JP5942574B2 - 力検出素子、力検出モジュール、力検出ユニットおよびロボット - Google Patents
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Description
このような力検出素子において、力検出素子から検出された信号は配線を介して、別体の検出回路部に接続され、力の大きさを検知している。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
そして、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出素子の小型を図ることが可能となる。
このように、多角形の各辺の方向に配線を取り出すことで、配線を取り出す方向を変えることができ、配線が交錯せずに容易に引き出すことができる。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、各バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
また、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出モジュールの小型を図ることが可能となる。
このように、水晶基板として、水晶の切断方位を選ぶことにより直交する3軸に対応する力の検出を可能とする。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、各バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
また、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出モジュールの小型を図ることが可能となる。
このように、力検出モジュールは小型化されており、アーム部とハンド部の接続部に容易に搭載することができ、作動するアーム部あるいはハンド部に対して、所定動作中に起こる障害物との接触の検出、対象物との接触力の検出などを高精度に検出することができる。そして、この検出データを利用して安全で細かな作業を行うロボットを提供できる。
このことから、作動するアーム部あるいはハンド部に対して、所定動作中に起こる障害物との接触の検出、対象物との接触力の検出などを精度良く検出でき、信頼性に優れたロボットを提供できる。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
そして、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出素子の小型を図ることが可能となる。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
そして、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部とMOS型半導体素子とを一体に形成することができ、力検出素子の小型を図ることが可能となる。
(第1実施形態)
水晶基板6は、正方形状部6aと正方形の4辺のうちの2つの辺から延在されて突出した突出部6b,6cを備え、これらが一体に形成されている。
力検出部10は、水晶基板6の正方形状部6aと、正方形状部6aの一方の表面に形成された第1電極11と、正方形状部6aの他方の表面に形成された第2電極12と、を有する。そして、第1電極11と第2電極12とは水晶基板6を挟んで対向配置されている。
なお、水晶基板6は本実施形態ではXカット水晶基板が用いられ、水晶基板6の平面(表面)に対して垂直方向の力を検出できるように構成されている。
回路21は接続配線23により第1電極11と接続され、また、外部との接続を果たすために突出部6bの端部に形成された接続パッド22に接続されている。
回路部20を構成する水晶基板6の突出部6bにおいて、水晶基板6の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極25が形成されている。そして、バックゲート電極25の上に絶縁膜26が設けられている。
絶縁膜26の上には、MOS型半導体素子30としてポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)が形成されている。MOS型半導体素子30には、ゲート電極34、ソース電極35、ドレイン電極36を有し、これらの電極は絶縁層37内で配線により所望の配線がなされている。このように、MOS型半導体素子30がポリシリコンTFTを有することから、アンプ、ADコンバーターなどのアナログ回路や信号処理回路などのデジタル回路を回路21内に集積できる。
図4は、水晶基板6の板厚方向から回路21のMOS型半導体素子30を見た平面視での状態を模式的に表している。
バックゲート電極25は平面視でゲート電極34を含んで重なる位置に形成されている。本実施形態では、バックゲート電極25はゲート電極34、ソース電極35、ドレイン電極36を含んで重なる位置に形成されているが、少なくともゲート電極34が重なるように形成されていれば良い。
そして、バックゲート電極25は配線38によりグランドに接続されている(図3参照)。
さらに、本実施形態ではバックゲート電極25をグランドに接続したが、図6に示すように、バックゲート電極25を定電圧電源28に接続して一定の電圧を保持する構成であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、前述からの各種電極の材料としては、金、クロム、チタニウム、アルミニウム、銅などの単体もしくは、これらの材料を主成分とする合金を用いることができる。
この与圧を加える事で、圧縮方向に加えて引張り方向の外力を検知できるようになる。与圧により、力検出部10の水晶基板6に電荷が誘起されるが、外力が水晶基板6の板厚方向に加わるとさらに電荷が誘起されるため、その変化を捉えることで外力を検出することができる。
ここで、力検出部に加えられた力や熱変形等の影響で、回路部20の水晶基板6に応力が加わると、水晶基板6に電荷が誘起されるが、水晶基板6の表面に直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極25がグランドに接続されているため、誘起電荷の電界を遮蔽することができる。このため、バックゲート電極25の上方に形成されたゲート電極34に電界の影響を与えないことから、MOS型半導体素子30の閾値電圧の変動を抑制することができる。
よって、回路21に出力された第1電極11からの電荷(検出信号)は、回路21内で検出信号が適正に処理され、力の大きさを正確に検知することができる。
このため、水晶基板6に外力などが加わり水晶基板6の表面に電荷が誘起された場合でも、バックゲート電極25において誘起電荷による電界を遮蔽でき、MOS型半導体素子30の閾値電圧の変動を抑制することができる。
また、MOS型半導体素子30の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった水晶などの圧電基板上に力検出部10と回路部20とを一体に形成することができ、力検出素子1の小型を図ることが可能となる。
このように、四角形の各辺の方向に配線を取り出すことで、配線を取り出す方向を変えることができ、配線を交錯せずに容易に引き出すことができる。
また、本実施形態ではMOS型半導体素子30として、ポリシリコンTFTとしたが酸化物系半導体材料でMOS型半導体素子を構成しても良い。酸化物半導体材料としては、酸化インジウム(In2O3)、酸化ガリウム(Ga2O3)及び酸化亜鉛(ZnO)から成る複合酸化物半導体であるIGZO(InGaZnO)が、200℃〜320℃程度のプロセス最高温度で優れた駆動安定性を実現でき、特に好ましい。
この構成によれば、製造プロセスにおけるプロセス温度の低温化が可能となり、水晶基板6への温度のダメージを抑制することができる。特に水晶基板を用いた場合、プロセス温度を400℃以下とすることが望ましく、酸化物系半導体材料を用いることで、プロセス中の最高温度を少なくとも400℃以下にすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態の力検出モジュールは第1実施形態で説明した力検出素子を積層した形態である。
ここで、説明の便宜上、直交座標軸(x、y、z軸)を定義する。各検出素子の積層方向をz軸方向としたとき、z軸方向に直交する方向をx軸方向、x軸方向およびz軸方向に直交する方向をy軸方向とする。
第1力検出素子51はx軸方向の力を検出し、第2力検出素子52はz軸方向の力を検出し、第3力検出素子53はy軸方向の力を検出する。
第1水晶基板61は、第1力検出部51aの一辺から突出する第1グランド接続部51dを備えている。また、第2水晶基板62は第1力検出部51aの一辺から突出する第1グランド接続部51cと他の一辺から突出する第1回路60aを有する第1回路部51bを備えている。
第3水晶基板63は、第2力検出部52aの一辺から突出する第2グランド接続部52dと、第2水晶基板62の第1回路部51bを支持する積層支持部52eを備えている。
第4水晶基板64は、第2力検出部52aの一辺から突出する第2グランド接続部52cと、第2水晶基板62の第1回路部51bを支持する積層支持部52eと、第2グランド接続部52cと対向する辺から突出する第2回路60bを有する第2回路部52bとを備えている。
第5水晶基板65は、第3力検出部53aの一辺から突出する第3グランド接続部53dと、第2水晶基板62の第1回路部51bを支持する積層支持部53eと、第4水晶基板64の第2回路部52bを支持する積層支持部53fと、を備えている。
第6水晶基板66は、第3力検出部53aの一辺から突出する第3グランド接続部53cと、第2水晶基板62の第1回路部51bを支持する積層支持部53eと、第4水晶基板64の第2回路部52bを支持する積層支持部53fと、積層支持部53eと対向する辺から突出する第3回路60cを有する第3回路部53bとを備えている。
これらの構成については、第1回路60a、第2回路60b、第3回路60c共に同じ構成であり、ここでは、第1回路60aを例にとって説明する。
図9に示すように、第1回路60aには、MOS型半導体素子73を有している。第1回路60a内には複数のMOS型半導体素子73が形成されて第1回路60aが構成されている。
第1回路部51bを構成する第2水晶基板62において、第2水晶基板62の表面と接触するバックゲート電極70が形成されている。そして、バックゲート電極70の上に絶縁膜71が設けられている。
絶縁膜71の上には、MOS型半導体素子73としてポリシリコンTFTが形成されている。MOS型半導体素子73には、ゲート電極74、ソース電極75、ドレイン電極76を有し、これらの電極は絶縁層72内で配線により所望の配線がなされている。このように、MOS型半導体素子73がポリシリコンTFTを有することから、アンプ、ADコンバーターなどのアナログ回路や信号処理回路などのデジタル回路を第1回路60a内に集積できる。
そして、バックゲート電極70は、図示しないが、第1実施形態と同様に平面視でゲート電極74を含んで重なる位置に形成され、グランドに接続されている。
また、第1回路部51bの下方に位置する第3水晶基板63から第6水晶基板66には第1回路部51bを支持する支持部が形成され、力検出モジュール50の底面まで一体となるように形成されている。同様に第2回路部52bの下方に位置する第5水晶基板65、第6水晶基板66には第2回路部52bを支持する支持部が形成され、力検出モジュール50の底面まで一体となるように形成されている。
なお、図8では、説明の便宜上、第1検出電極54、第2検出電極55、第3検出電極56、第1グランド電極57a、第2グランド電極57b、第3グランド電極57c、第4グランド電極57d、は各水晶基板に対して分離して表現したが、実際は各水晶基板と接するどちらかの水晶基板上に蒸着またはスパッタリングなどの手法により形成される。このため、片方の水晶基板に電極を形成すれば良く、両方の基板に電極を形成しなくても良い。
図10は本実施形態の力検出モジュールの各水晶基板の結晶方位を説明する断面図である。
第1力検出素子51において、第1水晶基板61、第2水晶基板62はYカット水晶基板で形成され、圧電現象を発生させる結晶方位であるX方向が第1水晶基板61、第2水晶基板62の法線に垂直となる結晶方位を有している。そして、第1水晶基板61と第2水晶基板62とはX方向が互いに逆方向となるように配置されている。
z軸に平行な方向に圧縮力もしくは引張り力を加えると、第2力検出素子52の第3水晶基板63、第4水晶基板64は水晶のX方向から圧縮力もしくは引張り力を受けるので圧電現象により与圧印加状態からの差分として電荷が誘起され、第2検出電極55に電荷(Fz信号)が出力される。
また、x軸に平行な方向にずれる力が加わる場合、第1力検出素子51の第1水晶基板61、第2水晶基板62は水晶のX方向からの力(せん断力)を受け圧電現象により電荷が誘起され、第1検出電極54に電荷(Fx信号)が出力される。
y軸に平行な方向にずれる力が加わる場合、第3力検出素子53の第5水晶基板65、第6水晶基板66は水晶のX方向からの力(せん断力)を受け圧電現象により電荷が誘起され、第3検出電極56に電荷(Fy信号)が出力される。
ここで、力検出部に加えられた力や熱変形等の影響で、第1回路60aの第2水晶基板62に応力が加わると、水晶基板に電荷が誘起されるが、第2水晶基板62表面に直接もしくは間接的に接するバックゲート電極70がグランドに接続されているため、誘起電荷の電界を遮蔽することができる。
また、第2回路60b、第3回路60cでも同様に、バックゲート電極がグランドに接続されているため、誘起電荷の電界を遮蔽することができる。このため、バックゲート電極の上方に形成されたMOS型半導体素子のゲート電極に電界の影響を与えないことから、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
よって、本実施形態の力検出モジュール50は、第1検出電極54、第2検出電極55、第3検出電極56からの電荷(検出信号)はそれぞれ第1回路60a、第2回路60b、第3回路60cに出力され、各回路内で検出信号が適正に処理され各方向における力の大きさを正確に検知することができる。
また、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった水晶基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出モジュールの小型を図ることが可能となる。
(第3実施形態)
図11は本実施形態の力検出ユニットの構成を示し、(a)は概念斜視図であり、(b)は平面図である。
本実施形態の力検出ユニット80は、第2実施形態で説明した力検出モジュール50を4つ用いて、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82により挟み込んだ構成である。各力検出モジュール50は第1与圧プレート81と第2与圧プレート82とを締結する締結手段(図示せず)により締め込み量を調整して、各力検出モジュール50に所定の与圧(例えば10kN程度)が加えられている。
なお、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82は、いずれも平面視で円板状に形成され、中心Oを通り互いに直交する線上に4つの力検出モジュール50を配置している。
(第4実施形態)
図12は第4実施形態におけるにおけるロボットの概略構成を示す斜視図である。
第5実施形態に係るロボット100は、上述した力検出モジュール50または力検出ユニット80が搭載されている。
図12に示すロボット100は、本体部101、演算制御部102、アーム部110、ロボットハンド部120などで構成されている。本体部101は、例えば床、壁、天井、移動可能な台車の上等に固定される。アーム部110は、本体部101に対して回動可能となるように設けられており、本体部101にはアーム部110を回転させるための動力を発生するアクチュエーター(図示せず)や、アクチュエーターを制御する演算制御部102が設けられている。
なお、上述したロボット100に限定されず、アーム部110を複数備えるロボット(双腕ロボット)にも適用することができる。
(第5実施形態)
図13は双腕ロボットの概略構成を示す模式図である。
図13に示すロボット200は、本体部201、演算制御部202、胴体部203、頭部204、アーム部210a,210b、ロボットハンド部220a,220bなどで構成されている。本体部201は、ロボット200を自在に走行させるため走行部206およびアクチュエーターを制御する演算制御部202等が内蔵されている。アーム部210a,210bは、胴体部203に対して回動可能となるように設けられており、胴体部203にはアーム部210a,210bを回転させるための動力を発生するアクチュエーター(図示せず)が内蔵されている。
アーム部210aは、第1フレーム211a、第2フレーム212aで構成されている。第1フレーム211aは、回転屈曲軸を介して、胴体部203に回転可能または屈曲可能となるように接続されている。第2フレーム212aは、回転屈曲軸を介して、第1フレーム211a及びロボットハンド部220aに接続されている。アーム部210aは、制御部の制御によって、各フレームが各回転屈曲軸を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、アーム部210b及びロボットハンド部220bの構成等は、上述したアーム部210a及びロボットハンド部220aと同様である。
Claims (12)
- 圧電基板と、
前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有する力検出部と、
前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板に前記第1電極または前記第2電極に接続される回路部と、を備え、
前記回路部には、
前記圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極と、
前記バックゲート電極の少なくとも一部に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記バックゲート電極はグランドに接続されている
ことを特徴とする力検出素子。 - 請求項1に記載の力検出素子において、
前記力検出部は前記圧電基板の厚み方向の平面視において多角形に形成され、
前記力検出部の一辺から前記圧電基板が延在されて形成された前記回路部と、他の一辺から前記圧電基板が延在されて形成されたグランド接続部と、を有する
ことを特徴とする力検出素子。 - 請求項1または2に記載の力検出素子において、
前記圧電基板は水晶基板である
ことを特徴とする力検出素子。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の力検出素子において、
前記MOS型半導体素子はポリシリコンTFTを有する
ことを特徴とする力検出素子。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の力検出素子において、
前記MOS型半導体素子は酸化物系半導体材料で構成されている
ことを特徴とする力検出素子。 - 圧電基板を複数積層させた力検出モジュールであって、
前記圧電基板の積層方向をz軸方向としたとき、前記z軸方向に直交する方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方向に直交する方向をy軸方向とした場合、
前記x軸方向の力を検出する第1力検出素子と、
前記z軸方向の力を検出する第2力検出素子と、
前記y軸方向の力を検出する第3力検出素子と、を備え、
前記第1力検出素子は、
第1圧電基板と、
前記第1圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有する第1力検出部と、
前記第1力検出部から前記第1圧電基板が延在長され、延在された前記第1圧電基板に前記第1電極または前記第2電極に接続される第1回路部と、を備え、
前記第1回路部には、
前記第1圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接する第1バックゲート電極と、
前記第1バックゲート電極の少なくとも一部に形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記第1圧電基板の厚み方向の平面視において、前記第1バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記第2力検出素子は、
第2圧電基板と、
前記第2圧電基板の一方の表面に形成された第3電極、および他方の表面に形成された第4電極を有する第2力検出部と、
前記第2力検出部から前記第2圧電基板が延在されて、延在された前記第2圧電基板に前記第3電極または前記第4電極に接続される第2回路部と、を備え、
前記第2回路部には、
前記第2圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接する第2バックゲート電極と、
前記第2バックゲート電極の少なくとも一部に形成された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記第2圧電基板の厚み方向の平面視において、前記第2バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記第3力検出素子は、
第3圧電基板と、
前記第3圧電基板の一方の表面に形成された第5電極、他方の表面に形成された第6電極を有する第3力検出部と、
前記第3力検出部から前記第3圧電基板が延在され、延在された前記第3圧電基板に前記第5電極または前記第6電極に接続される第3回路部と、を備え、
前記第3回路部には、
前記第3圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接する第3バックゲート電極と、
前記第3バックゲート電極の少なくとも一部に形成された第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記第3圧電基板の厚み方向の平面視において、前記第3バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記第1バックゲート電極、第2バックゲート電極および第3バックゲート電極はグランドに接続される
ことを特徴とする力検出モジュール。 - 請求項6に記載の力検出モジュールにおいて、
前記第1圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板は水晶基板で形成され、
前記第1圧電基板および前記第3圧電基板はYカット水晶基板であり、前記第2圧電基板はXカット水晶基板である
ことを特徴とする力検出モジュール。 - 請求項6または7に記載の力検出モジュールを4つ用いた力検出ユニットであって、
第1与圧プレートと第2与圧プレートの間に4つの前記力検出モジュールが与圧を加えられて挟み込まれ、
前記力検出モジュールは、前記第1与圧プレートまたは前記第2与圧プレートの中心を通り互いに直交する線上に配置される
ことを特徴とする力検出ユニット。 - 本体部と、
前記本体部に接続するアーム部と、
前記アーム部に接続するハンド部と、を備えるロボットであって、
前記アーム部と前記ハンド部との接続部に力検出モジュールを有し、
前記力検出モジュールは、圧電基板を積層させた力検出モジュールであって、
前記圧電基板の積層方向をz軸方向としたとき、前記z軸方向に直交する方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方向に直交する方向をy軸方向とした場合、
前記x軸方向の力を検出する第1力検出素子と、
前記z軸方向の力を検出する第2力検出素子と、
前記y軸方向の力を検出する第3力検出素子と、を備え、
前記第1力検出素子は、
第1圧電基板と、
前記第1圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有する第1力検出部と、
前記第1力検出部から前記第1圧電基板が延在長され、延在された前記第1圧電基板に前記第1電極または前記第2電極に接続される第1回路部と、を備え、
前記第1回路部には、
前記第1圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接する第1バックゲート電極と、
前記第1バックゲート電極の少なくとも一部に形成された第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記第1圧電基板の厚み方向の平面視において、前記第1バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記第2力検出素子は、
第2圧電基板と、
前記第2圧電基板の一方の表面に形成された第3電極、および他方の表面に形成された第4電極を有する第2力検出部と、
前記第2力検出部から前記第2圧電基板が延在されて、延在された前記第2圧電基板に前記第3電極または前記第4電極に接続される第2回路部と、を備え、
前記第2回路部には、
前記第2圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接する第2バックゲート電極と、
前記第2バックゲート電極の少なくとも一部に形成された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記第2圧電基板の厚み方向の平面視において、前記第2バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記第3力検出素子は、
第3圧電基板と、
前記第3圧電基板の一方の表面に形成された第5電極、他方の表面に形成された第6電極を有する第3力検出部と、
前記第3力検出部から前記第3圧電基板が延在され、延在された前記第3圧電基板に前記第5電極または前記第6電極に接続される第3回路部と、を備え、
前記第3回路部には、
前記第3圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接する第3バックゲート電極と、
前記第3バックゲート電極の少なくとも一部に形成された第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記第3圧電基板の厚み方向の平面視において、前記第3バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記第1バックゲート電極、第2バックゲート電極および第3バックゲート電極はグランドに接続される
ことを特徴とするロボット。 - 請求項9に記載のロボットにおいて、
前記第1圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板は水晶基板で形成され、
前記第1圧電基板および前記第3圧電基板はYカット水晶基板であり、前記第2圧電基板はXカット水晶基板である
ことを特徴とするロボット。 - 圧電基板と、
前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有する力検出部と、
前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板に前記第1電極または前記第2電極に接続される回路部と、を備え、
前記回路部には、
前記圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極と、
前記バックゲート電極の少なくとも一部に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜を介して形成されたゲート電極を有するMOS型半導体素子と、が備えられ、
前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記バックゲート電極は所定の電位に固定される
ことを特徴とする力検出素子。 - 圧電基板と、
前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有する力検出部と、
前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板に前記第1電極または前記第2電極に接続されるMOS型半導体素子と、
前記圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極と、
前記バックゲート電極の少なくとも一部に形成された絶縁膜と、を備え、
前記MOS型半導体素子のゲート電極は前記絶縁膜を介して形成され、
前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
前記バックゲート電極はグランドに接続されている
ことを特徴とする力検出素子。
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