JP5944856B2 - 回転体駆動機構、媒体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

回転体駆動機構、媒体搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、ローラ等の回転体を駆動する回転体駆動機構、媒体搬送装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置の媒体搬送装置等を支持する金属製のシャフトのFG(フレームグランド)をとる方法としては、シャフトの端部で接触させるものがある。即ち、金属製のシャフトの第1の端部を、弾性変形可能なばね材で押し付けることで、第2の端部と、画像形成装置のフレームに配設された弾性変形可能なFG板金とが接触することにより、FG接続がされていた。
このような画像形成装置の例としては、特許文献1に記載の画像形成装置がある。
特開平10−123915号公報
しかしながら、従来方法では、金属同士の摺動による摩耗に起因して異音が発生することがあった。また、金属製のシャフトを弾性変形可能なばね材で押し付ける場合、諸条件によって接点圧が変化することがある。このため、装置の動作に影響するほどではないが、接点圧が変化して、FG接続が多少不安定になることがあった。
特に、軸の端面に接点を押し当て電気的導通を得る方式では、媒体搬送速度が高速になると、軸の回転速度が速くなって、押し付け部の摩耗や、摺動による異音が、より発生し易くなる。
第1の本発明の回転体駆動機構は、前記課題を解決するためになされたもので、導電性を保った状態で回転体を回転自在に支持する導電性軸受と、導電性軸受を装置本体のフレーム側にグランドするためのFG板金と、回転体に連結されて当該回転体に駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達機構とを備え、駆動伝達機構が、駆動力伝達時に前記FG板金と導電性軸受とを互いに圧接するスラスト力を発生させる付勢手段を備え、付勢手段が、回転体の回転軸の端部に設けられ、回転方向によってスラスト力の発生方向が変わるハスバギヤで構成され、FG板金が、ハスバギヤと導電性軸受との間に隙間を空けて設けられるものであり、ハスバギヤの反対側で導電性軸受を固定し、導電性軸受のスラスト方向の相対的移動を規制する止め輪とを備え、付勢手段によるスラスト力で第1の方向へ付勢されたとき、ハスバギヤに押されたFG板金が導電性軸受に圧接され、第1の方向と逆の第2の方向へ付勢されたとき、回転軸の止め輪に押された導電性軸受がFG板金に圧接されることを特徴とする。
第2の本発明の媒体搬送装置は、回転して搬送媒体を搬送する回転体と、当該回転体を駆動する回転体駆動機構とを備えた媒体搬送装置において、回転体駆動機構として第1の本発明の回転体駆動機構を備えたことを特徴とする。
第3の本発明の画像形成装置は、媒体に画像を形成する画像成形部と、前記媒体を搬送する媒体搬送装置とを備えた画像形成装置において、媒体搬送装置として第2の本発明の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする。
前記構成により、摩耗による異音の発生もなく、安定したFG接続を可能にして、接点圧が不安定になるのを確実に防止する。これにより、画像形成装置の良好な印刷が可能になる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の媒体搬送ローラの部分を示す一部破断斜視図である。 図2の媒体搬送ローラを上から見た平面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の媒体搬送ローラの端部に取り付けられた駆動伝達ギヤ及びこれに噛み合う駆動入力側ギヤを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の媒体搬送ローラの端部の媒体搬送ローラ駆動機構の部分を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の媒体搬送ローラ駆動機構の駆動伝達機構の駆動伝達ギヤが第1の方向(P1方向)へずれた状態を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のFG板金の先端部分を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す平面図である。 図8のC−C線矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の媒体搬送ローラの端部の媒体搬送ローラ駆動機構の部分を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の媒体搬送ローラ駆動機構の駆動伝達機構の駆動伝達ギヤが第2の方向(P2方向)へずれた状態を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金の先端部分を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す平面図である。 図15のB−B線矢視断面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置のFG板金を示す平面図である。 図19のD−D線矢視断面図である。
以下に、本発明の画像形成装置及び画像形成方法について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態に係る回転体駆動機構、媒体搬送装置及び画像形成装置について説明する。
(A−1)画像形成装置の構成
以下に、本実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。なお、回転体駆動機構及び媒体搬送装置は、画像形成装置に組み込まれているため、画像形成装置の説明の際に、適宜、回転体駆動機構及び媒体搬送装置についても言及する。
図1は、画像形成装置の概略構成を示す断面図である。図2は、画像形成装置の媒体搬送ローラ28の部分を示す一部破断斜視図である。図3は、図2の媒体搬送ローラ28を上から見た平面断面図である。図4は、媒体搬送ローラ28の端部に取り付けられた駆動伝達ギヤ29及びこれに噛み合う駆動入力側ギヤ39を示す斜視図であり、図3のS部の拡大図である。図5は、媒体搬送ローラ28の端部の媒体搬送ローラ駆動機構40の部分を示す要部断面図である。図6は、媒体搬送ローラ駆動機構40の駆動伝達機構42の駆動伝達ギヤ29が第1の方向(P1方向)へずれた状態を示す要部断面図である。図7は、FG板金32の先端部分を示す斜視図である。図8は、FG板金32を示す正面図である。図9は、FG板金32を示す側面図である。図10は、FG板金32を示す平面図である。図11は、図8のC−C線矢視断面図である。
図1に示すように、画像形成装置は主に、給紙カセット21と、給紙機構22と、画像成形部と、回転体駆動機構と、回転体と、スタッカ41とを備えて構成されている。画像成形部は、帯電装置20と、現像機構23と、露光装置24と、感光ドラム25と、転写装置26と、定着装置27とを備えて構成されている。前記回転体を駆動する回転体駆動機構は、ここでは媒体搬送ローラ駆動機構40で構成されている。この媒体搬送ローラ駆動機構40は回転体駆動機構の一例である。回転体は、回転することで搬送媒体である用紙を搬送する部材である。ここでは、回転体は媒体搬送ローラ28で構成されている。
搬送媒体としての用紙は、給紙カセット21から、給紙機構22で分離されて1枚ずつ画像形成部に搬送される。給紙機構22は、給紙ローラ22a、分離ローラ22b及びこの分離ローラ22bに所定の押付け力で圧接された摩擦パッド22cを含んで構成されている。前記画像形成部での画像形成プロセスを以下に概説する。
感光ドラム25の表面は帯電装置20により均一に帯電される。次いで、印刷情報に基づいて静電潜像を形成する。即ち、前記露光装置24により前記感光ドラム25の表面を露光させることで、前記印刷情報に基づいた静電潜像を形成する。その後に、現像機構23により、前記感光ドラム25の帯電と同極に帯電されたトナー(図示せず)を感光ドラム25の表面に供給して現像させることで、トナー像を形成する。
感光ドラム25の表面に形成されたトナー像は、前記転写装置26によりトナーと逆極性の電圧に印加された転写ローラ26aにより用紙上に転写される。トナー像が転写された用紙は、定着装置27に搬送され、この定着装置27でトナーが溶融定着される。
以上の画像形成プロセスを経た用紙は、媒体搬送ローラ28によって搬送されてスタッカ41に堆積される。
以上の構成の画像形成装置において、媒体搬送ローラ28は、図2,3に示すように構成されている。図2では、ギヤ側の構成を示しているが、図3では、媒体搬送ローラ28と、導電性軸受31と、FG板金32と、駆動伝達ギヤ29の取り付け位置関係及び反ギヤ側の構成を示している。
媒体搬送ローラ28は、前記用紙に直接接触して搬送する複数のゴムローラ部28aと、このゴムローラ部28aを支持する回転軸28bとを備えて構成されている。
ゴムローラ部28aは、回転軸28bに一定間隔を空けて3つ設けられている。回転軸28bは、ゴムローラ部28aを支持して回転させる。回転軸28bは、導電性軸受31との間の導電性を保つため、表面にニッケルめっきが施された金属製(SUM材製)の軸で構成されている。回転軸28bは、画像形成装置の装置本体のモールドフレーム30に装着されている。具体的には、回転軸28bは、導電性軸受31及び反ギヤ側の軸受け37によりモールドフレーム30に回転自在に装着されている。さらに、回転軸28bは、導電性軸受31及び反ギヤ側の軸受け37によりスラスト方向にスライド可能に装着されている。
次に、回転体駆動機構としての媒体搬送ローラ駆動機構40について図3から図11に基づいて説明する。媒体搬送ローラ駆動機構40は、導電性軸受31と、FG板金32と、駆動伝達機構42とから構成されている。
導電性軸受31は、図3,5,6に示すように、回転体としての媒体搬送ローラ28の回転軸28bとの導電性を保った状態で、この回転軸28bを回転自在に支持するための軸受である。さらに、導電性軸受31は、つば部31aが設けられたつば付きの軸受である。導電性軸受31は、モールドフレーム30に、回転規制された状態でかつスラスト方向へのスライドが許容された状態で、取り付けられている。なお、導電性軸受31は、つば部31aを備えているため、図5のスラスト力P1方向へのスライドは規制され、図12のスラスト力P2方向へのスライドが許容される。回転軸28bは、この導電性軸受31によりラジアル方向を保持され、スラスト方向にスライド可能な状態で、モールドフレーム30に装着されている。
FG板金32は、導電性軸受31を装置本体のフレーム側にグランドするための板金である。FG板金32は、導電性材料を用いて構成されている。具体的には、FG板金32は、りん青銅板やブリキ材等を使用できる。例えば、弾性率の高いばね材料を使用したい場合は、りん青銅板のような材料を使用することができる。積極的な接触圧を発生させる必要がないときは、安価なブリキ材を使用することができる。
FG板金32は、図5から図11に示すように構成されている。FG板金32の先端部は、その軸穴32aに回転軸28bが通された状態で、導電性軸受31と駆動伝達ギヤ29の間に配設されている。さらに、FG板金32は、導電性軸受31の側面に所定の接触圧がかかる状態で、モールドフレーム30にねじ33(図3参照)によって固定されている。前記FG板金32の基端部は、装置本体の板金フレーム部分(図示せず)にねじ(図示せず)で固定されて、装置本体側に接地されている。
なお、待機状態で媒体搬送ローラ28が停止した状態であっても、静電気の自然放電による基板故障を防ぐため、導電性軸受31を介して媒体搬送ローラ28の回転軸28bとFG板金32の間の接触抵抗値が1KΩ以下となるように、導電性軸受31の材質が選定され、媒体搬送ローラ28およびFG板金32と導電性軸受31の各接触圧が設定されている。また、印刷時には接触部の振動により接触が不安定となるので、後述するように、ハスバギヤのスラスト力を利用し、より確実な導通状態を確保する。また、媒体搬送ローラ28のゴムローラ部28aは、加圧ローラ34から圧力を受け、導電性軸受31のラジアル面に接触圧を作用させる。これにより、回転軸28bと導電性軸受31との、より確実な導電性を確保している。
駆動伝達機構42は、媒体搬送ローラ28に連結されてこの媒体搬送ローラ28に駆動源(図示せず)からの駆動力を伝達する機構である。この駆動伝達機構42は、駆動伝達ギヤ29と、駆動入力側ギヤ39とから構成されている。
駆動伝達ギヤ29は、媒体搬送ローラ28の回転軸28bの端部に取り付けられている。駆動伝達ギヤ29は、媒体搬送ローラ28の回転軸28bの端部に設けられたキー溝等により、その回転方向が固定されている。駆動伝達ギヤ29は、モールド成型された合成樹脂材料により形成される。この合成樹脂材料としては、ポリアセタール等の耐摩耗性に優れた材料が用いられる。回転軸28bのうち駆動伝達ギヤ29の外側にはE型止め輪36が取り付けられ、駆動伝達ギヤ29の前記スラスト方向の位置が規制されている。これにより、駆動伝達ギヤ29は、回転軸28bの軸方向(スラスト方向)に、この回転軸28bと共にスライドできるようになっている。駆動伝達ギヤ29のFG板金32側には、FG板金32に押圧する押圧手段としての押圧筒部29aが設けられている。
駆動入力側ギヤ39は、前記駆動源に連結されている。駆動入力側ギヤ39も駆動伝達ギヤ29と同様に、モールド成型された合成樹脂材料により形成される。そして、駆動入力側ギヤ39は駆動伝達ギヤ29と噛み合っている。これにより、媒体搬送ローラ28は、駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39を介して駆動源に連結されている。
前記駆動伝達機構42は、駆動力伝達時にFG板金32と導電性軸受31とを互いに圧接するスラスト力を発生させる付勢手段を備えている。この付勢手段は、本実施形態では、ハスバギヤで構成されている。即ち、駆動伝達ギヤ29は、回転軸28bと同軸上に設けられて回転軸28bと一体的に回転するハスバギヤで構成されている。駆動入力側ギヤ39も、駆動伝達ギヤ29に噛み合うハスバギヤで構成されている。これにより、駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39は、互いに噛み合って回転することになり、スラスト方向にスラスト力が発生するようになっている。さらに、駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39の回転方向が変わることにより、スラスト力の発生方向が変わるようになっている。駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39は、前記ハスバギヤの部分も含めて、全体が前記合成樹脂材料でモールド成型されている。
前記導電性軸受31は、駆動伝達ギヤ29と隙間を空けて隣接した状態で前記回転軸28bに装着されている。さらに、導電性軸受31は、前記回転軸28bのうち前記駆動伝達ギヤ29と反対側に取り付けられた止め輪であるE型止め輪35によってスラスト方向の相対的位置が規制された状態で、前記回転軸28bに装着されている。これにより、導電性軸受31は、E型止め輪35と駆動伝達ギヤ29との間でスライドできるようになっている。なお、導電性軸受31と駆動伝達ギヤ29との間にはFG板金32があるため、導電性軸受31は、実質的に、FG板金32と接触してこのFG板金32を撓ませることができる範囲でスライドできるようになっている。前記FG板金32と前記駆動伝達ギヤ29の押圧筒部29aとの間には隙間bが設けられている。
これにより、前記付勢手段としてのハスバギヤである駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39が正方向及び逆方向に回転することにより、互いに逆方向にスラスト力が発生するようになっている。そして、このスラスト力により、駆動伝達ギヤ29が、媒体搬送ローラ28の回転軸28bと共に、第1の方向(図5のスラスト力P1方向)と、第1の方向と逆の第2の方向(図12のスラスト力P2方向)へ付勢されてスライドできるようになっている。そして、第1の方向P1へ付勢されたときは、前記駆動伝達ギヤ29に押された前記FG板金32が前記導電性軸受31に圧接されるようになっている。また、第1の方向と逆の第2の方向へ付勢されたときは、前記回転軸28bがスライドし、この回転軸28bの前記E型止め輪35に押された前記導電性軸受31が前記FG板金32に圧接されるようになっている。
前記FG板金32のうち、導電性軸受31の押圧筒部29aへの当接面は、平面形状になっている。これにより、小さい摩擦力でFG板金32を導電性軸受31に確実に押圧できるようになっている。また、押圧筒部29aは、合成樹脂材料で形成されているため、FG板金32との間での摩擦力は小さく、摩耗や異音等の発生を抑えることができる。
前記媒体搬送ローラ28と前記媒体搬送ローラ駆動機構40とで媒体搬送装置が構成されている。
(A−2) 動作の説明
次に、前記構成の画像形成装置の動作について図面を参照しながら説明する。なお、画像形成装置の全体的動作は公知であるため、以下では本願発明の特徴部分の動作を中心に説明する。
図4は媒体搬送ローラ28が媒体搬送方向に駆動されている状態を示している。具体的には、媒体搬送ローラ28に装着された駆動伝達ギヤ29のハスバのねじれ方向、回転方向D1、スラスト力の作用方向D2、駆動入力側ギヤ39のハスバのねじれ方向、回転方向D3、スラスト力の作用方向D4を示している。図5は、図4のスラスト力が作用したときの媒体搬送ローラ駆動機構40の状態及びFG板金32の配置状態を示している。図6は、図4のスラスト力が作用して媒体搬送ローラ駆動機構40の駆動伝達ギヤ29及び媒体搬送ローラ28の回転軸28bがスラスト方向にずれた状態を示している。
駆動源からの回転駆動力は、駆動入力側ギヤ39を介して駆動伝達ギヤ29に伝わり、媒体搬送ローラ28を回転させて、媒体を搬送する。
そして、媒体搬送ローラ28が、駆動伝達ギヤ29から媒体を搬送する回転方向に回転駆動力を受ける際に、図5に示すようにハスバギヤのスラスト力P1で付勢されて、図6に示すように駆動伝達ギヤ29の押圧筒部29aがFG板金32に圧接する。これにより、駆動伝達ギヤ29の押圧筒部29aが、FG板金32の側面S1にガタ寄せされて、ガタb=0となる。そして、導電性軸受31の側面S2に、駆動伝達ギヤ29の押圧筒部29aの面P01がFG板金32を介して押し当たって、P02部に隙間が発生する。
そして、FG板金32が、このFG板金32の内面側に配設された導電性軸受31の側面S2と、設定接触圧(例えば、約0.2kgf)で当接して、FG接触となる。このとき、FG板金32と導電性軸受31とは、いずれも回転することなく、互いに接触される。
さらに、FG板金32と駆動伝達ギヤ29の押圧筒部29aとは、回転により摩擦が発生するが、駆動伝達ギヤ29は合成樹脂材料で形成されているため、摩耗や異音を抑えることができる。
(A−3) 効果の説明
以上のように、第1実施形態によれば、駆動伝達ギヤ29と導電性軸受31の間にFG板金32を配設することにより、ハスバギヤのスラスト力P1でFG板金32が付勢されて導電性軸受31の側面S2に圧力のある状態で押し当たるため、安定したFG接続が可能になる。即ち、FG板金32と導電性軸受31との接点部の摺動や、摩耗による接点圧のばらつきがなく、安定したFG接続が可能になる。
その結果、摩耗による異音の発生もなく、安定したFG接続を可能にして、接点圧が不安定になるのを確実に防止する。これにより、画像形成装置の良好な印刷が可能になる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
(B−1)画像形成装置の構成
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成は、前記第1実施形態で説明した画像形成装置とほぼ同様である。このため、以下では、第2実施形態の特徴部分を中心に説明する。
本実施形態は、媒体搬送ローラ28が、用紙引き込みのために逆回転して、正転時と逆のスラスト力P2が発生する使用条件下での導電性確保を図るために、改良を加えたものである。本実施形態の特徴は、FG板金32が、装置本体のモールドフレーム30との間に、導電性軸受31のつば部31aを挟み込む状態で固定されていることである。
FG板金32の先端部には、図12から図18に示すように、フック32bが設けられている。このフック32bは、四角ばったUの字型の形状に形成されている。これにより、フック32bは、モールドフレーム30の反対面に折り返して構成されている。そして、フック32bは、モールドフレーム30に貫通して設けられた角孔Hをくぐり、モールドフレーム30のFG板金32の取り付け面と逆になる面S3に接触している。これにより、フック32bがモールドフレーム30を挟んで、FG板金32の先端部がモールドフレーム30に固定されている。
(B−2) 動作の説明
媒体搬送ローラ28が用紙搬送方向に対して逆転する場合、駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39は、前記第1実施形態と逆に回転される。図12,13に示すように、FG板金32の先端部がフック32bでモールドフレーム30に固定された状態で、駆動伝達ギヤ29及び駆動入力側ギヤ39が、前記第1実施形態と逆に回転されると、駆動伝達ギヤ29及び回転軸28bが図12のスラスト力P2で付勢される。これにより、導電性軸受31の内側に配設されてスラスト力P2で付勢されたE型止め輪35が、a≒0になるようにガタ寄せする方向に付勢して、導電性軸受31を押圧する。これにより、導電性軸受31が、FG板金32の当接面S4に、P03部の面で押し当たって圧力のある状態で接触される。これにより、導電性軸受31とFG板金32とがFG接触して、P04部に隙間が発生する。
(B−3) 効果の説明
以上のように第2実施形態によれば、媒体搬送ローラ28が用紙引き込みのために逆回転して、正転時と逆のスラスト力P2が発生する使用条件下においても、FG板金32と導電性軸受31の接触を確保することができる。
この結果、媒体搬送ローラ28が、用紙引き込みなどの目的で逆回転する使用方法をされる場合においても、摩耗による異音発生もなく、安定したFG接続が可能なため、接点圧が不安定になる課題を解決して、良好な印刷が可能になる。
[変形例]
前記第2実施形態では、媒体搬送ローラ28の逆回転を許容したが、媒体搬送ローラ28の回転方向を媒体搬送方向のみに限定している場合は、導電性軸受31と、FG板金32との位置関係を逆にしてもよい。この場合も、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
一方、媒体搬送ローラ28の軸回転負荷が高くてハスバギヤによるスラスト力P1が高い場合(例えば、約0.5kgf以上の場合)は、駆動伝達ギヤ29と、導電性軸受31で同質材料の面接触となるため、回転摩擦による異音が発生する場合があるが、この場合は摩擦面に導電性の潤滑材を塗布して、異音の発生を回避する。
また、媒体搬送ローラ28の軸回転負荷が小さくてスラスト力が低い場合(例えば約0.1kgf以下の場合)には、突起を設けてもよい。即ち、上述した各実施形態では、FG板金32の先端部は平坦面状にしたが、図19から図22に示すように、FG板金32に突起38を設けてもよい。突起38は、前記FG板金32の面接触部の導電性軸受31のS2面側向きに設けられる。さらに、突起38は、複数個設けることができる。ここでは、突起38は、FG板金32の先端部の軸穴32aの両側に1つずつ設けられている。突起38は、3つ以上設けてもよい。これにより、FG板金32と導電性軸受31とが点接触になり、FG接触の悪化を回避できる。
前記各実施形態では、付勢手段としてハスバギヤを用いたが、媒体搬送ローラ28の回転軸28bをスラスト方向に付勢できる全ての手段を用いることができる。例えば、回転軸28bの端部とモールドフレーム30との間に楔状の部材を設置し、この楔状の部材をスプリングで付勢することで、回転軸28bをスラスト方向に付勢するようにしてもよい。回転軸28bの端部にスラストベアリングを取り付け、このスラストベアリングとモールドフレーム30との間にスプリングを取り付けて、回転軸28bをスラスト方向に付勢するようにしてもよい。これらの場合も、前記各実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明の態様は、上述した各実施形態や変形例に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更、組み合わせおよび部分的削除等が可能である。
[産業上の利用可能性]
上述した各実施形態では、回転体駆動機構を有する画像形成装置としてのプリンタに適用した例を説明したが、同様な回転体駆動機構を有する装置(複写機、FAX、MFPなど)にも適用することが可能である。
20:帯電装置、21:給紙カセット、22:給紙機構、22a:給紙ローラ、22b:分離ローラ、22c:摩擦パッド、23:現像機構、24:露光装置、25:感光ドラム、26:転写装置、26a:転写ローラ、27:定着装置、28:媒体搬送ローラ、28a:ゴムローラ部、28b:回転軸、29:駆動伝達ギヤ、29a:押圧筒部、30:モールドフレーム、31:導電性軸受、31a:つば部、32:FG板金、32a:軸穴、32b:フック、34:加圧ローラ、35,36:E型止め輪、38:突起、39:駆動入力側ギヤ、40:媒体搬送ローラ駆動機構、41:スタッカ、42:駆動伝達機構。

Claims (7)

  1. 導電性を保った状態で回転体を回転自在に支持する導電性軸受と、
    該導電性軸受を装置本体のフレーム側にグランドするためのFG板金と、
    記回転体に連結されて当該回転体に駆動源からの駆動力を伝達する駆動伝達機構と
    備え、
    前記駆動伝達機構が、駆動力伝達時に前記FG板金と前記導電性軸受とを互いに圧接するスラスト力を発生させる付勢手段を備え
    前記付勢手段が、前記回転体の回転軸の端部に設けられ、回転方向によってスラスト力の発生方向が変わるハスバギヤで構成され、
    前記FG板金が、前記ハスバギヤと前記導電性軸受との間に隙間を空けて設けられるものであり、
    前記ハスバギヤの反対側で前記導電性軸受を固定し、前記導電性軸受のスラスト方向の相対的移動を規制する止め輪を備え、
    前記付勢手段によるスラスト力で第1の方向へ付勢されたとき、前記ハスバギヤに押された前記FG板金が前記導電性軸受に圧接され、前記第1の方向と逆の第2の方向へ付勢されたとき、前記回転軸の前記止め輪に押された前記導電性軸受が前記FG板金に圧接される
    ことを特徴とする回転体駆動機構。
  2. 前記ハスバギヤは合成樹脂材料により形成されたことを特徴とする請求項に記載の回転体駆動機構。
  3. 前記FG板金の導電性軸受への当接面の形状が平面形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転体駆動機構。
  4. 前記FG板金の先端部が、当該FG板金が取り付けられている装置本体のフレームの取り付け面の反対面に折り返して構成され、装置本体のフレームの反対面との間に前記導電性軸受を挟み込んで固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転体駆動機構。
  5. 前記FG板金の導電性軸受への当接面に突起を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転体駆動機構。
  6. 回転して搬送媒体を搬送する回転体と、当該回転体を駆動する回転体駆動機構とを備えた媒体搬送装置において、
    前記回転体駆動機構として請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転体駆動機構を備えたことを特徴とする媒体搬送装置。
  7. 媒体に画像を形成する画像成形部と、前記媒体を搬送する媒体搬送装置とを備えた画像形成装置において、
    前記媒体搬送装置として請求項に記載の媒体搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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