JP5934506B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
前記上層部材は、長手方向両端部にそれぞれ前記透液性表面シートの表面側に固定するための固定部が設けられるとともに、個装時に前記吸収性物品を幅方向に沿う折り線位置にて折り畳んだ際、前記上層部材同士が対面して重なり合う部分であって、前記折り線の近傍に、前記上層部材同士を接着する接着部が設けられていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
前記固定部は、最も前端寄りの折り線より前側の領域と、最も後端寄りの折り線より後側の領域とにそれぞれ形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
前記固定部は、排血口当接部より前側の領域と、最も後端寄りの折り線より後側の領域とにそれぞれ形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
前記接着部は、最も後端寄りの折り線の近傍に設けられている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
前記接着部は、最も前端寄りの折り線の近傍及び最も後端寄りの折り線の近傍のそれぞれに設けられている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
前記生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、前記吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部Hを含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSを形成するサイド不織布7とから主に構成され、かつ前記吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している前記不透液性裏面シート2と前記サイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性裏面シート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップWB、WBが形成されている。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記不透液性裏面シート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。前記不透液性裏面シート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
本生理用ナプキン1では、排血口部、会陰部、臀部の谷間など身体の凹部を伝う体液漏れ等を防止するため、表面側の幅方向中央部に長手方向に沿うとともに、所定の長手方向区間が表面から離間する上層部材20を設け、装着時にこの上層部材20を身体の凹部に入り込ませるようにしている。
図5に示されるように、固定部21、21のうちナプキン長手方向前側の固定部21は、排血口部Hを含む領域より前側の領域に形成することができる。図示例では、排血口対応領域A1に設けられる前方中高部4Bのほぼ後端部より前側領域に固定部21が形成されている。これによって、会陰部対応領域A2及び臀部溝対応領域A3の上層部材20を透液性表面シート3の表面から離間させることができ、会陰部の窪みや臀部の溝に入り込ませることができるようになる。
上記形態例では、接着部22が最も後端寄りの折り線X1の近傍にのみ設けられるようにしたが、図6に示されるように、最も前端寄りの折り線X2の近傍に接着部23を設けるとともに、最も後端寄りの折り線X1の近傍に接着部22を設けることができる。
接着部22は、この接着部22が形成される領域の全面に接着剤をべた塗りすることによって形成してもよいが、図7に示されるように、接着部22の形成領域に対し、生理用ナプキン1の長手方向に沿って、接着部22aと非接着部22bとを交互に有する接着剤の塗布形態によって形成することも可能である。このような接着部22としては、ナプキン幅方向に沿って接着部22a及び非接着部22bが交互に形成された縞状とすることができる。かかる接着部22とすることによって、痩せ型や肥満型など臀部の谷間の浅い人や深い人の体型に合わせて段階的に接着を引き剥がして、上層部材20の長さを調整することにより上層部材20の透液性表面シート3から離間する高さが調整可能になり、フィット性がより向上できる。
上層部材20は、相対的に幅方向中央部の剛性が幅方向両側部分よりも低くなるように設定することが好ましい。これによって、装着時に上層部材20の幅方向中央部が肌側に突出するような山形に変形しやすくなり、上層部材20を臀部の谷間などの身体の凹部の奥にまで入り込ませることができるようになる。また、身体の凹部の奥にまで入り込むため、上層部材20がずれにくくなり、伝い漏れ防止効果が維持できるようになる。
上記形態例では、上層部材20は透液性の親水性不織布のみによって構成していたが、図9に示されるように、上層部材20を、透液性の親水性不織布24と吸収性部材25とから構成することができる。前記吸収性部材25のナプキン幅方向を周回するように前記親水性不織布24を設けることによって、吸収性部材25が親水性不織布24で覆われるようにすることが好ましい。前記吸収性部材25を設けることによって、上層部材20での吸収力が向上し、経血等の伝い漏れが確実に防止できるようになる。
本生理用ナプキン1の個装に際しては、図10に示されるように、ズレ止め粘着剤層12、13を覆う剥離紙26と接着部22の位置に注意が必要である。ナプキン両側のウイング状フラップW及び第2ウイング状フラップWBを透液性表面シート3側に折り畳む腹折りの場合、両側のズレ止め粘着剤層12、12、13、13を一体的に覆う剥離紙26が配設されるが、前記接着部22にて上層部材20同士を接着する部分には、前記剥離紙26を配設しないようにする。従って、第2ウイング状フラップWBに設けられるズレ止め粘着剤層13は、最も幅広の部分より若干前側であって、接着部22の形成領域より前側に設けることが好ましい。
(1)上記形態例では、接着部22は、ホットメルト等の接着剤を塗布することによって形成したが、これに代えて、雄雌型の機械接合式ファスナーや粘着式ファスナーを折り線の両側に配設することによって形成することも可能である。
(2)上記形態例では、接着部22は、最も前端寄りの折り線の近傍及び/又は最も後端寄りの折り線の近傍に設けられるようにしたが、これらの中間の折り線の近傍に設けるようにしても良い。
Claims (9)
- 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在されるとともに、表面側の幅方向中央部に長手方向に沿って装着時に表面から離間する上層部材が設けられた吸収性物品において、
前記上層部材は、長手方向両端部にそれぞれ前記透液性表面シートの表面側に固定するための固定部が設けられるとともに、個装時に前記吸収性物品を幅方向に沿う折り線位置にて折り畳んだ際、前記上層部材同士が対面して重なり合う部分であって、前記折り線の近傍に、前記上層部材同士を接着する接着部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、複数の前記折り線位置にて折り畳まれ、
前記固定部は、最も前端寄りの折り線より前側の領域と、最も後端寄りの折り線より後側の領域とにそれぞれ形成されている請求項1記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、複数の前記折り線位置にて折り畳まれ、
前記固定部は、排血口当接部より前側の領域と、最も後端寄りの折り線より後側の領域とにそれぞれ形成されている請求項1記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、複数の前記折り線位置にて折り畳まれ、
前記接着部は、最も後端寄りの折り線の近傍に設けられている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。 - 前記吸収性物品は、複数の前記折り線位置にて折り畳まれ、
前記接着部は、最も前端寄りの折り線の近傍及び最も後端寄りの折り線の近傍のそれぞれに設けられている請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。 - 前記接着部は、吸収性物品の長手方向に沿って、接着部と非接着部とを交互に有するように設けられている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記上層部材は、相対的に幅方向中央部の剛性が幅方向両側部分よりも低くなるように設定されている請求項1〜6いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記上層部材は、透液性の親水性不織布が用いられている請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品。
- 前記上層部材は、透液性の親水性不織布と、両端の前記固定部の間であって前記接着部以外の領域に設けられた吸収性部材とから構成されている請求項1〜7いずれかに記載の吸収性物品。
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