JP5940832B2 - 冷却庫 - Google Patents

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Description

本発明は、急速冷却庫等の冷却庫に関する。
従来、急速冷却庫の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、前面開口の冷却庫本体内における間口方向の一側に、加熱調理済みの食品を入れたトレイを複数段に収納できるようにした収納室が設けられるとともに、他側に設けられた設置室には、収納室と対面する方向の前後に亘って冷却ファンと冷却器とが収容された冷却ユニットが設置され、冷却ファンの駆動に伴い、収納室の空気が冷却ユニットの正面から吸い込まれて冷却器と熱交換することで冷気が生成され、その冷気が冷却ユニットの背面から吹き出されて収納室に循環供給されることにより、食品が急速冷却されるようになっている。
一方、この種の急速凍結庫では、食材の付着等で庫内が汚れやすいという事情があって、適宜に水洗いすることが望ましいが、冷却ユニットに収容された冷却器についても、食材から発生したガスが付着することで腐食することが懸念される。そこで、冷却ユニットについて、冷却器における上面並びに手前側と奥側の面の3周面を覆うようにカバー板を配してなる冷却器カバーの収納室側の面に、冷却ファンを収容したファンケースが、奥縁側を中心とした開閉可能に装着された構造とし、冷却器を水洗いする場合には、ファンケースを開けて冷却器カバーの正面側からホース等で水道水を掛けることができるようにした手段が一部で講じられている。
特開2010−190492号公報
ところで上記した冷却器カバーにおいては、手前側や奥側の面を構成するカバー板について、その収納室側の側縁から、冷却器の正面の手前側の縁部や奥縁を覆うようにして屈曲部が直角曲げされて形成され、同屈曲部の裏面を、除霜ヒータや、冷却器の温度を検知する除霜サーミスタの取付面として使用するようにしているものがある。このようにカバー板に屈曲部が設けられていると、正面から掛けられた水道水が屈曲部で遮られて、冷却器における手前側または奥側の端部に当たり辛く、同位置が十分に洗浄できないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、冷却器の端部の洗浄も良好にできるようにするところにある。
本発明の冷却庫は、前面開口の断熱箱体からなり前記前面開口に開閉扉を装着してなる冷却庫本体の内部には、間口方向の一側に被冷却物を収納する収納室が設けられるとともに、他側に設けられた設置室には、前記収納室と対面する方向の前後に亘って冷却ファンと冷却器とが収容された冷却ユニットが設置され、前記冷却ファンの駆動に伴い、前記収納室の空気が前記冷却ユニットの正面から吸い込まれて前記冷却器と熱交換することで冷気が生成され、その冷気が前記冷却ユニットの背面から吹き出されたのち前記収納室に循環供給されるものであって、前記冷却ユニットが、前記冷却器の上面並びに手前側と奥側の3周面を覆うようにカバー板を配してなる冷却器カバーの前記収納室側の面に、前記冷却ファンを収容したファンケースが奥縁側を中心とした開閉可能に装着され、かつ前記冷却器カバーの手前側の面を構成するカバー板には、洗浄水を通すことに機能する通孔が開口されているところに特徴を有する。
冷却器を洗浄水で洗浄する場合は、ファンケースを開けて冷却カバーの正面側(収納室と対向した面側)から洗浄水が掛けられる。それとともに、冷却器カバーの手前側のカバー板に洗浄水を掛けると、同カバー板に開口された通孔を通って洗浄水が冷却器における手前側の端部にも掛けられ、その手前側の端部が洗浄される。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記冷却器カバーの手前側の面を構成する前記カバー板には、複数の前記通孔が縦横に整列して全面に亘って形成されている。
冷却器を通過する前の庫内空気が冷却器カバーの手前側の面から流出することを極力防止しつつ、冷却器における手前側の端部を全面に亘って良好に洗浄することができる。
(2)前記冷却カバーの奥側の面を構成するカバー板の前記収納室側の側縁には、前記冷却器の正面の奥縁を覆う屈曲部が形成され、同屈曲部には、洗浄水を通すことに機能する縦長のスリットが開口されている。
冷却カバーの正面側から洗浄水を掛けた際に、奥側のカバー板の屈曲部に開口されたスリットを通って洗浄水が冷却器における奥側の端部にも掛けられ、その奥側の端部が洗浄される。
本発明によれば、冷却器の端部にも洗浄水を掛けることが可能となって同端部の洗浄も良好に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る急速冷却庫の一部切欠正面図 その内部構造を示す正面から見た縦断面図 急速冷却庫の背面図 その横断面図 冷却ユニットのファンケースを開けた状態の急速冷却庫の横断面図 冷却ユニットのファンケースを開けた状態の概略斜視図 冷却ユニットの一部切欠正面図 スペーサ板の斜視図 スペーサ板の取付動作を示す正面図 その取付完了時の正面図 ドレンパンの斜視図 ドレンパンの収容部分の構造を示す一部切欠正面図 トレイ受けの斜視図 その正面図 ベーカリ用天板を全段に収納した形態を示す庫内の正面図 ホテルパンを全段に収納した形態を示す庫内の正面図
<実施形態>
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図16に基づいて説明する。この実施形態では、急速冷却庫に適用した場合を例示している。
本実施形態の急速冷却庫は低背縦型であって、図1ないし図4に示すように、機械室90の上面に冷却庫本体10(以下、本体10)が載置され、機械室90の底面に配された脚11によって支持されている。
本体10は前面が開口されたやや横長の断熱箱体からなり、同本体10の前面開口部12には、断熱扉13が、正面から見た左側縁を中心として揺動開閉可能に装着されている。本体10の内部すなわち庫内では、図2に示すように、正面から見た右側の6割程度の領域が、食品の収納室15とされ、残りの左側の領域が、冷却ユニット20の設置室16となっている。
冷却ユニット20は、図5および図6にも示すように、冷却器21(蒸発器)と冷却ファン22とを組み付けてユニット化したものである。
冷却器21は、庫内の奥行方向に長いブロック状に形成されている。冷却器21には、同冷却器21の上面並びに手前側と奥側の面を覆うようにして、冷却器カバー25が取り付けられており、3枚のカバー板26,27,29を組み付けて概ね門形に形成されている。
手前カバー板26はコ字形断面に形成され、冷却器21の手前側の面を覆って装着される。
奥カバー板27は、冷却器21の奥面を間隔を開けて覆うように機能し、全体としては、手前カバー板26よりも幅広でかつ深いコ字形断面に形成され、正面側(収納室15に対向する側)の端縁から内方に直角曲げされた正面板27Aが、冷却器21よりも収納室15側に突出した形態で配される。この正面板27Aの手前の端縁には、L形をなす補助板28が取り付けられ、この補助板28の手前側を向いた先端部28Aが、冷却器21における正面の奥縁に沿って当てられるようになっている。
上カバー板29は、冷却器21の上面を覆って装着され、その正面側の端縁から鈎形をなして立ち上がるようにして取付板30が形成され、同取付板30が、設置室16の天井壁16Cにねじ止めされるようになっている。
冷却ファン22は、ファンケース35内に取り付けられている。ファンケース35は、冷却器カバー25の外形よりも一回り小さい背面側に開口した箱状に形成されている。ファンケース35の正面板35Aには、その中心位置に円形をなすシュラウド36が形成され、同シュラウド36内に冷却ファン22がブラケット(図示せず)により取り付けられている。
このファンケース35が、上記した冷却器カバー25の正面側に揺動開閉可能に取り付けられるようになっている。ファンケース35は、手前側の側面板35Bが、冷却器カバー25の手前カバー板26と面一となった状態で重ねられ、そのとき奥側の側面板35Cが、冷却器カバー25の奥カバー板27の正面板27Aに設けられた補助板28の基端部28Bに重ねられるようになっている。
ファンケース35の奥側の側面板35Cと、冷却器カバー25の奥カバー板27の正面板27Aとが突き合った隅部には、上下2箇所においてヒンジ38が設けられている。
ファンケース35が閉じられたときには、4面の側面板の開口縁が冷却器21(冷却器カバー25)の正面との間で塞がれ、また上記したように、ファンケース35の手前側の側面板35Bと、冷却器カバー25における手前カバー板26とが面一となって閉じられ、それらの開口縁同士の間には、上下2箇所において閉鎖状態に施錠する施錠装置39が設けられている。
ファンケース35の閉鎖時には、同ファンケース35内に取り付けられた冷却ファン22が、冷却器21の正面中央部の直前に位置し、施錠装置39を解錠すると、ファンケース35はヒンジ38を中心として図5の反時計回り方向に90度揺動して開放できるようになっている。
ファンケース35の開放は、後記するように、庫内を水洗いするときと併せて、冷却器21を水洗いする場合に利用されるようになっている。
ここで冷却器カバー25は、手前カバー板26では、収納室15側の側縁に屈曲形成された屈曲板26Aが、冷却器21における正面の手前側の縁部を覆い、また奥カバー板27では、L字形をなす補助板28が、冷却器21の正面の奥縁を覆うようにして配され、それぞれその裏面を、除霜ヒータや、冷却器21の温度を検知する除霜サーミスタの取付面として使用しており、すなわち冷却器21を正面から(収納室15側から)水洗いする場合に、手前側と奥側の端部が屈曲板26Aや補助板28で遮られて水が当たり難い構造となっている。
そこでその対策として、冷却器カバー25の手前カバー板26には、図2及び図6に示すように、縦向きの長孔からなる複数の通孔40が、横3列縦4段に整列されてほぼ全面に亘って開口されている。また、冷却器21の正面の奥縁を覆うように配された補助板28の手前を向いた先端部28Aには、その根元部分に、スリット42がほぼ全高に亘って開口されている。
冷却ユニット20は、庫内の左側の設置室16に設置されるようになっている。冷却ユニット20は、図4に示すように、その手前側と奥側の面が、それぞれ閉鎖された断熱扉13の裏面と設置室16の奥壁16Aとの間に所定間隔を開け、かつ正面視で左側面が設置室16の左側壁16Bとの間に所定間隔を開けた形態で配され、冷却器カバー25の上カバー板29に設けられた取付板30が設置室16の天井壁16Cにねじ止めにより固定され、また冷却器カバー25の背面の下縁部と、設置室16の左側壁16Bとの間にスペーサ板50が渡されて支持されている。したがって、当該スペーサ板50が取付板を兼用している。
スペーサ板50は、図4及び図8に示すように、冷却ユニット20と左側壁16Bとの間に取るべき間隔に相当した幅寸法と、冷却器21の奥行に相当する長さ寸法とを有する帯板状に形成されている。スペーサ板50における正面視で右側縁には、右側板51が立ち上がり形成され、同右側板51の上縁における手前側と奥側の端部には取付部52が突出形成され、それぞれねじの挿通孔53が形成されている。この右側板51が、冷却器カバー25の背面における下縁部に当てられて固定されるようになっている。
スペーサ板50の左側縁には左側板55が立ち上がり形成され、同左側板55が設置室16の左側壁16Bに当てられて固定されるようになっている。左側板55の奥縁には、図9に参照して示すように、左側壁16Bにねじ込まれて立てられた頭部付きのねじからなる掛止具45に差し込み可能な差込溝56が切り込み形成されている。一方、同左側板55の手前の縁部は手前側に延出され、同延出部57に横長の長孔からなるねじ46の挿通孔58が形成されている。
冷却ユニット20の下面側には、冷却器21からの除霜水を受けて溜めるドレンパン70が、手前側からの出し入れ可能に装着されるようになっている。このドレンパン70は、図11に示すように、冷却器21の奥行よりも少し大きい長さ寸法と、冷却器21の幅の2倍弱の幅を持った上面開放の箱状をなす本体部71を備え、同本体部71の左右の開口縁には、両端の所定長さ領域を除いて吊り下げ支持用のフランジ72が外方に張り出し形成されている。また、手前側の面の上縁には、鈎状に屈曲された把手部73が形成されている。
冷却ユニット20の下面側には、ドレンパン70の収容部75が形成されている。上記したスペーサ板50には、その幅方向の略中央部で、かつ手前側と奥側の端縁からそれぞれ所定寸法入った領域において、奥行方向に細長い水抜き溝60が開口されている。同水抜き溝60は詳細には、左側縁を繋げたままで板材を下向きに打ち出すことで形成されている。
また、打ち出された板材の下端部が右向きに直角曲げされることで、ドレンパン70の左側のフランジ72を受ける左レール部61Lが形成されている。
一方、冷却器カバー25の正面(収納室15と対向した面)の下縁部には、風向板63が奥行方向のほぼ全長に亘って取り付けられている。この風向板63は、図12に示すように、垂直板64の下縁部が正面視で右側に直角曲げされたのち、その突出端側がさらに下側と左側とに二度曲げされることで、ドレンパン70の右側のフランジ72を受ける右レール部61Rが形成されている。風向板63の垂直板64が、冷却器21ケースの正面の下縁部における所定高さ位置にねじ止めされて固定されると、右レール部61Rは、上記したスペーサ板50の左レール部61Lと、同じ高さ位置において所定間隔を開けて対向して配されるようになっている。
ドレンパン70は、収容部75を構成する左右のレール部61L,61Rに対して左右のフランジ72を載せて支持され、同フランジ72をレール部61L,61Rに沿って摺動させつつ出し入れ可能となっている。ドレンパン70が正規に収納された場合は、冷却器21の下面を全面に亘って受けることができるようになっている。
冷却ユニット20の取付手順の一例を示すと、冷却器カバー25の背面下縁部にスペーサ板50の右側板51が予め取り付けられ、図9に示すように、同スペーサ板50の左側板55を設置室16の左側壁16Bに沿わせつつ冷却ユニット20を前方から挿入する。左側板55の奥縁の差込溝56が、左側壁16Bに立てられた掛止具45に差し込まれて支持されたところで、冷却器カバー25の取付板30を天井壁16Cにねじ止めして固定し、最後に図10に示すように、スペーサ板50の左側板55の挿通孔58にねじ46を通して、左側壁16Bのねじ孔47にねじ込んで固定する。これにより、冷却ユニット20は定位置に取り付けられる。
上記した庫内右側の収納室15には、トレイTが複数段(最大5段)に亘り、前方から出し入れされて収納可能となっている。トレイTとしては、ベーカリ用天板Ta(図15参照)やホテルパンTb(図16参照)が挙げられる。そのため、収納室15の左右の側面となる冷却ユニット20におけるファンケース35の正面板35Aと、収納室15の右側壁15Bとに、一対のトレイ受け80が対向して取り付けられるようになっている。
トレイ受け80は、ステンレス鋼線等の線材を素材として、図13及び図14に示す形状に形成されている。
詳細には、所定間隔を開けて配される左右一対の縦棒81を備えており、各縦棒81の上下両端には、やや縦長の六角形をなす取付環82が形成されている。両縦棒81の間には、載置棒83が一定のピッチで5段にわたって差し渡されている。
各載置棒83は基本的には、両端を同方向に直角曲げした平面コ字形をなし、屈曲部84の先端から上向きまたは下向きに取付部85が曲げ形成されている。より詳細には、線材を方形の枠状に形成したものの両端を直角曲げすることで、2本の載置棒83を一体的に備えたものが2組と、単に線材の両端を曲げ加工したものが1本備えられている。いずれにしても、各載置棒83は両縦棒81の間に渡され、両端の取付部85が縦棒81の外面に当てられて溶接により固定されている。
ここで、図14に示すように、上側の取付環82は、最上段の載置棒83の上方に突出した位置にあり、一方、下側の取付環82は、最下段の載置棒83よりも上方に入り込んだ位置にあり、すなわち当該トレイ受け80は、上下方向には非対称形状となっている。
一方、冷却ユニット20におけるファンケース35の正面板35Aと、収納室15の右側壁15Bとには、それぞれ対応する4箇所に取付具87が取り付けられている。各トレイ受け80は、四隅の取付環82を対応する取付具87に掛止することにより、収納室15の左右の側面に対向した形態で着脱可能に取り付けられるようになっている。
上記のようにトレイ受け80は上下非対称に形成されていて、トレイTとしてベーカリ用天板Taを適用する場合と、ホテルパンTbを適用する場合とで、上下反転させて使い分けるようになっている。
すなわち、ベーカリ用天板Taを用いる場合は、トレイ受け80を図14に示す向きで装着する。その場合は、図15に示すように、トレイ受け80における最上段に位置する載置棒83と、収納室15の天井壁15Cとの間隔が大きく取られる。ベーカリ用天板Taは、底面の左右の側縁部を、同じ段で対向した載置棒83に載せつつ、前方から出し入れされて収納され、上記のように天井側にスペースが大きく取られていることで、5段すべてにベーカリ用天板Taを収納する場合に有用である。
一方、ホテルパンTbを用いる場合は、トレイ受け80を図14とは上下反転させた向きで装着する。その場合は、図16に示すように、トレイ受け80における最下段に位置する載置棒83と、収納室15の底壁15Dとの間隔が大きく取られる。ホテルパンTbは、左右のフランジを同じ段で対向した載置棒83に載せつつ、同じく前方から出し入れされて収納される。上記のように底壁15D側にスペースが大きく取られていることで、5段すべてにホテルパンTbを収納する場合に有用である。
なお、トレイ受け80を上下任意の向きで装着して、ベーカリ用天板TaとホテルパンTbとを混在させた形態で収納することも可能である。
最後に、機械室90の構造を簡単に説明する。機械室90の前面にはフロントパネル91が着脱可能に張られており、図1に示すように、同フロントパネル91における左側の略3/4の領域に吸気口92が形成されている。機械室90の内部には冷凍装置93が設置されており、主には吸気口92の直後に凝縮器ファン94Aが装備された凝縮器94(図2の鎖線)が、その後方に圧縮機95が配されて引き出し可能な載置台96上に設置されている。この冷凍装置93と、上記した冷却ユニット20に設けられた冷却器21とが冷媒配管97によって循環接続され、冷凍回路が構成されている。機械室90における背面と左右の側面には、排熱等の排気口98が形成されている。
続いて、本実施形態の作用を説明する。当該急速冷却庫は、加熱調理後の食品を短時間で冷却することに用いられる。
調理後の食品はトレイTに入れられ、同トレイTは、左右のトレイ受け80の同じ段の載置棒83で受けられつつ、最大5段にわたって収納室15内に収納される。トレイTの収納が完了したら、断熱扉13を閉じる。係る状態で冷却運転がなされ、すなわち冷凍装置93(圧縮機95)と冷却ファン22とが運転されると、図4の矢線に示すように、収納室15の空気がファンケース35の吸込口36Aを通って冷却ユニット20内に吸引されて冷却器21を通過する間に冷気が生成され、冷却ユニット20の背面側に吹き出された冷気が、庫内の左側壁16Bに当たって手前と奥に分かれて同冷却ユニット20の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、収納室15に送り込まれるといった循環流を生じ、これによりトレイTに入れられた食品が急速冷却される。
この間、凝縮器94の後面に配された凝縮器ファン94Aが併せて駆動されることにより、機械室90のフロントパネル91の吸気口92から外気が吸い込まれて、凝縮器94を通過することにより凝縮器94が冷却され、冷却に供した後の排熱は、機械室90の後面や側面に設けられた排気口98を通して外部に排出される。
所定時間が経過したら冷却運転が停止され、断熱扉13を開いたのち、トレイTが庫外に出される。
本体10内を清掃する場合は、ホース等で庫内の壁面に向けて水道水を掛けることで行われる。このとき、冷却ユニット20内を併せて水洗いする場合は、両トレイ受け80を外して庫外に出したのち、冷却ユニット20の施錠装置39を外して、図5に示すように、ファンケース35を奥壁15Aに向けて開く。そうすると、冷却器カバー25内の冷却器21並びに冷却ファン22が庫内に開放された状態となるから、直接に水を掛けて洗浄できる。
ここで、冷却器21は、正面における手前側の縁部と奥縁とが、それぞれ手前カバー板26の屈曲板26Aと、奥カバー板27の補助板28で覆われて、水が掛かり難い構造となっている。しかしながら、手前カバー板26には、複数の通孔40が整列されてほぼ全面に亘って開口されている一方、奥カバー板27に設けられた補助板28の手前を向いた先端部の根元部分には、スリット42がほぼ全高に亘って開口されているから、手前カバー板26に向けて水を掛ければ、通孔40を通って水が冷却器21における手前側の端部にも掛けられ、また、補助板28に向けて収納室15から水を掛ければ、スリット42を通って冷却器21における奥側の端部にも掛けられる。
また、上記のように庫内に水を掛けて洗浄する場合に、洗浄に供したのちの排水の一部等がスペーサ板50に降り懸かる可能性があるが、降り懸かった排水等は、同スペーサ板50に開口された水抜き溝60を通って、左側のフランジ72に落ちたのち、また直接にドレンパン70内の左側縁部に滴下して受けられる。ドレンパン70に溜まった排水は、除霜運転時に溜められた除霜水とともに庫外に廃棄すればよい。
以上説明したように本実施形態では、冷却器21を覆って装着される冷却器カバー25において、手前カバー板26には、複数の通孔40が整列されてほぼ全面に亘って開口されている一方、奥カバー板27に設けられた補助板28の手前を向いた先端部28Aの根元部分には、スリット42がほぼ全高に亘って開口されている。
そのため、手前カバー板26に向けて手前側から水を掛ければ、通孔40を通って水が冷却器21における手前側の端部にも掛けられ、また、補助板28に向けて収納室15側から水を掛ければ、スリット42を通って冷却器21における奥側の端部にも掛けられる。結果、冷却器21における手前側と奥側の両端部についても、十分に水洗いすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)手前カバー板に形成される通孔の形状は上記実施形態に例示した形状に限らず、丸孔等の適宜形状に形成でき、また、同通孔は必ずしも全面に亘って形成されていなくてもよい。
(2)奥カバー板に設けられた補助板に形成されるスリットは、同補助板の強度等を考慮して複数に分割されていてもよい。
(3)奥カバー板側のスリットはこれを割愛してもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(4)冷却ユニットの配設位置は、上記実施形態とは逆に、庫内における正面視で右側に配置されていてもよい。
(5)本発明は上記実施形態に例示した急速冷却庫に限らず、庫内の左右一側に被冷却物の収納室が設けられる一方、他側に同収納室と対向するように冷却ユニットが設けられた冷却庫全般に広く適用することができる。
10…冷却庫本体 12…前面開口部 13…断熱扉(開閉扉) 15…収納室 16…設置室 20…冷却ユニット 21…冷却器 22…冷却ファン 25…冷却器カバー 26…手前カバー板 27…奥カバー板 28A…(補助板28の)先端部(屈曲部) 29…上カバー板 35…ファンケース 38…ヒンジ 40…通孔 42…スリット

Claims (2)

  1. 前面開口の断熱箱体からなり前記前面開口に開閉扉を装着してなる冷却庫本体の内部には、間口方向の一側に被冷却物を収納する収納室が設けられるとともに、他側に設けられた設置室には、前記収納室と対面する方向の前後に亘って冷却ファンと冷却器とが収容された冷却ユニットが設置され、前記冷却ファンの駆動に伴い、前記収納室の空気が前記冷却ユニットの正面から吸い込まれて前記冷却器と熱交換することで冷気が生成され、その冷気が前記冷却ユニットの背面から吹き出されたのち前記収納室に循環供給されるものであって、
    前記冷却ユニットが、前記冷却器の上面並びに手前側と奥側の3周面を覆うようにカバー板を配してなる冷却器カバーの前記収納室側の面に、前記冷却ファンを収容したファンケースが奥縁側を中心とした開閉可能に装着され、
    かつ前記冷却器カバーの手前側の面を構成するカバー板には、洗浄水を通すことに機能する通孔が開口されており、
    前記冷却器カバーの奥側の面を構成するカバー板の前記収納室側の側縁には、前記冷却器の正面の奥縁を覆う屈曲部が形成され、同屈曲部には、洗浄水を通すことに機能する縦長のスリットが開口されていることを特徴とする冷却庫。
  2. 前記冷却器カバーの手前側の面を構成する前記カバー板には、複数の前記通孔が縦横に整列して全面に亘って形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却庫。
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