JP5944182B2 - 中空筒型リング部材の製造方法および中空筒型リング部材 - Google Patents

中空筒型リング部材の製造方法および中空筒型リング部材 Download PDF

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本発明は、中空筒型リング部材の製造方法および中空筒型リング部材に関する。
金属性の中空筒型リング部材は、例えば、車両走行時の振動,衝撃を吸収するショックアブソーバーや、建築関係の制振ダンパーまたは鉄道車両の車体間ダンパーの部品として用いられている。これらの用途に用いられるショックアブソーバーや、ダンパーは,通常、オイルが充填された筒内を摺動移動するピストンを備えている。中空筒型リング部材は、外周にゴムライニングが施され、ピストンの摺動移動を阻害することなく、オイルの流出を防止するために筒内に装着するシール部品として用いられている。
ところで、上述したような用途に用いられる中空筒型リング部材は、従来、以下のようにして製造されていた。まず、直径が100mm以上の大口径の中空筒型リング部材は、製造しようとするリング部材とほぼ同じ径の中実丸棒を所定の厚みで切り出してブランク材とし、このブランク材の内面を切削加工により除去して、中空筒型リング部材としていた。また、直径が100mm以下の中径乃至小径の中空筒型リング部材は、所要の厚みの板材から円形に切り取ってブランク材とし、絞り成型やプレスにより、有底筒型の中間体を形成し、その後に、中間体の底部を切断除去することにより、中空筒型リング部材としていた。しかしながら、このような従来の中空筒型リング部材の製造方法には、以下に説明する課題があった。
すなわち、上述した大口径の中空筒型リング部材の製造方法では、ブランク材の内面側を切削加工により除去するので、材料の無駄か多く発生する。また、中径,小径の中空筒型リング部材の製造方法では、板状の素材から円形のブランクを切り出し、さらに、中間体の底部を切断除去するので、材料の無駄が非常に多く発生するという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、材料の無駄の発生が可及的に防止できる中空筒型リング部材の製造方法および中空筒型リング部材を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明にかかる製造方法は、中空筒型リング部材の製造方法において、前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材を形成する第1工程と、前記ブランク材の長手方向の両端部に、端縁側に向けて拡幅する突起部と、端縁側に向けて縮幅する凹部とを備えた相互に嵌合可能な嵌合部を形成する第2工程と、前記ブランク材の幅方向が、高さ方向になるように環状に変形させた状態で、前記突起部を前記ブランク材の厚み方向から前記凹部に嵌合させて、当該突起部が前記凹部から周方向に離脱不能に係止して、リング部材とする第3工程と、前記中空筒型リング部材の高さ方向の一端側または両端側に、他端側から圧力を加えることで、前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、当該側部と所定の角度で交差する面または直交面からなる変形部を形成する第4工程と、を備えており、前記嵌合部は、前記側部と前記変形部との間に跨るように介在させる、ことを特徴としている。
また、中空筒型リング部材の製造方法において、前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材を形成する第1工程と、前記ブランク材の長手方向の両端部に、端縁側に向けて拡幅する突起部と、端縁側に向けて縮幅する凹部とを備えた相互に嵌合可能な嵌合部を形成する第2工程と、前記ブランク材の幅方向が、高さ方向になるように環状に変形させた状態で、前記突起部を前記ブランク材の厚み方向から前記凹部に嵌合させて、当該突起部が前記凹部から周方向に離脱不能に係止して、リング部材とする第3工程と、前記中空筒型リング部材の高さ方向の一端側または両端側に、他端側から圧力を加えることで、前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、当該側部と所定の角度で交差する面または直交面からなる変形部を形成する第4工程と、を備えており、前記嵌合部は、前記ブランク材の両端に2組が並列になるように形成し、一方の嵌合部を前記側部に配置し、他方の嵌合部を前記変形部に配置する、ことを特徴としている。
また、本発明にかかる中空筒型リング部材は、所定の高さを有し、周方向に閉止された中空筒型リング部材であって、前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材の長手方向の両端部に形成された,端縁側に向けて拡幅する突起部と,端縁側に向けて縮幅する凹部とが,前記ブランク材の幅方向が高さ方向になるように環状に変形された状態で嵌合された嵌合部と、前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、前記側部と所定の角度で交差する面または直交面とからなる変形部と、を備えており、前記嵌合部は、前記側部と前記変形部との間に跨がるように介在されている、ことを特徴としている。
また、所定の高さを有し、周方向に閉止された中空筒型リング部材であって、前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材の長手方向の両端部に形成された,端縁側に向けて拡幅する突起部と,端縁側に向けて縮幅する凹部とが,前記ブランク材の幅方向が高さ方向になるように環状に変形された状態で嵌合された嵌合部と、前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、前記側部と所定の角度で交差する面または直交面とからなる変形部と、を備えており、前記嵌合部は、前記ブランク材の両端に2組が並列になるように形成されており、一方の嵌合部は前記側部に配置され、他方の嵌合部は前記変形部に配置されている、ことを特徴としている。
上記構成の中空筒型リング部材の製造方法および中空筒型リング部材によれば、実質的に材料が無駄になるのは、突起部と凹部とからなる嵌合部を形成する際に,突起部の周辺の除去や、凹部の貫通孔の除去でのみ発生し、従来の製造方法と比べて、無駄が飛躍的に少なくなる。
本発明にかかる中空筒型リング部材の製造方法および中空筒型リング部材によれば、中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材を、環状に変形させた状態で、突起部を凹部に嵌合させて、当該突起部が凹部から周方向に離脱不能に係止してリング部材とするので、材料の無駄が非常に少なくなる。
本発明にかかる中空筒型リング部材の製造方法の第1工程の説明図である。 図1に引き続いて行われる第2工程の説明図である。 図2に引き続いて行われる第2工程の説明図である。 図3までの工程で得られる成型品の斜視図である。 図2の工程に引き続いて行われる工程の説明図である。 図5の工程に引き続いて行われる工程の説明図である。 図6までの工程で得られる成型品の斜視図と断面図である。 図6の工程に引き続いて行われる工程の説明図である。 図8の工程に引き続いて行われる工程の説明図である。 図9までの工程で得られる成型品の斜視図と断面図である。 本発明にかかる中空筒型リング部材に用いることができる嵌合構造の他の例を示す説明図である。 本発明にかかる中空筒型リング部材に用いることができる嵌合構造の他の例を示す説明図である。 本発明にかかる中空筒型リング部材に用いることができる嵌合構造の他の例を示す説明図である。 本発明にかかる中空筒型リング部材の他の例を示す断面図と斜視図である。 本発明にかかる中空筒型リング部材の他の例を示す断面図と斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図10は、本発明にかかる中空筒型リング部材の製造方法の一実施例と、同製造方法で得られる中空筒型リング部材の一実施例を示している。図1は、本発明の製造方法の第1工程を示している。同図に示した第1工程では、製造しようとする中空筒型リング部材の高さhと周長lとに対応する幅Wと長さLとを備えた、所定厚みの細長いブランク材10が、素材を切断加工することにより形成される。
図2は、図1の工程に引き続いて行われる第2工程を示している。この第2工程では、ブランク材10の端部に嵌合部12を形成する工程である。本実施例の嵌合部12は、概略台形状に形成された突起部12aと、突起部12aの嵌合が可能な略台形状に形成された凹部12bとから構成されている。突起部12aは、ブランク材10の長手方向の一端側に配置され、端縁側に向けて、幅が拡大する拡幅形状になっている。また、凹部12bは、ブランク材10の長手方向の他端側に配置され、ブランク材10を板厚方向に貫通する孔部になっていて、外端縁が開口し、端縁側に向けて、幅が収縮する縮幅形状になっている。
なお、嵌合部12の突起部12aと凹部12bの形状は、図示した形状に限られるものではなく、端縁側に向けて拡幅ないしは縮幅する形状であれば、例えば、円形や楕円形、三角形や多角形などであってもよい。
図3、4は、図2の工程に引き続いて行われる第3工程を示している。第3工程は、ブランク材10の幅方向が、高さ方向になるように環状に成形する工程であり、この成形には、図3に示すように、環状成形型14が用いられる。環状成形型14は、下型14aと上型14bとから構成され、下型14aには、環状成形用の円形溝14cが形成されている。上型14bは、下型14aの円形溝14c内に挿入されるものであって、先端に円形部が設けられている。
ブランク材10を環状に成形する際には、ブランク材10を下型14aの円形溝14c上に位置させて、その上方から上型14bを降下させ、円形溝14cと上型14bとの間にブランク材10を挟み込むようにして変形させて環状に形成する。そして、ブランク材10を、このように環状に変形させた状態で、突起部12aをブランク材10の厚み方向から凹部12b内に嵌合させる。なお、ブランク材10を環状に成形する手段は、本実施例で示した型成形に限ることはなく、例えば、ロールフォーマなどであってもよい。
この場合、突起部12aが端縁方向に向けて拡幅し、凹部12bが端縁方向に向けて縮幅しているので、突起部12aと凹部12bの嵌合が終了すると、突起部12aが、凹部12bから周方向に離脱不能に係止される。このような嵌合結合を行う際に、ブランク材10の環状径が、所望の径よりも若干小さくなるようにして嵌合させると、嵌合が完了するとブランク材10のスプリングバックすることで、突起部12aと凹部12bの係止結合が、より深まることになって、その結果、より一層強固になる。
図4は、ブランク材10を環状に変形させて、突起部12aと凹部12bとを嵌合結合させて得られた中空筒状のリング部材16の斜視図であり、リング部材16では、ブランク材10の幅Wが、直立する側部16aの高さhとなっており、同長さLがリング部材16の側部16aの上下端の周長となっている。
図5〜図10は、第3工程で得られたリング部材16の側部16aの上下方向の端部に変形部を形成する第4工程の詳細を示している。本実施例の場合、変形部は、第1段階で、側部16aと所定の角度で交差する交差変形部16aを形成し、その後の第2段階で、側部16aと直交する面を有する直交変形部16cを形成する。
交差変形部16bを形成する際には、図5,6に示す変形部形成用第1型18が用いられる。これらの図に示した第1型18は、下型20と上型22とを有していて、下型20には、リング部材16の側部16aの挿入可能な環状凹部20aと、この環状凹部20a下端に設けられた内方傾斜面20bとを有している。一方上型22は、リング部材16の側部16a内に挿通される凸部20aと、この凸部20aが形成された段部20bとを備え、凸部20aの最先端に円錐台部20cが設けられている。
このような第1型18の上型22の凸部20aの外周にリング部材16の側部16aを装着して、その先端側を下型20の環状凹部20a内に挿入して、上型22を下型20側に押し下げると、図5に示すように、側部16aの上端側から下端側に向けて圧力が加えられ、上型22が下型20側に近接すると、側部16aの下端側は、内方傾斜面20bに沿って、徐々に変形する。そして、型締めが完了すると、図6に示すように、側部16aの下端側は、内方傾斜面20bと円錐台部22cとの間にはさまれて変形することで、側部16aと所定の角度で傾斜する傾斜変形部16bが形成される。
図7は、変形部形成用第1型18で形成された交差変形部16bを有するリング部材16の外観と断面とを示している。この実施例では、交差変形部16bは、側部16aの下端にあって、内方側に向かって、所定の角度で傾斜している。なお、図5、6に示した交差変形部16bの形成過程において、上型22を下型20河に向けて降下させると、側部16aには、上端側から下端側に向けて圧力が加わるので、突起部12aと凹部12bとで構成された嵌合部12は、この圧力を受けて、突起部12aと凹部12bとの上下方向の間隙が狭くなり、嵌合結合がより一層強固になる。
図8,9は、側部16aの下端に、側部16aと直交する直交変形部16c形成する工程を示している。直交変形部16cを形成する際には、図8,9に示す変形部形成用第2型24が用いられる。これらの図に示した第2型24は、下型26と上型28とを有していて、下型26には、リング部材16の側部16aの挿入可能な環状凹部26aが形成され、環状凹部26aの底面は、平坦になっている。一方上型28は、リング部材16の側部16a内に挿通される凸部28aと、この凸部28aが形成された段部28bとを備え、凸部28aの先端は、平坦な面になっている。
このような第2型24の上型28の凸部28aの外周に、第1成形型18で交差変形部16bが形成されたリング部材16の側部16aを装着して、その先端側を下型26の環状凹部26a内に挿入して、上型28を下型26側に押し下げると、図8に示すように、側部16aの上端側から加担側に向けて圧力が加えられ、上型28が下型26側に近接すると、側部16aの下端側に設けられた交差変形部16bは、環状凹部26aの底面に当接して、徐々に変形する。そして、型締めが完了すると、図9に示すように、交差変形部16bは、凸部28aの先端と挟持されて変形することで、側部16aと直交する面を有する直交変形部16cとなる。
図10は、変形部形成用第2型24で形成された直交変形部16cを有するリング部材16の外観と断面とを示している。この実施例では、直交変形部16cは、側部16aの下端にあって、内方側に向かって、側部16aと直交するように延設されている。なお、図8、9に示した直交変形部16cの形成過程においても、側部16aには、上端側から下端側に向けて圧力が加わるので、突起部12aと凹部12bとで構成された嵌合部12は、この圧力を受けて、突起部12aと凹部12bとの上下方向の間隙が狭くなり、嵌合結合がより一層強固になる。
さて、以上のような工程で製造される中空筒型リング部材16の製造方法および同製造方法により得られるリング部材16によれば、中空筒型リング部材16の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材10を、環状に変形させた状態で、突起部12aを凹部12bに嵌合させて、当該突起部12aが凹部12bから周方向に離脱不能に係止してリング部材とするので、材料の無駄が非常に少なくなる。より具体的には、実質的に材料が無駄になるのは、突起部12aと凹部12abとからなる嵌合部12を形成する際に,突起部12aの周辺の除去や、凹部12bの貫通孔の除去でのみ発生し、従来の製造方法と比べて、無駄が飛躍的に少なくなる。
なお、上記実施例では、中空筒型リング状部材として、側部16aの下端に、これと直交する直交変形部16cを形成する場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定することはなく、例えば、変形部16b、16cを設けない場合には、図5以降の工程は必要としないし、また、側部16aの下端に交差変形部16bだけを形成する場合には、図8以降の工程は必要としない。
図11は、本発明の実施に採用することができるブランク材10の端部に設ける嵌合部の変形例を示している。同図(a)に示した例では、嵌合部120は、同じ構成の2組を並列的に配置した構成になっている。すなわち、嵌合部120は、上記実施例と同様に、突起部120aと凹部120bとを有し、ブランク材10の一端側に、突起部120aが間隔を隔てて2個形成され、他端側に凹部120bが間隔を隔てて2個形成されている。このような嵌合部の構成では、上記実施例で示した作用効果に加えて、嵌合結合が増加するので、結合状態が強固になる。
図11(b)に示した例では、ブランク材10に2組の嵌合部121を形成しているが、この例では、ブランク材10の一端側に、突起部121aと凹部121bとが間隔を隔てて形成され、他端側に凹部121bと突起部121aとが間隔を隔てて形成されている。このような嵌合部の構成では、上記実施例で示した作用効果に加えて、嵌合結合が増加するとともに、周方向に働く作用力が相互に逆方向となるので、結合状態がより一層強固になる。
図12は、ブランク材10に配置した嵌合部122のさらに別の例を示している。この図に示した嵌合部122は、上記実施例と同様に、突起部122aと凹部122bとを備えている。この例の場合には、嵌合部122は、中空筒型リング状部材16の側部16aと直交変形部16cとの間に、跨るように介在さている。なお、直交変形部16cは、交差変形部16bであってよい。このように構成した嵌合部122によれば、上記実施例の作用効果に加えて以下の効果が奏される。すなわち、本実施例の嵌合部122は、中空筒型リング状部材16の側部16aと直交変形部16cとの間に、跨るように配置されているので、側部16a側の嵌合結合を解除しようとする際には、側部16aの端部同士を厚み方向、すなわち、リングの内外方向に離間させようとすることになるが、そのときに、直交変形部16c側の嵌合結合では、凹凸形状が当接して競り合うことになり、側部16a側の解除を阻止するように作用するので、結合状態がより一層強固になる。
図13は、ブランク材10に配置した嵌合部123のさらに別の例を示している。この図に示した嵌合部123は、図11に示した例と同様に、2組の突起部123aと凹部123bとを備えている。この例の場合には、嵌合部123は、一方の組の突起部123aと凹部123bとが中空筒型リング状部材16の側部16aに配置され、他方の組の突起部123aと凹部123bとが直交変形部16cに配置されている。なお、直交変形部16cは、交差変形部16bであってよい。このように構成した嵌合部122によれば、上記実施例の作用効果に加えて、図12に示した例と同様な作用効果が得られる。
図14は、本発明にかかる中空筒型リング部材160の他の実施例を示している。この図に示した実施例では、リング部材160は、円筒形の側部160aを有し、その上下端に直交変形部160cを形成し、嵌合部124は、3組設けられていて、1組が側部160に配置され、残りの2組が直交変形部160cにそれぞれ配置されている。このように構成したリング部材160においても、上記実施例と同等の作用効果が奏される。
図15は、本発明にかかる中空筒型リング部材161の他の実施例を示している。この図に示した実施例では、リング部材161は、円筒形の側部161aを有し、その上下端に一対の直交変形部161cを形成し、嵌合部125は、側部161aに配置されている。直交変形部161cは、下端側が側部161aの端部から外方に延設されていて、フランジ状になっているとともに、上端側は、内方側に延設されている。このように構成したリング部材161においても、上記実施例と同等の作用効果が奏される。
なお、上記実施例では、中空筒型リング部材として、側部が円形断面の場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、例えば、楕円断面や多角形断面などの形状に適用することができる。
以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかる中空筒型リング部材の製造方法およびリング部材によれば、ショックアブゾーバ,ダンパーなどのシールリングや、電気照明機器の取付リング、さらに、パイプ,ホースなどの締結リングなどに適用できるので、これらの技術分野において有効に活用することができる。
10 ブランク材
12 嵌合部
12a 突起部
12b 凹部
14 環状成形型
16 中空筒型リング部材
16a 側部
16b 交差変形部
16c 直交変形部

Claims (4)

  1. 中空筒型リング部材の製造方法において、
    前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材を形成する第1工程と、
    前記ブランク材の長手方向の両端部に、端縁側に向けて拡幅する突起部と、端縁側に向けて縮幅する凹部とを備えた相互に嵌合可能な嵌合部を形成する第2工程と、
    前記ブランク材の幅方向が、高さ方向になるように環状に変形させた状態で、前記突起部を前記ブランク材の厚み方向から前記凹部に嵌合させて、当該突起部が前記凹部から周方向に離脱不能に係止して、リング部材とする第3工程と、
    前記中空筒型リング部材の高さ方向の一端側または両端側に、他端側から圧力を加えることで、前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、当該側部と所定の角度で交差する面または直交面からなる変形部を形成する第4工程と、を備えており、
    前記嵌合部は、前記側部と前記変形部との間に跨るように介在させる、
    ことを特徴とする中空筒型リング部材の製造方法。
  2. 中空筒型リング部材の製造方法において、
    前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材を形成する第1工程と、
    前記ブランク材の長手方向の両端部に、端縁側に向けて拡幅する突起部と、端縁側に向けて縮幅する凹部とを備えた相互に嵌合可能な嵌合部を形成する第2工程と、
    前記ブランク材の幅方向が、高さ方向になるように環状に変形させた状態で、前記突起部を前記ブランク材の厚み方向から前記凹部に嵌合させて、当該突起部が前記凹部から周方向に離脱不能に係止して、リング部材とする第3工程と、
    前記中空筒型リング部材の高さ方向の一端側または両端側に、他端側から圧力を加えることで、前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、当該側部と所定の角度で交差する面または直交面からなる変形部を形成する第4工程と、を備えており、
    前記嵌合部は、前記ブランク材の両端に2組が並列になるように形成し、一方の嵌合部を前記側部に配置し、他方の嵌合部を前記変形部に配置する、
    ことを特徴とする中空筒型リング部材の製造方法。
  3. 所定の高さを有し、周方向に閉止された中空筒型リング部材であって
    前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材の長手方向の両端部に形成された,端縁側に向けて拡幅する突起部と,端縁側に向けて縮幅する凹部とが,前記ブランク材の幅方向が高さ方向になるように環状に変形された状態で嵌合された嵌合部と、
    前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、
    前記側部と所定の角度で交差する面または直交面とからなる変形部と、を備えており、
    前記嵌合部は、
    前記側部と前記変形部との間に跨がるように介在されている、
    ことを特徴とする中空筒型リング部材。
  4. 所定の高さを有し、周方向に閉止された中空筒型リング部材であって
    前記中空筒型リング部材の高さと周長に対応する幅と長さとを備えた平板状の細長いブランク材の長手方向の両端部に形成された,端縁側に向けて拡幅する突起部と,端縁側に向けて縮幅する凹部とが,前記ブランク材の幅方向が高さ方向になるように環状に変形された状態で嵌合された嵌合部と、
    前記中空筒型リング部材の高さ方向に位置する側部と、
    前記側部と所定の角度で交差する面または直交面とからなる変形部と、を備えており、
    前記嵌合部は、
    前記ブランク材の両端に2組が並列になるように形成されており、一方の嵌合部は前記側部に配置され、他方の嵌合部は前記変形部に配置されている、
    ことを特徴とする中空筒型リング部材。
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