいてもよく、側面開口部は、周囲から分岐管の中への開口部であり、
輸送ワイヤの第2の一部は、その後、主要管の内部体積から、並びに管状要素から外へ分岐管及び側面開口部を通って延在してもよい。
この1つの結果は、分岐管は、ここで、引っ張るステップ中又は引っ張るステップの後、分枝血管から及び分岐管の中へ延在するガイドワイヤに沿って先導される場合があるため、分枝血管の方へ又は実際には分枝血管の中へ方向付けられてもよいということである。引っ張るステップに続いて又は引っ張るステップ下で、力をガイドワイヤに行使することで、分枝血管を分枝血管の方へ又は分枝血管の中へ押し出してもよい。第2に、分岐管から(分岐管に固定されるか、又は係合する等)、及び分岐管よりも遠くへ分枝血管の中へ等、分枝血管の中へ延在するように意図される二次管状要素を導入することが、この二次管の導入のためのガイドとして、ガイドワイヤを使用することによって得られてもよい時等に、要素は、続いて、ガイドワイヤ及び分岐管を介して分枝血管の中へ導入されてもよい。これについては、以下でさらに記載する。
概して、ガイドワイヤは、好ましくは、引っ張るステップの後、ガイドワイヤが人間から外へ延在するのに充分な長さを有する。その後、輸送ワイヤは、患者/動物の外側に引っ張るか又は動かすことができ、次いで、処分されてもよい。代替的に、ガイドワイヤは、経路の一部を固定器から患者の外側に延在させるであろうし、ガイドワイヤに取り付けられる輸送ワイヤは、経路の残余部を延在させるであろう。この状況では、組み合わせられた/取り付けられたガイドワイヤ及び輸送ワイヤが、後続の先導操作を行ってもよい。
一実施形態では、
導入するステップは、固定された固定器のガイドワイヤを、人間の外側に延在させるステップを含んでなり、
提供するステップは、輸送ワイヤの第2の一部も、患者の外側に延在させるステップを含んでなり、
固定する/取り付けるステップは、人間の外側のガイドワイヤに、第2の一部を固定するか又は取り付けることを含んでなる。
これは、体の外側で固定/取り付けを行うことによって、迅速で安全な固定/取り付けを得る単純な方式である。
特にこの状況では、導入するステップは、血管の中への経皮開口部を通って人間の血管の中へ、固定器を導入するステップを含んでなり、提供するステップは、人間の同じ開口部を通って主要血管の内側に管状要素を提供することが好ましい。
代替的に、固定する/取り付けるステップは、人間の血管の内側のガイドワイヤに、第2の一部を固定するか又は取り付けるステップを含んでなる。このように、ガイドワイヤ/第2の一部のうちの1つが、人間の外側に延在する必要がないため、より短いガイドワイヤ/第2の一部が使用されてもよい。
別の代替は、異なる血管を通して(人間の腕又は脚の中の動脈から等)異なる固定器を導入し、1本の血管を通って複数の開口部及び複数の輸送ワイヤで管状要素を導入し、続いて所望の場合には、ガイドワイヤが最終的に延在する開口部を通って、スネアリングを可能にし、続いて追加の管状要素を導入することができるように、輸送ワイヤ及び/又はガイドワイヤを別のルートで運ぶことであろう。
血管の中に管状要素を位置付けた後、固定器及びガイドワイヤは、主要管、分岐管、主要血管、及び/又は分枝血管の中へさらなる要素を先導するために使用されてもよい。
しかしながら、幾つかの状況では、特に、分枝血管が、主要血管に密着してより小さい血管に分かれる場合等、充分には長くない時、固定器は、このような要素の行く手を塞く場合がある。このような状況では、このようなさらなる要素を導入する前に、固定器を除去することが所望される場合がある。代替的に、固定器は圧潰され、これらの他の要素は、圧潰した固定器を越えて導入されてもよい。このようなさらなる要素が、大抵、標準的なガイドワイヤに渡って先導されるように構成されるため、固定器は、ガイドワイヤの外径に対応する外径を有する最終形状を得るように圧潰可能であり得る。それ故、ガイドワイヤは、圧潰される時に、固定器を受容するように構成される、狭い部分を有し得る。
このような状況では、数ある中で、アセンブリを提供するステップは、固定器が、防止手段を越えて遠位に及び/又はガイドワイヤの遠位端の遠位に移動することを防止する手段をさらに含んでなる、アセンブリを提供するステップを含んでいてもよく、固定器は、ガイドワイヤ及び/又は防止手段から独立して動いてもよく、
方法はさらに、引っ張るステップに続いて、
ガイドワイヤの遠位端を分枝血管の内側に維持する間に、固定器を除去するステップと、
ガイドワイヤに沿って別の要素を導入するステップと、をさらに含んでなる。
それ故、未だ位置付けられるガイドワイヤ(又は輸送ワイヤに取り付けられるガイドワイヤ)は、続いて、フィルタ、ステント、又はグラフト等、他の要素を分枝血管の中に導入するために使用されてもよい。
実際、好ましい実施形態では、導入するステップは、別の管状要素をガイドワイヤに沿って導入し、管状要素(主要管及び/又は分岐管)の内側から及び血管の中へ延在するために、他の管状要素を位置付けるステップを含んでなる。
これは、位置付けるステップが、固定器が固定される分枝血管の面積を被覆するために、他の管状要素を位置付けるステップを含んでなる時に、特に有用である。このように、固定器によって引き起こされる、いかなる血管壁の損傷も、このような損傷によって引き起こされる場合がある血液凝固を避けるために、他の管状要素によって被覆されてもよい。
ある特定の実施形態では、主要血管は、複数の分枝血管を有し、
管状要素は、
複数の側面開口部と、
複数の輸送ワイヤであって、全ての輸送ワイヤの第1の一部は、主要管の内部体積から及び管状要素から外へ端開口部を通って延在し、各輸送ワイヤの第2の一部は、主要管の内部体積から及び管状要素から外へ別個の側面開口部を通って延在する、複数の輸送ワイヤと、を有し、
提供するステップは、複数のアセンブリを提供するステップを含んでなり、
導入するステップは、分枝血管の各々の中に固定器を導入し、分枝血管の中に固定器を固定するステップを含んでなり、固定する/取り付けるステップは、各ガイドワイヤを別個の輸送ワイヤの第2の一部に固定する/取り付けるステップを含んでなり、ガイドワイヤが固定される分枝血管は、第2の一部が延在する第2の側面に対応し、
引っ張るステップは、ガイドワイヤを個々の固定器から個々の側面開口部及び主要管を通って、並びに患者の外側の方へ、好ましくは、患者の外側まで延在させるために、輸送ワイヤの第1の一部を引っ張るステップを含んでなる。
位置の対応は、好ましくは、主要管の縦軸又は体積の中心と垂直に等、主要管の縦軸又は体積の中心からの直線が、側面開口部又は分岐管の中心を通過し、分枝血管に、好ましくは、分枝血管の中心軸又は縦軸から進入してもよい、位置又はアングリング(angling)である。
当然、複数の輸送ワイヤは、記載したが、例えば、全ての第2の一部に接続する単一の一部としてのみ延在し、かつ記載した第1の一部として延在する、幾つかの第2の一部を有する、単一要素によって置き換えられてもよい。
管状要素が、1つ以上の第2の開口部及び1つ以上の分岐管の組み合わせを有してもよく、側面開口部は、管の端部分の間にある管の中へ開口部であることは明らかである。
典型的には、全ての側面開口部が主要管の中に提供されるか、又は全ての分岐管が主要管から延在し、固定器は、各側面開口部/分岐管に対して使用されるが、これは要件ではない。分岐管は、主要管から延在する(主要管に固定される等)、別の分岐管から延在してもよい。また、主要管から延在する分岐管は、中に側面開口部を有してもよい。また、固定器を位置付けることで、このタイプの管状要素を、人間の血管の中に位置付けることも可能になるであろう。
その状況では、第1の分岐管が位置付けられるべき(又は第1の分岐管が延在すべき)、さらに遠い血管が、中間分岐管を位置付けるためにも使用される場合がある、固定器を有してもよいため、他の分岐管―又は中間分岐管―は、対応する血管の中に固定器を必要としない場合がある。
以下で、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して記載する。
回収カテーテルから切り離されている時に、固定部から抜去した送達カテーテルを伴う、本発明の第1の実施形態に従う、固定器の概略図である。 使用の異なる状況における、図1の固定器の概略図である。 使用の異なる状況における、図1の固定器の概略図である。 本発明に従う、固定器の第2の実施形態を示す。 図4の固定器の分解図である。 本発明に従う、固定器の第3の実施形態を示す。 本発明に従う、固定器の第4の実施形態を示す。 血管への取り付け中の力の行使を示す。 血管の外側での力の行使を示す。 本固定器に対する変形可能部分の異なる実施形態を示す。 本固定器に対する変形可能部分の異なる実施形態を示す。 本固定器に対する変形可能部分の異なる実施形態を示す。 人間の大動脈の中に分岐ステントグラフトを位置付けるために本固定器を使用する、外科的手技を示す。 人間の大動脈の中に分岐ステントグラフトを位置付けるために本固定器を使用する、外科的手技を示す。 人間の大動脈の中に分岐ステントグラフトを位置付けるために本固定器を使用する、外科的手技を示す。 人間の大動脈の中に分岐ステントグラフトを位置付けるために本固定器を使用する、外科的手技を示す。
以下の記載において、用語「遠位」及び「近位」は、2つの対応する一部の相互の場所を表すために使用され、心臓により近い解剖学的構造は近位と表し、心臓からより遠い細部は遠位を表すような基準として、心臓を使用する。本固定器等の医療デバイスの一部については、その定義は代わりに、基準として外科医に基づく。故に、外科医により近い細部は近位と表し、外科医からより遠い細部は遠位と表す。
図1には、本発明に従う固定器1の第1の実施形態を示す。固定器は、流れが透けて見える保持具、又は示す実施形態では、金属枠のバスケットから成る固定部2を伴う。固定部2は、ガイドワイヤ3上に配設される。図1では、遠位管状スリーブ5が、固定部の遠位端2aに配設される。遠位スリーブ5は、ガイドワイヤ3に固定されるのに対して、固定部2の近位端2bは、近位管状スリーブ4を用いてガイドワイヤ3に渡って摺動するように配設される。近位及び遠位スリーブ4及び5は、固定部2の端部2a及び2bが、互いの方へ押し出されるため、固定部2の起こり得る変形を合同で限定するが、これについては以下に記載する。固定器1の遠位端2aは、ガイドワイヤ3の続きであってもよく、標的血管の中に損傷を引き起こさないために、柔らかく曲げやすい、遠位端部6を含んでなる。カテーテル留置用のガイドワイヤは、典型的には、外周が0.14mmから0.89mmの間の寸法である。これらは、標的血管壁に損傷を与えることなく、小動脈、狭窄動脈、及び捻転動脈のカテーテル留置を可能にする、親水性の滑りやすい表面を伴い、非常に曲げやすく非侵襲的である。
固定部2の近位端2bは、固定部2を回収カテーテル10に接続するための接続部材7を伴う。示す第1の実施形態では、接続部材7は、近位管状スリーブ4の内側に配設される、雌ねじを有する。他方で、回収カテーテル10は、回収カテーテル10及び固定部2の相互接続用の雄ねじの形態である、対応する接続部材11を含んでなる。
概して(図10参照)、固定部又は変形可能部分2は、配備時には血管に取り付けられるか又は係合し、端部分2a及び2bを介してスリーブ4/5に接続する、中央部分Cを有する。
好ましくは、固定器1はまた、固定部2及び回収カテーテル10を収容するように構成される直径のホースの形態である、送達カテーテル20を有するか、又は送達カテーテル20を伴い若しくは送達カテーテル20の内側に供給される。送達カテーテル20は、固定器1を導入し位置付ける間に、固定部を完全に送達カテーテル20の中に収容することを可能にするように、固定部2を位置付けることができる。しかしながら、また、例えば、ねじくぎで制御する配設を用いて、例えば、スリーブを互いから分離した状態を保つことによって、送達カテーテル20の内側に固定部を収容することなく、固定部を圧潰した状態を保つことも可能であろう。
ガイドワイヤ3、回収カテーテル10、及び送達カテーテル20の長さは、対応する遠位端が標的血管の中に設置される時に、ガイドワイヤ3、回収カテーテル10、及び送達カテーテル20それぞれの近位端が、外科医が接近することができ操作しやすいことを可能にするのに充分でなくてはならない。典型的には、ガイドワイヤ3、回収カテーテル10、及び送達カテーテル20は全て、0.5メートルから2.8メートルの間の長さを有する。
固定器の機能については、使用の好ましい形態において、図2から図4を参照して、少しずつ記載するであろう。さらなる記載は、図13から図16に関して見つけられる。
第1のステップでは、図2に示す通り、送達カテーテル20は、血管壁31、及び例えば、大動脈の中への開口部32によって画定される標的血管30の中に挿入される。固定器1の挿入中、固定器1の曲げやすい遠位端部6のみが、送達カテーテル20の外側へ延在する。固定部2は、非配備であるか、又は送達カテーテル20の内側に嵌合するように、半径方向に圧潰している。半径方向の圧潰を可能にするために、固定部2は、近位スリーブ4から比較的大きい距離を置いく、遠位スリーブ5と共に軸方向に延在する。挿入中、固定部2の接続部材7は、回収カテーテル10の接続部材11に接続している。カテーテルの非閉塞血管の中への挿入は、それ自体従来のものであり、従って、本明細書には詳細に記述しない。
第2のステップでは、送達カテーテル20が、標的血管30の内側に設置される時、固定部2は、送達カテーテル20の内側から外へ押される。固定部2を押すことは、一方の送達カテーテル20及び他方の回収カテーテル10の相互動きを用いて達成される。固定部2が、送達カテーテル20から立ち去るため、送達カテーテル20は、血管壁31上にある一定の圧力を行使するように、血管30の直径に個々に適応する、送達カテーテル20の元の形状を取り戻そうとする。この圧力は、血管を害することがないように、できるだけ低くあるべきであるが、しかしながら、固定器が血管に関して動くのを阻止するのに充分でなくてはならない。固定部2は、固定部2を通る栄養分のある血流を許容する、流れが透けて見える形態を有する。本実施形態では、固定部2は、固定部2が標的血管30に関して動くことを抑える血管壁上に、圧力を行使するために、関連する血管の内側直径よりもわずかに大きい直径まで、膨張するように構成される、斜めの織糸を含んでなる。血流は、斜めの織糸を通って流れることが可能である。
固定部2に膨張形状を得るための手段を提供することが可能であるとしても、固定部、及びここでは斜めの織糸は、膨張した静止形状を有することが好ましく、その結果、ただ膨張のみが静止形状へ向かう動きである。このタイプの固定部は、所望の膨張形状で糸を提供し、この膨張形状を静止形状にする、又はこの膨張形状に静止形状を与えるように、糸を加熱処理することによって得られてもよい。
固定部2が、送達カテーテル20の外側及び標的血管の内側の場所で完全に配備される、第3のステップを、図3に図示する。この第3のステップでは、回収カテーテル10は、固定部2から切り離されている。本実施形態では、このように切り離すことは、血管壁31との固定部2の接触によって回転することを抑えられている固定部2に関して、回収カテーテル10が回転することから達成され、その結果、回収カテーテル10の接続部材11のねじが、固定部2の接続部材7から抜かれる。
第4のステップでは、回収カテーテル10が、固定部2から切り離された時、回収カテーテル10及び送達カテーテル20の両方は、標的血管から引き抜かれ、固定部2及びガイドワイヤ3のみを血管30の中に放置していってもよい。固定部2は、血管を通る血流を邪魔しないように配設される。
ガイドワイヤ3が引っ張られる時、固定部2がガイドワイヤ3から切り離されないことを保証するために、近位スリーブ4及び/又は遠位スリーブ5は、ねじ式接続、スナップ嵌合を介して等、ガイドワイヤ3に解放可能に固定される。
図4は、本発明に従う、固定器の第2の実施形態を図示する。
当然、第1の実施形態の詳細に対応する細部は、同じ参照番号で表されるのに対して、第1の実施形態の詳細とは異なるが、同じ機能を有する細部は、アポストロフィを追加した同じ参照番号で表される。幾つかの相違が、第1及び第2の実施形態の構造並びに使用の両方に存在する。所望の場合、このような特徴は、実施形態の間で入れ替えられてもよいことは明らかである。
固定器1の第2の実施形態では、図1の近位スリーブ4と回収カテーテル10との間のねじ式取り付けは、鉤爪又は突起部16を伴う鉤爪様把持ユニットの形態である、回収カテーテル10上の接続部材11´、並びに近位スリーブ4上の又は近位スリーブ4に接続する環状栓の形態である、対応する接続部材7´を含む、スナップ式ロックによって置き換えられる。突起部16の形状は、接続部材11´が、送達カテーテル20の中へ抜去される時、及び送達カテーテル20が、接続部材11´を押し倒す時に、環状栓と連動するように構成される。それ故、固定器が、ガイドワイヤによって.回収カテーテルの方へ抜去される時、送達カテーテルは、突起部に接続部材を上方で把持させる。
図4では、かご形固定部2の個々の糸/ワイヤ12は、明らかに目で見ることができる。糸/ワイヤ12は、交差する点13で共に溶接されてもよいか、又は折り返しによって及び互いの下方を互いに通るように編まれてもよい。糸の端部14は、溶接、接着、若しくは縫製によって、又は任意の他の好適な方式のいずれかで、スリーブ4及び5それぞれにしっかりと留められる。さらに、図4では、環状栓の形態である接続部材7´は、回収カテーテル10上で接続部材11´を構成する、鉤爪様把持ユニットの内側に見られる場合がある。
第2の実施形態では、スリーブ4及び5の両方が、ガイドワイヤ3に渡って摺動するように配設される。しかしながら、ガイドワイヤ3上に位置付けられるストッパ8は、スリーブが、ガイドワイヤ3の遠位端に渡って動くことを防止し、それ故、ガイドワイヤ3から完全に切り離される。
代替的に、遠位スリーブ5は、例えば、カテーテル10とスリーブ4との間で留める方法のうちのいずれを使用して、取り外し可能に固定されてもよい。このように取り外し可能又は摺動可能である理由については、さらに以下で記載するであろう。
さらに、この見解から、スリーブの機能が、第1の実施形態におけるスリーブの機能に関して、本実施形態の中で少々異なることは明らかである。本実施形態では、接続部材7´は、固定部の近位スリーブ4上に直接配設される。近位スリーブ4は、バスケット形固定部2の内側に延在し、また遠位スリーブ5も部分的に収容する、保護スリーブ15(図5も参照)の内側に部分的に及び固定して収容される。固定部2が、固定部2の配備形状にある時、遠位及び近位スリーブ5及び4それぞれの間に空隙がある。ガイドワイヤ3が引っ張られるため、又は固定部2が固定部2の静止形状に向かって膨張することが可能であるため、固定部2は血管壁に固定され、それ故、遠位スリーブ5に印加されるいかなる引く力も、固定部を軸方向に圧縮するように働くであろう。それ故、遠位スリーブ5の近位端5bが、近位スリーブ4の遠位端4aに到達するまで、スリーブは、互いにより近くへと動く。それ故、スリーブのこれらの端部間の接触により、固定部2の軸方向変形を限定する。遠位スリーブ5の遠位端5aは、上記の通り、ガイドワイヤ3上のストッパ8と相互作用し、固定部2に関してガイドワイヤ3の軸動きを限定するように配設される。
第3の実施形態では、ガイドワイヤ3´は、図6に示す通り、ハイポチューブである。ハイポチューブは、ニチノール又はステンレス鋼から作られてもよく、好ましくは、回収カテーテル10に滑りやすい接触面を作成するために、例えば、PTFEといった親水性コーティングによってコーティングされる。ハイポチューブは、まさにガイドワイヤと同じくらい可撓性があるか、又はより可撓性がある場合がある。ハイポチューブの好適なサイズは、約0.04mmから0.2mmの壁の厚さで、0.5mmから約2mmの範囲であってもよい。
好ましくは、ハイポチューブは、堅い運搬ワイヤ25の収容に成功するように、充分大きい内径を有するべきである。堅い運搬ワイヤ25は、固定器1の挿入を先導する助けになる。ガイドワイヤ3´を別のルートで運ぶためには、ガイドワイヤ3´は可撓性があり、曲げやすい必要がある。しかしながら、ガイドワイヤ3´の柔軟性が原因で、ガイドワイヤ3´を制御し、標的血管の中へ先導するのが困難である場合がある。故に、堅い運搬ワイヤ25により、挿入中、ガイドワイヤ3´を制御することが可能になるであろう。運搬ワイヤ25は、ガイドワイヤ上にさらなるカテーテル及び又はステント分岐部を挿入するのを可能にする。ガイドワイヤ3´の内側にある堅い運搬ワイヤで、ステントグラフト分岐部は、運搬ワイヤ25に渡って直接又は運搬ワイヤを収納する(ハイポ)チューブ状ガイドワイヤ3´に渡ってのいずれかで、堅い運搬ワイヤ25に渡って導入することができる。
堅い運搬ワイヤ25は、固定部2が標的血管30の中に設置されている時、ガイドワイヤ3´の内側から引き抜かれてもよい。堅い運搬ワイヤ25が、ガイドワイヤ3´の内側から引き抜かれた場合、ガイドワイヤは、非侵襲的方式で動脈系の内側で別のルートで運ばれるほど、充分曲げやすく可撓性がある。
ガイドワイヤ3´は、ガイドワイヤ3´の遠位端付近に、開口部26を提供されてもよい。このような開口部26で、ガイドワイヤ3´は、開口部26を介して、医薬品を局所的に分配するための導管を構成してもよい。多くの状況では、例えば、腫瘍を治療する時、特に、ある医薬品は、1つの場所で疾病過程を効果的に治療するものの、体系的に分配した場合、有害である場合があるため、医薬品を局所的に送達することが関心の対象となる。これまで、長年に渡り、血管内に医薬品を送達する、信頼性の高い手段がなかった。
固定部2を含んでなるハイポチューブの形態であるガイドワイヤ3´を用いて、ハイポチューブが動きこの場所を失うであろう危険性なしで、標的血管の内側にハイポチューブの端部を固定し、開口部26を通って所望の場所に、所望の量の医薬品を送達することが可能である。
当然、図6の固定器は、大部分に対して、第1及び第2の実施形態に従う固定器に類似していてもよい。例えば、ストッパ8は、遠位スリーブ5との相互作用のために、ガイドワイヤ3´上に提供されてもよく、バスケット形固定部2の内側に延在する保護スリーブ15は、遠位スリーブ5を部分的に収容するように配設される。さらに、ガイドワイヤ3´の遠位端6は、好ましくは、体の内側で損傷を起こさないために、柔らかく曲げやすい。また、例えば、固定部2に近位である、ガイドワイヤ3´の近位部もまた、別のルートで運ぶことを可能にするために曲げやすい。従来の方式では、ガイドワイヤ3´の先端は、標的血管の中での動脈の損傷を防止する、180°の屈曲(図示せず)を含んでもよい。
図7は、本発明に従い、固定器において使用するための固定部2´の第4の実施形態を図示する。この固定部2´は、らせんばねの形状を有し、未だストッパ8´でガイドワイヤ3に解放可能に固定されている。固定部2´の遠位端は、固定部2´がガイドワイヤ3の遠位端に渡って動くことを防止するように、ガイドワイヤ3が延在し、ストッパ8´と係合する環状要素を有していてもよい。この固定部2´は、製造において極端に単純であるだけでなく、血管の中にほとんど流れ抵抗を与えない利点も有する。
固定部2´の導入及び抜去は、カテーテルを使用して行われてもよい。事前に形成された固定部2´を引き抜くと、血管壁を掻爬又は損傷することなく、単純にこれが回転するであろう。
本実施形態では、固定部2/2´は、好ましくは、織物、コイル状及び/又は編組ワイヤ、若しくは糸の、好ましくは、ニチノールを原料とする金属構造を含んでなる。例えば、他の合金又はプラスチックといった、類似の特徴を伴う他の生体適合材料もまた、使用されてもよい。材料は、塑性的に変形することなく、材料が圧潰されるのを可能にするほど、充分に可撓性があるが、同時に、血管の内側で解放される時に、圧力を行使するほど充分な剛性がなくてはならない。固定部2/2´を生産する特定の方法では、編組ニチノール管のレーザー切断長は、所望の形状のテンプレートの周囲に描かれる。ニチノール管の端部は、テンプレートの端部の周囲で収縮し、ニチノールのバスケット、すなわち、固定器が、この新しい形状に構成されるように、この位置で加熱処理が行われる。その後、固定器は、外部の力による影響を受けない時はいつでも、この形状を取り戻そうとするであろう。
代替の固定部2/2´は、固定部と血管壁との間の実接触面をより均一にするか又は拡大するために、コイルばね又は編組ワイヤ上で支持される、一片の布、材料等を使用する時等に、血管とのより大きい普遍的な接触面積を有してもよい。
以下により詳細に記載するであろう通り、ガイドワイヤ3が、例えば、ガイドワイヤ3の近位端を別ルートで運ぶことからの緊張にさらされる時、上記の実施形態の有利な配設により、固定部は定位置のままであることを可能にする。近位スリーブ4は、ガイドワイヤ3による影響を受けないままであるように、ガイドワイヤ3上で摺動するように配設されるのに対して、遠位スリーブ5は、ガイドワイヤ3の遠位端の方へ移動するのを防止される。この配設のために、ガイドワイヤ3上のいかなる引く力でも、固定部2が半径方向に膨張するように、血管壁31と固定部2の近位部との間の摩擦によって、固定部2を軸方向に圧縮するであろう(図8参照)。故に、血管壁31に対する圧力は、ガイドワイヤ上の引く力の関数として、増大するであろうし、その結果、固定部2と血管壁31との間で増大する摩擦力が、増大する引く力と共に瞬時に増大する。従って、増大する摩擦力を用いて、固定部2は定位置の状態を保つ。
この配設は、血管上への非侵襲的効果を最小化するために、いかなる引く力に影響を受けない限り、固定部が血管壁31上に最小限の力のみを行使するのを可能にする。また、大部分の通常手術の手技の間、ガイドワイヤはいかなる力によっても全く影響を受けない。固定器1の機能は、主に、標的血管の内側の位置を保持することである。引く力は、通常、ガイドワイヤ3が別ルートで運ばれる時にのみ生じる。スリーブ4及び5が、ガイドワイヤ3上の引く力に応じて、互いに.接触するようになるため、固定部の軸方向の圧縮は、スリーブ4及び5の相互作用によって限定される場合がある。故に、固定部2の最大の半径方向への延在、及びそれ故の、血管壁上の固定部2によって行使される最大の半径方向の力は、スリーブ間の利用可能な距離によって限定され得、距離が大きければ大きいほど、起こり得る軸方向の圧縮、及び結果としての半径方向への延在はより大きくなる。
しかしながら、図8で分かる通り、固定部2の境界が、固定部2の縦軸に垂直に示されているにもかかわらず、血管30の寸法(主に厚さ又は半径)の中で、血管に行使される力の縦方向に沿って相違があってもよいことが発見されている。原因は、固定部又は変形可能部分2が、血管壁31及び引っ張られる遠位スリーブに係合するため、力は、固定部2によって係合される面積に渡って均一にではなく、主に固定部2の遠位部に、分配されることである。図9には、血管よりも可撓性のある要素の中の固定部2の形状を図示する。縦位置Aの断面積(又は円形であるか若しくは回転対称を有する場合の半径)は、Aよりも近位に位置付けられる、位置Bよりも大きいことが分かる。
それ故、この力をより均一に分配するために、異なる解決法を図10から図12に図示する。
図10では、固定部2は、非ストレス及び/又は非圧縮状態である時、血管に係合するべき縦の長さに渡って非対称形状を有し、遠位端又はスリーブ5により近い固定部2の一部は、位置B等、近位スリーブ4により近いよりも、位置Aの方がより小さい断面積(又は円形であるか若しくは回転対称を有する場合の半径)を有する。
それ故、血管30の中に位置付けられる時、ガイドワイヤ3を引っ張らない場合には、図10の固定部2の形状は図8のように見えてもよく、壁31に行使される力は不均一だが、未だ非常に低い。しかしながら、ガイドワイヤ3が引っ張られる時、固定部2の遠位部(位置Aの周囲)のより狭い静止形状が、大きな膨張、及びそれ故、その一部での力の増大に反作用するように働くであろうため、壁31上に行使され増大する力は、より均一であってもよい。
図11では、固定部2の静止形状又は非ストレス/非圧縮形状は、対称であってもよいが、固定部2の膨張性は、縦方向に沿って非対称であってもよい。図11では、固定部2は、位置Bと比較して、位置Aにより高いワイヤ密度を伴う金網として提供される。それ故、血管30の外側で固定部2を圧縮する時、図10にそのように図示する通りの非対称形状が得られてもよい。また、固定部2が血管30の中に配備される時に、固定部2を圧縮するか、又はガイドワイヤ3を引っ張ると、位置Aのより高いワイヤ密度は、行使される圧力を均一にし、より多くの力が位置Bの周囲に印加されることを保証するように働くであろう。
当然、金網のワイヤ厚さ又は他のパラメータを適合させることによって、同じ機能性が得られてもよい。
図12には、固定部2の遠位端に近い血管30上に行使される過剰な力を防止する、別の方式を図示する。本実施形態では、外周限定要素40は、位置Aの遠位端に提供される。この要素40は、固定部2の外周が、所定の長さを超えることを防止し、それによって、任意のさらなる変形が、位置Bの周囲等、より近位の一部で必要とされるであろう。この外周限定要素40は、帯、ワイヤ等、伸縮できない要素であってもよい。
概して、固定部2用の異なるタイプの材料及び材料の異なる集まりが、選択されてもよいことは留意されるものとする。全体的な機能性は、血流が血管壁を通ることを可能にする一方で、固定部2が、血管壁に係合できるべきであるというものである。
本固定器1を使用する全体的な利点を、ここで、図13から図16を参照して記載する。固定器の使用に関する本記載は、胸腹部大動脈における動脈瘤の拡張を伴う、大動脈瘤を治療するように、人間の中に分岐ステントグラフトを位置付けることに限定される。腎臓への腎動脈、腸への内蔵動脈、又は肝臓に補給する動脈等、小さい寸法の血管をカテーテル処置したいと望む、多くの他の理由が存在することは留意されるものとする。これらの動脈に接近し、これらの動脈のカテーテル法を維持することは、特に、幾つかの動脈の同時カテーテル留置が、同時に起こる時、困難である。
図13は、腎動脈102が腎臓を養い、動脈103が脚の方へつながる、それらの起点となる大動脈101を伴う、ヒトの動脈系を図示する。これらの手技のうちの多くにおいて普通である通り、大動脈101には、動脈穿刺によって、総腸骨動脈103を介して接近する。その後、固定部2及びガイドワイヤ3を伴う固定器が、上に示す通りに位置付けられる。ガイドワイヤ3は、動脈穿刺から外から延在する。
大動脈101の中のグラフト150の主要管腔152と、動脈102の方へ及び動脈102の中への分岐部154とを伴い、系100の内側にグラフト150を位置付けることが、手技の目標である。グラフト150は、垂直縦軸、上下端部に開口部だけでなく、分岐部154の中に側面開口部をも有する。グラフト150の中には、端部164及び162それぞれを伴う、主要管腔152及び分岐部154を通って伸びる、輸送ワイヤ162が位置付けられる。
図14では、グラフト150が大動脈101の中に位置付けられている。従来、グラフト150は、圧縮され、送達導入器(delivery introducer)内に位置付けられ、大動脈101の中に位置付けられてもよい。
グラフト150は、同じ動脈穿刺によって導入され、端部162及び164は、ガイドワイヤ3で共に人間の外側に延在する。このように、後続の固定/スネアリングは、人間の体の外側で行ってもよいため、容易になる。
大動脈101の中にグラフト150を位置付けた後、グラフト150は、輸送ワイヤをグラフト150内で動けるようにするため、部分的に配備される。
続いて、ガイドワイヤ3及び端部164は、互いに取り付けられ、端部162が引っ張られ、その結果、ガイドワイヤ3及び端部164は、ガイドワイヤ3がここで、固定部2から分岐部154、主要管腔152を通って、及び患者から外へ延在する(図15参照)ように、系100の中に及び分岐部154、主要管腔152を通って、再導入され、動脈穿刺によって外に出る。ガイドワイヤ3のこの手技又は再位置付けには、固定部2を幾らか引っ張ることが必要とされるであろうし、それによって、この点におけるガイドワイヤ3の能力が使用される。
ここで、分岐部154が動脈102の方に向けられている(ガイドワイヤ3によって先導される)ことが保証され、グラフト150は、所望の場合、大動脈101の壁に接触し、それ故、グラフト150自体を壁に固定してもよいように、完全に配備又は延在/膨張される場合がある。また、続いて、延長グラフト156が、分岐部154から及び動脈102の中へ伸びるように、位置付けられる(図16参照)。この延長グラフト156は、既に動脈102の中に位置付けられている、ガイドワイヤ3を使用して位置付けられる。
しかしながら、延長グラフト156が、固定部2が血管に係合した(手技中、僅かに損傷したかもしれない)血管壁31の一部を実際に被覆することを可能にするためには、ガイドワイヤ3を再び位置付けた後だが、延長グラフト156を導入する前に、固定部2を実際に除去する必要がある。
固定部2が、ガイドワイヤ3に沿って摺動することができるため、これが可能となる。固定部2は、上記の通り、送達カテーテルを使用して除去される一方、動脈102の中の定位置に、ガイドワイヤ3を維持する。その後、固定部2を除去し、続いて、図16に図示する通り、ガイドワイヤ3は、延長グラフト156を導入するために使用される。
当然、より多くのこのようなグラフト、又はより多くの分岐部を伴うグラフトが、使用されてもよい。しかしながら、固定器の使用という支援、及び輸送ワイヤ160を使用してガイドワイヤ3を別のルートに運ぶことで、このように使用し位置付けることを、記載の通り行うことができる。
また、ガイドワイヤ3の輸送ワイヤ160への取り付けは、人間の血管内で行われてもよい。このような身体内のスネアリング又は取り付けは、従来からの手技である。
当然、全てのガイドワイヤ及び固定器は、管状要素として、人間の中の同じ経皮的開口部を通って導入されてもよい。これにより、スネアリングが促進される。代替的に、固定器は、いかなる所望のルートに沿って、並びに腕及び脚の中の動脈から等、異なる動脈から、所望の血管へ先導されてもよい。その後、管状要素が導入された時、ガイドワイヤ及び/又は輸送ワイヤは、所望の取り付け/スネアリングを可能にするように、別のルートで運ばれてもよく、その後、ガイドワイヤは、所望のいかなる開口部を通って、人間の外側に延在してもよい。人間の異なる位置で複数の開口部を使用することが、人間の内側でワイヤのもつれを防止するために、所望されてもよい。
1つの状況では、主要グラフト150から標的血管へのステントグラフト接続を配置する前に、固定器は、標的血管の中に固定器を配置し、手技の最後に固定器を回収する機能を有する、取り付けワイヤを介してガイドワイヤに取り付けられる。
上記の実施形態に従う固定器の固定部は、対応する直径の動脈の中で使用するために、例えば、直径5、6、7、8、9、10、11、12、13、14mmといった異なるサイズ、又はサイズの比率で提供されてもよい。圧潰した固定部2の直径は、典型的には、8Fr(フレンチカテーテルスケールで直径2.67mm)であり、固定部を収容するために使用される、送達カテーテルの直径によって、6、7、8、9、10、11、12Frのサイズ及びそれらの間の半分のサイズを含む、約6Frから約12Fr(約2mmから約4mm)と異なってもよい。従って、送達カテーテルのサイズはまた、6、7、8、9、10、11、12Frのサイズ及びそれらの間の半分のサイズを含む、約6Frから約12Fr(約2mmから約4mm)である。回収カテーテルは、3、4、5、6、7、8、9、10Frのサイズ及びそれらの間の半分のサイズを含む、例えば、約3Frから約10Fr(約1mmから約3.3mm)といった、回収カテーテルが、ガイドワイヤの外側及び送達カテーテルの内側に嵌合することを可能にするサイズを有する。大抵、ガイドワイヤ及び/又はハイポチューブガイドワイヤは、非常に曲げやすく、大抵、標的血管に損傷を与えることなく、狭い狭窄動脈のカテーテル法を可能にする、親水性表面を有する。
分岐グラフト150は、分岐部154ではなく、単なる側面開口部を有する、いわゆる有窓グラフトによって置き換えられてもよいことは留意されるものとする。位置付けは、ガイドワイヤが、記載の通り、固定器2から側面開口部を通って延在し、及びグラフト150を通って出るであろう点において類似する。
固定器の一実施形態は、圧縮された時、例えば、5mmから7mmの血管の中で使用されてもよい、40mmの長さの要素として提供される、40本で編組された直径100μmのニチノールワイヤから作られたものであってもよい。5mmの血管の中で膨張する時、本固定器は、血管断面積の約58%を閉塞するであろうし、固定器を通って流れる時の血液によって分かる開口部は、0.015mm2から0.18mm2であろう一方、7mmの血管の中で閉塞する割合は約47%であり、開口部は0.06mm2から0.25mm2である。
その状況では、延長グラフト156がまた使用されてもよく、延長グラフトが、グラフト150に固定され、かつグラフト150から延長グラフト自体を解放し、血管102の中に動くことを可能にされないことを保証するために、管腔152内により大きい直径を有するフレアリンググラフト(flairing graft)を使用することが、所望されてもよい。
当然、グラフト150は、いかなる数の分岐部154又は側面開口部、並びに1つ以上の分岐部154及び側面開口部の組み合わせまでも有する場合がある。
また、これらが続けて、標準的な方法を使用して、グラフトを通って別ルートで運ばれてもよいため、輸送ワイヤを伴わないグラフトが使用されてもよい。このように、追加の輸送ワイヤが導入される前に、輸送ワイヤのルートが選択され、対応するガイドワイヤが別ルートで運ばれてもよい。このように、ワイヤがもつれるのを防止してもよい。

Claims (17)

  1. 血管の中への導入のための遠位端、及び近位端を有する、ガイドワイヤと、
    前記血管の内部側面に解放可能に取り付けるための固定器であって、前記固定器は、前記ガイドワイヤとは独立して、前記ガイドワイヤの前記近位端の方へ動くように構成される、固定器と、を備えるアセンブリであって、
    前記ガイドワイヤは、前記固定器が前記防止手段を超えて遠位に移動することを防止する防止手段を備え、
    前記固定器は、
    前記血管の第1の縦方向に沿って、前記血管の所定の長さにて、前記血管の前記内部側面に取り付けるように構成される中央部分であって、織物又は編組要素である中央部分を有する変形可能部分と、
    前記変形可能部分に取り付けられる遠位部と、
    前記変形可能部分に取り付けられる近位部と、を有し、
    前記固定器は、少なくとも0.1Nの引く力が前記ガイドワイヤに、前記防止手段を介して前記固定器に印加される時、前記血管の前記内部側面への取り付けを維持するように構成される、ことを特徴とするアセンブリ。
  2. 前記変形可能部分は、前記少なくとも0.1Nの引く力が、前記ガイドワイヤ及び固定器に行使される時、前記所定の長さの全てに沿って、前記血管へ少なくとも実質的に同じ力を行使するように構成される、請求項1に記載のアセンブリ。
  3. 前記変形可能部分は、前記血管の前記内部側面に取り付けるように構成される中央部分を有し、
    前記近位部は、前記遠位部に関して、前記変形可能部分の対称軸である第2の縦軸に沿って、前記変形可能部分に取り付けられ、並進可能であり、前記遠位部は、前記近位部よりも、前記ガイドワイヤの前記遠位端に近く位置付けられ、
    前記変形可能部分の前記中央部分は、前記第2の縦軸に対して垂直な平面において、前記近位部と前記遠位部との間に第1の距離がある場合の断面積を、前記近位部と前記遠位部との間に前記第1の距離より大きい第2の距離がある場合の断面積と比較したとき、より大きい断面積を有する領域を限定する、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
  4. 前記防止手段は、前記遠位部が、前記遠位端を越えて移動することを防止する、請求項1に記載のアセンブリ。
  5. 前記中央部分は、
    前記第2の縦軸に対して垂直な平面において、及び前記第2の縦軸に沿う第1の位置にて、第1の断面積を有する領域を限定し、
    前記第2の縦軸に対して垂直な平面において、及び前記第2の縦軸に沿う第2の位置にて、第2の断面積を有する領域を限定する、静止形状を有し、
    前記第2の位置は、前記第1の位置よりも前記遠位部に近く、前記第2の断面積は、前記第1の断面積よりも小さい、請求項3に記載のアセンブリ。
  6. 前記近位部及び前記遠位部が、前記第2の縦軸に沿って互いの方に押し出される時、前記中央部分は、
    前記第2の縦軸に対して垂直な平面において、及び前記第2の縦軸に沿う第1の位置にて、第1の断面積を有する領域を限定し、
    前記第2の縦軸に対して垂直な平面において、及び前記第2の縦軸に沿う第2の位置にて、第2の断面積を有する領域を限定する、ように構成され、
    前記第1の位置は、前記第2の位置よりも前記遠位部に近く、前記第1の断面積は、前記第2の断面積よりも小さい、請求項3に記載のアセンブリ。
  7. 前記変形可能部分は、金網を含んでなり、前記金網のワイヤ密度は、前記中央部分の近位端又は前記第1の位置よりも、前記中央部分の遠位端又は前記第2の位置で高い、請求項6に記載のアセンブリ。
  8. 前記変形可能部分は、金網を含んでなり、前記金網のワイヤは、前記中央部分の近位端又は前記第1の位置よりも、前記中央部分の遠位端又は前記第2の位置で厚いことをさらに含んでなる、請求項6に記載のアセンブリ。
  9. 前記中央部分の遠位端に、前記変形可能部分の外周を限定する外周限定要素をさらに含んでなる、請求項3又は4に記載のアセンブリ。
  10. 前記変形可能部分は金網を含んでなり、前記金網のワイヤ密度は、前記中央部分の近位端よりも前記中央部分の遠位端で高い、請求項3又は4に記載のアセンブリ。
  11. 前記変形可能部分は金網を含んでなり、前記金網のワイヤは、前記中央部分の近位端よりも、前記中央部分の遠位端で厚いことをさらに含んでなる、請求項3又は4に記載のアセンブリ。
  12. 前記ガイドワイヤは中空である、請求項1に記載のアセンブリ。
  13. 前記所定の長さは、2mmから30mmである、請求項1に記載のアセンブリ。
  14. 前記近位部は、前記固定器を回収カテーテルに接続する接続部材を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
  15. 前記変形可能部分は、0.1mm2から1mm2の間の断面を有する開口部又は穴を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
  16. 前記ガイドワイヤに渡って摺動するよう配設されると共に前記近位部に取付けられる近位スリーブであって、前記近位スリーブは遠位端を備える、近位スリーブと、
    前記ガイドワイヤに渡って摺動するよう配設されると共に前記遠位部に取付けられる遠位スリーブであって、前記遠位スリーブは遠位端(5a)と近位端(5b)を備え、前記防止手段は、前記遠位スリーブの前記遠位端が前記防止手段を超えて遠位に移動することを防止する、遠位スリーブと、をさらに備え、
    前記近位スリーブと前記遠位スリーブは、前記遠位スリーブの前記近位端が前記近位スリーブの前記遠位端に接触するとき、前記固定器の最大限の変形を画定する、請求項1に記載のアセンブリ
  17. 前記固定器は、少なくとも2Nの引く力が前記ガイドワイヤに、前記防止手段を介して前記固定器に印加される時、前記血管の前記内部側面への取り付けを維持するように構成される、請求項1に記載のアセンブリ
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