JP5939292B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
本発明は、可燃性冷媒が使用される空気調和機に関する。
従来から、可燃性冷媒が使用される空気調和機において、空気調和機の室内機に冷媒ガ
ス検出センサが取り付けられたものが知られている。
ス検出センサが取り付けられたものが知られている。
空気調和機の室内機として、吸込口と、複数の吹出口とを有し、吸込口から吸い込まれ
た空気は複数の吹出口から室内に吹き出されるものがある。このような室内機では、複数
の吹出口のうちの一部の吹出口が閉塞された状態(吹出口に向かう流路の開口面積が小さ
く制限された状態)で運転されることがあり、この運転では、閉塞されてない他の吹出口
だけから空気を吹き出される。例えば、室内機の上端近くに配置された上側吹出口と、下
端近くに配置された下側吹出口とを有する空気調和機において、下側吹出口が閉塞された
状態で運転されることがあり、この運転では、閉塞されてない上側吹出口だけから空気を
吹き出される。このように、一部の吹出口が閉塞された状態で運転されているときに、室
内機において冷媒ガスが漏れた場合、その漏れた冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的
に滞留する問題がある。
た空気は複数の吹出口から室内に吹き出されるものがある。このような室内機では、複数
の吹出口のうちの一部の吹出口が閉塞された状態(吹出口に向かう流路の開口面積が小さ
く制限された状態)で運転されることがあり、この運転では、閉塞されてない他の吹出口
だけから空気を吹き出される。例えば、室内機の上端近くに配置された上側吹出口と、下
端近くに配置された下側吹出口とを有する空気調和機において、下側吹出口が閉塞された
状態で運転されることがあり、この運転では、閉塞されてない上側吹出口だけから空気を
吹き出される。このように、一部の吹出口が閉塞された状態で運転されているときに、室
内機において冷媒ガスが漏れた場合、その漏れた冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的
に滞留する問題がある。
そこで、本発明の目的は、室内機において冷媒ガスが漏れた場合に、その漏れた冷媒ガ
スが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防止できる空気調和機を提供することで
ある。
スが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防止できる空気調和機を提供することで
ある。
第1の発明にかかる空気調和機は、空気を室内空間に吹き出す複数の吹出口を有する室内機を備え、可燃性冷媒が使用される空気調和機であって、前記複数の吹出口にそれぞれ向かう流路の少なくとも1つに配置され、当該流路の開口面積を調整する調整機構と、前記室内機に配置される冷媒ガス検出センサと、前記調整機構を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記複数の吹出口のうちの一部の第1吹出口に向かう流路の開口面積が小さく制限されることにより第1風量の空気が吹き出される第1吹出口と、第1風量より大きい第2風量の空気が吹き出される第2吹出口とを有する運転状態において、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一部の第1吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積を大きくするように制御することを特徴とする。
この空気調和機では、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の開口面積が小
さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、そ
の一部の吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏
れた冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防止できる。
さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、そ
の一部の吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏
れた冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防止できる。
第2の発明にかかる空気調和機は、第1の発明にかかる空気調和機において、前記制御
手段は、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一部の第1吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量を増加させることを特徴とする。
手段は、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一部の第1吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量を増加させることを特徴とする。
この空気調和機では、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の開口面積が小
さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、そ
の一部の吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量が増加されるので、漏れた冷
媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、そ
の一部の吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量が増加されるので、漏れた冷
媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
第3の発明にかかる空気調和機は、第1または第2の発明にかかる空気調和機において
、前記制御手段は、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一
部の第1吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風向を下方に変更することを特徴とする。
、前記制御手段は、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一
部の第1吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風向を下方に変更することを特徴とする。
この空気調和機では、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の開口面積が小
さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、そ
の一部の吹出口以外の吹出口における風向が下方に変更されるので、漏れた冷媒ガスが室
内空間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、そ
の一部の吹出口以外の吹出口における風向が下方に変更されるので、漏れた冷媒ガスが室
内空間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
第4の発明にかかる空気調和機は、第1−第3のいずれかの発明にかかる空気調和機に
おいて、 前記複数の吹出口は、ケーシングの上端部に配置された上側吹出口と、前記上
側吹出口より下方に配置された下側吹出口とを含んでおり、前記制御手段は、前記下側吹
出口に向かう流路の開口面積が小さく制限された運転状態において、前記冷媒ガス検出セ
ンサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記下側吹出口に向かう流路の開口面積を大き
くするように制御することを特徴とする。
おいて、 前記複数の吹出口は、ケーシングの上端部に配置された上側吹出口と、前記上
側吹出口より下方に配置された下側吹出口とを含んでおり、前記制御手段は、前記下側吹
出口に向かう流路の開口面積が小さく制限された運転状態において、前記冷媒ガス検出セ
ンサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記下側吹出口に向かう流路の開口面積を大き
くするように制御することを特徴とする。
この空気調和機では、上側吹出口と下側吹出口のうちの下側吹出口に向かう流路の開口
面積が小さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた
場合、その下側吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏れた冷媒ガスが室内
空間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
面積が小さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた
場合、その下側吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏れた冷媒ガスが室内
空間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
第5の発明にかかる空気調和機は、第1−第4のいずれかの発明にかかる空気調和機に
おいて、前記室内機は、床置き型の室内機であることを特徴とする。
おいて、前記室内機は、床置き型の室内機であることを特徴とする。
この空気調和機は、漏れた冷媒ガスが室内空間の床付近に局所的に滞留するのを防止で
きる床置き型の室内機を有している。
きる床置き型の室内機を有している。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の開口面積が小さく
制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、その一
部の吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏れた
冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防止できる。
制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、その一
部の吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏れた
冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防止できる。
第2の発明では、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の開口面積が小さく
制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、その一
部の吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量が増加されるので、漏れた冷媒ガ
スが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、その一
部の吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量が増加されるので、漏れた冷媒ガ
スが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
第3の発明では、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の開口面積が小さく
制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、その一
部の吹出口以外の吹出口における風向が下方に変更されるので、漏れた冷媒ガスが室内空
間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合、その一
部の吹出口以外の吹出口における風向が下方に変更されるので、漏れた冷媒ガスが室内空
間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
第4の発明では、上側吹出口と下側吹出口のうちの下側吹出口に向かう流路の開口面積
が小さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合
、その下側吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏れた冷媒ガスが室内空間
の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
が小さく制限された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場合
、その下側吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるので、漏れた冷媒ガスが室内空間
の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
第5の発明では、漏れた冷媒ガスが室内空間の床付近に局所的に滞留するのを防止でき
る床置き型の室内機を有している。
る床置き型の室内機を有している。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る空気調和機の実施の形態について説明する。
[空気調和機の全体構成]
図1に示すように、本実施形態の空気調和機は、圧縮機1と、圧縮機1の吐出側が一端
に接続された四路切換弁2と、四路切換弁2の他端に一端が接続された室外熱交換器3と
、室外熱交換器3の他端に一端が接続された電動膨張弁4と、電動膨張弁4の他端に閉鎖
弁12、連絡配管L1を介して一端が接続された室内熱交換器5と、室内熱交換器5の他
端に閉鎖弁13、連絡配管L2、四路切換弁2を介して一端が接続され、他端が圧縮機1
の吸入側に接続されたアキュムレータ6とを備えている。上記の圧縮機1、四路切換弁2
、室外熱交換器3、電動膨張弁4、室内熱交換器5およびアキュムレータ6で冷媒回路が
構成されている。
図1に示すように、本実施形態の空気調和機は、圧縮機1と、圧縮機1の吐出側が一端
に接続された四路切換弁2と、四路切換弁2の他端に一端が接続された室外熱交換器3と
、室外熱交換器3の他端に一端が接続された電動膨張弁4と、電動膨張弁4の他端に閉鎖
弁12、連絡配管L1を介して一端が接続された室内熱交換器5と、室内熱交換器5の他
端に閉鎖弁13、連絡配管L2、四路切換弁2を介して一端が接続され、他端が圧縮機1
の吸入側に接続されたアキュムレータ6とを備えている。上記の圧縮機1、四路切換弁2
、室外熱交換器3、電動膨張弁4、室内熱交換器5およびアキュムレータ6で冷媒回路が
構成されている。
また、この空気調和機は、室外熱交換器3の近傍に配置された室外ファン7と、室内熱
交換器5の近傍に配置された室内ファン8とを備えている。上記の圧縮機1、四路切換弁
2、室外熱交換器3、電動膨張弁4、アキュムレータ6、及び室外ファン7は、室外機1
0に配置され、室内熱交換器5、及び室内ファン8は、室内機20に配置されている。
交換器5の近傍に配置された室内ファン8とを備えている。上記の圧縮機1、四路切換弁
2、室外熱交換器3、電動膨張弁4、アキュムレータ6、及び室外ファン7は、室外機1
0に配置され、室内熱交換器5、及び室内ファン8は、室内機20に配置されている。
この空気調和機では、暖房運転時、四路切換弁2を実線の切換え位置に切り換えて、圧
縮機1を起動すると、圧縮機1から吐出された高圧冷媒が四路切換弁2を通って室内熱交
換器5に入る。そして、室内熱交換器5で凝縮した冷媒は、電動膨張弁4で減圧された後
に室外熱交換器3に入る。室外熱交換器3で蒸発した冷媒が四路切換弁2およびアキュム
レータ6を介して圧縮機1の吸入側に戻る。こうして、圧縮機1、室内熱交換器5、電動
膨張弁4、室外熱交換器3およびアキュムレータ6で構成された冷媒回路を冷媒が循環し
て、冷凍サイクルを実行する。そして、室内ファン8により室内熱交換器5を介して室内
空気を循環させることにより室内を暖房する。
縮機1を起動すると、圧縮機1から吐出された高圧冷媒が四路切換弁2を通って室内熱交
換器5に入る。そして、室内熱交換器5で凝縮した冷媒は、電動膨張弁4で減圧された後
に室外熱交換器3に入る。室外熱交換器3で蒸発した冷媒が四路切換弁2およびアキュム
レータ6を介して圧縮機1の吸入側に戻る。こうして、圧縮機1、室内熱交換器5、電動
膨張弁4、室外熱交換器3およびアキュムレータ6で構成された冷媒回路を冷媒が循環し
て、冷凍サイクルを実行する。そして、室内ファン8により室内熱交換器5を介して室内
空気を循環させることにより室内を暖房する。
これに対して、冷房運転時(除湿運転時を含む)は、四路切換弁2を点線の切換え位置
に切り換えて、圧縮機1を起動すると、圧縮機1から吐出された高圧冷媒が四路切換弁2
を通って室外熱交換器3に入る。そして、室外熱交換器3で凝縮した冷媒は、電動膨張弁
4で減圧された後に室内熱交換器5に入る。室内熱交換器5で蒸発した冷媒が四路切換弁
2およびアキュムレータ6を介して圧縮機1の吸入側に戻る。こうして、圧縮機1、室外
熱交換器3、電動膨張弁4、室内熱交換器5およびアキュムレータ6の順に冷媒が循環す
る冷凍サイクルを実行する。そして、室内ファン8により室内熱交換器5を介して室内空
気を循環させることにより室内を冷房する。
に切り換えて、圧縮機1を起動すると、圧縮機1から吐出された高圧冷媒が四路切換弁2
を通って室外熱交換器3に入る。そして、室外熱交換器3で凝縮した冷媒は、電動膨張弁
4で減圧された後に室内熱交換器5に入る。室内熱交換器5で蒸発した冷媒が四路切換弁
2およびアキュムレータ6を介して圧縮機1の吸入側に戻る。こうして、圧縮機1、室外
熱交換器3、電動膨張弁4、室内熱交換器5およびアキュムレータ6の順に冷媒が循環す
る冷凍サイクルを実行する。そして、室内ファン8により室内熱交換器5を介して室内空
気を循環させることにより室内を冷房する。
この空気調和機では、可燃性冷媒が使用される。本発明において「可燃性冷媒」とは、
可燃性冷媒のほか微燃性冷媒を含む。この空気調和機では、微燃性冷媒であるR32が用
いられるが、例えばR290が用いられてもよい。また、この空気調和機では、空気より
も比重が大きい冷媒が使用される。
可燃性冷媒のほか微燃性冷媒を含む。この空気調和機では、微燃性冷媒であるR32が用
いられるが、例えばR290が用いられてもよい。また、この空気調和機では、空気より
も比重が大きい冷媒が使用される。
[室内機]
図2−図4に示すように、室内機20は、床置き型の室内機であって、室内の壁面に後
面側が取り付けられる略長方形状の底フレーム21と、底フレーム21の前面側に取り付
けられ、前面に略長方形状の開口部22cを有する前面グリル22と、前面グリル22の
開口部22cを覆うように取り付けられた前面パネル23とを備えている。この底フレー
ム21、前面グリル22、及び前面パネル23により、ケーシング20aが形成されてい
る。
図2−図4に示すように、室内機20は、床置き型の室内機であって、室内の壁面に後
面側が取り付けられる略長方形状の底フレーム21と、底フレーム21の前面側に取り付
けられ、前面に略長方形状の開口部22cを有する前面グリル22と、前面グリル22の
開口部22cを覆うように取り付けられた前面パネル23とを備えている。この底フレー
ム21、前面グリル22、及び前面パネル23により、ケーシング20aが形成されてい
る。
前面グリル22の上部には、上側吹出口22aが設けられ、前面グリル22の下部には
、下側吹出口22bが設けられている。上側吹出口22aに連通する上側吹き出し通路P
1には、上下方向について上側吹出口22aから吹き出される空気流の風向を変更する上
下フラップ24が設けられている。上下フラップ24には、フラップモータ24a(図7
参照)が接続されている。上下フラップ24は、フラップモータ24aの駆動により、水
平方向に沿った回転軸の周りを回動可能である。この上下フラップ24は、冷房運転およ
び暖房運転時には、図4に示す上下風向制御範囲において回動して、上側吹出口22aか
ら冷風または温風を前方かつ斜め上方に吹き出す。また、運転停止時は、図2に示すよう
に、上側吹出口22aを閉じる。
、下側吹出口22bが設けられている。上側吹出口22aに連通する上側吹き出し通路P
1には、上下方向について上側吹出口22aから吹き出される空気流の風向を変更する上
下フラップ24が設けられている。上下フラップ24には、フラップモータ24a(図7
参照)が接続されている。上下フラップ24は、フラップモータ24aの駆動により、水
平方向に沿った回転軸の周りを回動可能である。この上下フラップ24は、冷房運転およ
び暖房運転時には、図4に示す上下風向制御範囲において回動して、上側吹出口22aか
ら冷風または温風を前方かつ斜め上方に吹き出す。また、運転停止時は、図2に示すよう
に、上側吹出口22aを閉じる。
一方、下側吹出口22bに連通する下側吹き出し通路P2内には、下側吹出口22bを
開閉するシャッター30と、左右方向について下側吹出口22bから吹き出される空気流
の風向を変更する左右フラップ31が配置されている。シャッター30には、シャッター
モータ30bが接続されている。シャッター30は、シャッターモータ30bの駆動によ
り、図4に示すように、水平方向に沿った軸30aを中心に回動する。このシャッター3
0は、一点鎖線で示すAの位置で停止して、下側吹出口22bを開き、一点鎖線で示すB
の位置で停止して、下側吹出口22bを閉じる。なお、左右フラップ31は、手動でフラ
ップの向きが調整されるものである。
開閉するシャッター30と、左右方向について下側吹出口22bから吹き出される空気流
の風向を変更する左右フラップ31が配置されている。シャッター30には、シャッター
モータ30bが接続されている。シャッター30は、シャッターモータ30bの駆動によ
り、図4に示すように、水平方向に沿った軸30aを中心に回動する。このシャッター3
0は、一点鎖線で示すAの位置で停止して、下側吹出口22bを開き、一点鎖線で示すB
の位置で停止して、下側吹出口22bを閉じる。なお、左右フラップ31は、手動でフラ
ップの向きが調整されるものである。
また、上記前面パネル23の上側には、上側吸込口23aが設けられ、前面パネル23
の下側には、下側吸込口23bが設けられ、さらに前面パネル23の左右の側面には、側
方吸込口23c(図2では右側のみを示す)が設けられている。
の下側には、下側吸込口23bが設けられ、さらに前面パネル23の左右の側面には、側
方吸込口23c(図2では右側のみを示す)が設けられている。
図4に示すように、底フレーム21の略中央には、ファンモータ26が固定されている
。このファンモータ26の軸が接続された室内ファン8が、軸が前後方向になるように底
フレーム21に配置されている。室内ファン8は、前面側から吸い込んだ空気を軸に対し
て半径方向外側に吹き出すターボファンである。また、底フレーム21は、室内ファン8
の前面側に形成されたベルマウス27を有している。そして、ベルマウス27の前面側に
室内熱交換器5が配置され、その室内熱交換器5の前面側に前面グリル22が取り付けら
れる。また、その前面グリル22のさらに前面側に前面パネル23が取り付けられる。前
面グリル22の開口部22cには、フィルタ25が取り付けられている。
。このファンモータ26の軸が接続された室内ファン8が、軸が前後方向になるように底
フレーム21に配置されている。室内ファン8は、前面側から吸い込んだ空気を軸に対し
て半径方向外側に吹き出すターボファンである。また、底フレーム21は、室内ファン8
の前面側に形成されたベルマウス27を有している。そして、ベルマウス27の前面側に
室内熱交換器5が配置され、その室内熱交換器5の前面側に前面グリル22が取り付けら
れる。また、その前面グリル22のさらに前面側に前面パネル23が取り付けられる。前
面グリル22の開口部22cには、フィルタ25が取り付けられている。
この空気調和機では、運転が開始されると、ファンモータ26が駆動して、室内ファン
8が回転する。そして、室内ファン8の回転によって、上側吸込口23a、下側吸込口2
3b、及び側方吸込口23cから室内機20の内部に室内空気が吸い込まれて、室内機2
0の内部に吸い込まれた室内空気は、室内熱交換器5で熱交換された後、上側吹出口22
aおよび下側吹出口22bから室内に吹き出される。なお、シャッター30が、下側吹出
口22bを閉じている場合には、室内機20の内部に吸い込まれた室内空気は、上側吹出
口22aのみから吹き出される。
8が回転する。そして、室内ファン8の回転によって、上側吸込口23a、下側吸込口2
3b、及び側方吸込口23cから室内機20の内部に室内空気が吸い込まれて、室内機2
0の内部に吸い込まれた室内空気は、室内熱交換器5で熱交換された後、上側吹出口22
aおよび下側吹出口22bから室内に吹き出される。なお、シャッター30が、下側吹出
口22bを閉じている場合には、室内機20の内部に吸い込まれた室内空気は、上側吹出
口22aのみから吹き出される。
このように、本実施形態の空気調和機では、シャッター30により下側吹出口22bに
向かう流路を開いて、下側吹出口22bから風が吹き出される吹出可能状態とすることが
可能であるとともに、シャッター30により下側吹出口22bに向かう流路を閉じて、下
側吹出口22bから風が吹き出されない吹出不可能状態とすることが可能である。したが
って、シャッター30は、下側吹出口22bに向かう流路に配置され、下側吹出口22b
に向かう流路の開口面積を調整する調整機構として機能するものであって、下側吹出口2
2bから風が吹き出される吹出可能状態と、下側吹出口22bから風が吹き出されない吹
出不可能状態とを切り換えるものである。本発明において、下側吹出口22bが吹出不可
能状態であるときの下側吹出口22bに向かう流路の開口面積は0と考えられ、下側吹出
口22bが吹出不可能状態から吹出可能状態に切り換えられたとき、下側吹出口22bの
開口面積は広げられることにより0より大きくなると考えられる。よって、本実施形態の
空気調和機では、上側吹出口22aおよび下側吹出口22bから風が吹き出される運転状
態と、上側吹出口22aだけから風が吹き出される運転状態(下側吹出口22bから風が
吹き出されない運転状態)とのいずれかを取り得る。
向かう流路を開いて、下側吹出口22bから風が吹き出される吹出可能状態とすることが
可能であるとともに、シャッター30により下側吹出口22bに向かう流路を閉じて、下
側吹出口22bから風が吹き出されない吹出不可能状態とすることが可能である。したが
って、シャッター30は、下側吹出口22bに向かう流路に配置され、下側吹出口22b
に向かう流路の開口面積を調整する調整機構として機能するものであって、下側吹出口2
2bから風が吹き出される吹出可能状態と、下側吹出口22bから風が吹き出されない吹
出不可能状態とを切り換えるものである。本発明において、下側吹出口22bが吹出不可
能状態であるときの下側吹出口22bに向かう流路の開口面積は0と考えられ、下側吹出
口22bが吹出不可能状態から吹出可能状態に切り換えられたとき、下側吹出口22bの
開口面積は広げられることにより0より大きくなると考えられる。よって、本実施形態の
空気調和機では、上側吹出口22aおよび下側吹出口22bから風が吹き出される運転状
態と、上側吹出口22aだけから風が吹き出される運転状態(下側吹出口22bから風が
吹き出されない運転状態)とのいずれかを取り得る。
図5、図6に示すように、室内熱交換器5の下方には、室内熱交換器5で生じた空気中
からの凝縮水を受け取って排水するためのドレンパン28が配置されている。また、室内
熱交換器5の右外側(長手方向外側)、かつ上方には、電装品箱50が配置されている。
電装品箱50の下方には、冷媒ガス検出センサ9が着脱可能に取り付けられている。この
冷媒ガス検出センサ9は、室内熱交換器5及びドレンパン28の右外側(長手方向外側)
に配置される。
からの凝縮水を受け取って排水するためのドレンパン28が配置されている。また、室内
熱交換器5の右外側(長手方向外側)、かつ上方には、電装品箱50が配置されている。
電装品箱50の下方には、冷媒ガス検出センサ9が着脱可能に取り付けられている。この
冷媒ガス検出センサ9は、室内熱交換器5及びドレンパン28の右外側(長手方向外側)
に配置される。
この空気調和機では、万一、室内熱交換器5内の冷媒配管が破損するなどして、冷媒ガ
スが漏洩した場合、空気より比重の大きい冷媒ガスは下方に流れて、ドレンパン28に達
する。ドレンパン28に達した冷媒ガスは、ドレンパン28の左端側から右端側に向かっ
て流れるため、ドレンパン28に達した冷媒ガスは、長手方向について冷媒ガス検出セン
サ9側において、ドレンパン28から溢れやすい。溢れた冷媒ガスは、室内機20の底に
滞留し、室内機20から外部に漏洩する。
スが漏洩した場合、空気より比重の大きい冷媒ガスは下方に流れて、ドレンパン28に達
する。ドレンパン28に達した冷媒ガスは、ドレンパン28の左端側から右端側に向かっ
て流れるため、ドレンパン28に達した冷媒ガスは、長手方向について冷媒ガス検出セン
サ9側において、ドレンパン28から溢れやすい。溢れた冷媒ガスは、室内機20の底に
滞留し、室内機20から外部に漏洩する。
(電装品箱)
電装品箱50には、制御部51が収納されており、空気調和機の冷暖房運転等に必要な
各構成部品の制御を行う。この制御部51には、図7に示すように、ファンモータ26、
冷媒ガス検出センサ9、フラップモータ24a、シャッターモータ30bが接続されてお
り、室内ファン8、上下フラップ24、シャッター30の制御を行ったり、冷媒ガス検出
センサ9で検出された冷媒ガスの検出結果に基づいて、冷媒漏れの有無を判断したりする
。
電装品箱50には、制御部51が収納されており、空気調和機の冷暖房運転等に必要な
各構成部品の制御を行う。この制御部51には、図7に示すように、ファンモータ26、
冷媒ガス検出センサ9、フラップモータ24a、シャッターモータ30bが接続されてお
り、室内ファン8、上下フラップ24、シャッター30の制御を行ったり、冷媒ガス検出
センサ9で検出された冷媒ガスの検出結果に基づいて、冷媒漏れの有無を判断したりする
。
(冷媒ガス検出センサ)
冷媒ガス検出センサ9は、漏洩した冷媒ガスを検出するセンサであり、図5に示すよう
に、ドレンパン28と同じ高さ又はドレンパン28より下方に配置されている。また、ド
レンパン28の右外側(長手方向外側)かつドレンパン28及び室内熱交換器5よりも奥
(後方)に配置されている。
冷媒ガス検出センサ9は、漏洩した冷媒ガスを検出するセンサであり、図5に示すよう
に、ドレンパン28と同じ高さ又はドレンパン28より下方に配置されている。また、ド
レンパン28の右外側(長手方向外側)かつドレンパン28及び室内熱交換器5よりも奥
(後方)に配置されている。
本実施形態の空気調和機において冷媒ガスの漏れが検出されたときの動作について、図8
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
まず、冷媒ガス検出センサ9で検出された冷媒ガスの検出結果に基づいて、冷媒漏れの
有無が繰り返し判断される(ステップS1)。冷媒漏れが検出されたと判断されると(S
1:YES)、上側吹出口22aだけから風が吹き出される運転状態(下側吹出口22b
から風が吹き出されない運転状態)であるか否かが判断される(ステップS2)。
有無が繰り返し判断される(ステップS1)。冷媒漏れが検出されたと判断されると(S
1:YES)、上側吹出口22aだけから風が吹き出される運転状態(下側吹出口22b
から風が吹き出されない運転状態)であるか否かが判断される(ステップS2)。
上側吹出口22aだけから風が吹き出される運転状態であると判断されると(S2:YE
S)、シャッター30を移動させるように、フラップモータ24aが制御される。したが
って、下側吹出口22bが、下側吹出口22bから風が吹き出されない吹出不可能状態か
ら、下側吹出口22bから風が吹き出される吹出可能状態に切り換えられる(ステップS
3)。よって、空気調和機は、上側吹出口22aおよび下側吹出口22bから風が吹き出
される運転状態となる。
S)、シャッター30を移動させるように、フラップモータ24aが制御される。したが
って、下側吹出口22bが、下側吹出口22bから風が吹き出されない吹出不可能状態か
ら、下側吹出口22bから風が吹き出される吹出可能状態に切り換えられる(ステップS
3)。よって、空気調和機は、上側吹出口22aおよび下側吹出口22bから風が吹き出
される運転状態となる。
このとき、上側吹出口22aにおける風量が、冷媒漏れ有りと判断される前の風量より
増加するように、室内ファン8が接続されたファンモータ26の回転数が増加するように
制御される(ステップS4)。さらに、上側吹出口22aにおける風向が、冷媒漏れ有り
と判断される前の風向より下方になるように、上下フラップ24が接続されたフラップモ
ータ24aが、上下フラップ24がそのときの風向より下方に変更されるように制御され
る(ステップS5)。
増加するように、室内ファン8が接続されたファンモータ26の回転数が増加するように
制御される(ステップS4)。さらに、上側吹出口22aにおける風向が、冷媒漏れ有り
と判断される前の風向より下方になるように、上下フラップ24が接続されたフラップモ
ータ24aが、上下フラップ24がそのときの風向より下方に変更されるように制御され
る(ステップS5)。
[本実施形態の空気調和機の特徴]
本実施形態の空気調和機には、以下の特徴がある。
本実施形態の空気調和機には、以下の特徴がある。
本実施形態の空気調和機では、上側吹出口22aと下側吹出口22bのうちの下側吹出
口22bが閉塞された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場
合、その下側吹出口22bが閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換わるので、漏
れた冷媒ガスが室内空間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
口22bが閉塞された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場
合、その下側吹出口22bが閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換わるので、漏
れた冷媒ガスが室内空間の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
本実施形態の空気調和機では、上側吹出口22aと下側吹出口22bのうちの下側吹出
口22bが閉塞された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場
合、上側吹出口22aにおける風量が増加されるので、漏れた冷媒ガスが室内空間のある
部分に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
口22bが閉塞された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場
合、上側吹出口22aにおける風量が増加されるので、漏れた冷媒ガスが室内空間のある
部分に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
本実施形態の空気調和機では、上側吹出口22aと下側吹出口22bのうちの下側吹出
口22bが閉塞された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場
合、上側吹出口22aにおける風向が下方に変更されるので、漏れた冷媒ガスが室内空間
の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
口22bが閉塞された状態で運転されているときに、室内機において冷媒ガスが漏れた場
合、上側吹出口22aにおける風向が下方に変更されるので、漏れた冷媒ガスが室内空間
の床付近に局所的に滞留するのを効果的に防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これら
の実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した
実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の
意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
の実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した
実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の
意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、2つの吹出口を有する室内機を備える空気調和機であって、2つの
吹出口のうちの一方の吹出口が閉塞された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出された
ときに、その一方の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられる場合
を説明したが、室内機の吹出口の数は変更してよい。したがって、複数の吹出口を有する
室内機を備える空気調和機であって、複数の吹出口のうちの一部の吹出口が閉塞された運
転状態において、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その一部の吹出口の少なくとも1つ
の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられるものにおいて、本発明
の効果が得られる。よって、複数の吹出口のうちの一部の吹出口が閉塞された運転状態に
おいて、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その一部の吹出口の全ての吹出口が閉塞され
た状態から閉塞されない状態に切り換えられてよいし、その一部の吹出口の1または複数
の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられてよい。
吹出口のうちの一方の吹出口が閉塞された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出された
ときに、その一方の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられる場合
を説明したが、室内機の吹出口の数は変更してよい。したがって、複数の吹出口を有する
室内機を備える空気調和機であって、複数の吹出口のうちの一部の吹出口が閉塞された運
転状態において、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その一部の吹出口の少なくとも1つ
の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられるものにおいて、本発明
の効果が得られる。よって、複数の吹出口のうちの一部の吹出口が閉塞された運転状態に
おいて、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その一部の吹出口の全ての吹出口が閉塞され
た状態から閉塞されない状態に切り換えられてよいし、その一部の吹出口の1または複数
の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられてよい。
上記実施形態では、2つの吹出口を有する室内機を備える空気調和機であって、2つの
吹出口のうちの一方の吹出口が閉塞された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出された
ときに、その一方の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられる場合
を説明したが、2つの吹出口のうちの一方の吹出口に向かう流路の開口面積が小さく制限
された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その一方の吹出口に向かう
流路の開口面積が大きくなるように制御されるものであってよい。本発明において、吹出
口に向かう流路の開口面積が大きくなるように制御されるとは、室内ファンの回転数が増
加させないで、当該吹出口から吹き出される風量が増加するように、吹出口に向かう流路
の開口面積が増加するように制御されることである。したがって、複数の吹出口を有する
室内機を備える空気調和機であって、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の
開口面積が小さく制限された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その
一部の吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるものであっ
てよい。よって、調整機構は、吹出口を風が吹き出される吹出可能状態と風が吹き出され
ない吹出不可能状態とを切り換えるものに限られず、吹出口に向かう流路の開口面積を調
整できるものであってよい。
吹出口のうちの一方の吹出口が閉塞された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出された
ときに、その一方の吹出口が閉塞された状態から閉塞されない状態に切り換えられる場合
を説明したが、2つの吹出口のうちの一方の吹出口に向かう流路の開口面積が小さく制限
された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その一方の吹出口に向かう
流路の開口面積が大きくなるように制御されるものであってよい。本発明において、吹出
口に向かう流路の開口面積が大きくなるように制御されるとは、室内ファンの回転数が増
加させないで、当該吹出口から吹き出される風量が増加するように、吹出口に向かう流路
の開口面積が増加するように制御されることである。したがって、複数の吹出口を有する
室内機を備える空気調和機であって、複数の吹出口のうちの一部の吹出口に向かう流路の
開口面積が小さく制限された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出されたときに、その
一部の吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積が広げられるものであっ
てよい。よって、調整機構は、吹出口を風が吹き出される吹出可能状態と風が吹き出され
ない吹出不可能状態とを切り換えるものに限られず、吹出口に向かう流路の開口面積を調
整できるものであってよい。
上記実施形態では、室内機の上側吹出口および下側吹出口のうちの下側吹出口にだけ、
風が吹き出される吹出可能状態と風が吹き出されない吹出不可能状態とを切り換える調整
機構が配置される場合を説明したが、調整機構が全ての吹出口に配置されたものであって
よい。したがって、本発明は、室内機が複数の吹出口を有しているときに、複数の吹出口
の少なくとも1つの吹出口に調整機構が配置されたものを含む。
風が吹き出される吹出可能状態と風が吹き出されない吹出不可能状態とを切り換える調整
機構が配置される場合を説明したが、調整機構が全ての吹出口に配置されたものであって
よい。したがって、本発明は、室内機が複数の吹出口を有しているときに、複数の吹出口
の少なくとも1つの吹出口に調整機構が配置されたものを含む。
上記実施形態では、2つの吹出口を有する室内機を備える空気調和機であって、2つの
吹出口のうちの一方の吹出口が閉塞された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出された
ときに、その一方の吹出口以外の吹出口における風量を増加させるとともに、風向を下方
に変更する場合を説明したが、その一方の吹出口以外の吹出口における風量を増加させな
いものであってよいし、風向を下方に変更しないものであってよい。
吹出口のうちの一方の吹出口が閉塞された運転状態において、冷媒ガス漏れが検出された
ときに、その一方の吹出口以外の吹出口における風量を増加させるとともに、風向を下方
に変更する場合を説明したが、その一方の吹出口以外の吹出口における風量を増加させな
いものであってよいし、風向を下方に変更しないものであってよい。
上記実施形態では、室内機が床置き型の室内機である場合を説明したが、室内機は床置
き型以外の室内機であってよいし、壁掛けの室内機であってよい。
き型以外の室内機であってよいし、壁掛けの室内機であってよい。
本発明を利用すれば、漏れた冷媒ガスが室内空間のある部分に局所的に滞留するのを防
止できる。
止できる。
9 冷媒ガス検出センサ
20 室内機
20a ケーシング
22a 上側吹出口(吹出口)
22b 下側吹出口(吹出口)
30 シャッター(調整機構)
51 制御部(制御手段)
20 室内機
20a ケーシング
22a 上側吹出口(吹出口)
22b 下側吹出口(吹出口)
30 シャッター(調整機構)
51 制御部(制御手段)
Claims (5)
- 空気を室内空間に吹き出す複数の吹出口を有する室内機を備え、可燃性冷媒が使用される空気調和機であって、
前記複数の吹出口にそれぞれ向かう流路の少なくとも1つに配置され、当該流路の開口
面積を調整する調整機構と、
前記室内機に配置される冷媒ガス検出センサと、
前記調整機構を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記複数の吹出口のうちの一部の第1吹出口に向かう流路の開口面積が小さく制限されることにより第1風量の空気が吹き出される第1吹出口と、第1風量より大きい第2風量の空気が吹き出される第2吹出口とを有する運転状態において、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一部の第1吹出口の少なくとも1つの吹出口に向かう流路の開口面積を大きくするように制御することを特徴とする空気調和機。 - 前記制御手段は、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一
部の第1吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記制御手段は、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記一
部の第1吹出口の少なくとも1つ以外の吹出口における風向を下方に変更することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。 - 前記複数の吹出口は、ケーシングの上端部に配置された上側吹出口と、前記上側吹出口
より下方に配置された下側吹出口とを含んでおり、
前記制御手段は、前記下側吹出口に向かう流路の開口面積が小さく制限された運転状態
において、前記冷媒ガス検出センサにより冷媒ガスが検出されたときに、前記下側吹出口
に向かう流路の開口面積を大きくするように制御することを特徴とする請求項1−3のい
ずれかに記載の空気調和機。 - 前記室内機は、床置き型の室内機であることを特徴とする請求項1−4のいずれかに記載
の空気調和機。
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WO2017175300A1 (ja) | 2016-04-05 | 2017-10-12 | 三菱電機株式会社 | 空気調和装置 |
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CN106949615B (zh) * | 2017-03-17 | 2019-06-07 | 珠海格力电器股份有限公司 | 出风结构、空调器的出风方法和空调器 |
CN110914617B (zh) * | 2017-05-12 | 2023-01-13 | 开利公司 | 用于多传感器气体检测的方法和系统 |
US11592215B2 (en) | 2018-08-29 | 2023-02-28 | Waterfurnace International, Inc. | Integrated demand water heating using a capacity modulated heat pump with desuperheater |
CN111189251B (zh) * | 2018-11-15 | 2021-12-21 | 重庆海尔空调器有限公司 | 一种制冷设备 |
JP2022527440A (ja) * | 2019-04-29 | 2022-06-02 | 広東美的制冷設備有限公司 | 空調器室内機 |
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CN111023517B (zh) * | 2019-12-31 | 2022-03-11 | 广州华凌制冷设备有限公司 | 运行方法、装置、空调器和计算机可读存储介质 |
CN111912001B (zh) * | 2020-05-22 | 2023-09-05 | 海信空调有限公司 | 一种室内空调器 |
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JP3291407B2 (ja) * | 1995-01-31 | 2002-06-10 | 三洋電機株式会社 | 冷房装置 |
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