JP5935400B2 - 制御システム、制御システムの制御方法、及び、プリンター - Google Patents
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Description
一般に、特許文献1の制御システムのように記録装置と、情報処理装置とが協働して各種処理を実行するものでは、情報処理装置に、記録装置の制御用のプリンタードライバーのほか所定のアプリケーションがインストールされ、これらアプリケーション、及び、プリンタードライバーの機能により、バーコードスキャナー等の入力デバイスから入力された情報の処理を含む各種処理が実行される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、情報処理装置のOSの機能をできるだけ利用することなく、記録装置に接続された入力デバイスから入力があった場合に、入力デバイスに応じた処理をできるようにすることを目的とする。
この構成によれば、記録装置は、入力デバイスから入力情報が入力された場合、当該入力情報に入力元の入力デバイスを識別する識別情報を付加して、情報処理装置に出力し、情報処理装置は、入力情報に付加された識別情報に基づいて入力元の入力デバイスを識別し、入力元の入力デバイスに対応した処理を実行する。このため、情報処理装置のOSの機能を利用することなく、記録装置と情報処理装置とが連係して入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
この構成によれば、ユーザーインターフェイス表示用の表示用ファイルを取得する、という特性を好適に活かして、表示用ファイルに実装されたプログラムの機能により、OSの機能を利用することなく、入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
ここで、POSシステムにおいては、記録装置にバーコードスキャナー、及び、カードリーダーが接続され、バーコードスキャナーによって商品のバーコードを読み取り、読み取り結果に応じた処理を行い、同様に、カードリーダーによって会員カード等の各種カードを読み取り、読み取り結果に応じた処理を行うことが一般に行われる。そして、上記構成によれば、OSの機能をできるだけ利用することなく、情報処理装置は、入力された情報の入力元が、バーコードスキャナーであるかカードリーダーであるかを識別でき、各装置に応じた処理を実行可能である。
この制御方法によれば、情報処理装置のOSの機能を利用することなく、記録装置と情報処理装置とが連係して入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
この構成によれば、情報処理装置のOSの機能を利用することなく、記録装置と情報処理装置とが連係して入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
図1は、本実施形態に係る制御システム1の概略構成ブロック図である。
制御システム1は、ショッピングセンターや、百貨店等の店舗に適用され、店舗における商品の販売の状況や、商品の在庫の状況、売り上げの状況等を管理するいわゆるPOSシステムの一部であり、少なくとも、店舗に複数設けられたレジカウンターLにおいて、顧客が購入した商品に応じた会計をする機能、及び、顧客の代金の支払いに応じてレシートを発行する機能を有している。
タブレット端末10は、タブレット型(板状)のコンピューターである。本実施形態では、タブレット端末10は、前面のほぼ全域にタッチパネル10a(表示部。図2、3参照。)が設けられ、各種情報の入力をタッチパネル10aに対するタッチ操作によって行うタイプのものであり、外付けのキーボードや表示パネル等が接続されていない。
プリンター11は、少なくともレシートを発行する機能を有している。プリンター11には、商品や、商品の包装に付されたバーコードを読み取るバーコードスキャナー12(入力デバイス)や、顧客の会員カード等を読み取るカードリーダー13(入力デバイス)、紙幣や、貨幣、金券等を収納するキャッシュドロワー14(入力デバイス)、会計に関する情報を顧客に提示するためのカスタマーディスプレー15等が外部デバイスとして接続されている(いずれも図2参照)。これら外部デバイスのうち、バーコードスキャナー12は、プリンター11との間で、Bluetooth(登録商標)の規格に準拠した近距離無線通信を行う。また、カードリーダー13は、USBケーブル等の通信ケーブルによってプリンター11に接続され、プリンター11との間で、所定の通信規格に準拠した通信を行う。
無線LAN5には、POSサーバー17(サーバー)が接続されている。POSサーバー17は、商品を管理するデータベースや、売り上げを管理するデータベース、在庫を管理するデータベース等を備え、これらデータベースを利用して、制御システム1全体を統括的に管理する。POSサーバー17と、タブレット端末10との関係については、後に詳述する。
図2に示すように、プリンター11は、プリンター側制御部20と、プリンターユニット21と、無線通信部22と、有線通信部24と、プリンター側インターフェイス23(I/F)と、を備えている。
プリンター側制御部20は、プリンター11の各部を中枢的に制御するものであり、CPU、RAM、ROM、その他の周辺回路等を備えている。プリンター11には、少なくとも、プリンターユニット21を制御するためのプリンタードライバー、及び、タブレット端末10との間で所定の規格に準拠して通信を行うための通信ドライバーがインストールされている。そして、プリンター側制御部20は、機能ブロックとして、プリンタードライバーを実行するプリンタードライバー実行部20aと、通信用ドライバーを実行する通信用ドライバー実行部20bとを有している。これら機能ブロックの動作については後述する。
プリンターユニット21は、ロール紙に画像を記録して、切断することによりレシートを発行するユニットであり、各機構を制御する制御回路のほか、ロール紙を所定方向に搬送する搬送機構や、記録ヘッドによってロール紙に画像を記録する記録機構、ロール紙を切断する切断機構等を備えている。本実施形態では、プリンター側制御部20(特に、プリンタードライバー実行部20a)と、プリンターユニット21とが協働して、「情報処理装置から送信された情報に基づいて印刷を行う印刷部」として機能する。
無線通信部22は、入力デバイスのうち、少なくともバーコードスキャナー12との間でBluetoothの規格に準拠した近距離無線通信を行うものであり、リンクマネージャーや、リンクコントローラー、高周波回路、アンテナ等を含んで構成されている。
プリンター側制御部20が備える機能ブロックの1つである通信制御部20cは、Bluetoothハードウェアを制御するための、いわゆるBluetooth Driver Stackを読み出して実行することにより、無線通信部22を制御して、バーコードスキャナー12との間で近距離無線通信を行う。本実施形態では、無線通信部22と、通信制御部20cとが協働して、「入力デバイスから送信された入力情報を受信する受信部」として機能する。
有線通信部24は、入力デバイスのうち、少なくともカードリーダー13、及び、カスタマーディスプレー15との間で所定の通信規格に準拠した有線通信を行うものであり、物理ポートに接続されたネットワークカード等を含んで構成されている。プリンター側制御部20の通信制御部20cは、有線通信部24を制御して、カードリーダー13、及び、カスタマーディスプレー15との間で有線通信を行う。本実施形態では、有線通信部24と、通信制御部20cとが協働して、「入力デバイスから送信された入力情報を受信する受信部」として機能する。
通信制御部20cは、識別情報付加部20dを備えているが、これについては後述する。
プリンター側インターフェイス23(I/F)は、プリンター側制御部20の制御の下、タブレット端末10と通信規格に準拠した通信を行う。本実施形態では、プリンター側制御部20(特に、通信用ドライバー実行部20b)と、プリンター側インターフェイス23とが協働して、「制御部で識別情報が付加された入力情報を情報処理装置に送信する送信部」として機能する。
端末側制御部26は、タブレット端末10の各部を中枢的に制御するものであり、CPUや、ROM、RAM、その他の周辺回路等を備えている。端末側制御部26は、所定のブラウザーを実行する機能ブロックであるブラウザー実行部26aを備えている。
タッチパネル10aは、端末側制御部26の制御の下、液晶表示パネル等の表示パネルに各種情報を表示すると共に、タッチパネル10aに対するタッチ操作を検出し、端末側制御部26に出力する。
端末側インターフェイス27(I/F)は、端末側制御部26の制御の下、プリンター11、及び、POSサーバー17と通信規格に準拠した通信を行う。
サーバー側制御部30は、POSサーバー17の各部を中枢的に制御するものであり、CPUや、ROM、RAM、その他の周辺回路等を備えている。サーバー側記憶部31は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。サーバー側インターフェイス32(I/F)は、サーバー側制御部30の制御の下、タブレット端末10との間で通信規格に準拠した通信を行う。
サーバー側記憶部31には、Webアプリケーション35(アプリケーション)がロード可能に記憶されている。そして、サーバー側制御部30のアプリケーション実行部30aは、Webアプリケーション35を実行する機能ブロックである。Webアプリケーション35の機能については、後述する。
ここで、会計に係る処理が行われる前に、タブレット端末10は、以下の処理を実行する。
すなわち、レジの担当者、その他の作業に従事する者は、タブレット端末10のブラウザーを立ち上げ、タッチパネル10aへの専用ユーザーインターフェイスUI(ユーザーインターフェイス。図3参照。)の表示を指示する。当該指示に応じて、端末側制御部26のブラウザー実行部26aは、POSサーバー17上の所定のアドレスにアクセスし、専用ユーザーインターフェイスUI表示用のHTMLファイル(表示用ファイル)を取得し、当該ファイルに基づいて専用ユーザーインターフェイスUIを表示する。このHTMLファイルには、POSサーバー17のアプリケーション実行部30aと協働して会計に係る各種処理(後述)を実行する機能を有するプログラムが、所定のスクリプト言語によって実装(記述)されている。
図3の専用ユーザーインターフェイスUIにおいて、左上部には、顧客が購入した商品の名称、商品の単価、及び、商品の数量が一覧表示される一覧表示エリア39が表示されている。この一覧表示エリア39の右方には、顧客が購入した商品の合計金額、会計に際して顧客から預かった金銭の金額、顧客に渡すべきお釣りの金額、及び、会計に適用される割引の態様を示す情報がそれぞれ入力され表示される入力フィールドである金額入力フィールド40が表示されている。
また、一覧表示エリア39の下方には、バーコードスキャナー12によって読み取られたバーコードが表す情報(以下、「バーコード情報」という。)が入力され表示される入力フィールドであるバーコード情報入力フィールド41が形成されている。バーコード情報は、基本的には、商品の種類毎に一意に割り当てられた識別情報である。
このバーコード情報入力フィールド41の下方には、カードリーダー13によって顧客の会員カードが読み取られた場合に、当該読み取りによって取得される会員番号が入力され表示される入力フィールドである会員番号入力フィールド42が表示されている。
バーコード情報入力フィールド41、及び、会員番号入力フィールド42の右方には、ソフトウェアテンキー43が表示されている。専用ユーザーインターフェイスUIに形成された入力フィールドのそれぞれに対しては、このソフトウェアテンキー43を介して情報を入力することが可能となっており、ソフトウェアテンキー43は、情報を入力するために必要な全てのキーを有している。
また、専用ユーザーインターフェイスUIの上端部には、アクセス先のアドレスが表示されるアドレス入力フィールド44が表示されている。
なお、以下の説明の前提として、顧客は、会員カードを保有しており、レジカウンターLにおける会計に際し、レジの担当者に会員カードが渡されるものとする。会員カードには、カードリーダー13によって読み取り可能な態様で会員番号が記録されており、本実施形態では、会計処理において、会員番号に応じた割引が行われる。
さて、図4を参照し、まず、レジカウンターLにおいて、レジの担当者は、カードリーダー13によって顧客の会員カードを読み取る(ステップSA1)。プリンター側制御部20の通信制御部20cは、有線通信部24を介して、カードリーダー13の読み取り結果を示すデータを取得し、当該データに基づいて、会員番号を示すデータを生成する(ステップSA2)。次いで、通信制御部20cの識別情報付加部20dは、会員番号を示すデータ(入力情報)に、カードリーダー13を識別する識別情報を付加する(ステップSA3)。本実施形態では、識別情報付加部20dが、「受信部で受信された入力情報を送信した入力デバイスを識別し、識別情報を入力情報に付加する制御部」として機能する。
識別情報として、例えば、カードリーダー13固有のベンダーIDや、プロダクトID等を利用可能であり、また、入力デバイスの種類毎に接続されるポートが固定である場合は、識別情報として、ポートを示す情報を利用可能である。ただし、いずれの情報を識別情報として利用する場合であっても、その値が、Webアプリケーション35においてカードリーダー13を示す識別情報として管理されているものの値(後述する専用スクリプトにおいて、カードリーダー13を示す識別情報として管理されているものの値)と、同一でなくてはならない。本実施形態では、POSサーバー17において、Webアプリケーション35が参照可能な設定ファイルに、入力デバイスの種類と、識別情報との対応付けが記述されている。かつ、設定ファイルに記述された識別情報の値は、所定のユーザーインターフェイスを介して変更可能な構成となっており、プリンター11に新たに入力デバイスが接続される度に、作業者により設定ファイルの内容が書き換えられる。Webアプリケーション35、及び、後述する専用スクリプトにおいて1の入力デバイスの種類に対応付けられた識別情報と、識別情報付加部20dによって当該1の入力デバイスの入力情報に付加される識別情報との同一性が担保される。
プリンター11にインストールされている通信用ドライバーには、タブレット端末10の端末側制御部26のブラウザー実行部26aに対して、所定のプロトコルに準拠して、識別情報付会員番号データを出力する機能が実装されている。この機能を利用して、通信用ドライバー実行部20bは、識別情報付会員番号データを、ブラウザー実行部26aに出力する(ステップSA5)。
識別情報付会員番号データが入力されると、タブレット端末10の端末側制御部26のブラウザー実行部26aは、専用ユーザーインターフェイスUIに係るHTMLファイルに実装されたプログラム(以下、「専用スクリプト」という。)の機能により、識別情報付会員番号データに付加された識別情報(この場合は、カードリーダー13を識別するための識別情報)に基づいて、当該データの入力元の入力デバイスが、カードリーダー13であることを識別する(ステップSA6)。
ステップSA6の処理は以下のようにして行われる。すなわち、専用スクリプト上には、識別情報と、入力デバイスの種類との対応関係が記述されており、識別情報に基づいて、入力デバイスの種類を特定する機能が実装されている。ブラウザー実行部26aは、当該機能を利用して、識別情報付会員番号データに付加された識別情報に基づいて、当該データの入力元の入力デバイスが、カードリーダー13であることを識別する。
入力元の入力デバイスがカードリーダー13であることを識別した後、ブラウザー実行部26aは、入力元がカードリーダー13であるため、識別情報付会員番号データが示す情報(=会員番号)は、会員番号入力フィールド42に入力すべき情報であることを判別し、会員番号を、会員番号入力フィールド42に入力する(ステップSA7)。これにより、専用ユーザーインターフェイスUIの会員番号入力フィールド42に顧客の会員番号が表示された状態となる。
一方で、本実施形態に係る制御システム1では、当該システムを構成する各機器が協働することによって実現される上記の手段により、タブレット端末10は、入力デバイスの種類を識別し、当該種類に対応した処理を行う。このため、入力デバイスの判別にあたり、タブレット端末10のOSの機能を利用する必要がない。そして、タブレット端末10のOSの機能を利用することなく、入力デバイスを識別し、種類に応じた処理を実行する構成により、OSの種類、バージョンにできるだけ影響を受けることなく、各種端末をタブレット端末10として利用することができ、タブレット端末10として汎用品を使用できることのメリットを効果的に活用できる。
特に、本実施形態では、タブレット端末10は、専用スクリプトの機能により、入力元の入力デバイスの種類の識別を行う。これにより、専用ユーザーインターフェイスUIのHTMLファイル(表示用ファイル)を取得する、という特性を好適に活かして、表示用ファイルに実装されたプログラムの機能により、OSの機能を利用することなく、入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
次いで、通信制御部20cは、バーコードスキャナー12の識別情報が付加されたバーコード情報を示すデータ(以下、「識別情報付バーコード情報データ」という)を、通信用ドライバー実行部20bに出力する(ステップSA12)。通信用ドライバー実行部20bは、識別情報付バーコード情報データを、ブラウザー実行部26aに出力する(ステップSA13)。
識別情報付バーコード情報データが入力されると、タブレット端末10の端末側制御部26のブラウザー実行部26aは、専用スクリプトの機能により、識別情報付バーコードデータに付加された識別情報(この場合は、バーコードスキャナー12を識別するための識別情報)に基づいて、当該データの入力元の入力デバイスが、バーコードスキャナー12であることを識別する(ステップSA14)。当該識別は、ステップSA6と同様の手段により行われる。
次いで、ブラウザー実行部26aは、専用スクリプトの機能により、POSサーバー17のアプリケーション実行部30aと通信し、バーコード情報が示す商品の商品名称、単価を問い合わせる(ステップSA16)。当該問い合わせを受けたアプリケーション実行部30aは、Webアプリケーション35の機能により、適宜、適切なデータベースにアクセスし、必要な情報を取得し、取得した情報をタブレット端末10のブラウザー実行部26aに出力する(ステップSA17)。ここで、Webアプリケーション35には、いわゆるPOSアプリケーションに通常実装されている機能、例えば、商品検索や、売り上げの管理、在庫管理等の機能が実装されている。すなわち、本実施形態における制御システム1では、タブレット端末10自体に、いわゆるPOSアプリケーションが実装されているわけではなく、店舗内に設置された各タブレット端末10は、それぞれ、必要に応じてPOSサーバー17にアクセスし、Webアプリケーション35の機能により、POSシステムに関する各種処理を実行する。このような構成により、各タブレット端末10が実行するアプリケーションの同一性を維持できると共に、例えば、アプリケーションのバージョンアップに際し、各タブレット端末10に対して、バージョンアップに係る作業を行う必要が無くなり、メンテナンス性が向上する。また、タブレット端末10には、特別な機能を実装する必要も、特別な外付けの機器を接続する必要もなく、タブレット端末10として、少なくともブラウザーがインストールされた汎用品を使用できる。
次いで、レジの担当者によって、ソフトウェアテンキー43を介して会計すべき商品を確定する旨の操作が行われる。当該操作をトリガーとして、ブラウザー実行部26aは、専用スクリプトの機能により、顧客が支払うべき合計金額を算出する(ステップSA19)。合計金額の算出は、以下のようにして行われる。すなわち、専用スクリプトには、ステップSA8で特定した割引の態様を踏まえて、合計金額を算出する機能が実装されている。ブラウザー実行部26aは、専用スクリプトに実装された当該機能を利用して、合計金額を算出する。
合計金額の算出後、ブラウザー実行部26aは、専用スクリプトの機能により、算出した合計金額、及び、会計に適用される割引を示す情報を金額入力フィールド40の適切な欄に入力すると共に、顧客から代金の預かり、及び、お釣りの返却に応じて、適宜、金額入力フィールド40の適切な欄に適切な情報を表示する(ステップSA20)。
次いで、ブラウザー実行部26aは、専用スクリプトの機能により、プリンターユニット21によって発行させるべきレシートに関する情報(以下、「印刷の情報」という。)を生成する(ステップSA21)。当該印刷の情報には、レシートに記録すべき文字のデータや、ロゴマークの画像データ、文字や画像の位置、文字の修飾に関する情報、その他の文字や、画像を記録しレシートを発行するために必要な情報が不足なく含まれている。
次いで、ブラウザー実行部26aは、所定のプロトコルに準拠して、生成した印刷の情報を、プリンター11の通信用ドライバー実行部20bを介して、プリンタードライバー実行部20aに出力する(ステップSA22)。プリンタードライバー実行部20aは、入力された印刷の情報に基づいて、プリンターユニット21のコマンド体系に準拠した制御コマンドであって、プリンターユニット21にレシートの発行に係る各種処理を行わせる制御コマンドを生成し、プリンターユニット21の制御回路に出力する(ステップSA23)。プリンターユニット21の制御回路は、制御コマンドに基づいて、各種機構を制御し、レシートを発行する(ステップSA24)。
この構成によれば、タブレット端末10のOSの機能を利用することなく、制御システム1を構成する各装置が連係して入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
この構成によれば、専用ユーザーインターフェイスUIのHTMLファイルを取得する、という特性を好適に活かして、HTMLファイルに実装されたプログラムの機能により、OSの機能を利用することなく、入力デバイスの識別、及び、入力デバイスに応じた処理を実行可能である。
ここで、制御システム1のようにPOSシステムを構成するシステムにおいては、プリンター11にバーコードスキャナー12、及び、カードリーダー13が接続され、バーコードスキャナー12によって商品のバーコードを読み取り、読み取り結果に応じた処理を行い、同様に、カードリーダー13によって会員カード等の各種カードを読み取り、読み取り結果に応じた処理を行うことが一般に行われる。そして、上記構成によれば、OSの機能をできるだけ利用することなく、タブレット端末10は、入力された情報の入力元が、バーコードスキャナー12であるかカードリーダー13であるかを識別でき、各装置に応じた処理を実行可能である。
例えば、上述した実施形態では、バーコードスキャナー12、及び、カードリーダー13を例として、これら入力デバイスを識別するときの動作や、入力デバイスの種類に基づく動作を説明したが、入力デバイスの種類はこれら機器に限られない。すなわち、本発明は、記録装置に入力デバイスが接続されており入力デバイスを識別する必要があるシステムについて、広く適用可能である。
また例えば、上述した実施形態では、識別情報を付加する機能を、プリンターユニット21が有していたが、当該機能が実装される対象はプリンターユニット21に限らず、プリンター11における任意のソフト、回路に実装可能である。また例えば、上述した実施形態では、本願発明に係る制御システム1が、POSシステムに適用された場合を例としたが、本願発明が適用されるものはPOSシステムに限らない。また例えば、図2に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。また、各機器は、外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、図4のフローチャートに係る動作を含む各種動作を実行するようにしてもよい。
Claims (5)
- 入力データを読み取って出力する入力デバイスと、
前記入力デバイスに接続され、印刷情報に基づいて印刷を行うプリンターと、
ブラウザーで動作するWebアプリケーションで処理を実行し、前記プリンターに接続され、前記プリンターに前記印刷情報を送信し、前記プリンターを介して前記入力デバイスから送信された前記入力データを処理する情報処理装置と、を有し、
前記プリンターは、
前記入力データに、前記入力デバイスを識別する識別情報を付加して、前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、
前記Webアプリケーションで前記入力データに付加された前記識別情報に基づいて前記入力デバイスを識別し、前記入力デバイスに対応した処理を実行することを特徴とする制御システム。 - 前記情報処理装置は、
ネットワークを介して、前記Webアプリケーションを記憶するサーバーに接続され、前記入力データを表示する表示部を備え、
前記サーバーにアクセスして、前記入力データを表示する表示用ファイルを取得し、前記ブラウザーにより前記表示用ファイルに基づきユーザーインターフェイスを前記表示部に表示し、
前記識別情報に基づく前記入力デバイスの識別、及び、前記入力デバイスに対応した処理の実行を、前記表示用ファイルに実装されたプログラムにより実行する請求項1に記載の制御システム。 - 前記入力デバイスは、バーコードスキャナー、もしくはカードリーダーである請求項1又は2に記載の制御システム。
- 入力デバイスで入力データを読み取り、
読み取った前記入力データを、印刷を行うプリンターに送信し、
前記入力デバイスから前記入力データを受信した前記プリンターで、前記入力デバイスを識別し、識別した前記入力デバイスに基づく識別情報を前記入力データに付加し、ブラウザーで動作するWebアプリケーションで処理を実行する情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置で、前記ブラウザーで動作する前記Webアプリケーションで前記入力データに付加された前記識別情報に基づいて前記入力デバイスを識別し、前記入力デバイスに対応した処理を実行することを特徴とする制御システムの制御方法。 - 入力デバイスから送信された入力データを受信する受信部と、
前記受信部で受信された前記入力データを送信した前記入力デバイスを識別し、識別情報を前記入力データに付加する制御部と、
前記制御部で前記識別情報が付加された前記入力データを、ブラウザーで動作するWebアプリケーションで前記入力データに付加された前記識別情報に基づいて処理を実行する情報処理装置に送信する送信部と、
前記情報処理装置から送信された印刷情報に基づいて印刷を行う印刷部と、
を備えることを特徴とするプリンター。
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