JP5936255B2 - 入力装置 - Google Patents

入力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5936255B2
JP5936255B2 JP2012046799A JP2012046799A JP5936255B2 JP 5936255 B2 JP5936255 B2 JP 5936255B2 JP 2012046799 A JP2012046799 A JP 2012046799A JP 2012046799 A JP2012046799 A JP 2012046799A JP 5936255 B2 JP5936255 B2 JP 5936255B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knob
base
rotation
axis direction
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012046799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013182491A (ja
Inventor
大介 高畠
大介 高畠
善将 山口
善将 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd filed Critical Fukoku Co Ltd
Priority to JP2012046799A priority Critical patent/JP5936255B2/ja
Priority to US13/780,684 priority patent/US9035873B2/en
Publication of JP2013182491A publication Critical patent/JP2013182491A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5936255B2 publication Critical patent/JP5936255B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/016Input arrangements with force or tactile feedback as computer generated output to the user
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/033Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor
    • G06F3/0362Pointing devices displaced or positioned by the user, e.g. mice, trackballs, pens or joysticks; Accessories therefor with detection of 1D translations or rotations of an operating part of the device, e.g. scroll wheels, sliders, knobs, rollers or belts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)
  • Input From Keyboards Or The Like (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Description

本発明は、操作者に触覚的なフィードバックを付与することができる入力装置に関し、さらに詳しくは、ハプティックデバイス(Haptic Device)とも呼ばれ、パーソナルコンピュータや自動車、カメラ、ゲーム機器、医療機器などに用いられる入力装置に関するものである。
ハプティックデバイスは、人間の操作に対して人間に触覚的に応答するデバイスである。ハプティックデバイスは、例えばこのデバイスを操作することにより、ディスプレイ上の画像・映像の切り替えや移動、停止などの動作をコントロールできる。ハプティックデバイスは、これらの操作に対して人間にそのような操作であることを想起させる振動などをこのデバイスから人間に伝達する。
特許文献1には、ハプティックデバイスの一例が開示されている。特許文献1に開示されたハプティックデバイスは、全体がリング状で、下部にベース、上部にベースに対して回転可能なキャップが配置され、キャップを回転させることで入力操作を行うことができる。このハプティックデバイスの内部には、上記の回転状態を検出するためのセンサやこの回転操作に対して触覚的なフィードバックを付与するための圧電モータ(超音波モータ)などが配置されている。
特開2008−158909号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のハプティックデバイスにあっては、回転方向の入力操作しかできず、また、入力操作に応じて触覚的なフィードバックのフォースパターンを変化させたい場合もある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、多様な操作を実現することができ、また、入力操作に応じて触覚的なフィードバックを変化させたり、あるいは触覚的なフィードバックのフォースパターンを変化させるのに好適な入力装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る入力装置は、ベースと、操作部と、振動波モータとを具備する。
振動波モータは、ステータとこのステータに圧接するロータとを有する。
ステータ及びロータのうち一方はベースに対して軸方向の変位が許容され、回転方向の変位が規制される。
他方は操作部に含まれる。
振動波モータは、操作部を介して、操作者に触覚的なフィードバックを与える。
請求項2に係る入力装置は、前記操作部の前記ベースに対する回転方向の変位を検出する第1の検出部を設けている。
請求項3に係る入力装置は、前記操作部の前記ベースに対する軸方向の変位を検出する第2の検出部を設けている。
請求項4に係る入力装置は、前記操作部の前記ベースに対する回転方向の変位を検出する第1の検出部と、前記操作部の前記ベースに対する軸方向の変位を検出する第2の検出部を設けている。
請求項1から4いずれか一項に係る入力装置において、前記ベースの軸方向で前記ベースより離れる方向に対して前記操作部に弾性力を付与する第1の弾性体を設けることもできる。
請求項1から4いずれか一項に係る入力装置において、前記ベースの軸方向で前記ベースへ近づく方向に対して前記操作部に弾性力を付与する第2の弾性体を設けることもできる。
本発明によれば、回転方向の入力操作のみならず、軸方向の入力操作も可能になるため、多様な操作を実現することができる。また、軸方向の入力操作に応じて、回転方向の触覚的なフィードバックが変化するように構成することもできる。さらに、回転方向の触覚的なフィードバックのフォースパターンをメモリ内に複数用意し、軸方向の入力操作に基づいて、予め設定されたフォースパターンをメモリから読み出して振動波モータを制御するように構成すれば、軸方向の入力操作に基づいて、回転方向のフォースパターンを容易に変化させることもできる。
本発明の一実施形態に係る入力装置の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1の概略的部分斜視図であり、回転検出センサの配置を示す図である。 図1の概略的部分斜視図であり、Z軸方向位置検出センサの配置を示す図である。 図1の拡大図であり、Z軸方向位置決め機構を示す図である。 図1に示した入力装置を含めたシステムの構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第9の実施形態に係る入力装置の断面図である。 本発明の第10の実施形態に係る入力装置の断面図である。
本発明の一形態に係る入力装置は、ベースと、操作部と、振動波モータとを具備する。
振動波モータは、リング状のステータと上記ステータに圧接するリング状のロータとを有し、上記ステータ及び上記ロータのうち一方は上記ベースに対して軸方向の変位が許容され、回転方向の変位が規制されている。他方は上記操作部に含まれ、上記操作部を介して、操作者に触覚的なフィードバックを与える。操作部に含まれとは、例えば上記ステータ及び上記ロータのうちの一方が操作部そのものであってもよく、また、上記ステータ及び上記ロータのうちの一方がツマミ等の操作子と一体化したものが操作部であっても構わないという趣旨である。
上記入力装置においては、上記入力装置に対する回転方向の操作に対して触覚的なフィードバックが付与されるのに加えて、軸方向の操作に対しても入力が可能となる。つまり、特許文献1(特開2008−158909号公報)において開示された装置は、ツマミが上記軸方向の変位できない構造となっているため、上下方向(軸方向)の操作を行うことはできない。これに対して、本発明の一実施形態に係る入力装置は、操作部の上下方向(軸方向)に所定のストロークの変位を許容しているため、上下方向(軸方向)の入力操作が可能となり、例えば、上下方向(軸方向)の操作量や操作速度を入力として検出することで、多様な操作を実現することができる。
また、本発明の一実施形態に係る入力装置を使用し、軸方向の操作量(押し込み量)に応じて、回転方向の触覚的なフィードバックのフォースパターンを変化させることもできる。
例えば、軸方向に2段階の押し込み操作ができるように構成し、押し込み位置が初期位置のときは、回転方向にクリック感がないフォースパターンとし、押し込み位置が1段目のときは、回転方向に90度の間隔でクリック感が得られるフォースパターンとし、押し込み位置が2段目のときは、回転方向に45度の間隔でクリック感が得られるフォースパターンとするように構成することができる。
なお、押し込み位置の段数やフォースパターンは任意に設定することができる。また、押し込み操作に対して特に段数を設けず押し込み量をアナログ的に検出し、この押し込み量に基づいて触覚的なフィードバックのフォースパターンを変化させるように構成してもよい。
上記入力装置は、上記操作部の上記ベースに対する回転方向の変位を検出する第1の検出部を更に具備してもよい。
上記ベースに対する上記操作部の回転方向の変位を検出することができる。
上記入力装置は、上記操作部の上記ベースに対する軸方向の変位を検出する第2の検出部を更に具備してもよい。
上記入力装置において、上記ベースに対する上記操作部の軸方向の変位を検出することができる。
上記入力装置において、上記操作部の上記ベースに対する回転方向の変位を検出する第1の検出部と、上記操作部の上記ベースに対する軸方向の変位を検出する第2の検出部との両方を具備してもよい。
上記入力装置において、上記ベースに対する上記操作部の回転方向の変位及び軸方向の変位を検出することができる。つまり、入力装置自体に回転方向の操作量と軸方向の操作量を検出する検出部が備えられているため、回転方向の操作量や軸方向の操作量を検出する検出部を別途設ける必要がなく、上記入力装置のみで回転方向の操作量や軸方向の操作量を検出することができる。
上記入力装置は、上記ベースの軸方向で上記ベースより離れる方向に対して上記操作部に弾性力を付与する第1の弾性体をさらに具備してもよい。
初期位置から押し込み方向に入力操作を行う入力装置においては、上記第1の弾性体を設けることにより、初期位置への自動復帰が可能となり、操作性を向上させることができる。
上記入力装置は、上記ベースの軸方向で上記ベースへ近づく方向に対して上記操作部に弾性力を付与する第2の弾性体をさらに具備してもよい。初期位置から引っ張り方向に入力操作を行う入力装置においては、上記第2の弾性体を設けることにより、初期位置への自動復帰が可能となり、操作性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(ハプティックデバイスの構造)
図1は、本発明の一実施形態に係る入力装置としてのハプティックデバイス100の斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。
図1及び図2に示すように、ハプティックデバイス100は、外形が略円環状を有する。ハプティックデバイス100は、操作部としてのツマミ1と、ベース2と、超音波モータ3とを有する。
ハプティックデバイス100は、第1の検出部としての回転検出センサ41と、回転検出用スリット42とを有する。
ハプティックデバイス100は、第2の検出部としてのZ軸方向位置検出センサ51と、着磁部52とを有する。
ハプティックデバイス100は、クッション材6と、台座7と、Z軸方向の位置保持用の球体80と、第1〜第4の位置保持用の溝81〜84と、第1の部材91と、回転止め用の溝92と、回転止め用の球体93とを有する。
ハプティックデバイス100は、圧力センサ10と、第1の弾性部材としてのスプリング11と、ローラ12と、低摩擦部材13を有する。
ツマミ1は、ハプティックデバイス100を操作する際の操作者が把持する操作子である。ツマミ1は、Z軸方向(軸方向)の操作及びZ軸を回転軸とした回転方向の操作が可能となっている。
ツマミ1には、リング状であり、超音波モータ3のロータ31が低摩擦部材13を介して固定される。このツマミ1は、ベース2と対向して配置され、ベース2と対向する側に凹部を有し、この凹部に超音波モータ3等が配置される。
ツマミ1の内側面1aには回転検出用スリット42及び着磁部52が取り付けられている。また、ツマミ1の外周部の側面には位置保持用の球体80が配置されている。
ベース2も、ツマミ1と同様にリング状であり、ベース2の底部は、被操作対象機器側に固定されるが、ベース2を被操作対象機器側に固定せずに、ハプティックデバイス100を被操作対象機器と別個独立に設けてもよい。ベース2は、その円周方向に亘って凹部を有し、その凹部内でツマミ1が図面上Z軸方向に変位可能となり、また、Z軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。
ベース2の凹部の内底面には圧力センサ10が配置され、内側面には第1〜第4の位置保持用の溝81〜84が設けられている。
超音波モータ3は、ロータ31と、ステータ32と、圧電素子33とを有する。ロータ31、ステータ32はいずれもリング状であり、圧電素子33はステータ32側にリング状に配置されている。
ロータ31は、ステータ32に圧接して対向配置される。
ステータ32は、ベース2に対してZ軸方向の変位が許容され、回転方向の変位が規制される。
図面上、ステータ32の上にロータ31が重ねられ、ベース2に固定されたスプリング11によりステータ32がロータ31側に付勢され、ロータ31がステータ32に圧接するように構成されている。ステータ32の下面には、分極された多数の圧電素子33が接着され、それらは駆動用高周波の1/4波長の間隔を変えて2組に分けられている。
そして、それぞれの組の圧電素子に互いに90°位相差のある高周波電圧を印加することにより、ステータ32に進行波を発生させる。ステータ32に発生させた進行波により、ステータ32に圧接されるロータ31にトルクが発生する。このトルクの発生方向や大きさ等を制御して、例えば操作者のツマミ1の回転操作時における触覚的なフィードバックのフォースパターンを、ツマミ1の押し込み位置毎に異ならせることができる。
本実施形態においては、ハプティックデバイス100に超音波モータ3を用いたことで、このような触覚的なフィードバックの違いを人間が感覚的に把握できるレベルまで容易に制御できる。
本実施形態では、ロータ31はツマミ1に被覆された形態をなし、ロータ31とツマミ1が、操作者によるZ軸方向の操作及び回転方向の操作で変位する操作部として機能するが、ツマミ1を設けずロータ31を露出し、このロータ31を直接操作者が操作する構成としてもよい。
第1の部材91は、ベース2の凹部の底面に固定され該底面から突出し、ベース2の凹部の円周方向に亘って形成されたリング状を有する。この第1の部材91は、ベース2と一体的であってもよいし、ベース2とは別部材でベース2に取り付けられるものであってもよい。
第1の部材91は、ツマミ1の凹部内に位置し、リング状の超音波モータ3の環内に位置する。リング状の第1の部材91の内側面には回転検出センサ41及びZ軸方向位置検出センサ51が取り付けられている。
第1の部材91の外側面には回転止め用の溝92が設けられている。リング状の第1の部材91の内側面には、円周方向に亘って凹部が設けられている。この凹部内にローラ12が配置されることで、ツマミ1はZ軸方向への変位可能な範囲が規制される。
回転検出センサ41は、ツマミ1の回転方向の操作量(例えば回転角度)を検出するセンサであり、例えば近接センサによって構成される。
図3は、回転検出センサ41と回転検出用スリット42の位置関係を示す概略図である。
図2及び図3に示すように、ツマミ1の内側面1aには、ツマミ1の円周方向に亘ってZ軸方向に長手方向を有する複数の回転検出用スリット42が設けられる。回転検出センサ41は、第1の部材91の、ツマミ1の内側面1aと対向する面に固定されている。回転検出センサ41は、回転検出用スリット42を検出することにより、ツマミ1の操作量(回転角度)を検出する。
回転検出センサ41は、少なくとも1つ設ければよいが、例えば円周方向に等間隔に例えば4つ配置し、ノイズなどによる誤検出を認識できるようにしてもよい。
図2に示されるように、Z軸方向位置検出センサ51は、ツマミ1の押込み量であるツマミ1のZ軸方向の操作量(変位量)を検出するセンサであり、例えばMRセンサ(Magnetic Resistant Sensor)を用いることができる。Z軸方向位置検出センサ51としては、MRセンサ以外に、位置センサや圧力センサ等を用いることができる。図4は、Z軸方向位置検出センサ51と着磁部52との位置関係を示す概略図である。図2及び図4に示すように、ツマミ1の内側面1aには、ツマミ1の円周方向に亘って円環状の着磁部52が形成される。Z軸方向位置検出センサ51は、第1の部材91の、ツマミ1の内側面1aと対向する面に固定されている。Z軸方向位置検出センサ51の抵抗値の変化により、ツマミ1のZ軸方向の操作量(変位量)が検出される。
Z軸方向位置検出センサ51は、少なくとも1つ設ければよいが、例えば円周方向に等間隔に例えば4つ配置することで、例えばツマミ1の押し込みが斜めになった場合に4つのセンサの平均値などを算出して押し込み量の補正が行える。
図2に示されるように、クッション材6は、リング状であり、超音波モータ3と台座7との間に設けられる、クッション材6の材料としては、紙やフェルトなどの布等が用いられる。
クッション材6は、超音波モータ3から発生する振動が、図面下方向(ベース2方向)に伝わりにくくするものであり、振動の分散を防止し、超音波モータ3による触覚的なフィードバックを効率良くツマミ1を介して操作者に与えることができる。
台座7は、リング状を有し、スプリング11を受けるためのものである。
図5は、ハプティックデバイス100の部分拡大図であり、位置保持機構を説明する図である。
図2及び図5に示すように、位置保持用の球体80は、ツマミ1の外側面に設けられた穴85内でスプリング86を介してツマミ1側に保持される。スプリング86の伸縮により球体80は穴85内で移動可能となっている。
ベース2の内側面には、第1〜第4の位置保持用の溝81〜84が円周方向に亘ってそれぞれ設けられている。操作者によるツマミ1の押込み操作や引き戻し操作によりツマミ1がZ軸方向に変位する際、球体80は、溝81〜84に嵌るまではベース2の内側面に押され、スプリング86が縮んで凹85部内に収まった状態で移動する。そして、球体80は、溝81〜84の位置まで移動すると、縮んでいたバネが伸びて溝81〜84のいずれかに嵌る。球体80が溝81〜84に嵌ることにより、ツマミ1のZ軸方向の変位は制限され、ツマミ1のZ軸方向の位置が保持される。
このようにツマミ1が保持されないまでも、球体80が溝81〜84を通過するたびに、ツマミ1を操作する操作者にクリック感にも操作感を与えるようにしてもよい。
球体80が溝81に嵌っている状態では、第1のモードとなり、球体80が溝82に嵌っている状態では第2のモードとなり、球体80が溝83に嵌っている状態では第3のモードとり、そして、球体80が溝84に嵌っている状態では第4のモードとなるように設定されている。
このように球体80、位置保持用の溝81〜84からなる位置保持機構を設けることにより、操作者は、ツマミ1をZ軸方向に操作する際に、球体80が溝81〜84に嵌ったときのツマミ1を介して受ける感触で、モードの切替えが達成できたことを知ることができる。従って、ツマミ1のZ軸方向の入力操作を確実なものとすることができる。なお、モード切替の様子を別途設けたディスプレイに表示したり、あるいは、モード切替に応じてON−OFFするLED等を設けるようにしてもよい。
本実施形態においては、操作者のツマミ1の回転操作時に、操作部に触覚的なフィードバックが与えられ、この触覚的なフィードバックは各モード毎に異なるように設定されている。
例えば、第1のモード設定時の回転操作では、ツマミ1の回転操作にクリック感が生じることなく、ツマミ1をスムーズに回転させることができるように、触覚的なフィードバックのフォースパターンが選択される。
第2のモード設定時の回転操作では、初期位置に対してツマミ1の45度の回転操作毎にクリック感が生じるように、触覚的なフィードバックのフォースパターンが選択される。
第3のモード設定時の回転操作では、初期位置に対してツマミ1の90度の回転操作毎にクリック感が生じるように、触覚的なフィードバックのフォースパターンが選択される。
第4のモード設定時の回転操作では、初期位置に対してツマミ1の120度の回転操作毎にクリック感が生じるように、触覚的なフィードバックのフォースパターンが選択される。
各モードに対応したフォースパターンをメモリに記憶させ、設定されたモードに対応するフォースパターンをメモリから読み出し、このフォースパターンに基づいて超音波モータ3を制御することにより、達成することができる。
なお、設定されるモード数やフォースパターンは任意であり、また、回転方向の操作時にクリック感を生じさせる場合であっても、モード毎にクリック感の大きさを変化させてもよく、被操作対象機器に応じて適宜設定することができる。また、ケーム機器等において、ツマミ1の回転方向の操作に応じてディスプレイ上のポインターを動かす場合、このポインターがディスプレイ上の所定の領域に侵入したときに、触覚的なフィードバックのフォースパターンを変化させるように構成してもよい。
球体80を導電性の材料で形成し、球体80が位置保持用の溝81〜84のいずれかに嵌ったときに導通するように、溝81〜84それぞれに対応して導通回路(図示せず)を設け、溝毎に導通させたときの検出電圧の大きさを変えてもよい。
これにより、検出される電圧の大きさから、ツマミ1のZ軸方向の変位を検出することができ、どのモードが選択されたかを検出できる。
球体80と溝81〜84とで単なるスイッチ回路を構成しても同様にモードの検出が可能である。
このように、位置保持用の機構に加え導通回路を設けた構成を、ツマミ1及びロータ31の軸方向の変位を検出する第2の検出部として用いることもできる。
図2に示されるように、回転止め用の球体93は、ステータ32の内側面に固定配置される。回転止め用の溝92は、Z軸方向に長手方向を有する形状で第1の部材91の外側面に設けられる。球体93は、ツマミ1のZ軸方向の変位に伴うステータ32の移動時に、溝92内で、その長手方向に沿って移動する。球体93は、溝92の溝幅によって回転方向の移動が規制される。従って、ステータ32の回転方向の変位が球体93及び溝92により規制され、ステータ32はベース2に対して回転方向の変位が規制されることになる。
このような溝92と球体93からなる回転止めの機構は、円周方向に略等間隔で複数設けられている。
圧力センサ10は、操作者がツマミ1をベース2に向かって押込んでツマミ1をZ軸方向に変位させたときの押圧力を検出するものである。この圧力センサ10を第2の検出部として、ツマミ1のZ軸方向位置検出に用いることもできる。また、圧力センサ10は、ツマミ1がZ軸方向に押圧操作されたか否かを検出する検出部としてもよい。
スプリング11は、一端がベース2の内底部に、他端が台座7に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。スプリング11はベース2のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
スプリング11は、ステータ32をロータ31に圧接させ、かつ、両者が圧接した状態でステータ32をZ軸方向に保持するためのもので、
ツマミ1の押込み操作に対して押込み時、ベース2のZ軸方向でベース2より離れる方向(図面上、上方向)に対してステータ32を介して操作部側のロータ31に弾性力を付与する。
このようなスプリング11を設けることにより、ツマミ1のZ軸方向の位置にかかわらず、ステータ32をロータ31に常時圧接させることができる。
また、スプリング11の弾性力を調整することにより、ツマミ1の引き戻し操作(図面上、上方向側への操作)を僅かな力で行うことができる。
また、スプリング11を設けることにより、ロータ31が弾性的に保持されるため、ツマミ1に過大な押圧力が加わった場合でも、ロータ31とステータ32との擦動面に加わる押圧力を緩和することができる。
スプリング11に代えて板バネなどの他の弾性部材を用いても勿論構わない。
ローラ12は、軸12aを介してツマミ1の内側面に固定され、第1の部材91の内周側面に設けられた凹部内に配置され、円周方向に転動自在とされている。ローラ12は、円周方向に沿って複数、例えば4つ等間隔で設けられている。
ローラ12は、第1の部材91の側面に設けられた凹部の天面及び床面によりZ軸方向の移動が規制され、ローラ12によってツマミ1の押込み量及び引き戻し量が規制される。また、ローラ12によってZ軸方向の変位限界でのツマミ1の回転方向の操作を円滑に行うことができる。さらに、ツマミ1の押込み量が規制されることにより、Z軸方向に超音波モータ3に過度に圧力がかかることを防止することができる。
低摩擦部材13は、ツマミ1とロータ31との間に配置され、ツマミ1とロータ31とは、低摩擦部材13を介して間接的に一体化している。低摩擦部材13の摩擦係数は、超音波モータ3への通電停止時のロータ31とステータ32との摺動部の摩擦係数以下とすることが好ましい。これにより、過度な回転力がツマミ1に入力された場合、低摩擦部材13によってロータ31に対してツマミ1が空転することで、ロータ31やステータ32の摺動面を保護することができる。
以上のように、本実施形態においては、1つのデバイスで、複数モードの選択及び各モードでの各種調整が可能となっており、
軸方向への入力操作によって切り替えられるモード毎に、
そのモードでの回転操作時の操作部の
回転方向の触覚的なフィードバックが操作者に異なって与えられるように制御される。
ここで、特許文献1において開示された装置では、加圧操作といった軸方向の操作がなされるが、これは例えば曲目選択操作であり、単なるクリック操作に過ぎない。これに対し、本実施形態は、ハプティックデバイスのツマミを軸方向に積極的に変位させて複数のモードの切替え操作を行い、上下方向(軸方向)の操作に応じた詳細情報を入力として検出でき、多様な操作を実現することができるものである。
本実施形態のハプティックデバイスは、操作者が選択したモードによって、操作者に対して操作部の回転操作時に異なる触覚的なフィードバックを与える機能を有する。
(システムの構成)
次に、上述のハプティックデバイス100を制御するシステムについて図6を用いて説明する。
本実施形態におけるシステムは、ハプティックデバイス100と、駆動回路15と、制御回路16と、コントロールユニット17とを有する。
ハプティックデバイス100は、駆動回路15で生成された駆動電圧が入力される入力端子140、141を有する。駆動回路15で生成された互いに90°位相差のある駆動電圧は、それぞれ入力端子140、141から圧電素子33に印加される。圧電素子33に駆動電圧が印加されることにより、ステータ32に進行波を発生させる。ステータ32に発生させた進行波により、ステータ32に圧接されているロータ31にトルクを発生させることができる。
駆動回路15は、発振回路150、90°位相器151、増幅回路152、153を有し、制御回路16から入力された駆動信号を基にハプティックデバイス100に印加する駆動電圧を生成する。
発振回路150は、高周波電圧を発生させる。発振回路150から発生する高周波電圧は、増幅回路152と、90°位相器151を介して増幅回路153に入力される。増幅回路152、153それぞれに入力した高周波電圧は、それぞれ増幅回路152、153で増幅される。増幅回路152、153で増幅した互いに90°位相差がある高周波電圧は、ハプティックデバイス100の圧電素子33に印加される。
コントロールユニット17は、制御回路16と接続されている。コントロールユニット17は、モード毎に異なるフォースパターンを記憶したメモリを備えており、Z軸方向位置検出センサ51からの出力により、ツマミ1のZ軸方向の操作に基づいて設定されたモードに対応するフォースパターンを読み出し、制御回路16へ出力する。
制御回路16では、読み出されたフォースパターンに対応した触覚的なフィードバックを発生させるための駆動信号を発振回路150に出力する。
なお、ツマミ1の回転方向の操作量は、回転検出センサ41で検出され、回転検出センサ41からの出力信号は、制御回路16を介してコントロールユニット17へ入力する。
そして、コントロールユニット17から被制御対象機器(不図示)へツマミ1の回転方向の操作量に応じた指令信号が出力されることになる。
なお、ツマミ1のZ軸方向の操作はモードの設定ではなく、このZ軸方向の操作により、被制御対象機器を操作するように構成してもよい。
本実施形態においては、ハプティックデバイス100に回転検出センサ41、Z軸方向位置検出センサ51、圧力センサ10が設けられている。しかしながら、これらセンサをハプティックデバイス100に設けず、例えば、操作者によるツマミ1の回転方向の操作やZ軸方向の操作を、光学的なセンサを利用して検出し、このセンサからの信号を制御回路16に入力して、ツマミ1に触覚的なフィードバックを付与するように構成することもでき、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の形態に適用できる。
また、ツマミ1に付与する触覚的なフィードバックもクリック感に限定されるものではなく、例えば、一定の回転角度毎に触覚的なフィードバックを変化させてもよく、また、ツマミ1に回転方向に微小な振動を付与するようにしてもよく、操作対象機器や操作モードに応じて任意に設定できる。また、ツマミ1が回転方向に操作される際の回転方向の速度や加速度、また、ツマミ1がZ軸方向に操作される際の速度や加速度を検出して、被制御対象機器を操作するとともに、ツマミ1に付与される触覚的なフィードバックを変化させたり、触覚的なフィードバックのフォースパターンを変化させるように構成してもよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係るハプティックデバイスについて図7を用いて説明する。
図7は、ハプティックデバイスの断面図である。第1の実施形態と比較して、構造上、超音波モータとベースに固定されるスプリングとの間に中間部材を設けた点、回転検出センサ及びZ軸方向位置検出センサの配置が異なる点が主に異なる。
図7に示すように、ハプティックデバイス200は、操作部としてのツマミ201と、ベース202と、超音波モータ203と、中間部材214とを有する。
ハプティックデバイス200は、第1の検出部としての回転検出センサ241と、回転検出用スリット242とを有する。
ハプティックデバイス200は、第2の検出部としてのZ軸方向位置検出センサ251と、着磁部252とを有する。
ハプティックデバイス200は、クッション材206と、台座207と、位置保持用の球体281と、第1の位置保持用の溝282と、第2の位置保持用の溝283と、第3の位置保持用の溝284と、回転止め用の溝292と、回転止め用の球体293とを有する。
ハプティックデバイス200は、圧力センサ210と、第1の弾性部材としてのスプリング211と、スプリング212と、スプリング213と、軸受け215と、を有する。
ツマミ201は、ハプティックデバイス200を操作する際の操作者が把持するリング状の操作子である。ツマミ201は、第1の実施形態と同様に、後述する超音波モータ203のロータ231に低摩擦部材を介して固定される。
ツマミ201は、ベース202に対してZ軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。
このツマミ201は、ベース202と対向して配置され、ベース202と対向する側に凹部を有する。
ツマミ201の凹部の内側面には、回転検出用スリット242が設けられる。
ベース202は、リング状であり、ベース202の底部は被制御対象機器側に固定される。ベース202はその円周方向に亘って凹部を有し、その凹部内で、ツマミ1のZ軸方向の変位に対してツマミ201及び超音波モータ203と一体化して移動する中間部材214がZ軸方向に移動可能となっている。
ベース202の内底面には圧力センサ210が配置され、内側面には第1の位置保持用の溝282、第2の位置保持用の溝283、第3の位置保持用の溝284及び着磁部252が設けられる。
超音波モータ203は、第1の実施形態の超音波モータ3と同様に、ロータ231と、ステータ232と、圧電素子233とを有する。ロータ231、ステータ232は、いずれもリング状であり、圧電素子233はリング状に配置されている。
ロータ231はステータ232に圧接して対向配置される。
ステータ232は、ベース202に対してZ軸方向の変位が許容され、回転方向の変位が規制される。操作部であるロータ231は、ツマミ201に固定されており、ツマミ201のZ軸方向及び回転方向の変位に伴って移動する。
クッション材206は、リング状を有し、超音波モータ203と台座207との間に設けられており、紙やフェルトなどの布等がクッション材206として用いられる。クッション材206の機能は、上述したクッション材6と同じである。
台座207は、リング状を有し、スプリング212を受けるためのものである。
中間部材214はリング状であり、ベース202と超音波モータ203との間に配置される。
中間部材214とツマミ201は、軸受け215を介して回転方向に位置する。
中間部材214は、ツマミ201のZ軸方向の変位に伴って、Z軸方向に移動可能であるが、回転方向への変位がなされないよう、回転止め機構により回転方向への変位は規制される。
中間部材214の上面には超音波モータ203のロータ231が挿入可能な凹部が設けられており、この凹部の側面には、回転止め機構をなす回転止め用の溝292が設けられる。
リング状の中間部材214の内周側面にはZ軸方向位置検出センサ251、外周側面には回転検出センサ241及び位置保持用の球体281が設けられる。
スプリング212は、一端が中間部材214の凹部底面に、他端が台座207に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング212は中間部材214の上面に円周方向に設けられた凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
スプリング212は、ステータ232をロータ231に圧接させ、かつ、両者が圧接した状態でステータ232をZ軸方向に保持するためのもので、
ツマミ201の押込み操作に対して、ベース202のZ軸方向でベース202より離れる方向(図面上、上方向)に対してステータ232を介して操作部側のロータ231に弾性力を付与する。
このようなスプリング212を設けることにより、ツマミ201のZ軸方向の位置にかかわらず、ステータ232をロータ231に常時圧接させることができる
とともに、ツマミ201の押込み操作に対してロータ231を弾性的に保持することができる。
スプリング212を設けることにより、ツマミ201がZ軸方向に強く押込まれても、その力をスプリング212で弾性的に受け止めることができ、
摺動部に加わる押圧力を緩和することができる。
スプリング211は、一端がベース202の凹部底面に、他端が中間部材214の底面に固定され、Z軸s方向に伸縮可能となっている。スプリング211はベース202のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
スプリング211は、ツマミ201押込み時に、ベース202のZ軸方向でベース202より離れる方向(図面上、上方向)に、ベース202、超音波モータ203及び中間部材214の一体化したものに対して、弾性力を付与する。
スプリング213は、一端がベース202に、他端が中間部材214固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング213は、ツマミ201が押込まれることにより伸びる。従って、スプリング213は、ツマミ201押込み時に、図面上、上方向に、ベース202、超音波モータ203及び中間部材214の一体化したものに対して、弾性力を付与する。
本実施形態においては、ツマミ201のZ軸方向の変位時に、ベース202、超音波モータ203及び中間部材214の一体化したものに対して、同じ方向に弾性力を付与するスプリング211及びスプリング213が設けられる。これにより、ツマミ201の押込み量を制限することができる。
本実施形態においては、中間部材214を設けることにより、超音波モータ203のロータ231とステータ232との接触圧を、ツマミ201及び超音波モータ203のZ軸方向の位置に係らず、ほぼ一定に保つことができる。
すなわち、Z軸方向にツマミ201が押込まれる際、ツマミ201、超音波モータ203及び中間部材214は一体化して、Z軸方向に移動するため、超音波モータ203のZ軸方向の位置にかかわらず、スプリング212の圧縮状態は略同じである。これに対して、第1の実施形態においては、スプリング212と同様の機能を有するスプリング11は、超音波モータ3のZ軸方向の位置によって圧縮状態が異なるため、超音波モータ3のZ軸方向の位置によってはロータ31とステータ32との擦動面の接触圧が異なることがある。
超音波モータが発生するトルクは、ロータとステータとの擦動面の接触圧に影響を受けることがあるため、第1の実施形態においては、ツマミ1のZ軸方向の位置によって、トルクが変化してしまうおそれがあるが、本実施形態においては、このようなトルクの変化を防止することができる。
回転検出センサ241は、第1の実施形態と同様に、ツマミ201(第1の実施形態においてはツマミ1)の回転を検出するセンサである。本実施形態の回転検出センサ241は中間部材214に固定配置され、回転検出用スリット242は、ツマミ201の内側面に、ツマミ201の円周方向に亘ってZ軸方向に長手方向を有するように複数設けられる。
Z軸方向位置検出センサ251は、第1の実施形態と同様に、ツマミ201(第1の実施形態においてはツマミ1)のZ軸方向の移動量を検出するセンサである。本実施形態においては、ベース202の内側面に着磁部252が形成される。
本実施形態における位置保持機構をなす、位置保持用の球体281、第1の位置保持用の溝282、第2の位置保持用の溝283、第3の位置保持用の溝284も、第1の実施形態の位置保持用機構をなす、球体80、溝82、溝83と同様の機構であり、詳細な構造の説明については省略する。本実施形態においては、位置保持用の球体281は、中間部材214の側面に設けられている。
本実施形態における回転止め機構をなす、回転止め用の球体293及び回転止め用の溝292も、第1の実施形態の回転止め機構をなす、球体93及び溝92と同様であり、詳細な構造の説明については省略する。本実施形態においては、溝292は、中間部材214に設けられている。第1の実施形態と同様に、回転止め機構により、ベース202に対するステータ232の回転方向への変位が規制される。
圧力センサ210は、第1の実施形態の圧力センサ10と同様に、ツマミ1をZ軸方向に変位させたときの押圧力を検出するものである。
円環状の軸受け215は、中間部材214とツマミ201との間に配置される。軸受け215の内枠とツマミ201とロータ231が一体となって、操作者による回転操作により回転する。また、軸受け215は、ツマミ201のZ軸方向の変位に伴って移動する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係るハプティックデバイスについて図8を用いて説明する。
図8に示すように、ハプティックデバイス300は、操作部としてのツマミ301と、ベース302と、超音波モータ303とを有する。
ハプティックデバイス300は、第1の検出部としての回転検出センサ341と、回転検出用スリット342とを有する。
ハプティックデバイス300は、第2の検出部としてのZ軸方向位置検出センサ351と、着磁部352とを有する。
ハプティックデバイス300は、第1の弾性部材としてのスプリング311と、第1の弾性部材としてのスプリング317と、第2の弾性部材としてのスプリング316とを有する。
ハプティックデバイス300は、クッション材306と、台座307と、回転止め用の溝392、回転止め用の球体393と、軸受け315と、を有する。
ハプティックデバイス300は、第1の部材391と第2の部材318とを有する。
尚、本実施形態においては、第1及び第2の実施形態で示した位置保持用機構、圧力センサを設けていないが、第1及び第2の実施形態と同様に設けてもよく、以下の実施形態においても同様である。
ツマミ301は、第1の実施形態のツマミ1とほぼ同じ外形を有する操作子である。超音波モータ303のロータ331に固定される。ツマミ301の凹部の内側面には回転検出用スリット342が設けられる。
ベース302は、第1の実施形態のベース2とほぼ同じ外形である。ベース302はその円周方向に亘って凹部を有し、その凹部内で、ツマミ301がZ軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。
超音波モータ303は、第1の実施形態の超音波モータ3と同様に、ロータ331と、ステータ332と、圧電素子333とを有する。ロータ331は、ツマミ301に固定されており、ツマミ301及びロータ331は、Z軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。
クッション材306、台座307はいずれも第1の実施形態におけるクッション材6、台座7と同様である。
第1の部材391は、ベース302の内底面に固定され該内底面から突出したリング状を有する。第1の部材391は庇部を有する。第1の部材391は、リング状の超音波モータ3の内側に位置する。リング状の第1の部材391の内側面にはZ軸方向位置検出用の着磁部352が設けられ、上面には回転検出センサ341が固定される。また、第1の部材391の外側面には回転止め用の溝392が設けられている。
第2の部材318はリング状を有し、第2の部材318とツマミ301とは軸受け315を介して円周方向に配置される。第2の部材318は、ツマミ301及び軸受け315のZ軸方向への変位に伴ってZ軸方向に移動可能となっており、回転方向には変位しない。リング状の第2の部材318の外側面にはZ軸方向位置検出センサ351が固定される。
スプリング311は、一端がベース302に、他端が台座307に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。スプリング311は、ツマミ301の押込み操作に対して操作部であるロータ331に弾性力を付与する。スプリング311はベース302のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。スプリング311の機能は、スプリング11と同様である。
スプリング317は、一端がベース302に、他端が第2の部材318の底面側に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング316は、一端が第1の部材391の庇部の下面に、他端が第2の部材318の上面側に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング316、317は、いずれも円周方向に亘って複数設けられる。スプリング316、317は、第2の部材318を挟むように、第2の部材318の上側と下側にそれぞれ配置される。
スプリング316、317は、第2の部材318をZ軸方向に移動可能に保持するものであり、本実施形態において、スプリング311、316、317を設け、これらスプリングのバネ定数関係を調整することにより、入力操作時に必要な押圧力と摺動部にかかる圧力との関係を任意に設定することが可能である。また、スプリング311、316、317により、ツマミ301のZ軸方向の変位を所定の範囲内に制限することができる。
回転検出センサ341は、第1の実施形態と同様に、ツマミ301(第1の実施形態においてはツマミ1)の回転を検出するセンサである。本実施形態の回転検出センサ341は第1の部材391に固定配置され、回転検出用スリット342はZ軸方向に長手方向を有し、ツマミ301の凹部の内側面にツマミ301の円周方向に亘って複数設けられる。
Z軸方向位置検出センサ351は、第1の実施形態と同様に、ツマミ301(第1の実施形態においてはツマミ1)のZ軸方向の変位量を検出するセンサである。本実施形態においては、第1の部材391の内側面に着磁部252が形成され、Z軸方向位置検出センサ351は、第2の部材318に設けられる。
本実施形態における回転止め機構をなす回転止め用の球体393及び回転止め用の溝392も、第1の実施形態の球体93及び溝92と同様に、ベース302に対するステータ332の回転方向への変位を規制制限するものである。本実施形態においては、回転止め用の溝392は、第1の部材391に設けられる。
円環状の軸受け315は、ツマミ301の凹部内に配置される。軸受け315は、第2の部材318とツマミ301の内側面との間に配置される。軸受け315の内枠とツマミ301とロータ331が、操作者による回転操作により一体となって回転する。また、軸受け315は、ツマミ301のZ軸方向の変位に伴って移動する。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態に係るハプティックデバイスについて図9を用いて説明する。
図9に示すように、ハプティックデバイス400は、操作部としてのツマミ401と、ベース402と、超音波モータ403とを有する。
ハプティックデバイス400は、第1の検出部としての回転検出センサ441と、回転検出用スリット442とを有する。
ハプティックデバイス400は、第2の検出部としてのZ軸方向位置検出センサ451を有する。
ハプティックデバイス400は、第1の弾性部材としてのスプリング411と、第2の弾性部材としてのスプリング418とを有する。
ハプティックデバイス400は、クッション材406と、台座407と、回転止め用の溝492、回転止め用の球体493と、軸受け419と、第1のローラ412と、第2のローラ420とを有する。
ハプティックデバイス400は、その断面が凸形状を有しており、操作部となるツマミ401がベース402から突出した形状となっている。
ツマミ401は、ハプティックデバイス400を操作する際の操作者が把持する操作子である。ツマミ401は、リング状を有し、外周側面には突出したリング状の突出部401aが設けられている。ツマミ401の外周側面には、第1のローラ412及び第2のローラ420のローラ軸が固定される。更に、ツマミ401の内周側面には回転検出用スリット442が設けられる。
ベース402は、外形がリング状であり、底部は被操作機器側に固定される。ベース402はその円周方向に亘って凹部を有し、その凹部内で、ツマミ401がZ軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。ベース402には庇部が設けられる。
超音波モータ403は、第1の実施形態の超音波モータ3と同様に、ロータ431と、ステータ432と、圧電素子433とを有する。ロータ431は、ツマミ401の突出部401aの下面と固定されており、ツマミ401のZ軸方向及び回転方向の変位とともに変位する。
クッション材406、台座407はいずれも第1の実施形態におけるクッション材6、台座7と同様である。
軸受け419は、図面上、ツマミ401の突出部401aより上側に配置される。
軸受け419は、スプリング418とツマミ401の突出部401aとの間に配置される。軸受け419の一部を構成する2つの軌道板のうち一方の軌道板は、ツマミ401の突出部401aに固定されており、軸受け419の一方の軌道板とツマミ401とロータ431が、操作者の回転操作により一体となって回転する。
第1のローラ412は、ツマミ401のZ軸方向における中央部付近に設けられ、第2のローラ420は、ツマミ401のZ軸方向における下部付近に設けられる。
ローラ412、420は、いずれも円周方向に亘って複数設けられる。
ローラ412、420の軸はツマミ401の外周側面に固定され、ツマミ401のZ軸方向の移動に伴ってローラ412、420もベース402の凹部内で移動する。図面上、上部に位置する第1のローラ412はベース402の庇部により図面上方向への移動が制限される。図面上、下部に位置する第2のローラ420はベース402の内底部により図面下方向への移動が制限される。よって2つのローラ412、420により、ツマミ401のZ軸方向の変位が一定の範囲内に制限される。
スプリング411は、図面上、ツマミ401の突出部401aより下側に配置される。
スプリング411は、一端がベース402に、他端が台座407に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング411は、ツマミ401の押込み操作に対して操作部であるロータ431に弾性力を付与する。
スプリング411はベース402のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
スプリング411の機能は、スプリング11と同様である。
スプリング418は、図面上、ツマミ401の突出部401aより上側に配置される。
スプリング418は、一端がベース402の庇部の下面に、他端が軸受け419の他方の軌道板に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング418は、ツマミ401の引張方向の操作に対して、ロータ431に弾性力を付与する。
スプリング418は、ベース402のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
本実施形態において、スプリング411、スプリング418は、超音波モータ403、軸受け419及びツマミ401をZ軸方向に変位可能に保持するものである。
回転検出センサ441は、第1の実施形態と同様に、ツマミ401(第1の実施形態においてはツマミ1)の回転を検出するセンサである。本実施形態の回転検出センサ441はベース402に固定され、回転検出用スリット442は、ツマミ401の内側面に、ツマミ401の円周方向に亘ってZ軸方向に延在して複数設けられる。
Z軸方向位置検出センサ451は、第1の実施形態と同様に、ツマミ401(第1の実施形態においてはツマミ1)のZ軸方向の変位量を検出するセンサである。ここでは、着磁部の図示は省略されている。
[第5の実施形態]
次に、第5の実施形態に係るハプティックデバイスについて図10を用いて説明する。第4の実施形態では、ベースの突出部の上部に軸受け、突出部の下部に超音波モータが配置されていたが、第5の実施形態においては、ベースの突出部の下部に軸受け、突出部の上部に超音波モータが配置される。
図10に示すように、ハプティックデバイス500は、操作部としてのツマミ501と、ベース502と、超音波モータ503とを有する。
ハプティックデバイス500は、第1の検出部としての回転検出センサ541と、回転検出用スリット542とを有する。
ハプティックデバイス500は、第2の検出部としてのZ軸方向位置検出センサ551を有する。
ハプティックデバイス500は、第1の弾性部材としてのスプリング511と、第2の弾性部材としてのスプリング518とを有する。
ハプティックデバイス500は、クッション材506と、台座507と、回転止め用の溝592、回転止め用の球体593と、第1のローラ512と、第2のローラ520とを有する。
ツマミ501は、第4の実施形態のツマミ401と同様であり、外周側面に突出したリング状の突出部501aを有する。ツマミ501の外周側面には、第1のローラ512、第2のローラ520のローラ軸が固定され、更に、ツマミ501には回転検出用スリット542が設けられる。
ベース502は、第4の実施形態のベース402と同様であり、庇部を有する。
超音波モータ503は、第4の実施形態の超音波モータ403と同様に、ロータ531と、ステータ532と、圧電素子533とを有する。ロータ531は、ツマミ501の突出部501aの上面と固定されており、ツマミ501のZ軸方向及び回転方向の変位とともに移動する。
クッション材506、台座507はいずれも第4の実施形態におけるクッション材406、台座407と同様である。また、ローラ512520は、第4の実施形態におけるローラ412420と同様である。
軸受け519は、図面上、ツマミ501の突出部501aより下側に配置される。
軸受け519は、スプリング511とツマミ501の突出部501aとの間に配置される。軸受け519の一部を構成する2つの軌道板のうち一方の軌道板は、ツマミ501の突出部501aに固定されており、軸受け519の一方の軌道板とツマミ501とロータ531が、操作者の回転操作により回転する。
スプリング511は、図面上、ツマミ501の突出部501aより下側に配置される。
スプリング511は、一端がベース502に、他端が軸受け519の他方の軌道板に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング511は、ベース502の押し込み操作に対して操作部であるロータ531に弾性力を付与する。
スプリング511はベース502のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
スプリング518は、図面上、ツマミ501の突出部501aより上側に配置される。
スプリング518は、一端がベース502の庇部の下面に、他端が台座507に固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング518は、ツマミ501の引張方向の操作に対してロータ531に弾性力を付与する。
スプリング518は、ベース502のリング状の凹部に円周方向に亘って複数設けられる。
本実施形態において、スプリング511、スプリング518は、超音波モータ503、軸受け519及びツマミ501をZ軸方向に変位可能に保持するものである。
回転検出機構をなす回転検出センサ541及び回転検出用スリット542は、第4の実施形態における回転検出センサ441及び回転検出用スリット442と同様である。また、Z軸方向位置検出センサ551は、第4の実施形態のZ軸方向位置検出センサ451と同様である。また、本実施形態における回転止め機構をなす、回転止め用の球体593及び回転止め用の溝592も、第4の実施形態の回転止め機構をなす、回転止め用の球体493及び回転止め用の溝492と同様である。
[第6の実施形態]
次に、第6の実施形態に係るハプティックデバイスについて図11を用いて説明する。第4の実施形態では2つのローラを設けていたが、第6の実施形態においては、ローラを省略し、ツマミの材質を摺動性の良い樹脂材とする、又は、摺動性が良くなるようにツマミの擦動部の表面を処理する。以下、第4の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図11に示すように、ハプティックデバイス600は、ツマミ601と、ベース602と、超音波モータ603とを有する。
ハプティックデバイス600は、第1の検出部としての回転検出センサ641と、回転検出用スリット642とを有する。
ツマミ601はリング状を有し、外周側面に突出したリング状の突出部601aを有する。ツマミ601には回転検出用センサ641が設けられる。ツマミ601は、摺動性の良い樹脂材からなる。これにより、Z軸方向の変位限界でのツマミ601の回転方向の変位がスムーズに行え、ローラを省略することができ、部品点数を減らすことができる。
ベース602はリング状を有し、その円周方向に亘って凹部を有し、その凹部内で、ツマミ601がZ軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。ベース602には、回転検出用スリット642が設けられる。
[第7の実施形態]
次に、第7の実施形態に係るハプティックデバイスについて図12を用いて説明する。第4の実施形態では2つのローラを設けていたが、第7の実施形態においては、ローラの代わりに摺動材721及び722を設ける。以下、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図12に示すように、ハプティックデバイス700は、ツマミ701と、ベース602と、超音波モータ403とを有する。
ツマミ701は、外側面に突出したリング状の突出部701aを有する。ツマミ701の外周部のZ軸方向における中央部付近には第1の摺動材721が設けられ、ツマミ701の外周部のZ軸方向の下部付近には第2の摺動材722が設けられる。摺動材721、722は、いずれもリング状に設けられる。第1の摺動材721はベース602の庇部により図面上方向への移動が制限され、第2の摺動材722はベース602の内底部により図面下方向への移動が制限される。よって2つの摺動材721、722により、ツマミ701のZ軸方向の変位が所定の範囲内に制限される。また、摺動材721、722により、Z軸方向の変位限界でのツマミ701の回転方向の変位がスムーズに行える。
[第8の実施形態]
次に、第8の実施形態に係るハプティックデバイスについて図13を用いて説明する。本実施形態は、第4の実施形態では超音波モータ403を1つ設けていたのに対して、超音波モータを2つ設ける点で大きく異なる。以下、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図13に示すように、ハプティックデバイス800は、ツマミ401と、ベース802と、第1の超音波モータ803aと、第2の超音波モータ803bとを有する。
ハプティックデバイス800は、第1の弾性部材としてのスプリング811と、第2の弾性部材としてのスプリング818とを有する。
ハプティックデバイス800は、第1のクッション材806aと、第2のクッション材806bと、第1の台座807aと、第2の台座807bと、第1の回転止め用の溝892aと、第2の回転止め用の溝892bと、回転止め用の球体893aと、回転止め用の球体893bとを有する。
ベース802はリング状を有し、その円周方向に亘って凹部を有し、その凹部内で、ツマミ401がZ軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。ベース802は庇部を有する。ベース802の凹部内の側面には、円周方向に亘って第1の回転止め用の溝892aと、第2の回転止め用の溝892bが設けられており、Z軸方向における第1の回転止め用の溝892aと第2の回転止め用の溝892bとの間にはZ軸方向位置検出センサ451が設けられる。
第1の超音波モータ803a(第2の超音波モータ803b)は、第1の実施形態の超音波モータ3と同様に、第1のロータ831a(第2のロータ831b)と、第1のステータ832a(第2のステータ832b)と、第1の圧電素子833a(第2の圧電素子833b)とを有する。
第1の超音波モータ803aと第2の超音波モータ803bは、ツマミ401の突出部401aを介して対向するように配置される。
第1の超音波モータ803aの第1のロータ831aはツマミ401の突出部401aの上面と固定される。第1の超音波モータ803aは、突出部401a側から図面上部に向かって第1のロータ831a、第1のステータ832a、第1の圧電素子833aが順に配置されてなる。
第2の超音波モータ803bの第2のロータ831bはツマミ401の突出部401aの下面と固定される。第2の超音波モータ803bは、突出部401a側から図面下部に向かって第2のロータ831b、第2のステータ832b、第2の圧電素子833bが順に配置されてなる。
第1の超音波モータ803aとスプリング818との間には、クッション材806a、台座807aが配置され、台座807aはスプリング818と固定され、超音波モータ803aと台座807aとの間には、第1の実施形態と同様にクッション材806aが設けられる。
第2の超音波モータ803bとスプリング811との間には、クッション材806b、台座807bが配置され、台座807bはスプリング811と固定される。超音波モータ803bと台座807bとの間には、第1の実施形態と同様にクッション材806bが設けられる。
スプリング811は、一端がベース802の凹部の底面に、他端が台座807bに固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング811は、ツマミ801の押込み操作に対して操作部であるロータ831bに弾性力を付与する。
スプリング811はベース802のリング状の凹部内に円周方向に亘って複数設けられる。
スプリング811を設けることにより、ツマミ801がZ軸方向に強く押込まれても、その力をスプリング811で弾性的に受け止めることができ、
第2の超音波モータ803bの摺動部に強い圧力がかかることを防止することができる。
スプリング818は、一端がベース802の庇部の下面に、他端が台座807aに固定され、Z軸方向に伸縮可能となっている。
スプリング818は、ツマミ801の引張り操作に対してロータ831aに弾性力を付与する。
スプリング818はベース802のリング状の凹部内に円周方向に亘って複数設けられる。
本実施形態における回転止め機構をなす、第1の回転止め用の球体893a(第2の回転止め用の球体893b)及び第1の回転止め用の溝892a(第2の回転止め用の溝892b)も、第4の実施形態の回転止め機構をなす、回転止め用の球体493及び回転止め用の溝492と同様である。第1の回転止め用の球体893a(第2の回転止め用の球体893b)は、第1のステータ832a(第2のステータ832b)に固定される。
本実施形態においては、2つの超音波モータを設けるので、超音波モータを1つ設ける場合と比較して、トルクの大きさの制御範囲を広くできるとともに、2つの超音波モータ間でのトルクの発生方向やON−OFFのタイミング等を制御することにより、発生するフィードバックフォースのバリエーションを増やすことができる。
[第9の実施形態]
次に、第9の実施形態に係るハプティックデバイスについて図14を用いて説明する。本実施形態は、第1の実施形態と比較して、Z軸方向位置検出センサと着磁部の配置が異なり、また圧力センサがない点で異なる。以下、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図14に示すように、ハプティックデバイス900は、ツマミ901と、ベース902と、超音波モータ3とを有する。
ハプティックデバイス900は、第2の検出部としてのZ軸方向位置検出センサ951と、着磁部952とを有する。
ハプティックデバイス900は、第1の部材991を有する。
ツマミ901は、第1の実施形態のツマミ1と同様にリング状の操作子である。ツマミ901は、超音波モータ3のロータ31に固定される。ツマミ901は、Z軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。ツマミ901は、凹部を有し、この凹部に超音波モータ3等が挿入される。凹部内の側面には回転検出用スリット42が設けられる。ツマミ901の側面のベース902と対応する箇所には、Z軸方向位置検出センサ951が設けられる。
ベース902は、第1の実施形態のベース2と同様に、外形がリング状を有する。ベース902の凹部の側面には着磁部952が設けられる。
第1の部材991は、ベース902の内底面に固定され該内底面から突出したリング状を有する。第1の部材991は、ツマミ901の凹部内に位置する。リング状の第1の部材991には回転検出センサ41が固定され、回転止め用の溝92が形成される。
[第10の実施形態]
次に、第10の実施形態に係るハプティクデバイスについて図15を用いて説明する。第9の実施形態では図面上スプリングの上方に超音波モータが配置されているが、第10の実施形態ではスプリングの下方に超音波モータが配置されている。第10の実施形態におけるハプティクデバイスは、ツマミ引き上げタイプのデバイスであり、ツマミを引き上げることでZ軸方向の入力操作を行う。
第10の実施形態は、第9の実施形態と比較して、スプリングと超音波モータとの位置関係が異なる点が主な相違点であり、その他には、Z軸方向位置検出センサと着磁部がない点等が相違する。以下、第9の実施形態と同様の構成については同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる点について説明する。
図15に示すように、ハプティクデバイス1000は、ツマミ1001と、ベース1002と、超音波モータ3とを有する。
ハプティクデバイス1000は、第1の部材991と、第2の部材1020と、スプリング1011を有する。
ツマミ1001は、第1の実施形態のツマミ1と同様にリング状の操作子である。ツマミ1001は、超音波モータ3のロータ31に固定される。ツマミ1001は、Z軸方向及びZ軸を回転軸とした回転方向に変位可能となっている。ツマミ1001は、凹部を有し、この凹部に超音波モータ3等が挿入される。凹部内の側面には回転検出用スリットが設けられる。
ベース1002は、第1の実施形態のツマミと同様に、外形がリング状を有する。
第1の部材991は、ベース1002の内底面に固定され該内底面から突出したリング状を有する。第1の部材991の上部には庇部形状の第2の部材1020が固定されている。
スプリング1011の上端部は第2の部材1020に、下端部は超音波モータ3の台座7に固定されている。ローラ12、第1の部材991及び第2の部材1020は、ツマミ1001の引き上げ操作及び押込み操作に対する、ツマミ1001のZ軸方向における変位を所定の範囲内に制限する。また、ローラ12により、Z軸方向の変位限界でのツマミ1001の回転方向の変位がスムーズに行える。スプリング1011は、ロータ31とステータ32との圧接を維持するためのものである。
以上の実施の形態においては、操作部としてツマミを用いたものを例示したが、操作部は、ツマミに限定されるものではなく、被制御対象機器に応じて適宜変更することができる。例えば、本発明に係る入力装置をゲーム機器のコントローラとして使用する場合、自動車のゲーム用のステアリングホイール(ハンドル)と連動するように装着することができる。また、本発明に係る入力装置を飛行機のゲーム用の操縦桿と連動させ、Z軸方向の入力操作で航空機のピッチ角を制御し、回転方向の入力操作でロール角を制御し、ピッチ角が所定の範囲を超えたときの、回転方向の入力操作に対して、触覚的なフィードバックを付与することもでき、その使用範囲は任意である。さらに、本発明に係る入力装置は、デジタル機器の操作をアナログ的な操作感で行う場合にも好適である。
上記の実施の形態においては、いずれも振動波モータ(超音波モータ)のロータ側を入力装置の操作部としたものを例示したが、ステータ側を入力装置の操作部とすることもできる。

Claims (6)

  1. ベースと、
    操作部と、
    ステータと前記ステータに圧接するロータとを有し、前記操作部を介して、操作者に触覚的なフィードバックを与える振動波モータと
    を備えた入力装置であって、
    前記ステータ及び前記ロータのうち一方は、前記ベース側に取り付けられ、前記ベースに対して軸方向の変位が許容されるとともに回転方向の変位が規制され
    前記ステータ及び前記ロータのうち他方は前記操作部に含まれる
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 請求項に記載の入力装置において、
    前記ベースの軸方向で前記ベースより離れる方向に対して前記操作部に弾性力を付与する第1の弾性体
    を更に具備する入力装置。
  3. 請求項1又は2に記載の入力装置において、
    前記ベースの軸方向で前記ベースへ近づく方向に対して前記操作部に弾性力を付与する第2の弾性体
    を更に具備する入力装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の入力装置において、
    前記操作部の前記ベースに対する回転方向の変位を検出する第1の検出部
    を更に具備する入力装置。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載の入力装置において、
    前記操作部の前記ベースに対する軸方向の変位を検出する第2の検出部
    を更に具備する入力装置。
  6. 請求項1から3の何れか一項に記載の入力装置において、
    前記操作部の前記ベースに対する回転方向の変位を検出する第1の検出部と、
    前記操作部の前記ベースに対する軸方向の変位を検出する第2の検出部
    を更に具備する入力装置。
JP2012046799A 2012-03-02 2012-03-02 入力装置 Expired - Fee Related JP5936255B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012046799A JP5936255B2 (ja) 2012-03-02 2012-03-02 入力装置
US13/780,684 US9035873B2 (en) 2012-03-02 2013-02-28 Haptic feedback input device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012046799A JP5936255B2 (ja) 2012-03-02 2012-03-02 入力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013182491A JP2013182491A (ja) 2013-09-12
JP5936255B2 true JP5936255B2 (ja) 2016-06-22

Family

ID=49042547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012046799A Expired - Fee Related JP5936255B2 (ja) 2012-03-02 2012-03-02 入力装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9035873B2 (ja)
JP (1) JP5936255B2 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6098438B2 (ja) * 2013-08-27 2017-03-22 株式会社デンソー 操作装置
CN103957440B (zh) * 2014-04-01 2017-09-29 京东方科技集团股份有限公司 一种信号处理设备及其方法、显示系统
CN103944445A (zh) * 2014-04-24 2014-07-23 南京航空航天大学 一端铰支的直线超声电机的夹持定位装置
JP6242759B2 (ja) * 2014-06-30 2017-12-06 株式会社東海理化電機製作所 回転移動検出装置
JP6276121B2 (ja) * 2014-06-30 2018-02-07 株式会社東海理化電機製作所 回転移動検出装置
JP6278355B2 (ja) * 2014-08-08 2018-02-14 アルプス電気株式会社 振動発生装置及び入力装置
ES2738581T3 (es) * 2014-10-03 2020-01-23 Ers Soc A Responsabilita Limitata In Liquidazione Codificador capacitivo absoluto
JP2018508900A (ja) * 2015-03-03 2018-03-29 イマージョン コーポレーションImmersion Corporation ウェアラブルデバイス表面触覚相互作用
EP3287875B1 (en) * 2015-04-23 2019-11-13 Alps Alpine Co., Ltd. Input assistance device and input system
JPWO2016186041A1 (ja) * 2015-05-15 2017-12-14 フィールズ株式会社 振動式入力装置
US10386940B2 (en) * 2015-10-30 2019-08-20 Microsoft Technology Licensing, Llc Touch sensing of user input device
WO2018041349A1 (en) * 2016-09-01 2018-03-08 Continental Automotive Gmbh Reconfigurable control device
IT201700006676A1 (it) * 2017-01-23 2018-07-23 Angelo Giovanni Santagostino "dispositivi di comando per computer"
KR102419425B1 (ko) * 2017-06-07 2022-07-12 삼성전자 주식회사 진동 패턴 생성 방법 및 그 장치
JP2019017804A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 多摩川精機株式会社 マルチコプター送信機、マルチコプター送信機用操作デバイス、マルチコプターシステム、およびマルチコプター制御方法
JP6918647B2 (ja) * 2017-08-30 2021-08-11 キヤノン株式会社 力センサ、トルクセンサ、力覚センサ、指先力センサ、およびその製造方法
JP6969271B2 (ja) * 2017-10-13 2021-11-24 富士通株式会社 触感提供装置、及び、触感提供方法
EP3617854A1 (en) * 2018-08-30 2020-03-04 Advanced Silicon SA Clickable knob for touch sensors
CN110691541A (zh) 2018-05-11 2020-01-14 深圳市赫兹科技有限公司 具有手势助力运动控制技术的清洁机器人
DE102018209515A1 (de) * 2018-06-14 2019-12-19 BSH Hausgeräte GmbH Verfahren zum Betätigen einer Bedienvorrichtung, bei welchem zumindest ein Korrekturwert ermittelt wird, Bedienvorrichtung sowie Haushaltsgerät
EP3627286B1 (en) * 2018-09-21 2022-01-19 Dav Rotary interface element
US11402925B2 (en) * 2019-09-25 2022-08-02 Apple Inc. Crown input and feedback for head-mountable devices
JP7072550B2 (ja) * 2019-11-19 2022-05-20 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 操作デバイス
US11715355B1 (en) * 2020-07-31 2023-08-01 Apple Inc. Crown input and feedback for head-mountable devices

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6636197B1 (en) * 1996-11-26 2003-10-21 Immersion Corporation Haptic feedback effects for control, knobs and other interface devices
JP4799421B2 (ja) * 2004-11-09 2011-10-26 孝彦 鈴木 触覚フィードバックコントローラ
JP2008158909A (ja) 2006-12-25 2008-07-10 Pro Tech Design Corp 触覚フィードバックコントローラ
JP2011253327A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Funai Electric Co Ltd 入力装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9035873B2 (en) 2015-05-19
US20130229339A1 (en) 2013-09-05
JP2013182491A (ja) 2013-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5936255B2 (ja) 入力装置
JP6534071B2 (ja) 入出力操作装置
US8760248B2 (en) Electromagnetic actuator and corresponding control device with haptic feedback
US9176583B2 (en) Method for haptic feedback control
US7336266B2 (en) Haptic pads for use with user-interface devices
US9958968B2 (en) Input and output operation device
US20110205038A1 (en) Device for haptic feedback control
US10241577B2 (en) Single actuator haptic effects
EP2584435A2 (en) Input Device
JP7292011B2 (ja) 回転検出ジョイスティック
JP6629307B2 (ja) 自動車を制御するための装置および方法
CN106257818B (zh) 能够产生咔哒感觉的振动驱动设备和图像拾取装置
JP2024012338A (ja) 振動呈示装置
TW201826083A (zh) 包括觸感致動器之基於感測位置之驅動的電子裝置及相關方法
JP6070363B2 (ja) 入力装置
US10261587B2 (en) Device and method for haptic touch feedback in a vehicle
JP7297072B2 (ja) 操作装置
CN106462224A (zh) 用于机动车辆的控制装置和控制方法
WO2019181288A1 (ja) 入力装置
US20200272194A1 (en) Control device for a human-machine interface, comprising electroactive elements
JP4947653B2 (ja) 節度装置
JP2020057249A (ja) 触覚呈示装置
KR101580685B1 (ko) 3차원 햅틱 구현 방법 및 이를 이용한 디스플레이 기기
CN216014221U (zh) 触控反馈组件及电子设备
JP6715721B2 (ja) 触感呈示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160509

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5936255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees