JP4642542B2 - 焦点調節装置、撮像装置、およびその制御方法 - Google Patents

焦点調節装置、撮像装置、およびその制御方法 Download PDF

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本発明は、合焦度を示すAF評価値を利用した撮像装置の焦点調節技術に関する。
近年、カメラのオートフォーカス装置は、撮像素子等により被写体像を光電変換して得られた映像信号中より画面の高周波数成分などを抽出して合焦の状態を示す信号(以下、AF評価値ともいう。)とし、それが最大となるようにフォーカシングレンズ位置を制御して焦点調節を行なうようにした方式が知られている。
AF評価値としては、一般にバンドパスフィルタにより抽出された映像信号の高周波成分のレベルを用いている。図5は、フォーカシングレンズの位置に対するAF評価値の一例を示す図である。通常の被写体像を撮影した場合、図5のように焦点が合ってくるにしたがって値は大きくなる。そのレベルが最大になる点が合焦位置となる。このAF評価値の特性(以下、デフォーカス特性ともいう。)は、映像信号の帯域に対してバンドパスフィルタの中心周波数を高くすると山の形状が急峻になり、中心周波数を低くすると山の形状がなだらかになることが知られている。
AF制御は、図5の山裾の付近で高速に動き、頂上に近づくに従い低速で動くようなフォーカシングレンズ制御を行なう。また、合焦方向検出を行なう際に、フォーカシングレンズ位置を前ピンや後ピン方向に変動させて、このときのAF評価値の変動レベルから、図5の山の傾斜を検出して、合焦方向を決定している。この合焦方向検出の際にも、山裾の付近では変動振幅を大きくして傾斜検出精度を高め、頂上付近では変動振幅を小さくする。
AF評価値が光学系を含めた焦点深度内でのフォーカシングレンズ位置変動に対して十分なレベル増減があって、当該AF評価値のレベル増減の検出が出来るよう、バンドパスフィルタの抽出帯域を決定する。バンドパスフィルタによる抽出周波数を高周波側にするほどAF評価値はシャープな形状となり、焦点深度内のフォーカス変動に対する応答性を高めることが可能となる。
しかしながら、撮影画像に含まれる高周波成分量自体がそれほど多くない場合、AF評価値のレベル自身が低下傾向を持つ。また、モニタ等の映像出力機が有する空間周波数と周波数差とが大きくなり(撮像素子は高密度化・画素の微細化が進み、高い空間周波数を持つ)、AF評価値変動とモニタ上のボケの見え方との相関性が薄くなる傾向を持つ。このため一般に、モニタの空間周波数に近い抽出周波数を設定することで、上述の焦点深度以内でのフォーカス変動に対するAF評価値の敏感度のバランスが取られていた。
この種の自動焦点調節方式をレンズが交換できるビデオカメラに使用された例について、第8図に示すブロック図を用いて説明する。
801はフォーカシングレンズであって、レンズ駆動用モータ811によって、光軸方向に移動されて焦点合わせを行なう。このレンズを通った光は、撮像素子802の撮像面上に結像されて電気信号に光電変換され、映像信号として出力される。この映像信号は、CDS/AGC部803でサンプルホールドされてから所定のレベルに増幅され、A/D変換器804でデジタル映像データへと変換される。変換されたデジタル映像データは、不図示のプロセス回路へ入力されて、標準テレビジョン信号に変換されると共に、バンドパスフィルタ805(以下、BPFともいう。)へと入力される。BPF805では、映像信号中の高周波成分を抽出し、ゲート回路806で画面内の合焦検出領域に設定された部分に相当する信号のみを抜き出し、ピークホールド回路807で垂直同期信号の整数倍に同期した間隔でピークホールドを行ない、AF評価値を生成する。このAF評価値は本体AFマイコン808に取り込まれ、本体AFマイコン808内で合焦度に応じたフォーカシング速度が決定される。また、本体AFマイコン808内でAF評価値が増加するようにモータ駆動方向を決定し、フォーカスモータの速度及び方向の制御情報をレンズマイコン809に送る。レンズマイコン809は、本体マイコン808に指示された通りにモータドライバ810を介したモータ811によってフォーカシングレンズ801を光軸方向に動かすことで焦点調節をおこなう。
しかしながら、上記従来例では、自動焦点調節の制御をレンズマイコンに持たずに、本体に持っている。そうすると、特定のレンズで最適になるように自動焦点調節の応答性等を決定した場合、他のレンズでは最適にならないことがあり、着脱できるすべてのレンズユニットに対して適切な性能を出すのは難しかった。これに対し、カメラ本体側からはAF評価値に関する情報をレンズユニット側へと引き渡す。レンズユニットではカメラ本体側から引き渡されたAF評価値の情報を用い、レンズユニットの光学特性に適した自動焦点調節の動作を行う制御手段を有しているシステムが提案されている(特許文献1)。
また、従来のSDフォーマット(720H×480V)の記録方式に加え、より高精細なHDフォーマット(1440H×1080V)の記録方式が提案されている。このようなフォーマットに対して例えば、第6図のようにCCDの16:9のエリア(1440H×1080V)からHDフォーマット(1440H×1080V)の映像信号を、CCDの4:3のエリア(例えば1080H×1080V)から縮小処理しSDフォーマット(720H×480V)の映像信号を生成し記録するカメラがある。このような記録方式の異なる撮影モードを持つビデオカメラにおいて、HDフォーマットの映像信号からAF評価値を生成してAF制御を行なう技術が特許文献2にて提案されている。
特開平9−9130号公報 特開平7−107359号公報
しかしながら上記従来例では、次のような問題があった。
AF評価値を抽出する周波数帯域が、モニタ等の空間周波数(例えば、SDフォーマットで記録する場合は水平720Hに対応する空間周波数)を基準に決定されている場合、撮影する被写体の有する周波数によっては、焦点深度内のフォーカス位置変化で、充分な評価値変化を得られないという問題があった。この場合逆にいえば、充分なAF評価値の変化を得ようとする際には、焦点深度を越えボケの発生が伴うという問題があった。
上記問題を解決しようとしてAF評価値の変化の微小変動でAF制御をかけるように動作させた場合、安定性に欠けることがあった。具体的には、パンニングなどのカメラワークで被写体距離は変化していないのに画像の絵柄が変化することでAF評価値が変動し、これをきっかけにAFにてフォーカス位置が動いてしまうという安定性に欠けた現象が発生していた。
また、距離の異なる被写体への急激なパンニングなどの合焦している状態から別距離の被写体へピント合わせを行なう際、AF評価値のレベルの差が無いような場合がある。合焦している被写体のコントラストが低く、パンニング先の別距離にある被写体がボケ状態でもコントラストが比較的高いような場合である。図5のAF評価値の特性、所謂デフォーカス特性がブロードである場合に、このような現象の発生確率が高い傾向となる。このような現象の場合、デフォーカス特性上の山裾の付近で合焦方向を捜索し、若干の傾斜を検出して合焦方向を見つけだすこととなる。しかし、コントラストが高い被写体であると、図5の縦軸つまりAF評価値のレベルが山裾でも大きくなる。したがって、頂上に近づいても傾斜が少ないため山裾付近と同様に比較的ゆっくりと合焦点に至るAF制御となってしまい、ユーザーにストレスを与えていた。
一方、映像信号の帯域に対してバンドパスフィルタの中心周波数を高くすると山の形状が急峻になるが、山裾では傾斜変化が少ないので、フォーカシングレンズを動かしても傾斜変化を評価値の検出タイミング(垂直同期周期)では、捉え損なう場合がある。
本発明の目的は動作状態に応じた、高品位なAF性能を実現し、被写体に違和感無く安定して合焦する焦点調節技術を提供することにある。
願における第1の発明は、フォーカシングレンズの駆動を制御する制御手段と、撮像手段から出力された撮像信号の高周波数成分に基づく焦点信号を抽出し出力する抽出手段とを有する自動焦点調節装置であって、前記抽出手段は、前記フォーカシングレンズを単一方向に駆動させボケ状態から合焦状態を経由してボケ状態とした際に変化する前記焦点信号のレベルが描く増減カーブ形状の急峻度が互いに異なる第1の抽出特性及び第2の抽出特性に基づいて前記焦点信号を抽出可能であって、前記制御手段は、前記第2の抽出特性で抽出される場合より前記増減カーブ形状の急峻度が大きい前記第1の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、ウォブリング動作により前記フォーカシングレンズの駆動方向を設定し、当該駆動方向を設定後、前記第2の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、当該焦点信号のピーク検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置である。
本願における第2の発明は、フォーカシングレンズの駆動を制御する制御手段と、撮像手段から出力された撮像信号の高周波数成分に基づく焦点信号を抽出し出力する抽出手段とを有する自動焦点調節装置の制御方法であって、前記抽出手段は、前記フォーカシングレンズを単一方向に駆動させボケ状態から合焦状態を経由してボケ状態とした際に変化する前記焦点信号のレベルが描く増減カーブ形状の急峻度が互いに異なる第1の抽出特性及び第2の抽出特性に基づいて前記焦点信号を抽出可能であって、前記制御手段は、前記第2の抽出特性で抽出される場合より前記増減カーブ形状の急峻度が大きい前記第1の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、ウォブリング動作により前記フォーカシングレンズの駆動方向を設定し、当該駆動方向を設定後、前記第2の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、当該焦点信号のピーク検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置の制御方法である。
本発明によれば、評価値特性を可変させるよう、その抽出を制御することにより、AF制御の動作状態、あるいは記録フォーマットの選択などに合わせ、効果的に焦点調節を行なうことが可能となる。
以下、本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、本発明をレンズ交換可能なビデオカメラに適用した場合を説明するが、本発明はHDフォーマットでの記録に対応する撮像機能とSDフォーマットでの記録に対応する撮像機能とを有する撮像装置に適用可能である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
<構成図>
図1は、本発明の実施例の構成を示す図である。被写体からの光は、固定されている第1のレンズ群101、変倍を行なう第2のレンズ群102、絞り103、固定されている第3のレンズ群104、焦点調節機能と変倍による焦点面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4のレンズ群105(以下フォーカスレンズと称す)を通る。この光学系を通った被写体からの光は、3原色中の赤の成分はCCD等の撮像素子106上に、緑の成分はCCD等の撮像素子107上に、青の成分はCCD等の撮像素子108の上にそれぞれ結像される。撮像素子上のそれぞれの像は光電変換により信号出力され、当該信号が増幅器109,110および111でそれぞれ最適なレベルに増幅されカメラ信号処理部112へと入力され標準テレビ信号に変換される。当該信号は、標準テレビ信号の変換と並行してAF信号処理回路113へと入力される。AF信号処理回路113で生成されたAF評価値は、制御マイコン116に転送される。また、制御マイコン116は、ズームスイッチ130及びAFスイッチ131を読み込み、スイッチの状態を検出する。AFスイッチ131がオンのとき、制御マイコン116内では、AFプログラム117がAF評価値の状態に応じて、モータ制御プログラム118を介して、フォーカスモータドライバ126でフォーカスモータ125を駆動し、フォーカシングレンズ105を光軸方向に移動させてユーザーが所望する被写体に焦点が合うよう自動調節を行なう。
<AF信号処理>
次に図2を用いてAF信号処理回路113について説明する。増幅器109,110および111でそれぞれ最適なレベルに増幅された赤(R)、緑(G)、青(B)のCCD出力信号は、それぞれA/D変換器206、207、および208でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された信号は、カメラ信号処理回路112へと送られる。信号は、カメラ信号処理回路112への送信と並行して、それぞれアンプ209、210、および211で適切に増幅され、加算器208で加算され、焦点調節に用いられる輝度信号である信号S5が作られる。信号S5は、ガンマ回路213へと入力され、前もって決められたガンマカーブでガンマ変換される。このガンマ変換により、低輝度成分を強調し高輝度成分を抑圧した信号S6が作られる。ガンマ変換された信号S6は、カットオフ周波数の高いLPFであるTE−LPF214と、カットオフ周波数の低いLPFであるFE−LPF215へと入力される。これにより、マイコン116がマイコンインターフェース253を通して決定したそれぞれのフィルタ特性で、低域成分が抽出され、TE−LPF214出力信号である信号S7及びFE−LPF215出力信号である信号S8が作られる。信号S7及び信号S8は、スイッチ216で水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号であるLineE/O信号で選択され、ハイパスフィルタ(以下HPF )217へと入力される。つまり、偶数ラインは信号S7をHPF217へと通し、奇数ラインは信号S8を通す。HPF217では、マイコン116がマイコンインターフェース253を通して決定した奇数/偶数それぞれのフィルタ特性で高域成分のみを抽出される。そして、絶対値回路218で絶対値化することで、正の信号S9が作られる。信号S9は、ピークホールド回路225、226、227、及びラインピークホールド回路231へと入力される。枠生成回路254は、図3で示されるような画面内の位置に焦点調節用のゲート信号L枠、C枠、R枠を生成する。ピークホールド回路225には枠生成回路254出力のL枠及び水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号であるLineE/O信号が入力される。これにより、図3で示されるように焦点調節用L枠の先頭である左上のLR1、LR2、LR3の各場所で、ピークホールド回路225の初期化を行ない、マイコン116からマイコンインターフェース253を通して指定した偶数ラインか奇数ラインのどちらかの各枠内の信号S9をピークホールドし、全画面中からゲート設定するAF枠の終了ポイントであるIR1で、バッファ228枠内のピークホールド値を転送しTE/FEピーク評価値を生成する。同様に、ピークホールド回路226、227にC枠、R枠が入力されTE/FEピーク評価値を生成する。
ラインピークホールド回路231には、信号S9及び枠生成回路254出力のL枠、C枠、R枠が入力され、各枠内の水平方向の開始点で初期化され、各枠内の信号S9の1ラインのピーク値をホールドする。積分回路232、233、234、235、236、237には、ラインピークホールド回路231出力及び水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号であるLineE/O信号が入力される。それと並行して、積分回路232、235には、枠生成回路出力L枠、積分回路233、236には枠生成回路出力C枠、積分回路234、237には枠生成回路出力R枠が入力される。積分回路232は、焦点調節用L枠の先頭である左上のLR1で、積分回路232の初期化をおこない、各枠内の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路出力を内部レジスタに加算し、IR1で、バッファ238にピークホールド値を転送しラインピーク積分評価値を生成する。積分回路233は、焦点調節用C枠の先頭である左上のCR1の各場所で、積分回路233の初期化をおこない、各枠内の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路出力を内部レジスタに加算し、IR1でバッファ239にピークホールド値を転送しラインピーク積分評価値を生成する。積分回路234は、焦点調節用R枠の先頭である左上のRR1で積分回路234の初期化をおこない、各枠内の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路出力を内部レジスタに加算し、IR1で、バッファ240にピークホールド値を転送しラインピーク積分評価値を生成する。積分回路235、236、237は、それぞれ積分回路232、233、234が偶数ラインのデータについて加算する代わりに、それぞれ奇数ラインのデータの加算を行ない、それぞれバッファ241、242、234に結果を転送する。
また、信号S7は、ピークホールド回路219、220、221及びライン最大値ホールド回路244及びライン最小値ホールド回路245に入力される。ピークホールド回路219には枠生成回路254出力のL枠が入力され、L枠の先頭である左上のLR1で、ピークホールド回路219の初期化をおこない、各枠内の信号S7をピークホールドし、IR1で、バッファ222にピークホールド結果を転送し、Yピーク評価値を生成する。同様に、ピークホールド回路220、221にC枠、R枠が入力されYピーク評価値を生成する。
ライン最大値ホールド回路244及びライン最小値ホールド回路245には、枠生成回路254出力のL枠、C枠、R枠が入力され、各枠内の水平方向の開始点で初期化され、各枠内の信号S7の1ラインのそれぞれ最大値及び最小値をホールドする。これらでホールドされた最大値及び最小値は、引算器246へと入力され、(最大値−最小値)信号S10が計算され、ピークホールド回路247、248、249に入力される。ピークホールド回路247には枠生成回路254出力のL枠が入力され、L枠の先頭である左上のLR1で、ピークホールド回路247の初期化をおこない、各枠内の信号S10をピークホールドし、IR1で、バッファ250にピークホールド結果を転送し、Max−Min評価値を生成する。同様にピークホールド回路248、249、C枠にR枠が入力され、Max−Min評価値を生成する。
IR1、IR2、IR3の各場所では、バッファ222、223、224、228、229、230、238、239、240、241、242、243、250、251、252にデータを転送するのと同時に枠生成回路254から、マイコン116に対して割り込み信号を送出する。マイコン116は、前記割り込み信号を受けてマイコンインターフェース253を通してバッファ222、223、224、228、229、230、238、239、240、241、242、243、250、251、252内の各データをバッファに次のデータが転送されるまでに読み取られる。
図3はAF信号処理回路113内のタイミングを説明するための図である。外側の枠は撮像素子106、107、108の出力の有効映像画面である。内側の3分割された枠は焦点調節用のゲート枠で、左側のL枠、中央のC枠、右側のR枠が枠生成回路254から出力される。これらの枠の開始位置でリセット信号をL、C、R枠ごとに出力し、LR1、CR1、RR1を生成し、積分回路、ピークホールド回路等をリセットする。また枠の終了時にデータ転送信号IR1を生成し、各積分値、ピークホールド値を各バッファに転送する。また、偶数フィールドの走査を実線で、奇数フィールドの走査を点線でしめす。偶数フィールド、奇数フィールド共に、偶数ラインはTE_LPF出力を選択し、奇数ラインはFE_LPF出力を選択する。
<自動焦点調節動作>
次に各枠内のAF評価値である、TE/FEピーク評価値、TEラインピーク積分評価値、FEラインピーク積分評価値、Yピーク評価値、Max−Min評価値を使用してマイコンがどのように自動焦点調節動作をするか説明する。
TE/FEピーク評価値は合焦度を表わす評価値で、ピークホールド値なので比較的被写体依存が少なくカメラのぶれ等の影響が少なく、合焦度判定、再起動判定に最適である。
TEラインピーク積分評価値、FEラインピーク積分評価値も合焦度を表わす評価値であるが、積分効果によりノイズの少ない安定した評価値なので方向判定に最適である。さらにラインピーク評価値もラインピーク積分評価値も、TEの方がより高い高周波成分を抽出しているので合焦近傍でより好都合である。逆にFEは合焦から遠い大ボケ時でより好都合である。
また、Yピーク評価値やMax−Min評価値は合焦度にあまり依存せず被写体に依存する評価値である。したがって、合焦度判定、再起動判定、方向判定を確実に行なうために、被写体の状況を把握するのに好都合である。つまりYピーク評価値で高輝度被写体か低照度被写体かの判定を行ない、Max−Min評価値でコントラストの大小の判定を行なうといった具合である。これにより、TE/FEピーク評価値、TEラインピーク積分評価値、FEラインピーク積分評価値の山の大きさを予測し補正することで、適切な焦点調節の動作が行われる。
ここで、コントラストの大小を表現するMax−Min評価値(以下、MMともいう。)と合焦近傍の高周波成分のピーク値であるTEピーク評価値(以下、TEPともいう)との比率は、被写体の条件にもよるが、TEP/MMが大であれば、合焦状態を表し、比率が零に近いほど、大ボケ状態と判定することが出来る。これは、TEPがコントラスト差信号であるMMを微分した信号に相当し、黒レベル→白レベルに変化する輝度の傾斜を表現することとなるので、ボケ状態では傾斜が緩く(TEP/MMが小さい)、合焦状態では傾斜がほぼ垂直となり、TEP/MMの比率は大きくなる傾向を持つ事に基づいている。
<自動焦点調節の際の動作方法>
図4を用いて制御マイコン116での、変倍動作が行われていないときの、AFプログラム117の自動焦点調節の際の動作方法について説明する。
この図4のフローチャート中、AF制御の動作状態に応じて、図2で説明した、TE_LPF214やFE_LPF215やHPF217のフィルタ特性を変更することに本技術の特徴のひとつがある。特に、図5で説明した、AF評価値の評価値特性が描く、山の形状の急峻度(以下、Q値ともいう。)を変更することを特徴としている。これは、抽出周波数の帯域幅や、抽出する際のゲイン(利得)を変数として、取得される評価値特性(デフォーカス特性)の急峻度を切り換えている。詳細は、図9、図10を用いて説明する。
起動(ステップS401)に応じ、先ず、AF評価値を抽出するフィルタ特性を後述の特性1に設定する(図2で説明した、TE_LPF214やFE_LPF215やHPF217のフィルタ特性を設定し、AF評価値として抽出する中心周波数の抽出帯域幅、抽出信号のゲインを所定の設定にする)。これにより、合焦方向がフォーカシングレンズ105の微小駆動動作であるウォブリング動作により検出される(ステップS402)。そして、フィルタ特性を後述の特性2に切り換えて、ステップS402で決定した合焦方向にTEやFEピークのレベルに応じ速度制御をかけながら山登り制御する。このとき、ステップS402で決定した合焦方向が間違っていないかどうかを方向制御しつつ動作する(ステップS403)。これは、山の頂上付近ではTEラインピーク積分評価値、山の裾ではFEラインピーク積分評価値を主に使用して方向制御しつつ動作する。
次に、ステップS404で山を乗り越えたかTEラインピーク積分評価値を監視する。TEラインピーク積分評価値が山の頂上である極値を越えていないときはステップS403からステップS404を繰り返す。一方、TEラインピーク積分評価値が山の頂上である極値を通過したことが判明したところで、駆動方向を反転し、通過した頂上方向に一旦戻す(ステップS405)。ステップS406では、再びフィルタ特性を設定1に戻し、頂上付近で合焦点確認動作を行なう。最もレベルの高い点で停止し、再起動待機(ステップS407)にはいる。
ステップS407における再起動待機では、TEやFEピーク評価値のレベルがステップS406でのレベルより変動したか否かを監視する。TEやFEピーク評価値が所定レベル以上変動したことを検出した場合に再起動(ステップS408)し、ステップS402からの合焦方向判定から繰り返す。
この自動焦点調節動作のループの中で、TE/FEピークを用いて速度制御をかける度合いや、山の頂上判断の絶対レベル、TEラインピーク積分評価値の変化量等は、Yピーク評価値やMax−Min評価値を用いた被写体判断より山の大きさの予測を行ない、これに基づいて決定する。
また、上述の一連の制御の中でTEP/MMの大きさに応じて、ステップS402やステップS406の合焦確認や方向判定動作で、フォーカシングレンズ105を微少振動させるウォブリング振幅量を変更したり、ステップS403の山登り動作の駆動速度を変更したりする。この駆動速度の変更により、大ボケの山の裾付近では速い速度で、一方合焦に近い山の頂上付近では遅い速度で、ピント合わせの見え方に違和感が生じないような工夫が為されている。
<評価値抽出特性(フィルタ特性)>
図4のフロ−チャートにおいてAF制御動作状態に応じて、フィルタ特性1、フィルタ特性2を切り換える動作について説明した。このステップS402、ステップS406で設定した「設定1」の評価値抽出特性と、ステップS403で設定した「設定2」の評価値抽出特性の違いについて、図9、図10を用いて説明する。
図4のステップS403で設定する「設定2」の評価値抽出特性は、図9(a)の基本とするフィルタ特性(901)である。この特性は、TE_LPF214とHPF217とで構成される高域側の評価値成分を抽出するための特性であり、中心周波数と帯域幅とで決定される。この周波数は、受像機で解像される空間周波数と、AFのピント精度、ボケ状態からジャスピンに円滑に至らすことが可能な様に、特性決定が為されている(図9(d)の903)。つまり図4のステップS403で設定する「設定2」の評価値抽出特性は、山登り動作でボケ状態から合焦状態に至るピント変化の円滑性を重視して、決定されているフィルタ特性である。
一方、ステップS406で設定される「設定1」のフィルタは、図9(b)の評価値特性902の様に中心周波数のゲイン特性を持ち上げることで、図9(c)の評価値特性905の様に基本フィルタに比べてシャープなAF評価値の特性を生成する。これにより、ボケのレベルが同じように907だけ変化した際、フォーカス移動量が、基本の評価値特性903のフォーカス移動量904に比べ、906の様に移動量が小さくなるようにしている。従って、実際のAF動作では合焦点近傍での合焦確認のためのフォーカス移動範囲を、実質許容錯乱円を比較的に小さくすることが出来る。これは、様々な撮影シーンであっても、フォーカスレンズの動きが画面上で見えてしまうといった問題を防止することが可能とする。
また、ステップS402で「設定1」フィルタとする理由は、前述のTEピーク評価値とMax−Min評価値との比率(TEP/MM)を、大ボケ状態では零に近づけ、合焦状態では所定値以上の大きな値が取れるようにするためである。つまり、「設定1」のシャープで大振幅となる評価値特性の形状にする事により、被写体条件を判別する確度を高めるためである。ステップS402での方向判定動作では、ボケ状態においてTEフィルタ値は最低レベルとなり、山の傾斜が無くなるので、FEフィルタのピーク評価値、FEラインピーク積分評価値を用いて、方向を判断している。
一方、同じステップS402でも再起動(ステップS408)を経由した場合には、大ボケ状態のみでなく、ほぼ合焦付近での方向判定動作もあることになる。再起動で402に至った場合、経験的に多くのシーンでは大ボケ状態となっていることが少なく、高域側の周波数成分が多い。この場合、TEフィルタのピーク評価値、TEラインピーク積分評価値がFE系の評価値よりも支配的となるので、TE系の評価値で方向判断を行なうことになる。合焦近傍状態からステップS403の山登り動作に移行する際には、山の頂上に近いので、TEP/MMの値に応じて駆動速度の低速が為され、出来るだけ目立たないように山の頂上に至ることになる。このときフィルタ設定は「設定2」になるが、仮に「設定1」のままであると、合焦点近傍では問題とならないが、山裾であると、駆動速度は高速スタートとなる。シャープな山の形状のままであと山裾では傾斜変化が少ないので、フォーカシングレンズ105を動かしても傾斜変化を評価値の検出タイミング(垂直同期周期)では、捉え損なう場合がある。評価値の検出タイミングを逃してしまと、評価値検出したときには既に合焦近傍となる場合が発生する。ここで、駆動速度が急激に減速されるので、撮影者に違和感を与える結果となってしまう事になる。この現象を防止するためにもステップS403では出来るだけ滑らかな山形状となる比較的ブロードな評価値特性となるようなフィルタが選択される事になる。
図9(b)では、フィルタの中心周波数のゲイン特性を変更した評価値抽出特性である。図9(e)では、抽出後にゲインを増幅させ、図9(c)と同様に急峻なAF評価値に評価値特性を得る手法である。基本の評価値特性に対して一律ゲインをかけることで903の形状は、908の様な評価値特性になる。このとき、ボケのレベルが同じように907だけ変化した際の、フォーカシングレンズ105の移動量が、基本の評価値特性903のフォーカシングレンズ105の移動量904に比べ、909の様に移動量が小さくなるようにすることが可能となる。この手法であれば、マイコン116内で演算することも出来る。また、図9(b)のゲイン設定に比べ、微妙なゲイン調整が可能となるメリットがある一方、山裾の付近の評価値レベルも一様に増幅される傾向を持つこととなり、TEP/MMの合焦度を見積もる際に注意を要することとなる。
図9では、主としてAF評価値の帯域抽出を行なう際のゲインを、撮影モードに応じ、切り換える手法について説明した。図10はゲインの変わりに、帯域幅を変えた場合に例である。
図10(a)は図9(a)と同様な基本となる評価値抽出のフィルタ特性である(図中の901)。このときの中心周波数は1.5MHzで帯域幅設定は−6dBのポイントを基準として、500kHz〜2.5MHzとしているが、この帯域幅を図10(b)の1001の様に幅を狭める。本例では、1MHz(図中の1002)〜2MHz(図中の1003)としており、このフィルタで抽出されるAF評価値は図10(c)の1004の様に、903に比較し、シャープな評価値特性となる。従って、AF動作時の動きが画面上に見えることを防ぐことが可能となる。
上述の例では、評価値抽出のフィルタのゲイン特性、帯域幅特性をそれぞれ変更するとして説明してきたが、これに限られるものではなく、2項目の組み合わせでも構わないし、評価値特性の急峻度(Q値)を変化させる事が可能ならば、どのような手法であっても構わない。
以上説明してきたように、本発明によれば、AF評価値の評価値特性が描く山形状を、抽出する帯域成分の中心周波数ではなく、抽出ゲインや抽出帯域幅を変化させることで、急峻度を可変させる制御を設ける。この制御により、AF制御の動作状態に合わせ、該動作の目的とする動き方を補い、効果的に目的達成を行なうことが可能となる。
例えば、合焦付近では、安定して合焦状態を維持し、AF制御の動きが撮影者に認知出来ないようにする目的に対し、評価値特性の山形状をよりシャープな特性とすることにより、同じフォーカシングレンズ105の変動幅での評価値変動を高め、ボケが見える前に抑制方向に制御が為される用にすることが可能となる。
また、パンニング等で被写体距離が変化した際には、素早くジャスピンのピント位置を捜すのが適当である。このため、評価値特性の山形状を急峻化しておくことにより、評価値のレベル変化の応答性を高めることで、AF制御の応答性を高めることが可能となる。一方、山登り動作など、合焦点にフォーカス位置を移動させている最中では、TVのオンエアのように、自然で円滑なピント変化とすることが適当である。このため、山形状に応じたフォーカス速度制御を考慮し、山形状を平坦な特性にして、合焦に至までのピントシューティングの自然さを生み出す事が可能となる。
[第2の実施例]
第2の実施例では、HD/SDフォーマット両対応の交換レンズシステムカメラを例に説明する。
従来のSDフォーマット(720H×480V)の記録方式と、より高精細なHDフォーマット(1440H×1080V)の記録方式という異なる撮影モードを持つビデオカメラである場合、HDフォーマットに記録するための撮影の際は、HDTVへのモニタ出力となるのでAF評価値はHDTVモニタの空間周波数を基準にすればよい。一方、SDフォーマットで記録するための撮影の際にはSDモニタの空間周波数を基準に決定すればよいこととなる。しかし、このビデオカメラを交換レンズ方式タイプに用いた場合には、以下の問題点が生じる(ここでは、カメラ本体からはAF評価値情報をレンズユニットへと引き渡し、レンズユニットでは得られたAF評価値情報を用い、自身の光学特性に最適となるように自動焦点調節動作するシステムを前提とする)。
交換レンズ式の場合、カメラ側本体もレンズユニット側も、それぞれ技術の進歩と共に進化して行くが、例えば新しい本体は、以前商品化している全てのレンズ群に対し互換性が要求される。これは、新しいレンズユニットに対しても同様であり、レンズ交換のマウントなり、フォーマットを変更しないことで、ユーザーに対し既存カメラ、既存レンズの価値を継続的に提供し続けて行くべきものである。
SDフォーマットとHDフォーマットとの両方に対応することがカメラには求められる場合、既存レンズは従来のSDフォーマットでの記録のための撮影に対応しており、HDフォーマットでの記録のための撮影には対応していないことがある。その既存レンズでも両フォーマットに対応するカメラ本体に接続され、HDフォーマットとSDフォーマットでの記録のための撮影が実現可能であることが望ましい。
既存レンズがSDフォーマットでの記録のための撮影を前提としてAF制御され、HDフォーマットでの記録のための撮影には対応していない場合、性能はSDフォーマットでの記録の際に最適化されている。従って、SDフォーマットの記録のための撮影の際には最適性能を引き出せるが、HDフォーマットの記録モードの際、HDフォーマットでの記録のためのAF評価値を送出すると、評価値の山形状や振幅レベルが別物となり、SD記録モードの際に比べ著しく、性能が劣化することとなる。一方、HD記録モードでSD用のAF評価値をカメラ本体からレンズユニットに引き渡すとしても、カメラ本体側の撮像素子がHD対応で許容錯乱円が縮小されており、結果として、焦点深度が浅くなるので、SD用に最適化された既存AF制御では、SDカメラの焦点深度を基準に動作することとなり、ウォブリング等の合焦点近傍の動きが、目に見え、ボケ認識できてしまうという問題を発生する。
本実施例では、こうした問題に対して、既に図9等を用いて説明したAF評価値を抽出する際の当該抽出特性の制御により解決する技術について、以下に説明する。
<撮像装置の構成図>
図7は、本発明の実施例の構成を示す図である。図1と同様の構成については、基本的に同一の番号を付す。被写体からの光は、固定されている第1のレンズ群101、変倍を行なう第2のレンズ群102、絞り103、固定されている第3のレンズ群104、焦点調節機能と変倍による焦点面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4のレンズ群105(以下フォーカシングレンズと称す)を通って、3原色中の赤の成分はCCD等の撮像素子106上に、緑の成分はCCD等の撮像素子107上に、青の成分はCCD等の撮像素子108の上にそれぞれ結像される。106、107,108は撮像素子としてのCCD(CMOS)で、第6図のようにHDフォーマットに十分な画素数を持ち、アスペクト比は16:9である。132はCCD106、107,108を駆動するCCD駆動パルス発生器、109はCCD106、107,108の出力をサンプリングしゲイン調整したのちデジタル化するCDS/AGC/A/Dコンバータ、110は109の出力からH方向について、後述のカメラ信号処理で使用する領域の信号のみ(HDフォーマットでは、1H:1440画素全てを、SDフォーマットでは1H:1080画素のみ)を切り出すとともにクロックのタイミングを合わせるFIFOメモリ、111はカメラ信号処理回路で、後述の記録装置133に対応した信号にFIFOメモリ110からの出力信号を処理しHDフォーマットでは1440H×1080Vの映像信号を、SDフォーマットでは縮小処理を行ない720H×480Vの映像信号を生成する。133は記録装置で磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ等が使われている。134は記録モードが、HDフォーマットか、SDフォーマットかの切換スイッチである。113はFIFOメモリ110の出力信号中より焦点検出に用いられる高周波成分を抽出するAF評価値処理回路、AF信号処理回路113で生成されたAF評価値は、本体マイコン114内のデータ読み出しプログラム115で読み出し、レンズマイコン116へ転送する。また、本体マイコン114は、ズームスイッチ130及びAFスイッチ131を読み込み、スイッチの状態をレンズマイコン116に送る。レンズマイコン116内では、AFプログラム117が本体マイコン114からのAFスイッチ131の状態およびAF評価値を受け取り、AFスイッチ131がオンのときは、このAF評価値に基づいてモータ制御プログラム118を介して、フォーカスモータドライバ126でフォーカスモータ125を駆動し、フォーカシングレンズ105を光軸方向に移動させて焦点合わせを行なう。レンズ部分127とカメラ本体128は切り離すことが可能になっている。
AF信号処理回路113は、図2で説明した回路構成と同様である。図2にて制御マイコン116を本体マイコン114とし、本体マイコン114経由でレンズマイコン116に転送される構成とする。また、図2にて増幅器からA/D変換器までで行われていた処理を図7のCDS/AGC/AD109で行っているものとする。FIFOメモリ110経由で図2のアンプ209、210、211で適切に増幅され、加算器208で加算され、自動焦点調節用輝度信号S5が作られる構成となっており、以下は同じである。
図2を用いて説明したように、AF信号処理回路113で生成されるAF評価値は、TE/FEピーク評価値、TEラインピーク積分評価値、FEラインピーク積分評価値、Yピーク評価値、Max−Min評価値であり、各信号の特徴は前述の通りである。これらの評価値、及び評価値の種別や内容を表すバージョン情報が、カメラ本体128からレンズユニット127に垂直同期信号に同期して転送され、レンズユニット内のレンズマイコンで自動焦点調節動作が行われる。
<レンズユニット内での自動焦点調節動作のアルゴリズム>
図11を用いてレンズユニット内のレンズマイコンでの、変倍動作が行われていないときの、AFプログラム117の自動焦点調節動作のアルゴリズムについて説明する。まず、起動(ステップA1)に応答し、TEやFEピークのレベルで速度制御をかけ、山の頂上付近ではTEラインピーク積分評価値を、山の裾ではFEラインピーク積分評価値を主に使用して方向制御することで山登り制御(ステップA2)を行なう。次に、TEやFEピーク評価値の絶対値やTEラインピーク積分評価値の変化量で、山の頂点判断(ステップA3)を行ない、頂上付近で合焦点確認動作を行なう(ステップA4)。評価値のレベルの最も高い点で停止し、再起動待機(ステップA5)にはいる。再起動待機においては、TEやFEピーク評価値のレベルが下がったことを検出して再起動(ステップA6)する。この自動焦点調節動作のループの中で、TE/FEピークを用いて速度制御をかける度合いや、山の頂上判断の絶対レベル、TEラインピーク積分評価値の変化量等は、Yピーク評価値やMax−Min評価値を用いた被写体判断より山の大きさの予測を行ない、これに基づいて決定する。
<カメラ本体とレンズの通信タイミング>
次に図12を用いてカメラ本体とレンズの通信タイミングについて説明する。前述のように、本体マイコンで読み込まれたAF評価値は、次の垂直同期信号(V同期)に同期して、垂直同期信号の直後にレンズマイコンに転送する。
図13は本実施例で説明する技術の特徴である装着されたレンズユニットの種別情報に応じ、送出するAF評価値の特性を切り換える方法について説明するための図面であり、本体マイコン114内で行われる処理フローを示している。
ここではカメラ本体がレンズユニットより後で開発されている事を想定しており、許容錯乱円=α(HDモードの際)であるとする(図14(a)のカメラ2の種別に対応する。)。また、装着の可能性があるレンズユニット群は、位置分解能が異なっており、FナンバーをFnoとすると、次のようになる。
焦点深度=実質許容錯乱円*Fno (1)
(1)式で決まる焦点深度内に、3〜4ポイントの停止位置を持つように位置分解能が設定されているとする。図14(a)はカメラ本体の種別情報であるが、カメラ毎の撮像系システムの違いにより、実質許容錯乱円がそれぞれ異なっている。ここで、「実質」というのは、3板CCDの場合や、画素ずらしの有無、CCD全受像エリアを縮小して撮像画を生成するのか否か、等倍で切り出すのか否か、720(H)*480(V)のCCDをそのまま使っているのか否か等により、モニタ上の空間周波数で換算される見かけ上の錯乱円の事を意味している。
例えば、画素ずらし有りの場合、実際の解像度は約1.5倍UPすることになり、実質許容錯乱円は(CCDセルピッチで決まる錯乱円)*(2/3)の係数分縮小されることになる。逆に、1440(H)*960(V)のCCDを縮小してNTSCの動画像(720(H)*480(V))を生成する場合には、錯乱円は2倍大きくなることになる。本実施例では、HD/SD両対応のカメラが図14のカメラ2の種別であるとし、HDモードでは、1H:1440画素全てを、SDフォーマットでは1H:1080画素を1H:720画素に縮小処理すると想定している。
許容錯乱円はCCDの画素ピッチで決まるので、実質許容錯乱円はHDモードでは変更する必要がない一方、SDモードの実質許容錯乱円は1080/720=1.5倍に増加することになる。また、カメラの種別毎にサポート出来るレンズユニット種別も示しているが、カメラ毎の発売タイミングで存在するレンズユニットのみをサポートすることとなる。図13で説明するフローチャートはカメラ2に組み込まれているファームであり、カメラ2はレンズ1,2をサポートする。
一方、図14(b)はレンズユニットの種別情報を表しており、それぞれ対応可能な実質許容錯乱円、サポートするカメラ本体の種別情報を示している。ここでのサポートとは、実質許容錯乱円的にフォーカス位置分解能が満足するカメラの撮像系を意味していおり、図14(b)に対応カメラ毎の焦点深度内のフォーカス停止可能ポイント、及び制御上の最小移動単位を示す。
レンズユニット2は、カメラ1,2を全てサポートし、レンズ内でカメラ種別に応じてフォーカス位置分解能を最適化する切替制御が入れ込んであり、カメラ1に対しては3ポイント単位を最小移動量とし、カメラ2のSDモード時には1.5ポイント、HDモード時には1ポイント単位で制御する。一方、
レンズユニット1はカメラ1までしかサポートできず、カメラ2の実質錯乱円から想定される焦点深度では、SDモードで2ポイント、HDモードで1.33ポイントの停止位置しか有しない。したがって、合焦点の位置は出せるものの、合焦点近傍での微小駆動としてのウォブリング動作などは、焦点深度を超える動きとなり、AF動作の動きが目に見える結果となっていた。特にエッジが強調される光った縦線などの被写体が有ると、別の被写体の出入りで再起動動作がかかった場合など、主被写体はピントが維持できているのにエッジ被写体はエッジ幅がフォーカスの動きに合わせ変化し、動きが見えたり、落ち着きのない印象を与える結果となっていた。しかもレンズユニット1は市場に既に出回っており、レンズユニット2のようにカメラ2を検出して、フォーカス位置分解能を切り換えるような制御を行なうことが難しい。
カメラ2に装着されるレンズユニットがレンズユニット1であった場合に、フォーカシングレンズ105の挙動が見えるという問題を解決する為のフローが図13である。解決の手法は装着レンズの種別情報とカメラの記録フォーマットとに応じAF評価値の生成方法を切り換えることにあり、これが本技術の特徴としているところである。
ステップS1301で起動し、ステップS1302で初期設定として本体マイコンのAF評価値を生成するための設定を行なう(第2図で説明した、TE_LPF214やFE_LPF215やHPF217のフィルタ特性を設定し、AF評価値として抽出する中心周波数、抽出帯域幅、抽出信号のゲイン設定を決定する)。
カメラ2の場合、ステップS1302で設定されるAF評価値抽出フィルタ設定は、レンズユニット2を想定して、標準的な帯域設定を行なうものとする。このとき、カメラ2本体の記録モード切替スイッチ134の状態に合わせて、帯域設定される。
具体的には、SDモードのときには、SDモニタの空間帯域周波数に最適な抽出中心周波数(例えば1.5MHz)とし、HDモードには、HDモニタの空間周波数に最適な抽出中心周波数(SDの2倍の帯域3MHz(=1.5MHz*1440/720))に設定される。
次に図12の通信タイミングでレンズマイコンと通信するため、ステップS1303で垂直同期信号が来るまで待機し、ステップS1304で相互通信を行なう。この相互通信は第14図に示した種別情報のデータのやりとりをする。ステップS1305では送った装着レンズの種別情報と現在の記録モード(図7のスイッチ134状態に応じる)と、設定済のAF評価値の抽出特性がマッチしているかを判別する。
装着レンズがレンズ2の場合には、ステップS1302で設定した抽出特性がと一致しているので、ステップS1309へ行きカメラの通常制御を実行し、次の垂直同期信号が来るまでステップS1303で待機する。ステップS1305で装着レンズがレンズ1であったり、レンズ2のままだが、記録モードが切り替わった場合には、ステップS1306に進み、現在の装着レンズが1なのか2なのかを判別する。
レンズユニット2であった場合、ステップS1308で記録モードがHDモードか、SDモードなのかを判別する。HDモードであれば、ステップS1312でレンズ2のHDモード用の抽出フィルタ特性に変更し、SDモードであれば、ステップS1313でレンズ2のSDモード用の抽出フィルタ特性に変更する。
ステップS1312とステップS1313の違いは、抽出中心周波数である。一方ステップS1306でレンズユニット1と判断された場合、ステップS1307で記録モードがHDモードか、SDモードなのかを判別する。HDモードであれば、ステップS1310でレンズ1のHDモード用の抽出フィルタ特性に変更し、SDモードであれば、ステップS1311でレンズ1のSDモード用の抽出フィルタ特性に変更し、図2のTE_LPF214やFE_LPF215やHPF217を所定の特性に切替を行ない、ステップS1303へ戻る。従って次回の通信ではステップS1305でレンズマイコンとのバージョンが一致しているのでステップS1308からの処理が行なえる。
一方、レンズ1の装着を解除して、レンズユニット2を装着する場合には、ステップS1305でレンズ種別と抽出特性とがマッチしなくなり、ステップS1306に進むが、今回はレンズユニット2が装着されているので、ステップS1308、ステップS1312,ステップS1313の処理を通じ、レンズユニット2用に適した評価値抽出の特性に設定され、図2のTE_LPF214やFE_LPF215やHPF217を所定の特性に切り換えた後に、ステップS1303へ戻る動作となる。
<評価値抽出特性の違いについて>
以上、図13のフロ−チャートで装着されるレンズユニット種別毎にAF評価値の抽出特性を切り換える動作について説明した。ここでは、レンズ2用の抽出特性と、レンズ1用の評価値抽出特性の違いについて、再度図9、図10を用いて説明する。
図13のステップS1302で設定するレンズ2用の抽出特性は、図9(a)の基本とするフィルタ特性(901)である。ここではSDモードとして中心周波数を1.5MHzで示している(ステップS1313のフィルタ特性)。HDモードの場合には、3MHzを中心周波数としている(ステップS1312のフィルタ特性)。この特性は、TE_LPF214とHPF217とにより構成される高域側の評価値成分を抽出するための特性であり、中心周波数と帯域幅とで決定される。この周波数は、受像機で解像される空間周波数と、AFの合焦精度、ボケ状態から合焦状態に円滑に至らすことが可能な様に、特性決定が為されている(図9(d)903)。
さらにカメラ本体の撮像系システムが異なっても、また、SD/HDの切り替えによる周波数変化に伴う評価値レベルの変化を無くし、同様なAF制御しきい値でAF制御プログラムが使えるよう評価値レベルがある程度規格化される。これは、標準的なチャート撮影した際に得られる評価値レベルが、同様なレベルとなるように、ゲイン設定である程度規格化されている。このように規格化されたAF評価値とすることで、レンズユニットに対し装着されるカメラの撮像系システムが異なったり、記録モードが異なっても、レンズユニット内のAF制御で用いられるパラメータをカメラ毎に変更する必要が無いようにしている。
ところが、レンズユニットが本例のレンズユニット1の場合とレンズユニット2の場合とで、フォーカス位置分解能が異なり、レンズユニット1ではカメラ2の実質許容錯乱円に対して分解能が不足するような場合で、且つレンズユニット1は市場に出回っており、カメラ1に適したAF制御プログラムになっているとする。そうすると、カメラ2の装着に対しては、焦点深度が浅くなるため、AF動作の動きが見える結果となってしまう。また、レンズユニット1はSDフォーマットでの記録に対応して、HDフォーマットでの記録に対応していないので、AF評価値の抽出帯域をHD用帯域に変更されると、既存プログラム制御との不整合が発生していた。
そこで、図9(b)の902の様に中心周波数はSDフォーマットでの記録モードの際は周波数固定のままで、中心周波数のゲイン特性を持ち上げることで、図9(c)の905の様なシャープなAF評価値の評価値特性を生成する。これにより、ボケのレベルが907だけ同じように変化した際の、フォーカス移動量が、基本の評価値特性903のフォーカシングレンズ105の移動量904に比べ、906の様に移動量が小さくなるように設定している。
カメラ2のSDフォーマットでの記録モードの場合、図14(b)からわかるように、カメラ1に比べ、フォーカシングレンズ105の移動量が1/2になるように(ステップS1311のフィルタ特性)、またHDモード時には1/3になるように(ステップS1310のフィルタ特性)、AF評価値のデフォーカス特性の急峻度を変更している。これにより、カメラ2とレンズユニット1とが組み合わされても、合焦近傍のAF評価値レベル変動が、カメラ1装着時のレベル変動と同一量で、変動フォーカス移動量の実質許容錯乱円に対する比率を同じに出来るので、ボケの発生を抑制することが可能となる。つまり、実際のAF動作では合焦点近傍での合焦確認のためのフォーカス移動範囲を、実質許容錯乱円比較で小さくすることが出来るので、様々な撮影シーンであっても、フォーカシングレンズの動きが画面上で見えてしまうといった問題を防止することが可能となる。
また、S1310及びS1311で「レンズ1用フィルタ」とする理由としては、前述の合焦点付近のフォーカシングレンズの動きが見えてしまうことの防止だけではなく、TEピーク評価値とMax−Min評価値との比率(TEP/MM)を、大ボケ状態では零に近づけ、合焦状態では所定値以上の大きな値となるようにすることで、次のような効果も合わせて狙っている。
レンズユニット1のレンズマイコン116ではカメラ1で最適となるように、合焦と判断するTEP/MM比率Aと、大ボケと判断するTEP/MM比率Bとを有しており、B<TEP/MM<Aの範囲を中ボケと認識している。既存のレンズユニット1の制御プログラムは変更できないので、既存プログラムで不具合が発生しない、品位を損なわないAF性能の実現が要求されることとなる。
AF評価値のデフォーカス特性がシャープになると、合焦付近では焦点深度以内でTEフィルタの評価値が変動する事になる。これは、当然そのピークレベルであるTEPが変化する。このときにTEP変動で上記TEP/MM<Aとなると、中ボケ状態に変わったとして、次の合焦位置を捜す動作に移行する事となってしまう。つまり、この際はピントの変動が目に付く事になる。これに対し、評価値の抽出ゲインを大きく取り、わざとTEP>>A*MMとなるように設定してやれば、TEPの変動に対し、TEP/MMはしきい値Aより大きくなっている。これにより、等距離のパンニングなど、絵柄のみが変化する撮影であっても、不用意にピントが動かない安定したAFを提供できることになる。一方、デフォーカス特性を急峻にすることで、ボケた場合には評価値レベルが激減し、TEP/MMは零近くなる傾向があり、中ボケの判定範囲が狭まる事となる。つまり、ボケた場合には、即、次のピントを捜す制御に移行し、応答性が高くなる傾向を持つこととなる。
このように、デフォーカス特性をシャープにしつつ、ゲインにより評価値のレベルを所定レベル以上とすることにより、安定性と応答性とを両立させながら、同時に、錯乱円が小さくなってもフォーカスの動きを撮影者に認知しにくくする事が可能となる。
図9(b)では、抽出フィルタの中心周波数抽出ゲインを変更した。ここでは、図9(e)で、上述した規格化する際の一律ゲイン設定を、規格化レベル以上に増幅させ、図9(c)と同様に急峻なAF評価値にデフォーカス特性を得る手法である。基本の評価値特性に対して一律ゲインをかけることで903の形状は、908の様なデフォーカス特性になる。
このとき、ボケのレベル907が同じように変化した際のフォーカシングレンズ105の移動量が、基本の評価値特性903のフォーカシングレンズ105の移動量904に比べ、909の様に移動量が小さくなるようにすることが可能となる。この手法であれば、本体マイコン114内で演算することも出来る。また、図9(b)のゲイン設定に比べ、微妙なゲイン調整が可能となるメリットがある。一方、山裾付近の評価値レベルも一様に増幅される傾向を持つこととなり、TEP/MMの合焦度を見積もる際に、前述のしきい比率B以下になることを注意しつつゲイン決定する必要がある。
図9では、主としてAF評価値の帯域抽出を行なう際のゲインを、装着レンズの種別と記録フォーマットに応じ、切り換える手法について説明した。図10はゲインの変わりに、帯域幅を変えた場合の例である。
図10(a)は図9(a)と同様な基本となる抽出フィルタ特性である(901)。図中の901特性は、SD記録モードの場合で表現してあり、このときの中心周波数は1.5MHzで帯域幅設定は−6dBのポイントを基準として、500kHz〜2.5MHzとしているが、この帯域幅を図10(b)の1001の様に幅を狭める。本例では、1MHz(1002)〜2MHz(1003)としており、このフィルタで抽出されるAF評価値は図10(c)の1004の様に、903比較でシャープなデフォーカス特性となる。従って、AF動作の際の動きが画面上に見えることを防ぐことが可能となる。
上述の例では、AF評価値の抽出フィルタのゲイン特性、あるいは帯域幅特性をそれぞれ変更するとして説明してきた。ただ、これに限られるものではなく、2項目の組み合わせでも構わないし、評価値のデフォーカス特性の急峻度(Q値)を変化させる事が可能ならば、どのような手法であっても構わない。
以上説明してきたように、本技術では、異なる記録フォーマットを持ち、フォーマット種別によって実質許容錯乱円が変化するカメラ本体に対して、レンズユニットが装着された場合に以下のようにした。すなわち、フォーカス位置の分解能が不足気味のレンズユニットが装着されたかどうかを検出して、カメラ本体より送出するAF評価値特性が、デフォーカス特性として急峻な形状となるように評価値を抽出する抽出手段特性を変更する手法を用いた。これにより、AF動作の見えを抑制できるので、過去のカメラ仕様に合わせた旧レンズユニットが装着されても、違和感が無く円滑なAFを実現できる技術を提供することが可能となる。そして、最新撮像技術に基づいた高解像・高性能・高付加価値といったカメラへの買い換えに対しても、ユーザーの持つ旧レンズユニットという資産を最大限に活用しつつ、円滑に移行でき、満足度の高いシステムとして提供することが可能となる。
(他の実施形態)
尚、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシェーディング補正装置又は撮像装置に供給し、その撮像装置が該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。
従って、本発明の機能処理をAF評価値の抽出特性の切り換え機能を有する装置が有するコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、シェーディング補正装置又は撮像装置がコンピュータネットワークとの接続機能を有する場合には、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、実施装置で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあった実施装置にプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
また、実施装置と外部コンピュータとを直接接続し、外部コンピュータから実施装置内の不揮発性メモリに本発明を構成するソフトウェアプログラムをダウンロードさせる様にしても良い。
第1の実施例の構成概念を示す図である。 図1のAF信号処理回路113について説明する図である。 画面内の位置に焦点調節用のゲート信号を説明する図である。 図1のAFプログラム117の焦点調節動作のアルゴリズムを説明するフローチャートである。 フォーカシングレンズの位置に対するAF評価値の一例を示す図である。 HD撮影/SD撮影とHD記録/SD記録との関係の概要を示す概念図である。 第2の実施例の撮像装置の構成概念を示す図である。 従来のレンズが交換できるカメラのブロック構成の一例を示す図である。 AF評価値を抽出するフィルタ特性をゲイン(利得)で制御した場合を説明する図である。 AF評価値を抽出するフィルタ特性を帯域幅で制御した場合を説明する図である。 図1のレンズユニット内のレンズマイコン116でのAFプログラム117の自動焦点調節動作のアルゴリズムについて説明するフロ−チャートである(変倍動作が行われていない場合)。 カメラ本体とレンズの通信タイミングについて説明する図である。 装着されたレンズユニットの種別情報に応じて送出するAF評価値の特性の切り換えについて説明するフローチャートである。 カメラ本体及びレンズユニットの種別情報とそれらの対応を示す図である。

Claims (7)

  1. フォーカシングレンズの駆動を制御する制御手段と、撮像手段から出力された撮像信号の高周波数成分に基づく焦点信号を抽出し出力する抽出手段とを有する自動焦点調節装置であって、
    前記抽出手段は、前記フォーカシングレンズを単一方向に駆動させボケ状態から合焦状態を経由してボケ状態とした際に変化する前記焦点信号のレベルが描く増減カーブ形状の急峻度が互いに異なる第1の抽出特性及び第2の抽出特性に基づいて前記焦点信号を抽出可能であって、
    前記制御手段は、前記第2の抽出特性で抽出される場合より前記増減カーブ形状の急峻度が大きい前記第1の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、ウォブリング動作により前記フォーカシングレンズの駆動方向を設定し、当該駆動方向を設定後、前記第2の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、当該焦点信号のピーク検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置。
  2. 前記第1の抽出特性で抽出された焦点信号のピークレベルと撮像信号の最大輝度差との比率が零付近のとき、撮像信号の高周波成分から焦点信号を抽出する際における当該高周波成分の帯域をより広くすることを特徴とする請求項1に記載の自動焦点調節装置。
  3. 前記第2の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて当該焦点信号のピーク検出を行う際、ピークレベルと撮像信号の最大輝度差との比率の大きさに応じて前記フォーカシングレンズの駆動速度を小さくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動焦点調節装置。
  4. 前記第1の抽出特性は、抽出する焦点信号の中心周波数の利得が前記第2の抽出特性より大きいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  5. 前記第1の抽出特性は、抽出する焦点信号の帯域幅が前記第2の抽出特性より狭いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の自動焦点調節装置と、当該自動焦点調節装置により調節されたフォーカスレンズを通った光束を撮像する撮像手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  7. フォーカシングレンズの駆動を制御する制御手段と、撮像手段から出力された撮像信号の高周波数成分に基づく焦点信号を抽出し出力する抽出手段とを有する自動焦点調節装置の制御方法であって、
    前記抽出手段は、前記フォーカシングレンズを単一方向に駆動させボケ状態から合焦状態を経由してボケ状態とした際に変化する前記焦点信号のレベルが描く増減カーブ形状の急峻度が互いに異なる第1の抽出特性及び第2の抽出特性に基づいて前記焦点信号を抽出可能であって、
    前記制御手段は、前記第2の抽出特性で抽出される場合より前記増減カーブ形状の急峻度が大きい前記第1の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、ウォブリング動作により前記フォーカシングレンズの駆動方向を設定し、当該駆動方向を設定後、前記第2の抽出特性で抽出された焦点信号に基づいて、当該焦点信号のピーク検出を行うことを特徴とする自動焦点調節装置の制御方法。
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