JP5943759B2 - 焦点調整装置、焦点調整装置の制御方法、プログラム - Google Patents

焦点調整装置、焦点調整装置の制御方法、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像信号より鮮鋭度を求め焦点調整を行う焦点調整装置と、この焦点調整装置の制御方法と、プログラムに関する。
従来、デジタルカメラなどの撮像装置のオートフォーカス方法としては、たとえば、コントラスト検出方式の焦点調整方法が用いられている。コントラスト検出方式の焦点調整方法は、CCDやCMOSなどの撮像素子から得られる輝度信号に基づいてフォーカスレンズを移動させることにより、被写体に焦点を合わせる方法である。具体的には、撮像装置は、撮像画面内に予め設定した測距領域内の映像信号に対して、特定の帯域のバンドパスフィルターにより映像信号の高周波数成分を抽出して積分する。これにより、測距領域内のコントラストを示すAF評価値を算出する。そして、撮像装置は、AF評価値が増加する方向にフォーカスレンズを動かしながらAF評価値を算出し、AF評価値が最も高くなるフォーカスレンズの位置(すなわち、合焦位置)を検出する。この動作を「山登り動作」と呼ぶ。そして、撮像装置は、合焦点近傍において、フォーカスレンズを前後方向に微小に移動させながらAF評価値を取得し、フォーカスレンズの位置が、AF評価値の最大値(=AF評価値の曲線の山の頂点)にあることを確認する。この動作を、「微小駆動動作」と呼ぶ。フォーカスレンズの位置が、AF評価値が最大となる位置にないと検出された場合には、撮像装置は、フォーカスレンズをAF評価値が最大となる位置に移動させる。このようにして、撮像装置は、フォーカスレンズを合焦状態に維持するように制御する。
しかし、コントラスト検出方式は、フォーカスレンズを動かすことで映像を変化させ、その映像の変化影響を受けたAF評価値の増減を利用して合焦位置を特定している。無駄な動きなくスムーズに合焦位置にフォーカスレンズを制御できない場合は、違和感のある映像となる場合がある。たとえば、ボケた状態から合焦位置にピントを制御する際、適切な焦点調整ができないことがある。この場合には、フォーカスレンズは、合焦位置を中心にその前後を往復するように移動する。このため、ボケた状態と合焦した状態が繰り返されたり、合焦位置を通り過ぎるようなフォーカスレンズ移動により合焦状態からボケた状態になったりするなど、映像の品位が低下するという問題が生じることがある。
このような課題に対して、たとえば特許文献1には、被写体に違和感無く安定して合焦する焦点調整技術が開示されている。すなわち、特許文献1の構成は、より急峻な増減カーブを描くAF評価値に基づいて微小駆動動作を実施することで、合焦位置の方向を特定し、一方で、微小駆動動作時よりも急峻度の小さい増減カーブを描くAF評価値に基づき山登り動作を実施するものである。
しかしながら、上記の特許文献1では次のような課題があった。すなわち、撮影される被写体のコントラストは様々であり、AF評価値が作り出す山の形状も一様ではない。特に、撮像装置は、一定方向に連続的にフォーカスレンズを動かしながらAF評価値を取得し、一連の変化に基づき合焦位置を検出するという山登り動作を行う。このような構成では、正しく合焦位置が検出できない場合、フォーカスレンズが合焦位置を通過してしまい、映像の品位を低下させる要因となっていた。
特許第4642542号公報
本発明の目的は、被写体のコントラストやAF評価値を取得する際のフォーカスレンズの駆動条件によってAF評価値の山の形状が変化する場合でも、違和感無く安定して合焦する焦点調整装置、焦点調整装置の制御方法、プログラムを提供することである。
本発明の焦点調整装置は、前述した課題を解決するためになされたもので、被写体を撮像することにより撮像部により生成される画像データに基づいてフォーカスレンズの位置を制御する焦点調整装置であって、前記画像データの特定の領域を抽出し、抽出した前記特定の領域から特定の周波数成分を抽出し、抽出した前記特定の周波数成分から前記画像データのコントラストを示し前記コントラストが高くなると値が増加するAF評価値を算出する焦点評価値算出手段と、前記AF評価値が増加する方向に断続的に前記フォーカスレンズを移動させ断続的に算出した前記AF評価値のより合焦位置を特定する第一の焦点調整手段と、前記AF評価値が増加する方向に連続的に前記フォーカスレンズを移動させ算出した複数の前記AF評価値の変化より合焦位置近傍を特定する第二の焦点調整手段と、を備え、前記第二の焦点調整手段は、前記合焦位置近傍を特定する第一の合焦位置近傍特定手段および第二の合焦位置近傍特定手段を含む複数の合焦位置近傍特定手段を更に備え、前記第一の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数よりも前記合焦位置近傍の特定精度を優先し、前記第二の合焦位置近傍特定手段が前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも多くの前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定する合焦位置近傍特定手段であり、前記第二の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定精度よりも前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数を少なくすることを優先し、前記第一の合焦位置近傍特定手段が前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも少ない前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定する合焦位置近傍特定手段であり、前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段は前記合焦位置近傍を特定する動作を順次実行し、前記複数の合焦位置近傍特定手段のいずれかによって最初に前記合焦位置近傍が特定されると、前記第一の焦点調整手段が前記合焦位置を特定する動作に遷移することを特徴とする。
前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が多く前記合焦位置近傍の特定精度が高い合焦位置近傍特定手段から、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が少なく前記合焦位置近傍の特定精度の低い合焦位置近傍特定手段の順で、前記合焦位置近傍を特定する動作を実行していくことを特徴とする。
前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が多く前記合焦位置近傍の特定精度が高い合焦位置近傍特定手段から、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が少なく前記合焦位置近傍の特定精度の低い合焦位置近傍特定手段の順で、前記合焦位置近傍が特定されたと判定する条件を厳しく設定することを特徴とする。
前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段のいずれかが前記合焦位置近傍を特定した場合において、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が多く前記合焦位置近傍の特定精度が高い合焦位置近傍特定手段により前記合焦位置近傍が特定された場合には、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が少なく前記合焦位置近傍の特定精度の低い合焦位置近傍特定手段により前記合焦位置近傍が特定された場合と比較して、次に動作する前記第一の焦点調整手段が前記合焦位置を特定する動作において前記フォーカスレンズの移動量を少なくすることを特徴とする。
本発明の焦点調整装置の制御方法は、被写体を撮像することにより撮像部により生成される画像データに基づいてフォーカスレンズの位置を制御する焦点調整装置の制御方法であって、前記画像データの特定の領域を抽出し、抽出した前記特定の領域から特定の周波数成分を抽出し、抽出した前記特定の周波数成分から前記画像データのコントラストを示し前記コントラストが高くなると値が増加するAF評価値を算出する焦点評価値算出ステップと、前記AF評価値が増加する方向に断続的に前記フォーカスレンズを移動させ断続的に算出した前記AF評価値のより合焦位置を特定する第一の焦点調整ステップと、前記AF評価値が増加する方向に連続的に前記フォーカスレンズを移動させ算出した複数の前記AF評価値の変化より合焦位置近傍を特定する第二の焦点調整ステップと、を有し、前記第二の焦点調整ステップは、前記合焦位置近傍を特定する第一の合焦位置近傍特定ステップおよび第二の合焦位置近傍特定ステップを含む複数の合焦位置近傍特定ステップを更に有し、前記第一の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数よりも前記合焦位置近傍の特定精度を優先し、前記第二の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも多くの前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり、前記第二の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定精度よりも前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数を少なくすることを優先し、前記第一の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも少ない前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり、前記第二の焦点調整ステップにおいては、前記複数の合焦位置近傍特定ステップを順次実行し、前記複数の合焦位置近傍特定ステップのいずれかによって最初に前記合焦位置近傍が特定されると、前記第一の焦点調整ステップに遷移することを特徴とする。
本発明のプログラムは、被写体を撮像することにより撮像部により生成される画像データに基づいてフォーカスレンズの位置を制御する焦点調整装置のコンピュータに、前記画像データの特定の領域を抽出し、抽出した前記特定の領域から特定の周波数成分を抽出し、抽出した前記特定の周波数成分から前記画像データのコントラストを示し前記コントラストが高くなると値が増加するAF評価値を算出する焦点評価値算出ステップと、前記AF評価値が増加する方向に断続的に前記フォーカスレンズを移動させ、断続的に算出した前記AF評価値の差より合焦位置を特定する第一の焦点調整ステップと、前記AF評価値が増加する方向に連続的に前記フォーカスレンズを移動させ算出した複数の前記AF評価値の変化より合焦位置近傍を特定する第二の焦点調整ステップと、を有し前記第二の焦点調整ステップは、前記合焦位置近傍を特定する第一の合焦位置近傍特定ステップおよび第二の合焦位置近傍特定ステップを含む複数の合焦位置近傍特定ステップを更に有し、前記第一の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数よりも前記合焦位置近傍の特定精度を優先し、前記第二の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも多くの前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり前記第二の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定精度よりも前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数を少なくすることを優先し、前記第一の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも少ない前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり、前記第二の焦点調整ステップにおいては、前記複数の合焦位置近傍特定ステップを順次実行し、前記複数の合焦位置近傍特定ステップのいずれかにおいて最初に前記合焦位置近傍が特定されると、前記第一の焦点調整ステップを実行する、焦点調整装置の制御方法を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、被写体のコントラストやAF評価値を取得する際のフォーカスレンズの駆動条件によって一連のAF評価値が作り出す山の形状が変化する場合であっても、違和感無く安定して合焦させることが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置の構成を模式的に示したブロック図である。 図2は、AF処理部(焦点評価値算出手段)の構成の詳細を示す図である。 図3(a)は、AF評価値とレンズ位置との関係を模式的に示す図であり、図3(b)は、合焦度とレンズ位置との関係を模式的に示す図である。 図4は、焦点調整動作の処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図5は、微小駆動動作を示すフローチャートである。 図6は、AF評価値監視処理を示すフローチャートである。 図7は、山登り動作を示すフローチャートである。 図8は、一定方向に山登り動作をした際の一連のAF評価値、1次微分出力、2次微分出力の出力波形を模式的に示す図である。 図9は、微分出力判定処理を示すフローチャートである。 図10は、一定方向に山登り動作をした際における一連のAF評価値と、1次微分出力と、2次微分出力の出力波形を示す図である。 図11は、AF評価値判定処理を示すフローチャートである。 図12(a)は、一定方向に山登り動作をした際における一連のAF評価値と、1次微分出力と、2次微分出力の出力波形を模式的に示す図であり、図12(b)は、図12(a)のA部拡大図である。 図13は、傾き変化検出処理を示すフローチャートである。 図14は、一定方向に山登り動作をした際における一連のAF評価値と、合焦度と、1次微分出力と、2次微分出力の出力波形を模式的に示す図である。
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の各実施形態においては、焦点調整装置として撮像装置が適用される。
(第1の実施形態)
<撮像装置の全体構成>
まず、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置1(焦点調整装置)の全体的な構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置1の構成を模式的に示すブロック図である。
システム制御部115は、例えばCPU、RAMおよびROMを有するコンピュータである。そしてシステム制御部115は、ROMにあらかじめ記憶されたコンピュータプログラム(ソフトウェア)を読み出し、RAMを作業領域として用いて実行する。これにより、システム制御部115は、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置1の全体の動作を制御する。なお、後述する各処理を実行するためのコンピュータプログラム(ソフトウェア)は、主にシステム制御部115のROMに格納されており、主にシステム制御部115により実行される。
また、システム制御部115は、AF処理部105が算出した焦点評価値に基づいて合焦位置を特定する。すなわち、システム制御部115は、「第1の合焦位置近傍特定手段」と「第2の合焦位置近傍特定手段」としての機能を有する。そして、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を制御することでフォーカスレンズを移動させ、自動焦点調整(AF)処理を実施する。焦点評価値は、測距領域内のコントラストの指標となる数値である。
撮像レンズ100は、ズーム機能を備える従来一般の撮像レンズが適用できる。ズームレンズ制御部101は、焦点距離を変化させるズームレンズの駆動を制御する。絞り・シャッター制御部102は、光量を制御する絞りとシャッターの駆動を制御する。フォーカスレンズ制御部104は、撮像素子108上に焦点を合わせるためにフォーカスレンズの駆動を制御する。なお、ズームレンズ制御部101、絞り・シャッター制御部102とフォーカスレンズ制御部104は、レンズなどの光学要素、絞り・シャッターといった機構、これらを駆動するために必要な各種装置(いずれも図略)を含む。各種装置には、前記光学要素や前記機構を駆動するためのアクチュエータや、このアクチュエータを制御する回路や、D/A変換器などが含まれる。
発光装置(ストロボ)106は、外部に向けて光を発することにより、被写体輝度を調整する。EF処理部107は、システム制御部115から「フラッシュオン」の信号を受けると、発光装置(ストロボ)106を制御して発光させる。システム制御部115は、発光装置(ストロボ)106を発光させる必要があると判定した場合には、EF処理部107に「フラッシュオン」の信号を送る。
撮像素子108には、入射光を電気信号に変換する受光手段又は光電変換手段が適用される。たとえば、撮像素子108は、CCDやCMOSイメージャなどの光電変換素子からなる。そして、撮像素子108は、入射した光を光電変換して撮像信号(画像データ)を生成し出力することができる。
撮像処理部109は、CDS回路と非線形増幅回路とA/D変換部とを含む。CDS回路は、撮像素子108の出力ノイズを、相関二重サンプリング方式により除去する。非線形増幅回路は、CDS回路によりノイズが除去された撮像信号に対して信号増幅(ゲイン制御)を行う。A/D変換部は、アナログ信号である撮像信号をデジタル信号に変換する。
撮像素子108と撮像処理部109とが、被写体を撮像することにより撮像信号を取得する「撮像部」として機能する。
画像処理部110は、撮像信号(画像データ)のガンマ補正や輪郭補正などの所定の画像処理を実施する。また、画像処理部110は、WB処理部111の制御に基づき、撮像信号のホワイトバランス処理を行う。フォーマット変換部112は、供給された撮像信号を、画像記録部114(後述)における記録媒体への記録や、操作表示部117(後述)における表示に適した形式に変換する。
DRAM113は、高速な内蔵メモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ)である。DRAM113は、撮像信号を一時的に記憶できる記憶手段としての高速バッファに使用される。またDRAM113は、撮像信号の圧縮や伸張における作業用メモリなどとして使用される。
画像記録部114は、撮像信号(画像データ)を記録できる。画像記録部114は、メモリカードなどの記録媒体とそのインターフェースからなる。
AE処理部103は、撮像部(撮像素子108および撮像処理部109)より得られた撮像信号に基づき、被写体の明るさに応じた測光値を算出する。すなわち、AE処理部103と撮像処理部109は、被写体撮像時の露出条件を検出する「露出条件検出部」として機能する。また、AE処理部103は、被写体輝度が低い場合などに、撮像信号を増幅させて適正露出を維持するための信号増幅量(ゲイン量)を決定する。換言すると、AE処理部103は、撮像信号を適正な露出に補正するための信号増幅量(ゲイン量)を決定する。
そして、システム制御部115は、AE処理部103が算出した測光値に基づいて、絞り・シャッター制御部102と撮像処理部109の非線形増幅回路とを制御する。このようにシステム制御部115は、露光量を自動的に調整する。換言すると、システム制御部115は、「露出条件検出部」が検出した露出条件を用いて、自動露出(AE)処理を実施する。
VRAM(画像表示用メモリ)116は、撮像信号などを記録できる。
操作表示部117は、画像表示や操作補助のための表示やカメラ状態の表示を行うことができる。また、操作表示部117は、撮影時においては、撮影画面を表示することができる。
メインスイッチ(メインSW)118は、本発明の実施形態にかかる撮像装置の電源をON/OFFするためのスイッチである。
第一のスイッチ(SW1)119は、AFやAE等の撮影スタンバイ動作(撮影準備動作)を行うためのスイッチである。
第二のスイッチ(SW2)120は、第一のスイッチ119が操作された後に、撮像を行うためのスイッチである。
システム制御部115は、AF処理部105(焦点評価値算出手段)より得られたAF評価値に基づいて、フォーカスレンズ制御部104を制御し自動焦点調整(AF)処理を実施する。ここで、AF処理部105(焦点評価値算出手段)について説明する。図2は、AF処理部105(焦点評価値算出手段)の構成の詳細を示す図である。
測距ゲート122は、撮像処理部109より得られた撮像信号の画面の一部を抽出する。バンドパスフィルター(BPF)123は、抽出した撮像信号の画面の一部から所要の高周波数成分を抽出する。検出(検波)部(DET)124は、ピークホールドや積分等の処理を行う。なお本発明の第1の実施形態においては、システム制御部115は、積分処理された出力をAF評価値として使用する。
さらに、AF処理部105は、撮像信号がどの程度ピントが合っているかを示す合焦度を算出する。ローパスフィルタ(LPF)125は、測距ゲート122を通過した撮像信号から高周波数成分を除去する。ライン最大値部(Line Max)126は、水平1ラインの最大値を検出する。ライン最小値部(Line Min)127は、水平1ラインの最小値を検出する。加算部128は、水平1ラインの最大値と最小値との差分(最大値−最小値)を算出する。ピークホールド部129は、測距ゲート122内の全てのラインの(最大値−最小値)のピーク値MMを検出する。ピーク値MMは、測距ゲート122内のコントラストの最大値にほぼ相当する。
除算部130は、測距ゲート122が抽出した撮像信号のうち検出部124で検出されたバンドパスフィルター123のピークホールド値を、ピーク値MMで除算する。この除算結果の値が合焦度となる。
図3(a)は、AF評価値とレンズ位置との関係を模式的に示す図である。図3(b)は、合焦度とレンズ位置との関係を模式的に示す図である。
AF評価値は、積分出力のためノイズ等の影響に対しては有利である。しかしながら、AF評価値は、図3(a)に示すように、被写体の種類や撮像条件(たとえば、被写体輝度、照度、焦点距離など)により、合焦位置での値が大きく変化する。
一方、図3(b)に示すように、合焦度は正規化することにより、合焦位置では、ある値(図3(b)のMax)に近づき、ボケていくにつれて値が小さくなる傾向を示す。
第1の実施形態は、システム制御部115は、AF評価値と合焦度の特徴を用いて自動焦点調整処理を実施する。
<基本動作>
次に、本発明の第1の実施形態における焦点調整動作の処理の全体の流れについて図4のフローチャートを用いて説明する。図4は、焦点調整動作の処理の全体の流れを示すフローチャートである。
第1の実施形態においては、システム制御部115は、焦点調整動作を、動画記録中および待機中に継続して実施するものとする。また、図4のフローチャートに示す動作(焦点調整動作)を実行するためのコンピュータプログラム(ソフトウェア)は、システム制御部115のROMに格納される。メインスイッチ118が操作されて電源が投入されると、撮像装置1が起動する。システム制御部115は、撮像装置1が起動した後に、このコンピュータプログラムをROMから読み出し、RAMに展開しながら実行する。
ステップS400では、システム制御部115(第一の焦点調整手段)は、微小駆動動作(第一の焦点調整動作)を実施する。微小駆動動作(第一の焦点調整動作)は、断続的に細かくフォーカスレンズを移動させ、得られたAF評価値の変化より合焦位置の方向および合焦位置を特定する焦点調整方法である。詳細については後述する。
ステップS401,S402では、システム制御部115は、ステップS400の実行結果に応じて、次にどの状態に遷移すべきかを判定する。具体的には、ステップS400においては、システム制御部115は、後述するAF評価値監視処理へ遷移するか否かを判定する。ステップS402では、システム制御部115は、後述する山登り動作へ遷移するか否かを判定する。
ステップS401でAF評価値監視処理に遷移すると判定された場合は、ステップS406に進む。
ステップS406においては、システム制御部115は、ステップS400で特定した合焦位置におけるAF評価値、または非合焦であるとして中断したレンズ位置におけるAF評価値を記憶する。記憶したAF評価値は、後述するAF評価値監視処理において使用される。
ステップS402で山登り動作(第二の焦点調整動作)に遷移すると判定された場合は、ステップS403に進む。一方、山登り動作(第二の焦点調整動作)に遷移しないと判定された場合には、ステップS400に戻る。そして、システム制御部115は、微小駆動動作(第一の焦点調整動作)を継続する。
ステップS403では、システム制御部115(第二の焦点調整手段)は、山登り動作(第二の焦点調整動作)を実行する。山登り動作(第二の焦点調整動作)は、連続的にフォーカスレンズを移動させ、得られた複数のAF評価値の変化より合焦位置を特定する焦点調整方法である。詳細については後述する。
ステップS404,S405では、システム制御部115は、ステップS403の実行結果に応じて、次にどの状態に遷移すべきかを判定する。具体的には、ステップS404では、システム制御部115は、微小駆動動作へ遷移するか否かを判定する。ステップS405では、システム制御部115は、AF評価値監視処理へ遷移するか否かを判定する。ステップS404で微小駆動動作へ遷移すると判定された場合は、先に述べたステップ400に戻る。
ステップS405でAF評価値監視処理に遷移すると判定された場合には、ステップS406に進む。ステップS406では、システム制御部115は、ステップS403において非合焦であるとして中断したレンズ位置におけるAF評価値を記憶する。記憶したAF評価値は、後述するAF評価値監視処理で使用される。一方、ステップS405でAF評価値監視処理に遷移すると判定されなかった場合には、ステップS403に戻り、システム制御部115(第二の焦点調整手段)は山登り動作(第二の焦点調整動作)を継続する。
ステップS407では、システム制御部115は、AF評価値監視処理を実行する。AF評価値監視処理とは、予め記憶しておいたAF評価値と周期的に得られるAF評価値とを比較し、その変化を監視する処理である。詳細については後述する。
ステップS408では、システム制御部115は、ステップS407の実行結果に応じて、次にどの状態に遷移すべきかを判定する。ステップS408で微小駆動動作へ遷移すると判定された場合は、先に述べたステップ400に戻る。一方で、ステップS408で微小駆動動作に遷移すると判定されなかった場合には、ステップS407に戻る。そしてこの場合には、システム制御部115は、AF評価値監視処理を継続する。
以上説明したとおり、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置1のシステム制御部115は、AF動作として微小駆動動作(第一の焦点調整動作)および山登り動作(第二の焦点調整動作)と、AF評価値監視とを継続的に実施する。そして、システム制御部115は、様々なシーンの変化に応じて合焦状態を維持するようにフォーカスレンズを制御する。
<微小駆動動作(第一の焦点調整動作)>
次に微小駆動動作(第一の焦点調整動作)について、図5のフローチャートを用いて説明する。図5は、微小駆動動作を示すフローチャートである。微小駆動動作は、断続的に細かくフォーカスレンズを移動させ、得られたAF評価値の変化より合焦位置の方向および合焦位置を特定する焦点調整方法である。
ステップS500では、システム制御部115は、AF処理部105(焦点評価値算出手段)からAF評価値を取得する。ステップS501では、システム制御部115は、AF処理部105から合焦度を取得する。次に、ステップS502では、システム制御部115は、微小駆動におけるフォーカスレンズの移動量を決定する。第1の実施形態では、システム制御部115は、フォーカスレンズの移動量を、合焦位置に近づくほど少なくし、合焦位置から遠くなるほど多くする。これにより、微小駆動動作において安定したピント追従を実現する。そのため、ステップS502では、システム制御部115は、ステップS501にて取得した合焦度に応じてフォーカスレンズの移動量を決定するものとする。例えば、図3(b)に示すように、合焦度の閾値がα>β>γの関係で設定された場合に、各閾値に対応する移動量Step1〜Step4は次のような関係となる。

現在の合焦度が閾値αより大きい :移動量Step1
現在の合焦度が閾値βより大きく閾値α以下:移動量Step2
現在の合焦度が閾値γより大きく閾値β以下:移動量Step3
現在の合焦度が閾値γ以下 :移動量Step4

なお、

Step1 < Step2 < Step3 < Step4

である。
また、合焦度の閾値α,β,γは、いずれもあらかじめ決定しておき、システム制御部115のROMに格納されている。そして、システム制御部115は、ROMから読み出して用いる。
次にステップS503にて、システム制御部115は、現在のAF評価値が、(直前のAF評価値+変化閾値A)よりも大きいか否かを判定する。変化閾値Aとは、AF評価値が明確に上昇したと判定するための閾値である。変化閾値Aは、実際のAF評価値の増加量に加えノイズ成分によるばらつきを考慮して設定する。変化閾値Aは、あらかじめ決定しておき、システム制御部115のROMに格納されている。そして、システム制御部115は、ROMから読み出して用いる。
ステップS503にて現在のAF評価値が、(直前のAF評価値+変化閾値A)よりも大きいと判定され、AF評価値の上昇傾向が検出された場合には、ステップS504に進む。ステップS504では、システム制御部115は、方向特定カウンタを増加する。方向特定カウンタとは、システム制御部115が合焦位置の方向を特定する際に使用する。そして、方向特定カウンタの値が大きくなるほど、合焦位置に向け安定してAF評価値が上昇していることを示している。
ステップS505にて、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、ステップS502で決定した移動量分だけ現在の位置からフォーカスレンズを移動させる。その際、移動方向は直前の方向と同一である。
一方で、ステップS503にて現在のAF評価値が(直前のAF評価値+変化閾値A)よりも大きいと判定されなかった場合には、ステップS506に進む。ステップS506では、システム制御部115は、現在のAF評価値が(直前のAF評価値−変化閾値A)よりも小さいか否かを判定する。すなわち、システム制御部115は、ステップS503とは反対に、AF評価値の減少傾向を検出する。AF評価値が(直前のAF評価値−変化閾値A)よりも小さい場合には、ステップS508に進む。
ステップS508では、システム制御部115は、方向特定カウンタをクリアする。そして、ステップS509にて、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、フォーカスレンズを、直前の方向とは逆方向に向かってステップS502で決定した移動量分だけ現在の位置から移動させる。
ステップS506にてAF評価値が(直前のAF評価値−変化閾値A)よりも小さいと判定されなかった場合には、ステップS507に進む。ステップS507において、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、フォーカスレンズを、直前の方向と同一方向に向かって、ステップS502で決定した移動量分だけ現在の位置から移動させる。この場合、明確なAF評価値の増減が検出できなかったため、システム制御部115は、方向特定カウンタの操作は行わない。
次に、ステップS510にて、システム制御部115は、同一エリア内でのフォーカスレンズの往復回数が所定回数であるか否かを判定する。たとえば図3(a)の領域Lのように、AF評価値が合焦位置の近傍まで収束してきた場合、微小駆動動作で合焦位置を通り過ぎるとAF評価値が減少し、次の制御タイミングで反転することになる。このような動作を継続することで、最終的に、フォーカスレンズは合焦位置を跨いで往復動作することになる。そして、フォーカスレンズが所定回数同一エリア内で往復していればステップS516に進み、システム制御部115は、「合焦」と判定する。この判定がなされた場合には、システム制御部115は、次に遷移する状態を「AF評価値監視処理」に設定する。
ステップS510においてフォーカスレンズの往復回数が所定回数であると判定されなかった場合には、ステップS511に進む。ステップS511では、システム制御部115は、方向特定カウンタが所定値以上かを判定する。所定値以上の場合はステップS515に進む。ステップS515では、システム制御部115は、「方向特定」と判定する。この判定がなされた場合、システム制御部115は、次に遷移する状態を「山登り動作」に設定する。
ステップS511にて方向特定カウンタが所定値以上であると判定されなかった場合はステップS512に進む。ステップS512にて、システム制御部115は、一連の微小駆動動作の処理が所定回数実施され、かつ、ステップS501で取得した合焦度が所定の閾値に対して低いか否かを判定する。
例えば図3(a)の領域Nのように、AF評価値の変化が乏しい状況では、所定回数以内に合焦位置やその方向が特定できない場合が考えられる。この原因は、サーチ範囲が広く合焦位置に対して現在位置が離れすぎているために探しきれないか、サーチ範囲外に実際の合焦位置が存在する場合が考えられる。この状況では、微小駆動動作(第一の焦点調整動作)を継続しても、合焦位置とその方向を探し出すことが困難である。このため、この場合はステップS514に進み、システム制御部115は、「非合焦」と判定する。この判定がなされた場合、次の状態を「山登り動作」(第二の焦点調整動作)に設定する。
一方で、ステップS512において条件を満たさないと判定された場合には、ステップS513に進む。この場合には、システム制御部115は、「微小駆動動作の継続」を判定する。この判定がなされた場合、システム制御部115は、次の状態を変更せず、微小駆動動作を継続して実施する。
以上が本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置1の微小駆動動作である。
<AF評価値監視処理>
次にAF評価値監視処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。図6は、AF評価値監視処理を示すフローチャートである。AF評価値監視処理は、予め記憶されたAF評価値に対して、現在のAF評価値が変動したか否かを検出するための処理である。
まず、ステップS600で、システム制御部115は、AF評価値を取得する。
次にステップS601では、システム制御部115は、図4のステップS406で記憶したAF評価値と、最新のAF評価値とを比較し、AF評価値の変動があらかじめ決定された閾値よりも大きいかを判定する。AF評価値が大きく変動していればステップS602へ進む。ステップS602では、システム制御部115は、次に遷移すべき状態を「微小駆動動作」(第一の焦点調整動作)に設定する。一方、ステップS601にてAF評価値が変動していなければステップS603に進む。この場合には、システム制御部115は、ステップS603において、AF評価値監視処理を継続するため次に遷移すべき状態を、「AF評価値監視処理」に設定する。
このように、図4のステップS406〜S408における処理の流れが示す通り、AF評価値の変動が小さく安定している場合には、AF評価値監視処理が周期的に継続して実施されることになる。
以上が、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置1のAF評価値監視処理である。
<山登り動作(第二の焦点調整動作)>
次に、山登り動作(第二の焦点調整動作)について、図7のフローチャートを用いて説明する。図7は、山登り動作(第二の焦点調整動作)を示すフローチャートである。
山登り動作(第二の焦点調整動作)は、連続的にフォーカスレンズを移動させ、得られた複数のAF評価値の変化より合焦位置を特定する焦点調整方法である。山登り動作(第二の焦点調整動作)には、複数の合焦位置近傍特定方法が用いられる。本発明の第1の実施形態においては、山登り動作に、4つの合焦位置近傍特定方法が用いられる構成を示す。
まず、ステップS700にて、システム制御部115は、AF評価値とこのAF評価値に対応したフォーカスレンズ位置を、AF処理部105とフォーカスレンズ制御部104から取得する。
次に、ステップS701では、システム制御部115は、AF処理部105から合焦度を取得する。
ステップS702にて、システム制御部115は、ステップS700にて取得したAF評価値の1次微分出力を算出する。出力される値は、一連のAF評価値が形成する波形の変化傾向を示す。すなわち、出力される値は、AF評価値の増加傾向が急であるほど大きく、緩やかであるほど小さくなる。
次に、ステップS703にて、システム制御部115は、AF評価値の2次微分出力を算出する。出力される値はステップS702で算出したAF評価値の1次微分出力が形成する波形の変化傾向を示す。すなわち、出力される値は、1次微分出力の増加傾向が急であるほど大きく、緩やかであるほど小さくなる。これらステップS702とS703で算出された1次微分出力と2次微分出力は、後述する合焦位置近傍特定処理にて利用される。
次に、ステップS704では、システム制御部115は、山登り動作におけるフォーカスレンズの駆動速度を決定する。ここでは、システム制御部115は、焦点深度を考慮して、山登り動作におけるフォーカスレンズの駆動速度を決定する。
ステップS705では、システム制御部115は、フォーカスレンズが停止中であるか否かを判定する。フォーカスレンズが停止中であると判定されるのは、微小駆動動作から山登り動作に遷移した直後であるか、または山登り動作中にフォーカスレンズがサーチ範囲の端に到達した場合のいずれかである。
そこで、ステップS706では、システム制御部115は、現在のフォーカスレンズ位置が端であるか否かを判定する。ステップS706で端と判定された場合にはステップS708に進む。ステップS708では、システム制御部115は、フォーカスレンズの進行方向を端とは反対方向に設定する。そして、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、設定した方向にフォーカスレンズの移動を開始する。
一方で、ステップS706にて、フォーカスレンズの位置が端と判定されなかった場合にはステップS707に進む。ステップS707に進むのは、微小駆動動作から山登り動作に遷移した直後の場合である。そこで、ステップS707においては、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、微小駆動動作における進行方向と同じ方向にフォーカスレンズの移動を開始する。
なお、ステップS707,S708のように、フォーカスレンズが停止状態から動き出す場合、または反転して逆方向に動き出す場合は、システム制御部115は、それまで取得したAF評価値、1次微分出力および2次微分出力をクリアする。これに加えて、システム制御部115は、合焦位置近傍特定処理(後述)における判定のために一時的に記録している各種情報を、一旦リセットするものとする。
次に、ステップS709にて、システム制御部115は、フォーカスレンズが端に到達した回数が所定回数であるか判定する。少なくともサーチ範囲の両方の端に到達し合焦位置が特定できない場合には、AF評価値が、サーチ範囲全域にわたって図3(a)の領域Cのように変化が乏しい状況であると考えられる。この場合には、合焦位置は、フォーカスレンズのサーチ範囲外に存在することが考えられる。このような場合に山登り動作を継続すると、大きなピント変動が繰り返される。このため、この状態を回避すべく、ステップS709にてフォーカスレンズが端に到達し回数が所定回数であると判定された場合は、ステップS724に進む。ステップS724にて、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、フォーカスレンズを停止させる。そして、ステップS725にて、システム制御部115は、山登り動作における判定結果を「非合焦」とし、次に遷移する状態を「AF評価値監視処理」に設定する。
一方で、ステップS709にてフォーカスレンズが端に到達した回数が所定回数であると判定されなかった場合には、ステップS710に進む。以降ステップS710〜S717においては、システム制御部115は、AF評価値、1次微分出力、2次微分出力および合焦度を用いて、それぞれ異なる観点から合焦位置近傍を特定する処理(合焦位置近傍特定方法)を順次実行する。
すなわち、ステップS710にて、システム制御部115は、第一の合焦位置近傍特定手段として機能し、1次微分出力と2次の微分出力を用いた微分出力判定処理(第一の合焦位置近傍特定方法)を行う。ステップS712にて、システム制御部115は、第二の合焦位置近傍特定手段として機能し、AF評価値の形状の変化を用いたAF評価値判定処理(第二の合焦位置近傍特定方法)を行う。ステップS714にて、システム制御部115は、1次微分出力の短期的な変化率を判定する傾き変化判定処理を行う。ステップS716にて、システム制御部115は、単一の合焦度より判定する合焦度判定を行う。
システム制御部115は、これらの4つの合焦位置近傍特定方法を、AF評価値を取得するごとに実施するものとする。これらの合焦位置近傍特定方法の詳細については別途後述する。
ステップS711,S713,S715,S717では、システム制御部115は、先に述べたステップS710,S712,S714,S716の各合焦位置近傍特定処理にて合焦位置近傍が特定できたか否かを判定する。
ステップS711,S713,S715,S717のいずれかにて合焦位置近傍が特定できたと判定された場合には、ステップS718に進む。ステップS718では、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、フォーカスレンズを停止させる。その後、ステップS719にて、システム制御部115は、山登り動作の判定結果を「合焦」とし、次に遷移する状態を「微小駆動動作」に設定する。
なお、図7に示すように、システム制御部115は、ステップS710,S712,S714,S716の処理を順次実行する。そして、いずれかにおいて合焦位置近傍が特定された場合には、残りの処理に移行せず、ステップS718に進む。このように、システム制御部115は、最初に特定された合焦位置近傍にてフォーカスレンズを停止させ、次に遷移する状態を「微小駆動動作」に設定する。
また、図7においては、ステップS710,S712,S714,S716のいずれかにおいて合焦位置近傍が特定された場合には、残りの合焦位置近傍特定処理を実行しない構成を示すが、このような構成でなくてもよい。たとえば、ステップS711,S713,S715が無くてもよい。この場合には、システム制御部115は、ステップS710,S712,S714,S716の全てを順次実行する。そして、そのうちのいずれかにおいて合焦位置近傍が特定された場合には、最初に特定された(優先順序が高い合焦位置近傍特定処理により特定された)合焦位置近傍において、ステップS718以降に進む。
一方で、ステップS711,S713,S715,S717のいずれにおいても合焦位置が特定されなかった場合には、ステップS720に進むことになる。ステップS720にて、システム制御部115は、AF評価値が連続した減少傾向にあるか否かを判定する。
ステップS720にてAF評価値が連続した減少傾向にあると判定された場合には、ステップS721に進む。AF評価値が連続した減少傾向にある場合とは、具体的には、図3(a)の領域Mにて合焦位置とは反対方向に山登り動作が実施された場合が該当する。そこで、ステップS721では、システム制御部115は、フォーカスレンズ制御部104を介して、フォーカスレンズを停止させる。そして、システム制御部115は、フォーカスレンズの移動方向を反転させ、再度、フォーカスレンズ制御部104を介して、フォーカスレンズの移動を開始する。そして、ステップS722にて、システム制御部115は、山登り動作の判定結果を「継続」とし、山登り動作の処理を引き続き実行する。
一方で、ステップS720にてAF評価値が連続した減少傾向にあると判定されなかった場合には、ステップS723に進む。ステップS723にて、システム制御部115は、山登り動作の判定結果を「継続」とし、山登り動作の処理を引き続き実行する。
このように、システム制御部115は、山登り動作において、合焦もしくは非合焦と判定されるまで、各種の所定の判定を、AF評価値を取得するごとに継続して実行する。
以上が本実施形態にかかる撮像装置1の山登り動作である。
<微分出力判定処理(第一の合焦位置近傍特定方法)>
次に、山登り動作(第二の焦点調整動作)における微分出力判定処理(第一の合焦位置近傍特定方法)について、図8の説明図と図9のフローチャートを用いて説明する。図8は、一定方向に山登り動作をした際の一連のAF評価値、1次微分出力、2次微分出力の出力波形を模式的に示す図である。図8に示すとおり、ここでは、1次微分出力と2次微分出力の変化が安定してとれるような場合を想定している。そして、微分出力判定処理(第一の合焦位置近傍特定方法)では、システム制御部115(第一の合焦位置近傍特定手段)は、1次微分出力と2次微分出力それぞれの変化傾向から合焦位置の近傍を特定する。
図9は、微分出力判定処理(第一の合焦位置近傍特定方法)を示すフローチャートである。微分出力判定処理のフローについて、図9のフローチャートを元に説明する。
微分出力判定処理のステップS900〜S906では、システム制御部115(第一の合焦位置近傍特定手段)は、1次微分出力および2次微分出力の変化傾向から、図8の下部に示す領域A〜領域Dの4つの領域を特定する。領域Aは、1次微分出力と2次微分出力の両方の変化傾向が+方向の領域である。領域Bは、1次微分出力の変化傾向が+方向で、2次微分出力の変化傾向が−方向の領域である。領域Cは、1次微分出力と2次微分出力の両方の変化傾向が−方向の領域である。領域Dは、1次微分出力の変化傾向が−方向で、2次微分出力の変化傾向が+方向の領域である。
まず、ステップS900にて、システム制御部115は、図7のステップS702にて算出した1次微分出力が0より大きいか否かを判定する。これは、AF評価値が作り出す山の形状が増加方向に変化しているか否かを判定する処理である。1次微分出力が0より大きいと判定された場合には、ステップS901に進む。
ステップS901では、システム制御部115は、図7のステップS703にて算出した2次微分出力が0より大きいか否かを判定する。これは、1次微分出力が作り出す山の形状が増加方向に変化しているか否かを判定する処理である。2次微分出力が0より大きいと判定された場合にはステップS902に進む。ステップS902では、システム制御部115は領域Aを特定する。一方で、ステップS901にて2次微分出力が0より大きいと判定されなかった場合は、ステップS903に進む。ステップS903では、システム制御部115は領域Bを特定する。
ステップS900にて1次微分出力が0より大きいと判定されなかった場合は、ステップS904に進む。ステップS904にて、システム制御部115は、2次微分出力が0より大きいか否かを判定する。ステップS904にて2次微分出力が0より大きいと判定された場合は、ステップS906に進む。ステップS906では、システム制御部115は領域Dを特定する。一方でステップS904にて2次微分出力が0より大きいと判定されなかった場合には、ステップS905に進む。ステップS905では、システム制御部115は領域Cを特定する。
このように、ステップS900〜S906では、システム制御部115は、領域A〜領域Dを特定する。
次に、ステップS907では、システム制御部115は、領域Aを特定した回数が、過去に所定回数以上継続したかを判定する。この判定は、図8に示すように,領域AのようにAF評価値が安定して上昇傾向を示しているか否かを判定するために行われる。すなわち、所定回数の継続を判定することで、ブレやノイズの影響による誤判定を回避する。所定回数以上継続したと判定されなかった場合は、そのまま処理を終了する。一方で、所定回数以上継続したと判定された場合には、ステップS908に進む。
ステップS908では、システム制御部115は、現在の判定結果が領域Bであるか否かを判定する。現在の判定結果が領域Bでない場合にはそのまま処理を終了する。現在の判定結果が領域Bである場合は、ステップS909に進む。ステップS909では、システム制御部115は、合焦位置近傍を特定したと判定する。すなわち、ボケた状態から合焦方向へAF評価値をサンプリングしていく際に、滑らかなAF評価値の変化傾向が検出できている場合は1次微分出力と2次微分出力の変化傾向が領域Aから領域Bへと変化する。この判定は、この変化を利用している。
領域Bは、AF評価値の山の傾きが最も急峻となる点を通過し緩やかになる変化点である。そして、領域Bから領域Cに移らない限りは、フォーカスレンズは合焦位置を通過しない。そこで、このような判定方法によれば、合焦位置近傍でかつ合焦位置の手前の位置を特定することができる。
このように、比較的多くのAF評価値を用いて滑らかな変化傾向を抽出できている場合には、フォーカスレンズが合焦位置を通過する前に、システム制御部115は、合焦位置近傍を特定できる。このように、微分出力判定処理(第一の合焦位置近傍特定方法)は、本実施形態における4つの合焦位置近傍特定処理のうち、最も特定精度が良く、かつ、見た目の品位の高い特定方法である。
以上が、本実施形態にかかる微分出力判定処理である。
<AF評価値判定処理(第二の合焦位置近傍特定方法)>
次に、山登り動作におけるAF評価値判定処理(第二の合焦位置近傍特定方法)について、図10の説明図と図11のフローチャートを用いて説明する。図10は、一定方向に山登り動作をした際における一連のAF評価値と、1次微分出力と、2次微分出力の出力波形を示す図である。この処理においては、図10のように、AF評価値の変化傾向が検出しやすい場合を想定している。そして、このAF評価値判定処理(第二の合焦位置近傍特定方法)では、システム制御部115(第二の合焦位置近傍特定手段)は、AF評価値の変化傾向から、直接合焦位置の近傍を特定する。
AF評価値判定処理のフローについて、図11のフローチャートを参照して説明する。図11は、AF評価値判定処理を示すフローチャートである。このフローチャートでは、システム制御部115は、図10の上部に示すAF評価値の増加傾向と減少傾向から合焦位置近傍を特定する。
まず、ステップS1100にて、システム制御部115は、現在のAF評価値と直前のAF評価値との差分が閾値より大きいか否かを判定する。このステップでは、システム制御部115は、ノイズ成分を考慮した上で一定の増加傾向があるか否かを判定している。この閾値は、あらかじめ適宜設定され、システム制御部115のROMに格納される。ステップS1100にて差分が閾値より大きいと判定された場合はステップS1101に進む。ステップS1101にて、システム制御部115は、増加カウントをカウントアップする。
ステップS1100にて差分が閾値より大きいと判定されなかった場合には、ステップS1102に進む。ステップS1102では、システム制御部115は、増加カウントがカウント閾値よりも大きいか否かを判定する。増加カウントは、一定量以上の信号増加を示した回数を数えるために使用される。増加カウントの増加は、AF評価値が形成する山の形状が登っていることを示す(図10のAF評価値を参照)。そのため、ステップS1102において増加カウントがカウント閾値よりも大きいと判定された場合には、システム制御部115は、AF評価値が安定して上昇傾向にあると判定する。
そこで、ステップS1102にて増加カウントがカウント閾値よりも大きいと判定されなかった場合は、そのまま処理を終了する。一方、増加カウントがカウント閾値よりも大きいと判定された場合は、ステップS1103に進む。
なお、カウント閾値は、あらかじめ適宜決定しておき、システム制御部115のROMに格納されている。そして、システム制御部115は、ROMから読み出して用いる。
ステップS1103では、システム制御部115は、現在のAF評価値が直前のAF評価値よりも小さいか否かを判定する。ステップS1103にて現在のAF評価値が直前のAF評価値よりも小さいと判定された場合は、ステップS1104に進む。ステップS1104では、システム制御部115は、合焦位置近傍が特定されたと判定する。ステップS1103に進んだ場合には、システム制御部115は、AF評価値が安定して増加した後にAF評価値が減少したことを検出していることになる。したがって、システム制御部115は、合焦位置の直後の位置を特定することが可能となる。一方でステップS1103にて条件を満たさない場合には、そのまま処理を終了する。
このように、所要数のAF評価値を用いて増加傾向を示すAF評価値の変化を抽出できる場合には、システム制御部115は、フォーカスレンズが合焦位置を通過した後に、合焦位置の近傍を特定することが可能となる。なお、判定に必要なAF評価値の数は、微分出力判定処理より少なくてよい。このため、微分出力判定処理より早く判定結果を出すことが可能である。したがって、微小駆動動作により合焦位置の方向が特定され、図3(a)の領域Cのように合焦位置に向けAF評価値が登っている途中であっても、システム制御部115は、合焦位置の近傍を特定することが可能である。
以上が本発明の実施形態にかかるAF評価値判定処理である。
<傾き変化検出処理(第三の合焦位置近傍特定方法)>
次に、山登り動作における傾き変化検出処理(第三の合焦位置近傍特定方法)について、図12の説明図と図13のフローチャートを用いて説明する。図12(a)は、一定方向に山登り動作をした際における一連のAF評価値と、1次微分出力と、2次微分出力の出力波形を模式的に示す図である。図12(b)は、図12(a)のA部拡大図である。図12(a)のように、AF評価値が急峻な変化を示す場合には、1次微分出力および2次微分出力の変化方向が検出しにくい傾向にある。同様に、AF評価値の変化も検出しにくい傾向にある。そのため、これらが急峻な変化を示す場合に特化した検出方法として、傾き変化検出処理が適用される。傾き変化検出処理(第三の合焦位置近傍特定方法)では、システム制御部115(第三の合焦位置近傍特定手段)は、1次微分出力の短期間の変化率からAF評価値の変化点を検出する。
傾き変化検出処理のフローについて、図13のフローチャートを参照して説明する。図13は、傾き変化検出処理を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理では、システム制御部115は、図12(b)に示すように、1次微分出力の増加率を用いてAF評価値の上昇方向への明確な変化点を特定する。
まずステップS1300にて、システム制御部115は、図12(b)に示す1次微分出力の増加量Pを算出する。増加量Pは、1次微分出力の現在の値を基準とした場合の2つ前の値と1つ前の値の差分である。
次に、ステップS1301にて、システム制御部115は、増加量Qを算出する。増加量Qは、1次微分出力の現在の値を基準とした場合の1つ前と現在の値の差分である。そして、ステップS1302にて、システム制御部115は、増加量Qが増加量Pに増加閾値を乗じた値(増加閾値×増加量P)よりも大きいか否かを判定する。これは、システム制御部115は、現在の増加量Qが直前の増加量Pに対して急激に増加したか否かを判定している。増加閾値はあらかじめ適宜決定される値であり、システム制御部115のROMに格納されている。そして、システム制御部115は、ROMから読み出して使用する。増加量Qが(増加閾値×増加量P)よりも大きいと判定された場合には、ステップS1303に進む。ステップS1303では、システム制御部115は、合焦位置近傍を特定したと判定する。この場合は、図12(a)に示すように、システム制御部115は、大きくAF評価値が増加傾向に切り替わる点を特定することになる。一方で、ステップS1302にて条件を満たさない場合には、そのまま処理を終了する。
このように、傾き変化検出処理においては、システム制御部115は、合焦位置手前のAF評価値の上昇方向の変化を、比較的少ないAF評価値を用いて検出する。すなわち、傾き変化検出処理は、前記2つの特定方法とは検出しようとするポイントが異なるため、前記2つの特定方法と比較して、合焦位置近傍の特定精度は低くなる。しかしながら、傾き変化検出処理によれば、前記2つの複数の合焦位置近傍特定方法の特定条件が満たしづらい状況(たとえば、被写体のコントラストによりAF評価値の変化が急峻な変化を示す場合)であっても、合焦位置近傍の特定が可能となる。
以上が本実施形態にかかる傾き変化検出処理である。
<合焦度判定処理(第四の合焦位置近傍特定方法)>
次に、山登り動作における合焦度判定処理(第四の合焦位置近傍特定方法)について、図14の説明図を用いて説明する。図14は、一定方向に山登り動作をした際における一連のAF評価値と、合焦度と、1次微分出力と、2次微分出力の出力波形を模式的に示す図である。合焦度判定処理では、前記の傾き変化検出処理と同様に、AF評価値が急峻な変化を示す場合を想定している。そして、合焦度判定処理(第四の合焦位置近傍特定方法)では、システム制御部115(第四の合焦位置近傍特定手段)は、合焦度が所定値以上の値を示すポイントを検出することで、合焦位置近傍と推測される位置を特定する。
具体的には、システム制御部115は、合焦度が合焦度閾値を超えたか否かの判定を、AF評価値が取得できるごとに行う。合焦度判定処理では、システム制御部115は、合焦度のみを用いて合焦位置近傍と推測される位置を特定する。このため、前記の3つの特定方法と比較して、合焦位置近傍の特定精度は低くなる。たとえば、検出できたAF評価値の山の位相によっては、合焦位置の手前を検出できるか直後を検出できるかは確定しない。しかしながら、合焦度判定処理は、前記の3つの複数の合焦位置近傍特定方法の特定条件と比較すると、処理に必要な情報が少ない。このため、合焦度判定処理によれば、AF評価値の変化が急峻な場合や、合焦位置の特定条件を充足できない場合(たとえば、AF評価値を取得する間隔が粗く変化傾向を検出しがたい場合)であっても、合焦位置近傍の特定が可能となる。
以上が本実施形態にかかる合焦度判定処理である。
システム制御部115は、前記の4つの合焦位置近傍特定処理を、図7のステップS710,S712,S714,S716に示す順序で周期的に順次実行する。図7に示す順序は、合焦位置近傍の特定精度の高いものから低いもの、必要とする情報量の多いものから少ないもの、の順である。
すなわち、コントラスト検出方式の焦点調整方法では、フォーカスレンズを動かしてAF評価値を取得してみないと合焦位置を判定できない。このような構成によれば、AF評価値をサンプリングした結果として得られる情報の変化傾向の抽出に有利である。さらに、検出する特徴が異なる複数の判定方法を用意して並列に実行することで、さまざまなコントラストの被写体や、サンプリング時の様々な駆動条件に対応できる。
さらにシステム制御部115は、複数の合焦位置近傍特定方法について、実行順序が遅くなるにしたがって、特定条件を厳しく設定する。なお、特定条件とは、合焦位置近傍が特定されたと判定するための条件である。すなわち、システム制御部115は、合焦位置近傍特定方法の実行において、特定条件が充足した場合に合焦位置近傍が特定されたと判定する。
たとえば、早い実行順序で実行される合焦位置近傍特定方法によって合焦位置近傍を特定できる条件では、これらよりも遅い実行順序で実行される合焦位置近傍特定方法の特定条件が先に成立しないようにする。具体的には、微分出力判定処理やAF評価値判定処理などの特定条件が成立する条件では、傾き変化検出処理の特定条件が先に成立しないようにする。このため、傾き変化検出処理において特定条件の成立の判断に用いられる各種閾値を厳しく設定する。
そして、図12に示す状況を想定し、優先順序の早い2つの合焦位置近傍特定方法では合焦位置基の近傍を特定できない場合には、傾き変化検出処理によって合焦位置近傍を特定できるように、各種閾値を設定する。
同様に、微分出力判定処理、AF評価値判定処理、傾き変化検出処理のそれぞれの特定条件が成立する場合には、合焦度判定処理の特定条件が先に成立しないようにする。このため、合焦度判定処理において用いられる各種閾値を厳しく設定する。これは図14のような状況を想定している。この状況では、優先順位が高い3つの合焦位置近傍特定方法の特定条件が成立しない場合であっても、合焦度判定処理の特定条件は成立する。したがって、合焦度判定処理によって合焦位置近傍を特定することが可能となる。
このような構成によれば、高い特定精度で合焦位置近傍を特定できる場合にはそちらを優先し、そうでない場合であっても特定精度を落としつつ可能な限り合焦位置近傍を特定するように動作することが可能となる。山登り動作においては、フォーカスレンズが合焦位置を通り過ぎると、映像の品位が低下することがある。本実施形態によれば、このような状況の発生の低減が可能となる。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、一連のAF評価値が作り出す山の形状が被写体のコントラストやAF評価値を取得する際のフォーカスレンズの駆動条件によって変化する場合であっても、違和感無く安定して合焦させることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、前記第1の実施形態の構成を前提として、山登り動作から微小駆動動作に遷移する場合に、フォーカスレンズを効率よく合焦位置に収束させることができる形態である。
ここでは、図4のステップS404からS400へ処理が移る場合を想定する。このような場合には、図7に示すとおり、微分出力判定処理と、AF評価値判定処理と、傾き変化検出処理と、合焦度判定処理とのいずれかの合焦位置近傍特定処理にて合焦位置近傍が特定できているはずである。そして、合焦位置近傍を特定した処理によって、特定精度や検出する合焦位置近傍の傾向は異なる。第2の実施形態では、この合焦位置近傍特定処理による違いを次に実施する微小駆動動作に反映させることで、効率良く合焦位置へ収束することが可能となる。
例えば、微分出力判定処理にて合焦位置近傍を特定できた場合には、当該特定された位置は、合焦位置の手前の近傍位置である可能性が高い。すなわち、この場合には、フォーカスレンズは、まだ合焦位置に到達していない。そこで、この場合には、システム制御部115は、図5のステップS502にて微小駆動動作の駆動条件を決定する際に、微小駆動操作における進行方向を山登り動作と同様に合焦位置方向に設定する。それとともに、システム制御部115は、合焦度にかかわらずフォーカスレンズの移動量を少なく設定する。
AF評価値判定処理にて合焦位置近傍を特定できた場合には、当該特定された位置は、合焦位置直後の近傍位置である可能性が高い。すなわち、この場合には、フォーカスレンズは合焦位置を通過している。そこで、この場合には、システム制御部115は、図5のステップS502において、進行方向を山登り動作とは反対方向に設定する。そして、システム制御部115は、フォーカスレンズの移動量を合焦度にかかわらず少なく設定する。
傾き変化検出処理にて合焦位置近傍が特定できた場合には、当該特定された位置は、合焦位置の手前であり、かつ前記2つの特定処理よりは合焦位置から外れた位置である可能性が高い。そこで、この場合には、システム制御部115は、微分出力判定処理にて合焦位置近傍を特定できた場合と同様の処理を実行する。
合焦度判定処理にて合焦位置近傍を特定できた場合には、当該特定された位置は合焦位置近傍であるが、合焦位置の手前であるか直後であるかは判別できない。そのため、図5のステップS502では、システム制御部115は、従来通り合焦度による移動量決定を行う。また、進行方向は一意に決定できないため、システム制御部115は、進行方向を山登り動作とは反対に設定する。
以上説明したように、第2の実施形態においては、システム制御部115は、山登り動作により合焦位置近傍に収束させた後、山登り動作の合焦位置近傍特定処理により得られる情報を、次の微小駆動動作にフィードバックする。このような構成によれば、フォーカスレンズをより効率良く合焦位置に収束させることが可能となる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
100 撮影レンズ
104 フォーカスレンズ制御部
105 AF処理部
108 撮像素子
109 撮像処理部
115 システム制御部

Claims (6)

  1. 被写体を撮像することにより撮像部により生成される画像データに基づいてフォーカスレンズの位置を制御する焦点調整装置であって、
    前記画像データの特定の領域を抽出し、抽出した前記特定の領域から特定の周波数成分を抽出し、抽出した前記特定の周波数成分から前記画像データのコントラストを示し前記コントラストが高くなると値が増加するAF評価値を算出する焦点評価値算出手段と、
    前記AF評価値が増加する方向に断続的に前記フォーカスレンズを移動させ断続的に算出した前記AF評価値のより合焦位置を特定する第一の焦点調整手段と、
    前記AF評価値が増加する方向に連続的に前記フォーカスレンズを移動させ算出した複数の前記AF評価値の変化より合焦位置近傍を特定する第二の焦点調整手段と、
    を備え、
    前記第二の焦点調整手段は、前記合焦位置近傍を特定する第一の合焦位置近傍特定手段および第二の合焦位置近傍特定手段を含む複数の合焦位置近傍特定手段を更に備え、
    前記第一の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数よりも前記合焦位置近傍の特定精度を優先し、前記第二の合焦位置近傍特定手段が前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも多くの前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定する合焦位置近傍特定手段であり、
    前記第二の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定精度よりも前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数を少なくすることを優先し、前記第一の合焦位置近傍特定手段が前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも少ない前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定する合焦位置近傍特定手段であり、
    前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段は前記合焦位置近傍を特定する動作を順次実行し、前記複数の合焦位置近傍特定手段のいずれかによって最初に前記合焦位置近傍が特定されると、前記第一の焦点調整手段が前記合焦位置を特定する動作に遷移することを特徴とする焦点調整装置。
  2. 前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が多く前記合焦位置近傍の特定精度が高い合焦位置近傍特定手段から、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が少なく前記合焦位置近傍の特定精度の低い合焦位置近傍特定手段の順で、前記合焦位置近傍を特定する動作を実行していくことを特徴とする請求項1に記載の焦点調整装置。
  3. 前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段は、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が多く前記合焦位置近傍の特定精度が高い合焦位置近傍特定手段から、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が少なく前記合焦位置近傍の特定精度の低い合焦位置近傍特定手段の順で、前記合焦位置近傍が特定されたと判定する条件を厳しく設定することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点調整装置。
  4. 前記第二の焦点調整手段の前記複数の合焦位置近傍特定手段のいずれかが前記合焦位置近傍を特定した場合において、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が多く前記合焦位置近傍の特定精度が高い合焦位置近傍特定手段により前記合焦位置近傍が特定された場合には、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数が少なく前記合焦位置近傍の特定精度の低い合焦位置近傍特定手段により前記合焦位置近傍が特定された場合と比較して、次に動作する前記第一の焦点調整手段が前記合焦位置を特定する動作において前記フォーカスレンズの移動量を少なくすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の焦点調整装置。
  5. 被写体を撮像することにより撮像部により生成される画像データに基づいてフォーカスレンズの位置を制御する焦点調整装置の制御方法であって、
    前記画像データの特定の領域を抽出し、抽出した前記特定の領域から特定の周波数成分を抽出し、抽出した前記特定の周波数成分から前記画像データのコントラストを示し前記コントラストが高くなると値が増加するAF評価値を算出する焦点評価値算出ステップと、
    前記AF評価値が増加する方向に断続的に前記フォーカスレンズを移動させ断続的に算出した前記AF評価値のより合焦位置を特定する第一の焦点調整ステップと、
    前記AF評価値が増加する方向に連続的に前記フォーカスレンズを移動させ算出した複数の前記AF評価値の変化より合焦位置近傍を特定する第二の焦点調整ステップと、
    を有し、
    前記第二の焦点調整ステップは、前記合焦位置近傍を特定する第一の合焦位置近傍特定ステップおよび第二の合焦位置近傍特定ステップを含む複数の合焦位置近傍特定ステップを更に有し、
    前記第一の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数よりも前記合焦位置近傍の特定精度を優先し、前記第二の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも多くの前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり、
    前記第二の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定精度よりも前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数を少なくすることを優先し、前記第一の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも少ない前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり、
    前記第二の焦点調整ステップにおいては、前記複数の合焦位置近傍特定ステップを順次実行し、前記複数の合焦位置近傍特定ステップのいずれかによって最初に前記合焦位置近傍が特定されると、前記第一の焦点調整ステップに遷移することを特徴とする焦点調整装置の制御方法。
  6. 被写体を撮像することにより撮像部により生成される画像データに基づいてフォーカスレンズの位置を制御する焦点調整装置のコンピュータに、
    前記画像データの特定の領域を抽出し、抽出した前記特定の領域から特定の周波数成分を抽出し、抽出した前記特定の周波数成分から前記画像データのコントラストを示し前記コントラストが高くなると値が増加するAF評価値を算出する焦点評価値算出ステップと、
    前記AF評価値が増加する方向に断続的に前記フォーカスレンズを移動させ、断続的に算出した前記AF評価値の差より合焦位置を特定する第一の焦点調整ステップと、
    前記AF評価値が増加する方向に連続的に前記フォーカスレンズを移動させ算出した複数の前記AF評価値の変化より合焦位置近傍を特定する第二の焦点調整ステップと、
    有し
    前記第二の焦点調整ステップは、前記合焦位置近傍を特定する第一の合焦位置近傍特定ステップおよび第二の合焦位置近傍特定ステップを含む複数の合焦位置近傍特定ステップを更に有し、
    前記第一の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数よりも前記合焦位置近傍の特定精度を優先し、前記第二の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも多くの前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり
    前記第二の合焦位置近傍特定ステップは、前記合焦位置近傍の特定精度よりも前記合焦位置近傍の特定に必要な前記AF評価値の数を少なくすることを優先し、前記第一の合焦位置近傍特定ステップにおいて前記合焦位置近傍の特定に用いる前記AF評価値の数よりも少ない前記AF評価値に基づいて前記合焦位置近傍を特定するステップであり
    前記第二の焦点調整ステップにおいては、前記複数の合焦位置近傍特定ステップを順次実行し、前記複数の合焦位置近傍特定ステップのいずれかにおいて最初に前記合焦位置近傍が特定されると、前記第一の焦点調整ステップを実行する、
    焦点調整装置の制御方法を実行させるためのプログラム。
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