JP5942590B2 - 力検出素子、力検出モジュール、力検出ユニットおよびロボット - Google Patents

力検出素子、力検出モジュール、力検出ユニットおよびロボット Download PDF

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本発明は、力検出素子、力検出モジュール、力検出ユニットおよびロボットに関する。
外力の付加により圧電基板の表面に誘起される電荷を捉え、電荷の変化から加わった外力を検出する力センサー(力検出素子)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような力検出素子において、力検出素子から検出された信号は配線を介して、別体の検出回路部に接続され、力の大きさを検知している。
特開平4−231827号公報
近年、力検出素子においても小型化が要望されている。配線や検出回路を含む力検出素子の小型化を図るために、力を検出する力検出部に加えて、圧電基板上に半導体素子で回路部を構成させる提案がある。しかしながら、圧電基板上に半導体素子を構成した場合、力検出部に加わる力が回路部を変形させ、半導体素子のチャネル領域を変形させる。そして、このチャネル領域の変形により半導体素子の閾値電圧が変動することがある。このため、圧電基板上に力検出部と半導体素子とを形成して力検出素子の小型化を図ることは、実用化が難しいという課題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる力検出素子は、圧電基板と、前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有し外力が加わる力検出部と、前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続される半導体素子が設けられた回路部と、前記圧電基板の前記力検出部と前記回路部との間に、前記力検出部が形成された前記圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、圧電基板に形成される力検出部と回路部との間に、力検出部の圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部が設けられている。剛性調整部としては、力検出部の圧電基板より剛性が低い剛性調整部、または剛性が高い剛性調整部が設けられる。
力検出部に加わった外力は圧電基板に応力を与え、この応力は力検出部の圧電基板から回路部にも伝わる。このとき、剛性調整部の剛性が力検出部の圧電基板より低い場合には、この剛性調整部にて圧電基板が変形して応力を緩和する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
また、剛性調整部の剛性が力検出部の圧電基板より高い場合には、この剛性調整部にて圧電基板を変形させようとする応力を規制でき、回路部の圧電基板の変形を抑制する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
このように、本適用例の力検出素子は、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出素子の小型を図ることが可能となる。
[適用例2]上記適用例にかかる力検出素子において、前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記剛性調整部の前記力検出部と対向する長さは、前記回路部の前記力検出部と対向する長さよりも長く形成されることが好ましい。
この構成によれば、剛性調整部が力検出部と対向し、また回路部と対向している。そして、回路部は、回路部の力検出部と対向する全体の長さが剛性調整部と対向するように配置されている。つまり、回路部の力検出部と対向する長さをカバーして剛性調整部が力検出部との間に形成されている。
このことから、力検出部から伝わる応力は剛性調整部で緩和あるいは規制されて、回路部に伝わらない。
[適用例3]上記適用例にかかる力検出素子において、前記剛性調整部として前記圧電基板に凹部を形成したことが好ましい。
この構成によれば、剛性が低い剛性調整部を圧電基板に凹部を作ることで形成することができる。また、凹部の形成は圧電基板にエッチングなどを施して容易に形成することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる力検出素子において、前記剛性調整部として前記圧電基板を貫通する穴部を形成したことが好ましい。
この構成によれば、剛性が低い剛性調整部を圧電基板に穴部を作ることで形成することができる。また、穴部の形成は圧電基板にエッチングなどを施して容易に形成することができる。
[適用例5]上記適用例にかかる力検出素子において、前記剛性調整部として前記圧電基板に形成された凹部と、前記凹部に埋め込まれた前記圧電基板よりも剛性の低い軟質部材と、を有することが好ましい。
この構成によれば、剛性調整部として凹部を形成し、その凹部に軟質部材を埋め込んでいる。このように、凹部を形成することにより剛性を低くする一方で、圧電基板の強度が低下することになるが、軟質部材をその凹部に付加することで圧電基板の強度を確保し、剛性の調整をすることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる力検出素子において、前記剛性調整部として前記圧電基板に形成された穴部と、前記穴部に埋め込まれた前記圧電基板よりも剛性の低い軟質部材と、を有することが好ましい。
この構成によれば、剛性調整部として穴部を形成し、その穴部に軟質部材を埋め込んでいる。このように、穴部を形成することにより剛性を低くする一方で、圧電基板の強度が低下することになるが、軟質部材をその穴部に付加することで圧電基板の強度を確保し、剛性の調整をすることができる。
[適用例7]上記適用例にかかる力検出素子において、前記剛性調整部として前記圧電基板に前記圧電基板に厚みを付加する付加部材が設けられたことが好ましい。
この構成によれば、剛性調整部として圧電基板に厚みを付加する付加部材が設けられる。このように圧電基板よりも基板の厚みが厚くなることで、剛性調整部の剛性が増す。
このことから、この剛性調整部にて圧電基板を変形させようとする応力を規制でき、回路部の圧電基板の変形を抑制する。
[適用例8]上記適用例にかかる力検出素子において、前記半導体素子がMOS型半導体素子であり、ポリシリコンTFTを有することが好ましい。
この構成によれば、半導体素子がMOS型半導体素子であり、ポリシリコンTFTを有することから、アンプ、ADコンバーターなどのアナログ回路や信号処理回路などのデジタル回路を圧電基板上に集積できる。
[適用例9]上記適用例にかかる力検出素子において、前記半導体素子がMOS型半導体素子であり、前記MOS型半導体素子は酸化物系半導体材料で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、MOS型半導体素子が酸化物系半導体材料で構成されていることから、製造プロセスにおけるプロセス温度の低温化が可能となり、圧電基板へのダメージを抑制することができる。
[適用例10]上記適用例にかかる力検出素子において、前記回路部には、前記圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極と、前記バックゲート電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成されたゲート電極を有する前記半導体素子と、が備えられ、前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、前記バックゲート電極はグランドに接続されることが好ましい。
この構成によれば、回路部の半導体素子のゲート電極の下方には圧電基板と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極が設けられ、平面視において、バックゲート電極はゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、バックゲート電極はグランドに接続される。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
[適用例11]上記適用例にかかる力検出素子において、前記回路部には、前記圧電基板の表面と接続するバックゲート電極と、前記バックゲート電極を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成されたゲート電極を有する前記半導体素子と、が備えられ、前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、前記バックゲート電極は一定の電位に固定されることが好ましい。
この構成によれば、回路部の半導体素子のゲート電極の下方には圧電基板と接続されたバックゲート電極が設けられ、平面視において、バックゲート電極はゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、バックゲート電極は一定の電位に固定される。
このため、圧電基板に外力などが加わり圧電基板の表面に電荷が誘起された場合でも、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
[適用例12]本適用例にかかる力検出モジュールは、圧電基板を複数積層させた力検出モジュールであって、前記圧電基板の積層方向をz軸方向としたとき、前記z軸方向に直交する方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方向に直交する方向をy軸方向とした場合、前記x軸方向の力を検出する第1力検出素子と、前記z軸方向の力を検出する第2力検出素子と、前記y軸方向の力を検出する第3力検出素子と、を備え、前記第1力検出素子は、第1圧電基板と、前記第1圧電基板の一方の表面に形成された第1電極と他方の表面に形成された第2電極とを有する第1力検出部と、前記第1力検出部から前記第1圧電基板が延在され、延在された前記第1圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続される半導体素子が設けられた第1回路部と、前記第1圧電基板の前記第1力検出部と前記第1回路部との間に、前記第1力検出部が形成された前記第1圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第1剛性調整部と、が設けられ、前記第2力検出素子は、第2圧電基板と、前記第2圧電基板の一方の表面に形成された第3電極と他方の表面に形成された第4電極とを有する第2力検出部と、前記第2力検出部から前記第2圧電基板が延在され、延在された前記第2圧電基板上に前記第3電極または前記第4電極に接続される半導体素子が設けられた第2回路部と、前記第2圧電基板の前記第2力検出部と前記第2回路部との間に、前記第2力検出部が形成された前記第2圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第2剛性調整部と、が設けられ、前記第3力検出素子は、第3圧電基板と、前記第3圧電基板の一方の表面に形成された第5電極と他方の表面に形成された第6電極とを有する第3力検出部と、前記第3力検出部から前記第3圧電基板が延在され、延在された前記第3圧電基板上に前記第5電極または前記第6電極に接続される半導体素子が設けられた第3回路部と、前記第3圧電基板の前記第3力検出部と前記第3回路部との間に、前記第3力検出部が形成された前記第3圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第3剛性調整部と、が設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、力検出モジュールには、直交する3軸方向の力を検出する第1力検出素子、第2力検出素子、第3力検出素子を備えている。そして、各力検出素子の圧電基板の力検出部と回路部との間に、力検出部が形成された圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部が設けられている。剛性調整部としては、力検出部の圧電基板より剛性が低い剛性調整部、または剛性が高い剛性調整部が設けられる。
力検出部に加わった外力は圧電基板に応力を与え、この応力は力検出部の圧電基板から回路部にも伝わる。このとき、剛性調整部の剛性が圧電基板より低い場合には、この剛性調整部にて圧電基板が変形して応力を緩和する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
また、剛性調整部の剛性が圧電基板より高い場合には、この剛性調整部にて圧電基板を変形させようとする応力を規制でき、回路部の圧電基板の変形を抑制する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
このように、本適用例の力検出モジュールは、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出モジュールの小型を図ることが可能となる。
[適用例13]上記適用例にかかる力検出モジュールにおいて、前記第1圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板は水晶基板で形成され、前記第1圧電基板および前記第3圧電基板はYカット水晶基板であり、前記第2圧電基板はXカット水晶基板であることが好ましい。
この構成によれば、第1、第2、第3圧電基板として水晶基板が用いられ、第1圧電基板および第3圧電基板はYカット水晶基板であり、x軸またはy軸方向の力に対して検出可能である。そして、第2圧電基板はXカット水晶基板であり、z軸方向の力に対して検出可能である。水晶は長期的に安定した材料であり精度および信頼性に優れた力検出モジュールを構成できる。
このように、水晶基板として、水晶の切断方位を選ぶことにより直交する3軸に対応する力の検出を可能とする。
[適用例14]本適用例にかかる力検出ユニットは、上記の力検出モジュールを4つ用いた力検出ユニットであって、第1与圧プレートと第2与圧プレートの間に4つの前記力検出モジュールが与圧を加えられて挟み込まれ、前記力検出モジュールは、前記第1与圧プレートまたは前記第2与圧プレートの中心を通り互いに直交する線上に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、三次元のあらゆる方向からの力(6軸方向の力)を検知することができる。特に、高剛性であるという特徴を有する水晶材料を検出部に用いる事で、少ない変位量であっても高精度な力の検出を安定的に行うことが可能な力検出ユニットを提供できる。
[適用例15]本適用例にかかるロボットは、本体部と、前記本体部に接続するアーム部と、前記アーム部に接続するハンド部と、を備えるロボットであって、前記アーム部と前記ハンド部との接続部に力検出モジュールを有し、前記力検出モジュールは、圧電基板を積層させた力検出モジュールであって、前記圧電基板の積層方向をz軸方向としたとき、前記z軸方向に直交する方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方向に直交する方向をy軸方向とした場合、前記x軸方向の力を検出する第1力検出素子と、前記z軸方向の力を検出する第2力検出素子と、前記y軸方向の力を検出する第3力検出素子と、を備え、前記第1力検出素子は、第1圧電基板と、前記第1圧電基板の一方の表面に形成された第1電極と他方の表面に形成された第2電極とを有する第1力検出部と、前記第1力検出部から前記第1圧電基板が延在され、延在された前記第1圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続される第1回路部と、を備え、前記第1回路部には、ゲート電極を有する半導体素子が設けられ、前記第1圧電基板の前記第1力検出部と前記第1回路部との間に、前記第1力検出部が形成された前記第1圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第1剛性調整部が設けられ、前記第2力検出素子は、第2圧電基板と、前記第2圧電基板の一方の表面に形成された第3電極と他方の表面に形成された第4電極とを有する第2力検出部と、前記第2力検出部から前記第2圧電基板が延在され、延在された前記第2圧電基板上に前記第3電極または前記第4電極に接続される第2回路部と、を備え、前記第2回路部には、ゲート電極を有する半導体素子が設けられ、前記第2圧電基板の前記第2力検出部と前記第2回路部との間に、前記第2力検出部が形成された前記第2圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第2剛性調整部が設けられ、前記第3力検出素子は、第3圧電基板と、前記第3圧電基板の一方の表面に形成された第5電極と他方の表面に形成された第6電極とを有する第3力検出部と、前記第3力検出部から前記第3圧電基板が延在され、延在された前記第3圧電基板上に前記第5電極または前記第6電極に接続される第3回路部と、を備え、前記第3回路部には、ゲート電極を有する半導体素子が設けられ、前記第3圧電基板の前記第3力検出部と前記第3回路部との間に、前記第3力検出部が形成された前記第3圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第3剛性調整部が設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、アーム部とハンド部の接続部に力検出モジュールを有している。力検出モジュールには、直交する3軸方向の力を検出する第1力検出素子、第2力検出素子、第3力検出素子を備えている。各力検出素子は、各力検出素子の圧電基板の力検出部と回路部との間に、力検出部が形成された圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部が設けられている。剛性調整部としては、力検出部の圧電基板より剛性が低い剛性調整部、または剛性が高い剛性調整部が設けられている。
力検出部に加わった外力は圧電基板に応力を与え、この応力は力検出部の圧電基板から回路部にも伝わる。このとき、剛性調整部の剛性が圧電基板より低い場合には、この剛性調整部にて圧電基板が変形して応力を緩和する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
また、剛性調整部の剛性が圧電基板より高い場合には、この剛性調整部にて圧電基板を変形させようとする応力を規制でき、回路部の圧電基板の変形を抑制する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
そして、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出モジュールの小型を図ることが可能となる。
このように、力検出モジュールは小型化されており、アーム部とハンド部の接続部に容易に搭載することができ、作動するアーム部あるいはハンド部に対して、所定動作中に起こる障害物との接触の検出、対象物との接触力の検出などを高精度に検出することができる。そして、この検出データを利用して安全で細かな作業を行うロボットを提供できる。
[適用例16]上記適用例にかかるロボットにおいて、前記第1圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板は水晶基板で形成され、前記第1圧電基板および前記第3圧電基板はYカット水晶基板であり、前記第2圧電基板はXカット水晶基板であることが好ましい。
この構成によれば、第1、第2、第3圧電基板として水晶基板が用いられ、第1圧電基板および第3圧電基板はYカット水晶基板であり、x軸またはy軸方向の力に対して検出可能である。そして、第2圧電基板はXカット水晶基板であり、z軸方向の力に対して検出可能である。水晶は長期的に安定した材料であり精度および信頼性に優れた力検出モジュールを構成できる。
このことから、作動するアーム部あるいはハンド部に対して、所定動作中に起こる障害物との接触の検出、対象物との接触力の検出などを精度良く検出でき、信頼性に優れたロボットを提供できる。
[適用例17]本適用例にかかる力検出素子は、圧電基板と、前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有し外力が加わる力検出部と、前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続されるMOS型半導体素子と、前記圧電基板の前記力検出部と前記MOS型半導体素子との間に、前記力検出部が形成された前記圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、圧電基板に形成される力検出部とMOS型半導体素子との間に、力検出部の圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部が設けられている。剛性調整部としては、力検出部の圧電基板より剛性が低い剛性調整部、または剛性が高い剛性調整部が設けられる。
力検出部に加わった外力は圧電基板に応力を与え、この応力は力検出部の圧電基板から回路部にも伝わる。このとき、剛性調整部の剛性が力検出部の圧電基板より低い場合には、この剛性調整部にて圧電基板が変形して応力を緩和する。このため、MOS型半導体素子にはこの応力が伝わらず、MOS型半導体素子に形成されたチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
また、剛性調整部の剛性が力検出部の圧電基板より高い場合には、この剛性調整部にて圧電基板を変形させようとする応力を規制でき、MOS型半導体素子の形成された圧電基板の変形を抑制する。このため、MOS型半導体素子にはこの応力が伝わらず、MOS型半導体素子に形成されたチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
このように、本適用例の力検出素子は、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった圧電基板上に力検出部とMOS型半導体素子とを一体に形成することができ、力検出素子の小型を図ることが可能となる。
第1実施形態の力検出素子の構成を示す概略斜視図。 第1実施形態の力検出素子の構成を示し、図1を裏面から見た概略斜視図。 第1実施形態における信号引き出し部の構成を示す概略平面図。 第1実施形態における信号引き出し部の構成を示す概略部分断面図。 第1実施形態における回路部のゲート電極とバックゲート電極の位置関係を説明する模式平面図。 第1実施形態における回路部の他の構造を示す略部分断面図。 第1実施形態における回路部の他の構造を示す略部分断面図。 第1実施形態における変形例を示し、剛性調整部の配置を示す概略平面図。 第1実施形態における変形例を示し、剛性調整部の配置を示す概略平面図。 第1実施形態における変形例を示し、剛性調整部の断面形状を示す概略断面図。 第1実施形態における変形例を示し、剛性調整部の断面形状を示す概略断面図。 第1実施形態における変形例を示し、剛性調整部の断面形状を示す概略断面図。 第1実施形態における変形例を示す概略平面図。 第2実施形態における力検出モジュールの概略構成を示す斜視図。 第2実施形態における力検出モジュールの構成を示す分解斜視図。 第2実施形態における回路部と剛性調整部の構成を示す概略部分断面図。 第2実施形態における力検出モジュールの各水晶基板の結晶方位を説明する断面図。 第3実施形態における力検出モジュールの構成を示し、(a)は概念斜視図、(b)は概略平面図。 第4実施形態におけるにおけるロボットの概略構成を示す斜視図。 第5実施形態における双腕ロボットの概略構成を示す模式図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。
(第1実施形態)
図1は本実施形態の力検出素子の構成を示す概略斜視図であり、図2は図1の力検出素子を裏面から見た概略斜視図である。図3は力検出素子の信号引き出し部を示す概略平面図である。図4は図3のA−A断線に沿う概略部分断面図である。
図1、図2に示すように、力検出素子1は、圧電基板として長期的に安定した水晶基板6が用いられ、力検出部10、信号引き出し部20、グランド接続部40を備えている。
水晶基板6は、正方形状部6aと正方形の4辺のうちの2つの辺から延在されて突出した突出部6b,6cを備え、これらが一体に形成されている。
力検出部10は、水晶基板6の正方形状部6aと、正方形状部6aの一方の表面に形成された第1電極11と、正方形状部6aの他方の表面に形成された第2電極12と、を有する。そして、第1電極11と第2電極12とは水晶基板6を挟んで対向配置されている。
なお、水晶基板6は本実施形態ではXカット水晶基板が用いられ、水晶基板6の平面(表面)に対して垂直方向の力を検出できるように構成されている。
信号引き出し部20の一方の表面には、図3、図4に示すように、剛性調整部としての溝部27aと回路部21とを備えている。
溝部27aは、水晶基板6の厚み方向の平面視において、力検出部10と回路部21との間に設けられ、正方形状部6aの一辺と平行となるように配置されている。そして、溝部27aは、水晶基板6の一方の表面からエッチングされて形成され、溝部27aの板厚tが水晶基板の厚みTよりも薄く形成されている。このように溝部27aを形成することで、力検出部が形成された水晶基板6の剛性よりも剛性の低い剛性調整部を形成することができる。
回路部21の入力側は力検出部10の第1電極11と接続配線23により接続され、出力側は外部との接続を果たす接続パッド22に接続されている。
回路部21には、図4に示すように、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型半導体素子30を有している。回路部21内には複数のMOS型半導体素子30が形成されて回路部21が構成されている。
信号引き出し部20を構成する水晶基板6の突出部6bにおいて、水晶基板6の表面と接するバックゲート電極25が形成されている。そして、バックゲート電極25の上に絶縁膜26が設けられている。
絶縁膜26の上には、MOS型半導体素子30としてポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)が形成されている。MOS型半導体素子30には、ゲート電極34、ソース電極35、ドレイン電極36を有し、これらの電極は絶縁層37内で配線により所望の配線がなされている。このように、MOS型半導体素子30がポリシリコンTFTを有することから、アンプ、ADコンバーターなどのアナログ回路や信号処理回路などのデジタル回路を回路部21内に集積できる。
なお、MOS型半導体素子30として、酸化物系半導体材料でMOS型半導体素子を構成しても良い。
また、図3に示すように、溝部27aの力検出部10と対向する長さをL1、回路部21の力検出部10と対向する長さをL2とすると、L1>L2、となる関係に設定されている。そして、回路部21の力検出部10と対向する長さL2全体が、溝部の長さL1に対向している。
さらに、溝部27aの板厚tは、水晶基板の厚みをTとすると、およそt=T/2なる関係である。また、溝部27aの幅Wは、W=L1/10程度である。
次に、ゲート電極34とバックゲート電極25の位置関係について説明する。
図5は、水晶基板6の板厚方向から回路部21のMOS型半導体素子30を見た平面視での状態を模式的に表している。
バックゲート電極25は平面視でゲート電極34を含んで重なる位置に形成されている。本実施形態では、バックゲート電極25はゲート電極34、ソース電極35、ドレイン電極36を含んで重なる位置に形成されているが、少なくともゲート電極34が重なるように形成されていれば良い。
そして、バックゲート電極25は配線38によりグランドに接続されている(図4参照)。
なお、本実施形態では水晶基板6とバックゲート電極25を直接に接触する構造であるが、図6に示すように、水晶基板6とバックゲート電極25との間に絶縁層27を介する構造であってもよい。
さらに、本実施形態ではバックゲート電極25をグランドに接続したが、図7に示すように、バックゲート電極25を定電圧電源28に接続して一定の電圧を保持する構成であってもよい。
図2に戻り、水晶基板6の他方の表面において、水晶基板6の突出部6cには、第2電極12から延在されたグランド電極41が形成され、グランド接続部40が構成されている。そして、グランド電極41はグランドに接続される。
なお、前述からの各種電極の材料としては、金、クロム、チタニウム、アルミニウム、銅などの単体もしくは、これらの材料を主成分とする合金を用いることができる。
上記のような構成の力検出素子1を用いて外力などの力の検出を行う場合、力検出部10に水晶基板6の板厚方向に与圧(10kN程度)がかけられる。
この与圧により、力検出部10の水晶基板6に電荷が誘起する。そして外力が水晶基板6の板厚方向に加わるとさらに電荷が誘起されるため、その変化を捉えることで外力を検出することが可能である。
ここで、力検出部10に外力が加わると、水晶基板6に応力がかかり、突出部6bにもその応力が伝播し突出部6bを変形させる力が働く。このとき、突出部6bに伝播する応力は剛性が低い溝部27aにおいて変形して伝播する応力が緩和され、この応力は溝部27aから突出部6bの先端方向には伝わらない。このため、回路部21に応力が伝わらず回路部21を変形させることがないことから、回路部21に形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
さらに、力検出素子部の圧電基板に外力などが加わった場合、前記外力に起因する応力の大半は、本発明の剛性調整部で緩和されるものの一部は回路部の圧電基板に加わる場合もある。その際、高感度で微小な応力を検知する圧電変換素子でもある圧電基板の表面に電荷が誘起される場合もあるが、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。尚、この場合、圧電基板とともに半導体素子のチャンネル領域がごく僅か変形する場合もあるが、その結果生じる閾値電圧の変化は、ほぼ無視できるので、本発明の剛性調整部とバックゲート電極により半導体素子の閾値電圧の変動を抑制する事ができる。
以上、本実施形態の力検出素子1は、水晶基板6の力検出部10と回路部21との間に、力検出部10が形成された水晶基板6の剛性と比べて剛性の低い溝部27aが設けられている。
力検出部10に加わった外力は応力として突出部6bに伝播するが、溝部27aにて水晶基板6が変形して応力を緩和する。このため、回路部21にはこの応力が伝わらず、回路部21に形成されたMOS型半導体素子30のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
そして、MOS型半導体素子30の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった水晶基板6上に力検出部10と回路部21とを一体に形成することができ、力検出素子1の小型を図ることが可能となる。
また、溝部27aが力検出部10と対向し、また回路部21と対向している。そして、回路部21は、回路部21の力検出部10と対向する全体の長さが溝部27aと対向するように配置されている。つまり、回路部21の力検出部10と対向する長さをカバーして溝部27aが力検出部10との間に形成されている。
このことから、力検出部10から伝わる応力は溝部27aで緩和あるいは規制でき、応力は回路部21に伝わらない。
なお、本実施形態の力検出素子は外力を検知することができることから、圧力センサー、エンジン圧力計、重量計などに利用することも可能である。
(変形例)
次に、第1実施形態における剛性調整部としての溝部の形状、配置などの変形例について説明する。以下、主に溝部について説明を加え、第1実施形態と同様な構成については詳細な説明を省略する。
図8、9は第1実施形態における変形例を示し、剛性調整部の配置を示す概略平面図である。
図8(a)は、第1実施形態での溝部を中央部で2分割した変形例である。このようにすれば、力検出部10の第1電極11と回路部21とを接続する接続配線23を、2つの溝部27aの間を配線でき、しかも最短距離で結線することができる。このことから、接続配線23にのるノイズの低減を図ることができる。このとき、溝部27aの力検出部10と対向する長さL1は2つの溝部27aにおける外側の間の長さである。
図8(b)は、分割された3つの溝部27aを備え、中央の溝部において力検出部10と対向する長さL3は、回路部21が力検出部10と対向する長さL2より長く形成されている。そして、その両側に溝部27aが突出部6bの側端まで形成されている。このとき、溝部27aの力検出部10と対向する長さL1は3つの溝部27aにおける外側の間の長さであり、突出部6bの幅と同じである。このようにすれば、中央の溝部で回路部21の長さL2をカバーし、両側の溝部を形成することでさらに剛性を小さくすることができ、力検出部10からの応力を緩和することができる。
図8(c)は、溝部27aの配置は図8(b)と同じであるが、接続配線23が溝部27aの間を経て力検出部10の第1電極と2箇所で接続している。このようにすれば、接続配線における導通抵抗を低くすることができる。
図9(a)は、溝部27aを複数の正方形の溝部で分割形成している。このようにすれば、接続配線23をいろいろの場所から引き出すことが可能となり、設計の自由度が向上する。
図9(b)は、突出部6bの端部に向かって溝部27a,27bが2重に配置された変形例である。図8(a)での溝部27aの配置に加え、中央部にもう一つの溝部27bを設けている。このようにすれば、接続配線23を通すための中央部からの応力の伝播をもう一つの溝部27bで緩和することができる。
図10は第1実施形態における他の変形例を示し、剛性調整部の断面形状を示す概略断面図である。
図10(a)は、溝部27aが水晶基板6の両面から形成されている。第1実施形態では、溝部27aを水晶基板の片面に形成したが、このように両面から溝部27aを形成しても良い。
図10(b)は、溝部27aを水晶基板6の両面から形成し、さらに溝部27aの底面を段つきに形成した変形例である。
図10(c)は、溝部27aのエッチングなどの加工を進めて、穴部27cを形成した変形例である。
図11は第1実施形態における他の変形例を示し、剛性調整部の断面形状を示す概略断面図である。この変形例は、水晶基板に溝部や穴部を形成することで剛性が低くなり、他方で強度が低下するという、相反する課題に対応する変形例である。
図11(a)は、水晶基板6の片面から形成された溝部27aに、軟質部材27dが埋め込まれ剛性調整部27を構成している。軟質部材27dはシリコーンなどの水晶よりも剛性の低い材料が用いられている。
図11(b)は、水晶基板6の両面から形成された溝部27aに、軟質部材27dが埋め込まれて剛性調整部27が構成されている。軟質部材27dは上記と同様にシリコーンなどの水晶よりも剛性の低い材料が用いられている。
図11(c)は、水晶基板6に形成された穴部27cに軟質部材27dが埋め込まれて剛性調整部27が構成されている。軟質部材27dは上記と同様にシリコーンなどの水晶よりも剛性の低い材料が用いられている。
このように、剛性を低くするために形成された溝部27a、穴部27cに水晶よりも剛性の低い軟質部材27dにて補強することで、強度を確保して剛性の大きさを微細に調整することができる。この補強する材料は軟質材料であるため、埋め込む量に対して剛性が増すのが緩慢であり、剛性の調整が容易である。
図12は第1実施形態における他の変形例を示し、剛性調整部の断面形状を示す概略断面図である。
本変形例では、剛性調整部として剛性を高めて、水晶基板を変形させようとする応力を規制する形態である。
図12に示すように、水晶基板6に厚みを付加する付加部材27eが両面に固定されて剛性調整部27が構成されている。付加部材27eの材料としては水晶基板6の剛性より高い材料が好ましいが、これに限らず、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂などの樹脂であっても良い。
このように、剛性調整部27の剛性が水晶基板6より高い場合には、この剛性調整部27にて水晶基板6を変形させようとする応力を規制でき、回路部の水晶基板6の変形を抑制する。このため、回路部にはこの応力が伝わらず、回路部に形成されたMOS型半導体素子のチャネル領域を変形させることがないため、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
また、次のような変形例も実施が可能である。
図13は力検出素子の変形例を示す概略平面図である。
本変形例では水晶基板の形状が第1実施形態の力検出素子と異なる。
力検出素子2は、水晶基板6を有し、力検出部10と信号引き出し部20とを備えている。水晶基板6は力検出部10と同じ幅で延在され、矩形状に形成されている。
力検出部10は、水晶基板6の一方の表面に形成された正方形状の第1電極11と、他方の表面に形成された第2電極12と、を有する。そして、第1電極11と第2電極12とは水晶基板6を挟んで対向配置されている。
なお、水晶基板6はXカット水晶基板が用いられ、水晶基板6の平面(表面)に対して垂直方向の力を検出できるように構成されている。
信号引き出し部20の一方の表面には、剛性調整部としての溝部27aと回路部21とを備えている。
溝部27aは、水晶基板6の厚み方向の平面視において、力検出部10と回路部21との間に設けられ、第1電極11の一辺と平行となるように配置されている。そして、溝部27aは、水晶基板6の一方の表面からエッチングされて形成されている。
回路部21の入力側は力検出部10の第1電極11と接続配線23により接続され、出力側は外部との接続を果たす接続パッド22に接続されている。
回路部21には、第1実施形態と同様に、MOS型半導体素子を有している。
このように、必要とされる力検出部10の大きさにより、水晶基板6の形状を適宜変更することは可能である。
本変形例では力検出部10の力を検出する第1電極11、第2電極12の大きさが小さい場合であり、このような構造により力検出素子2の小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、力検出素子を複数個用いて複数の方向の力を検出できる力検出モジュールについて説明する。
本実施形態の力検出モジュールは第1実施形態で説明した力検出素子を積層した形態である。
図14は本実施形態の力検出モジュールの概略構成を示す斜視図である。図15は本実施形態の力検出モジュールの構成を示す分解斜視図である。図16は図15のB−B断線に沿う概略部分断面図である。図17は本実施形態における力検出モジュールの各水晶基板の結晶方位を説明する断面図である。
図14、図15に示すように、力検出モジュール50は、第1力検出素子51、第2力検出素子52、第3力検出素子53が積層されて形成されている。
ここで、説明の便宜上、直交座標軸(x、y、z軸)を定義する。各検出素子の積層方向をz軸方向としたとき、z軸方向に直交する方向をx軸方向、x軸方向およびz軸方向に直交する方向をy軸方向とする。
第1力検出素子51はx軸方向の力を検出し、第2力検出素子52はz軸方向の力を検出し、第3力検出素子53はy軸方向の力を検出する。
第1力検出素子51は、積層された上方から下方に向かって順に、第1グランド電極57a、第1水晶基板61、第1検出電極54、第2水晶基板62、第2グランド電極57bを有している。
第1水晶基板61は、第1力検出部51aの一辺から突出する第1グランド接続部51dを備えている。
また、第2水晶基板62は第1力検出部51aの一辺から突出する第1グランド接続部51cと他の一辺から突出する第1信号引き出し部51bとを備えている。そして、第1信号引き出し部51bには第1回路部60aと、第1力検出部51aと第1回路部60aの間に形成された剛性調整部としての第1溝部78aと、が設けられている。
第2力検出素子52は、積層された上方から下方に向かって順に、第1力検出素子51と共用される第2グランド電極57b、第3水晶基板63、第2検出電極55、第4水晶基板64、第3グランド電極57cを有している。
第3水晶基板63は、第2力検出部52aの一辺から突出する第2グランド接続部52dと、第2水晶基板62の第1信号引き出し部51bを支持する積層支持部52eを備えている。
第4水晶基板64は、第2力検出部52aの一辺から突出する第2グランド接続部52cと、第2水晶基板62の第1信号引き出し部51bを支持する積層支持部52eと、第2グランド接続部52cと対向する辺から突出する第2信号引き出し部52bとを備えている。そして、第2信号引き出し部52bには第2回路部60bと、第2力検出部52aと第2回路部60bの間に形成された剛性調整部としての第2溝部78bと、が設けられている。
第3力検出素子53は、積層された上方から下方に向かって順に、第2力検出素子52と共用される第3グランド電極57c、第5水晶基板65、第3検出電極56、第6水晶基板66、第4グランド電極57dを有している。
第5水晶基板65は、第3力検出部53aの一辺から突出する第3グランド接続部53dと、第2水晶基板62の第1信号引き出し部51bを支持する積層支持部53eと、第4水晶基板64の第2信号引き出し部52bを支持する積層支持部53fと、を備えている。
第6水晶基板66は、第3力検出部53aの一辺から突出する第3グランド接続部53cと、第2水晶基板62の第1信号引き出し部51bを支持する積層支持部53eと、第4水晶基板64の第2信号引き出し部52bを支持する積層支持部53fと、積層支持部53eと対向する辺から突出する第3信号引き出し部53bとを備えている。そして、第3信号引き出し部53bには第3回路部60cと、第3力検出部53aと第3回路部60cの間に形成された剛性調整部としての第3溝部78cと、が設けられている。
第1回路部60a、第2回路部60b、第3回路部60c、には第1実施形態と同様にMOS型半導体素子を有し、MOS型半導体素子のゲート電極の下方には水晶基板と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極を有し、バックゲート電極はグランドに接続されている。
これらの構成については、第1回路部60a、第2回路部60b、第3回路部60c共に同じ構成であり、ここでは、第1回路部60aを例にとって説明する。
図16に示すように、第1回路部60aには、MOS型半導体素子73を有している。第1回路部60a内には複数のMOS型半導体素子73が形成されて第1回路部60aが構成されている。
第1信号引き出し部51bを構成する第2水晶基板62において、第2水晶基板62の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極70が形成されている。そして、バックゲート電極70の上に絶縁膜71が設けられている。
絶縁膜71の上には、MOS型半導体素子73としてポリシリコンTFTが形成されている。MOS型半導体素子73には、ゲート電極74、ソース電極75、ドレイン電極76を有し、これらの電極は絶縁層72内で配線により所望の配線がなされている。このように、MOS型半導体素子73がポリシリコンTFTを有することから、アンプ、ADコンバーターなどのアナログ回路や信号処理回路などのデジタル回路を第1回路部60a内に集積できる。
そして、バックゲート電極70は、図示しないが、第1実施形態と同様に平面視でゲート電極74を含んで重なる位置に形成され、グランドに接続されている。
このように、力検出モジュール50は各構成要素が積層された状態では、図12に示すように、第1信号引き出し部51b、第2信号引き出し部52b、第3信号引き出し部53bが上面に露出するように配置される。そして、第1信号引き出し部51b、第2信号引き出し部52b、第3信号引き出し部53bにはそれぞれ、第1回路部60a、第2回路部60b、第3回路部60cと第1接続パッド59a、第2接続パッド59b、第3接続パッド59cが設けられている。
また、第1信号引き出し部51bの下方に位置する第3水晶基板63から第6水晶基板66には第1信号引き出し部51bを支持する支持部が形成され、力検出モジュール50の底面まで一体となるように形成されている。同様に第2信号引き出し部52bの下方に位置する第5水晶基板65、第6水晶基板66には第2信号引き出し部52bを支持する支持部が形成され、力検出モジュール50の底面まで一体となるように形成されている。
また、第1グランド接続部51c,51d、第2グランド接続部52c,52d、第3グランド接続部53c,53dは力検出モジュール50の上面から底面まで一体となるように形成され、その側面にグランド接続電極58が形成され、各グランド電極間の導通が図られている。
なお、図13では、説明の便宜上、第1検出電極54、第2検出電極55、第3検出電極56、第1グランド電極57a、第2グランド電極57b、第3グランド電極57c、第4グランド電極57d、は各水晶基板に対して分離して表現したが、実際は各水晶基板と接するどちらかの水晶基板上に蒸着またはスパッタリングなどの手法により形成される。このため、片方の水晶基板に電極を形成すれば良く、両方の基板に電極を形成しなくても良い。
次に、各水晶基板における結晶方位の組み合わせについて説明する。
17は本実施形態の力検出モジュールの各水晶基板の結晶方位を説明する断面図である。
第1力検出素子51において、第1水晶基板61、第2水晶基板62はYカット水晶基板で形成され、圧電現象を発生させる結晶方位であるX方向が第1水晶基板61、第2水晶基板62の法線に垂直となる結晶方位を有している。そして、第1水晶基板61と第2水晶基板62とはX方向が互いに逆方向となるように配置されている。
第2力検出素子52において、第3水晶基板63、第4水晶基板64はXカット水晶基板で形成され、X方向が第3水晶基板63、第4水晶基板64の法線と平行な方向となる結晶方位を有している。そして、第3水晶基板63と第4水晶基板64とはX方向が互いに逆方向となるように配置されている。
第3力検出素子53において、第5水晶基板65、第6水晶基板66はYカット水晶基板で形成され、X方向が第5水晶基板65、第6水晶基板66の法線に垂直となる結晶方位を有している。そして、第5水晶基板65と第6水晶基板66とはX方向が互いに逆方向となるように配置されている。また、第1力検出素子51における第1水晶基板61、第2水晶基板62とはX方向が直交する方向に配置されている。
上記の力検出モジュール50を用いて外力などの力の検出を行う場合、力検出モジュール50の各力検出素子の積層方向に押圧部材68を用いて与圧(10kN程度)がかけられる。
z軸に平行な方向に圧縮力もしくは引張り力を加えると、第2力検出素子52の第3水晶基板63、第4水晶基板64は水晶のz方向から圧縮力もしくは引張り力を受けるので圧電現象により与圧印加状態からの差分として電荷が誘起され、第2検出電極55に電荷(Fz信号)が出力される。
また、x軸に平行な方向にずれる力が加わる場合、第1力検出素子51の第1水晶基板61、第2水晶基板62は水晶のX方向からの力(せん断力)を受け圧電現象により電荷が誘起され、第1検出電極54に電荷(Fx信号)が出力される。
y軸に平行な方向にずれる力が加わる場合、第3力検出素子53の第5水晶基板65、第6水晶基板66は水晶のX方向からの力(せん断力)を受け圧電現象により電荷が誘起され、第3検出電極56に電荷(Fy信号)が出力される。
さらに、z軸に平行な方向にずれる力が加わる場合、第2力検出素子52の第3水晶基板63、第4水晶基板64は水晶のX方向から圧縮力を受けるので圧電現象により電荷が変化し、第2検出電極55に出力される電荷(Fz信号)の大きさが変化する。
そして、この誘起された電荷は第1回路部60a、第2回路部60b、第3回路部60c(図13参照)で積分され、電圧に変換された後、ADコンバーター、演算回路等により所望の信号として出力される。
ここで、各力検出素子51,52,53に力が加わることで各水晶基板61〜66に応力が発生し、直接力を受けない各信号引き出し部51b,52b,53bにも応力が伝播する。この応力により各信号引き出し部51b,52b,53bを変形させる力が働く。このとき、各信号引き出し部51b,52b,53bに伝播する応力は剛性が低い各溝部78a,78b,78cにおいて変形して伝播する応力が緩和される。このため、応力は各溝部78a,78b,78cから各信号引き出し部51b,52b,53bの先端方向には伝わらない。このため、各回路部60a,60b,60cに応力が伝わらず各回路部60a,60b,60cを変形させることがない。そして、各回路部60a,60b,60cに形成された半導体素子のチャネル領域を変形させることがなく、チャネル領域の変形に起因する閾値電圧の変動を抑えることができる。
さらに、力検出素子部の圧電基板に外力などが加わった場合、前記外力に起因する応力の大半は、本発明の剛性調整部で緩和されるものの一部は第1回路部60aの圧電基板に加わる場合もある。その際、高感度で微小な応力を検知する圧電変換素子でもある圧電基板の表面に電荷が誘起される場合もあるが、バックゲート電極において誘起電荷による電界を遮蔽でき、半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。尚、この場合、圧電基板とともに半導体素子のチャンネル領域がごく僅か変形する場合もあるが、その結果生じる閾値電圧の変化は、ほぼ無視できるので、本発明の剛性調整部とバックゲート電極により半導体素子の閾値電圧の変動をより完全に抑制する事ができる。
また、第2回路部60b、第3回路部60cでも同様に、バックゲート電極がグランドに接続されているため、誘起電荷の電界を遮蔽することができる。このため、バックゲート電極の上方に形成されたMOS型半導体素子のゲート電極に電界の影響を与えないことから、水晶基板に誘起される電荷に起因するMOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができる。
よって、本実施形態の力検出モジュール50は、第1検出電極54、第2検出電極55、第3検出電極56からの電荷(検出信号)はそれぞれ第1回路部60a、第2回路部60b、第3回路部60cに出力され、各回路内で検出信号が適正に処理され各方向における力の大きさを正確に検知することができる。
また、MOS型半導体素子の閾値電圧の変動を抑制することができることから、従来、実用化が難しかった水晶基板上に力検出部と回路部とを一体に形成することができ、力検出モジュールの小型を図ることが可能となる。
なお、第1実施形態の力検出素子、第2実施形態の力検出モジュールにおいて圧電基板として水晶基板を用いたが、他にチタン酸系セラミックスであるチタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム(BaTiO3)や、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、酸化亜鉛(ZnO)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)などを材料とする圧電基板を用いても実施することができ、第1、第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に力検出モジュールを複数用いた6軸の力検出モジュールについて説明する。
図18は本実施形態の力検出モジュールの構成を示し、(a)は概念斜視図であり、(b)は平面図である。
本実施形態の力検出モジュール80は、第2実施形態で説明した力検出モジュール50を4つ用いて、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82により挟み込んだ構成である。各力検出モジュール50は第1与圧プレート81と第2与圧プレート82とを締結する締結手段(図示せず)により締め込み量を調整して、力検出モジュール50に所定の与圧(例えば10kN程度)が加えられている。
なお、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82は、いずれも平面視で円板状に形成され、中心Oを通り互いに直交する線上に4つの力検出モジュール50を配置している。
このような構成の力検出モジュール80は、4つの前述した力検出モジュール50が全て同じ方向に向いた状態で第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82に挟み込まれ、与圧が加えられる。例えば、力検出モジュール50において、第1力検出素子51(図15参照)の検出軸をFxに平行な方向に向け、第2力検出素子52(図15参照)の検出軸をFzに平行な方向に向け、第3力検出素子53(図15参照)の検出軸をFyに平行な方向に向けた状態となっている。
ここで、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82の相対位置が互いにFx方向にずれる力を受けた場合、力検出モジュール50はそれぞれFx1、Fx2、Fx3、Fx4の力を検出する。また、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82の相対位置が互いにFy方向にずれる力を受けた場合、力検出モジュール50はそれぞれFy1、Fy2、Fy3、Fy4の力を検出する。さらに、第1与圧プレート81及び第2与圧プレート82の相対位置が互いにFz方向にずれる力を受けた場合、力検出モジュール50はそれぞれFz1、Fz2、Fz3、Fz4の力を検出する。
したがって、力検出モジュール80において、互いに直交する力Fx,Fy,Fz、そしてFxに平行な方向を回転軸とする回転力Mx、Fyに平行な方向を回転軸とする回転力My、Fzに平行な方向を回転軸とする回転力Mzは、以下のように求めることができる。
Figure 0005942590
ここで、a、bは定数とする。よって本実施形態の力検出モジュール80は、三次元のあらゆる方向からの力(6軸方向の力)を検知することができる。特に、高剛性であるという特徴を有する水晶材料を検出部に用いる事で、少ない変位量であっても高精度な力の検出を安定的に行うことが可能な力検出モジュール80となる。
(第4実施形態)
つぎに、力検出モジュールを搭載したロボットについて説明する。
図19は第4実施形態におけるにおけるロボットの概略構成を示す斜視図である。
第4実施形態に係るロボット100は、上述した力検出モジュール50または力検出モジュール80が搭載されている。
図19に示すロボット100は、本体部101、演算制御部102、アーム部110、ロボットハンド部120などで構成されている。本体部101は、例えば床、壁、天井、移動可能な台車の上等に固定される。アーム部110は、本体部101に対して回動可能となるように設けられており、本体部101にはアーム部110を回転させるための動力を発生するアクチュエーター(図示せず)や、アクチュエーターを制御する演算制御部102が設けられている。
アーム部110は、第1フレーム111、第2フレーム112、第3フレーム113、第4フレーム114、第5フレーム115で構成されている。第1フレーム111は、回転屈曲軸を介して、本体部101に回動可能または屈曲可能となるように接続されている。第2フレーム112は、回転屈曲軸を介して、第1フレーム111及び第3フレーム113に接続されている。第3フレーム113は、回転屈曲軸を介して、第2フレーム112及び第4フレーム114に接続されている。第4フレーム114は、回転屈曲軸を介して、第3フレーム113及び第5フレーム115に接続されている。第5フレーム115は、回転屈曲軸を介して、第4フレーム114に接続されている。アーム部110は、制御部の制御によって、各フレームが各回転屈曲軸を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第5フレーム115の先端には、ロボットハンド部120が取り付けられており、ロボット100で処理を行う対象物を把握することができるロボットハンド121が、回転動作させるモーター(図示せず)を内蔵するロボットハンド接続部122を介して第5フレーム115に接続されている。
ロボットハンド接続部122には、モーターに加えて第2,第3実施形態で詳述した力検出モジュール50,80(図示せず)が内蔵されている。ロボット100は、ロボットハンド部120が制御部の制御によって所定の動作位置まで移動したとき、障害物との接触、あるいは所定位置を越えての動作命令による対象物との接触、などを力検出モジュール50,80によって力として検出し、ロボット100の演算制御部102へフィードバックし、回避動作を実行することができる。
このようなロボット100に上述した小型化された力検出モジュールが搭載されることで、小さな力がロボット100に加えられた場合も高精度にその力の検出をすることができる。ロボット100は、小さな力を高精度に検出できることで障害物などとの接触を速やかに検出して従来の位置制御では対処することが困難であった、障害物回避動作、対象物損傷回避動作などを容易に行い、安全かつ細やかな作業を実現することができる。
なお、上述したロボット100に限定されず、アーム部110を複数備えるロボット(双腕ロボット)にも適用することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態として力検出モジュールを搭載した双腕ロボットについて説明する。
図20は双腕ロボットの概略構成を示す模式図である。
図20に示すロボット200は、本体部201、演算制御部202、胴体部203、頭部204、アーム部210a,210b、ロボットハンド部220a,220bなどで構成されている。本体部201は、ロボット200を自在に走行させるため走行部206およびアクチュエーターを制御する演算制御部202等が内蔵されている。アーム部210a,210bは、胴体部203に対して回動可能となるように設けられており、胴体部203にはアーム部210a,210bを回転させるための動力を発生するアクチュエーター(図示せず)が内蔵されている。
アーム部210a,210bおよびロボットハンド部220a、220bについては、同じ構成を有するため、片側のアーム部210a及びロボットハンド部220aを代表して説明する。
アーム部210aは、第1フレーム211a、第2フレーム212aで構成されている。第1フレーム211aは、回転屈曲軸を介して、胴体部203に回転可能または屈曲可能となるように接続されている。第2フレーム212aは、回転屈曲軸を介して、第1フレーム211a及びロボットハンド部220aに接続されている。アーム部210aは、制御部の制御によって、各フレームが各回転屈曲軸を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第2フレーム212aは、第1フレーム211aと接続された反対側の先端に、ロボットハンド部220aが取り付けられている。ロボット200で処理を行う対象物を把握することができるロボットハンド221aは、回転動作させるモーター(図示せず)を内蔵するロボットハンド接続部222aを介して第2フレーム212aに接続されている。
ロボットハンド接続部222aには、モーターに加えて第2,第3実施形態で詳述した力検出モジュール50,80(図示せず)が内蔵されている。ロボット200は、ロボットハンド部220aが制御部の制御によって所定の動作位置まで移動させたとき、障害物への接触、あるいは所定位置を越えての動作命令による対象物との接触、などを力検出モジュール50,80によって力として検出し、ロボット200の演算制御部202へフィードバックし、回避動作を実行することができる。また、ロボット200には、頭部204にカメラ205が備えられている。ロボット200は、例えばカメラ205に撮像された障害物と、力検出モジュール50,80で検出された障害物に接触をしたときに受けた力とを演算制御部202で処理することで、障害物の大きさ、硬さ、位置等を推定し、予め衝突を回避する動作を行うことができる。
なお、アーム部210b及びロボットハンド部220bの構成等は、上述したアーム部210a及びロボットハンド部220aと同様である。
このようなロボット200に上述した小型化された力検出モジュールが搭載されることで、小さな力がロボット200に加えられた場合も高精度にその力の検出をすることができる。ロボット200は、小さな力を高精度に検出できることで障害物などとの接触を速やかに検出して従来の位置制御では対処することが困難であった、障害物回避動作、対象物損傷回避動作などを容易に行い、安全かつ細やかな作業を実現することができる。また、ロボット200は、複数の腕(アーム部及びロボットハンド部)を備えることで、一つの腕では困難であった大型の対象物を取り扱うことを実現することができる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更することができる。そして、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有するものにより可能である。
1,2…力検出素子、6…水晶基板、6a…正方形状部、6b…突出部、6c…突出部、10…力検出部、11…第1電極、12…第2電極、20…信号引き出し部、21…回路部、22…接続パッド、23…接続配線、25…バックゲート電極、26…絶縁膜、27…剛性調整部、27a,27b…剛性調整部としての溝部、27c…剛性調整部としての穴部、27d…軟質部材、27e…剛性調整部としての付加部材、30…MOS型半導体素子、34…ゲート電極、35…ソース電極、36…ドレイン電極、37…絶縁層、38…配線、40…グランド接続部、41…グランド電極、50…力検出モジュール、51…第1力検出素子、51a…第1力検出部、51b…第1信号引き出し部、51c…第1グランド接続部、51d…第1グランド接続部、52…第2力検出素子、52a…第2力検出部、52b…第2信号引き出し部、52c…第2グランド接続部、52d…第2グランド接続部、52e…積層支持部、53…第3力検出素子、53a…第3力検出部、53b…第3信号引き出し部、53c…第3グランド接続部、53d…第3グランド接続部、53e…積層支持部、53f…積層支持部、54…第1検出電極、55…第2検出電極、56…第3検出電極、57a…第1グランド電極、57b…第2グランド電極、57c…第3グランド電極、57d…第4グランド電極、58…グランド接続電極、59a…第1接続パッド、59b…第2接続パッド、59c…第3接続パッド、60a…第1回路部、60b…第2回路部、60c…第3回路部、61…第1水晶基板、62…第2水晶基板、63…第3水晶基板、64…第4水晶基板、65…第5水晶基板、66…第6水晶基板、68…押圧部材、70…バックゲート電極、71…絶縁膜、72…絶縁層、73…MOS型半導体素子、74…ゲート電極、75…ソース電極、76…ドレイン電極、78a…剛性調整部としての第1溝部、78b…剛性調整部としての第2溝部、78c…剛性調整部としての第3溝部、80…力検出モジュール、81…第1与圧プレート、82…第2与圧プレート、100…ロボット、101…本体部、102…演算制御部、110…アーム部、120…ロボットハンド部、121…ロボットハンド、122…ロボットハンド接続部、200…ロボット、201…本体部、202…演算制御部、210a,210b…アーム部、220a,220b…ロボットハンド部、221a,221b…ロボットハンド、222a,222b…ロボットハンド接続部、L1,L3…溝部長さ、L2…回路部長さ、W…溝幅、T…水晶基板厚み、t…溝部厚み。

Claims (17)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有し外力が加わる力検出部と、
    前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続される半導体素子が設けられた回路部と、
    前記圧電基板の前記力検出部と前記回路部との間に、前記力検出部が形成された前記圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部と、を備えた
    ことを特徴とする力検出素子。
  2. 請求項1に記載の力検出素子において、
    前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記剛性調整部の前記力検出部と対向する長さは、前記回路部の前記力検出部と対向する長さよりも長く形成される
    ことを特徴とする力検出素子。
  3. 請求項1または2に記載の力検出素子において、
    前記剛性調整部として前記圧電基板に凹部を形成した
    ことを特徴とする力検出素子。
  4. 請求項1または2に記載の力検出素子において、
    前記剛性調整部として前記圧電基板を貫通する穴部を形成した
    ことを特徴とする力検出素子。
  5. 請求項1または2に記載の力検出素子において、
    前記剛性調整部として前記圧電基板に形成された凹部と、前記凹部に埋め込まれた前記圧電基板よりも剛性の低い軟質部材と、を有する
    ことを特徴とする力検出素子。
  6. 請求項1または2に記載の力検出素子において、
    前記剛性調整部として前記圧電基板に形成された穴部と、前記穴部に埋め込まれた前記圧電基板よりも剛性の低い軟質部材と、を有する
    ことを特徴とする力検出素子。
  7. 請求項1または2に記載の力検出素子において、
    前記剛性調整部として前記圧電基板に前記圧電基板に厚みを付加する付加部材が設けられた
    ことを特徴とする力検出素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の力検出素子において、
    前記半導体素子がMOS型半導体素子であり、ポリシリコンTFTを有する
    ことを特徴とする力検出素子。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の力検出素子において、
    前記半導体素子がMOS型半導体素子であり、
    前記MOS型半導体素子は酸化物系半導体材料で構成されている
    ことを特徴とする力検出素子。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の力検出素子において、
    前記回路部には、
    前記圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極と、
    前記バックゲート電極を覆う絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成されたゲート電極を有する前記半導体素子と、が備えられ、
    前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
    前記バックゲート電極はグランドに接続される
    ことを特徴とする力検出素子。
  11. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の力検出素子において、
    前記回路部には、
    前記圧電基板の表面と直接もしくは絶縁層を介して接するバックゲート電極と、
    前記バックゲート電極を覆う絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に形成されたゲート電極を有する前記半導体素子と、が備えられ、
    前記圧電基板の厚み方向の平面視において、前記バックゲート電極は前記ゲート電極を含んで重なる位置に設けられ、
    前記バックゲート電極は一定の電位に固定される
    ことを特徴とする力検出素子。
  12. 圧電基板を複数積層させた力検出モジュールであって、
    前記圧電基板の積層方向をz軸方向としたとき、前記z軸方向に直交する方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方向に直交する方向をy軸方向とした場合、
    前記x軸方向の力を検出する第1力検出素子と、
    前記z軸方向の力を検出する第2力検出素子と、
    前記y軸方向の力を検出する第3力検出素子と、を備え、
    前記第1力検出素子は、
    第1圧電基板と、
    前記第1圧電基板の一方の表面に形成された第1電極と他方の表面に形成された第2電極とを有する第1力検出部と、
    前記第1力検出部から前記第1圧電基板が延在され、延在された前記第1圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続される半導体素子が設けられた第1回路部と、
    前記第1圧電基板の前記第1力検出部と前記第1回路部との間に、前記第1力検出部が形成された前記第1圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第1剛性調整部と、が設けられ、
    前記第2力検出素子は、
    第2圧電基板と、
    前記第2圧電基板の一方の表面に形成された第3電極と他方の表面に形成された第4電極とを有する第2力検出部と、
    前記第2力検出部から前記第2圧電基板が延在され、延在された前記第2圧電基板上に前記第3電極または前記第4電極に接続される半導体素子が設けられた第2回路部と、
    前記第2圧電基板の前記第2力検出部と前記第2回路部との間に、前記第2力検出部が形成された前記第2圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第2剛性調整部と、が設けられ、
    前記第3力検出素子は、
    第3圧電基板と、
    前記第3圧電基板の一方の表面に形成された第5電極と他方の表面に形成された第6電極とを有する第3力検出部と、
    前記第3力検出部から前記第3圧電基板が延在され、延在された前記第3圧電基板上に前記第5電極または前記第6電極に接続される半導体素子が設けられた第3回路部と、
    前記第3圧電基板の前記第3力検出部と前記第3回路部との間に、前記第3力検出部が形成された前記第3圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第3剛性調整部と、が設けられた
    ことを特徴とする力検出モジュール。
  13. 請求項12に記載の力検出モジュールにおいて、
    前記第1圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板は水晶基板で形成され、
    前記第1圧電基板および前記第3圧電基板はYカット水晶基板であり、前記第2圧電基板はXカット水晶基板である
    ことを特徴とする力検出モジュール。
  14. 請求項12または13に記載の力検出モジュールを4つ用いた力検出ユニットであって、
    第1与圧プレートと第2与圧プレートの間に4つの前記力検出モジュールが与圧を加えられて挟み込まれ、
    前記力検出モジュールは、前記第1与圧プレートまたは前記第2与圧プレートの中心を通り互いに直交する線上に配置される
    ことを特徴とする力検出ユニット。
  15. 本体部と、
    前記本体部に接続するアーム部と、
    前記アーム部に接続するハンド部と、を備えるロボットであって、
    前記アーム部と前記ハンド部との接続部に力検出モジュールを有し、
    前記力検出モジュールは、圧電基板を積層させた力検出モジュールであって、
    前記圧電基板の積層方向をz軸方向としたとき、前記z軸方向に直交する方向をx軸方向、z軸方向およびx軸方向に直交する方向をy軸方向とした場合、
    前記x軸方向の力を検出する第1力検出素子と、
    前記z軸方向の力を検出する第2力検出素子と、
    前記y軸方向の力を検出する第3力検出素子と、を備え、
    前記第1力検出素子は、
    第1圧電基板と、
    前記第1圧電基板の一方の表面に形成された第1電極と他方の表面に形成された第2電極とを有する第1力検出部と、
    前記第1力検出部から前記第1圧電基板が延在され、延在された前記第1圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続される第1回路部と、を備え、
    前記第1回路部には、ゲート電極を有する半導体素子が設けられ、
    前記第1圧電基板の前記第1力検出部と前記第1回路部との間に、前記第1力検出部が形成された前記第1圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第1剛性調整部が設けられ、
    前記第2力検出素子は、
    第2圧電基板と、
    前記第2圧電基板の一方の表面に形成された第3電極と他方の表面に形成された第4電極とを有する第2力検出部と、
    前記第2力検出部から前記第2圧電基板が延在され、延在された前記第2圧電基板上に前記第3電極または前記第4電極に接続される第2回路部と、を備え、
    前記第2回路部には、ゲート電極を有する半導体素子が設けられ、
    前記第2圧電基板の前記第2力検出部と前記第2回路部との間に、前記第2力検出部が形成された前記第2圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第2剛性調整部が設けられ、
    前記第3力検出素子は、
    第3圧電基板と、
    前記第3圧電基板の一方の表面に形成された第5電極と他方の表面に形成された第6電極とを有する第3力検出部と、
    前記第3力検出部から前記第3圧電基板が延在され、延在された前記第3圧電基板上に前記第5電極または前記第6電極に接続される第3回路部と、を備え、
    前記第3回路部には、ゲート電極を有する半導体素子が設けられ、
    前記第3圧電基板の前記第3力検出部と前記第3回路部との間に、前記第3力検出部が形成された前記第3圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された第3剛性調整部が設けられた
    ことを特徴とするロボット。
  16. 請求項15に記載のロボットにおいて、
    前記第1圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板は水晶基板で形成され、
    前記第1圧電基板および前記第3圧電基板はYカット水晶基板であり、前記第2圧電基板はXカット水晶基板である
    ことを特徴とするロボット。
  17. 圧電基板と、
    前記圧電基板の一方の表面に形成された第1電極、および他方の表面に形成された第2電極を有し外力が加わる力検出部と、
    前記力検出部から前記圧電基板が延在され、延在された前記圧電基板上に前記第1電極または前記第2電極に接続されるMOS型半導体素子と、
    前記圧電基板の前記力検出部と前記MOS型半導体素子との間に、前記力検出部が形成された前記圧電基板の剛性とは異なる剛性に調整された剛性調整部と、を備えた
    ことを特徴とする力検出素子。
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