以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1および図2は、本発明の実施形態による撮像方法を実施する撮像装置の1例であるデジタルスチルカメラ(以下、単にデジタルカメラという)を示すものであり、図1は上記デジタルスチルカメラを前面側から見た図、図2は上記デジタルスチルカメラを背面側から見た図である。図3は上記デジタルカメラの主に電気的な構成を示すブロック図、図4は上記ブロック図中の顔検出処理部の構成を詳しく示すブロック図、図5は上記デジタルカメラによる処理の全体の流れを示すフロー図である。
上記デジタルカメラ1は、撮像レンズ20を備え、その撮像レンズ20を通してCCD58の光電変換面である撮像面58a上に結像させた被写体の像を撮像するものである。上記デジタルカメラ1は、上記図4等に示すように、顔であるか否かを判別するための判別情報Hjを記憶させた判別情報記憶部81と、撮像レンズ20を通して撮像された画像中から顔を表す画像を前記判別情報Hjに基づいて検出する検出部82と、検出部82による検出を有効利用するための前提条件を記憶させた前提条件記憶部84と、デジタルカメラ1による撮像状態が、上記前提条件を満たしているか否かを判定する判定部83と、判定部83によりデジタルカメラ1による撮像状態が上記前提条件を満たしていると判定された場合には検出部82による検出を実行させ、デジタルカメラ1による撮像状態が上記前提条件を満たしていないと判定された場合には検出部82による検出を実行させないように制御する制御部86を備えている。
上記前提条件記憶部84は、上記前提条件の候補となる互いに異なる複数の前提条件を記憶させたものであり、選択部85が、上記候補となる複数の前提条件のうちから上記判定に用いる前提条件を選択する。
なお、上記判別情報記憶部81、検出部82、判定部83、前提条件記憶部84、選択部85、および制御部86等が、顔検出処理部65を構成している。
以下、上記デジタルカメラ1について、さらに詳しく説明する。
図2に示す通りこのデジタルカメラ1のボディ本体10の背面には、ユーザによる操作のためのインターフェースとして、動作モードスイッチ11D、撮像モードスイッチ11S、メニュー切替操作ボタン12、ズームレバー13が設けられている。また、上記インターフェースとして、表示カーソル移動ボタン、表示戻しボタン、表示切替ボタン等(図示は省略)も設けられている。
さらに、上記背面には、被写体を確認するためのファインダ17および、撮像および再生された画像を表示させるための液晶モニタ18等が設けられている。またボディ本体10の上面には、シャッタボタン19が設けられている。
また図1に示すようにボディ本体10の前面には、撮像レンズ20、電源スイッチを兼ねた横方向にスライドするレンズカバー21、ファインダ窓23、フラッシュ24、およびセルフタイマーランプ25が設けられている。
動作モードスイッチ11Dは、撮像モード、再生モードの各動作モードを切り替えるためのスライドスイッチである。メニュー切替操作ボタン12は、押下したり回転させたりすることによって、撮像モードの詳細設定、フラッシュ発光モードの詳細設定、および記録画素数や感度等の設定を行うための各種メニューを液晶モニタ18に表示させ、液晶モニタ18に表示されたメニューに基づく選択・設定等を行なうためのボタンである。
ズームレバー13は、上下方向に移動させることによって、撮像レンズの焦点距離を望遠側/広角側に調節するためのレバーである。
なお、上記表示カーソル移動ボタンは、各種設定時に液晶モニタ18に表示されるメニュー画面中のカーソルを左右に移動させるためのボタン、表示戻しボタンは、各種設定操作を中止させてメニュー画面を1つ前の画面に戻すためのボタンである。また、表示切替ボタンは、液晶モニタ18の表示のON/OFF、各種ガイド表示、文字表示のON/OFF等を切り替えるためのボタンである。
以上説明した各ボタンおよびレバーの操作による設定内容等は、液晶モニタ18中の表示や、ファインダ内のランプ、スライドレバーの位置等によって確認可能となっている。また液晶モニタ18は、撮像の際に被写体確認用の後述するスルー画を表示させることにより、電子ビューファインダとして機能する他、撮像後の静止画や動画の再生表示、各種設定メニューの表示を行う。
上記スルー画は、上記撮像モードが選択されている間、シャッタボタンを押すことなく所定時間間隔で撮像され液晶モニタ18に表示される画像である。スルー画として撮像された画像を構成する画素数は、本画像を構成する画素数の1/16程度である。上記本画像は、記録に残すための画像であり、シャッタボタンを全押し状態にして本撮像したときに得られる画像である。上記本画像を示す画像データは外部記録メディア70へ記録される。なお、スルー画および後述するプレ画像として撮像され取得された画像は記録されない。
図2および図3に示される通りこのデジタルカメラ1は、撮像した画像の画像データを、例えばExif形式の画像ファイルに変換して、本体に着脱可能な外部記録メディア70へ記録する。画像ファイルには、画像データの他に付帯情報が格納される。
このデジタルカメラ1には、前述の動作モードスイッチ11D、撮像モードスイッチ11S、メニュー切替操作ボタン12、ズームレバー13、シャッタボタン19、電源スイッチを兼ねるレンズカバー21等のスイッチ類、および、その他の表示カーソル移動ボタン、表示戻しボタン、表示切替ボタン等のスイッチ類の操作内容をCPU(中央演算装置)75に伝えるためのインターフェース部である操作系制御部74が設けられている。
また、撮像レンズ20の構成要素として、フォーカス用レンズ群20aおよびズーム用レンズ群20bが設けられている。それらのレンズ群は各々、モータとモータドライバからなるフォーカスレンズ駆動部51、同様のズームレンズ駆動部52によって駆動され、光軸方向に移動可能である。フォーカスレンズ駆動部51はAF処理部62から出力されるフォーカス駆動量データに基づいてフォーカス用レンズ群20aを移動させ、そしてズームレンズ駆動部52はズームレバー13の操作量データに基づいてズーム用レンズ群20bを移動させる。
上記デジタルカメラ1は、被写体に対して撮像レンズ20のピント位置を合わせるオートフォーカス部を有し、このオートフォーカス部は、上記フォーカス用レンズ群20a、フォーカスレンズ駆動部51、AF処理部62、CPU75等から構成されている。
なお、上記ピント位置は、撮像面上に正しく結像される像(像点)に対応する被写体(物点)の位置であり、撮像レンズのピント位置に位置する被写体の像は撮像面上にピントが合った状態で結像される。
また絞り54は、モータとモータドライバとからなる絞り駆動部55によって駆動される。この絞り駆動部55は、AE(自動露出)/AWB(オートホワイトバランス)処理部63から出力される絞り値データに基づいて絞り径の調整を行う。
シャッター56はメカニカルシャッタであり、モータとモータドライバとからなるシャッター駆動部57によって駆動される。シャッター駆動部57は、シャッタボタン19の押下により発生する信号と、AE/AWB処理部63から出力されるシャッター速度データとに応じて、シャッター56の開閉の制御を行う。
上記フォーカス用レンズ群20a、ズーム用レンズ群20b、絞り54、およびシャッター56等からなる光学系の後方には、撮像素子であるCCD58が備えられている。CCD58は、多数の受光素子が2次元的に配列されてなる撮像面58aを有しており、光学系を通過した被写体光がこの撮像面58aに結像され光電変換される。撮像面58aの前方には、撮像面58a上の各画素に光を集光させるためのマイクロレンズアレイ(図示せず)と、R,G,B各色のフィルタが規則的に配列されてなるカラーフィルタレイ(図示せず)とが配置されている。CCD58は、CCD制御部59から供給される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、画素毎に蓄積された電荷を1ラインずつシリアルのアナログ画像信号として出力する。各画素において電荷を蓄積する時間、すなわち露出時間は、CCD制御部59から与えられる電子シャッター駆動信号によって決定される。
CCD58が出力するアナログ画像信号は、アナログ信号処理部60に入力される。このアナログ信号処理部60は、アナログ信号のノイズを除去する相関2重サンプリング回路(CDS)と、アナログ信号のゲインを調節するオートゲインコントローラ(AGC)と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)とからなる。このデジタル信号に変換された画像データは、画素毎にR,G,Bの濃度値を持つCCD−RAWデータである。
タイミングジェネレータ72はタイミング信号を発生させるものであり、このタイミング信号がシャッター駆動部57、CCD制御部59、アナログ信号処理部60に入力されて、シャッタボタン19の操作と、シャッター56の開閉、CCD58の電荷の取込み、アナログ信号処理部60の処理の同期が取られる。フラッシュ制御部73は、フラッシュ24の発光動作を制御する。
画像入力コントローラ61は、上記アナログ信号処理部60から入力された画像データ(CCD−RAWデータ)をフレームメモリ68に書き込む。このフレームメモリ68は、画像データに対して後述の各種デジタル画像処理(信号処理)を行う際に使用する作業用メモリであり、例えば、一定周期のバスクロック信号に同期してデータ転送を行うSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)から構成されている。
表示制御部71は、例えばフレームメモリ68に格納された画像データをスルー画として液晶モニタ18に表示させるためのものであり、輝度(Y)信号と色(C)信号を一緒にして1つの信号としたコンポジット信号に変換して、液晶モニタ18に出力する。
AF処理部62及びAE/AWB処理部63は、プレ画像に基づいて撮像条件を決定する。このプレ画像とは、撮像条件を設定するために取得される画像であり、例えば、シャッタボタン19が半押し状態にされることによって発生した半押し信号を検出したCPU75がCCD58に被写体の撮像を実行させた結果、フレームメモリ68に格納された画像データによる画像である。なお、このプレ画像を構成する画素数はスルー画を構成する画素数と同等である。
上記AF処理部62は、上記プレ画像あるいは上記スルー画に基づいて被写体の位置を検出し、フォーカス駆動量データを出力する。
本実施形態においては、被写体の位置の検出方式として、撮像された画像中のピントが合った被写体についてはコントラストが高くなるという特徴を利用して被写体の位置を検出するパッシブ方式が適用されている。なおこの点については、後にさらに詳しく説明する。
AE/AWB処理部63は、上記プレ画像に基づいて被写体の明るさを測定し、絞り値やシャッター速度等を決定し、絞り値データやシャッター速度データを出力するとともに(AE)、撮像時のホワイトバランスを自動調整する(AWB)。
画像処理部64は、上記本撮像で得られた本画像の画像データに対してガンマ補正,シャープネス補正,コントラスト補正などの画質補正処理を施すとともに、CCD−RAWデータを、輝度信号であるYデータと、青色色差信号であるCbデータ及び赤色色差信号であるCrデータとからなるYCデータに変換するYC処理を行う。
上記本画像は、シャッタボタン19が全押し状態にされることによって実行される本撮像によってCCD58から取り込まれる画像であり、アナログ信号処理部60、画像入力コントローラ61経由でフレームメモリに格納される画像データによって示される画像である。本画像の画素数の上限はCCD58の画素数によって決定されるが、例えば、ファイン、ノーマルなどの設定により、記録画素数を変更することができる。一方、スルー画やプレ画像を構成する画素数は、本画像を構成する画素数よりも少なく、例えば、スルー画やプレ画像を構成する画素数は、本画像を構成する画素数の1/16程度の画素数である。
圧縮/伸長処理部67は、画像処理部64によって補正・変換処理が行われた本画像のデータに対して、例えばJPEGなどの圧縮形式で圧縮処理を行い、画像ファイルを生成する。この画像ファイルには、Exifフォーマット等に基づいて付帯情報が格納されたタグが付加される。また、この圧縮/伸長処理部67は、再生モードにおいて、外部記録メディア70から圧縮された画像ファイルを読み出し、伸長処理を行う。伸長後の画像データは液晶モニタ18に出力される。
メディア制御部69は、外部記録メディア70にアクセスして画像ファイルの書き込みと読み込みの制御を行う。
CPU75は、動作モードスイッチ11D等の操作系やAF処理部62等の各種処理部からの信号に応じて、デジタルカメラ1の本体各部を制御する。またデータバス76は、画像入力コントローラ61、各種処理部62〜67、フレームメモリ68、各種制御部69、71、およびCPU75に接続されており、このデータバス76を介してデジタル画像データ等のやり取り、および撮像条件を設定するための情報伝達や制御等が行われる。
以下、上記構成のデジタルカメラ1によって撮像がなされるとき、CPU75によって制御される処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この撮像がなされるときAF処理部62やAE/AWB処理部63等が行う基本的な処理は上に説明した通りであり、ここでは、特に各部の処理については必要の無い限り省略して、CPU75によって制御される処理の流れを中心に説明する。
まず、図5に示すようにステップP1から処理がスタートすると、ステップP2において動作モードが撮像モードであるか再生モードであるかが判別される。ここで、動作モードスイッチ11Dで指定された動作モードが再生モードであると判別された場合、ステップP12に移行し再生処理がなされる。この再生処理は、前述のように外部記録メディア70から画像ファイルを読み出し、それが示す画像を液晶モニタ18に出力させる処理である。この再生処理が終了するとステップP11の処理に移行する。
一方、上記ステップP2において動作モードが撮像モードであると判別された場合、次のステップP3において撮像モードの種類が判別される。
ここで、撮像モードスイッチ11Aで指定された撮像モードが自動顔検出撮像モードである場合にはステップP4の顔検出処理が実行され、撮像モードが通常モードである場合には顔検出処理を実行することなく撮像を行なう通常の撮像処理に移行する。
以下、顔検出処理部の詳細を示すブロック図である図4、顔検出処理の詳細を示すフローチャートである図5等を参照して顔検出について説明する。
この顔検出処理は、撮像によって取得される画像が顔検出処理を行うに値するものである場合にのみ顔検出を実行することにより、顔検出処理の実施回数を抑制して顔検出における画像処理等伴うCPUの負担、消費電力の増大を抑制しようとするものである。そして前提条件記憶部84には、検出部82による顔検出が有効に利用されるための複数の前提条件が記憶されている。
ステップP401から顔検出処理をスタートすると、ステップP402に移行し、前提条件記憶部84に記憶させた上記前提条件の候補となる複数の前提条件J1,J2・・・のうちから実際に判定部83での判定に用いる前提条件を設定する。
上記前提条件を設定する際には、選択部85の一部を構成しているメニュー切替操作ボタン12の操作により、前提条件記憶部84に記憶させた上記前提条件J1,J2・・・のうちから上記判定に用いる前提条件J1を指定する。そして、選択部85が、記憶部84から上記前提条件J1を選択し判定部83へ入力する。ここで選択された前提条件J1は「逆光状態」、すなわち「撮像面58aの中央部での受光光量に比して周辺部での受光光量が大きい逆光状態」である。ここで、上記前記撮像面上の中央部での受光光量は、撮像面上の受光領域の重心位置を含みこの撮像面の全面積の30%以下の面積を有する領域での単位面積当たりの平均受光光量である。また、上記前記撮像面上の周辺部での受光光量は、撮像面上の領域から前記中央部を除いたこの撮像面の全面積の70%未満の領域での単位面積当たりの平均受光光量である。
したがって前提条件J1は、CCD58の撮像面58a上の重心位置を含みこの撮像面58aの全面積の30%以下の面積を有する領域での単位面積当たりの平均受光光量に比して、撮像面58a上の領域から上記中央部を除いたこの撮像面の全面積の70%未満の領域での単位面積当たりの平均受光光量が大きい状態を意味する。
次に、ステップ403の処理に移行し、前提条件J1が入力された判定部83が、デジタルカメラ1の撮像状態が前提条件J1を満たしているか否かを判定する。上記判定部は、CPU75を経由して、CCD58の撮像面58a上の上記中央部における単位面積当たりの平均受光光量と、上記周辺部における単位面積当たりの平均受光光量とを得、両者を比較し上記前提条件J1を満たしているか否かを判定する。
制御部86は、判定部83が、デジタルカメラ1の撮像状態が前提条件J1を満たしていると判定したときには検出部82による検出を実行させ、判定部83が、デジタルカメラ1の撮像状態が前提条件J1を満たしていないと判定したときには検出部82による顔の検出を実行させないように制御する。
すなわち、撮像状態が前提条件J1を満たしていると判定された場合にはステップP404から始まる顔検出処理に移行し、撮像状態が前提条件J1を満たしていないと判定された場合にはステップP408のリターン処理に移行する。
以下、撮像状態が前提条件J1を満たしている場合に実行されるステップP404から始まる顔検出処理について説明する。
上記ステップ404において顔の検出を行なう場合には、検出部82は、撮像レンズ20を通して撮像されたスルー画を入力するとともに、判別情報記憶部81から顔であるか否かを判別するための判別情報Hjを入力し、この検出部82がスルー画中から上記判別情報Hjに基づいて顔を表す画像を検出する。なお、判別情報Hjは、例えば目、鼻、口、耳等の位置関係や顔の輪郭等を示すものであり、検出部82による顔検出は、上記スルー画中から上記位置関係や輪郭を抽出する画像処理等によって実行される。上記顔検出処理には、例えば前述の特許文献1や特開2005−242640号公報等に記載されている従来公知の手法を適用することができる。
そして、ステップ405の処理に移行し、顔が検出された場合には、撮像面58a上の上記顔の結像領域を示す顔領域情報を記憶させるステップ406の処理に移行し、顔が検出されなかった場合には、既に顔領域記憶部87に記憶されている顔領域情報を消去するステップ407の処理に移行する。
すなわち、顔が検出された場合には、検出部82は、この検出部82が検出した撮像面58a上における顔の結像領域を示す顔領域情報を顔領域記憶部87に記憶させる。一方、顔が検出されなかった場合には、検出部82は、既に顔領域記憶部87に記憶されている顔領域情報を消去する。
その後、いずれの場合においてもステップP408のリターン処理に移行する。
ステップP408のリターン処理により、シャッタボタン19が全押しまたは半押しされている状態か否かを判定するステップP5の処理に移行する。
ステップP5において、シャッタボタン19が全押しまたは半押しの状態であると判定された場合には、ピント合わせが実行されるステップP6の合焦処理へ移行する。一方、シャッタボタン19が押されていない状態の場合、すなわちシャッタボタン19の全押しまたは半押し状態が解除された状態の場合には、再度、顔検出処理を行うステップP4の処理に移行する。
上記ステップP6では、AF処理部62にAF処理の指示が出され、合焦処理がなされる。なおこの合焦処理については後に詳しく説明する。
合焦処理がなされると、次にステップP7の処理において、AE/AWB処理部63による露出決定の指示が出され、露出決定がなされる。
露出決定がなされると、次にステップP8において、シャッタボタン19が全押し状態か、半押し状態か、押されていない解除状態かが判別される。
シャッタボタン19が押されていない解除状態の場合には、再度、顔検出処理を行うステップP4に戻る。
また、シャッタボタン19が半押し状態と判別された場合には、再度、ステップP7の露出合わせ処理が実行される。
ここで、シャッタボタン19が全押しされたと判別された場合には、被写体の本撮像を行うステップP9の処理に移行する。
ステップP9における本撮像が実行されると、次にステップP10において、本撮像で撮像された画像を液晶モニタ18に表示し、その画像を外部記録メディア70に記録する処理がなされる。次にステップP11において、レンズカバー21が閉められて電源がオフにされたか否かが判別される。電源オフになっていない場合には、処理はステップP2に戻り、次の被写体を撮像するための処理が開始される。電源オフになっている場合は、ステップP13に移行し全ての処理が終了する。
上記のような本発明によれば、顔検出がその後の処理において有効に利用される可能性が少ないときには顔の検出を実行しないようにしたので、不要な顔検出の実施を抑制することができ、顔検出による消費電力を低減することもできる。
ここで、ステップP6でのAF処理部62による合焦処理について、このステップP6の処理を詳しく示す図7を参照して説明する。
ステップP601において合焦処理をスタートすると、ステップP602に移行し顔の有無が判定される。ここでは、上記説明済のステップ404において顔が検出されている場合には顔有りと判定され、上記ステップP404において顔が検出されなかった場合には顔無しと判定される。
上記ステップP602において顔有りと判定された場合には、被写体距離を算出して被写体に対して合焦させるステップP603〜P604の処理に移行する。以下、この処理について詳しく説明する。
ステップP603の処理では、AF処理部62によって撮像レンズから上記検出した被写体である顔までの距離が算出される。この被写体距離の算出は、シャッタボタンの半押しあるいは全押しによってフレームメモリ68に格納されたプレ画像を示す画像データを利用してなされるものであり、例えばそこに撮像されている被写体の特徴量(顔のサイズや、両目の間の距離等)がCCD58上で何画素分に相当しているかを求め、その画素数に基づいて上記被写体距離が算出される。なおこのような被写体距離の算出については上述の特許文献1等に詳しい記載があり、本実施形態でも、そこに記載されている方法を適用することができる。
そして、ステップP604の処理において撮像レンズから被写体距離だけ離れた位置を撮像レンズ20のピント位置とするようにフォーカス用レンズ群20aの位置を設定する。すなわち、フォーカスレンズ駆動部51がAF処理部62から出力されるフォーカス駆動量データに基づいてフォーカス用レンズ群20aを上記位置まで移動させ、その位置で停止させる。
上記のようにして合焦処理が終了すると、処理をリターンさせるステップP607の処理を経由してステップP7の処理に移行する。
一方、上記ステップP602において顔無しと判定された場合には、互に異なる複数のピント位置において求めた合焦評価値に基づく合焦評価値分布を得、この合焦評価値分布中における合焦評価値の最大値に対応するピント位置にフォーカス用レンズ群20aを移動させるステップP605〜P606の処理に移行する。以下、この処理について図8を参照して詳しく説明する。
ステップP605の処理ではまず、フォーカスレンズ駆動部51が、AF処理部62から出力される駆動データに基づいてフォーカス用レンズ群20aを動作範囲内の全域で光軸方向に移動させる。本実施形態においては、この合焦動作範囲(サーチ範囲)は、一例として最至近側で60cm、最遠方側で無限遠に有る物体にそれぞれ合焦させる範囲である。このようにフォーカス用レンズ群20aを移動させるときに前述のプレ撮像が複数回実行され撮像された画像データがフレームメモリ68に格納される。このプレ撮像はフォーカス用レンズ群20aを1方向へ段階的に移動させつつ実施され、AF処理部62は上記各位置毎に撮像された画像のコントラストに対応する合焦評価値を求める。そのためにAF処理部62は、上記プレ画像を示す画像データをフィルタリング処理してその高周波成分を求め、その高周波成分の絶対値を積分した値を合焦評価値とする。上記のように、撮像レンズ20のピント位置を1方向に移動させて(フォーカス用レンズ群20aを1方向へ移動させて)連続的に求められた合焦評価値を、フォーカス用レンズ群20aの位置に応じて示した合焦評価値分布Hを図8に示す。
次にステップP606において、本撮像に適したピント位置の決定がなされる。ここでは、図8に示すように、AF処理部62が、上記フォーカス用レンズ群20aを移動させながら求めた合焦評価値が最大となるときのフォーカス用レンズ群20aの位置Lpを補間処理等によって求め、その位置Lpを本撮像において設定するフォーカス用レンズ群20aの位置とする。
なお上述の補間処理等によってフォーカス用レンズ群20aの位置Lpを決定する他、実際に求められた合焦評価値のうちの最大値に対応するフォーカス用レンズ群20aの位置(図8の例ならば位置Lo)を採用したり、そのような最大値が2つ存在した場合はそれらの中でより至近側にある位置を採用する等の手法を採用してもよい。
また、フォーカス用レンズ群20aを動作範囲内全域に移動させることは必ずしも必要ではなく、例えば特開2004−48446号公報に示されるような「山登り合焦動作」を採用すれば、フォーカス用レンズ群20aを動作範囲中の一部の範囲内に移動させれば済む。そのようにすれば、合焦動作の高速化が実現される。
上記のようにして合焦処理が終了すると、処理をリターンさせるステップP607の処理を経由して、上記説明済みのステップ7の露出合わせ処理に移行する。
上記自動顔検出撮像モードにおいては、上記ステップ5においてシャッターを半押し、あるいは全押しにしたときに、合焦処理および露出合せ処理に移行する場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、上記ステップ5を省いて、シャッターを半押しにすることなく顔検出処理が完了した後に自動的に取得したプレ画像に基づいてAF処理部62がピント位置を検出する自動顔検出AF撮像モードを採用することもできる。
なお、上記前提条件記憶部84に記憶され判定に用いられる前提条件は、上記逆光状態の他に、以下に示すような前提条件を適用することができ、さらに、2つ以上の前提条件の組み合わせを上記判定に用いる前提条件とするときには、判定に用いる全ての前提条件を満たした場合、あるいは判定に用いるいずれか1つの前提条件を満たした場合に上記判定部が前提条件を満たしていると判定することもできる。以下、顔検出の結果が有効に利用されるための上記前提条件の例について説明する。
前提条件として、「撮像レンズの画角が固定された状態」であることを採用することができる。そのような場合、判定部83には、撮像レンズ20を構成するズーム用レンズ群20bの移動情報がCPU75を経由して入力される。この判定部83は、上記移動情報に基づいて、上記ズーム用レンズ群20bが過去3秒以内に移動させられていないと認められる場合に上記前提条件を満足していると判定する。
また、前提条件として、「撮像装置が静止状態」であることを採用することができる。そのような場合、判定部83には、デジタルカメラ1内に配置された加速度センサ89で測定された加速度を示す加速度情報がCPU75を経由して入力される。この判定部83は、入力された上記加速度情報に基づいて、デジタルカメラ1の位置変動によって撮像される画像にブレが生じないと認められる状態が3秒以上継続中である場合に上記前提条件を満足していると判定する。
また、前提条件として、「撮像面58a上での受光光量が一定」であることを採用することができる。そのような場合、判定部83には、CCD58によって取得されたこのCCD58の撮像面の全面積の30%を占める中心領域における全受光光量を示す光量情報がCPU75を経由して逐次入力される。この判定部83は、入力された上記光量情報の示す上記受光光量の変動が5%以下であると認められる状態が3秒以上継続中である場合に上記前提条件を満足していると判定する。
また、前提条件として、「撮像レンズのピント位置を移動させながら撮像された各画像についての合焦評価値に基づく合焦評価値分布が複数の極大値を有する状態」を採用することができる。そのような場合、判定部83には、上記AF処理部62で取得された合焦評価値分布を示す合焦評価値情報がCPU75を経由して入力される。この判定部83は、入力された上記合焦評価値情報の示す合焦評価値分布が複数の極大値を有すると認められる場合に上記前提条件を満足していると判定する。
上記複数の極大値(ピーク)を有する合焦評価値分布の1例として、上述の図8に示す合焦評価値分布H、を挙げることができる。
なお、上記合焦評価値は、撮像レンズを通して撮像された画像のコントラストを示す値である。また、上記合焦評価値分布は、撮像レンズ20のピント位置を1方向に移動させながら、すなわちフォーカス用レンズ群20aを1方向に移動させながら撮像して得られた各画像について求めた合焦評価値を、上記各ピント位置に対応させて示したときの分布である。
また、上記オートフォーカス部に撮像レンズ20のピント位置を常に被写体の位置に合わせるコンティニュアスAFを実行させているときには、前提条件として、「オートフォーカス部が撮像レンズのピント位置を一定にしている状態」を採用することができる。
すなわち、上記オートフォーカス部によりコンティニュアスAFを実行させておき、このオートフォーカス部が撮像レンズ20のピント位置を一定にしている状態であることを上記前提条件とすることができる。
具体的には、オートフォーカス部のAF処理部62から出力される、フォーカス用レンズ群20aを光軸上に移動させるためのフォーカス駆動量データ値の積分値が一定である時間が3秒以継続したときに、判定部83が、前提条件を満たしていると判定する。
上記コンティニュアスAFは、シャッタボタンの操作等を行なうことなく撮像された被写体のスルー画に基づいて、上記被写体に対して常にピントを合わせるものである。
また、撮像装置を、被写体の移動を検出しその検出結果を出力する被写体移動検出部66(図3参照)を備えたものとした場合には、適正撮像条件として、「被写体移動検出部からの出力が被写体の位置が一定であることを示す状態であること」を採用することができる。なお、被写体移動検出部66には、例えば防犯用に使用される赤外線センサー等を採用することができる。
また、前提条件として、「撮像された画像の色を示す値が一定であること」、「撮像装置の撮像モードを、顔検出モード、人物撮像モード、セルフタイマー撮像モード、または自分撮像モードに設定した状態であること」、「オートフォーカス手段を駆動するための電池に蓄積されているエネルギの残量が予め定められた閾値以下であること」等を採用することができる。
なお、上記顔検出モード、人物撮像モード、セルフタイマー撮像モード、自分撮像モードは排他的な関係にあってもよいし、そうでなくてもよい。例えば、顔検出モードと人物撮像モードとを同時に設定し動作させることができるようにしてもよいし、同時に設定し動作させることができないようにしてもよい。
また、例えば、人物撮像モードとセルフタイマー撮像モードとを同時に設定し動作させることができるようにしてもよいし、同時に設定し動作させることができないようにしてもよい。
なお、上記顔検出モードは顔検出用の(顔を検出するための)撮影モードではなく、上記顔検出モードに設定した状態とは、例えば、顔の検出を実行可能にする動作、あるいは操作がなされた状態を意味する。
また、人物撮像モードは、人物を被写体として撮像することを可能にするモードである。
さらに、検出部82に顔検出を実行させて顔を検出した後に顔を撮像する条件が整った状態が継続しており、検出部82による顔検出を行なう必要がないときに、検出部82による検出を実行させないようにすることもでき、そのような場合には、上記前提条件として、「撮像面上での受光光量が変動している状態であること」、「オートフォーカス部が撮像レンズのピント位置を変動させている状態であること」、「撮像された画像の色を示す値が変動している状態であること」、「被写体移動検出部からの出力が被写体の移動を示している状態であること」等を採用することができる。これにより、不要な顔検出の実施を抑制することができる。
以上のように、上記実施形態は本発明をデジタルスチルカメラに適用したものであるが、本発明は静止画を撮像し記録するデジタルスチルカメラに限らず、動画を撮像し記録するビデオカメラ、あるいは長時間に亘って予め定められた場所の動画あるいは静止画を撮像し記録する監視用カメラ等の撮像装置全般に適用可能である。