JP5938341B2 - 電動式建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、電力を駆動源とした電動式油圧ショベルなどの電動式建設機械に関する。
近年、建設機械の作業現場において、省エネや耐環境性向上の要求が高まりつつある。それに呼応するため、建機メーカではエンジンの代わりに電動モータを搭載し、油圧システムを駆動する電動式建設機械を提供している。
電動式建設機械の従来技術として特許文献1に示される技術がある。この特許文献1には電動式建設機械の一例として電動式油圧ショベルが開示されている。電動式油圧ショベルは車体外部に設置した配電盤等からの商用電源を、ケーブルを介して電動モータに供給し駆動する。そのため、車体から排気ガスは排出されず、更に低騒音で耐環境性に優れている。
電動式油圧ショベルの用途はケーブルの長さが有限であり、移動範囲に制限があるため、スクラップ業や産廃業など定置状態で作業する現場が主であるが、少ない頻度で作業現場内の移動を行う場合がある。電動式油圧ショベルの移動を示す従来技術として、特許文献2に示される技術がある。この特許文献2には電動式油圧ショベルへの外部電源の一例として、バッテリを電源車に備え、電動式油圧ショベルの移動を可能にした技術が開示されている。
電動式油圧ショベルでは交流電力により駆動する電動モータを搭載しているケースが一般的である。そのため、この電源車にはバッテリの直流電力を交流電力に変換する交流変換器、即ちインバータが搭載されている。
電動モータの回転数は交流電力の周波数と略比例関係にある。インバータは電動モータの回転数制御にV/F制御という方式を古くから用いている。このV/FとはVoltage/Frequencyの略で、電圧と交流電力の周波数の比を一定にする制御である。これによって、電動モータへの弱励磁や過励磁を抑え、トルク不足や効率などの低下を防ぐ。
このインバータによって変換された交流電力を電動モータに供給し、電動モータはカップリングなどによりその回転軸に結合した油圧ポンプに駆動力を与え、油圧ポンプは車体の走行装置へ圧油を供給して走行が可能になる。またバッテリを搭載した電源車は電動式油圧ショベルに牽引装置を介して牽引することで、電動式油圧ショベルとバッテリは一緒に移動することが可能になる。
電動式油圧ショベルには電動モータの始動を制御する制御装置を備えている。この制御装置を示す従来技術として、特許文献3に示す技術がある。この特許文献3には制御装置の一例としてスターデルタ始動装置が開示されている。スターデルタ始動装置は複数の電磁式開閉器とタイマで構成され、始動時に電動モータの巻き線を電磁式開閉器によりスター結線にし、タイマでは回転速度がある程度まで増加する時間が設定され、設定時間到達後、タイマが電磁式開閉器を作動させ、デルタ結線に切り替えるものである。
デルタ結線はスター結線に比べインピーダンスが低く、回転時に電流を多く流せるため、トルクを大きく取れるメリットがある。インピーダンスは電動モータの回転数が増加するに伴い、その値が増大するため、電動モータの始動初期のインピーダンスは低い。これにより、商用電源の200V程度の電圧が掛かると瞬間的に1000A程度の大電流が流れてしまう。スター結線のインピーダンスはデルタ結線のインピーダンスに比べ3倍であるため、始動時にスター結線にすることで大電流が流れることを抑制する。
なお、インバータは前述した通り、V/F制御を用いて電動モータの回転数制御を行っており、始動時に0回転数付近から目標の回転数へ増加させる際に交流電力の周波数を増加させていくが、前述した電圧と交流電力の周波数は比例関係を維持するように制御を行うため、0回転数付近での電圧は商用電源と比べると低くなり、大電流が流れることを抑制している。
前述した特許文献3に示される従来技術では、スター結線からデルタ結線に切り替わる際に、電磁式開閉器のスイッチング動作によりサージ電圧が発生し、電動モータの全負荷電流の20倍以上の過電流が瞬間的に流れてしまう。
前述した特許文献2に示される技術である、電源車に搭載したインバータからの交流電力で電動モータを始動する場合、スター結線からデルタ結線への切替え時に発生するサージ電圧により、インバータに過電流が流れてしまう。インバータに過電流保護装置が備えてある場合はインバータが停止し、電動モータも停止してしまう。また電動モータの始動が繰り返し行われる場合は、インバータ自体が破損する虞もある。
前述したサージ電圧を抑制する従来技術として特許文献4に示す技術がある。この特許文献4には抑制技術の一例として、リアクトルを開示している。このリアクトルはインダクタンス特性により、急激な電流変化、即ち過電流を抑制する機能を有する。このリアクトルはインバータを過電流から保護するため、特許文献2に示される電源車への利用も考えられる。
特開2011−89364号公報 特開2008−69516号公報 特開2012−102524号公報 特開2011−193714号公報
前述した特許文献2に示される電源車に前述した特許文献4に示されるリアクトルを利用した場合、電動式建設機械、または電源車のどちらにも搭載できるが、電動式建設機械の電力仕様に適した容量では体積的に大きくなり、設置スペース上の制約が生じる。またこのリアクトルは高価であり、電動式建設機械、または電源車に搭載した場合の設備費用が高価になる問題もある。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、電動モータの電源として商用電源と電源車との併用において、電源車を電源として接続した場合、リアクトルを用いることなく、電動モータの始動に伴ってスターデルタ結線回路で発生する過電流を抑制できる電動式建設機械を提供することにある。
この目的を達成するための本発明は、商用電源にケーブルを介して接続可能であるとともに、バッテリと、前記バッテリに接続されるインバータとを備えた電源車にケーブルを介して接続可能であり、走行体と、前記走行体上に備えられた旋回体と、前記旋回体に備えられた作業装置と、前記走行体、前記旋回体、前記作業装置の各々の駆動源を形成し、前記商用電源、または前記電源車の前記バッテリの電力が供給される電動モータと、前記電動モータの駆動を制御するスターデルタ結線回路および前記スターデルタ結線回路の切替えを指示する回路切替え部を有する制御装置と、前記商用電源のケーブル、または前記電源車のケーブルと前記制御装置とを接続する接続部とを備えた電動式建設機械において、前記制御装置は、前記商用電源のケーブル、または前記電源車のケーブルのどちらかが前記接続部に接続されたことを判別する電源判別部と、前記電源判別部からの信号に応じて前記回路切替え部を制御する回路切替え制御部とを有し、前記回路切替え制御部は、前記商用電源のケーブルが前記接続部に接続されたと前記電源判別部で判別されたとき、前記電動モータ始動時に、前記スターデルタ結線回路がスター結線回路となるように前記回路切替え部を制御し、前記回路切替え制御部は、前記電源車のケーブルが前記接続部に接続されたと前記電源判別部で判別されたとき、前記電動モータ始動時に、前記スターデルタ結線回路がデルタ結線回路となるように、前記回路切替え部を制御するとともに、前記電動モータが駆動を継続する間、前記デルタ結線回路を維持するように前記回路切替え部を制御し、前記制御装置は、前記電源判別部において、前記電源車のケーブルが前記接続部に接続されたと判別されたとき、前記スターデルタ結線回路が前記デルタ結線回路になった後に、前記電源車の前記バッテリから電力を供給するように前記インバータを制御する処理を行うためのタイマを有することを特徴としている。
このように構成された本発明は、例えば商用電源のケーブルが接続部に接続された場合、制御装置の電源判別部は商用電源に接続されたと判別し、回路切替え制御部は電動モータ始動時に電源判別部からの信号に応じて、スターデルタ結線回路をスター結線回路に切替えるように回路切替え部を制御する。その後、回路切替え制御部は前述した特許文献3に示されるように、電動モータが始動してから所定時間後に、スターデルタ結線をデルタ結線回路に切替える。スター結線回路からデルタ結線回路に切替えられた際に、過電流が発生しても、インバータを使用していないので、前述した電動モータの停止やインバータ自体の破損といった問題はない。
またこのように構成された本発明は、例えば電源車のケーブルが接続部に接続された場合、電源判別部は電源車に接続されたと判別し、回路切替え制御部は電動モータ始動時に電源判別部からの信号に応じて、デルタ結線回路に切替えるように回路切替え部を制御する。その後、回路切替え制御部は電動モータが駆動している間、デルタ結線回路を維持するように、回路切替え部を制御する。したがって、電源車を電源として接続した場合、デルタ結線回路が継続維持され、スター結線回路からデルタ結線回路に切替わるということがないため、スター結線回路からデルタ結線回路への切替え時の過電流を生じることがない。即ち、本発明は、リアクトルを用いることなく、電動モータの始動に伴ってスターデルタ結線回路で発生する過電流を抑制できる。
また、このように構成された本発明によれば、電源車のバッテリから電力が供給される前に、スターデルタ結線回路をデルタ結線回路に切替えることができるため、デルタ結線回路の電磁式開閉器のスイッチング動作によるサージ電圧を発生させることなく、インバータに対し過電流を抑制できる。
本発明は、電源車のケーブルが建設機械の接続部に接続された際に、電動モータ始動時、および電動モータの駆動が継続している間、制御装置はスターデルタ結線回路のデルタ結線回路のみ有効にしている。即ち本発明は、電動モータの電源として商用電源と電源車との併用において、電源車を電源として接続した場合、リアクトルを用いることなく、電動モータの始動に伴ってスターデルタ結線回路で発生する過電流を抑制できる。その結果、リアクトルを用いないので設備費用を安価に抑えることができ、また設置スペースを有効に利用、例えば他の機器の設置スペースに充てることが可能となる。
本発明に係る電動式建設機械の一実施形態を構成する電動式油圧ショベルを示す図で、電力供給系統を除いた斜視図である。 図1に示す電動式油圧ショベルを電源車と接続した場合の側面図である。 図1に示す電動式油圧ショベルに備えられる運転室内機器、制御盤内機器、電動モータと、商用電源との電気的接続関係を示した図である。 図1に示す電動式油圧ショベルに備えられる運転室内機器、制御盤内機器、電動モータと、図2に示す電源車に備えられるバッテリ、インバータとの電気的接続関係を示した図である。
以下、本発明に係る電動式建設機械の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動式建設機械の一実施形態を構成する電動式油圧ショベルを示す図で、電力供給系統を除いた斜視図である。
図1に示すように、一実施形態に係る電動式油圧ショベル1は、履帯を有し、前後、左右の移動を行う走行体2を備えている。走行体2の上には旋回体3を設けている。旋回体3は図示していないが走行体2との間に介在するベアリング機構により走行体2に対し旋回可能となっている。また旋回体3には前部に作業装置4、後部にカウンタウェイト9、左前部に運転室5、右中間部に制御装置21を内部に備えた制御盤20を設けている。前述した走行体2と旋回体3とにより電動式油圧ショベル1の車体が構成されている。
カウンタウェイト9の前部にはモータ室6を配置している。このモータ室6の内部には3相交流電力で駆動する電動モータ7と、この電動モータ7より駆動力を伝達され、作業装置4に圧油を供給する油圧ポンプ8とを配置してある。また、この油圧ポンプ8の取り付け側に対して反対側に位置する電動モータ7の部分、すなわち電動モータ7の回転軸には冷却ファン10を配置し、冷却ファン10の正面位置には、油圧ポンプ6からの圧油を通過空気との熱交換で冷却するオイルクーラ11が備えられている。
図2は、図1に示す電動式油圧ショベル1を電源車50と接続した場合の側面図を示している。
電動式油圧ショベル1の後方に電源車50が位置する。電源車50は設置台53とタイヤと図示しない車軸等からなる走行体54を備えている。電源車50は牽引装置55を電動式油圧ショベル1との間に備えている。電動式油圧ショベル1は、電源車50に備えられたバッテリ52の電力を供給されることで、電源車50を牽引しながら移動を可能としている。
設置台53の上には、バッテリ52と、インバータ51が備えられている。バッテリ52とインバータ51との間はケーブル56で接続されており、ケーブル56を通してバッテリ52の直流電力をインバータ51に供給する。ケーブル56にはバッテリ52に備えられた図示しない端子台と、インバータ51に備えられた図示しない端子台とに接続可能な図示しない端子が両端に備えられている。インバータ51は図示しない内部に備えられたトランジスタで構成されたスィッチング回路を用いて、バッテリ52の直流電力を3相交流電力に変換し、前述した電動モータ7へ電力を供給している。
インバータ51から供給された電力はケーブル30を介して、電動式油圧ショベル1に供給される。ケーブル30は電動式油圧ショベル1の旋回体3上にあるケーブルスタンド12にガイドされ、接続部、即ちコネクタ13に接続される。ケーブル30は3相交流電力を供給できるように、ケーブル内に1本の配線からなる単線を複数包含した構成となっている。ケーブル30にはインバータ51の図示しない端子台に接続可能な図示しない端子が一端に、コネクタ13に接続可能な後述するコネクタ62が他端に、各々備えられている。
またインバータ51と電動式油圧ショベル1との間ではケーブル31を介して、インバータ51を始動停止させる信号の通信を行う。ケーブル30と同様、ケーブル31も電動式油圧ショベル1の旋回体3上にあるケーブルスタンド12にガイドされ、後述するコネクタ60に接続される。ケーブル31は複数の信号を通信できるように、ケーブル内に単線を複数包含した構成となっている。ケーブル31にはインバータ51の図示しない端子台に接続可能な図示しない端子が一端に、後述するコネクタ60に接続可能な後述するコネクタ61が他端に、各々備えられている。
本実施形態にかかる電動式油圧ショベル1は後述するように、商用電源100と電源車50とを選択的に接続できる構成となっている。
図3は、図1に示す電動式油圧ショベル1に備えられる運転室5内機器、制御盤20内機器、電動モータ7と、商用電源100との電気的接続関係を示した図であり、図4は、図1に示す電動式油圧ショベル1に備えられる運転室5内機器、制御盤20内機器、電動モータ7と、図2に示す電源車50に備えられるバッテリ52、インバータ51との電気的接続関係を示した図である。
電動式油圧ショベル1の始動停止は運転室5内に備えた車体キー40をオペレータが操作し行われる。車体キー40からは、制御装置21などの制御系を起動させるスタンバイ信号と、電動モータ7と全て制御系の通電を停止させる停止信号とを信号線33を介して、電動モータ7の始動を指示するスタート信号を、信号線36を介して各々出力する。
信号線33は、単線33a、および33bを包含した構成となっている。単線33aは、スタンバイ信号、停止信号を出力する車体キー40と、前述した制御盤20内に備えられた制御装置21、および制御装置21に設けられた電源判別部21aと、コネクタ60とを接続している。また、単線33bは、制御装置21の電源判別部21aから出力されるインバータ起動信号を通信し、コネクタ60に接続している。
上述した電源判別部21aは、商用電源100のケーブル101、もしくは前述した電源車50のケーブル30のどちらかが、コネクタ13に接続されたことを判別する。
電動式油圧ショベル1に備えられたコネクタ13は、図3に示す商用電源100からのケーブル101に備えられたコネクタ102、もしくは図4に示す電源車50からのケーブル30に備えられたコネクタ62、とのいずれか一方と接続可能となっており、図3、図4では各々接続した様子を示している。
図3に示す商用電源100は、電動モータ7を駆動するに十分な電力容量を備えた3相交流電力で例えば50Hz、もしくは60Hzの周波数を有する。
図3に示すコネクタ102は、商用電源100から電力を供給するケーブル101の他、コネクタ内信号線102aを接続している。
また、図4に示す電源車50のバッテリ52は、電動モータ7を駆動するに十分な電力容量を備えた直流電力で前述したインバータ51により3相交流電力に変換され、変換された3相交流電力は任意に交流周波数を設定でき、電動モータ7を所定の回転数に制御できる。
図4に示すコネクタ62は、電源車50のバッテリ52から電力を供給するケーブル30のみを接続している。
電源車50のインバータ51からはケーブル31がコネクタ61に接続されており、ケーブル31は、単線31aと31bを包含した構成となっている。
電動式油圧ショベル1に備えられたコネクタ60は、電源車50のインバータ51と始動停止信号の通信を行うためのもので、電源車50のインバータ51からのケーブル31に備えられたコネクタ61と接続し、通信を行う。
コネクタ60とコネクタ61を接続すると、コネクタ60に接続された信号線33の単信号線33aが、コネクタ61に接続されたケーブル31の単線31aが導通し、コネクタ60に接続された信号線33の単信号線33aが、コネクタ61に接続されたケーブル31の単線31bが導通する。
コネクタ13は、図3に示す商用電源100からの電力、もしくは図4に示す電源車50のバッテリ52からの電力を、後述する制御盤20に備えられた制御装置21のスターデルタ結線回路21dに供給する電力線34と、制御装置21の電源判別部21aに他端を接続している信号線32とを接続している。
信号線32は、図3に示す商用電源100のケーブル101との接続、もしくは図4に示す電源車50のケーブル30との接続、を識別する接続識別信号を、電源判別部21aに入力するために備えられ、単線32a、および32bを包含した構成となっている。
前述した制御盤20に備えられた制御装置21は、前述した電源判別部21aと、電動モータ7の駆動を制御するスターデルタ結線回路21dと、スターデルタ結線回路21dの切替えを指示する回路切替え部21cと、電源判別部21aからの信号に応じて、回路切替え部21cを制御する回路切替え制御部21bと、タイマ21eと、およびタイマ21fとを有する。
回路切替え制御部21bは、図3に示す商用電源100のケーブル101が、コネクタ13に接続されたと電源判別部21aで判別されたとき、電動モータ7始動時に、スターデルタ結線回路21dがスター結線回路となるように、回路切替え部21cを制御する。
また、回路切替え制御部21bは、図4に示す電源車50のケーブル30が、コネクタ13に接続されたと電源判別部21aで判別されたとき、電動モータ7始動時に、スターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路となるように、回路切替え部21cを制御するとともに、電動モータ7が駆動を継続する間、デルタ結線回路を維持するように回路切替え部21cを制御する。
さらに制御装置21は、電源判別部21aにおいて、図4に示す電源車50のケーブル30が、コネクタ13に接続されたと判別されたとき、スターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路になってから、電源車50のバッテリ52から電力を供給するようにインバータ51を制御する処理を行う。
制御装置21は、電動式油圧ショベル1に搭載された図示しないバッテリと、制御装置21内の電源判別部21a、回路切替え制御部21b、回路切替え部21c、スターデルタ結線回路21d、タイマ21e、およびタイマ21fの各部を結ぶ図示しない電力線を有し、車体キー40から出力されたスタンバイ信号が入力されると、その信号線に介在した図示しない電磁式開閉器がONとなり、制御装置21内の各部に、その電力線を介して電力が供給され、起動状態になる。
電源判別部21aは、車体キー40から信号線33を介してスタンバイ信号、停止信号と、信号線32を介して図3に示す商用電源100のケーブル101、もしくは図4に示す電源車50のケーブル30との接続を識別する接続識別信号とを、各々入力する。
さらに電源判別部21aは、車体キー40からのスタンバイ信号と、接続識別信号とを用いて内部演算し、図3に示す商用電源100のケーブル101と、もしくは図4に示す電源車50のケーブル30との接続を判別した接続判別信号を、回路切替え制御部21bへ出力する。
以下、電源判別部21aにおいて、車体キー40からのスタンバイ信号と接続識別信号とを入力してから、内部演算を介して接続判別信号を出力するまでの判別構成を示す。
電源判別部21a内にて、単線32aの一端は電源判別部21aの図示しない内部電源に予め接続され、車体キー40からスタンバイ信号を入力することにより、内部電源が起動し、所定の電圧が単線32aに印加される。また電源判別部21aには、所定の抵抗値を有した抵抗により構成した図示しないプルダウン回路を有し、単線32bの一端はその抵抗の一端と接続(他端はグランドに接続)されている。プルダウン回路で構成されているため、単線32bの他端の電圧は、単線32bの他端に電圧が印加されていなければ、グランド電圧、即ち0Vとなり、単線32bの他端に電圧が印加されると、印加電圧となる。電源判別部21aはこの単線32bの他端の電圧を接続識別信号として検出する。
電源判別部21aの内部演算の構成は、単線32aに印加された電圧と、接続識別信号である単線32bの他端の電圧とを、比較する図示しない比較部と、その比較結果である接続判別信号を出力する図示しない出力部からなる。比較部で、単線32aに印加された電圧と、接続識別信号である単線32bの電圧とを比較し、その結果が電圧差無となった場合は、電源判別部21aは図3に示す商用電源100のケーブル101が接続されていると判別し、電圧差有となった場合は、電源判別部21aは、図4に示す電源車50のケーブル30が接続されていると判別する。その判別結果を接続判別信号として、出力部から回路切替え制御部21bへ出力する。
図3に示す商用電源100のケーブル101が接続されている際は、電動式油圧ショベル1のコネクタ13に、コネクタ102が接続されている。コネクタ102にはコネクタ内信号線102aが接続されており、このコネクタ内信号線102aの一端と、コネクタ13に接続された信号線32の単線32aとが接続され、コネクタ内信号線102aの他端と、単線32bとが接続される。これにより、信号線32の単線32aと32bはコネクタ内信号線102aを介し短絡する。
したがって、信号線32の単線32aの印加電圧と、単線32bの他端の電圧は等しく電圧差無となるため、電源判別部21aは、商用電源100のケーブル101が接続されていると判別し、回路切替え制御部21bに商用電源100のケーブル101が接続されている接続判別信号を出力する。
図4に示す電源車50のケーブル30が接続されている際は、電動式油圧ショベル1のコネクタ13に、コネクタ62が接続されている。コネクタ62には短絡させるケーブルが接続されていないため、信号線32の単信号線32aと、32bとが導通されない。
したがって、信号線32の単信号線32aの印加電圧と、単信号線32bの他端の電圧は異なり電圧差有となるため、電源判別部21aは、電源車50のケーブル30が接続されていると判別し、回路切替え制御部21bに電源車50のケーブル30が接続されている接続判別信号を出力する。
また電源判別部21aは、タイマ21fと通信を行っている。即ち、電源判別部21aは、図3に示す商用電源100のケーブル101に接続していると判別した際は、タイマ21fに常時タイマカウントを実施させないタイマカウント無効信号を出力し、図4に示す電源車50のケーブル30に接続していると判別した際は、回路切替え制御部21bに接続判別信号を出力すると同時に、タイマ21fにタイマカウントを実施させるタイマカウント有効信号を出力する。
さらに電源判別部21aは、図4に示す電源車50のケーブル30に接続されていると判別した際、車体キー40からのスタート信号を入力し、且つタイマ21fからの、後述するカウント終了信号を入力した場合に限り、信号線33の単信号線33bを介して、電源車50のインバータ51にインバータ起動信号を出力する。
タイマ21fは、図3に示す商用電源100のケーブル101に接続され、電源判別部21aからタイマカウント無効信号を入力した際は、タイマカウントを実施しない。
またタイマ21fは、図4に示す電源車50のケーブル30に接続され、電源判別部21aからタイマカウント有効信号を入力した際は、時間をカウントし始め、タイマ21fで予め設定された所定時間経過後に、電源判別部21aにカウント終了信号を出力する。
なお、タイマ21fで予め設定された所定時間は、図4に示す電源車50のケーブル30に接続されている際、電源判別部21aが回路切替え制御部21bに接続判別信号を出力してから、スターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路に切替わるまでの間、電動モータ7へ電源車50のバッテリ52の電力をインバータ51から供給不可とし、スターデルタ結線回路21dの後述する電磁式開閉器のスイッチング動作によるサージ電圧の発生と、インバータ51に対する過電流を抑制するために設けている。
即ち、タイマ21fで予め設定された所定時間は、図4に示す電源車50のケーブル30が接続されている際、電源判別部21aが回路切替え制御部21bに接続判別信号を出力してから、スターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路に切替わるまでの時間を基準時間としている。基準時間は計算による算出、もしくは実測から得られる。タイマ21fの所定時間を設定する際は、基準時間より少し長めに余裕をもって設定してもよい。タイマ21fの所定時間はタイマ21fに備えられている図示しない設定装置を用いて、電動式油圧ショベル1のメーカ等が予め設定できるように構成するのが望ましい。
回路切替え制御部21bは、電源判別部21aからの接続判別信号を入力し、その接続判別信号に応じて、回路切替え部21cにスター結線回路を指示するスター結線回路指示信号、もしくはデルタ結線回路を指示するデルタ結線回路指示信号を出力する。
回路切替え制御部21bは、図3に示す商用電源100のケーブル101に接続されている際は、電源判別部21aから商用電源100のケーブル101が接続されている接続判別信号を入力するため、回路切替え部21cにスター結線回路を指示するスター結線回路指示信号を出力し、図4に示す電源車50のケーブル30に接続されている際は、電源判別部21aから電源車50のケーブル30が接続されている接続判別信号を入力するため、回路切替え部21cにデルタ結線回路を指示するデルタ結線回路指示信号を出力する。
また回路切替え制御部21bは、前述した車体キー40から、信号線36を介してスタート信号を入力することにより、図3に示す商用電源100のケーブル101に接続され、電源判別部21aから商用電源100のケーブル101に接続されている接続判別信号を入力した際は、タイマ21eへタイマ21eを作動させるタイマ機能有効信号を出力し、図4に示す電源車50のケーブル30に接続され、電源判別部21aから電源車50のケーブル30に接続されている接続判別信号を入力した際は、タイマ21eへ常時タイマ21eを作動させないタイマ機能無効信号を出力する。
回路切替え部21cは、回路切替え制御部21bから出力されたスター結線回路指示信号、もしくはデルタ結線回路指示信号を入力し、その各指示信号に応じて、スターデルタ結線回路21dをスター結線回路に切替え操作するスター結線回路切替え信号、もしくはスターデルタ結線回路21dをデルタ結線回路に切替え操作するデルタ結線回路切替え信号を、スターデルタ結線回路21dに出力する。
図3に示す商用電源100のケーブル101が接続されている際は、回路切替え部21cは、回路切替え制御部21bからスター結線回路を指示するスター結線回路指示信号を入力するため、スターデルタ結線回路21dにスター結線回路に切替え操作するスター結線回路切替え信号を出力し、図4に示す電源車50のケーブル30が接続されている際は、回路切替え部21cは、回路切替え制御部21bからデルタ結線回路を指示するデルタ結線回路指示信号を入力するため、スターデルタ結線回路21dにデルタ結線回路に切替え操作するデルタ結線回路切替え信号を出力する。
スターデルタ結線回路21dは図示しないが複数の電磁式開閉器を備え、スター結線回路を構成する電磁式開閉器と、デルタ結線回路を構成する電磁式開閉器から構成される。この電磁式開閉器は、回路切替え部21cからスター結線回路切替え信号を入力することにより、スター結線回路に切替わり、デルタ結線回路切替え信号を入力することにより、デルタ結線回路に切替わり、電力線35を介して電動モータ7に駆動電力を供給する。
図3に示す商用電源100のケーブル101が接続された際は、スターデルタ結線回路21dは、回路切替え部21cからスター結線回路切替え信号を入力するため、スター結線回路に切替わり、図4に示す電源車50のケーブル30に接続された際は、スターデルタ結線回路21dは、回路切替え部21cからデルタ結線回路切替え信号を入力するため、デルタ結線回路に切替わる。
タイマ21eは、回路切替え制御部21bからの前述したタイマ機能有効信号、もしくは前述したタイマ機能無効信号を入力する。
タイマ21eは、図3に示す商用電源100のケーブル101が接続され、回路切替え制御部21bから、タイマ機能有効信号を入力した場合は、回路切替え部21cがスターデルタ結線回路21dに出力したスター結線回路切替え信号から、タイマ21eで予め設定された所定時間後に、デルタ結線回路切替え信号に切替える回路切替え信号を、回路切替え部21cに出力する。
タイマ21eで予め設定された所定時間は、図3に示す商用電源100のケーブル101が接続されている際、電動モータ7がインピーダンスの低い0回転数付近でスター結線回路からデルタ結線回路に変わることを禁止し、過電流を抑制するとともに、電動モータ7が所定回転数到達後にインピーダンスの低いデルタ結線回路に切替えるために設定している。
タイマ21eで予め設定された所定時間は、電動式油圧ショベル1が作業するに適した電動モータ7の0回転数からこの所定回転数に到達するまでの時間を基準時間としている。基準時間は計算による算出、もしくは実測から得られる。タイマ21eの所定時間を設定する際は、基準時間より少し長めに余裕をもって設定してもよい。タイマ21eの所定時間はタイマ21eに備えられている図示しない設定装置を用いて、電動式油圧ショベル1のメーカ等が予め設定できるように構成するのが望ましい。
なお、回路切替え部21cは、タイマ21eから前述した回路切替え信号を入力することにより、スターデルタ結線回路21dに、デルタ結線回路切替え信号を出力するとともに、回路切替え制御部21bと、回路切替え部21cのスター結線回路指示信号の入力部との間を結ぶ信号線に介在する図示しない電磁式開閉器をOFFする信号を、図示しない信号線を介して送信し、その電磁式開閉器をOFFする。その結果、スター結線回路指示信号は回路切替え部21cに対し、導通されず無効となる。
したがって回路切替え部21cは、タイマ21eから回路切替え信号を入力した後、スターデルタ結線回路21dに、デルタ結線回路切替え信号を出力し、スターデルタ結線回路21dはデルタ結線回路を構成し、さらに前述した車体キー40から停止信号が出力されるまで、継続して維持される。
また、図4に示す電源車50のケーブル30が接続されている際は、タイマ21eは、回路切替え制御部21bから、前述したタイマ機能無効信号を入力するため、タイマ21eは作動せず、したがってタイマ21eは回路切替え部21cに一切信号を出力せず、回路切替え部21cは、スターデルタ結線回路21dにデルタ結線回路切替え信号を継続的に出力する。
スターデルタ結線回路21dは、回路切替え部21cからデルタ結線回路切替え信号を継続的に入力するため、例えば車体キー40がスタート信号を出力しても、それに関係なく、デルタ結線回路を継続して構成する。
次に本実施形態について、商用電源100のケーブル101が接続された場合の動作を、図3を用いて説明する。
商用電源100は、ケーブル101に備えられたコネクタ102が、電動式油圧ショベル1のコネクタ13に接続され、電力が供給可能な状態となっている。
コネクタ13とコネクタ102が接続することにより、商用電源100の電力が制御盤20の制御装置21が有するスターデルタ結線回路21dへ出力されるとともに、コネクタ102のコネクタ内信号線102aが信号線32a、32bと接続する。
オペレータが運転室内5の車体キー40を操作し、スタンバイ信号を出力すると、制御盤20の制御装置21は起動状態になり、制御装置21が有する電源判別部21aは、車体キー40から信号線33を介してスタンバイ信号を入力する。
電源判別部21aは、車体キー40からスタンバイ信号を入力することにより、信号線32を介して商用電源100のケーブル101との接続を識別するための接続識別信号を検出する。
本実施形態では、商用電源100のケーブル101に備えられたコネクタ102とコネクタ13が接続されていることから、信号線32の単線32aと単線32bはコネクタ102内のコネクタ内信号線102aの両端部と接続されるため、短絡しており、単線32aの電圧と単線32bの電圧は等しくなる。
したがって、電源判別部21aの比較部は単線32aと単線32bとの間で、電圧差無とし、商用電源100のケーブル101が接続されていると判別する。さらにこの判別結果を接続判別信号として回路切替え制御部21bに出力する。
また電源判別部21aは、回路切替え制御部21bに商用電源100のケーブル101に接続されている接続判別信号を出力すると同時に、タイマ21fに対し、タイマカウント無効信号を出力する。
これによりタイマ21fは、商用電源100のケーブル101が接続されている間は、タイマカウントを行わない。
回路切替え制御部21bは、電源判別部21aから出力された商用電源100のケーブル101が接続されていることを示す接続判別信号を入力することにより、電動モータ7始動時にスターデルタ結線回路21dをスター結線回路とすると判断し、前述したスター結線回路指示信号を回路切替え部21cに出力する。
回路切替え部21cは、回路切替え制御部21bからのスター結線回路指示信号を入力することにより、スターデルタ結線回路21dにスター結線回路切替え信号を出力する。
スターデルタ結線回路21dは、回路切替え部21cからのスター結線回路切替え信号を入力することにより、スター結線回路を構成する電磁式開閉器がONして、スター結線回路を構成する。
ここでオペレータが電動モータ7を始動させるため、前述した車体キー40を操作し、スタート信号が出力されると、回路切替え制御部21bは、車体キー40から、信号線36を介してスタート信号を入力し、タイマ21eにタイマ機能有効信号を出力する。
タイマ21eは回路切替え制御部21bのタイマ機能有効信号を入力し、タイマ21eで予め設定した所定時間後、回路切替え部21cにデルタ結線回路に切替える回路切替え信号を出力する。
回路切替え部21cは、タイマ21eがタイマ機能有効信号を入力してから、タイマ21eで予め設定された所定時間に到達するまでの間、スターデルタ結線回路21dに、スター結線回路切替え信号を出力し、スターデルタ結線回路21dは、タイマ21eがタイマ機能有効信号を入力してから、タイマ21eで予め設定された所定時間に到達するまでの間スター結線回路を構成する。
さらに回路切替え部21cは、タイマ21eで予め設定された所定時間に到達後、タイマ21eから回路切替え信号を入力することにより、スターデルタ結線回路21dに、デルタ結線回路切替え信号を出力するとともに、回路切替え制御部21bから出力されたスター結線回路指示信号を、図示しない電磁式開閉器により遮断し、回路切替え部21cに対し無効とする。
タイマ21eからの回路切替え信号により、回路切替え制御部21bからのスター結線回路指示信号が遮断され、その結果、回路切替え部21cは、スターデルタ結線回路21dにスター結線回路切替え信号を出力しない。それと同時にスターデルタ結線回路21dにはデルタ結線回路切替え信号を出力する。さらにオペレータが車体キー40を操作し、停止信号が出力されるまで、継続してデルタ結線回路切替え信号を出力し、スターデルタ結線回路21dは継続してデルタ結線回路を構成する。
図3に示す本実施形態によれば、商用電源100のケーブル101が接続された際、電動モータ7が0回転数から所定回転数に到達するまでの間、スターデルタ結線回路21dは、スター結線回路を構成し、タイマ21eによりタイマ21e所定時間経過後に、デルタ結線回路に切替えられる。この結果、電動モータ7のインピーダンスが低い0回転数付近では、デルタ結線回路より3倍インピーダンスが高いスター結線回路を構成するため、デルタ結線回路と比べ、大電流が抑制できる。
また、タイマ21eが、タイマ21eで予め設定された所定時間に到達した後は、スター結線回路からデルタ結線回路に切替わるため、スター結線回路に比べ、インピーダンスが1/3低くなり、電動モータ7への電流値が3倍に増加する。この結果、電動式油圧ショベル1が作業を行うに必要なトルクが得られる。
次に本実施形態について、電源車50のケーブル30が接続された場合の動作を、図4を用いて説明する。
電源車50のケーブル30に備えられたコネクタ62が、電動式油圧ショベル1のコネクタ13に接続され、電力が供給できる状態となっている。また電源車50のインバータ51のケーブル31に備えられたコネクタ61が、電動式油圧ショベル1のコネクタ60に接続され、運転室5内の車体キー40のスタンバイ信号、および停止信号や、制御装置21の電源判別部21aからのインバータ起動信号を通信できる状態となっている。
コネクタ13とコネクタ62が接続されることにより、電源車50のバッテリ52の電力が制御盤20の制御装置21が有するスターデルタ結線回路21dへ出力される。
オペレータが運転室内5の車体キー40を操作し、スタンバイ信号を出力すると、制御盤20の制御装置21は起動状態になり、制御装置21が有する電源判別部21aは、車体キー40から信号線33を介してスタンバイ信号を入力する。
電源判別部21aは、車体キー40からのスタンバイ信号を入力することにより、信号線32を介して電源車50のケーブル30との接続を識別するための接続識別信号を検出する。
本実施形態では、電源車50のケーブル30に備えられたコネクタ62とコネクタ13が接続されていることから、信号線32の単線32aと単線32bはコネクタ62では短絡せず、単線32aの電圧と単線32bの電圧は異なる。
したがって、電源判別部21aの比較部は単線32aと単線32bとの間で、電圧差有とし、電源車50のケーブル30が接続されていると判別する。さらにこの判別結果を接続判別信号として回路切替え制御部21bに出力する。
また電源判別部21aは、回路切替え制御部21bに電源車50のケーブル30が接続されている接続判別信号を出力する。
回路切替え制御部21bは、電源判別部21aから出力された、電源車50のケーブル30が接続されていることを示す接続判別信号を入力し、電動モータ7始動時にスターデルタ結線回路21dをデルタ結線回路とすべく、前述したデルタ結線回路指示信号を回路切替え部21cに出力する。
回路切替え部21cは、回路切替え制御部21bからのデルタ結線回路指示信号を入力することにより、スターデルタ結線回路21dにデルタ結線回路切替え信号を出力する。
スターデルタ結線回路21dは、回路切替え部21cからのデルタ結線回路切替え信号を入力することにより、デルタ結線回路を構成する電磁式開閉器がONして、デルタ結線回路を構成する。
ここでオペレータが電動モータ7を始動させるため、前述した車体キー40を操作し、スタート信号が出力されると、回路切替え制御部21bは、タイマ21eにタイマ機能無効信号を出力する。
タイマ21eは回路切替え制御部21bのタイマ機能無効信号を入力し、回路切替え部21cに出力しない。
これにより回路切替え部21cは、スターデルタ結線回路21dに対し、オペレータの操作により車体キー40が停止信号を出力するまで、デルタ結線回路切替え信号を継続して出力する。
スターデルタ結線回路21dは、回路切替え部21cからのデルタ結線回路切替え信号を入力することにより、デルタ結線回路を構成する電磁式開閉器がONして、デルタ結線回路を構成する。また、回路切替え部21cが、オペレータの操作により車体キー40が停止信号を出力するまで、継続してデルタ結線回路切替え信号を出力するにともない、継続してデルタ結線回路を構成する。
また、オペレータが電動モータ7を始動させるため、前述した車体キー40を操作し、スタート信号が出力されると、電源判別部21aは、タイマ21fに前述したタイマカウント有効信号を出力する。
電源判別部21aは、タイマ21fで予め設定された所定時間経過後、タイマ21fからカウント終了信号を入力することにより、スターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路に既に構成されていると判断し、電源車50のインバータ51に対し、インバータ起動信号を出力する。
電源車50のインバータ51は、電源判別部21aから出力されたインバータ起動信号を入力することにより起動し、例えば前述したV/F制御を行いながら、ケーブル30を介して、電動モータ7へ電力を供給する。
図4で示す電源車50のケーブル30が接続された際、電源車50のインバータ51により、電動モータ7が0回転数から増速し、所定回転数に到達後も、スターデルタ結線回路21dは、継続してデルタ結線回路を構成する。この結果、スター結線回路からデルタ結線回路に切替わらないため、スターデルタ結線回路21dの電磁式開閉器のスイッチング動作によるサージ電圧が発生せず、インバータ51に対する過電流を抑制できる。
また、タイマ21fによりスターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路を構成してから、インバータ51を起動するため、インバータ51が電流の供給を始める際に、スターデルタ結線回路21dは既にデルタ結線回路を構成しており、デルタ結線回路の電磁式開閉器のスイッチング動作によるサージ電圧が発生せず、インバータ51に対する過電流を抑制できる。
このように構成された本実施形態により、電源車50のケーブル30がコネクタ13に接続された際に、電動モータ7始動時、および電動モータ7の駆動が継続している間、制御装置21はスターデルタ結線回路21dのデルタ結線回路のみ有効にする。これにより、電動モータの電源として商用電源と電源車との併用において、電源車50を電源として接続した場合、リアクトルを用いることなく、電動モータ7の始動に伴い、スターデルタ結線回路21dで発生する過電流を抑制できる。その結果、リアクトルを用いないので設備費用を安価に抑えることができ、また設置スペースを有効に利用、例えば他の機器に充てることが可能となる。
さらに、電動モータ7を始動するため、オペレータが車体キー40を操作し、スタート信号を出力した際、電源判別部21aは、スターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路に切替わってから、電源車50のインバータ51にインバータ起動信号を出力する。これによりスターデルタ結線回路21dがデルタ結線回路に切替わる際は、電源車50のインバータ51から電力が供給されておらず、デルタ結線回路に切替わる際に発生する過電流を、リアクトルを用いずに抑制できる。
1 電動式油圧ショベル
2 走行体
3 旋回体
4 作業装置
7 電動モータ
13 コネクタ(接続部)
21 制御装置
21a 電源判別部
21b 回路切替え制御部
21e タイマ
21f タイマ
30 ケーブル
31 ケーブル
31a 単線
31b 単線
32 信号線
32a 単線
32b 単線
33 信号線
33a 単線
33b 単線
36 信号線
40 車体キー
50 電源車
51 インバータ
60 コネクタ
61 コネクタ
62 コネクタ
63 コネクタ
100 商用電源
101 ケーブル
102 コネクタ
102a コネクタ内信号線

Claims (1)

  1. 商用電源にケーブルを介して接続可能であるとともに、
    バッテリと、前記バッテリに接続されるインバータとを備えた電源車にケーブルを介して接続可能であり、
    走行体と、前記走行体上に備えられた旋回体と、前記旋回体に備えられた作業装置と、前記走行体、前記旋回体、前記作業装置の各々の駆動源を形成し、前記商用電源、または前記電源車の前記バッテリの電力が供給される電動モータと、前記電動モータの駆動を制御するスターデルタ結線回路および前記スターデルタ結線回路の切替えを指示する回路切替え部を有する制御装置と、前記商用電源のケーブル、または前記電源車のケーブルと前記制御装置とを接続する接続部とを備えた電動式建設機械において、
    前記制御装置は、前記商用電源のケーブル、または前記電源車のケーブルのどちらかが前記接続部に接続されたことを判別する電源判別部と、前記電源判別部からの信号に応じて前記回路切替え部を制御する回路切替え制御部とを有し、
    前記回路切替え制御部は、前記商用電源のケーブルが前記接続部に接続されたと前記電源判別部で判別されたとき、前記電動モータ始動時に、前記スターデルタ結線回路がスター結線回路となるように前記回路切替え部を制御し、
    前記回路切替え制御部は、前記電源車のケーブルが前記接続部に接続されたと前記電源判別部で判別されたとき、前記電動モータ始動時に、前記スターデルタ結線回路がデルタ結線回路となるように、前記回路切替え部を制御するとともに、前記電動モータが駆動を継続する間、前記デルタ結線回路を維持するように前記回路切替え部を制御し、
    前記制御装置は、前記電源判別部において、前記電源車のケーブルが前記接続部に接続されたと判別されたとき、前記スターデルタ結線回路が前記デルタ結線回路になった後に、前記電源車の前記バッテリから電力を供給するように前記インバータを制御する処理を行うためのタイマを有することを特徴とする電動式建設機械。
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