JP5936226B2 - 便器洗浄装置 - Google Patents
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Description
前記便蓋に一体的に設けられており、前記便器本体の上面近傍の倒伏位置と、その位置よりも高い起立位置との間を前記便蓋の回動に伴い移動し、前記起立位置に位置した際の上端部に空気抜き孔が設けられ、前記起立位置で貯留した洗浄水を吐水する洗浄タンクと、
この洗浄タンクと前記吐水口とを連通する吐水流路と、
前記洗浄タンクが前記起立位置に位置した状態で前記吐水流路を開放する開閉弁とを備えていることを特徴とする。
前記便蓋に一体的に設け、前記便器本体の上面近傍の倒伏位置と、その位置よりも高い起立位置との間を前記便蓋の回動に伴い移動し、前記起立位置で貯留した洗浄水を吐水する洗浄タンクと、
この洗浄タンクと前記吐水口とを連通する吐水流路と、
前記洗浄タンクが前記起立位置に位置した状態で前記吐水流路を開放する開閉弁と、
前記洗浄タンクが前記起立位置に位置した状態で前記洗浄タンク内に洗浄水を供給する給水装置と、
を備えており、
前記洗浄タンクが前記倒伏位置に位置した状態で前記洗浄タンク内に洗浄水を貯留しないことを特徴とする。
この場合、洗浄タンクが倒伏位置から起立位置に移動する際、つまり、便蓋が便器本体上に伏した状態から略垂直方向に立ちあがった状態に回動する際、洗浄タンク内に洗浄水が貯留されていない。このため、洗浄タンクが一体的に設けられた便蓋をスムーズに回動することができる。
実施例の水洗式便器は、図1に示すように、便器本体10、便座20、便蓋30、及び便器洗浄装置40を備えている。便器本体10は、便鉢部11と、便鉢部11の下流側に連通した便器排水路12(図3参照)とを有している。便鉢部11は上端周縁部にリム通水路13を設けている。また、便器本体10はリム通水路13に向けて洗浄水を吐水する吐水口14を有している。この水洗式便器は、便器洗浄(小洗浄又は大洗浄)を実行した際、吐水口14から洗浄水が吐水される。吐水口14から吐水された洗浄水は、リム通水路13に沿って流れつつ、便鉢部11の表面に流れ落ちる。このため、この水洗式便器は、便器洗浄を実行すると、便鉢部11の平面視において、便鉢部11内に旋回流が形成され、汚物等が便鉢部11の中央部に集まり、便鉢部11から便器排水路12へ押し流される。
この水洗式便器は、待機状態において、図2及び図3に示すように、便座20及び便蓋30が便器本体10上に伏した状態に位置している。待機状態において、便器洗浄装置40は洗浄タンク41内に洗浄水を貯留していない。また、この水洗式便器は、洗浄タンク41を便蓋30に一体的に設けているため、洗浄タンク41を便器本体10の後部上面等に設ける必要がなく、すっきりとしたローシルエットにすることができる。
水洗式便器の使用者は、用便をするために、便蓋30を便器本体10上から略垂直方向に立ちあげる。つまり、洗浄タンク41が起立位置に移動する。この際、洗浄タンク41内に洗浄水が貯留されていないため、洗浄タンク41が一体に設けられた便蓋30をスムーズに回動することができる。なお、使用者が男性であって、小便を行う際、便蓋30を便器本体10上から略垂直方向に立ちあげるとともに、便座20も同様に便器本体10上から略垂直方向に立ちあげる。この状態で使用者は用便をする。その間に、図1に示すように、給水弁46が開弁して、給水路45から洗浄タンク41内に洗浄水が流入する。この際、給水弁46は、洗浄タンク41内に小洗浄に必要な水量分の洗浄水を供給するまで開弁状態を維持し、その後、閉弁する。洗浄タンク41が起立位置に位置した状態で空気抜き孔41Sから洗浄タンク41内の空気が抜けつつ、洗浄タンク41内に洗浄水が流入するため、洗浄水を良好に貯留することができる。
水洗式便器の使用者が用便後、図示しないリモートコントローラーの操作部に設けられた小洗浄ボタンを操作すると、図4及び図5に示すように、開閉弁43が開弁し、吐水流路42を開放する。洗浄タンク41が起立位置に位置しているため、洗浄タンク41内に貯留した洗浄水の位置エネルギーが大きく、大流量の洗浄水を吐水流路42を介して便器本体10の吐水口14から便器本体10内に供給することができる。この際、洗浄タンク41の空気抜き孔41Sから空気が洗浄タンク41内に流入するため、洗浄タンク41から洗浄水が良好に流出する。吐水口14から吐水された洗浄水は、リム通水路13に沿って流れつつ、便鉢部11の表面に流れ落ちる。このため、この水洗式便器は、小洗浄を実行すると、便鉢部11の平面視において、便鉢部11内に旋回流が形成され、トイレットペーパー等が便鉢部11の中央部に集まり、便鉢部11から便器排水路12へ押し流される。開閉弁43は、洗浄タンク41内に貯留した小洗浄に必要な水量分の洗浄水が完全に吐水されるまで、開弁状態を維持し、その後、閉弁する。このように、この便器洗浄装置40は小洗浄を実行した際に必ず洗浄タンク41内に貯留した洗浄水を使いきることができる。
水洗式便器の使用者が用便後、図示しないリモートコントローラーの操作部に設けられた大洗浄ボタンを操作すると、図6に示すように、先ず、給水弁46が開弁して、大洗浄に必要な水量になるように洗浄タンク41内に洗浄水を追加供給する。給水弁46は洗浄タンク41内に大洗浄に必要な水量の洗浄水が貯留されるまで開弁状態を維持し、その後、閉弁する。その後、便器洗浄装置40は、図7に示すように、開閉弁43が開弁し、吐水流路42を開放する。洗浄タンク41が起立位置に位置しているため、洗浄タンク41内に貯留した洗浄水の位置エネルギーが大きく、大流量の洗浄水が吐水流路42を介して便器本体10の吐水口14から便器本体10内に供給することができる。この際、洗浄タンク41の空気抜き孔41Sから空気が洗浄タンク41内に流入するため、洗浄タンク41から洗浄水が良好に流出する。吐水口14から吐水された洗浄水は、リム通水路13に沿って流れつつ、便鉢部11の表面に流れ落ちる。このため、この水洗式便器は、大洗浄を実行すると、便鉢部11の平面視において、便鉢部11内に旋回流が形成され、汚物等が便鉢部11の中央部に集まり、便鉢部11から便器排水路12へ押し流される。開閉弁43は、洗浄タンク41内に貯留した大洗浄に必要な水量分の洗浄水が完全に吐水されるまで、開弁状態を維持し、その後、閉弁する。このように、この便器洗浄装置40は大洗浄を実行した際にも必ず洗浄タンク41内に貯留した洗浄水を使いきることができる。
便器洗浄(小洗浄又は大洗浄)を実行し、終了した後、図2又は図3に示すように、便蓋30を略垂直方向に立ちあがった状態から便器本体10上に伏した状態に回動する。これによって、水洗式便器は待機状態に復帰する。この際、洗浄タンク41内に洗浄水が貯留されていないため、便蓋30をスムーズに回動することができるとともに、洗浄タンク41内から洗浄水が漏れ出すおそれがない。
(1)実施例では、スリット形状の空気抜き孔を設けたが、スリット形状でなく、複数個の開口を洗浄タンクの上面に設けてもよい。
(2)実施例では、空気抜き孔を洗浄タンクが倒伏位置に位置した際の洗浄タンクの上面の上側に設けたが、空気抜き孔は洗浄タンクの上面に設ければよい。この場合、空気抜き孔を通して洗浄水が流出しないように空気抜き孔に逆止弁等を設けるとよい。
(3)実施例では、便器本体の吐水口をリム通水路に向けて洗浄水を吐水する位置に設けたが、吐水口を便鉢部の下部に便器排水路の下流側に向けて設けて、便器排水路の下流側に向けて洗浄水を吐水するようにしてもよい。
14…吐水口
30…便蓋
40…便器洗浄装置
41…洗浄タンク
41S…空気抜き孔
42…吐水流路
43…開閉弁
44…給水装置
Claims (4)
- 洗浄水を吐水する吐水口を有する便器本体と、この便器本体の上面に回動自在に設けた便蓋とを備えた水洗式便器の便器洗浄装置であって、
前記便蓋に一体的に設けられており、前記便器本体の上面近傍の倒伏位置と、その位置よりも高い起立位置との間を前記便蓋の回動に伴い移動し、前記起立位置に位置した際の上端部に空気抜き孔が設けられ、前記起立位置で貯留した洗浄水を吐水する洗浄タンクと、
この洗浄タンクと前記吐水口とを連通する吐水流路と、
前記洗浄タンクが前記起立位置に位置した状態で前記吐水流路を開放する開閉弁とを備えていることを特徴とする便器洗浄装置。 - 前記空気抜き孔は前記洗浄タンクが倒伏位置に位置した際の上側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の便器洗浄装置。
- 洗浄水を吐水する吐水口を有する便器本体と、この便器本体の上面に回動自在に設けた便蓋とを備えた水洗式便器の便器洗浄装置であって、
前記便蓋に一体的に設け、前記便器本体の上面近傍の倒伏位置と、その位置よりも高い起立位置との間を前記便蓋の回動に伴い移動し、前記起立位置で貯留した洗浄水を吐水する洗浄タンクと、
この洗浄タンクと前記吐水口とを連通する吐水流路と、
前記洗浄タンクが前記起立位置に位置した状態で前記吐水流路を開放する開閉弁と、
前記洗浄タンクが前記起立位置に位置した状態で前記洗浄タンク内に洗浄水を供給する給水装置と、
を備えており、
前記洗浄タンクが前記倒伏位置に位置した状態で前記洗浄タンク内に洗浄水を貯留しないことを特徴とする便器洗浄装置。 - 前記給水装置は、前記洗浄タンクが前記起立位置に位置すると、小洗浄に必要な水量分の洗浄水を前記洗浄タンク内に供給し、大洗浄を実行する際に大洗浄に必要な水量になるように洗浄水を追加供給することを特徴とする請求項3記載の便器洗浄装置。
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