JP5930977B2 - 軸受 - Google Patents

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    • F16C2360/22Internal combustion engines

Description

本発明は、軸受、特に、エンジンをオイルのより小さな体積流量で作動させることができる軸受に関する。
背景
内燃機関には、概して、オイルポンプが設けられており、このオイルポンプは、あるエンジン作動条件下で必要とされるよりも著しく大きなオイルの体積流量を提供する能力を備える。エンジンのアイドリング速度においてエンジンの軸受に十分なオイル流量及び圧力を供給するために、高いオイルポンピング吐出し量が提供される。しかしながら、エンジンが通常車両運転速度で作動しているときには、ポンプの潜在的な吐出し量の約10%〜25%しか利用されない。エンジンの動作寿命のほとんどにおいて必要とされるよりも大きな吐出し量を有するオイルポンプを作動させる必要性は、以下のような複数の欠点を有する。つまり、物理的に大きすぎるポンプによって大きなエネルギが浪費され、ポンプを駆動するために大きすぎるエンジンパワーを消費する。オイルポンプは不必要に重い。より高いエンジン速度においては、ポンプは高すぎるオイル圧力を提供し、オイル流の大部分は、軸受を通過することさえしないで、オイル圧力解放溢れ弁を介してエンジンオイル溜めへ直接に戻るよう逸らされる。
エンジンが、その動作寿命の大部分のために過剰に大きなオイルポンプを有する理由は、主に、エンジンに採用される軸受の設計に関係する。圧送されるオイルの吐出し量は、概して、ポンプが駆動される速度に比例する。主軸受及び大端部軸受は、ジョイント面クラッシュレリーフとして知られる特徴を有する。この特徴は、シャフトジャーナルの周囲に完全な360°軸受を形成するように2つの180°半割軸受の周方向端部が接合する領域における、軸受滑り面と、協働するシャフトジャーナル面との間のより大きな間隙である。ハウジングに組み付けられた場合、2つの軸受におけるジョイント面クラッシュレリーフは、360°軸受において直径方向で互いに向き合った、軸受円周の約20°〜40°にわたる、増大した間隙の2つの領域を形成する。増大した間隙のこれらの領域の効果は、軸受を通って圧送されたオイルが溜めへ追い出されるための直接的な経路を提供することであり、これにより、低いエンジン速度若しくはアイドル速度において、十分なオイル圧力を生ぜしめるためにオイルの比較的大きな体積流量が必要である。より高いエンジン作動速度では、オイルポンプの体積流量出力が高すぎ、過剰なオイル圧力が生ぜしめられるのを防止することができず、過剰なオイル流がオイル圧力逃がし弁を介して溜めへ戻される。
米国特許出願公開第2006/026300号明細書には、軸受の横方向及び軸方向でのオイルの流れを減じ、これにより、エンジンの速度又は温度にかかわらずより一定のオイル圧力を提供する周方向シーリング若しくは"スロットリング・エレメント"が設けられた軸受が記載されている。しかしながら、幾つかの実施形態においては、シーリングエレメントは、軸受軸方向端部において又は軸受軸方向端部の近くにおいて、軸受ランド領域に位置決めされている。シーリングエレメントのこのような位置決めは、軸方向での利用できる"軸受幅"の比較的大きな減少を生じる。与えられたエンジン設計における軸受軸方向長さは、ほとんど増大する余地のない比較的固定されたパラメータであるので、このことは、特定の軸受荷重の許容できない増大につながる恐れがある。
本発明の課題は、これまでよりも、低いエンジン速度において比較的小さなオイル供給流量を必要とする軸受を提供し、その結果、軸受を使用するエンジンにおいてより小さな吐出し量のオイルポンプを使用することができるようにすることである。別の課題は、公知の軸受の欠点を軽減する軸受を提供することである。
本発明の簡単な概要
本発明の第1の態様によれば、180°半割軸受が提供され、軸受は、軸受の両軸方向端部の中間における周方向溝と、溝に配置されかつ協働するジャーナル部材とともにシールするよう構成された少なくとも1つのシーリング部材とを有し、使用時、前記シーリング部材は、軸受におけるオイル供給穴を通じてシーリング部材の後面にオイル圧力を提供する関連するオイル供給部によって、使用時に前記ジャーナル部材に対して押し付けられる。
エンジン主軸受のような360°軸受においては、例えば、エンジンシリンダブロックハウジング位置における本発明による1つの180°軸受と、主軸受キャップ位置における、溝及び溝におけるシーリング部材を有さない第2の180°プレーン軸受とが設けられている。
本発明による軸受の1つの実施の形態において、180°半割軸受の両軸受軸方向端部の間の実質的に中間における1つの比較的幅広の溝が設けられており、この溝は、幅が溝に対応しているが溝において半径方向に容易に移動することができる1つのシーリング部材を有する。シール部材は、概してU字形のチャネル部分であってよく、チャネルの開放した部分は、使用時に、関連する軸ジャーナルに面している。
シーリング部材は、適切な金属材料及び/又はポリマ材料から形成されていてよい。
この実施の形態及びその他の実施の形態における1つ又は複数のシール部材は、好適には少なくとも1つの周方向溝の半径方向深さに完全に収容されることができるような半径方向厚さ及び/又は幾何学的形状のものであってよい。しかしながら、シール部材は、軸受ボア表面と軸ジャーナル表面との間に間隙内に軸受表面から僅かに突出していてよい。
択一的な実施の形態において、半割軸受は、比較的幅広の実質的に中央に配置された主溝を有してよいがこの主溝内に2つのサブ溝部分を有し、それぞれのサブ溝部分は、それぞれのシーリング部材を受容するよう構成されており、それらの間に比較的大体積の溝空間を形成する。
全ての実施の形態におけるシーリング部材は、シーリング部材が収容された溝に対して、主に半径方向で、エンジン作動中の供給されるオイル圧力及び走行負荷の影響を受けて移動することができるよう構成されている。
特に好適な実施の形態において、オイル供給穴は、軸受の軸方向での溝の軸方向限界を超えて延びていてよい。このような実施の形態において、オイル供給穴の領域は、シーリング部材と半割軸受の両軸方向端部との間の領域においてシーリング部材を軸方向に超えて小さな領域のみにわたって延びていてよい。この場合、オイルは、シーリング部材の範囲の軸方向外側に位置するオイル供給穴の部分から、軸受の機能的領域へ直接に供給されてよい。
択一的に、軸受におけるオイル供給穴は、軸受の軸方向で溝と同じだけ延びているか、又は溝の軸方向限界内に配置されていてよいが、この配列は、軸受の機能的領域へのオイル流が妨げられるのであまり望ましくない。
エンジン製造における多くの従来技術の軸受用途において、主軸受へのオイル供給は、シリンダブロックにおけるオイル通路から提供され、このオイル通路は、オイル通路に隣接してシリンダブロックハウジングに配置された半割軸受におけるオイル供給穴と一致する。この半割軸受は、概して、半割キャップに概して配置された第2の主半割軸受へオイルを案内するために、ボア内縁に沿って周方向溝を有する。溝付き半割軸受における圧力下のオイルは、横方向に、軸受ライニング滑り面とシャフトジャーナル表面との間の間隙へ拡散する。オイルは、横方向に(軸受軸方向で軸方向に)半割軸受の周方向端部が接合する接合部における接合面クラッシュレリーフ領域においても拡散し、この領域におけるオイルは、ほとんど溜めへ戻るよう逃げ出すのに対し、その一部は、オイル圧力と、軸ジャーナル面の粘性抵抗とにより、軸受ライニング面とシャフトジャーナル表面との間の間隙ギャップ内へ搬送され、溝なしの、プレーンな主軸受キャップ半割軸受を潤滑する。
本発明において、2つの180°半割軸受を有する360°主軸受アセンブリは、好適には、シリンダブロックハウジングにおける本発明による半割軸受と、キャップハウジングにおける第2のプレーンな溝なし半割軸受とを含む。しかしながら、キャップハウジング位置における第2の半割軸受はシール部材を有さず、軸受は、慣用の接合面クラッシュレリーフ領域を有さず、すなわち、軸受の公称ボア寸法は、本発明による溝付き半割軸受の接合面と接合する第2の溝なし半割軸受の接合面まで続いていてよい。
本発明による軸受におけるオイル流の主要な部分は、軸受の溝付き部分における流れに制限され、シール部材の作用により軸方向に拡散することが防止又は禁止されるが、オイルが第2のプレーンな溝なし半割軸受との接合面領域に達すると、第2の半割軸受の、存在する場合、接合面レリーフがオイルの横方向拡散を可能にし、これにより、第2の半割軸受の軸受ライニング滑り面は、上記のように完全に潤滑される。しかしながら、第2の半割軸受に接合面レリーフがなくとも、回転するシャフトジャーナル表面とのオイル粘性効果により軸受面の周囲に引きずられるオイルにより、十分なオイルが潤滑のために存在する。したがって、第2の溝なし半割軸受に接合面レリーフが設けられていない場合、依然として所要のオイル圧力を提供しながら、さらに小さいオイル流が確立される。慣用的に必要であると考えられるものと、第2の溝なし半割軸受におけるゼロ接合面レリーフとの間にある値を有する接合面レリーフを有することが可能である。
ポンピングされたオイルのより大きな部分を、軸受ライニング走行面と軸ジャーナル面との間に形成された間隙空間の範囲に保持するという本発明による軸受の能力は、エンジンにおいて、より小さな吐出し量の、より少ないエネルギ消費の、より軽量のオイルポンプの使用を可能にする。オイルは概して、主軸受シャフトジャーナルにおけるオイル穴から、大端部シャフトジャーナルへのオイル供給穴を介して、大端部軸受へ供給される。オイルは、主軸受から圧力下で取り出され、大端部軸受へ供給される。本発明による軸受は、関連する大端部軸受に所要のオイル圧力及び流量を提供するために、十分なオイル圧力下で十分なオイルを保持及び伝達することができる。
本発明による基本的な半割軸受は、当該技術において公知のものと実質的に同じ材料から製造されてよい。例えば、軸受は、鋼のような強いバッキング材料の層、すなわち、アルミニウムベース又は銅ベースの軸受材料の軸受ライニング材料の層を有してよい。いわゆるオーバーレイ摺動面層の提供も、公知の形式で提供されてよい。バッキング、ライニング及びオーバーレイの間に提供された様々な薄い中間層も、例えば層間の付着を高めるために及び/又は拡散バリヤを提供するために、軸受技術において公知のように使用されてよい。
本発明がより完全に理解されるために、ここで添付の図面を参照して単に例示として実施例を説明する。
本発明による軸受の第1の実施の形態の軸受面の平面図である。 図1の線2−2に沿って見た断面図である。 主軸受キャップハウジングにおけるプレーン半割軸受と、クランシャフト主軸受ジャーナルとを備えた、主軸受のエンジンブロックハウジングに取り付けられた図1及び図2の軸受を示す図である。 図1から図3の軸受と、図3の第2の溝なしのプレーン半割軸受との間の接合部におけるシーリング部材の断面の軸方向で見た図である。 本発明による軸受の第2の実施の形態の軸受面の平面図である。 図5の線6−6に沿って見た断面図である。
詳細な説明
ここで図面の図1から図3を参照し、これらの図面において同じ特徴は共通の符号によって示されている。
本発明による半割軸受の第1の実施の形態は、符号10で示されている。軸受は、支持半割軸受12と、溝16に配置されたシーリング部材14とを有する。支持半割軸受12は、鋼(しかし例えば青銅であることができる)から成る強いバッキング18と、例えば公知の形式におけるアルミニウムベース又は銅ベースであってよい適切な軸受合金から成るライニング層20とを有する。軸受ライニング層20には、適切であるならば公知の形式においてオーバーレイコーティング(図示せず)が設けられていてよい。シーリング部材は、2つの半円形のシーリングストリップ部分22と、ブリッジング片24とを含むU字形チャネル部分の形式で設けられ、シーリングストリップ部分22と、ブリッジング片24との間には、比較的大きな断面積を有する空所25が形成されている。シーリング部材14は、例えば金属材料又はポリマ材料から形成されていてよい。シーリング部材14の全体の半径方向厚さ"t"は、溝16の深さ"d"に完全に収容されてよい。支持半割軸受12にはオイル供給穴28が設けられ、このオイル供給穴28は、この場合、シーリング部材の軸方向長さ"l"よりも大きな軸方向幅若しくは直径を有し(しかし穴28は必ずしも円形ではない)、これにより、溝16と、シーリング部材14の外面34との軸方向外側に位置する2つの小さな領域30を提供している。シーリング部材14には、ブリッジング部分24において、支持軸受12のオイル供給穴28の位置に対応して、オイル供給穴29も設けられている。シーリング部材14は、溝16の半径方向に向けられた壁部36と、シーリング部材の面32との間に過剰な間隙を生じることなく、溝16に滑り嵌められている。少量のオイルを含む空所37が、溝16の底面38と、シーリング部材14の外側の凸面39との間に形成されており、この空所37は、溝16とシーリング部材との間において軸受の周縁に沿って延びている。
ここで図3及び図4を参照すると、軸受10がエンジンブロック主軸受ハウジング40に取り付けられて示されており、第2の溝なしのプレーンな半割軸受42がハウジングの主軸受半割キャップ44に取り付けられて示されている。軸受42は、公知の形式において接合面レリーフ領域46(図4)を有する慣用の溝なし軸受である。2つの半軸受は、2つの半割軸受において軸受ライニング層20と協働する走行面50を有するクランクシャフトジャーナル48の周囲に組み付けられ、このクランクシャフトジャーナルは軸線52を中心に回転する。シャフトジャーナル面50と軸受ライニング20の表面との間には間隙54が設けられている。クランクシャフトは、公知の形式でジャーナル48の端部にウェブ部分60を有し、ウェブ部分60には、軸線64を有する大端部ジャーナル62が支持されている。大端部ジャーナル62は、公知の形式でコネクティングロッド及びピストン(両方とも図示せず)を支持している。エンジンブロックにおける主軸受ハウジング40には、圧力下のオイルを、関連するオイルポンプ(図示せず)から、軸受10のオイル供給穴28と、シーリングエレメント14のオイル供給穴29とに供給するために、オイル通路66が設けられている。主軸受ジャーナルは、コネクティングロッド(図示せず)の大端部ジャーナル軸受を圧力下で潤滑するために、潤滑オイルを、シーリング部材14の空所領域25から、大端部ジャーナル62へ送るための、オイル案内路70を有する。
作動時、シーリング部材は、シャフトジャーナル48(図3及び図4参照)の表面50と協働し、オイル圧力の影響を受けて溝14に対して概して半径方向に移動することができる。オイルは圧力下でエンジンオイルポンプからオイル通路66へ、次いでオイル供給穴28及び29へ供給される。溝14の底面とシーリング部材の背面との間の空所37はオイル穴29からオイルを受け取り、実際には、オイル通路66、空所37、空所25及び間隙54の全体領域が、圧力下のオイルを受け取る。しかしながら、シーリング部材の背面39に対して加わる空所37における圧力は、空所25におけるよりも大きく、その結果、シーリング部材はシャフトジャーナル表面50と"接触"するよう付勢される。しかしながら、摩耗が小さくなるように、シーリングストリップ部分22の滑り面とジャーナル表面との間には常にオイル膜が存在する。オイル流の主体積は、シーリング部材における空所25に沿って存在するが、潤滑オイルの一部は、シーリング部材の軸方向端部の外側に位置する小さな領域部分30から流出し、その結果、軸受の主作用面の間隙54に直接に流入する。領域30からのこのオイルの流れは、その分配を、回転するシャフトジャーナル表面50の粘性抵抗によって補助され、オイルは、軸受表面を軸方向に横切ってその軸方向端部へ拡散する。空所25に沿って流れるオイルは、接合面レリーフを有する慣用の溝付き軸受におけるのと同程度の圧力降下を生じない(オイル通路66における圧力で比較した場合)。なぜならば、オイル供給穴28,39の面積が大きく、空所25の断面積が大きく、これにより、オイル流に対する抵抗が比較的小さく、より小さな圧力降下を生じるからである。空所25を流れるオイルが第2のプレーン軸受42(図4参照)との接合部に達すると、接合面レリーフ領域46はオイルを軸方向に拡散させ、オイルは、ジャーナル表面50から粘性抵抗により作用面の周囲に拡散する。
空所25における保持された高いオイル圧力及び大きな体積は、十分な量を超えるオイルを提供し、オイル穿孔部70を介してジャーナル62において所要のオイル圧力で、関連する大端部軸受(図示せず)に供給する。
ここで図5及び図6を参照する。図5及び図6には、本発明による軸受の第2の実施の形態100が示されている。
第2の実施の形態において、軸受100は、再び支持半割軸受102を有するが、この例においては、2つの別個のシーリング部材104を有し、これらの別個のシーリング部材は、実質的に軸方向で中央に配置された1つの主オイル搬送溝108に形成されたそれぞれのサブ溝106に保持されており、シーリング部材104は軸方向で壁部110によって位置決めされている。支持半割軸受102の特徴は、例えば鋼のような強いバッキング材料112と、軸受材料114から成るライニング層と、上記の全ての択一的なオプションとが設けられているという点において第1の実施の形態の特徴と実質的に同一又は類似である。オイル供給穴116は支持軸受102を貫通して設けられており、オイル供給穴は、シーリング部材104を超えて延びるように軸方向に延びており、これにより、前記のように、潤滑目的のために軸受100の機能領域122への直接のオイル到達を提供する2つの小さな領域120を形成している。シーリング部材104は、第1の実施の形態のシーリング部材14のように、高さの観点からサブ溝106に完全に収容されることができる。2つのシーリング部材104の間には、比較的大きな面積の溝若しくは空所126が形成されており、これは、中央潤滑溝を有する慣用の軸受よりも、オイル流に対する著しく小さな抵抗を生ぜしめる。
この軸受の動作は、軸受が、主軸受キャップハウジング内にある第2のプレーンな溝なし半割軸受とともにエンジンブロック主軸受ハウジングにおいて組み立てられるという点で、第1の実施の形態と実質的に同じである。組み立てられた主軸受の相対的な構造は、第1の実施の形態に関連する図3及び図4に示された構造と実質的に同じであり、主な相違点は、第1の実施の形態においては、2つの間隔を置いて配置されたシーリングエレメントを有する一体構造の一つのシーリング部材が設けられているのに対して、第2の実施の形態においては2つの別個のシーリング部材が設けられているということである。オイル供給穴116を通って軸受に進入する、関連するオイル通路からのオイル圧力により、シーリング部材104はシャフトジャーナル表面に向かって押し付けられ、これにより、特に軸受100の接合面領域において軸方向での空所126からのオイル流の大きな漏れを防止する。オイルは、軸受の主機能領域122に潤滑を提供するために2つの小さな領域120にも直接に供給され、オイルは、シャフトジャーナル表面の粘性抵抗によって軸受の周囲に拡散させられる。図3及び図4に関して説明した第1の実施の形態におけるように、オイルが第2のプレーンな溝なし軸受との接合部に到達すると、オイルは、第2の軸受の接合面レリーフ部分において軸方向に拡散することができ、オイルはジャーナル表面から粘性抵抗により軸受の周囲に分配され、オイルは、第2の軸受の表面積全体を潤滑するように利用される。
第1の実施の形態によって提供される全ての利点は、第2の実施の形態によっても提供される。
第1及び第2の実施の形態の変化形において、支持軸受12,102におけるオイル供給穴28,116は、シーリング部材14,104それぞれの軸方向範囲を超えて延びないように、軸方向寸法が制限されていてよい。つまり、オイルは、ジャーナル接触シーリング部材内のスペース若しくは空所25,126へのみ直接に供給され、軸受の機能領域の直接の潤滑は提供されない。しかしながら、接合面レリーフにおける第2のプレーンな軸受との接合面の接合部における軸方向のオイル拡散は、ジャーナル表面の粘性抵抗によって、軸受とジャーナル表面との間の間隙において引きずられ、潤滑を行う。つまり、これらの変化した実施形態においては、主軸受及び大端部軸受の完全な潤滑を行うために、さらに一層少ないオイルが必要とされる。
十分な潤滑及び圧力を依然として維持しながらエンジンの主軸受において流れるオイルの体積のより高い比率を保つことにより、より小さな吐出し量のオイルポンプを利用することができる。このオイルポンプは物理的により小さくかつより軽量でもある。
本明細書の詳細な説明及び請求項を通じて、「含む」という言葉及びその変化形、例えば「含んでいる」は、「含むが、それに限定されない」という意味であり、その他の部分、付属物、構成要素、整数又はステップを排除する(及び排除しない)ことを意図したものではない。
本明細書の詳細な説明及び請求項を通じて、単数形の記載は、文脈がそうでないことを要求しない限り、複数をも含んでいる。特に、不定数の物品が使用される場合、明細書は、文脈がそうでないことを要求しない限り、複数及び単数を想定していると理解されるべきである。
発明の特定の態様、実施の形態又は実施例に関連して説明された特徴、整数、特性、化合物、化学成分又はグループは、両立不可能でない限り、本明細書に記載されたあらゆるその他の態様、実施の形態又は実施例に適用可能であることが理解されるべきである。

Claims (11)

  1. 軸受の軸方向の両端部の間に設けられた周方向溝と、
    周方向溝に配置され、かつ協働するジャーナル部材とともにシールするよう構成された少なくとも1つのシーリング部材と、を備えた半割軸受であって、
    使用時に、前記シーリング部材は、使用時に軸受のオイル供給穴を通ってシーリング部材の背面にオイル圧力を提供する関連するオイル供給によって前記ジャーナル部材に対して押し付けられ、
    前記軸受のオイル供給穴は、前記周方向溝及び前記シーリング部材の軸方向範囲よりも大きな軸方向寸法を有し、前記周方向溝及び前記シーリング部材の外面の軸方向外側に位置する小さな領域を提供ることを特徴とする軸受。
  2. 前記シーリング部材は、U字形のチャネル部分から成る、請求項1記載の軸受。
  3. 前記シーリング部材は、ブリッジング片によって結合された2つの別個の周方向に向けられたシーリングエレメント部分を含む、請求項1又は2記載の軸受。
  4. 前記シーリング部材は、1つの溝に配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の軸受。
  5. 前記シーリング部材は、2つの別個の、間隔を置いて配置された、周方向に向けられたシーリング部材を含む、請求項1記載の軸受。
  6. 前記シーリング部材は、主溝内のサブ溝に配置されている、請求項5記載の軸受。
  7. 前記少なくとも1つのシーリング部材は、前記溝の深さに完全に収容される、請求項1から6までのいずれか1項記載の軸受。
  8. 請求項1から7までのいずれか1項記載の1つの軸受と、第2の、前記周方向溝が設けられていない半割軸受とを含む360°エンジン軸受アセンブリ。
  9. 請求項1から7までのいずれか1項記載の軸受はエンジンブロック主軸受ハウジングに保持されており、第2の、前記周方向溝が設けられていない半割軸受は主軸受キャップハウジングに保持されている、
    請求項8記載の360°軸受アセンブリ。
  10. 請求項1から7のいずれか1項記載の軸受を有する内燃機関。
  11. 請求項8又は9記載の軸受アセンブリを有する内燃機関。
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