JP5937897B2 - 掘削ヘッド - Google Patents

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本発明は、水平2方向からセメントスラリー等の固化材を高圧噴射することにより大径の改良固化体を高速に造成できる高圧噴射攪拌工法に用いて好適な掘削ヘッドに関する。
従来、高圧噴射攪拌工法に用いる掘削ヘッドとして、図6に示すものがある。
この掘削ヘッド1は、図6に示すように、地盤7に貫入される回転軸9の先端9aに装着される掘削軸2と、この掘削軸2の外周面2aの両側に突設された掘削機能を兼ねた羽根板状で一対の攪拌翼3,3と、各攪拌翼3の下端部3a及び掘削軸2の先端2bにそれぞれ突設され、地盤7に予め開けられたガイドホール8内を掘削する掘削爪4,5と、各攪拌翼3の端部3bに設けられ、地上から供給される貫入補助用の水(流体)W或いは固化材としてのセメントスラリー(流体)Sを地盤7のガイドホール8内の掘削穴の周面8aに向けて噴射する吐出口6とを備えている。
そして、図示しない小型の施工機により回転すると共に昇降動する回転軸9の先端9aに掘削ヘッド1を装着して、硬質砂地等の地盤7を地盤改良するに際し、回転軸9の先端9aに装着した掘削ヘッド1の掘削軸2の貫入時に、一対の攪拌翼3,3の各吐出口6から水平2方向に掘削抵抗低減用の水Wを噴射してガイドホール8内の地盤7を掘削し、回転軸9の引き抜き時に、一対の攪拌翼3,3の各吐出口6から水平2方向に固化材としてのセメントスラリーSを高圧噴射して地盤改良を行う。
特開2006−348644号公報(図2) 特開平6−41946号公報(図2)
前記従来の掘削ヘッド1では、硬質砂地等の地盤7を施工するに際し、攪拌翼3の回転が困難であるため、掘削軸2の貫入補助に水Wを使用して貫入するようにしているが、水締め(ジャーミング)が発生して掘削軸2が抜けなくなる問題がある。
また、掘削軸2の貫入補助に水Wを大量に使用するので、産業廃棄物の処理量が増えたり、水Wの購買費用が膨らんでコスト高であった。さらに、攪拌翼3の端部3bに設けられた吐出口6から水平方向(横方向)に水Wを噴射させる構造であるので、大量の水Wを使用し、また、ガイドホール8が大きくなるため、地盤7が崩れ易く、ガイドホール8の維持が困難であった。
さらに、固化盤の下を改良する工事でも、例えば、回転時の直径が600mmの一対の攪拌翼3,3では、回転、貫入しない問題があり、また、水Wが水平2方向しか噴射できないので、掘削穴の先端掘削面8bに必要な水Wが供給されず、貫入抵抗(掘削抵抗)の低減に寄与できなかった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、地盤への貫入をスムーズにでき、かつ、水平方向及び鉛直下方に貫入抵抗低減用の水等の流体を吐出することができる掘削ヘッドを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、地盤に貫入される回転軸の先端に装着される掘削軸と、この掘削軸の外周面に突設された攪拌及び掘削兼用の翼と、前記地盤を掘削する掘削爪と、地上から供給される流体を前記地盤の掘削面に向けて噴射する吐出口を備えた掘削ヘッドにおいて、前記掘削軸は、前記回転軸の先端に装着される連結部と、この連結部に連なる円錐面を上側に有した円筒状の大径部と、この大径部の下側の逆円錐面を介して連なる円筒状の小径部と、先端が前記小径部の径より小さい逆円錐面状の先端部とを備え、前記掘削軸の大径部の外周面に攪拌及び掘削兼用の螺旋翼を突設すると共に、該螺旋翼の先端に掘削爪を突設し、かつ、前記掘削軸の小径部の外周面に掘削爪を突設すると共に、前記掘削軸の先端部の逆円錐面状の外周面に掘削爪を突設し、これら各掘削爪を互い違いに配置し、前記掘削軸の大径部の外周面と該掘削軸の先端部の先端に前記吐出口をそれぞれ設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の掘削ヘッドであって、前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口と前記掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口からの前記流体の噴射方向を切替弁により切り替え自在にしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の掘削ヘッドであって、前記切替弁による前記流体の噴射方向の切り替えを、前記掘削軸内に設けられた流体供給通路に供給される前記流体の流圧の高低差により行うようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載の掘削ヘッドであって、前記切替弁を、前記流体の流圧が低い時に前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じ、かつ、該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口を開くと共に、前記流体の流圧が高い時に前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を開き、かつ、該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口を閉じる弁本体と、この弁本体を前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じる方向に常に付勢する弾性体とで構成し、この弾性体の弾性力よりも前記流体の流圧が強い時に該弾性体の付勢力に抗して前記弁本体を前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じる方向から開く方向に移動させて、該掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口と該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口の開閉を切り替えるようにしたことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、掘削軸の大径部の外周面に攪拌及び掘削兼用の螺旋翼を突設すると共に、該螺旋翼の先端に掘削爪を突設し、かつ、掘削軸の小径部の外周面に掘削爪を突設すると共に、掘削軸の先端部の逆円錐面状の外周面に掘削爪を突設し、これら各掘削爪を互い違いに配置し、掘削軸の大径部の外周面と該掘削軸の先端部の先端に前記吐出口をそれぞれ設けたことにより、螺旋翼のスクリューネジ効果による推進力で掘削ヘッドを地盤に対してスムーズに貫入することができる。また、貫入補助用の水等の流体を水平方向だけではなく、鉛直下方にも吐出することができ、掘削ヘッドの貫入時の掘削抵抗をより一段と低減させることができる。これにより、地盤を効率良く確実に掘削・攪拌することができ、掘削・攪拌時間を大幅に短縮することができる。
請求項2の発明によれば、掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口と掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口からの流体の噴射方向を切替弁により切り替え自在にしたことにより、用途に応じて、流体の噴射方向を簡単に切り替えることができる。これにより、流体を効率良く使用することができて流体全体の噴射量を削減することができるため、流体購入費用及び産業廃棄処理費用を大幅に削減することができ、環境負荷の低減に寄与することができる。
請求項3の発明によれば、切替弁による流体の噴射方向の切り替えを、掘削軸内に設けられた流体供給通路に供給される流体の流圧の高低差により行うようにしたことにより、切替弁の構造を簡単にすることができ、その分、低コスト化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、切替弁を、流体の流圧が低い時に掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じ、かつ、該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口を開くと共に、流体の流圧が高い時に掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を開き、かつ、該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口を閉じる弁本体と、この弁本体を掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じる方向に常に付勢する弾性体とで構成し、この弾性体の弾性力よりも流体の流圧が強い時に該弾性体の付勢力に抗して弁本体を掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じる方向から開く方向に移動させて、該掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口と該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口の開閉を切り替えるようにしたことにより、切替弁を構成する部品点数を大幅に減らすことができ、その分、低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施形態の掘削ヘッドを示す正面図である。 上記掘削ヘッドの底面図である。 上記掘削ヘッドの先端から貫入補助用の水を噴射する状態を示す要部の断面図である。 図3中X−X線に沿う断面図である。 上記掘削ヘッドの両側方から固化材としてのセメントスラリーを高圧噴射する状態を示す要部の断面図である。 従来の掘削ヘッドを示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態の掘削ヘッドを示す正面図、図2は同掘削ヘッドの底面図、図3は同掘削ヘッドの先端から貫入補助用の水を噴射する状態を示す要部の断面図、図4は図3中X−X線に沿う断面図、図5は同掘削ヘッドの両側方から固化材としてのセメントスラリーを高圧噴射する状態を示す要部の断面図である。
図1に示すように、掘削ヘッド10は、高圧噴射攪拌工法に用いるものであり、地盤7に貫入される円管状の回転軸9の先端9aに装着され、先端11bが閉じられた円筒状の掘削軸11と、この掘削軸11の外周面11aの基部から中央部にかけて突設された攪拌及び掘削兼用で2条の螺旋翼12,12と、掘削軸11の外周面11aの中央部と該中央部と先端の間及び先端の3箇所において各一対それぞれ突設され、地盤7の予め開けられたガイドホール8内を掘削する掘削爪13,14,15と、掘削軸11の外周面11aの中央部の両側及び掘削軸11の先端11bにそれぞれ設けられ、地上から供給される貫入補助用の水(流体)W或いは固化材としてのセメントスラリー(流体)Sを地盤7のガイドホール8内の掘削穴の掘削面としての周面8a或いは先端掘削面8bに向けて噴射するノズル(吐出口)16,17と、掘削軸11の外周面11aに設けられた一対のノズル16,16と掘削軸11の先端11bに設けられたノズル17からの流体W,Sの噴射方向を切り替える切替弁20を備えている。
図1に示すように、回転軸9は、内管9Aと、この内管9Aを収容する外管9Bとの二重管で構成されており、図示しない小型の施工機により回転すると共に昇降動するようになっている。そして、回転軸9の先端9aに掘削ヘッド10を装着した状態で、回転軸9の内管9Aに貫入補助用の水W或いは固化材としてのセメントスラリーSを供給すると、掘削ヘッド10の掘削軸11の基端から中央部にかけて形成された後述する流体供給通路(以下、「基部側の流体供給通路」という)21を介してノズル16或いはノズル17から貫入補助用の水W或いは固化材としてのセメントスラリーSが噴射されるようになっている。
図1及び図2に示すように、掘削ヘッド10の掘削軸11は、回転軸9の先端9aに装着される連結部としての基部11Aと、この基部11Aに連なる円錐面を上側に有した円筒状の大径部11Bと、この大径部11Bの下側の逆円錐面を介して連なる円筒状の小径部11Cと、先端11bが小径部11Cの径より小さい円板状になって閉塞されている逆円錐面状の先端部11Dとを備えている。尚、大径部11Bの螺旋翼12までの直径は、例えば、368mmに形成してある。また、図1において、大径部11Bの外周面と小径部11Cの外周面と先端部11Dの逆円錐面状の外周面を、同一の符号11aでそれぞれ示す。
2条の螺旋翼12,12は、掘削軸11の大径部11Bの外周面11aにおいて該掘削軸11を中心に180°対称位置に配置されており、それぞれが360°の角度範囲でスパイラル状に巻かれている。即ち、各螺旋翼12は1ピッチ分設けられている。
また、掘削軸11の大径部11Bの外周面11aの該掘削軸11を中心に180°対称位置には、一対のノズル16,16を上下段差を有して設けられている。さらに、掘削軸11の大径部11Bの外周面11aの2条の螺旋翼12,12の各先端12aには、一対の掘削爪13,13が鉛直下方に延びるように取り付けられている。
掘削軸11の小径部11Cの外周面11aには、一対の掘削爪14,14が鉛直下方に延びるように取り付けられている。図1及び図2に示すように、大径部11Bの一対の掘削爪13,13と小径部11Cの一対の掘削爪14,14とは、位相が90°ずれるように配置されている。
また、掘削軸11の先端部11Dの逆円錐面状の外周面11aには、一対の掘削爪15,15が斜め下方に延びるように取り付けられている。図1及び図2に示すように、小径部11Cの一対の掘削爪14,14と先端部11Dの一対の掘削爪15,15とは、位相が90°ずれるように配置されている。さらに、先端部11Dの円板状の先端11bの中央には、ノズル17が設けられている。
図3及び図5に示すように、切替弁20は、掘削軸11の大径部11Bに着脱自在に取り付けられて該大径部11Bの一部を構成する外筒体22と該外筒体22の先端部22a内に嵌合される内筒体23とに内蔵されており、流体W,Sの噴射方向(ノズル16からの噴射とノズル17からの噴射)の切り替えを、掘削軸11の基部側の流体供給通路21に供給される流体W,Sの流圧(圧力)の高低差により行うようになっている。
即ち、切替弁20は、掘削軸11の基部側の流体供給通路21と外筒体22及び内筒体23内に摺動自在に設けられ、流体W,Sの流圧が低い時(低圧力時)に一対のノズル16,16を閉じ、かつ、内筒体23の基端部の環状凸部23aの内側に嵌合された十字状の脚部24bを有する絞り台座24の円錐面状凸部24aから逆円錐面状凹部25aが離反して、ノズル17を開くと共に、流体W,Sの流圧が高い時(高圧力時)に一対のノズル16,16を開き、かつ、逆円錐面状凹部25aが絞り台座24の円錐面状凸部24aに当接して、ノズル17を閉じる円筒状の弁本体25と、内筒体23の基端部の環状凸部23aの外側と弁本体25の中途部の環状鍔部25bとの間に介在されて、弁本体25を一対のノズル16,16を閉じる方向に常に付勢する圧縮コイル状のスプリング(弾性体)26と、弁本体25の先端の逆円錐面状凹部25aが当接・離反する円錐面状凸部24aを有して掘削軸11の先端側に形成された流体供給通路27を閉塞・開放する絞り台座24とで構成されている。
そして、図3及び図4に示すように、スプリング26の弾性力よりも流体W,Sの流圧が弱い低圧力時には、スプリング26の付勢力により弁本体25の環状鍔部25bが外筒体22の基端部の環状凸部22bに当接して、弁本体25が一対のノズル16,16を閉塞させると共に、弁本体25の先端の逆円錐面状凹部25aが絞り台座24の円錐面状凸部24aから離反して、絞り台座24の十字状の各脚部24bと内筒体23との間の隙間28から流体W,Sが流れて、ノズル17より流体W,Sが噴射されるようになっている。
また、図5に示すように、スプリング26の弾性力よりも流体W,Sの流圧が強い高圧力時に、スプリング26の付勢力に抗して弁本体25が一対のノズル16,16を閉じる方向から開く方向に移動することにより、掘削軸11の先端11bのノズル17が絞り台座24を介して閉塞されると共に、掘削軸11の外周面11aの一対のノズル16,16が開放されて流体W,Sが水平2方向に噴射され、流体W,Sの噴射方向が切り替えられるようになっている。尚、図3及び図5中符号29a,29b,29cは、各部材間をシールする円環状のパッキンを示す。
以上実施形態の掘削ヘッド10によれば、小型の施工機により、回転軸9の先端9aに装着された掘削ヘッド10を回転させながら下降させて、地盤改良する硬質砂地等の地盤7に予め開けられたガイドホール8内を掘削・攪拌する際に、図3に示すように、地上から回転軸9の内管9Aを介して貫入補助用の水Wを掘削軸11の基部側の流体供給通路21に低水圧で供給すると、スプリング26の付勢力により切替弁20の弁本体25の環状鍔部25bが外筒体22の基端部の環状凸部22bに当接して、弁本体25が一対のノズル16,16を閉塞させると共に、弁本体25の先端の逆円錐面状凹部25aが絞り台座24の円錐面状凸部24aから離反して、絞り台座24の十字状の各脚部24bと内筒体23との間の隙間28から水Wが流れて、ノズル17より水Wが噴射される。これにより、掘削穴の先端掘削面8bに必要な水Wが供給されるため、掘削ヘッド10の貫入時の掘削抵抗をより一段と低減させることができる。また、2条の螺旋翼12,12のスクリューネジ効果による推進力及び複数の掘削爪13,14,15で掘削ヘッド10を改良する地盤7に対してスムーズに貫入することができる。これにより、地盤改良する硬質砂地等の地盤7を効率良く確実に掘削・攪拌することができ、掘削・攪拌時間を大幅に短縮することができる。
また、2条の螺旋翼12,12及び複数の爪13,14,15を掘削軸11の外周面11aにそれぞれ取り付けたことにより、掘削径(貫入径)を小さくすることができる。これにより、掘削軸11の構造を簡素化することができるため、全体の低コスト化をより一段と図ることができる。また、ガイドホール8の径も小径で済んで簡単に形成することができ、施工時におけるガイドホール8の維持も容易となる。
さらに、掘削ヘッド10の貫入時に、地盤7のガイドホール8内の掘削穴の周面8aに貫入補助用の水Wが必要な場合には、掘削軸11の基部側の流体供給通路21に供給される水Wの水圧を高める。これにより、図5に示すように、高水圧の水Wでスプリング26の付勢力に抗して弁本体25が一対のノズル16,16を閉じる方向から開く方向に移動する。その結果、掘削軸11の先端11bのノズル17が閉塞され、掘削軸11の外周面11aの一対のノズル16,16から水Wが水平2方向に噴射され、水Wの噴射方向が切り替えられる。このように、切替弁20による水Wの噴射方向の切り替えを、掘削軸11内の基部側の流体供給通路21に供給される水Wの水圧の高低差により簡単に行うことができる。即ち、用途に応じて、水Wの噴射方向を簡単に切り替えることができる。また、水Wを効率良く使用することができるため、水全体の噴射量を削減することができ、水購入費用及び産業廃棄処理費用を大幅に削減することができ、環境負荷の低減に寄与することができる。
そして、回転軸9及び掘削軸11を引き抜く時には、地上から回転軸9の内管9Aを介して掘削軸11の基部側の流体供給通路21に高圧力の固化材としてのセメントスラリーSを供給することにより、掘削軸11の外周面11aの一対のノズル16,16からセメントスラリーSを水平2方向に高圧噴射して地盤改良を行う。
このように、硬質砂地等の地盤7を地盤改良する際に、貫入補助用の水Wを従来のように水平2方向だけではなく、鉛直下方にも吐出することができるため、掘削穴の周面8aと先端掘削面8bに必要な水Wを供給することができ、掘削ヘッド10の貫入抵抗(掘削抵抗)を低減することができる。これにより、水締め(ジャーミング)が発生することがなく、掘削ヘッド10が抜けなくなることもない。
また、切替弁20を、絞り台座24と弁本体25及びスプリング26から構成することができるため、切替弁20を構成する部品点数を大幅に減らすことができ、その分、低コスト化を図ることができる。
尚、前記実施形態によれば、掘削軸の外周面に吐出口を一対設けたが、1箇所或いは3箇所以上設けても良い。また、弁本体を押圧付勢する弾性体は、スプリングに限るものではない。
7 地盤
8a 周面(掘削面)
8b 先端掘削面(掘削面)
9 回転軸
9a 先端
10 掘削ヘッド
11 掘削軸
11A 基部(連結部)
11B 大径部
11C 小径部
11D 先端部
11a 外周面
11b 先端
12 螺旋翼
12a 先端
13,14,15 掘削爪
16,17 ノズル(吐出口)
20 切替弁
21 流体供給通路
25 弁本体
26 スプリング(弾性体)
W 貫入補助用の水(流体)
S 固化材としてのセメントスラリー(流体)

Claims (4)

  1. 地盤に貫入される回転軸の先端に装着される掘削軸と、この掘削軸の外周面に突設された攪拌及び掘削兼用の翼と、前記地盤を掘削する掘削爪と、地上から供給される流体を前記地盤の掘削面に向けて噴射する吐出口を備えた掘削ヘッドにおいて、
    前記掘削軸は、前記回転軸の先端に装着される連結部と、この連結部に連なる円錐面を上側に有した円筒状の大径部と、この大径部の下側の逆円錐面を介して連なる円筒状の小径部と、先端が前記小径部の径より小さい逆円錐面状の先端部とを備え、
    前記掘削軸の大径部の外周面に攪拌及び掘削兼用の螺旋翼を突設すると共に、該螺旋翼の先端に掘削爪を突設し、かつ、前記掘削軸の小径部の外周面に掘削爪を突設すると共に、前記掘削軸の先端部の逆円錐面状の外周面に掘削爪を突設し、これら各掘削爪を互い違いに配置し、
    前記掘削軸の大径部の外周面と該掘削軸の先端部の先端に前記吐出口をそれぞれ設けたことを特徴とする掘削ヘッド。
  2. 請求項1記載の掘削ヘッドであって、
    前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口と前記掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口からの前記流体の噴射方向を切替弁により切り替え自在にしたことを特徴とする掘削ヘッド。
  3. 請求項2記載の掘削ヘッドであって、
    前記切替弁による前記流体の噴射方向の切り替えを、前記掘削軸内に設けられた流体供給通路に供給される前記流体の流圧の高低差により行うようにしたことを特徴とする掘削ヘッド。
  4. 請求項3記載の掘削ヘッドであって、
    前記切替弁を、前記流体の流圧が低い時に前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じ、かつ、該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口を開くと共に、前記流体の流圧が高い時に前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を開き、かつ、該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口を閉じる弁本体と、この弁本体を前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じる方向に常に付勢する弾性体とで構成し、この弾性体の弾性力よりも前記流体の流圧が強い時に該弾性体の付勢力に抗して前記弁本体を前記掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口を閉じる方向から開く方向に移動させて、該掘削軸の大径部の外周面に設けた吐出口と該掘削軸の先端部の先端に設けた吐出口の開閉を切り替えるようにしたことを特徴とする掘削ヘッド。
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