JP5942218B2 - 太陽光発電用パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池から電力系統又は負荷に供給される電力を調整するための太陽光発電用パワーコンディショナに関する。
従来の太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、単にパワーコンディショナという)の構成を図5に示す。そのパワーコンディショナ50には、一群の太陽電池パネルの直列接続体(以下、「太陽電池ストリング」と称する)51A、51B、51C…(以下、太陽電池ストリング51A等という)が並列に接続される。パワーコンディショナ50は、太陽電池ストリング51A等から出力される直流電力について、それぞれ、所定値に昇圧する昇圧チョッパ回路52A、52B、52C…(以下、昇圧チョッパ回路52A等という)を備える。さらに、パワーコンディショナ50は、それら昇圧された直流電力を交流電力に変換するインバータ回路53を備える。
昇圧チョッパ回路52A等は、出力端が互いに並列に接続され、同電位とされている。インバータ回路53は、連系運転時用の出力端子53a及び自立運転時用の出力端子53bを有する。出力端子53aは、分電盤54に接続され、分電盤54は、連系運転時に負荷56が接続されるコンセントと、電力系統55に繋がっている。出力端子53bは、自立運転時に負荷56が接続されるコンセントに繋がっている。ユーザは必要に応じて負荷56を接続する対象のコンセントを変更することができる。インバータ回路53は、電力系統55が正常なとき、電力系統55と連系し、出力端子53aから、売電用メータ(図示せず)を介して交流電力を電力系統55に逆潮流すると共に、交流電力を負荷56に供給する。また、インバータ回路53は、電力系統55が停電等により異常な状態にあるとき、電力系統55から独立して自立運転し、出力端子53bから交流電力を負荷56にのみ供給する(破線で示す)。
図6に示すように、個々の太陽電池パネルでは、出力電圧の増減に応じて出力電力が変化する。出力電力には供給可能な最大限度があり、出力電力は、その最大限度の電力が得られる電圧(最適動作電圧)よりも低ければ、出力電圧の増加に伴って増加する。一方、出力電圧が最適動作電圧以上であれば、出力電力は、出力電圧の増加に伴って減少する。このような出力特性は日照量等に依存して変化する。例えば、供給可能な最大電力が日照量が多いときにはPmaxであっても、日照量が少ないときにはPmax’(Pmax>Pmax’)に減少する。しかも、その供給可能な最大電力が得られる最適動作電圧も、VmaxからVmax’(Vmax>Vmax’)へと低下することがある。従って、太陽電池ストリング51A等の各々の日照条件が異なる場合、太陽電池ストリング51A等の各々から、供給可能な最大電力を逐次引き出すためには、それらの出力電圧を個別調整して、それらの動作点を、最大電力を供給可能な点に追従させる必要がある。特許文献1では、そのような最大電力点追従制御を各昇圧チョッパ回路が各太陽電池ストリングに対して独立して個別に行っている。最大電力点追従制御を行うことにより、たとえ日照条件が変化したとしても、各太陽電池ストリングに、常に最適な動作をさせて、それらから高効率に電力を引き出することができる。
特開2000−116010号公報
各太陽電池ストリングから、供給可能な最大電力を引き出せる場合、その引き出せる電力が負荷の消費電力よりも多かったとしても、連系運転時であれば、その余剰電力を電力系統に供給して売電することができる。一方、自立運転時には、パワーコンディショナは電力系統から独立していることから、電力の需要と供給のバランスを保つ必要がある。そこで、そのバランスを保つために、各昇圧チョッパ回路の出力端の電圧が一定になるように各昇圧チョッパ回路の電圧変換率をフィードバック制御することが考えられる。負荷の消費電力が太陽電池ストリングからの供給電力よりも大きい場合、各昇圧チョッパ回路の出力端の電圧は下がろうとすることから、そのようなときに、各昇圧チョッパ回路において、その出力端の電圧の変化に応じて電圧変換率を制御すればよい。この制御では、各太陽電池ストリングの出力端の電圧が最適動作電圧以上の範囲内にある状態で各太陽電池ストリングが動作している場合、負荷に必要十分な電力を供給できる。
ところで、近年、戸建て住宅の屋根に設置される太陽電池パネルについて、戸建て住宅の寄棟屋根の各面に設置することが提案されている。寄棟屋根の各面の面積は異なることがあり、上記の設置方式の導入した場合、各面の面積に応じて、各面の太陽電池パネルの設置枚数が異なることがある。従って、各面毎に太陽電池ストリングを構成すると、各太陽電池ストリングの太陽電池パネルの構成枚数が相違することがあり、その構成枚数に比例して、各太陽電池ストリングの開放電圧及び供給可能な最大電力が異なる。また、仮に、太陽電池ストリング間で、太陽電池パネルの構成枚数が等しかったとしても、設置面の向きに応じて日照条件が異なることから、日照量に応じて、供給可能な電力が互いに相違する可能性が高い。
ここで、そのような構成で、自立運転時に、上記のように各太陽電池ストリングの出力を個別制御する場合の問題点について図7を参照して説明する。図7に示されるように、3つの太陽電池ストリング51A〜51Cの供給可能な最大電力及び開放電圧がストリング間で互いに異なり、開放電圧から最適動作電圧までの電圧範囲については、太陽電池ストリング51Aが最も狭いものとする。
各太陽電池ストリング51A〜51Cは、各昇圧チョッパ回路により、個別に制御されて、出力電圧V〜Vがそれぞれ開放電圧と同じ電圧に設定される。その後、それらの電圧を開始点として出力電圧V〜Vが下げられ、その結果、いわゆる負帰還制御によって出力電力が大きくなる。
ここで、太陽電池ストリング51A〜51Cにおいて、出力電圧V〜Vが、それぞれ、開放電圧から略同じ値だけ下がったものとする。また、太陽電池ストリング51A〜51Cの総出力が負荷の消費電力に達する前に、太陽電池ストリング51Aの出力電圧Vが、最大電力Pmaxを供給可能できる最適動作電圧に等しくなったものとする。その場合、太陽電池ストリング51Aの出力制御を行う昇圧チョッパ回路は、上記総出力が負荷の消費電力に達していないことから、出力電力を上げるべきであると判断し、太陽電池ストリング51Aの出力電圧をさらに下げてしまう。そのため、いわゆる正帰還制御によって太陽電池ストリング51Aの出力電力が低下し、昇圧チョッパ回路は、不足電力を補おうと出力電圧をさらに低くして、結果的には、太陽電池ストリング51Aの出力が停止してしまう。従って、太陽電池ストリング51A〜51Cの供給可能な最大電力の総和が負荷の必要とする電力以上である場合であっても、太陽電池ストリング51Aの出力停止により、負荷に供給される電力が不足することがある。
このように、自立運転時に、太陽電池ストリング51A〜51Cが独立して個別に制御される場合、それらのいずれかに負担が集中して、それらの出力のバランスが取れず、負荷に必要十分な電力を供給できないことがある。そのため、電力供給の信頼性の向上が望まれていた。
本発明は、上記問題を解決するためのものであり、連系運転時に複数の太陽電池ストリングの各々から最大電力を常に引き出すことができ、自立運転時の外部への電力供給の信頼性を向上できる太陽光発電用パワーコンディショナを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る太陽光発電用パワーコンディショナは、一群の太陽電池パネルの直列接続体で構成された複数の太陽電池ストリングにそれぞれ入力端が接続され、出力端は互いに並列接続されており、前記太陽電池ストリングからの出力電圧を所定の電圧に変換する複数の電圧変換回路と、前記複数の電圧変換回路から出力される直流電力を交流電力に変換する直流交流変換回路と、前記複数の電圧変換回路の各々の電圧変換率を制御する制御回路を備え、前記制御回路は、前記太陽光発電用パワーコンディショナが電力系統と連系運転するときに、前記電圧変換率を、前記電圧変換回路毎に、その電圧変換回路に接続された前記太陽電池ストリングの出力特性に応じて個別に制御し、前記太陽光発電用パワーコンディショナが自立運転するときに、前記各々の電圧変換率が同一になるように制御すると共に、前記直流交流変換回路の入力側の電圧が一定になるように制御することを特徴とする。
この発明において、前記電圧変換回路は、昇圧チョッパ回路であり、前記制御回路は、
前記昇圧チョッパ回路のチョッパ動作のデューティ比を調整することにより前記電圧変換
率を制御することが好ましい。
この発明において、前記制御回路は、前記連系運転する際に、前記電圧変換回路毎に、その電圧変換回路に接続された前記太陽電池ストリングの出力電力が供給可能な最大値となるように、前記電圧変換率を制御し、前記自立運転する際に、前記直流交流変換回路の出力側に接続され該直流交流変換回路から電力供給を受ける負荷の消費電力に応じて、前記電圧変換率を制御することが好ましい。

本発明によれば、各電圧変換回路において、出力端の電圧が略一定である場合、電圧変換率を制御することにより、入力端の電圧を調整でき、それらの電圧にそれぞれ等しい各太陽電池ストリングの出力電圧を調整できる。従って、連系運転時に、個別制御部に各電圧変換回路の電圧変換率を制御させることにより、各太陽電池ストリングの出力電圧を各太陽電池ストリングの出力特性に応じて調整できる。そのため、それらの出力電圧を、各太陽電池ストリングの出力電力が供給可能な最大値になる最適動作電圧に設定することができる。その結果、各太陽電池ストリングから、供給可能な最大電力を引き出すことができる。しかも、日照条件の変化等に起因して各太陽電池ストリングの最適動作電圧が変わったとしても、各太陽電池ストリングの出力電圧をその最適動作電圧に追従させることにより、常に最大電力を引き出すことが可能になる。また、自立運転時に、一括制御部に各電圧変換回路の電圧変換率を制御させることにより、各太陽電池ストリングに対して、その出力電圧を一律に制御することができる。従って、太陽電池ストリングは、出力電圧の制御によって、出力電力の調整が可能であることから、供給可能な最大電力の少ない太陽電池ストリングに電力出力の負担が集中してその太陽電池ストリングの電力出力が停止することを回避できる。そのため、太陽電池ストリングから必要十分な電力を引き出すことができ、外部への電力供給の信頼性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電用パワーコンディショナに接続される太陽電池パネルの設置例を示す平面図。 上記太陽光発電用パワーコンディショナを備えた太陽光発電システムの電気的ブロック図。 上記太陽光発電用パワーコンディショナが連系運転中であるときの各太陽電池ストリングの動作点制御内容を示す図。 上記太陽光発電用パワーコンディショナが自立運転中であるときの各太陽電池ストリングの動作点制御内容を示す図。 従来の太陽光発電システムの電気的ブロック図。 一般的な太陽電池パネルの出力特性図。 互いに出力特性が異なる3つの一般的な太陽電池ストリングについて太陽光発電用パワーコンディショナの自立運転中に個別に動作点制御を行ったときの問題点を説明するための図。
本発明の一実施形態に係る太陽光発電用パワーコンディショナ(以下、単にパワーコンディショナという)を備えた太陽光発電システムについて図1乃至図4を参照して説明する。図1は、その太陽光発電システムにおいて、パワーコンディショナに接続される太陽電池パネルの配設例を示す。太陽光発電システム1の太陽電池パネル2は、戸建て住宅の寄棟屋根R1の東面、南面及び西面にそれぞれ設置されている。そして、各面の面積に応じて、各面の太陽電池パネル2の設置枚数は設定されている。各太陽電池パネル2の直列接続体は、それぞれ、太陽電池ストリング21A、21B、21Cを構成する。
図2は、太陽光発電システム1の電気的構成を示す。太陽光発電システム1は、太陽電池ストリング21A〜21Cが接続されるパワーコンディショナ3と、パワーコンディショナ3と電力系統4及び負荷5との間を電気的に繋ぐための分電盤6を備える。パワーコンディショナ3は、太陽電池ストリング21A〜21Cから出力される電力を、電力系統4及び負荷5への供給に適するように調整するものである。電力系統4は、交流で実効電圧が例えば200Vの電力を供給する商用の電力系統であり、分電盤6に接続されている。負荷5は、家電機器等の電気機器である。
パワーコンディショナ3は、太陽電池ストリング21A〜21Cにそれぞれ入力端が接続される昇圧チョッパ回路30A〜30C(電圧変換回路)を有する。また、パワーコンディショナ3は、昇圧チョッパ回路30A〜30Cから出力される直流電力を交流電力に変換するインバータ回路31(直流交流変換回路)を有する。
昇圧チョッパ回路30A〜30Cは、出力端が互いに並列接続され、同電位とされている。昇圧チョッパ回路30A〜30Cは、太陽電池ストリング21A〜21Cからの出力電圧V〜Vを所定の電圧に変換してインバータ回路31に入力する。
インバータ回路31は、連系運転時に電力を出力する出力端子31aと、自立運転時に電力を出力する出力端子31bを有する。出力端子31aは、分電盤6を介して、連系運転時に負荷5が接続されるコンセント(不図示)と繋がっており、そのコンセントは、電力系統4に並列接続されている。出力端子31bは、自立運転時に負荷5が接続されるコンセント(不図示)と繋がっている。ユーザは必要に応じて負荷5を接続する対象のコンセントを変更することができる。
電力系統4が正常であるとき、パワーコンディショナ3は、電力系統4と連系した連系運転状態になる。そのとき、インバータ回路31は、交流電力を出力端子53aから電力系統4と負荷5に出力する。電力系統4と負荷5とは互いに電気的に並列であることから、太陽電池ストリング21A〜21Cの発電量が増え、インバータ回路31からの出力電力が負荷5の消費電力よりも多くなると、余剰分が電力系統4に自動的に供給される。一方、太陽電池ストリング21A〜21Cの発電量が減って、インバータ回路31からの出力電力が負荷5の消費電力よりも少なくなれば、不足分が電力系統4から負荷5に自動的に供給される。
電力系統4が障害等により停電したとき、パワーコンディショナ3は、電力系統4との連系を解除し、電力系統4から独立した自立運転状態になる。そのとき、インバータ回路31は、交流電力を出力端子31bから負荷5に出力し、負荷5は、出力端子31bから電力供給を受ける(破線で示す)。
インバータ回路31の入力端の電圧は、電力系統4の定格電圧(実効値)以上である特定の値に設定され、略一定に維持されている。その電圧の一定化は、連系運転時には、インバータ回路31から電力系統4又は負荷5に流れる電流を調整することにより実現される。自立運転時に上記電圧の一定化を図る構成については後述する。インバータ回路31の入力端の電圧は、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの出力端の電圧に等しいことから、その電圧も略一定にされている。
また、パワーコンディショナ3は、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力をそれぞれ検出する出力検出回路32A〜32Cと、出力検出回路32A〜32Cによる検出結果を基に昇圧チョッパ回路30A〜30Cをそれぞれ制御する制御回路33を備える。さらに、パワーコンディショナ3は、パワーコンディショナ3が連系運転中であるか又は自立運転中であるかを判定する判定部34を有する。
出力検出回路32A〜32Cは、太陽電池ストリング21A〜21Cと昇圧チョッパ回路30A〜30Cとの間に配置されており、それぞれ、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜V及び出力電流を検出する。
制御回路33は、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの各々の電圧変換率を制御する回路であり、マイクロプロセッサ等により構成できる。制御回路33は、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの各々の電圧変換率が回路毎に適当な値になるようにそれらの電圧変換率をそれぞれ個別に制御する個別制御部35A〜35Cを有する。また、制御回路33は、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を一律に制御する一括制御部36を有する。また、制御回路33は、判定部34による判定結果に基づき、個別制御部35Aと一括制御部36のいずれに電圧変換率を制御させるかを切り替える切替え部37を有する。
個別制御部35A〜35Cは、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの各々に対して、それら昇圧チョッパ回路30A〜30Cに接続された太陽電池ストリング21A〜21Cの出力特性に適した値になるように電圧変換率を個別に制御する。詳しくは、個別制御部35A〜35Cは、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの各々において、その昇圧チョッパ回路30A〜30Cに接続された太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電力が、供給可能な最大値となるように、電圧変換率を制御する。
上記電圧変換率は、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cにおいて、出力電圧を入力電圧で除した値である。各昇圧チョッパ回路30A〜30Cのチョッパ動作のデューティ比(通流率)をαとしたとき、上記電圧変換率は1/(1−α)で表され、デューティ比αを調整することにより電圧変換率を制御できる。デューティ比αを高くすれば、電圧変換率は高くなり、デューティ比αを低くすれば、電圧変換効率は低くなる。上述したように、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cにおいては、出力電圧が略一定であることから、電圧変換率が高くすれば、入力端の電圧は低くなり、電圧変換率を低くなれば、入力端の電圧は高くなる。このように、電圧変換率の制御により、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの入力端の電圧、すなわち、各太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜Vが制御され、結果として、それらの出力電力が制御される。
一括制御部36は、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの間で電圧変換率を同一にして、それらの電圧変換率を一律に制御する。また、一括制御部36は、インバータ回路31の入力端に並列接続されたキャパシタ38の両端電圧を、キャパシタ38に並列接続された電圧計測回路39を用いて計測する。キャパシタ38は、負荷5の消費電力に応じて、負荷5に放電するか又は太陽電池ストリング21A〜21Cにより充電される。負荷5の消費電力が太陽電池ストリング21A〜21Cからの供給電力よりも大きい場合、キャパシタ38の両端電圧は下がろうとする。従って、一括制御部36は、計測したキャパシタ38の両端電圧に基づき、その両端電圧が上述した特定の値で略一定に保たれるように昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率をフィードバック制御する。そのようにして、一括制御部36は、負荷5の消費電力に応じて、上記電圧変換率を制御する。キャパシタ38の両端電圧は、インバータ回路31の入力端の電圧に等しいことから、上記両端電圧が略一定に保たれることにより、上記入力端の電圧の一定化が図られる。
切替え部37は、パワーコンディショナ3が連系運転するときに、個別制御部に昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を制御させ、パワーコンディショナ3が自立運転するときに、一括制御部36に上記電圧変換率を制御させる。
判定部34は、パワーコンディショナ3の運転状態を切り替えるための操作器により構成され、その操作器への操作を基にパワーコンディショナ3の運転状態の判定をする。判定部34は、電力系統4の停電等の障害を検知する障害検知センサにより構成され、その検知結果を基に、上記判定をしてもよい。判定部34の構成は、上記に限定されない。
次に、パワーコンディショナ3の連系運転時と自立運転時における各回路の動作を説明する。
(連系運転時)
連系運転時には、個別制御部35A〜35Cが、それぞれ、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を個別に制御する。それにより、個別制御部35A〜35Cは、それぞれ、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜Vを増減させ、太陽電池ストリング21A〜21Cについて最大点追従制御を行う。
太陽電池ストリング21A〜21Cは、太陽電池パネル2の直列枚数が21B、21C、21Aの順に多く、図3に示されるように、この直列枚数の多い順に応じて開放電圧が高いものとする。また、太陽電池ストリング21A〜21Cの供給可能な最大電力Pmax、Pmax、Pmaxが、上記直列枚数及び日照条件に応じて、Pmax、Pmax、Pmaxの順に大きいものとする。
個別制御部35A〜35Cは、それぞれ、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜Vを逐次、個別に増減し、それらの増減に伴って変動する太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電流を、出力検出回路32A〜32Cを用いて検出する。また、個別制御部35A〜35Cは、その検出された出力電流と、同じく出力検出回路32A〜32Cにより検出される出力電圧V〜Vとの積である出力電力をストリング毎に算出する。そして、個別制御部35A〜35Cは、その算出された出力電力を参照しつつ、山登り法等により出力電圧V〜Vを、それぞれ、出力電力が最大電力Pmax〜Pmaxになる最適動作電圧と一致するようにフィードバック制御する。このようにして、太陽電池ストリング21A〜21Cの各々について最大点追従制御が独立して行われ、それらの各々から、供給可能な最大電力が引き出される。この最大点追従制御は、定期的に実行される。
(自立運転時)
自立運転時には、一括制御部36が、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を一律に制御する。一括制御部36は、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を、開放電圧が最も高い太陽電池ストリング21Bにおいてその出力端の電圧が開放電圧と同じになる電圧変換率に設定する。その設定がなされても、図4に示されるように、太陽電池ストリング21A、21Cの出力端の電圧を開放電圧と同じにすることはできないことから、太陽電池ストリング21A、21Cからは電力を引き出すことができない(1)。なお、各太陽電池ストリング21A〜21Cの開放電圧は、予め検出されているとする。
そして、一括制御部36は、キャパシタ38の両端電圧を計測して、その両端電圧が特定の値になるまで、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を上昇させる。上記(1)の状態で、昇圧チョッパ回路30Bの電圧変換率が上昇すると、太陽電池ストリング21Bにおいて、出力電圧が低下して、出力電力が徐々に増加する。その出力電力でも負荷5の消費電力に達しない場合、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率がさらに低減される。それにより、2番目に開放電圧が高い太陽電池ストリング21Cの出力端の電圧がその開放電圧よりも低くなると、太陽電池ストリング21Cからも電力を引き出せるようになる(2)。そして、太陽電池ストリング21B、21Cの出力電力の総和を負荷5に供給できるようになる。
それでも、負荷5への供給電力が負荷5の消費電力に対して不足する場合、各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率はさらに下げられる。それにより、3番目に開放電圧が高い太陽電池ストリング21Aの出力端の電圧がその開放電圧を下回った場合、太陽電池ストリング21Aからも電力を引き出せるようになる(3)。その結果、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電力の総和を負荷5に供給できるようになる。このように、一括制御部36は、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力を一纏めに制御し、それらの出力特性を併せた特性に応じて、それらから電力を引き出し、負荷5に必要十分な電力が供給されるようにする。
本実施形態では、昇圧チョッパ回路30A〜30Cの各々において、出力端の電圧が略一定であることから、電圧変換率を制御することにより、入力端の電圧を調整することができる。そのため、それらの電圧にそれぞれ等しい太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜Vを調整できる。
従って、連系運転時に、個別制御部35A〜35Cに昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率をそれぞれ個別に制御させることにより、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜Vをそれぞれそれらの出力特性に応じて調整できる。そのため、出力電圧V〜Vを、それぞれ、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電力が供給可能な最大値になる最適動作電圧に設定することができる。その結果、太陽電池ストリング21A〜21Cのそれぞれから、供給可能な最大電力を引き出すことができる。しかも、日照条件の変化等に起因して太陽電池ストリング21A〜21Cの各々の最適動作電圧が変わったとしても、太陽電池ストリング21A〜21Cの出力電圧V〜Vをそれぞれ最適動作電圧に追従させることにより、常に最大電力を引き出すことができる。
また、自立運転時に、一括制御部36に昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率を制御させることにより、太陽電池ストリング21A〜21Cに対して、それらの出力電圧V〜Vを一律に制御することができる。従って、太陽電池ストリング21A〜21Cは、出力電圧の制御によって、出力電力の調整が可能であることから、供給可能な最大電力の少ない太陽電池ストリングに電力出力の負担が集中してその太陽電池ストリングの電力出力が停止することを回避できる。そのため、太陽電池ストリング21A〜21Cから必要十分な電力を引き出すことができ、負荷5への電力供給の信頼性を向上することができる。
また、自立運転時に、一括制御部36による各昇圧チョッパ回路30A〜30Cの電圧変換率の制御により、太陽電池ストリング21A〜21Cから、負荷5の消費電力に応じた電力が引き出されるので、負荷5に過不足なく必要十分な電力を供給できる。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものでなく、使用目的に応じ、様々な変形が可能である。
1 太陽光発電システム
2 太陽電池パネル
21A、21B、21C 太陽電池ストリング
3 太陽光発電用パワーコンディショナ
30A、30B、30C 昇圧チョッパ回路(電圧変換回路)
31 インバータ回路(直流交流変換回路)
33 制御回路
35A、35B、35C 個別制御部
36 一括制御部
37 切替え部
4 電力系統
5 負荷

Claims (3)

  1. 一群の太陽電池パネルの直列接続体で構成された複数の太陽電池ストリングにそれぞれ
    入力端が接続され、出力端は互いに並列接続されており、前記太陽電池ストリングからの
    出力電圧を所定の電圧に変換する複数の電圧変換回路と、
    前記複数の電圧変換回路から出力される直流電力を交流電力に変換する直流交流変換回
    路と、
    前記複数の電圧変換回路の各々の電圧変換率を制御する制御回路を備えた太陽光発電用
    パワーコンディショナにおいて
    前記制御回路は、前記太陽光発電用パワーコンディショナが電力系統と連系運転すると
    きに、前記電圧変換率を、前記電圧変換回路毎に、その電圧変換回路に接続された前記太
    陽電池ストリングの出力特性に応じて個別に制御し、前記太陽光発電用パワーコンディシ
    ョナが自立運転するときに、前記各々の電圧変換率が同一になるように制御すると共に、
    前記直流交流変換回路の入力側の電圧が一定になるように制御することを特徴とする太陽
    光発電用パワーコンディショナ。
  2. 前記電圧変換回路は、昇圧チョッパ回路であり、
    前記制御回路は、前記昇圧チョッパ回路のチョッパ動作のデューティ比を調整すること
    により前記電圧変換率を制御することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電用パワー
    コンディショナ。
  3. 前記制御回路は、前記連系運転する際に、前記電圧変換回路毎に、その電圧変換回路に
    接続された前記太陽電池ストリングの出力電力が供給可能な最大値となるように、前記電
    圧変換率を制御し、前記自立運転する際に、前記直流交流変換回路の出力側に接続され該
    直流交流変換回路から電力供給を受ける負荷の消費電力に応じて、前記電圧変換率を制御
    することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽光発電用パワーコンディショナ
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