JP5942578B2 - 電池ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電池セルが組み合わされて形成された組電池をケース内に収容してなり、電池セルから発生したガス(煙)を、外部に排出する排煙用ダクトを備えた電池ユニットに関するものである。
従来、複数の電池セルが組み合わされて形成された組電池を、ケース内に収容してなる電池ユニットが知られている。そして、電池ユニットには、組電池を構成する単電池(電池セル)の不具合により発生した有害なガスが、好ましくない場所に漏れないように、組電池内部と排煙用ダクトとを連通させている。この排煙用ダクトを介してガスを車外等へ排出している。
特開2009−289583号公報
排煙用ダクトは、高温に耐えうる材料を使用する必要があり、かつ比較的省スペースな構造が要求される。また、外部に突出する排煙用ダクトは、曲げ応力等を受けやすい。従って、組電池からのガスを排出する排煙用ダクトの配置および構造設計が困難であった。
本願は、排煙用ダクトの配置および構造設計が容易であり、製作し易く、また、排煙用ダクト自体の強度を十分な大きさに設定しやすい電池ユニットを提供することを目的とする。
従来技術として列挙された特許文献の記載内容は、この明細書に記載された技術的要素の説明として、参照によって導入ないし援用することができる。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、本発明では、複数の電池セルが組み合わされて形成された組電池(1)と、該組電池(1)を内部に収容する金属製のケース(303)と、ケース(303)に一体に成形され外部に突出するパイプ部を持ち、外部とケース(303)の内部とを連通する排煙用ダクト(307)と、を備え、ケース(303)には、組電池(1)への蓄電と組電池(1)からの放電とを制御する制御部(106)が収容され、かつ制御部(106)から出た熱を外部に放出するヒートシンク(309)が、ケース(303)と一体に形成され、排煙用ダクト(307)のパイプ部は、ヒートシンク(309)と一体に形成されて外部に突出していることを特徴としている。
この発明によれば、組電池から漏れた有害なガスを、組電池を収容するケース内部に一旦導き、パイプ部を持ち外部と前記ケース内部とを連通する排煙用ダクトによって排出させることができるから、組電池自体から組電池内部のガスを安全なルートにて排煙させる場合に比べて、排煙用ダクトが製作しやすい。また、排煙用ダクト自体の強度もケースと一体の金属で形成することで、十分な大きさに設定しやすい。
なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号ないし説明は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を分かり易く示す一例であり、発明の内容を限定するものではない。
本発明の一実施形態における扁平型蓄電池を積層し互いに直列に接続した電池ユニットとその周辺の電気回路図である。 本発明の一実施形態における電池ユニットを示し、組電池をケース内に収納した状態を示す平面図である。 上記一実施形態における最上層の扁平型蓄電池の平面図である。 上記一実施形態における最上層に隣接する扁平型蓄電池の平面図である。 図3と図4の扁平型蓄電池を重ねた状態を示す平面図である。 上記一実施形態における最下段となる1段目の支持部材の斜視図である。 上記一実施形態における2段目の支持部材の斜視図である。 上記一実施形態における3段目の支持部材の斜視図である。 上記一実施形態における4段目の支持部材の斜視図である。 上記一実施形態における1段目から4段目の支持部材内に複数の扁平型特電池を収容した組電池を示す斜視図である。 本発明の一実施形態におけるケースの平面図である。 図11の矢印XII方向から見た排煙用ダクトのガス排出孔の形状を示すケース内壁の一部側面図である。 図11の矢印XIII方向から見たケースの側面図である。 図14は、図11のケースの裏面図である。 図11のケース内の溝部に、仕切り壁を挿入した状態を示す斜視図である。 図15の仕切り壁と一体形成された第1端子部材の斜視図である。 図15の仕切り壁と一体形成された第2端子部材の斜視図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。
各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組合せることも可能である。
(一実施形態)
以下、本発明の一実施形態となる電池ユニットについて図1ないし図17を用いて詳細に説明する。図1において、電池セルを構成しリチウム電池からなる扁平型蓄電池1a、1b、1c、1d(ラミセルまたはラミネートセルとも呼ばれる)は、その厚み方向に積層され、互いに直列に接続されて組電池1を構成している。そして、組電池1は、複数の電池セルと、この電池セルに付属するプラス電極およびマイナス電極と、これらの各電極に接続された導体部と、電池セルを包囲し支持する複数の支持部材とから成る。このように外に出た各電極を除いて電池セルの集合体は、後述する支持部材の集合体内に保持されている。従って、電池セル内部の故障により有害なガスが発生したときは、支持部材相互の隙間等から組電池1の外部にガスが出ることになる。しかし、組電池1を内部に収容する後述する金属製のケースによって、ガスはケース内部にとどまり、更に、後述する排煙用ダクトを介して安全な外部にガスが放出される。
車両を始動するスタータ101と、車載バッテリ(鉛電池とも言う)102を充電するオルタネータ103が設けられている。車載バッテリ102の入出力電流は充電制御センサ104によって検出される。車載バッテリ102から車両の照明灯や点火装置等の一般負荷105が給電される。
車両は、ガソリンエンジン等で走行するが、坂道やブレーキ時に、オルタネータ103の発電量を増やして電力回生を行う。電池ユニット100は、車両の電力回生時に、オルタネータ103で発電された電力により充電される。
また、車両は、アイドルストップ機構が装備されており、信号待ち等での車両停止時に、エンジンが自動的に停止し、ブレーキを離すとエンジンが再始動する。エンジンが停止している間のオルタネータ103の出力がゼロのときは、電池ユニット100の電力が活用される。
電池ユニット100は、コントロールユニット(制御部)106に接続され、アイドルストップ中において被保護負荷107に電源供給を行うものである。被保護負荷107は、例えば、ナビゲーションシステム、パワーウインドウ、エンジン制御装置等からなる。
電池ユニット100は、各扁平型蓄電池1a〜1dの集合体である組電池1を有する。扁平型蓄電池1a〜1dの積層数量は、単電池の電圧によって異なるが、自動車電源のレベルまで上げるために4ないし5個が直列に接続される。
この組電池1を構成する扁平型蓄電池1a〜1dの両端電圧は、5個の電圧検出端子2a、2b、2c、2d、2eによって外部に取出し可能となっている。電池ユニット100は、組電池1のプラス電極を取出す総プラス端子3を有し、マイナス電極はグランド端子4(GND端子)として図示しない金属ケースに接地されている。
端子2a〜2eは、後述する金属バーから成る導電部6a2、6a1、6c2、6c1、6d1を延長して形成しても良いし、別の金属バーを接合しても良い。あるいは、導電部6a1〜6d1に接続された電線で端子2a〜2eを形成しても良い。
組電池1は、コントロールユニット(制御部)106とともに後述する金属のケース内に収納されて電池ユニット100を形成している。
図2および図3において、最上部の扁平型蓄電池1dは、中央部に膨出した電池本体301を有している。この扁平型蓄電池1dの表面は、樹脂で覆われたラミネート構造である。扁平型蓄電池1dは、プラス電極1d1とマイナス電極1d2とを備えている。扁平型蓄電池1dの真下には、図2および図4のように、扁平型蓄電池1cが位置しており、扁平型蓄電池1cは、プラス電極1c1とマイナス電極1c2とを備えている。1b1は、扁平型蓄電池1bのプラス電極であり、1a2は、扁平型蓄電池1aのマイナス電極である。
図6において、最下段の合成樹脂の支持部材(樹脂プレート)71は、最下段の扁平型蓄電池1aを受ける枠として構成されている。支持部材71には、電圧検出用バスバー321、322がインサート成形されている。電圧検出用バスバー321、322の一端には、上述のプラス電極およびマイナス電極に接続される導電部6a1、6b2、6a2が、支持部材71で保持されている。
図7の支持部材72は、導電部6b1、6c2を保持し、かつ外部から絶縁している。図8の支持部材73は、導電部6c1、6d2を保持し、かつ外部から絶縁している。図9の支持部材74は、導電部6d1を、保持し、かつ外部から絶縁している。支持部材71〜74は、扁平型蓄電池(電池セル)と共に積層された後に、図10に示したボルト331等の締結手段によって、互いに結合されて、組電池1が完成している。
図10から判明するように、組電池1は、複数の電池セルと、この電池セルに付属するプラス電極1c1等およびマイナス電極1c2等と、これらの各電極に接続された導体部と、電池セルを包囲し支持する複数の支持部材71〜74とから成る。このように外に出た各電極および導体部を除いて電池セルの集合体は、支持部材71〜74の集合体内に保持されている。
従って、電池セル内部の故障により有害なガスが発生したときは、支持部材71〜74相互の隙間等から組電池1の外部にガスが出ることになる。これを阻止し、ガスを組電池1の内部に閉じ込めようとすると、シール構造等が複雑になる。組電池1を内部に収容する図2の金属製のケース303によって、ガスは、ケース303内にとどまり、更に、排煙用ダクト307を介して安全な外部にガスが放出される。
図2において、図1の鉛蓄電池102からの配線は、鉛蓄電池接続用ターミナル300に接続される。グランド端子4(図1)を成す端子部材302は、ヒューズ302fを介してアルミニウムのケース303に接続されている。
ケース303は、内部に4つの扁平型蓄電池(電池セル)からなる組電池1を収容する閉空間を構成している。また、ケース303は、取付け用ブラケット303a、303b、303c、303d等を一体に有している。正極を成す端子部材304は、総プラス端子3(図1)に接続され、更に、コントロールユニット106を成す図示しないECU基盤(プリント基板)に接続されている。
図2の合成樹脂からなる仕切り壁305および306には、図1のコントロールユニット(制御部とも言う)106に接続される第1端子部材305aおよび第2端子部材306aが、一体成形されている。これらの仕切り壁305および306によって、組電池1を収容する部屋と外部とが区画されている。排煙用ダクト307を成す中空のパイプ部は、外部と組電池1を収容する部屋内とを連通している。
排煙用ダクト307は、扁平型蓄電池1a〜1dから発生する有害ガスを外部に放出するものであり、車両側からの図示しない排煙用ホースに接続される。排煙用ダクト307を成す中空のパイプ部は、金属のケース303に一体に成形され、外部とケース303の内部とを連通する。
仕切り壁305および306と一体形成された第1端子部材305aおよび第2端子部材306aは、扁平型蓄電池1a〜1dからの端子と接続され、扁平型蓄電池1a〜1dからなる組電池1側とコントロールユニット106側等とを中継する。
コントロールユニット106側のMOSFET(電気部品)308の取付け位置を、図2において仮想的に示している。図2では、4個のMOSFET308が、ヒートシンク309の上方に位置することを仮想的に示している。
排煙用ダクト307を成す中空のパイプ部は、ヒートシンク309内を貫通して形成されている。制御部を成すコントロールユニット106には、MOSFET308以外にも多数の電気部品が実装されているが、図2では省略している。MOSFET308は、組電池1の電流が流れる電源切替スイッチとして機能して発熱する。
コントロールユニット106は、ケース303内に収納され、組電池1への蓄電と組電池1からの放電とを制御する制御部を構成している。そして、ケース303と一体に形成されたヒートシンク309は、制御部106から出た熱を外部に放出する。排煙用ダクト307のパイプ部は、ヒートシンク309と一体に形成されて外部に突出している。
4個のMOSFET308は、制御部106の電気部品を構成している。このMOSFET308が、ヒートシンク309に接しているとともに、他の電気部品と共にコネクタ310に接続されている。そして、ヒートシンク309とコネクタ310とが、ケース303の同じ側面に並置されている。ヒートシンク309は、ケース303の裏側に突出して形成された放熱フィン309aを有し、排煙用ダクト307は、山状に突出した放熱フィン309a相互間の山部に形成されている。
全体として箱型のケース303には、図示しないカバーが被せられ密閉空間を形成する。この密閉空間内には、組電池1が収容される第1の部屋3031と、第1の部屋3031に対してガスが流れにくいシール状態で、制御部106およびヒートシンク309が収容される第2の部屋3032とを備えている。
第2の部屋3032は、第1の部屋3031と分離され、排煙用ダクト307は、第1の部屋3031の内部から第2の部屋3032を貫いて、ケース303の外部と第1の部屋3031の内部とを連通している。
第2の部屋3032は、ヒートシンク309の両側に第1スペース501と第2スペース502とを備えている。第1スペース501に、組電池1に接続された第1端子部材305aを有している。第2スペース502に、組電池1に接続された第2端子部材306aを有している。
電池セルの一部を成す扁平型蓄電池1d、1cは、両端部(図3から図5の上下方向両端)にプラス電極1d1、1c1とマイナス電極1d2、1c2とを有している。これらの各電極1d1〜1c2は、剛性が小さい薄片状の導体である。
これらの各電極1d1〜1c2は、扁平型蓄電池1d、1cの中心軸から、図3ないし図5の左右方向に偏って配置されている。例えば、図3では左側に偏って各電極1d1、1d2が配置され、図4では、右側に偏って各電極1c1、1c2が配置されている。
よって、図5のように、積層方向に隣接する扁平型蓄電池1d、1c同士を積層した状態では、積層方向に隣接する扁平型蓄電池1d、1c同士のプラス電極1d1、1c1とマイナス電極1d2、1c2とは、図5の左右に離れて配置される。そして、プラス電極1d1、1c1とマイナス電極1d2、1c2とが、金属ターミナルからなる図示しないプラス側の導電部とマイナス側の導電部に電気的接続部にて接続される。
電気的接続は、超音波溶接で行われ、扁平型蓄電池1d、1c同士のプラス電極1d1、1c1とマイナス電極1d2、1c2とが、図5の左右に離れて配置されていることにより、各電極の上下に、溶接用工具が挿入し易くなっている。
この一実施形態においては、図6ないし図9の支持部材71〜74(樹脂枠とも言う)で扁平型蓄電池1a〜1dを支えている。各支持部材71〜74は、4つのカラー部311、312、313、314を外側に突出して形成している。
これらのカラー部311〜314には、ボルト等の締結具331(図10)が挿入されて締めつけられる。カラー部311〜314は、各支持部材71〜74と一体の樹脂材料が膨出した突起部の孔内に、金属製のカラーを有している。この金属製のカラー同士が互いに接触して、支持部材71〜74積層後の締め付け力を受けとめている。
合成樹脂の枠からなる支持部材71〜74の個数は、この実施形態では4個である。最上部には合成樹脂ではなく金属製の図示しないカバーが被せられる。このカバーの内側には図示しないバネが配置され、4つの扁平型蓄電池は、組み付け後において、上記バネの弾性力により互いに圧接される。図6の突起(ピン)401は、図7の凹部(ピン穴)402に嵌合され、支持部材71〜74相互間を位置決めしている。
次に、更に詳しくケース303の構成について、図10から図15を用いて説明する。図10のように、組電池1は、複数の電池セル(扁平型蓄電池)と、この電池セルに付属するプラス電極およびマイナス電極と、これらの各電極に接続された導体部と、電池セルを包囲し支持する複数の支持部材71〜74とから成る。このように外に出た各電極を除いて、電池セルの集合体は、支持部材71〜74の集合体内に保持されている。
従って、電池セル内部の故障により有害なガスが電池セルから発生したときは、支持部材71〜74相互の僅かな隙間等から組電池1の外部にガスが出ることになる。しかし、組電池1を内部に収容する後述する金属製のケース303によって、ガスはケース303内にとどまり、更に、後述する排煙用ダクト307を介して安全な外部にガスが放出される。
図2の排煙用ダクト307を成す中空のパイプ部は、外部と扁平型蓄電池1a〜1dを収容する第1の部屋3031内とを連通している。排煙用ダクト307は、金属のケース303に一体に成形されたパイプ部を持ち、外部とケース303の内部とを連通する。
なお、金属のケース303に一体に成形型でパイプ部を成形しても良いし、金属のケース303に一体に成形型でパイプ部を成形し、パイプ部内を切削して中空としても良い。この場合、ヒートシンク309とパイプ部が一体であるから、切削時にパイプ部周辺のケース303が変形することが実質無く、切削が容易である。
コントロールユニット106は、ケース303内に収納され、組電池1への蓄電と組電池1からの放電とを制御する制御部を構成している。そして、ケース303と一体に形成されたヒートシンク309は、制御部106から出た熱を外部に放出する。排煙用ダクト307のパイプ部は、ヒートシンク309と一体に形成されて外部に突出している。
4個のMOSFET308は、制御部106の電気部品の一部を構成している。このMOSFET308がヒートシンク309に接しているとともに、MOSFET308がコネクタ310に接続されている。そして、ヒートシンク309とコネクタ310とが、ケース303の同じ側面に並置されている。
図11において、全体として箱型のケース303内には、組電池1が収容される第1の部屋3031と、第1の部屋3031に対してガスが流れにくいシール状態で、制御部106およびヒートシンク309が収容される第2の部屋3032とを備えている。
第2の部屋3032は、第1の部屋3031と分離され、排煙用ダクト307は、第1の部屋3031の内部から、第2の部屋3032を貫いて、ケース303の外部と第1の部屋3031の内部とを連通している。
第2の部屋3032は、ヒートシンク309の側方に位置している。そして、ヒートシンク309の両側に第1スペース501と第2スペース502とを形成している。第1スペース501に、組電池1と外部とを接続する図2の第1端子部材305aを有している。第2スペース502に、組電池1と外部とを接続する第2端子部材306aを有している。
電池セル内部の故障により有害なガスが発生したときは、図10の支持部材71〜74相互の隙間等から組電池1の外部にガスが出ることになる。しかし、組電池1を内部に収容する金属製のケース303によって、ガスは、ケース303内にとどまり、更に、排煙用ダクト307を介して安全な外部にガスが放出される。
図11において、排煙用ダクト307を成す中空のパイプ部は、外部と扁平型蓄電池を収容する第1の部屋3031内とを連通している。ケース303と一体にヒートシンク309および排煙用ダクト307の中空のパイプ部が形成されている。
第1の部屋3031と第2の部屋3032とは、図11では図示されない仕切り壁によって最終的に仕切られる。よって、第2の部屋3032は、第1の部屋3031に対してガスが流れにくいシール状態にされる。後述する上記仕切り壁は、仕切り壁挿入用の溝部506、507、508、509内に挿入される。
図12は、図11の矢印XII方向から見た排煙用ダクトのガス排出孔307aの形状を示すケース内壁の側面図である。図11において、排煙用ダクト307は、第1の部屋3031の内部から第2の部屋3032を貫いて、ケース303の外部と第1の部屋3031の内壁(後述する固定仕切り壁400)のガス排出孔307a(図12)とを連通している。
図13は、図11の矢印XIII方向から見たケースの側面を図示している。図13において、排煙用ダクト307のパイプ部は、ヒートシンク309と一体に形成されて外部に突出している。ヒートシンク309は、ケース303の外側に突出して形成された放熱フィン309aを複数有し、排煙用ダクト307は、山状に突出した放熱フィン309aに形成されている。
図14は、ケース303の裏面図である。ヒートシンク309の裏面は、ケース303の底部3033の内側に窪ませて形成された放熱フィン309aを有している。排煙用ダクト307は、山状に突出した放熱フィン309aの山部に沿って延在している。
図15は、図11のケース内の溝部506〜509に、複数の仕切り壁305、306を挿入した状態を示す斜視図である。第1の部屋3031と第2の部屋3032とは、仕切り壁305、306および固定仕切り壁400によって仕切られ、第2の部屋3032は、第1の部屋3031に対してガスが流れにくいシール状態にされる。
図16は、仕切り壁305と一体形成された第1端子部材305aの斜視図である。合成樹脂からなる仕切り壁305には、第1端子部材305aがインサート成形されて一体の部品として形成されている。従って、仕切り壁305は、第1の部屋3031と第2の部屋3032とを仕切るだけでなく、第1端子部材305aを保持し外部から絶縁している。仕切り壁305には、溝部506、507(図11)に挿入しやすいように傾斜部305bが形成されている。リング状の金具305cは、仕切り壁305にインサート成形されている。仕切り壁305を溝部506、507に挿入した後で、リング状の金具305c内にボルトを挿入しケース303に確実に仕切り壁305を取り付けている。
図17は、仕切り壁306(図15)と一体形成された総プラス端子3および第2端子部材306aの斜視図である。合成樹脂からなる仕切り壁306には、総プラス端子3および第2端子部材306aがインサート成形されて一個の部品を形成している。従って、仕切り壁306は、第1の部屋3031と第2の部屋3032とを仕切るだけでなく、総プラス端子3および第2端子部材306aを保持し外部から絶縁している。仕切り壁306には、図11の溝部508、509に打ち込まれるように傾斜部306bが形成されている。また、ボルト締め用のリング状の金具306cが、仕切り壁305にインサート成形されている。
図15のように、第2の部屋3032は、ヒートシンク309の両側に第1スペース501と第2スペース502とを備える。第1スペース501に、組電池1と制御部106とを接続する第1端子部材305aを有し、第2スペース502に組電池と制御部106とを接続する第2端子部材306aを有する。
第1端子部材305aは、例えば、2つの電圧検出端子と水没センサ用の端子を備える。第2端子部材306aは、例えば、上記2つの電圧検出端子とは別の3つの電圧検出端子と太い金属ターミナルから成る総プラス端子3(図1、図17)を有する。
仕切り壁305および306と一体形成された端子部材305aおよび306aは、扁平型蓄電池1a〜1dからの正極側端子および負極側端子と接続され、扁平型蓄電池1a〜1dからなる組電池1とコントロールユニット106等とを中継する接続部を形成している。
(一実施形態の作用)
ケース303には、組電池1への蓄電と組電池1からの放電とを制御する制御部106が収容されている。かつ制御部106から出た熱を外部に放出するヒートシンク309がケース303と一体に形成されている。排煙用ダクト307のパイプ部は、ヒートシンク309と一体に形成されて外部に突出している。
これによれば、排煙用ダクト307のパイプ部は、重量および厚さの大きなヒートシンク309と一体に形成されているから、外部に突出するパイプ部に曲げ応力等が作用しても、ケース303等が変形することがなくなり、強固な電池ユニット100を形成できる。
制御部106のMOSFET308が、ヒートシンク309に接していると共に、MOSFET308がコネクタ310に接続されている。ヒートシンク309とコネクタ310とが、ケース303の同じ側面に並置されている。また、排煙用ダクト307は、ヒートシンク309と一体に形成されている。これによれば、外部から結線しやすい位置にあるコネクタ310と排煙用ダクト307とをケース303の同じ面に並置することで、排煙用ダクト307から外部に排煙ホース等でガスを排出しやすい。
ケース303内に、組電池1が収容される第1の部屋3031と、第1の部屋3031に対してガスが流れにくいシール状態の第2の部屋3032とを備えている。制御部106およびヒートシンク309が収容された第2の部屋3032は、第1の部屋3031と分離されている。排煙用ダクト307は、第1の部屋3031の内部から第2の部屋3032を貫いてケース303の外部と第1の部屋3031の内部とを連通している。
これによれば、排煙用ダクト307のパイプ部は、ヒートシンク309と一体に形成されて外部に突出しているのみならず、排煙用ダクト307は、第1の部屋3031の内部から第2の部屋3032のヒートシンク309を貫いて、ケース303の外部と第1の部屋3031の内部とを連通しているから、第1の部屋3031に充満したガスが、第2の部屋3032に充満することが無く、ヒートシンク309内を貫通して排出される。従って、有害なガスに制御部106が晒されることが無い。
また、第1の部屋3031と第2の部屋3032とは、絶縁性の仕切り壁305、306で分離され、該仕切り壁305、306にインサート成形され、かつ仕切り壁305、306を貫通する複数の端子部材305a、306aを有し、該端子部材305a、306aを介して第1の部屋3031と第2の部屋3032とをガスが流れにくいシール状態のままで電気的に導通している。
これによれば、第2の部屋3032を、第1の部屋3031に対して、ガスが流れにくいシール状態に保つために、仕切り壁305、306を設けたから、任意の形状で部屋を確実に仕切り、ガスによる影響を排除することができる。かつ仕切り壁305、306を利用して端子部材306a、306aを配置し固定することができる。また、この端子部材306a、306aを介して組電池1の電圧および電流を外部に取出すことができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張することができる。例えば、上記一実施形態において、支持部材(樹脂プレート)71、72、73、74相互間に、積み重ねで嵌め合うピンとピン穴のような凹凸嵌合部を設定したが、電池セルを成す扁平型蓄電池1a〜1dに位置決め孔を設定し、凹凸嵌合部が、上記位置決め孔を通して互いに嵌合することで、扁平型蓄電池1a〜1dおよび支持部材71〜74を積上げて組み付ける時の、組付性の向上を図っても良い。
また、排煙用ダクトのパイプ内径部は断面円形でなくてもよく、多角形でも良い。組電池1は複数の支持部材で囲ったが、組電池1を囲む箱状の1つないし2つの支持部材で囲っても良い。
仕切り壁305、306は、複数設けたが単一の仕切り壁によって、第2の部屋3032を、第1の部屋3031に対して、ガスが流れにくいシール状態に保ち、有害なガスが第2の部屋3032に侵入しないようにしても良い。
更に、最下段の支持部材71に、積層された扁平型蓄電池1a〜1dから成る組電池1全体の質量を受ける面を設定し、積層された扁平型蓄電池1a〜1dから成る組電池1の持ち運びおよび作業性の向上を図ってもよい。これによれば、ケース303内に組電池1が組み込まれる前の、組電池1単体での取り扱いが容易になる。
なお、本発明で言うシール状態とは、完全な気密状態でなくても良い。また、仕切り壁自体はボルトでケースに固定されるので、仕切り壁を溝部に挿入しなくても、ケースの側面部に当接するだけでも良い。
1 組電池
303 ケース
307 排煙用ダクト
106 制御部(コントロールユニット)
309 ヒートシンク
308 電気部品(MOSFET)
310 コネクタ
309a 放熱フィン
3031 第1の部屋
3032 第2の部屋

Claims (4)

  1. 複数の電池セルが組み合わされて形成された組電池(1)と、
    該組電池(1)を内部に収容する金属製のケース(303)と、
    前記ケース(303)に一体に成形され外部に突出するパイプ部を持ち前記外部と前記ケース(303)の前記内部とを連通する排煙用ダクト(307)と、を備え、
    前記ケース(303)には、前記組電池(1)への蓄電と前記組電池(1)からの放電とを制御する制御部(106)が収容され、かつ前記制御部(106)から出た熱を前記外部に放出するヒートシンク(309)が、前記ケース(303)と一体に形成され、
    前記排煙用ダクト(307)の前記パイプ部は、前記ヒートシンク(309)と一体に形成されて前記外部に突出していることを特徴とする電池ユニット。
  2. 前記制御部(106)に含まれる電気部品(308)が、前記ヒートシンク(309)に接しているとともに、前記電気部品(308)がコネクタ(310)に接続され、前記ヒートシンク(309)と前記コネクタ(310)とが、前記ケース(303)の同じ面に並置されていることを特徴とする請求項1に記載の電池ユニット。
  3. 前記ケース(303)内に、前記組電池(1)が収容される第1の部屋(3031)と、前記第1の部屋(3031)に対してシール状態で前記制御部(106)および前記ヒートシンク(309)が収容された第2の部屋(3032)とを備え、
    前記排煙用ダクト(307)は、前記第1の部屋(3031)から前記第2の部屋(3032)を貫いて前記ケース(303)の前記外部と前記第1の部屋(3031)とを連通していることを特徴とする請求項1または2に記載の電池ユニット。
  4. 前記第1の部屋(3031)と前記第2の部屋(3032)とは、絶縁性の仕切り壁(305、306)で分離され、該仕切り壁(305、306)にインサート成形された複数の端子部材(305a、306a)を有し、該端子部材(305a、306a)を介して前記第1の部屋(3031)と前記第2の部屋(3032)とをシール状態のままで電気的に導通させることを特徴とする請求項に記載の電池ユニット。
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