JP2008525848A - 光学基板内の構造の作製 - Google Patents
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Abstract
光学基板(54)内に構造(52)を作製するシステムおよび方法。光学素子(80)は、光学基板(54)における第1の交差箇所(112)で交差する第1および第2の書き込みビーム(110、112)を生成する。第1の交差箇所(118)は、第1および第2の書き込みビーム(110、112)により生成された縞模様(52)を含む。光学素子(80)は、第1の交差箇所(118)と実質的に同一面内における第2の交差箇所(119)で交差するとともに再結合される第1および第2の参照ビーム(114、116)も生成する。そしてコントローラは再結合された第1および第2の参照ビーム(114、116)から得られる信号に基づいて、光学基板(54)と縞模様との間の相対的位置決めを制御する。
Description
本発明は、広くは概して光学システムに関する。本発明は特には、光学基板内に周期的または非周期的構造を作製するためのシステムに関する。
光ファイバは長い距離にわたり光信号を伝送するために用いられる、非常に純粋なガラスの長く、細いストランドである。各光ファイバは通例3つの部分、すなわちコア、クラッド、およびバッファコーティングを有する。コアは光が進行するファイバの細いガラス中心である。クラッドは、内部コアより小さい屈折率を有するため光を反射してコアへ戻すコアを囲む外側光学材料である。バッファコーティングはファイバをダメージおよび水分から保護するポリマコーティングである。多数のこれらの光ファイバを束に配置することにより光ケーブルを形成することができる。
ファイバグレーティングは、導光体の有効吸収係数および/または有効屈折率の周期的または非周期的摂動である。ファイバグレーティングはグレーティングに入射する所定の範囲の波長の光を反射することができる一方で、すべての他の非共振波長の光を通過させる。ファイバグレーティングは例えば、波長分割多重方式(WDM)用のフィルタ、光増幅器用利得平坦化フィルタ、および光増幅器をポンピングするために用いられるレーザダイオード用スタビライザとして有用である。
通例ファイバグレーティングは、単一モードファイバのコアを強い化学線(例えば紫外光)の周期的パターンに横方向に露光することにより作製される。露光はファイバコアの屈折率に恒久的増加を生じさせ、露光パターンに従った固定屈折率変調を生じさせる。この固定屈折率変調はグレーティングと呼ばれる。各周期的屈率変化において、微量の光が反射される。グレーティング周期が入力光の波長のほぼ半分である場合、反射光信号はすべてコヒーレント結合して特定の波長における1つの大きな反射になる。これはブラッグ条件と称されるとともに、この反射が発生する波長はブラッグ波長と呼ばれる。
ファイバのコアを横方向に露光してグレーティングを形成するために、ファイバが通例光源に対して(またはその反対に)移動させられる。グレーティングの作製における課題は、ファイバと光源との間の相対運動により生じる、グレーティング内の複数の露光間の位置誤差を最低限に抑えることである。位置誤差はグレーティングを形成する複数のセグメント間の位相誤差を生じる恐れがある。この問題に対処する1つの手法は、ファイバを一定の速度で回転ステージ上で移動させる一方で、同時に書き込みビームを時間依存関数生成器で変調させることを含む。この手法には回転ステージが一定の角速度を維持し、そこから回転ステージ位置が推測されることが必要である。しかし回転ステージが一定の角速度に維持されない場合には、位置および位相誤差が発生しやすい。
第2の手法は、直線ステージ上でファイバを搬送するとともに、ファイバに沿った様々な所定の固定箇所でファイバを停止するとともに露光してグレーティングを縫合することを含む。この手法によればファイバを搬送するステージは一定の速度を維持する必要はないが、グレーティング部分の縫合は非常に高い位置精度で達成されなければならない。この精度の維持に失敗すると作製プロセスの位置および位相誤差も生じる。
第3の手法は、最初の2つの手法の組み合わせであるとともに、ファイバを光干渉パターンに対して移動させる際にファイバを搬送するステージの位置を正確に知ることを含む。ステージ位置が読み取られるとともに書き込みビームが測定位置に従って変調される。この手法において、一定速度がステージによって維持されるとともにステージの位置が常に高精度で認識されていなければならない。しかしこの手法はファイバを搬送するステージの速度の変動による誤差に対処するに過ぎない。製造環境で一般的な他の摂動、例えば干渉縞ドリフトまたは移動、光学マウントの振動、波長変動、書き込みビーム位置の変動、ファイバ光感度の非線形性等は、同等な位置または速度誤差を生じるが未検出かつ未補正のままである。これらの他の誤差源はシステム内の全体誤差を1桁以上増加させる恐れがある。
このため光学基板内の構造の作製時にこれらのおよび他の誤差源に対処するシステムが必要である。
本発明は光学基板内に構造を作製するシステムおよび方法である。光学素子は、光学基板における第1の交差箇所で交差する第1および第2の書き込みビームを生成する。第1の交差箇所は、第1および第2の書き込みビームにより生成された縞模様を含む。光学素子は、第1の交差箇所と実質的に同一面内における第2の交差箇所で交差するとともに再結合される第1および第2の参照ビームも生成する。そしてコントローラは再結合された第1および第2の参照ビームから得られる信号に基づいて、光学基板と縞模様との間の相対的位置決めを制御する。
一実施形態において、コントローラは第1および第2の参照ビームを再結合して符号化ビームにする、第2の交差箇所に位置決めされたビーム結合器を含む。コントローラはさらに符号化ビームに基づいて検出器信号を生成する検出器を含む。またコントローラは検出器信号に基づいて光学基板に関する位置情報を決定するプロセッサを含む。コントローラは光学基板に関する位置情報に基づいて光学基板を位置決めするデバイスをさらに含む。
図面は本発明のいくつかの実施形態を説明しているが、説明の中で言及するように他の実施形態も考えられる。いずれの場合も、この開示は本発明を代表例として示すものであり限定ではない。なお本発明の原理の範囲および要旨内にある技術分野の当業者には多数の他の変更例および実施形態を考案できよう。図は正確な縮尺ではない場合がある。図を通して同様な参照番号を用いて同様な部分を示した。
図1は光学基板14(例えば光ファイバなどの光導波路)内に干渉パターンを生成する従来の干渉計10の上面図である。干渉計10はビームスプリッタ16と、反射板18および20とを含む。通例レーザなどの化学線源である光源22は、入力ビーム24を干渉計10へ提供する。干渉計10は一般にタルボ干渉計と称される。
通例タルボ干渉計において、ビームスプリッタ16は入力ビーム24を2つの書き込みビーム、第1の書き込みビーム26と第2の書き込みビーム28とに分割する。通例入力ビーム24は、入力ビーム24の半分はビームスプリッタ16から第1の書き込みビーム26として透過するとともに、入力ビーム24の半分はビームスプリッタ16から第2の書き込みビーム26として透過するように分割される。第1の書き込みビーム26は反射板18により光学基板14に向けられるとともに、第2の書き込みビーム28は反射板20により光学基板14に向けられる。光学基板14上の第1の書き込みビーム26および第2の書き込みビーム28の角度は、反射板18上の第1の書き込みビーム26および反射板20上の第2の書き込みビーム28の入射点および角度に基づいている。第1の書き込みビーム26および第2の書き込みビーム28は、それぞれ反射板18および20から光学基板14に向けてビーム間半角度θで反射される。第1の書き込みビーム26および第2の書き込みビーム28は交差面30で交差するとともに、光学基板14内の領域32で互いに交差する。露光は光学基板14の屈折率の恒久的増加を生じ、露光パターンに従った構造12(一般に光ファイバコア内のグレーティングと称する)を作製する。干渉計により形成された構造の周期は周知のブラッグの方程式により記述することが可能である。
ここで、ΛBは周期であり、θは書き込みビーム間の半角度であり、λは構造12を形成するために用いられる書き込みビームの波長であり、mは回折次数を表わす整数であり、nは屈折率である。
光学基板14内に構造12を形成するためには、光学基板14は交差面30に対して(またはその反対に)移動しなければならない。構造12の作製の課題は、光学基板14と交差面30との間の相対運動により生じる複数の露光間の位相または位置誤差を最低限に抑えることである。この課題に対処する様々な手法、例えば交差面30に対して光学基板14に関して一定の速度を維持すること、または様々な所定の固定箇所で光学基板14を停止するとともに露光して構造12を縫合することなどが開発された。しかし光学基板14のそれぞれ速度および位置の非常に精密な制御を必要とするため、位相または位置誤差はこれらの2つの手法で生じやすい。位相および位置誤差の問題に対処する第3の手法は、光学基板14を交差面30に対して移動させるため、光学基板14を搬送するステージの位置を正確に知ることを含む。ステージ位置が読み取られるとともに、書き込みビーム26および28は測定された位置に従って変調される。この手法は最初の2つの手法の欠点に対処し、光学基板14が一定の速度に維持されていない場合には、光学基板14の位置は常時認識される。しかしこの手法は単に光学基板14を搬送するステージの速度の変動による誤差に対処するに過ぎない。製造環境で一般的な他の摂動、例えば干渉縞ドリフトまたは移動、光学マウントの振動、波長変動、書き込みビーム位置の変動等は、同等な位置または速度誤差を生じるが未検出かつ未補正のままである。
図2は、上記の第3の手法を用いる従来の光学作製システムで干渉パターンを生成する際に生じる速度誤差の周波数スペクトルを示す線グラフである。線42は光学基板14を搬送するステージからの速度変動による誤差の大きさを示す。この誤差はステージの実際の速度をステージの所望の速度と比較するとともに、加速度計を用いて測定される。光学基板14を搬送するステージからの速度変動による誤差に加えて、線44は製造環境(上記に列挙したような)における外部ノイズ源により生じる誤差の大きさを示す。この誤差はステージの実際の速度をステージの所望の速度と比較している。図示のように外部ノイズ源はシステムの全体誤差をある周波数において1桁以上増加させる。
図3Aおよび図3Bは本発明の実施形態による、光学基板54内の構造52の作製のためのシステム50の上面および斜視図である。システム50は光源60と、反射体62、64および66を含むペリスコープと、ピックオフ反射体70と、光変調器72と、ビームステアリング反射体74、76および78と、ビームスプリッタ80と、反射体82および84と、光学基板マウント90および92と、ビーム結合器94と、ステージ95と、検出器96と、コントローラ98とを含む。光学基板マウント90および92ならびにビーム結合器94はステージ95に取り付けられている。光学基板54は光学基板マウント90および92によって正しい位置に保持されている。ビーム結合器94に対して位置決めされた検出器96はコントローラ98に電気的に接続されているとともに、コントローラ98は光変調器72およびステージ95に電気的に接続されている。
好適にはレーザなどの化学線源である光源60は光線100を生成する。光線100はそれぞれ反射体62、64および66によりピックオフ反射体70に向けて反射される。一実施形態において反射体62および64は、電気機械的に制御されて光線100の能動的安定化を容易にするアクティブビームステアリングミラーである。この安定化は光線100が所望点および角度でピックオフ反射体70に確実に当たるようにする。ピックオフ反射体70は光線100の一部分を書き込み入力ビーム102として反射するとともに、光線100の一部分を参照入力ビーム104として通過させる。ピックオフ反射体70は、書き込み入力ビーム102が参照入力ビーム104に対して実質的に直交する角度で反射されるように角度が付けられている。
書き込み入力ビーム102はピックオフ反射体70によって光変調器72に向けられる。一実施形態において光変調器72は音響光学変調器である。光変調器72を用いて交互に、書き込み入力ビーム102をオンして光学基板54を露光し、露光間で書き込み入力ビーム102をオフする。書き込み入力ビーム102のこの変調は周期的または非周期的連結構造52を形成する。構造52の形成は本明細書により詳細に記載されている。そして変調書き込み入力ビーム102は反射体74に提供され、反射体74は続いて書き込み入力ビーム102を反射体78に向ける。そして反射体78は書き込み入力ビーム102をビームスプリッタ80に向ける。
参照入力ビーム104はピックオフ反射体70を介して反射体76へ通過する。反射体76は、参照入力ビーム104が反射体78によりビームスプリッタ80に向けられるように位置決めされている。参照入力ビーム104がビームスプリッタ80に到達したとき、参照入力ビーム104は、図3Bに示すように書き込み入力ビーム102と実質的に同一平面内で書き込み入力ビーム102から垂直にずれている。なお最終的に同じ平面内で書き込み入力ビーム102および参照入力ビーム104をビームスプリッタ80に提供する光学構成要素は単なる例である。光線を受光するとともに、ビームスプリッタ80において実質的に同一平面内で2つの入力ビームを出力することが可能な光学素子は、本発明の要旨および範囲から逸脱することなく、図示するとともに前述したものと置換され得る。
ビームスプリッタ80は、書き込み入力ビーム102を2つの書き込みビーム、第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112とに分割する。またビームスプリッタ80は参照入力ビーム104を2つの参照ビーム、すなわち第1の参照ビーム114と第2の参照ビーム116とに分割する。一実施形態においてビームスプリッタ80は入力ビームを、同等のパワーレベルを有する2つの回折次数、+1と−1とに分割する位相マスクである。このように書き込み入力ビーム102は、書き込み入力ビーム102の半分が位相マスクから第1の書き込みビーム110として透過するとともに、書き込み入力ビーム102の半分が位相マスクから第2の書き込みビーム112として透過するように分割される。同様に参照入力ビーム104は、参照入力ビーム104の半分が位相マスクから第1の参照ビーム114として透過するとともに、参照入力ビーム104の半分が位相マスクから第2の参照ビーム116として透過するように分割される。透過光の他の比率も設計要件の指示に応じて可能である。代替実施形態においてビームスプリッタ80は、各入力ビームを同等に分割する50/50ビームスプリッタである。
第1の書き込みビーム110および第1の参照ビーム114は、反射体82によってそれぞれ光学基板54およびビーム結合器94に向けられる。同様に第2の書き込みビーム112および第2の参照ビーム116は、反射体84によってそれぞれ光学基板54およびビーム結合器94に向けられる。ビーム結合器94は例えば位相マスク、ガラスウェッジ、ビーム分割キューブ等である。一実施形態において反射体82および84は、平坦な入射面を有する。他の実施形態において反射体82および84は放物状入射面を有する。光学基板54上の第1の書き込みビーム110および第2の書き込みビーム112の入射角度は、反射体82上の第1の書き込みビーム110および反射体84上の第2の書き込みビーム112の入射点および角度に基づく。第1の書き込みビーム110および第2の書き込みビーム112は、ビーム間半角度θで光学基板54に向けて反射される。第1の書き込みビーム110および第2の書き込みビーム112は交差箇所118で交差するとともに、光学基板54で互いに交差する。露光は光学基板54の屈折率の恒久的増加を生じ、露光パターンに従った基板52(一般に光ファイバコア内のグレーティングと称する)を作製する。形成された構造の周期は式1により記述される。
光学基板54内に構造52を形成するためには、光学基板54は第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112との交差箇所118に対して移動しなければならない。光学基板マウント90および92は光学基板54を保持するとともにステージ95に取り付けられている。ステージ95は図示のように横方向に移動して、光学基板54を交差箇所118に対して移動させられる。光学基板54が交差箇所118に対して移動する際、光変調器72は交互に、書き込み入力ビーム102をオンして光学基板54を露光し、露光間で書き込み入力ビーム102をオフする。書き込み入力ビーム102のこの変調は周期的または非周期的連結構造52を形成する。構造52の個々の露光間の間隔は書き込み入力ビーム102およびステージ95の並進速度の変調の周波数に基づく。
光学基板54(およびステージ95)の並進および位置決めは、構造52の作製中正確に制御されなければならない。これを達成するために、ビーム結合器94が第1の参照ビーム114と第2の参照ビーム116との交差箇所119でステージ95上に設けられている。一実施形態においてビーム結合器94は位相マスクである。交差箇所119は第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112との交差箇所から垂直にずれているとともに同一平面内にある。このように光学基板54が第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112との交差箇所118に対して並進すると、ビーム結合器94は第1の参照ビーム114と第2の参照ビーム116との交差箇所119に対して並進する。
第1の参照ビーム114と第2の参照ビーム116とがビーム結合器94において交差箇所119で交差する場合、それらは光学基板54において交差箇所118で第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112とにより生成された干渉パターンを再現する。ビーム結合器94は参照ビーム114および116を再結合して再結合参照ビームまたは符号化ビームにする。再結合参照ビームは、再結合参照ビームの伝播方向に垂直に配向された縞模様を有する縞120を含む。縞模様は再結合参照ビームが検出器96に向けて伝播する際に実質的に維持される。
検出器96は、縞120が検出器96内のスリット122により受光されるようにビーム結合器94に対して位置決めされている。スリット122の背後に配置された輝度検出器は、再結合参照ビームの縞120の輝度を監視する。縞120の輝度はビーム結合器94の並進と共に変化する。位相マスクがビーム結合器94に用いられている場合、再結合参照ビーム内の縞120の輝度は、位相マスクを1つの位相マスク間隔(Λ)だけ並進させるのにかかる時間の2倍の速さで振動する。
図4は位相マスクにより生成された縞120の輝度を、位相マスク位置の関数として示すグラフである。ビーム結合器94がステージ95上に載置され、従って光学基板54と同一速度で並進するため、スリット122を通過する際の縞120の輝度を測定することにより、光学基板54に関する位置情報を決定することができる。一実施形態においてフォトダイオードを用いて縞120の輝度を測定する。
縞120の輝度測定はコントローラ98に提供される。そしてコントローラ98は縞120の輝度に基づいて再結合参照ビームの位相を算出する。再結合参照ビームの位相をコントローラ98により用いて、交差箇所118に対する光学基板54の位置および移動方向を決定する。コントローラ98が光学基板54の位置および移動方向を決定すると、コントローラ98は構造52の正確な作製を確実にするように、必要に応じてステージ95の位置および方向を調整する。位相マスクが位相マスク縞間に非常に良好な間隔精度(通例±1ピコメートル)を有するため、光学基板54の位置に対してナノメートル以下の解像度が達成可能である。
図5は本発明の他の実施形態による検出器96aを含むシステム50aの一部分の上面図である。検出器96aは光ファイバ142と倍増型光電管(PMT)144とを含む。また図5に示されているのはビームスプリッタ80、反射板82および84、ならびにビーム結合器94である。ビームスプリッタ80は参照入力ビーム104を2つの参照ビーム、すなわち第1の参照ビーム114と第2の参照ビーム116とに分割する。第1の参照ビーム114は反射体82によってビーム結合器94に向けられるとともに、第2の参照ビーム116は反射体84によってビーム結合器94に向けられる。第1の参照ビーム114と第2の参照ビーム116とが、ビーム結合器94において交差している場合、それらは光学基板54において第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112とにより生成された交差パターンを再現する。ビーム結合器94は参照ビーム114および116を再結合して再結合参照ビームまたは符号化ビームにする。再結合参照ビームは、再結合参照ビームの伝播方向に垂直に配向された縞模様を有する縞120を含む。縞模様は再結合参照ビームが検出器96aに向けて伝播する際に実質的に維持される。
検出器96aは、縞120が検出器96aの光ファイバ142により受光されるようにビーム結合器94に対して位置決めされている。光ファイバ142が紫外光の存在下にあるとともに縞120が光ファイバ142に達すると、光ファイバ142は蛍光を発する。一実施形態において光ファイバ142は、紫外光の存在下での蛍光発光を促進するためにゲルマニウムなどのドーパントまたはツリウムなどの希土類ドーパントでドープされている。縞120の輝度はビーム結合器94の並進と共に変化する。位相マスクがビーム結合器94に用いられている場合、再結合参照ビーム内の縞120の輝度は、図4に示したように位相マスクを1つの位相マスク間隔(Λ)だけ並進させるのにかかる時間の2倍の速さで振動する。ビーム結合器94がステージ95に載置され、従って光学基板54と同一速度で並進するため、光ファイバ142内で蛍光発光する際の縞120の輝度を測定することにより、光学基板54に関する位置情報を決定することができる。
PMT144は光ファイバ142のコアに光学的に結合されているとともに、光ファイバ142内の蛍光発光の輝度を感知するように迷光から遮光されている。縞120の輝度測定はコントローラ98に提供される。そしてコントローラ98は縞120の輝度に基づいて再結合参照ビームの位相を算出する。再結合参照ビームの位相をコントローラ98により用いて、書き込みビーム110と112との交差箇所に対する光学基板54の移動の位置および移動を推定する。コントローラ98が光学基板54の位置および移動方向を決定すると、コントローラ98は構造52の正確な作製を確実にするように、必要に応じてステージ95の位置および方向を調整する。
図6は本発明の他の実施形態による検出器96bを示す。検出器96bは第1の光ファイバ152と、第2の光ファイバ154と、第1のPMT156と、第2のPMT158とを含む。また図6に示されているのは、ビーム結合器94を通過した後の再結合参照ビームからの縞120である。検出器96bは、ビーム結合器94からの信号が検出器96bの光ファイバ152および154によって受信されるように、ビーム結合器94に対して位置決めされている。一実施形態においてビーム結合器94は位相マスクであるとともに、光ファイバ152および154は、各ファイバからの信号がステージ95の並進時間に対応する時間量だけ、位相マスク周期の4分の1(Λ/4)だけ遅延するように配置されている。光ファイバ152および154が紫外光の存在下にあるとともに縞120が光ファイバ152および154に達すると、光ファイバ152および154は蛍光を発する。一実施形態において光ファイバ152および154は、紫外光の存在下での蛍光発光を促進するためにゲルマニウムなどのドーパントまたはツリウムなどの希土類ドーパントでドープされている。縞120の輝度はビーム結合器94の並進と共に変化する。位相マスクがビーム結合器94に用いられている場合、再結合参照ビーム内の縞120の輝度は、図4に示したように位相マスクを1つの位相マスク間隔(Λ)だけ並進させるのにかかる時間の2倍の速さで振動する。ビーム結合器94がステージ95に載置され、従って光学基板54と同一速度で並進するため、光ファイバ152および154内で蛍光発光する際の縞120の輝度を測定することにより、光学基板54に関する位置情報を決定することができる。
PMT156は第1の光ファイバ152のコアに光学的に結合されているとともに、第1の光ファイバ152内の蛍光発光の輝度を感知するように迷光から遮光されている。PMT158は第2の光ファイバ154のコアに光学的に結合されているとともに、第2の光ファイバ154内の蛍光発光の輝度を感知するように迷光から遮光されている。縞120の輝度測定はコントローラ98に提供される。第2の光ファイバ154に対する第1の光ファイバ152の位置のため、PMT156により感知された信号はPMT158により感知された信号から90°シフトしている位相を有する。PMT156およびPMT158によって感知された輝度信号の正規化後、正弦および余弦項が得られる。特にPMT156からの正規化輝度信号は、
であるとともに、PMT158からの正規化輝度信号は、
であり、ここでIは再結合参照ビームの輝度であり、Λはビーム結合器94に用いられる位相マスクの間隔であり、xは光学基板54の現在の位置である。そしてコントローラ98は縞120の輝度に基づいて再結合参照ビームの位相を決定する。再結合参照ビームの位相をコントローラ98により用いて、書き込みビーム110と112との交差箇所に対する光学基板54の位置および移動方向を決定する。コントローラ98が光学基板54の位置および移動方向を決定すると、コントローラ98は構造52の正確な作製を確実にするように、必要に応じてステージ95の位置および方向を調整する。
システム50(およびその代替実施形態)は、光学基板内に構造を作製するための従来のシステムを超える利点を提供する。例えば参照ビーム114および116ならびに結合器94を用いて光学基板54の位置決めおよび並進を制御する利点は、書き込みビーム110および112ならびに参照ビーム114および116が、同じ光学素子(例えばビームスプリッタ80、反射体82および84等)を通る同様の伝播経路を共有するということである。その結果、書き込み干渉パターンに影響を与え得る製造環境で一般的な摂動の大部分は、参照干渉パターンにも影響を与える。そしてこれらの摂動を検出するとともに補正して、書き込み干渉パターンに対する光学基板54の適正な位置決めを確実にすることができる。他の利点は書き込み干渉パターンへのビーム結合器の近接である。いくつかの従来の光学作製システムは、ステージの基部などに光学基板から離れて位置するビーム結合器を用いている。ビーム結合器94をシステム50と同様に光学基板54に近接配置することにより、光学基板54の位置を従来のシステムより大幅に正確に測定することができる。
変調および書き込み
光学基板54内に構造52を作製するためには、交互に書き込みビーム110および112をオンして光学基板54を露光するとともに露光間でオフしなければならない。コントローラ98により制御される光変調器72は、書き込み入力ビーム102を変調して、連続露光を適正に記録することにより、光学基板54内に構造52などの周期的または非周期的連結構造を形成する。構造52を作製するためには、書き込み入力ビーム102の変調が正確に制御されなければならない。このために光学基板54に関する位置情報が縞120から決定されるとともに、コントローラ98は光学基板に関する位置情報に基づいて、光変調器72を制御するために用いられる信号を生成する。
光学基板54内に構造52を作製するためには、交互に書き込みビーム110および112をオンして光学基板54を露光するとともに露光間でオフしなければならない。コントローラ98により制御される光変調器72は、書き込み入力ビーム102を変調して、連続露光を適正に記録することにより、光学基板54内に構造52などの周期的または非周期的連結構造を形成する。構造52を作製するためには、書き込み入力ビーム102の変調が正確に制御されなければならない。このために光学基板54に関する位置情報が縞120から決定されるとともに、コントローラ98は光学基板に関する位置情報に基づいて、光変調器72を制御するために用いられる信号を生成する。
図7は本発明の実施形態による光変調器72の変調を制御するアナログ光変調器制御システム160の概略図である。光変調器制御システム160は光変調器検出器ブロック72と、コントローラ98と、ビーム結合器圧電駆動回路161とを含む。コントローラ98はプロセッサ162と、検出器ブロック163と、乗算器164と、加算器165と、乗算器166とを含む。
プロセッサ162は乗算器164と、加算器165と、乗算器166と、ビーム結合器圧電駆動回路161とに入力を供給する。特にプロセッサ162は乗算器164にアポディゼーション関数信号A(x)を、加算器165にDCオフセット信号を、乗算器166にDC項+変調干渉項、1+V(t)を、およびビーム結合器圧電駆動回路161にビーム結合器並進ステージ制御信号P(x)(本明細書にて詳細に説明する)を供給する。前述した縞検出器(例えば図3Aおよび3Bの検出器96、図5の検出器96a、および図6の検出器96b)のいずれかを表わす検出器ブロック163は、乗算器164に入力を供給する。乗算器164の出力は加算器165に入力を供給するとともに、加算器165の出力は乗算器166に入力を供給する。乗算器166の出力は光変調器72に入力を供給する。
検出器ブロック163は、縞120の輝度に基づいて乗算器164に信号を供給する。検出器96(図3Aおよび図3B)および検出器96a(図5)の場合、輝度測定信号(I)が乗算器164に直接供給される。検出器96b(図6)の場合、輝度信号は上記の式2および式3から決定され、そこで輝度Iは、
である。その後検出器ブロック163からの輝度信号に、一実施形態においてゆっくり変化する包絡関数であるアポディゼーション関数、A(x)が掛けられる。アポディゼーション関数は光学基板54内の露光の屈折率変調のための上下境界を提供する。一実施形態においてアポディゼーション関数は均一なガウス、またはシンクアポディゼーション関数である。その後DCオフセットが加算器165により乗算器164の出力に追加される。DCオフセットはアポディゼーション関数を、アポディゼーション関数の包絡線の下部が光ファイバ54の当初の屈折率に対応するようにシフトさせる。DCオフセットの後、得られた信号は乗算器166に供給されて光学基板54内の所望の屈折率変調が掛けられる。一実施形態において屈折率変調はDC項+変調干渉項(すなわち1+V(t))である。乗算器166の出力は光変調器72を駆動する信号である。
システム50において、反射体82および84ならびに光学基板54の位置合わせ、および光線100の波長が、構造52の共振波長を決定する(式1参照)。構造52の強度を大幅に劣化させることなく構造52の共振波長をシフトさせることができる(2〜3ナノメートル以内)。このシフトを生じる1つの方法は、構造52の作製中に光学基板54をビーム結合器94とは異なる速度で並進させることである。これを行うためにビーム結合器を別体の圧電並進ステージ上に載置してもよい。
図8Aおよび図8Bはそれぞれ、光学基板54とビーム結合器94との間の相対運動を容易にする直線ステージアセンブリ170の上面図および側面図である。直線ステージアセンブリ170は光学基板マウント90および92と、ビーム結合器94と、ステージ95とを含む。さらに直線ステージアセンブリはステージ95上に載置されたビーム結合器並進ステージ172を含む。ビーム結合器並進ステージ172は上にビーム結合器94が載置されている。一実施形態においてビーム結合器並進ステージ172は圧電ステージである。ビーム結合器94がビーム結合器並進ステージ172上に載置された状態で、正確に制御された相対運動が光学基板54とビーム結合器94との間に生じ得る。つまりステージ95が光学基板54を書き込みビーム110と112との交差箇所に対して移動させるときに、ビーム結合器並進ステージ172はビーム結合器94を光学基板54に対して異なる速度で移動させることができる。この相対運動により、システム50によって検出且つ処理された縞120の変調が変更されるとともに、構造52の共振波長内のシフトが発生する。
また直線ステージアセンブリ170は構造52内にチャープまたは位置依存周期を生成することもできる。チャープ構造を生成するために、光学基板54とビーム結合器94との間に良好に制御された加速が維持される。例えば線形チャープは、構造52の作製中に光学基板54とビーム結合器94との間に一定の加速を維持することにより達成される。共振波長シフトおよびチャーピングの両方のために、コントローラ98は圧電駆動回路161(図7)に、ビーム結合器並進ステージ制御信号、P(x)を供給して、ビーム結合器並進ステージ172の移動を制御する。P(x)の値は光学基板54と交差箇所118における干渉縞との間の相対的位置決めに依存している。
図7に示した光変調器72を制御するアナログシステムは、デジタル的にも実施可能である。図9は本発明の実施形態による光変調器72の変調を制御するデジタル光変調器制御システム180の概略図である。光変調器制御システム180において、コントローラ98は検出器96b(図6)のPMT156およびPMT158から正弦および余弦項を受け取る。代替的には検出器96(図3Aおよび図3B)または検出器96a(図5)によって輝度信号を供給することもできる。コントローラ98がPMT156およびPMT158からの輝度信号をデジタル化するとともに、光学基板54に関する位置情報を決定する。そしてコントローラ98は信号を供給して光変調器72を変調する。例えばコントローラ98は関数、
によって光変調器72を変調することも可能である。ここでx(t)は時間の関数としての光学基板54の現在の位置であり、Λsは基板52の所望の周期である。式5に示した関数は、屈折率変調が一定の値の包絡線により制約された均一構造を表わす。
必要であれば均一なガウス、またはシンクアポディゼーションなどのアポディゼーション関数を変調関数に導入することができる。一実施形態においてアポディゼーション関数は、光学基板54内の露光の屈折率変調のための上下境界を提供する、ゆっくり変化する包絡関数である。例えばアポディゼーション、A(x)は式5の第2項の係数を変化させることにより実施される。任意の所与の位置において所望のアポディゼーションを有する光変調器72に対する新たな変調関数は、次式6で表わされる。
さらに光学基板54とビーム結合器94との間の相対運動を生じる直線ステージアセンブリ170(図8Aおよび図8B)を用いて、本実施形態において共振波長シフトまたはチャープを実施することができる。また書き込みプロセス中に光学基板54の位置の関数として構造52の周期を変化させることにより、チャープを構造52内に生成することができる。上記の例においてアポディゼーション関数およびチャープを含む光変調器72の変調関数は、次式7で表わされる。
ここでΛs(x)は光学基板54の位置の関数としての構造52の所望の周期である。
上述したように光学基板54は構造52の作製中にビーム結合器94とは異なる速度で並進して、構造52の共振波長のシフトを生成する。つまり各縞模様120がシフトされると、構造52の連続露光の重畳が生じ得る。これは構造52の共振波長もシフトさせる建設的および破壊的干渉効果をもたらす。構造52の共振波長のこのシフトの欠点は、構造52の振幅変調または強度の減少である。この構造52の強度の減少を離調と称する。
離調の影響は光線100のサイズによる。光線100が大きくなるにつれて、離調(すなわち構造52の強度の減少)というペナルティが著しく増大する。これは光線100のサイズが増すにつれて、露光当たりに書き込まれる縞の数も増すからである。露光当たりにより多くの縞が書き込まれると、離調シフトにより生じる破壊的干渉に起因するより大きいウォッシュアウト領域が生じる。
図10は、本発明の実施形態による光学基板54内の構造52の共振波長のシフトによる離調を防止する調節可能干渉計190の上面図である。調節可能干渉計190は反射体82および84と、チャープ位相マスク192と、チャープ位相マスクステージ194とを含む。チャープ位相マスク192はチャープ位相マスクステージ194上に載置されている。
チャープ位相マスク192はシステム50のビームスプリッタ80に代わり、構造52の作製中に書き込みビーム110と112との交差箇所118において周期を変化させることを容易にする。チャープ位相マスク192は、書き込みビーム102に対して位相マスクの位置の関数として変化する周期を有する位相マスクである。チャープ位相マスクステージ194は、チャープ位相マスク192を書き込み入力ビーム102に平行および横断移動の両方に移動可能である。書き込み入力ビーム102に対するチャープ位相マスク192の並進は、反射体82上の第1の書き込みビーム110および反射体84上の第2の書き込みビーム112の入射点をシフトさせる。しかし交差箇所118は構造52を作製するために光学基板54上に固定したままでなければならない。このようにチャープ位相マスク192は光学基板54上に交差箇所196を維持するように、チャープ位相マスク192のチャープに基づいて書き込み入力ビーム102に対して平行および横断方向の両方に比例して移動される。
チャープ位相マスクステージ194が並進されると、交差箇所118における書き込みビーム110と112との交差角度の変化が発生する。ブラッグの方程式(式1)に準じて、これは干渉パターン118における、したがって光学基板54に書き込まれた構造52の周期を変化させる。チャープ位相マスク192は特定の周期性を有する構造52を生成するように所定の位置に移動され得る。代替的には、光学基板54を固定したままチャープ位相マスク192を書き込み入力ビーム102に対して移動させることにより、複数の波長を反射するように異なる周期を有する複数の構造52を光学基板54内の同じ物理的位置で多重化してもよい。このように干渉パターン118の周期を変調する(それにより構造52の共振波長を調整する)ことにより、大幅に離調することなくより大きい範囲の構造周期を生成し得る。
高速/低速構成要素速度補正
回転ステージを用いて書き込み干渉パターンに対して一定の速度で光学基板を移動させるシステムにおいて、回転ステージの慣性を用いて速度均一性を維持する(例えば本明細書に引用して援用する、「任意の長さのインライン光導波路屈性率格子の作製方法(Method for Fabrication of In−Line Optical Waveguide Index Grating of Any Length)」と題された米国特許第5,912,999号明細書参照)。直線ステージは一定の移動を維持するための慣性を有さないとともに、システムの他の構成要素へのステージの近接のため外部摂動により影響を受けやすい。これらの摂動はシステム内の高周波成分などの様々な原因から生じる可能性がある。機械的限界に加えて直線ステージの応答速度(帯域)不足がこれらの摂動を除去する能力を制限する。さらにまた速度均一性を維持して、構造内に複数の露光間の位置誤差を生じる速度誤差を最低限に抑えることが望ましい。
回転ステージを用いて書き込み干渉パターンに対して一定の速度で光学基板を移動させるシステムにおいて、回転ステージの慣性を用いて速度均一性を維持する(例えば本明細書に引用して援用する、「任意の長さのインライン光導波路屈性率格子の作製方法(Method for Fabrication of In−Line Optical Waveguide Index Grating of Any Length)」と題された米国特許第5,912,999号明細書参照)。直線ステージは一定の移動を維持するための慣性を有さないとともに、システムの他の構成要素へのステージの近接のため外部摂動により影響を受けやすい。これらの摂動はシステム内の高周波成分などの様々な原因から生じる可能性がある。機械的限界に加えて直線ステージの応答速度(帯域)不足がこれらの摂動を除去する能力を制限する。さらにまた速度均一性を維持して、構造内に複数の露光間の位置誤差を生じる速度誤差を最低限に抑えることが望ましい。
ビーム結合器94を補正機構と組み合わせる本発明の一実施形態において、回転ステージを含む従来のシステムの速度制御をステージ95で実施することができる。これを達成するために、反射体82または84は本発明の実施形態において圧電駆動要素上に載置されている。圧電駆動要素は高帯域と高解像度とを有するが、限定移動範囲(すなわち数十ミクロンの全体移動量に限定された)を有する高速構成要素である一方で、直線ステージは低速構成要素であるがより大きい移動範囲を有する。圧電駆動の移動速度のため圧電駆動要素は、ステージ95により生じる光学基板54の速度または位置誤差を迅速に補償することができる。このように本実施形態において光学基板54に関する位置および移動方向情報はコントローラ98により(縞120から)決定されるため、コントローラ98はステージ95を調整して任意の速度誤差を補償するのみならず、圧電駆動要素にこれらの誤差を補償させることもできる。さらにステージ95により生じる光学基板54の速度誤差または位置誤差は、書き込みビームの位相または周波数を調整することにより補正可能である。
図11は直線ステージが移動している時に検出器から得られた信号の周波数応答を示すグラフである。理想的な均一移動の場合、単一のピークが、2つの参照ビームの交差により生成されるパターンの周期の半分で割った光学基板の線速度の割合と同等の周波数にあると期待される。プロット202は光学基板を移動させるために直線ステージのみを含むシステムの速度均一性を示す。プロット204はステージ95を用いて光学基板54および圧電駆動要素を移動させ、反射体82または84の移動を制御してステージ95により生じる速度または位置誤差を補償するシステム内のシステム50の速度均一性を示す。図示のように直線ステージのみの使用(プロット202)は、速度の均一性不良に移行する多くの周波数成分を生成する。その結果書き込み干渉パターンの連続露光間の良好な位相一致は困難であるため、光学基板54内に非常に脆弱な構造を作製するかまたは構造を作製しない。一方圧電駆動要素が組み込まれて反射体82または84の移動を制御し、ステージ95により生じる速度または位置誤差を補償する場合、良好な速度均一性に移行する単一の周波数成分のみが生成される(プロット204)。
システム50の速度均一性を改善することに加えて、反射体82または84を移動させる圧電駆動要素は光変調器72の随意の排除も可能にする。圧電駆動要素は非常に迅速な移動が可能であるため、圧電駆動要素に取り付けられた反射体は、露光の変調屈折率の大きなウォッシュアウトなく、書き込み干渉パターンを光学基板54上の次の適正な箇所に移動させることができる。さらにまた光学基板54が移動される間に、圧電駆動要素が移動して書き込み干渉パターンを光学基板54上の固定箇所に係止させておくことができる。光学基板54上の固定箇所における露光時間を増加することにより、構造52内の変調屈折率の振幅が増加する。また各露光を光学基板54上に迅速に位置決めする能力は、DCまたは平均露光時間(構造52の周期にわたり平均された)の低減を可能にする。減少DCまたは平均露光時間では、光学基板54内の屈折率の変化がより効率的に用いられて構造52内の結合強度の改善をもたらす。アポディゼーションを実施するためにDC露光が必要である場合には、ステージ95および圧電駆動要素をコントローラ98により制御して、光学基板54の一定の速度と個々の移動との組み合わせを提供することができる。DC露光の継続時間を調整することにより、ほぼ任意のアポディゼーションを達成することができる。
二次元構造
前述したシステム50およびその様々な代替実施形態を、干渉パターンに対して一次元で光学基板を並進させることによる光学基板内の構造の作製に関して説明した。さらに作製システムと一緒にビーム結合器を用いて、ワイヤグリッド偏光板、ビーム結合器、反射防止モスアイパターン、平面導波路グレーティング、フォトニック結晶デバイス等などの、二次元周期的および非周期的構造を作製することができる。これを行うために光学基板を書き込みビーム110と112との交差箇所に対して二次元で並進させることができる。書き込みビーム110と112との交差箇所に対して走査される際の光学基板に関する位置情報を得るために、参照ビーム114と116との交差箇所に対してビーム結合器を走査することができる。
前述したシステム50およびその様々な代替実施形態を、干渉パターンに対して一次元で光学基板を並進させることによる光学基板内の構造の作製に関して説明した。さらに作製システムと一緒にビーム結合器を用いて、ワイヤグリッド偏光板、ビーム結合器、反射防止モスアイパターン、平面導波路グレーティング、フォトニック結晶デバイス等などの、二次元周期的および非周期的構造を作製することができる。これを行うために光学基板を書き込みビーム110と112との交差箇所に対して二次元で並進させることができる。書き込みビーム110と112との交差箇所に対して走査される際の光学基板に関する位置情報を得るために、参照ビーム114と116との交差箇所に対してビーム結合器を走査することができる。
図12は二次元基板212内に構造を作製するシステム50と一緒に用いられる並進システム210の平面図である。並進システム210は位置決めステージ211と、二次元基板212と、ビーム結合器214とを含む。二次元基板212およびビーム結合器214は位置決めステージ211に取り付けられている。位置決めステージ211は二次元基板212を、書き込みビーム110と112との交差箇所216に対して二次元で移動させる。同様に位置決めステージ211はビーム結合器214を参照ビーム114と116との交差箇所218に対して二次元で移動させる。本実施形態においてビーム結合器214は二次元基板212の寸法と実質的に同様の寸法を有しており、構造が二次元基板212の縁部に作製される際に、交差箇所218がビーム結合器214により確実に受容されるようにすることができる。
二次元光学基板212内の構造の作製中、二次元光学基板212(および位置決めステージ211)の並進および位置決めを正確に制御することができる。ビーム結合器214で二次元における位置決めステージ211の移動を制御する手法は、図3Aおよび図3Bに関して説明したような一次元におけるステージ95の移動を制御する手法と同様である。例えば第1の参照ビーム114および第2の参照ビーム116がビーム結合器214において交差箇所218で交差する場合、それらは二次元光学基板212おける交差箇所216での第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112とにより生成された干渉パターンを再現する。ビーム結合器214は参照ビーム114および116を再結合して再結合参照ビームまたは符号化ビームにする。再結合参照ビームは、再結合参照ビームの伝播方向に垂直な縞模様を有する縞120を含む。縞模様は、再結合参照ビームが検出器(例えば図3Aおよび図3Bの検出器96、図5の検出器96a、および図6の検出器96b)に向けて伝播する際に実質的に維持される。
検出器は縞を受光するとともに再結合参照ビームの縞の輝度を監視するように、ビーム結合器214に対して位置決めされている(例えば図3Aおよび図3Bに示すように)。縞の輝度はビーム結合器214の並進と共に変化する。縞の輝度測定はその後コントローラに提供される。コントローラは縞の輝度に基づいて再結合参照ビームの位相を算出する。再結合参照ビームの位相をコントローラにより用いて、書き込みビーム110と112との交差箇所216に対する二次元光学基板212の位置および移動方向を決定する。コントローラが二次元光学基板212の位置および移動方向を決定すると、コントローラは二次元光学基板212内での所望の構造の正確な作製を確実にするように、必要に応じて位置決めステージ211の位置および方向を調整する。
図13Aは二次元基板212内に構造を作製するシステム50と一緒に用いられる代替並進システム220の平面図である。並進システム220は位置決めステージ221と、二次元基板212と、ビーム結合器224とを含む。二次元基板212およびビーム結合器224は位置決めステージ221に取り付けられている。位置決めステージ221は図13Aに示すように二次元基板212を、書き込みビーム110と112との交差箇所216に対して一次元で移動させる。同様に位置決めステージ221はビーム結合器224を参照ビーム114と116との交差箇所218に対して一次元で移動させる。本実施形態において書き込みビーム110と112との交差箇所216は、位置決めステージ221の移動の次元に直角の次元において二次元光学基板212に沿って走査されて、二次元光学基板212内に構造を作製する。本実施形態においてビーム結合器224は一次元(位置決めステージ221の移動の次元)において二次元基板212の寸法と実質的に同様の寸法を有しており、構造が二次元基板212の縁部に作製される際に、交差箇所218がビーム結合器224により確実に受容されるようにすることができる。
図13Bは位置決めステージ221の移動の次元に直角な次元において二次元光学基板212に沿って交差箇所216を走査する一手法を示す。図13Bは書き込み入力ビーム102が再指向されてビームスプリッタ80を通過し、書き込みビーム110と112とに分割されるとともに、反射体82および84により再指向されて交差箇所216において二次元光学基板212で交差することを示す。並進システム220は図示のように交差箇所216に対して二次元光学基板212を並進させる。並進システム220の移動方向に直角な方向に交差箇所216を走査するために、圧電駆動反射体230および232が設けられている。圧電駆動反射体230および232は、書き込み入力ビーム102を再指向して異なる箇所でビームスプリッタ80に当たるように、必要に応じて移動される。その結果書き込みビーム110および112は反射体82および84により反射されるとともに、二次元光学基板212上の異なる箇所で交差する。
二次元光学基板212内の構造の作製中、二次元光学基板212(および位置決めステージ221)の並進および位置決めを正確に制御することができる。ビーム結合器224で二次元における位置決めステージ221の移動を制御する手法は、図3Aおよび図3Bに関して説明したような一次元におけるステージ95の移動を制御する手法と同様である。例えば第1の参照ビーム114および第2の参照ビーム116がビーム結合器224において交差箇所218で交差する場合、それらは二次元光学基板212おける交差箇所218での第1の書き込みビーム110と第2の書き込みビーム112とにより生成された干渉パターンを再現する。ビーム結合器224は参照ビーム114および116を再結合して再結合参照ビームまたは符号化ビームにする。再結合参照ビームは、再結合参照ビームの伝播方向に垂直な縞模様を有する縞120を含む。縞模様は再結合参照ビームが検出器96に向けて伝播する際に実質的に維持される。本実施形態において、書き込み入力ビーム102が圧電駆動反射体230および232に再指向される一方で、参照入力ビーム104はされない。参照入力ビーム104は圧電駆動反射体230および232によって反射されないため同じ状態のままであるとともに、書き込み入力ビーム102が圧電駆動反射体230および232によって走査される場合、二次元光学基板212に関する適正な位置情報を与える。
検出器96は縞120を受光するとともに再結合参照ビームの縞120の輝度を監視するように、ビーム結合器224に対して位置決めされている。検出器96a(図5)または検出器96b(図6)を検出器96の代わりに代替的に用いてもよい。縞120の輝度はビーム結合器224の並進と共に変化する。縞224の輝度測定はその後コントローラに提供される。そしてコントローラは縞の輝度に基づいて再結合参照ビームの位相を算出する。再結合参照ビームの位相をコントローラにより用いて、書き込みビーム110と112との交差箇所216に対する二次元光学基板212の位置および移動方向を決定する。コントローラが二次元光学基板212の位置および移動方向を決定すると、コントローラは二次元光学基板212内での所望の構造の正確な作製を確実にするように、必要に応じて位置決めステージ221の位置および方向を調整する。
図13Aおよび図13Bを参照して上述した構成を組み立てて、マサチューセッツ州マールボロ(Marlborough,MA)のシプレイ・カンパニー(Shipley Company)から入手可能な、UV5(0.03〜1.5)ポジティブ・ディープ・ユーブイ・フォトレジスト(Positive Deep UV Photoresist)にグレーティングパターンを作製した。直径1mmを有する紫外線レーザビームをシステム50の入力ビームとして供給した。並進ステージ221を交差箇所216に対して1mm/秒の速度で移動させた。圧電駆動反射体230および232を用いて交差箇所216をフォトレジストに沿って、並進ステージ221の並進方向に直角な方向に走査した。交差箇所216を毎秒100走査(100Hz)の速さで走査した。そして基板を90°回転させるとともに、並進ステージ221と圧電駆動反射体230および232とを用いて作製手順を繰り返した。この2回目の露光後、フォトレジストを130℃で90秒間加熱した。その後マサチューセッツ州マールボロ(Marlborough,MA)のシプレイ・カンパニー(Shipley Company)から入手可能な、マイクロポジット・エムエフ・シーディ−26デベロッパ(Microposit MF CD−26 Developer)で不要なフォトレジストを除去した。図14内の写真に示す得られた構造は、520nmの周期を有するフォトレジスト内に形成されたグレーティングパターンであった。エンドユース製品構成および用途に応じて、さらなる処理をグレーティングパターンに行って、例えばフォトレジストをパターン化するまたはフォトレジストのない領域に材料(めっきまたは蒸着方法などによる)を追加することができる。
要約すれば光学基板における構造の作製用の従来のシステムは、光学基板を搬送するステージの速度変動による誤差に対処している。しかし製造環境で一般的な他の摂動、例えば干渉縞ドリフトまたは移動、光学マウントの振動、波長変動、書き込みビーム位置の変動等は、同等な位置または速度誤差を生じるが未検出かつ未補正のままである場合がある。本発明はこれらのおよび他の問題に対処する、光学基板内に構造を作製するシステムおよび方法である。光学素子は光学基板において第1の交差箇所で交差する第1および第2の書き込みビームを生成する。第1の交差箇所は第1および第2の書き込みビームにより生成された縞模様を含む。また光学素子は、第1の交差箇所と実質的に同一平面内の第2の交差箇所において交差するとともに再結合される第1および第2の参照ビームを生成する。そしてコントローラは再結合された第1および第2の参照ビームから得られる信号に基づいて、光学基板と縞模様との間の相対的位置決めを制御する。一実施形態においてコントローラは、第1および第2の参照ビームを再結合して符号化ビームにする、第2の交差箇所に位置決めされたビーム結合器を含む。コントローラは符号化ビームに基づいて検出器信号を生成する検出器をさらに含む。またコントローラは検出器信号に基づいて光学基板に関する位置情報を決定するプロセッサを含む。コントローラは光学基板に関する位置情報に基づいて光学基板を位置決めするデバイスをさらに含む。
好適な実施形態を参照して本発明を説明したが、当業者には本発明の要旨と範囲とから逸脱することなく形態および細部に変更をなし得ることは理解できよう。
Claims (20)
- 光学基板の第1の交差箇所で交差する第1および第2の書き込みビーム、ならびに前記第1の交差箇所と実質的に同一面内における第2の交差箇所で交差するとともに再結合される第1および第2の参照ビームを生成する光学素子であって、前記第1の交差箇所が前記第1および第2の書き込みビームにより生成された縞模様を含む、光学素子と、
前記再結合された第1および第2の参照ビームから得られる信号に基づいて、前記光学基板と前記縞模様との間の相対的位置決めを制御するコントローラと、
を備える光学基板内に構造を作製するシステム。 - 前記コントローラが、
前記第1および第2の参照ビームを再結合して符号化ビームにする、前記第2の交差箇所に位置決めされたビーム結合器と、
前記符号化ビームに基づいて検出器信号を生成する検出器と、
前記検出器信号に基づいて前記光学基板に関する位置情報を決定するプロセッサと、
前記光学基板に関する前記位置情報に基づいて前記光学基板を位置決めする並進ステージと、
を備える請求項1に記載のシステム。 - 前記検出器が、
前記符号化ビームを受光するスリットと、
前記スリットを通過する前記符号化ビームの輝度を決定するとともに、その輝度に基づいて前記符号化ビームの位相を算出する輝度検出器と、
を備える請求項2に記載のシステム。 - 前記検出器が、
前記符号化ビームを受光する第1の光ファイバと、
前記符号化ビームに基づいて前記光学基板の位置に関連する第1の信号を生成する、前記第1の光ファイバに光学的に結合された第1の光検出器と、
を備える請求項2に記載のシステム。 - 前記検出器が、
前記符号化ビームを受光する、前記第1の光ファイバに近接配置された第2の光ファイバと、
前記符号化ビームに基づいて前記光学基板の位置に関連する第2の信号を生成する、前記第2の光ファイバに光学的に結合された第2の光検出器と、
をさらに備える請求項4に記載のシステム。 - 前記ビーム結合器が位相マスクを備える請求項2に記載のシステム。
- 前記並進ステージが、前記第1の交差箇所に対する前記光学基板の相対運動を提供するとともに、前記第2の交差箇所に対する前記ビーム結合器の相対運動を提供する請求項2に記載のシステム。
- 前記並進ステージが、
前記ビーム結合器が前記第2の交差箇所に対して移動されるのと実質的に同じ速度で、前記光学基板が前記第1の交差箇所に対して移動されるように、前記光学基板と前記ビーム結合器とを搬送する直線ステージを備える請求項7に記載のシステム。 - 前記並進ステージが、
前記光学基板を搬送する直線ステージと、
前記光学基板に対する前記ビーム結合器の移動を容易にするように、前記ビーム結合器を搬送する圧電ステージと、
を備える請求項7に記載のシステム。 - 前記光学素子が、
前記第1および第2の書き込みビームを第1の入力ビームから生成するとともに、前記第1および第2の参照ビームを第2の入力ビームから生成するビームスプリッタと、
前記第1および第2の書き込みビームを前記第1の交差箇所で交差するように導くとともに、前記第1および第2の参照ビームを前記第2の交差箇所で交差するように導く反射部と、
を備える請求項1に記載のシステム。 - 前記第1および第2の書き込みビームの交差角度ならびに前記第1および第2の参照ビームの交差角度が、前記ビームスプリッタを前記第1の入力ビームおよび前記第2の入力ビームに対して移動させることにより調整可能である請求項10に記載のシステム。
- 前記ビームスプリッタが、チャープ位相マスクである請求項11に記載のシステム。
- 前記反射部が、前記第1の交差箇所で交差するようにそれぞれ前記第1および第2の参照ビームを導くとともに、前記第2の交差箇所で交差するようにそれぞれ前記第1および第2の参照ビームを導くように位置決めされた、第1および第2の反射体を備える請求項10に記載のシステム。
- 前記第1および第2の反射体のうちの少なくとも一方が、圧電素子上に載置されるとともに、前記光学基板に対して前記縞模様の位置を調整するように前記コントローラにより制御される移動ミラーである請求項13に記載のシステム。
- 前記光学基板が前記縞模様に対して並進されたときに、前記第1の入力ビームが変調されて、前記光学基板内に連続周期的構造を形成する請求項10に記載のシステム。
- 第1および第2の書き込みビームを第1の入力ビームから生成するとともに、第1および第2の参照ビームを第2の入力ビームから生成するステップと、
前記第1および第2の書き込みビームを光学基板において第1の交差箇所で交差するように導くステップと、
前記第1および第2の参照ビームを前記第1の交差箇所と実質的に同一面内における第2の交差箇所で交差するように導くステップと、
前記第2の交差箇所における前記第1および第2の参照ビームから参照信号を得るステップと、
前記参照信号に基づいて、前記光学基板と前記第1の交差箇所との間の相対的位置決めを調整するステップと、
を含み、
前記第1の交差箇所が前記第1および第2の書き込みビームにより生成された縞模様を含む、光学基板内に構造を作製する方法。 - 前記第2の交差箇所における前記第1および第2の参照ビームから参照信号を得るステップが、
ビーム結合器で前記第1および第2の参照ビームを再結合して符号化ビームにするステップと、
前記符号化ビームから前記光学基板および前記縞模様に関する位置情報を決定するステップと、
を含む請求項16に記載の方法。 - 前記ビーム結合器を前記第2の交差箇所にわたり並進させるステップをさらに含む請求項16に記載の方法。
- 前記光学基板を前記縞模様に対して並進させるステップと、
前記光学基板が前記縞模様にわたり並進されたときに、前記第1の入力ビームを変調して、前記光学基板内に連続周期的構造を形成するステップと、
をさらに含む請求項16に記載の方法。 - 書き込み入力ビームと参照入力ビームとを光線から生成するとともに、前記書き込み入力ビームと前記参照入力ビームとを実質的に同様な伝播経路に沿って導く光学アセンブリと、
前記書き込み入力ビームと前記参照入力ビームとを受光するとともに、第1および第2の書き込みビームを前記書き込み入力ビームから生成し、かつ第1および第2の参照ビームを前記参照入力ビームから生成する干渉計と、
前記第1および第2の参照ビームを再結合して再結合ビームにするように第2の交差箇所に位置決めされたビーム結合器と、
前記再結合ビームを受光するとともに、前記再結合ビームに基づいて前記光学基板および縞模様に関する位置情報を決定するように位置決めされた検出器と、
前記再結合ビームから得られる信号に基づいて、前記光学基板と前記縞模様との間の相対的位置決めを制御するコントローラと、
を備え、
前記第1および第2の書き込みビームが前記光学基板における第1の交差箇所で交差するとともに縞模様を生成し、前記第1および第2の参照ビームが前記第1の交差箇所と実質的に同一面内おける第2の交差箇所で交差する、光学基板内に構造を作製するシステム。
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