JP5936517B2 - Co2回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、CO2捕捉剤を利用したCO2回収システムに関する。
地球温暖化を抑制するために、温室効果ガスとして影響が大きい二酸化炭素(CO2)の排出量削減が求められている。CO2排出抑制の具体的方法としては、吸収液や吸着剤等を用いた分離回収技術がある。一例として、ガスの吸着分離技術には、特開平6−91127号公報(特許文献1)などがある。この発明では、試料ガス中のある特定成分を吸着分離するため、まず吸着剤を収容した吸着塔の吸着剤に特定成分を吸着させ、その後、特定成分を一定量吸着させた吸着塔への加熱と通気により、特定成分を脱離させて吸着剤を再生している。
CO2捕捉剤を用いたCO2回収システムとしては、CO2捕捉剤の再生時に加熱水蒸気を流通する方法ではなく、吸着量の圧力差を利用した仕組みの手法が大半である。CO2捕捉剤の圧力変化によって生じるCO2捕捉量差を用いたCO2回収システムは、例えば、特開2009−220101号公報(特許文献2)に記載されている。
特開平6−91127号公報 特開2009−220101号公報
回収した特定成分のガス純度の低下を防止するためには、流通させるガスとして、常温で容易に気液分離が可能な水蒸気が望ましい。しかし、加熱水蒸気の流通によってCO2捕捉剤を再生すると、加熱水蒸気よりも低温のCO2捕捉剤と接触することで水蒸気が凝縮して液体の水が生成し、その凝縮水にCO2捕捉剤が浸漬するとCO2捕捉剤が溶出し、溶解したCO2捕捉剤が循環水系のどこかで析出すると、機器に影響を与える可能性がある。例えばCO2回収システムの先に燃焼用ボイラが設置されている場合では、その部位に固体のCO2捕捉剤が析出し、燃焼熱を水蒸気のエンタルピーに変換する効率を落とす可能性がある。本発明は、CO2捕捉剤が循環水系へ混入する可能性を低減する手段を有するCO2回収装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、二酸化炭素捕捉剤と、前記二酸化炭素捕捉剤を内包する二酸化炭素吸収塔と、前記二酸化炭素吸収塔内で凝縮した水を循環水系に回収する流路を有し、前記二酸化炭素捕捉剤の再生に水蒸気ガスを用いる二酸化炭素回収システムにおいて、前記二酸化炭素捕捉剤が循環水系に流出するのを低減する手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、CO2吸収塔への水蒸気流入により発生した凝縮水を循環水系へ戻す際に、CO2捕捉剤が溶解して循環水系へ混入する可能性を著しく低減可能である。
実施例1に記載したCO2回収システムの全体図 ミスト除去手段として旋回流発生手段を記載した図 撥水加工CO2捕捉剤の図 実施例4に記載したCO2回収システムの全体図 比較例1のCO2回収システムの全体図 実施例5に記載したCO2回収システムの全体図
発明を実施するための形態として、図1は本発明CO2回収システムの例であり、CO2を脱離回収する工程における構成を表した図である。CO2吸収塔100内のCO2捕捉剤101でCO2含有ガスからCO2を捕捉する工程の後、高温水蒸気を水蒸気流路102経由でCO2吸収塔に流通させ、高温水蒸気をCO2捕捉剤と接触させて加熱することによりCO2を脱離させる。本発明は、前記二酸化炭素捕捉剤が循環水系に流出するのを低減する手段を有することを特徴とする二酸化炭素回収システムである。
図1の実施例ではCO2捕捉剤の循環水系への溶出を低減する手段として、ミスト除去手段103と、CO2捕捉剤への撥水加工と、CO2捕捉剤回収フィルタ107が設置されており、これらの手段はいずれか一つでも効果があり、一つ以上を組み合わせて設置することも出来る。
水蒸気中のミストをミスト除去手段103で除去した後、吸収塔100に水蒸気を流通させる。吸収塔100内のCO2捕捉剤充填層で凝縮した水は凝縮水プール105に貯留しておき、CO2脱離工程が終了した後に凝縮水回収流路106から回収する。CO2捕捉剤101表面では凝縮反応が起きるため、CO2捕捉剤を撥水加工しておくことで凝縮水へ溶解する可能性を低減できる。凝縮水回収流路106を経由した凝縮水をCO2捕捉剤回収フィルタ107で濾過した後、凝縮水は循環水流路109に戻す。万が一、凝縮水中に溶解したCO2捕捉剤固形分があれば、CO2捕捉剤回収フィルタ107で除去できるため循環水の純度を保つことができ、回収したCO2捕捉剤成分は成型することで再度CO2捕捉剤として利用できる。
ミスト除去手段としては、例えば図2に示すように、水蒸気流路に旋回流発生手段としてプロペラ112を設置して、プロペラの回転によって生みだす遠心力により粒径の大きな水を壁面に付着させ、その後重力により下に落ちる凝縮水113を貯めておく。水蒸気を流通するCO2脱離工程が終わった後、除去したミスト由来の水は回収流路114から回収することができる。また、旋回流発生手段の代わりに水蒸気流路に吸湿剤を設置して、水蒸気が凝縮しにくいように湿度を低減しても良い。
撥水加工を行うCO2捕捉剤としては、例えばシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア、ゼオライト、高分子材料、活性炭、MOF(Molecular Organic Framework)、ZIF(Zeolitic Imidazolate Framework)等を含む高比表面積材料であっても良いし、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物や炭酸塩等を含む材料であっても良い。また、CO2捕捉剤の形状は、粒状、ハニカム状、通気性を有する板状等を用いても良いし、それ以外の形状であっても水蒸気が流通可能な通気性を有していれば任意の形状で良い。例として図3に球状のCO2捕捉剤116に撥水コート119を処理した場合の模式図を示す。ただし、図では十分な表現はできていないが、CO2捕捉剤一次粒子117の粒径は数nm〜数十μmであるのに対して、CO2捕捉剤116粒径は0.5〜100mm程度を想定しているため、描写した図よりも密にCO2捕捉剤一次粒子は詰まっている。この例のように、外表面のみを撥水コートすれば、CO2捕捉剤の凝縮水濡れによる溶解を抑制することが可能である。撥水コート方法としては、ワックスなどの油脂系コーティング、ポリマーやフッ素系などの樹脂系コーティング、ガラス系コーティングなど任意の方法であっても良いが、コーティング剤が剥離しにくいものが望ましい。
特開平5−123525号公報に、CO2捕捉剤として疎水性ゼオライトを使用する例があるが、特開平5−123525号公報の構成ではCO2脱離時に乾燥空気を導入しており、本願のように水蒸気ガスによる流通を実施できない。本発明の撥水加工だと、CO2脱離工程で水蒸気をCO2吸収塔内へ流通させる構成において、材料の疎水・親水性の性質によらず利用できる。
CO2捕捉剤回収フィルタ107で濾過した凝縮水中に、万が一、CO2捕捉剤を構成する金属イオンが溶解した場合に備えて、例えば図4のように、CO2捕捉剤構成金属イオンを吸着する吸着材128を設置してCO2捕捉剤構成金属イオンを捕捉回収しても良いし、溶解したイオンが金属イオンであるなら例えば尿素、アンモニア、塩基性アミノ酸等の非金属性のアルカリ性液体を加えて金属イオンとアルカリ成分から成る沈殿物から回収しても良い。
また、図4のCO2捕捉剤回収フィルタ127で濾過した凝縮水中の金属イオン濃度測定手段131を設置し、金属イオン濃度が規定した基準値を超えた場合のみ、バルブ133を開いてCO2捕捉剤構成金属イオンを吸着する吸着材128を設置した流路に流通させ、凝縮水中金属イオン濃度が基準値を超えない場合は、バルブ132を開いてそのまま循環水系へ戻すという方法を実施しても良い。
CO2捕捉剤構成金属イオンを吸着する吸着材128の候補としては、例えばゼオライトや活性炭などがある。
金属イオン濃度測定手段の簡易的な方法としては、凝縮水のpH測定から推測する方法がある。この方法を用いれば、pHの変動により金属イオン濃度を推測できるため、比較的容易に実行できコスト低減につながる。
本発明に対する比較として、図5にミスト除去装置、CO2捕捉剤の撥水加工、凝縮水回収流路のフィルタのいずれも設置しない場合を説明する。
CO2含有ガスからCO2を捕捉する工程を終了した後、CO2捕捉剤135の温度を上げてCO2を脱離させるため、水蒸気流路136から水蒸気を吸収塔134内のCO2捕捉剤135に接触させる。この時の水蒸気の温度はCO2捕捉剤より高い100〜200℃を想定しているため、それより低温であるCO2捕捉剤や吸収塔内壁で水蒸気の凝縮反応により液体の凝縮水が生じ、非常に大きな凝縮熱が発生する。この熱により、CO2捕捉剤は加熱され、CO2を脱離させることができる。一方で、凝縮水は熱水となり、CO2捕捉剤と接触する部分が出てくるため、長期間の繰り返し使用で固体CO2捕捉剤の一部が溶解する可能性がある。
万が一、CO2捕捉剤が溶解した場合、図5に示したシステム構成では、溶解したCO2捕捉剤を含む凝縮水は循環水系へ戻される。例えば、このCO2回収システムが燃焼用ボイラ向けに設置されている場合では、この循環水の行き先で燃焼熱を与えられて水蒸気となるため、その部位に固体のCO2捕捉剤が析出していく可能性がある。これは、燃焼熱を水蒸気のエンタルピーに変換する効率を落とす可能性があり、未然に防ぐことが望ましい。燃焼用ボイラ以外にCO2回収システムを設置する場合にも、循環水を再利用するのであれば、流路のどこかで析出して機器に影響を与える可能性がある。また、長期間の使用でCO2捕捉剤自体も流出により損失する可能性があるため、長期間の利用ではCO2回収効率が想定より低下する可能性がある。
図1のCO2回収システムについて説明する。CO2吸収塔100内のCO2捕捉剤101でCO2含有ガスからCO2を捕捉する工程の後、CO2捕捉剤101よりも高温な水蒸気を水蒸気流路102経由でCO2吸収塔100に流通させ、導入した高温水蒸気をCO2捕捉剤101と接触させて、凝縮熱によりCO2捕捉剤を加熱してCO2を脱離させるCO2回収システムである。脱離したCO2と水蒸気はCO2回収流路104より回収され冷却分離される。一方、CO2捕捉剤上で凝縮した水は、水蒸気流れと重力によって、吸収塔100下部の凝縮水プール105に貯留される。水蒸気によるCO2脱離工程の終了後、凝縮水回収流路106のバルブを開き、凝縮水を回収する。
図1に示した実施例1のCO2回収システムでは、CO2捕捉剤層上部に凝縮した水滴が落下することによるCO2捕捉剤の損傷や、温度分布の局所的な乱れなどが発生するのを抑制するために、前記二酸化炭素吸収塔の前段にミスト除去手段103を設置することによって、水蒸気の中で比較的粒径の大きい水のミスト分を除去したのち、吸収塔100に水蒸気を流通させる。ミスト除去手段103に溜まった水はそのまま循環水路109に戻される。
図1に示した実施例1のCO2回収システムではさらに、CO2捕捉剤101に撥水加工、撥水コートを施すことにより、CO2捕捉剤101上で凝縮した熱水によってCO2捕捉剤101が溶解することを防止できる。これにより、水蒸気の凝縮は主にCO2捕捉剤外表面で生じ、CO2捕捉剤内部にまで液体の水は浸透するのを抑制し、さらにCO2捕捉剤層上部より流れ落ちてきた凝縮水がCO2捕捉剤内部にまで浸透していくのを防ぎ、CO2捕捉剤が凝縮水に溶解するのを低減する。CO2捕捉剤充填層で凝縮した水は凝縮水プール105に貯留しておき、CO2脱離工程が終了した後に凝縮水回収流路106から回収する。
図1に示した実施例1のCO2回収システムではさらに、凝縮水プール105から回収した凝縮水はわずかでもCO2捕捉剤101を含む可能性があるため、二酸化炭素吸収塔の後段に設置したCO2捕捉剤回収フィルタ107で濾過する。これにより、循環水の水純度を保ち、かつ流出分のCO2捕捉剤を回収して再利用できる。濾過した凝縮水は循環水108が流れる循環水流路109へ戻され、再利用される。
実施例1に設置された、CO2捕捉剤の循環水系への溶出を低減する手段である、ミスト除去手段103と、CO2捕捉剤への撥水加工と、CO2捕捉剤回収フィルタ107は、いずれか一つでも効果があり、一つ以上を組み合わせて実施することも出来る。
図2は、実施例1に記載のCO2回収システムに設置されたミスト除去手段として、旋回流発生手段を利用して遠心力によって粒径の大きなミストを水蒸気ガスから分離する装置を用いる場合の実施例を説明する。図2のミスト除去手段110では、水蒸気流通方向に対して垂直にプロペラ112を設置し、水蒸気流通方向を軸とするようにプロペラ112を回転させる。これにより、水蒸気中に存在するミストのうち粒径が大きいほど、大きな遠心力が働くため水蒸気流路壁面へ付着する。付着したミスト状の水は時間経過とともに粒径が成長し、水の自重により壁面をつたい、凝縮水113に集まる。この水は不純物がほぼないため、水蒸気流通によるCO2脱離工程終了後に流路114を経由して循環水系へ戻すことが可能である。
凝縮が起こり始めている粒径の大きなミスト状の水のみを除去し、必要な水蒸気はCO2吸収塔への流路115より流通させることが出来るため、水滴がCO2捕捉剤層上部に落ちる可能性が低減し、それによる局所的な温度変化を防止できる。また、CO2捕捉剤層上部で発生した水滴は、CO2捕捉剤層下部へ移動する際に多数のCO2捕捉剤と接触するため、これを抑制することでCO2捕捉剤の水への溶解可能性も大きく低減できる。
図3は、実施例1に記載のCO2回収システムにおいてCO2捕捉剤に施した撥水加工の例として、球状CO2捕捉剤のイメージ図を記載した。CO2捕捉剤のCO2捕捉部分は、CO2捕捉剤一次粒子間の間隙と、一次粒子内に存在する微細孔である。これらに撥水コート成分が侵入することは望ましくない。そこで、高CO2分圧環境下におき、CO2捕捉剤のCO2捕捉部位にCO2を捕捉させた状態で、撥水コートする方法が望ましい。この方法であれば、撥水コート成分はCO2捕捉剤内部やCO2捕捉部位にまで浸透しにくく、CO2捕捉剤の外表面だけを撥水加工することが可能であり、凝縮水でCO2捕捉剤の外表面が溶解する可能性を大幅に低減可能である。
図4の実施例4は、実施例1に記載のCO2回収システムに準ずる。実施例1と同様に、CO2吸収塔100内の撥水加工CO2捕捉剤121でCO2含有ガスからCO2を捕捉後、CO2捕捉剤121よりも高温な水蒸気を水蒸気流路102経由でCO2吸収塔100に流通させ、導入した高温水蒸気を撥水加工CO2捕捉剤121と接触させ、凝縮熱によりCO2捕捉剤を加熱してCO2を脱離させるCO2回収システムである。また、ミスト除去手段103によって、水蒸気の中で比較的粒径の大きい水のミスト分を除去し、吸収塔100に水蒸気を流通させる。脱離したCO2と水蒸気はCO2回収流路104より回収され冷却分離される。一方、撥水加工CO2捕捉剤121上で凝縮した水は、水蒸気流れと重力によって、吸収塔100下部の凝縮水プール105に貯留される。水蒸気によるCO2脱離工程の終了後、凝縮水回収流路106のバルブを開き、凝縮水を回収する。
凝縮水はわずかでもCO2捕捉剤を含む可能性があるため、CO2捕捉剤回収フィルタ107で濾過する。ここで、濾過した凝縮水中の金属イオン濃度測定手段131により、濾過した凝縮水中の金属イオン濃度を測定する。この濃度が規定した基準値より低ければ、凝縮水を循環水系へ送るバルブ132を開き、循環水系へ戻すが、金属イオン濃度が基準値より高い場合には、バルブ133を開き、CO2捕捉剤を構成する金属イオンを吸着する金属イオン吸着材128を経由させることで、凝縮水の金属イオン濃度を低下させて、凝縮水流路109へ戻す。この金属イオン吸着材128は、例えばゼオライト、活性炭やポリマーの吸着材などが挙げられる。活性炭の場合は、炭素が50wt%以上のものが望ましい。
本システムにより、CO2捕捉剤の微量な溶解までもコントロール可能で、循環水の純度を高純度に保つことが可能である。実施例4において、CO2捕捉材が循環水系に流出するのを防ぐこれら手段は、金属イオン吸着剤を含めて、実施例1と同様にいずれか一つでも効果があり、一つ以上を組み合わせて実施することも出来る。
図6の実施例5は、実施例1に記載のCO2回収システムに準ずる。実施例5は実施例4と同様に、濾過した凝縮水中の金属イオン濃度測定手段131により、CO2捕捉材回収フィルタ107で濾過した凝縮水中の金属イオン濃度を測定する。この濃度が規定した基準値より低ければ、凝縮水を循環水系へ送るバルブ132を開き、循環水系へ戻すが、金属イオン濃度が基準値より高い場合には、バルブ156を開き、かつ本実施例で設置したアルカリ液流入流路151からアルカリ液を流入させることで、凝縮水中の金属イオンは沈殿する。この沈殿物をフィルタ157で取り除くことで、CO2捕捉剤の回収も可能である。濾過した凝縮水は、凝縮水流路109へ戻す。本CO2回収システムによっても、CO2捕捉剤の微量な溶解分までコントロール可能で、循環水の純度を高純度に保つことが可能である。
100 吸収塔
101 撥水加工CO2捕捉剤
102 水蒸気流路
103 ミスト除去手段
104 CO2回収流路
105 凝縮水プール
106 凝縮水回収流路
107 CO2捕捉剤回収フィルタ
108 循環水
109 循環水流路
110 ミスト除去手段
111 水蒸気流路
112 プロペラ
113 凝縮水
114 除去したミスト由来の水回収流路
115 CO2吸収塔への流路
116 CO2捕捉剤
117 CO2捕捉剤一次粒子
118 微細孔
119 撥水コート部分
121 撥水加工CO2捕捉剤
128 CO2捕捉剤構成金属イオン吸着材
131 凝縮水中金属イオン濃度測定手段
132 凝縮水を循環水流路へ送るバルブ
133 凝縮水を金属イオン吸着材へ送るバルブ
134 吸収塔
135 CO2捕捉剤
136 水蒸気流路
137 CO2回収流路
138 凝縮水プール
139 凝縮水回収流路
140 バルブ
141 循環水
142 循環水流路
151 アルカリ液流入経路
156 凝縮水をアルカリ液流入経路側へ流通させるバルブ
157 CO2捕捉剤構成金属イオンとアルカリイオンの沈殿物回収フィルタ

Claims (8)

  1. 二酸化炭素捕捉剤と、
    前記二酸化炭素捕捉剤を内包する二酸化炭素吸収塔と、
    前記二酸化炭素吸収塔内で凝縮した水を循環水系に回収する流路を有し、
    前記二酸化炭素捕捉剤の再生に水蒸気ガスを用いる二酸化炭素回収システムにおいて、
    前記二酸化炭素捕捉剤が循環水系に流出するのを低減する手段を有し、
    前記二酸化炭素捕捉剤が循環水系に流出するのを低減する手段として、高二酸化炭素分圧環境下において、二酸化炭素捕捉剤の二酸化炭素捕捉部位に二酸化炭素を捕捉させた状態で撥水コートを施したことを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記二酸化炭素捕捉剤が循環水系に流出するのを低減する手段として、さらに前記二酸化炭素吸収塔の後段に溶出した二酸化炭素捕捉剤を回収するフィルタを有することを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  3. 請求項1に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記二酸化炭素捕捉剤が循環水系に流出するのを低減する手段として、さらに前記二酸化炭素吸収塔の前段にミスト除去手段を有することを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  4. 請求項2に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記溶出した二酸化炭素捕捉剤を回収するフィルタの後段に、水中の金属イオンを吸着する吸着材を設置することを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  5. 請求項に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記水中の金属イオンを吸着する吸着材として、ゼオライト、もしくは活性炭のいずれかを含有する吸着材を用いることを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  6. 請求項に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記溶出した二酸化炭素捕捉剤を回収するフィルタの後段に、非金属性のアルカリ性液体の流入手段を有することを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  7. 請求項4または5に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記溶出した二酸化炭素捕捉剤を回収するフィルタの後段に、濾過した後の水中の金属イオン溶解度測定手段を有することを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  8. 請求項に記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記ミスト除去手段として、旋回流発生手段を利用して遠心力によって粒径の大きなミストを水蒸気ガスから分離する装置を有することを特徴とする二酸化炭素回収システム。
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