JP5936387B2 - 表面プラズモンデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、表面プラズモンを利用して光を制御する表面プラズモンデバイスに関する。
ナノフォトニクスと称される技術分野では、光の波長以下の構造と光との相互作用についての研究が盛んに行われている。ナノフォトニクスの一態様として、表面プラズモンを利用した光の制御がある。表面プラズモンは、金属のような物質の表面で起こる自由電子の集団的振動と、その自由電子の集団的振動によって誘起された電磁波(光)との相互作用現象(すなわち光と自由電子とが絡み合った振動現象)である。
表面プラズモンは通常、自由電子の多い金属を用いて励起される。ただし、表面プラズモンは、表面が平坦な金属に光を照射するだけでは励起されない。表面プラズモンを励起する方法として、プリズムを用いたクレッチマン法と呼ばれる方法と、金属を周期的なパターンに加工して励起する方法がある。
クレッチマン法は表面プラズモンのセンサー応用等では利用されているが、プリズムを使用するため3次元的な形状が大きくなることから、最近の多くの応用では、金属を周期的なパターンに加工して励起する方法、すなわち誘電体上に金属グレーティング薄膜を形成した方法が多く用いられている。例えば、非特許文献1及び2記載の方法では、光の波長よりも小さな周期的開口部を形成することにより、ある特定の光を強く透過する波長フィルタを形成している。
金属のグレーティング構造等の周期構造における周期d、並びに、照射光の波長λ及び入射角θとの間には式(1)の関係がある。
Figure 0005936387

ここでkspは表面プラズモンの波数を示し、ε及びεはそれぞれ、周期構造をとる金属の比誘電率及びその金属が接する誘電体の比誘電率を示す。kは励起光の波数を示し、Gは周期的な金属構造がもつ構造の波数を示す。Gは正方格子状に並べられた開口アレーのような場合には、式(2)で表される。
Figure 0005936387

ここでi及びjは、ゼロ又は任意の正の整数である。直線スリットのアレーや三角格子アレーのような場合にはGを表す式は式(2)の平方根の部分が多少異なってくる。
また、表面プラズモンが励起されるのは、金属表面に限られない。金属以外の表面であっても自由電子が多い状況が実現されれば、表面プラズモンが励起され得る。例えば非特許文献3には、自由電子の数と密接に関係するプラズマ周波数以下の振動数をもつ領域の光ではその物質は負の誘電率を示すため、表面プラズモンを励起することが可能となることが記載されている。
J.A.Porto et al., "Transmission resonances on metallic gratingswith very narrow slits", Phy.Rev.Lett., 83, 2845 (1999). H.Gao et al., "Rayleigh anomaly-surface plasmon polaritonresonances in palladium and gold subwavelength hole arrays", OPTICSEXPRESS, 17, 2334 (2009). D.Li and C.Z.Ning, "All-semiconductor active plasmonic systemin mid-infrared wavelemgths", Optics Express, 19, 14594 (2011).
表面プラズモンの励起では通常、光の状態と構造周期とが1:1に結ばれている。ある周期構造では、特定の波長λの光が特定の入射角θで入射した場合にのみ表面プラズモンが励起される。従って、別の波長で表面プラズモンを励起しようとした場合には別の周期構造を用意しなければ表面プラズモンを励起することができず、また、入射角を変えた場合にも、やはり別の周期構造を用意する必要がある。このような事情から、刻々と変化する光の状態に対応して動作する表面プラズモンデバイスを作製することは困難である。また、スペクトル情報を引き出すこと等、異なる波長に即座に対応することができる表面プラズモンデバイスを作製することも困難である。更には、励起された表面プラズモンは通常、金属の表面上を伝播するため、伝播経路を変更する場合に、金属の配線パターンを変更する必要があり、伝播経路を即座に変更する表面プラズモンデバイスを作製することは困難であった。このように、従来の表面プラズモンデバイスは自由度が小さく、表面プラズモンを利用して光を制御する効率が悪いものであった。
そこで本発明は、表面プラズモンを利用して光を効率よく制御することができる表面プラズモンデバイスを提供することを目的とする。
本発明の表面プラズモンデバイスは、所定波長の入力光によって励起された表面プラズモンが伝播するように自由電子パターンが形成される半導体基板と、第1の光を出射する第1の光源、及び第1の光源から出射された第1の光を変調する空間光変調器を有し、半導体基板に自由電子パターンが形成されるように空間光変調器によって変調された第1の光を半導体基板に照射する第1の光照射部と、入力光を含む第2の光を出射する第2の光源を有し、第2の光源から出射された第2の光を半導体基板に照射する第2の光照射部と、を備える。
この表面プラズモンデバイスによれば、空間光変調器により半導体基板に所望の自由電子パターンを形成することができるため、当該自由電子パターンに応じて半導体基板に励起される表面プラズモンを利用して光を効率よく制御することができる。
本発明の表面プラズモンデバイスは、表面プラズモンの作用によって半導体基板で発生した所定波長の出力光を検出する光検出部と、光検出部によって検出された出力光の強度に基づいて、当該強度を所定値以上とする自由電子パターンが半導体基板に形成されるように空間光変調器を制御する制御部と、を更に備えてもよい。これによれば、例えば、半導体基板に対する第2の光の入射角が変化した場合にも、光検出部で検出される出力光の強度を所定値以上に維持することができる。
また、本発明の表面プラズモンデバイスは、表面プラズモンを励起する入力光の所定波長を時間変化させる自由電子パターンが半導体基板に形成されるように空間光変調器を制御する制御部を更に備えてもよい。これによれば、例えば、第2の光が広い波長スペクトルを有する場合に、波長の異なる出力光を順次取り出すことができる。
また、本発明の表面プラズモンデバイスは、空間光変調器を制御する制御部を更に備え、半導体基板には、第2の光の照射によって入力光が表面プラズモンを励起するように金属により形成された第1のグレーティングパターンと、表面プラズモンの作用によって所定波長の出力光を発生させるように金属により形成された複数の第2のグレーティングパターンと、第2のグレーティングパターンで発生した出力光を検出する光検出部と、が設けられており、制御部は、第1のグレーティングパターンから少なくとも一つの第2のグレーティングパターンに表面プラズモンを選択的に伝播させる伝播パターンが自由電子パターンとして半導体基板に形成されるように空間光変調器を制御してもよい。これによれば、第1のグレーティングパターンで励起された表面プラズモンを所望の第2のグレーティングパターンに伝播させて、当該第2のグレーティングパターンで発生した出力光を所望の光検出部に検出させることができる。従って、出力光を検出する光検出素子を選択的に切り替える光スイッチング素子を形成することができる。
また、本発明の表面プラズモンデバイスは、空間光変調器を制御する制御部を更に備え、半導体基板には、第2の光の照射によって入力光が表面プラズモンを励起するように第1のグレーティングパターンが自由電子パターンとして形成されると共に、表面プラズモンの伝播によって所定波長の出力光を発生させるように複数の第2のグレーティングパターンが自由電子パターンとして形成され、半導体基板には、第2のグレーティングパターンで発生した出力光を検出する光検出部が設けられており、制御部は、第1のグレーティングパターン、複数の第2のグレーティングパターン、及び、第1のグレーティングパターンから少なくとも一つの第2のグレーティングパターンに表面プラズモンを選択的に伝播させる伝播パターンが自由電子パターンとして半導体基板に形成されるように空間光変調器を制御してもよい。これによれば、第1のグレーティングパターンで励起された表面プラズモンを所望の第2のグレーティングパターンに伝播させて、当該第2のグレーティングパターンで発生した出力光を所望の光検出部に検出させることができる。従って、出力光を検出する光検出素子を選択的に切り替える光スイッチング素子を形成することができる。また、空間光変調器により第1のグレーティングパターンの周期を変化させることができるため、上記光スイッチング素子を任意の波長の光に適応させることができる。
上記表面プラズモンデバイスにおいては、空間光変調器によって変調された第1の光のビームパターンを保持、縮小又は拡大する光学系を更に備えてもよい。これによれば、半導体基板の所望の位置に所望の大きさで自由電子パターンを形成することができる。
本発明によれば、半導体基板に励起される表面プラズモンを利用し、光の制御を効率よく行うことができるようにした表面プラズモンデバイスを提供することができる。
本発明の第1の実施形態の表面プラズモンデバイスの構成図である。 図1の表面プラズモンデバイスの半導体基板の平面図である。 本発明の第2の実施形態の表面プラズモンデバイスの構成図である。 本発明の第3の実施形態の表面プラズモンデバイスの構成図である。 図4の表面プラズモンデバイスの光結合器の斜視図である。 本発明の第4の実施形態の表面プラズモンデバイスの構成図である。 図6の表面プラズモンデバイスの光結合器の斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態として、波長フィルタを提供する表面プラズモンデバイスについて説明する。この表面プラズモンデバイスによれば、光源から波長フィルタへの光の入射角が変化した場合にも、出力光の強度を所定値以上に維持することができる。
図1に示されるように、第1の実施形態の表面プラズモンデバイス1Aは、制御光である第1の光L1を照射する制御光照射装置10と、被制御光である所定波長の入力光を含む第2の光L2を照射する被制御光照射装置20と、波長フィルタとなる半導体基板5と、表面プラズモンの作用により半導体基板5で発生する所定波長の出力光L3を検出する光検出器6とを備える。また、表面プラズモンデバイス1Aは、後述する機能を有する制御器7を備える。
制御光照射装置(第1の光照射部)10は、半導体基板5に吸収される波長の光を出射するレーザ光源11、ビームエクスパンダ12、プリズムミラー13、空間光変調器14、レンズ15、ミラー3、及び対物レンズ4を有する。レーザ光源11から出射された第1の光(例えば波長780nmの光)L1は、ビームエクスパンダ12で拡大され、更に平行光に変換される。次いで、第1の光L1はプリズムミラー13を介して空間光変調器14に入射する。入射した第1の光L1は、空間光変調器14により位相変調されてプリズムミラー13に戻り、更にレンズ15を通過し、ミラー3で反射されて対物レンズ4に投影される。
対物レンズ4に投影された第1の光L1は、半導体基板(例えばSi基板)5に投影される。図2は、周期dをもつストライプ状の自由電子パターンPが半導体基板5に形成された様子を概念図として示している。
ここで、レンズ15は、対物レンズ4の瞳面に空間光変調器14により位相変調された像を投影できるように設計されている。レンズは一般に、その瞳面の像はフーリエ変換されて像面に結像される性質をもっている。従って、空間光変調器14は、空間光変調器14に入射した第1の光L1に対して、半導体基板5に形成される自由電子パターンPのフーリエ像となる位相変調を与えている。
被制御光照射装置(第2の光照射部)20は、赤外線光源21、及びコリメートレンズ22を有する。被制御光照射装置20は、半導体基板5に第2の光L2を照射する装置であり、半導体基板5に対する第2の光L2の入射角の調整が可能であるように設けられている。赤外線光源21から出射された所定波長の入力光を含む第2の光L2は、コリメートレンズ22により平行光に変換され、上記自由電子パターンPが形成された半導体基板5に照射される。
このとき、第2の光L2に含まれる所定波長の入力光により、半導体基板5に表面プラズモンが励起される。そして、その表面プラズモンの作用(詳しくは後述する。)により、半導体基板5の面のうち、第2の光L2を照射した面とは反対側の面から、所定波長の出力光L3が発せられる。所定波長の出力光L3は、光検出器6で検出される。
光検出器(光検出部)6は、所定波長の出力光L3の強度を検出し、その強度の情報を制御器(制御部)7に与える。制御器7は、所定波長の出力光L3の強度が所望の所定値以上となるように、空間光変調器14を制御する。空間光変調器14はその制御に基づき、半導体基板5に形成される自由電子パターンを変化させるように、第1の光L1の位相変調を調整する。
上記作用により、半導体基板5は、第2の光L2のうち特定の波長の光を強く“透過”させる波長フィルタとして働く。更に、光検出器6、制御器7、及び空間光変調器14の協働により、半導体基板5への第2の光L2の入射角が変化した場合にも、所定波長の出力光L3の強度を所定値以上に維持するように波長フィルタとしての性能を追従させることができる(詳しくは後述する。)。
ここで、表面プラズモンの作用について詳細に説明する。従来、周期的な金属パターンを利用した表面プラズモン波長フィルタが知られている。従来の波長フィルタでは、入射光に対して透明な基板上に自由電子の多い金属により、周期的な金属パターンを形成していた。表面プラズモンは誘電体(真空を含む)と金属との界面に生じる近接場の一種であり、回折限界の制限を受けることがない。また、金属の表面を自由に伝搬する波である。空間を自由に伝搬する光は金属の周期的な構造により表面プラズモンを励起することができ、光エネルギーを表面プラズモンに変換する。パターンの周期dと励起する光の波長λとの関係は上記式(1)で表される。発生した表面プラズモンは金属の表面に沿って伝播し、パターンを形成する金属間スリット部分に進入する。スリットを抜けた後は先と逆の過程を辿って表面プラズモンが光エネルギーに変換され、出力光となって基板から発せられる。つまり、表面プラズモンを介して、表面プラズモンを励起することができた波長λの光のみが基板を“透過”し、他の波長の光は、回折限界により金属間スリットを“透過”することができない。上記式(1)及び式(2)からわかるように、パターンの周期dと励起波長λは所定の関係にあるため、周期的な金属パターンを有する基板は、特定の波長を強く“透過”する波長フィルタとして機能する。
上記従来例では金属パターンを利用しているが、金属以外でも自由電子が多い状況が実現されれば表面プラズモンを利用することができる。より詳細には、上述したように、自由電子の数と密接に関係するプラズマ周波数以下の振動数をもつ領域の光では、その物質は負の誘電率を示すため、表面プラズモンを励起することが可能となる(特許文献3を参照)。
本実施形態では、金属の代わりに半導体(例えばSi)の基板を用いているため、半導体が吸収できる波長の光(第1の光L1)を照射し、光電変換によって自由電子を供給する。この場合、光が照射された領域のみ“金属的”になると考える。すなわち、上記従来例では、表面プラズモンを光で励起するためには金属により周期的なパターンを形成する必要があるが、本実施形態では、半導体基板に自由電子を供給するに際し、照射する光のパターンを周期的なパターンとすることにより、半導体基板を半導体基板上に周期的なパターンを有する金属薄膜が形成された半導体基板とみなすことができるようになる。そして、このパターンに対応した波長をもつ光により表面プラズモンを励起することが可能となる。
以上に説明した表面プラズモンの作用により、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Aにおいては、第2の光L2に含まれる所定波長の入力光が半導体基板5を“透過”して、半導体基板5の面のうち、第2の光L2を照射した面とは反対側の面から、所定波長の出力光L3が発せられることになるのである。
上記表面プラズモンの作用を理解した上で、本実施形態における波長フィルタとしての機能をより詳細に説明する。空間光変調器14により作製されたビームパターンは、半導体基板5に投影されると、そのエネルギーが半導体基板5で吸収されるため、自由電子がスリットパターン状に形成される(このように半導体基板5に形成される自由電子のパターンを自由電子パターンと呼ぶ)。
この自由電子パターンは、その周期dが、赤外線光源21から出射された所定波長λの入力光を含む第2の光L2が入射角θで半導体基板5に照射された場合に、表面プラズモンを励起することができる上記式(1)の関係を保つことができる周期とされる。ここで、被制御光照射装置20が動いて半導体基板5への入射角θが変化すると、自由電子パターンの周期dを変更しなければ、上記式(1)を満足することはできない。そこで、上述のように光検出器6で出力光L3の強度をモニターし、その強度が所望の所定値以上となるように周期dを調整すべく、制御器7を介して空間光変調器14にフィードバックをかける。
従って、上記作用を有する本実施形態の表面プラズモンデバイス1Aによれば、半導体基板5に対する第2の光L2の入射角θが変化した場合にも、所定波長の出力光L3の強度を所定値以上に維持することができる。すなわち、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Aによれば、空間光変調器14により半導体基板5に所望の自由電子パターンPを形成することができるため、当該自由電子パターンPに応じて半導体基板5に励起される表面プラズモンを利用して光を効率よく制御することができる。
なお、被制御光照射装置20から出射される光の周波数がTHz領域のように低い場合には、表面プラズモンを励起することができないことが知られているが、擬似表面プラズモンと呼ばれる表面プラズモンと同様な波が存在することができるため、本明細書では擬似表面プラズモンを含めて表面プラズモンと呼んでいる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態として、波長フィルタを提供する表面プラズモンデバイスの他の形態について説明する。この表面プラズモンデバイスによれば、第2の光L2が広い波長スペクトルを有する場合に、波長の異なる出力光を順次取り出すことができる。
図3は、第2の実施形態の表面プラズモンデバイス1Bの構成図である。第1の実施形態の表面プラズモンデバイス1Aと異なる点は、ミラー3の代わりにダイクロイックミラー8を使用した点、第2の光L2も対物レンズ4を通過する点、第2の光L2の入射角が固定されている点、所定波長の出力光L3の強度の情報を制御器7にフィードバックする光検出器6を備えない点、及び、制御器7が当該フィードバックによるのではなく、時間の経過に応じて動作する点である。
表面プラズモンデバイス1Bにおいて、第1の実施形態と同様にしてレンズ15に投影された第1の光L1は、ダイクロイックミラー8を反射し、対物レンズ4を通過して半導体基板5に投影される。一方、第1の実施形態と同様にして赤外線光源21から出射された第2の光L2は、ダイクロイックミラー8を透過し、対物レンズ4を通過して半導体基板5に照射される。
ここで、制御器7が空間光変調器14を制御することにより、半導体基板5に形成される自由電子パターンが、時間の経過と共に周期の異なるパターンに順次変化する。その結果、順次形成される異なる自由電子パターンに対応した表面プラズモンを励起することができる光の種類が順次異なることになる。つまり、半導体基板5は、表面プラズモンを励起することができる波長の光に対する波長フィルタとなる。
従って、上記作用を有する本実施形態の表面プラズモンデバイス1Bによれば、第2の光L2が広い波長スペクトルを有する場合に、波長の異なる出力光を順次取り出すことができる。すなわち、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Aによれば、空間光変調器14により半導体基板5に所望の自由電子パターンを形成することができるため、当該自由電子パターンに応じて半導体基板5に励起される表面プラズモンを利用して光を効率よく制御することができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態として、光のスイッチング素子を提供する表面プラズモンデバイスについて説明する。この表面プラズモンデバイスによれば、出力光を検出する光検出素子を選択的に切り替える光スイッチング素子を形成することができる。
図4は、第3の実施形態の表面プラズモンデバイス1Cの構成図である。第2の実施形態の表面プラズモンデバイス1Bと異なる点は、赤外線光源21の代わりに単一帯の波長の光を出射する赤外レーザ光源23を使用した点、半導体基板5を、光のスイッチング素子となる光結合器30とした点及び、制御器7の動作タイミングを任意とした点である。
図5は、光結合器30の斜視図である。光結合器30は、矩形板状の半導体基板5の中心部に設けられた第1のグレーティングパターン31と、当該半導体基板5の表面5aの四隅に設けられた第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dと、半導体基板5の四隅に設けられたフォトダイオード33a,33b,33c,33dとを備える。第1のグレーティングパターン31は、金属膜からなり、同心円状に周期的なパターンを有している。第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dは、金属膜からなり、パターンの周期は、第1のグレーティングパターン31と同周期である。第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dは、それぞれの下部において、対応するフォトダイオード33a,33b,33c,33dと光学的に結合している。
半導体基板5には、第2の実施形態と同様にしてレンズ15に投影された第1の光L1により、自由電子パターンが形成される。この自由電子パターンは、第1のグレーティングパターン31と任意のフォトダイオード(図5ではフォトダイオード33bの場合を示している)上の第2のグレーティングパターン32bとの間に、表面プラズモンが伝播するための伝播パターンTを有するものである。
第2の光L2は、第1のグレーティングパターン31に照射される。第1のグレーティングパターン31のパターンの周期dは、第2の光L2の波長λに対して上記式(1)の関係を満たすため、第2の光L2は第1のグレーティングパターン31において表面プラズモンを励起し、その光エネルギーが表面プラズモンへ変換される。ここで、自由電子パターンとして第1のグレーティングパターン31と第2のグレーティングパターン32bとの間に伝播パターンTが形成されている場合、第1のグレーティングパターン31で励起された表面プラズモンが伝播パターンTを介して第2のグレーティングパターン32bに導かれる。ここで伝播パターンTは、表面プラズモンの導波路として機能している。そして、第2のグレーティングパターン32bの表面には第1のグレーティングパターン31と同周期のパターンが形成されているため、表面プラズモンはエネルギーを元の光に変換することができる。エネルギーの変換により出力される出力光は、フォトダイオード33bで検出される。
本実施形態の表面プラズモンデバイス1Cでは、制御器7が空間光変調器14を制御することにより、半導体基板5に形成される自由電子パターンとしての伝播パターンTを、第1のグレーティングパターン31と第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dの少なくとも一つとの間に形成することができる。
従って、上記作用を有する本実施形態の表面プラズモンデバイス1Cによれば、第1のグレーティングパターン31で励起された表面プラズモンを所望の第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dに伝播させて、当該第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dで発生した出力光を所望のフォトダイオード33a,33b,33c,33dに検出させることができる。すなわち、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Cによれば、出力光を検出する光検出素子を選択的に切り替える光スイッチング素子を形成することができる。
以上のように、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Cによれば、空間光変調器14により半導体基板5に所望の自由電子パターンを形成することができるため、当該自由電子パターンに応じて半導体基板5に励起される表面プラズモンを利用して光を効率よく制御することができる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態として、光のスイッチング素子を提供する表面プラズモンデバイスの他の形態について説明する。この表面プラズモンデバイスによれば、任意の波長の光に適応させることができる光スイッチング素子を形成することができる。
図6は、第4の実施形態の表面プラズモンデバイス1Dの構成図である。第3の実施形態の表面プラズモンデバイス1Cと異なる点は、赤外レーザ光源23が広い波長スペクトルを有する光を出射する点、並びに、図7に示されるように、光結合器40において、第1のグレーティングパターン31及び第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dを金属膜で形成する代わりに、これらの役割を果たすグレーティングパターンを自由電子パターンにより形成する点である。
図7は、光結合器40の斜視図である。光結合器40は、半導体基板5の表面5aの四隅にフォトダイオード33a,33b,33c,33dを備える。当該半導体基板5には、自由電子パターンによって、第3の実施形態における第1のグレーティングパターン31に相当する第1のグレーティングパターンG1、及び、第3の実施形態における第2のグレーティングパターン32a,32b,32c,32dに相当する第2のグレーティングパターンG2a,G2b,G2c,G2d、並びに、第3の実施形態と同様の伝播パターンTが形成される。
本実施形態の表面プラズモンデバイス1Dでは、制御器7が空間光変調器14を制御することにより、第1のグレーティングパターンG1、及び、第2のグレーティングパターンG2a,G2b,G2c,G2dの周期を調整することができる。また、第3の実施形態と同様に、伝播パターンTを形成させる位置も調整することができる。
従って、上記作用を有する本実施形態の表面プラズモンデバイス1Dによれば、第3の実施形態と同様に、第1のグレーティングパターンG1で励起された表面プラズモンを所望の第2のグレーティングパターンG2a,G2b,G2c,G2dに伝播させて、当該第2のグレーティングパターンG2a,G2b,G2c,G2dで発生した出力光を所望のフォトダイオード33a,33b,33c,33dに検出させることができる。すなわち、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Dによれば、出力光を検出する光検出素子を選択的に切り替える光スイッチング素子を形成することができる。更に、空間光変調器14により第1のグレーティングパターンG1の周期を変化させることができるため、上記光スイッチング素子を任意の波長の光に適応させることができる。
以上のように、本実施形態の表面プラズモンデバイス1Dによれば、空間光変調器14により半導体基板5に所望の自由電子パターンを形成することができるため、当該自由電子パターンに応じて半導体基板5に励起される表面プラズモンを利用して光を効率よく制御することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、上記各実施形態において、位相パターン(又はビームパターン)の大きさを保持、縮小又は拡大することができる光学系を、第1の光L1の光路上に別途設けてもよい。一例として、対物レンズ4と半導体基板5との間に複数のレンズを設け、ビームパターンを保持、縮小又は拡大してもよい。これにより、半導体基板5の所望の位置に所望の大きさで自由電子パターンを形成することが容易になる。
また、上記各実施形態において、レンズ15及び対物レンズ4によって空間光変調器14により作製された位相パターンをフーリエ変換して半導体基板5に投影する際に、像の大きさを保持、縮小又は拡大してもよい。
本発明の技術的思想は、空間光変調器を利用して半導体基板に所望の自由電子パターンを形成し、自由電子パターンが形成された領域の誘電率が負になるようにし、この負の誘電率を利用して表面プラズモンを励起したり、表面プラズモンの伝播を制御したりすることを特徴とするものである。本発明は、この技術的思想を利用した表面プラズモンデバイスを実現させ、光の制御を効率よく行うことができるものである。
1A,1B,1C,1D…表面プラズモンデバイス、5…半導体基板、6…光検出器、7…制御器(制御部)、11…レーザ光源(第1の光源)、14…空間光変調器、10…制御光照射装置(第1の光照射部)、20…被制御光照射装置(第2の光照射部)、21…赤外線光源(第2の光源)、31,G1…第1のグレーティングパターン、32a,32b,32c,32d,G2a,G2b,G2c,G2d…第2のグレーティングパターン、33a,33b,33c,33d…フォトダイオード(光検出部)、L1…第1の光、L2…第2の光、L3…出力光、P…自由電子パターン、T…伝播パターン。

Claims (5)

  1. 所定波長の入力光によって励起された表面プラズモンが伝播するように自由電子パターンが形成される半導体基板と、
    第1の光を出射する第1の光源、及び前記第1の光源から出射された前記第1の光を変調する空間光変調器を有し、前記半導体基板に前記自由電子パターンが形成されるように前記空間光変調器によって変調された前記第1の光を前記半導体基板に照射する第1の光照射部と、
    前記入力光を含む第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源から出射された前記第2の光を前記半導体基板に照射する第2の光照射部と、を備え、
    前記表面プラズモンの作用によって前記半導体基板で発生した前記所定波長の出力光を検出する光検出部と、
    前記光検出部によって検出された前記出力光の強度に基づいて、当該強度を所定値以上とする前記自由電子パターンが前記半導体基板に形成されるように前記空間光変調器を制御する制御部と、を更に備える、表面プラズモンデバイス。
  2. 所定波長の入力光によって励起された表面プラズモンが伝播するように自由電子パターンが形成される半導体基板と、
    第1の光を出射する第1の光源、及び前記第1の光源から出射された前記第1の光を変調する空間光変調器を有し、前記半導体基板に前記自由電子パターンが形成されるように前記空間光変調器によって変調された前記第1の光を前記半導体基板に照射する第1の光照射部と、
    前記入力光を含む第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源から出射された前記第2の光を前記半導体基板に照射する第2の光照射部と、を備え、
    前記表面プラズモンを励起する前記入力光の前記所定波長を時間変化させる前記自由電子パターンが前記半導体基板に形成されるように前記空間光変調器を制御する制御部を更に備える、表面プラズモンデバイス。
  3. 所定波長の入力光によって励起された表面プラズモンが伝播するように自由電子パターンが形成される半導体基板と、
    第1の光を出射する第1の光源、及び前記第1の光源から出射された前記第1の光を変調する空間光変調器を有し、前記半導体基板に前記自由電子パターンが形成されるように前記空間光変調器によって変調された前記第1の光を前記半導体基板に照射する第1の光照射部と、
    前記入力光を含む第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源から出射された前記第2の光を前記半導体基板に照射する第2の光照射部と、を備え、
    前記空間光変調器を制御する制御部を更に備え、
    前記半導体基板には、
    前記第2の光の照射によって前記入力光が前記表面プラズモンを励起するように金属により形成された第1のグレーティングパターンと、
    前記表面プラズモンの作用によって前記所定波長の出力光を発生させるように金属により形成された複数の第2のグレーティングパターンと、
    前記第2のグレーティングパターンで発生した前記出力光を検出する光検出部と、が設けられており、
    前記制御部は、前記第1のグレーティングパターンから少なくとも一つの前記第2のグレーティングパターンに前記表面プラズモンを選択的に伝播させる伝播パターンが前記自由電子パターンとして前記半導体基板に形成されるように前記空間光変調器を制御する、表面プラズモンデバイス。
  4. 所定波長の入力光によって励起された表面プラズモンが伝播するように自由電子パターンが形成される半導体基板と、
    第1の光を出射する第1の光源、及び前記第1の光源から出射された前記第1の光を変調する空間光変調器を有し、前記半導体基板に前記自由電子パターンが形成されるように前記空間光変調器によって変調された前記第1の光を前記半導体基板に照射する第1の光照射部と、
    前記入力光を含む第2の光を出射する第2の光源を有し、前記第2の光源から出射された前記第2の光を前記半導体基板に照射する第2の光照射部と、を備え、
    前記空間光変調器を制御する制御部を更に備え、
    前記半導体基板には、前記第2の光の照射によって前記入力光が前記表面プラズモンを励起するように第1のグレーティングパターンが前記自由電子パターンとして形成されると共に、前記表面プラズモンの伝播によって前記所定波長の出力光を発生させるように複数の第2のグレーティングパターンが前記自由電子パターンとして形成され、
    前記半導体基板には、前記第2のグレーティングパターンで発生した前記出力光を検出する光検出部が設けられており、
    前記制御部は、前記第1のグレーティングパターン、複数の前記第2のグレーティングパターン、及び、前記第1のグレーティングパターンから少なくとも一つの前記第2のグレーティングパターンに前記表面プラズモンを選択的に伝播させる伝播パターンが前記自由電子パターンとして前記半導体基板に形成されるように前記空間光変調器を制御する、表面プラズモンデバイス。
  5. 前記空間光変調器によって変調された前記第1の光のビームパターンを保持、縮小又は拡大する光学系を更に備える、請求項1〜のいずれか一項記載の表面プラズモンデバイス。
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