JP5929634B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
一般に、駆動源として内燃機関を備えた車両においては、燃費向上のため、車両減速時等の所定の条件成立時に内燃機関への燃料供給を停止する、いわゆる燃料カットが実施されている。ところが、燃料カットの開始が遅れると、内燃機関側から車軸側に伝達するトルクが0の近傍で停滞し、ディファレンシャルギヤのバックラッシュに起因した振動が発生し乗り心地を悪化させる。
従来、こうした燃料カットの開始遅延による振動を抑制するために、車両減速中に、機関回転数と機関トルク推定値とに基づいてディファレンシャルギヤにおいて内燃機関から車軸に伝達されるトルクの伝達方向が反転する反転時期を推定し、推定した反転時期に基づき燃料供給を停止する制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−171942号公報
しかしながら、従来の内燃機関の制御装置にあっては、燃料カット移行時、すなわち内燃機関の発生トルクによって駆動輪が駆動される駆動状態から、駆動輪からの入力トルクで内燃機関が駆動される被駆動状態へと切り替わる際に発生するショックを抑制することに関して何ら考慮されていなかった。こうしたショックは、駆動状態から被駆動状態への切り替わりに際して内燃機関の発生トルクと駆動輪からの入力トルクとの間に生ずる差(トルク段差)に起因して発生するもので、当該トルク段差が大きいほど大きくなる。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、内燃機関の駆動状態から被駆動状態への切り替わり時における車両に対するショックを適切に抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記目的達成のため、(1)内燃機関および変速機を備えた車両の予め定められた燃料カット実行条件が成立すると、前記変速機に対する前記内燃機関の出力トルクを減衰させてから前記内燃機関に対する燃料供給を停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置において、前記燃料カットの実行条件が成立したときの前記出力トルクを初期トルクとして該初期トルクから前記出力トルクを減衰させる第1減衰期間と、前記出力トルクの減衰に伴う前記内燃機関の駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングを含むよう予め前記変速機の変速比に応じて設定された第2減衰期間と、前記内燃機関の出力トルクを前記内燃機関に対する燃料供給を停止するときのトルクまで減衰させる第3減衰期間とに分けて、前記内燃機関の出力トルクを減衰させるとともに、前記第2減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの減衰トルク幅に対して前記第1減衰期間および前記第3減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの減衰トルク幅を大きい値に設定する出力トルク減衰手段と、前記内燃機関の出力により駆動されるエアコンが作動状態であるという第1条件、前記内燃機関の冷間時であるという第2条件、および前記変速機における変速比が予め定められた所定の変速比よりも大きいという第3条件のうち2以上の条件が成立しているか否かを判断する判断手段と、前記2以上の条件が成立している場合には、前記2以上の条件が成立していない場合よりも前記第1減衰期間および前記第3減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの低減速度を小さくするよう、前記第1減衰期間および前記第3減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの減衰率を前判断手段の判断結果に応じて変更する減衰率変更手段とを備えた構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、第1条件(エアコン作動状態)、第2条件(冷間時)、および第3条件(高変速比時)のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、第1および第3減衰期間における内燃機関の出力トルクの減衰速度(減衰率)が、2以上の条件が成立していない場合よりも小さくなる。これにより、第1条件ないし第3条件のいずれか2以上の条件が成立することにより内燃機関の駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングが減衰速度の小さい第2減衰期間内から外れて第1減衰期間内あるいは第3減衰期間内で発生する可能性が高い場合には、第1および第3減衰期間における内燃機関の出力トルクの減衰速度を小さくすることになる
したがって、駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングが第1減衰期間内あるいは第3減衰期間内で発生した場合であっても、トルク段差に起因したショックを防止することができる。
また、本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)に記載の内燃機関の制御装置において、(2)前記減衰率変更手段は、前記第1条件ないし前記第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、前記第1減衰期間および前記第3減衰期間の長さを、前記第1条件ないし前記第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立していない場合よりも長くする構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、第1および第3減衰期間の長さを、少なくとも2以上の条件が成立していない場合よりも長くする。これにより、第1および第3減衰期間の減衰率を小さくすることができる。
また、本発明に係る内燃機関の制御装置は、上記(1)または(2)に記載の内燃機関の制御装置において、(3)前記出力トルク減衰手段は、前記内燃機関に対する点火タイミングおよび吸入空気量の少なくとも一方を変動させることにより前記内燃機関の出力トルクを減衰させる構成を有する。
この構成により、本発明に係る内燃機関の制御装置は、第1減衰期間および第3減衰期間における内燃機関の出力トルクの減衰率を調整することができる。
本発明によれば、内燃機関の駆動状態から被駆動状態への切り替わり時における車両に対するショックを適切に抑制することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置が適用される車両の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るエンジンの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るエンジンの概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る変速機の骨子図である。 本発明の実施の形態における燃料カット移行時の制御態様の一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態に係る時間制御マップの一例を示す図である。 (a)は、第1、第3減衰期間の非変更時のタイムチャートであり、(b)は、駆動状態から被駆動状態への切り替わり時の減衰率とショックとの関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態における第1、第3減衰期間の長さの設定態様を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置を構成するエンジン用電子制御ユニットによる出力トルク減衰動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
以下の説明においては、変速機を備えたFR(Front engine Rear drive)車両に本発明に係る内燃機関の制御装置を適用した例を説明する。
図1に示すように、本実施の形態における車両1は、内燃機関を構成するエンジン2と、エンジン2から出力された出力トルクを増幅させるトルクコンバータ3と、トルクコンバータ3の出力軸の回転速度を変速した回転速度で出力軸4を回転させる変速機構5と、変速機構5の出力軸4の回転力をドライブシャフト6L、6Rに伝達するディファレンシャルギヤ7と、ドライブシャフト6L、6Rが回転させられることにより駆動する駆動輪8L、8Rとを備えている。
ここで、トルクコンバータ3および変速機構5は、変速機9を構成する。本実施の形態に係る変速機9は、エンジン2に接続され、互いに変速比の異なる複数の変速段(本実施の形態では、1速〜6速の前進変速段および後進変速段)を有する自動変速機である。
また、車両1は、エンジン2を制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「EG−ECU」という)10と、変速機9を油圧によって制御する油圧制御回路11と、油圧制御回路11を電気的に制御する変速機用電子制御ユニット(以下、「TM−ECU」という)12と、空調ユニット13と、空調ユニット13を制御するエアコン用電子制御ユニット(以下、「A/C−ECU」という)14とを備えている。
図2に示すように、エンジン2は、シリンダブロック20と、シリンダブロック20の上部に固定されたシリンダヘッド21と、オイルを収納するオイルパン22とを備え、シリンダブロック20と、シリンダヘッド21とによって複数の気筒23が形成されている。
なお、本実施の形態において、エンジン2は、直列4気筒のエンジンによって構成されているものとするが、本発明においては、直列6気筒エンジン、V型6気筒エンジン、V型12気筒エンジンまたは水平対向6気筒エンジン等の種々の型式のエンジンによって構成されていてもよい。なお、図2に示すエンジン2は、直列に配置された4つの気筒のうちの1つの気筒23が図示されている。
気筒23には、ピストン24が往復動可能に収納され、シリンダブロック20、シリンダヘッド21およびピストン24によって、各気筒23の燃焼室25が形成されている。本実施の形態において、エンジン2は、ピストン24が2往復する間に吸気行程、圧縮行程、燃焼行程および排気行程からなる一連の4行程を行う、4サイクルのエンジンによって構成されているものとして説明する。
各気筒23に収納されたピストン24は、コネクティングロッド26を介してクランクシャフト27に連結されている。コネクティングロッド26は、ピストン24の往復動をクランクシャフト27の回転運動に変換するようになっている。
したがって、エンジン2は、燃焼室25で燃料と空気との混合気を燃焼させることによりピストン24を往復動させ、コネクティングロッド26を介してクランクシャフト27を回転させることにより、トルクコンバータ3に動力を伝達するようになっている。
なお、エンジン2に用いられる燃料は、ガソリンとするが、ガソリンに代えて、軽油等の炭化水素系の燃料またはエタノール等のアルコールとガソリンとを混合したアルコール燃料であってもよい。
エンジン2には、空気を燃焼室25に導入するための吸気管30が設けられている。吸気管30には、車外から流入した空気を清浄するエアクリーナ31と、燃焼室25に導入される空気の流量すなわち吸入空気量を検出するエアフローセンサ32と、吸入空気量を調整するためのスロットルバルブ33とが設けられている。
エアクリーナ31は、例えば、内部に収容した紙または合成繊維の不織布のフィルターにより、吸入空気中の異物を除去するようになっている。エアフローセンサ32は、スロットルバルブ33の上流側に設けられ、吸入空気量を表す検出信号をEG−ECU10に出力するようになっている。
スロットルバルブ33は、スロットルバルブアクチュエータ34によってその開度が調整されることで、吸入空気量を調整可能としている。スロットルバルブアクチュエータ34は、EG−ECU10に接続されている。
また、エンジン2には、燃焼室25内の排気ガスを車外に排出するための排気管35が設けられている。排気管35には、排気ガス中の有害物質を酸化還元浄化するための触媒36が設けられている。
シリンダブロック20には、冷却水が循環するウォータジャケット37が形成され、ウォータジャケット37内を循環する冷却水の水温を検知する水温センサ38が設けられている。シリンダヘッド21には、吸気管30と燃焼室25とを連通させる吸気ポート40と、燃焼室25と排気管35とを連通させる排気ポート41とが形成されている。
また、シリンダヘッド21には、吸気管30から燃焼室25への燃焼用空気の導入を制御するための吸気バルブ42と、燃焼室25から排気管35への排気ガスの排出を制御するための排気バルブ43と、燃焼室25内に燃料を噴射するためのインジェクタ44と、燃焼室25内の混合気に点火するための点火プラグ45とが設けられている。
インジェクタ44および点火プラグ45は、EG−ECU10に接続されており、燃料噴射の可否やタイミング、また点火タイミング等がEG−ECU10により制御される。
図3に示すように、エンジン2には、吸気カムシャフト50および排気カムシャフト51が回転可能に設けられている。吸気カムシャフト50には、吸気バルブ42の上端に当接する吸気カム52が設けられている。吸気カムシャフト50が回転すると、吸気カム52が吸気バルブ42を開閉駆動し、吸気ポート40と燃焼室25との間が開閉されるようになっている。
排気カムシャフト51には、排気バルブ43の上端に当接する排気カム53が設けられている。排気カムシャフト51が回転すると、排気カム53が排気バルブ43を開閉駆動し、燃焼室25と排気ポート41との間が開閉されるようになっている。
吸気カムシャフト50の一端部には、吸気カムスプロケット54と、吸気カムシャフト50を吸気カムスプロケット54に対して回転させる吸気側回転位相コントローラ55とが設けられている。
吸気側回転位相コントローラ55は、EG−ECU10によって制御されることにより、吸気カムシャフト50を吸気カムスプロケット54に対して進角または遅角側に回転させるようになっている。
排気カムシャフト51の一端部には、排気カムスプロケット56と、排気カムシャフト51を排気カムスプロケット56に対して回転させる排気側回転位相コントローラ57とが設けられている。
また、排気側回転位相コントローラ57は、EG−ECU10によって制御されることにより、排気カムシャフト51を排気カムスプロケット56に対して進角または遅角側に回転させるようになっている。
クランクシャフト27の一端部には、クランクスプロケット58が設けられている。吸気カムスプロケット54と排気カムスプロケット56とクランクスプロケット58とには、タイミングベルト59が巻き掛けられ、このタイミングベルト59を介してクランクスプロケット58の回転が吸気カムスプロケット54および排気カムスプロケット56に伝達されるようになっている。
したがって、吸気バルブ42および排気バルブ43は、クランクシャフト27に同期して吸気ポート40および排気ポート41をそれぞれ開閉するようになっている。吸気カムシャフト50および排気カムシャフト51は、クランクシャフト27が2周する間に1周するようになっている。
クランクシャフト27には、クランクシャフト27とともに回転するクランクロータ60が設けられている。エンジン2は、クランクロータ60の回転角を検出するためのクランク角センサ61を備えている。
クランク角センサ61は、EG−ECU10に接続されており、検出結果に応じたクランク角信号をEG−ECU10に出力するようになっている。
図4に示すように、トルクコンバータ3は、入力軸70を介してクランクシャフト27と連結されるポンプ翼車71と、変速機構5の入力軸の一部を構成する出力軸72を介して連結されるタービン翼車73と、一方向クラッチ74によって一方向の回転が阻止されているステータ翼車75とを有している。ここで、ポンプ翼車71とタービン翼車73とは、流体を介して動力を伝達するようになっている。
また、トルクコンバータ3は、ポンプ翼車71とタービン翼車73との間を直結するためのロックアップクラッチ76を有している。ロックアップクラッチ76は、車両1の高速走行時等において、作動油により図示しないフロントカバーを掴み、ロックアップダンパ77を介して、ポンプ翼車71とタービン翼車73とを機械的に直結する係合状態をとるようになっている。
ポンプ翼車71には、変速機構5を変速制御するための油圧および各部に潤滑油を供給するための油圧を発生する機械式のオイルポンプ78が設けられている。
変速機構5は、第1遊星歯車装置79と、第2遊星歯車装置80と、第3遊星歯車装置81とを備えている。第1遊星歯車装置79のサンギヤS1は、クラッチC3を介して入力軸に連結可能であるとともに、一方向クラッチF2およびブレーキB3を介してハウジング82に連結可能となっている。
第1遊星歯車装置79のキャリアCA1は、ブレーキB1を介してハウジング82に連結可能となっている。第1遊星歯車装置79のリングギヤR1は、第2遊星歯車装置80のリングギヤR2と連結されており、ブレーキB2を介してハウジング82に連結可能となっている。
第2遊星歯車装置80のサンギヤS2は、第3遊星歯車装置81のサンギヤS3と連結されており、クラッチC4を介して入力軸に連結可能となっている。また、サンギヤS2は、一方向クラッチF4およびクラッチC1を介して入力軸に連結可能となっている。
第2遊星歯車装置80のキャリアCA2は、第3遊星歯車装置81のリングギヤR3と連結されており、クラッチC2を介して入力軸に連結可能であるとともに、ブレーキB4を介してハウジング82に連結可能となっている。
また、キャリアCA2は、ブレーキB4と並列に設けられた一方向クラッチF3により、入力軸の回転方向と反対方向への回転が阻止されるようになっている。また、第3遊星歯車装置81のキャリアCA3は、出力軸4に連結されている。
クラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B4は、多板式のクラッチやブレーキ等のように、油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置により構成されている。
油圧制御回路11は、トランスミッションソレノイドS1〜S4およびリニアソレノイドSLT、SLUを有している。油圧制御回路11は、これらトランスミッションソレノイドS1〜S4およびリニアソレノイドSLT、SLUを介して変速やライン圧およびロックアップ状態を制御するようになっている。
クラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B4は、トランスミッションソレノイドS1〜S4およびリニアソレノイドSLT、SLUの励磁、非励磁や図示しないマニュアルバルブの作動状態によって切り替えられる油圧回路に応じて、係合状態および解放状態のいずれか一方の状態をとるようになっている。
すなわち、変速機構5は、クラッチC1〜C4およびブレーキB1〜B4の係合状態および解放状態の組み合わせに応じた変速段をとるようになっている。本実施の形態において、変速機構5は、1速〜6速により構成される6つの前進変速段および1つの後進変速段のうちいずれかの変速段を形成するものとする。
図1において、EG−ECU10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、フラッシュメモリと、入出力ポートと、を備えたマイクロプロセッサによって構成されている。
EG−ECU10のROMには、当該マイクロプロセッサをEG−ECU10として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、EG−ECU10のCPUがRAMを作業領域としてROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該マイクロプロセッサは、EG−ECU10として機能する。
本実施の形態において、EG−ECU10の入力側には、クランク角センサ61、エアフローセンサ32、水温センサ38に加えて、アクセルペダル90の開度を表すアクセル開度を検出するアクセル開度センサ91と、車速を検出する車速センサ92とが接続されている。
アクセル開度センサ91は、アクセルペダル90が運転者により操作されると、アクセルペダル90の開度を示すアクセル開度を表す信号をEG−ECU10に出力するようになっている。
車速センサ92は、ドライブシャフト6L、6Rの回転角を検出し、検出したドライブシャフト6L、6Rの回転角を平均化した車速を表す信号をEG−ECU10に出力するようになっている。
EG−ECU10は、TM−ECU12やA/C−ECU14等の他のECUと高速CANを介して通信するようになっており、TM−ECU12やA/C−ECU14等の他のECUと各種制御信号やデータのやりとりを行うようになっている。
例えば、EG−ECU10は、エンジン2の運転状態を検出する各種センサから入力される検出信号等に基づいて、インジェクタ44に対する燃料噴射制御、点火プラグ45に対する点火制御およびスロットルバルブアクチュエータ34に対する吸入空気量調節制御等のエンジン2の運転制御を行うとともに、必要に応じてエンジン2の運転状態に関するデータをTM−ECU12に出力するようになっている。
また、EG−ECU10は、エンジン制御の一環として、車両1の減速時に予め定められた所定の燃料カット実行条件が成立するとエンジン2に対する燃料の供給を停止する燃料カットを実行するようになっている。例えば、エンジン2の回転数が予め定められた燃料カット基準回転数以上であること、およびアクセルペダル90の開度が0、すなわちアクセルOFFであることが燃料カット実行条件となっている。この燃料カットは、インジェクタ44からの燃料噴射を停止もしくは制限することにより行われる。なお、EG−ECU10は、燃料カットの実行中にエンジン2の回転数が燃料カット基準回転数未満となるか、あるいはアクセルペダル90が踏み込まれることにより燃料カット終了条件が成立すると、燃料カットを終了するようになっている。
また、EG−ECU10は、エンジン2の運転状態に応じて吸気バルブ42および排気バルブ43の開閉タイミングを調整するために吸気側回転位相コントローラ55および排気カムスプロケット56を制御するVVT(Variable Valve Timing)制御を実行するようになっている。
TM−ECU12は、図示しないCPUと、ROMと、RAMと、フラッシュメモリと、入出力ポートと、を備えたマイクロプロセッサによって構成されている。TM−ECU12のROMには、当該マイクロプロセッサをTM−ECU12として機能させるためのプログラムが記憶されている。
すなわち、TM−ECU12のCPUがRAMを作業領域としてROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該マイクロプロセッサは、TM−ECU12として機能する。
本実施の形態において、TM−ECU12の入力側には、シフトレバー93によって選択されたシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ94が接続されている。
TM−ECU12は、EG−ECU10やA/C−ECU14等の他のECUと高速CANを介して通信するようになっており、EG−ECU10やA/C−ECU14等の他のECUと各種制御信号やデータのやりとりを行うようになっている。
例えば、TM−ECU12は、シフトポジションセンサ94によって検出されたシフトポジションとEG−ECU10から出力されたエンジン2の運転状態に基づいて、油圧制御回路11を制御することによって、変速機構5にいずれかの変速段を形成させるとともに、変速機構5に形成させた変速段を表す情報をEG−ECU10に出力するようになっている。
空調ユニット13は、車両1のエンジンルーム内に収納されており、圧縮機としてのコンプレッサ101と、凝縮器としてのコンデンサ102と、減圧手段としての膨張弁103と、熱交換器としてのエバポレータ104とを備えている。
これらコンプレッサ101、コンデンサ102、膨張弁103およびエバポレータ104は、冷媒循環路100によって連通しており、冷媒が冷媒循環路100を循環することにより冷凍サイクルが実行されるようになっている。冷媒としては、例えばエンジン冷却水として用いられる不凍液が用いられる。なお、不凍液に代えて二酸化炭素などの気体を冷媒としてもよい。本実施の形態に係る空調ユニット13は、本発明に係るエアコンを構成する。
コンプレッサ101は、低圧気相状態の冷媒を圧縮し、高温高圧の過熱気相状態にして吐出するようになっている。このコンプレッサ101は、駆動ベルト105およびプーリ106を介してエンジン2のクランクシャフト27に連結されている。したがって、クランクシャフト27が回転すると、エンジン2から出力される駆動力によりコンプレッサ101が駆動するようになっている。このため、空調ユニット13が作動状態であるとき、すなわちコンプレッサ101が駆動されているときは、このときのコンプレッサ101の駆動トルクが外部負荷(補機負荷)、すなわち空調ユニット13の負荷としてエンジン2に作用する。
コンプレッサ101は、可変容量式コンプレッサにより構成されている。可変容量のコンプレッサ101は、後述するA/C−ECU14によるソレノイドへの通電電流の電流値の変更、あるいはデューティ比の変更などにより、ピストンのストロークを変更し冷媒の吸入圧を調節するようになっている。
コンデンサ102は、冷媒循環路100におけるコンプレッサ101の下流に接続されており、例えばラジエータの前面に配置されている。コンデンサ102は、走行時の車風や図示しない冷却電動ファンの風によってコンプレッサ101から吐出された過熱気相状態の冷媒を凝縮点まで冷却して液相状態にするようになっている。
膨張弁103は、コンデンサ102の下流に配置されており、コンデンサ102から流出した液相冷媒を減圧し、低圧液相状態にするようになっている。
エバポレータ104は、膨張弁103から流出した低圧液相状態の冷媒を蒸発させて低圧気相状態にするようになっており、蒸発器を構成している。このエバポレータ104は、車室内外を連通する、図示しない空調ダクト内に配置されている。エバポレータ104は、冷媒循環路100を循環する冷媒と、空調ダクトに吸入されエバポレータ104を通過する空調用空気との間で熱交換を行うことにより、この空調用空気を冷却するようになっている。
A/C−ECU14は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、フラッシュメモリと、入出力ポートと、を備えたマイクロプロセッサによって構成されている。
A/C−ECU14のROMには、当該マイクロプロセッサをA/C−ECU14として機能させるためのプログラムが記憶されている。すなわち、A/C−ECU14のCPUがRAMを作業領域としてROMに記憶されたプログラムを実行することにより、当該マイクロプロセッサは、A/C−ECU14として機能する。
本実施の形態において、A/C−ECU14の入力側には、圧力センサ107、冷媒温度センサ108等の各種センサ類が接続されている。圧力センサ107は、冷媒循環路100におけるコンプレッサ101の下流側に設置されており、高圧の過熱気相状態の冷媒の圧力を検出し、検出された圧力に応じた電圧をA/C−ECU14に出力するようになっている。冷媒温度センサ108は、エバポレータ104に設けられ、冷媒の温度を検出し、検出された冷媒の温度に応じた信号をA/C−ECU14に出力するようになっている。また、A/C−ECU14の出力側には、上述したコンプレッサ101や図示しないブロワモータ等が接続されている。
A/C−ECU14は、EG−ECU10やTM−ECU12等の他のECUと高速CANを介して通信するようになっており、EG−ECU10やTM−ECU12等の他のECUと各種制御信号やデータのやりとりを行うようになっている。
また、A/C−ECU14には、車室内前面に設けられたコントロールパネル上の各スイッチからのスイッチ信号が入力されるようになっている。ここで、コントロールパネル上の各スイッチとしては、コンプレッサ101の駆動および停止を指令するためのエアコン(A/C)スイッチや、車室内の温度を所望の温度に設定するための温度設定スイッチ、送風量を切り替わるための風量切替スイッチ、吹出口モードを切り替わるための吹出口切替スイッチ等が挙げられる。
A/C−ECU14は、上述した各種センサやスイッチ等から入力される信号等に応じて、例えばブロワモータを駆動してブロワファン(図示省略)の回転数を制御することにより、図示しない吹出し口から吹き出される空調風の風量(ブロワ風量)を制御する。
次に、本実施の形態に係るEG−ECU10によって実行される燃料カットについて説明する。EG−ECU10は、エンジン2の出力トルクを減衰させてからエンジン2に対する燃料供給を停止する燃料カットを実行するようになっている。
具体的には、図5に示すように、EG−ECU10は、エンジン2の回転数が予め定められた燃料カット基準回転数以上であるときに時刻t0でアクセル開度センサ91によってアクセルペダル90の開度が0、すなわちアクセルOFFになったことを検出してから、予め定められたディレー区間、例えば、100ms〜200ms程度経過した時刻t1からエンジン2の出力トルクを減衰させるようになっている。
EG−ECU10は、エンジン2の出力トルクを初期トルクから減衰させる第1減衰期間T1と、エンジン2の運転状態が駆動力を発生する駆動状態から駆動力を受ける被駆動状態に切り替わる期間を含む第2減衰期間T2と、エンジン2の出力トルクをエンジン2に対する燃料供給を停止するときのトルクまで減衰させる第3減衰期間T3とに分けてエンジン2の出力トルクを減衰させるようになっている。このように、EG−ECU10は、本発明における出力トルク減衰手段を構成する。
また、EG−ECU10は、車両1の状態に応じて、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3におけるエンジン2の出力トルクの減衰率を変更するようになっている。
具体的には、EG−ECU10は、次の(1)ないし(3)に示す第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3におけるエンジン2の出力トルクの減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立していない場合よりも小さくするようになっている。
(1)エアコン13が作動状態であること(第1条件)
(2)エンジン2の冷間時であること(第2条件)
(3)変速機9の変速比が予め定められた所定の変速比よりも大きいこと(第3条件)
なお、第3条件における所定の変速比とは、ドライブシャフト6L、6Rにおけるトルク変化に起因した振動が運転者にショックとして体感され易いとされる変速比の下限である。本実施の形態では、変速機9が多段の自動変速機であるので、例えば1速〜6速の複数の前進変速段のうち予め定められた所定の変速比よりも大きい変速比に応じた低変速段が成立したときに、変速機9の変速比が予め定められた所定の変速比よりも大きいと判断することができる。
ここで、EG−ECU10は、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3の長さL1、L3を、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立していない場合よりも長くすることにより、エンジン2の出力トルクの減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を小さくするようになっている。このように、EG−ECU10は、本発明における減衰率変更手段を構成する。
EG−ECU10のROMには、図6に示すように、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立しているか否かに応じて、それぞれ異なる第1減衰期間T1の長さおよび第3減衰期間T3の長さが設定された時間制御マップが記憶されている。時間制御マップにおいて、長さL1およびL3の関係は、L1_short<L1_long、L3_short<L3_longとなっている。この時間制御マップは、例えば上述したそれぞれ異なる低変速段毎に記憶されている。
EG−ECU10は、図6に示す時間制御マップを参照することにより、上述した2以上の条件が非成立のときは、第1減衰期間T1の長さL1として長さL1_shortを設定し、第3減衰期間T3の長さL3として長さL3_shortを設定するようになっている。一方で、EG−ECU10は、上述した2以上の条件が成立しているときは、第1減衰期間T1の長さL1として長さL1_longを設定し、第3減衰期間T3の長さL3として長さL3_longを設定するようになっている。
ここで、上述の長さL1_short、L1_long、L3_shortおよびL3_longは、エンジン2と駆動輪8L、8Rとの間に介在する動力伝達系の固有振動周期の自然数倍にそれぞれ定められている。また、動力伝達系の固有振動周期は、変速機構5に形成された変速段毎に予め実験により定められている。
また、EG−ECU10のROMには、変速機構5に形成させている変速段毎に、第2減衰期間T2の長さが一定値L2として記憶されている。
次に、図5において、EG−ECU10は、時刻t1で、エンジン2の出力トルクを推定するようになっている。EG−ECU10のROMには、エンジン2の機関回転数と、吸入空気量と、点火プラグ45に対する点火タイミングとに対して、エンジン2の出力トルクが予め実験により対応付けられたマップが格納されている。
EG−ECU10は、クランク角センサ61から出力された信号から得られるエンジン2の機関回転数と、エアフローセンサ32から得られる吸入空気量と、点火プラグ45に対する点火タイミングとに対して、マップに対応付けられたエンジン2の出力トルクを特定することにより、現在のエンジン2の出力トルク(以下、「現在トルクTQc」という)を推定するようになっている。
また、EG−ECU10は、エンジン2の出力トルクを減衰させていくことによって、エンジン2の運転状態が、駆動力を発生する駆動状態から車両1の慣性力等による駆動力を受ける被駆動状態に切り替わるエンジン2の出力トルク(以下、「駆動切替トルクTQex」という)を推定するようになっている。
ここで、駆動切替トルクTQexは、空調ユニット13の負荷(以下、「エアコン負荷」という)、エンジン2の冷却水の水温(以下、「冷却水温」という)を含む所定のパラメータに基づき推定されるようになっている。
具体的には、EG−ECU10のROMには、車速と、変速機構5に形成させた変速段と、空調ユニット13、オルタネータおよびオイルポンプ等の補機負荷と、エンジン2の冷却水温とに対して、駆動切替トルクTQexが予め実験により対応付けられたマップが格納されている。
EG−ECU10は、車速センサ92から得られる車両1の車速と、TM−ECU12から得られる変速機構5に形成させた変速段と、各補機の作動状態に応じた補機負荷と、水温センサ38から得られる冷却水温とに対して、マップに対応付けられた駆動切替トルクTQexを特定することにより、駆動切替トルクTQexを推定することができる。
また、EG−ECU10は、予め定められた第2減衰期間T2における所定の減衰率ΔTQ2と、第2減衰期間T2の長さL2とに基づいて、第2減衰期間T2の開始時のエンジン2の出力トルクと駆動切替トルクTQexとの差分となる微小トルクTQmを以下に示す数式によって算出するようになっている。
TQm=ΔTQ2×L2/2
時刻t1において、EG−ECU10は、エンジン2の出力トルクを駆動切替トルクTQexより予め定められた数N・m程度の微小トルクTQm分だけ高い開始トルクTQex+TQmを目標トルクとしてエンジン2の出力トルクを現在トルクTQcから減衰させるようになっている。
具体的には、EG−ECU10は、上述した時間制御マップにより設定された第1減衰期間T1の長さL1に応じた減衰率ΔTQ1で、エンジン2と駆動輪8L、8Rとの間に介在する動力伝達系の固有振動周期Tuの自然数倍の時間をかけて、エンジン2の出力トルクを現在トルクTQcから目標トルクTQt(本実施の形態では、開始トルクTQex+TQm)まで減衰させる出力トルク減衰制御を実行するようになっている。ここで、第1減衰期間T1で定められる減衰率ΔTQ1は、後述する第2減衰期間T2における減衰率ΔTQ2よりも高いものとされる。また、エンジン2と駆動輪8L、8Rとの間に介在する動力伝達系の固有振動周期Tuは、変速機構5に形成された変速段毎に予め実験により定められている。
本実施の形態において、EG−ECU10は、図5に示すように、エンジン2に対する点火タイミングを遅角側に変動させることにより、エンジン2の出力トルクを減衰させるようになっている。
また、EG−ECU10は、時刻t1で出力トルク減衰制御を実行し、エンジン2の出力トルクが時刻t2で目標トルクになると、第2減衰期間T2においては、エンジン2の出力トルクの減衰率を負にならない程度の減衰率ΔTQ2まで低下させるようになっている。つまり、エンジン2の運転状態が駆動状態から被駆動状態に切り替わるタイミングに合わせてエンジン2の発生トルクの傾きを小さくするよう、エンジン2の発生トルクを制御する。
この第2減衰期間T2においては、EG−ECU10は、駆動切替トルクTQexに対して微小トルクTQm分だけ高い開始トルクTQex+TQmから駆動切替トルクTQexに対して微小トルクTQm分だけ低い終了トルクTQex−TQmまで、エンジン2の出力トルクを減衰させるようになっている。
また、EG−ECU10は、時刻t2からエンジン2の出力トルクを減衰率ΔTQ2で減衰させ、エンジン2の出力トルクが時刻t3で終了トルクTQex−TQmになると、エンジン2に対する燃料供給を停止するときのエンジン2のトルクTQfcを目標トルクとして、エンジン2の出力トルクを減衰させる。
具体的には、EG−ECU10は、上述した時間制御マップにより設定された第3減衰期間T3の長さL3に応じた減衰率ΔTQ3で、エンジン2と駆動輪8L、8Rとの間に介在する動力伝達系の固有振動周期Tuの自然数倍の時間をかけて、エンジン2の出力トルクを終了トルクTQex−TQmから目標トルクTQfcまで減衰させる出力トルク減衰制御を実行するようになっている。ここで、第3減衰期間T3で定められる減衰率ΔTQ3は、上述した第2減衰期間T2における減衰率ΔTQ2よりも高いものとされる。また、エンジン2と駆動輪8L、8Rとの間に介在する動力伝達系の固有振動周期Tuは、変速機構5に形成された変速段毎に予め実験により定められている。
また、EG−ECU10は、時刻t3からエンジン2の出力トルクを減衰率ΔTQ3で減衰させ、エンジン2の出力トルクが時刻t4で目標トルクになると、燃料を噴射させないようにインジェクタ44を制御するようになっている。
このように、EG−ECU10は、第1減衰期間T1において出力トルク減衰制御を実行することにより、車両1にショックを生じさせずに、第2減衰期間T2においてエンジン2の出力トルクの減衰率が大幅に低下したことによって発生するしゃくりを抑制するように構成されている。なお、しゃくりとは、車両が前後方向に振動することをいう。
また、EG−ECU10は、第2減衰期間T2において、エンジン2の出力トルクの減衰率を負とならない程度まで大幅に低下させることにより、エンジン2の運転状態が駆動状態から被駆動状態に切り替わるときに動力伝達系に発生するショックを防止するように構成されている。
また、EG−ECU10は、第3減衰期間T3において出力トルク減衰制御を実行することにより、車両1にショックを生じさせずに、時刻t4でインジェクタ44による燃料の噴射を停止させることによって発生するしゃくりを抑制するように構成されている。
次に、図7を参照して、上述のように第1減衰期間T1および第3減衰期間T3の長さL1、L3を変更する理由について説明する。
本実施の形態において、第2減衰期間T2は、これまで述べたようにエンジン2の運転状態が駆動状態から被駆動状態に切り替わるときに動力伝達系に発生するショックを防止するために設けたものである。したがって、こうした駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングが、第2減衰期間T2内に収まらなければ、切り替わり時のショックを防止することができない。
駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングは、推定した駆動切替トルクTQexに基づき推定されている。具体的には、図7(a)に示すように、推定した駆動切替トルクTQexを示す太破線とエンジン2の出力トルクを示す太実線との交点(図中、Aで示す)が同切り替わりのタイミングとして推定されている。
ところが、図7(a)中、細実線で示す実際の駆動切替トルクは必ずしも推定した駆動切替トルクTQexと一致するとは限らず、図7(a)に示すように推定した駆動切替トルクTQexと実際の駆動切替トルクとの間にずれが生ずることがある。
例えば、空調ユニット13の作動時(エアコンON時)におけるエアコン負荷は、例えば冷媒の温度や圧力等を用いて適合定数で求められるが、圧力センサ107や冷媒温度センサ108等の製造時のばらつき等に起因して算出されるエアコン負荷に誤差が生じることがある。また、冷間時のエンジンフリクションは、エンジン2の冷却水温やエンジン油温を用いて適合定数で求められるが、オイル劣化に起因して粘度変化が生じたり、ユーザによりオイル種の変更等がなされると、算出されるエンジンフリクションと実際のエンジンフリクションとの間にずれが生じることがある。
このため、エアコンON時や冷間時等においては、駆動切替トルクTQexを推定する際の誤差が大きくなることがある。これにより、推定される駆動切替トルクTQexと実際の駆動切替トルクとの間にずれが生じてしまう。
このように、推定した駆動切替トルクTQexと実際の駆動切替トルクとの間にずれが生ずると、図7(a)に示すように駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングが第2減衰期間T2から外れてしまう。図7(a)に示す例では、実際の駆動切替トルクとエンジン2の出力トルクとの交点(図中、Bで示す)で示される同切り替わりのタイミングが第1減衰期間T1となってしまっている。
このとき、第1減衰期間T1では、エンジン2の出力トルクの減衰率ΔTQ1が比較的大きいため、このような比較的大きな減衰率ΔTQ1の下で駆動状態から被駆動状態への切り替わりが発生すると、運転者の乗り心地を悪化させるようなショックが発生してしまう。
ここで、図7(b)に示すように、駆動状態から被駆動状態への切り替わり時に発生するショックと、駆動状態から被駆動状態への切り替わり時の減衰率との間には、同切り替わり時におけるエンジン2の出力トルクの減衰率が大きいほどショックが大きくなる関係がある。
したがって、図7(a)中、Bで示すタイミングで駆動状態から被駆動状態への切り替わりが発生すると、図7(b)に示すように、そのときの減衰率ΔTQ1におけるショックが乗り心地を悪化させる程度の上限基準値(クライテリア)を超えてしまう。
一方、図7(a)中、Aで示すタイミングで駆動状態から被駆動状態への切り替わりが発生した場合には、図7(b)に示すように、そのときの減衰率ΔTQ2におけるショックは上限基準値(クライテリア)以下に抑えられている。
このように、駆動状態から被駆動状態への切り替わり時の減衰率が大きいと、発生するショックが上限基準値(クライテリア)を超えてしまう、つまり運転者の乗り心地を悪化させるようなショックが発生してしまうので、こうしたショックを抑制するために発生するショックが上限基準値(クライテリア)以下となるような減衰率に設定するのが望ましい。
そこで、本実施の形態では、第2減衰期間T2と比べて減衰率が比較的大きい第1減衰期間T1および第3減衰期間T3で駆動状態から被駆動状態への切り替わりが発生する場合には、これら第1減衰期間T1および第3減衰期間T3における減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を小さくするようにした。
具体的には、図8(b)に示すように、上述した第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立していない場合(図8(a)に示す場合)よりも小さくするようにした。なお、本実施の形態では、図8(b)に示すように第1減衰期間T1および第3減衰期間T3の長さL1、L3をそれぞれ図8(a)に示す長さL1、L3よりも長くすることで、減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を小さくするようにした。
また、第1条件(エアコン作動時)および第2条件(冷間時)は、上述したように推定される駆動切替トルクTQexと実際の駆動切替トルクとの間にずれが生じ易い状況を考慮して設けたものである。
また、変速機9の変速比が大きいとき、すなわち高変速比(低変速段)時は、ドライブシャフト6L、6Rにおけるトルク変化が低変速比(高変速段)時と比べて顕著に表れるため、これが原因で車両自体の振動が運転者に対してショックとして体感され易い。そこで、本実施の形態では、高変速比(低変速段)時には運転者のショックに対する感度が高いことを考慮して、第1条件および第2条件に加えて、高変速比時を第3条件として加えた。
次に、図9を参照して、EG−ECU10による出力トルク減衰動作について説明する。なお、図9に示すフローチャートが示す出力トルク減衰動作は、図5に示す時刻t1にスタートする。
まず、EG−ECU10は、時間制御マップに基づいて、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3の長さL1、L3を特定する(ステップS1)。具体的には、EG−ECU10は、上述した第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立しているか否かを判断し、時間制御マップを参照してL1_shortおよびL3_short、あるいはL1_longおよびL3_longを長さL1、L3として設定する。
EG−ECU10は、例えばA/C−ECU14から送信されるエアコン(A/C)スイッチのON/OFFを示す信号に基づき第1条件が成立しているか否かを判断でき、また水温センサ38から取得する冷却水温に基づき、第2条件が成立しているか否かを判断できる。さらに、EG−ECU10は、例えばシフトポジションセンサ94から取得したシフトポジションに基づき、第3条件が成立しているか否かを判断できる。
次いで、EG−ECU10は、現在のトルクTQcを推定し(ステップS2)、駆動切替トルクTQexを推定することにより、上述した算出式「TQm=ΔTQ2×L2/2」を用いて第1減衰期間T1における目標トルクTQex+TQmを算出する(ステップS3)。
そして、EG−ECU10は、第1減衰期間T1において、時間制御マップを参照して設定した長さL1の時間をかけて、エンジン2の出力トルクを開始トルクTQex+TQmまで減衰させる(ステップS4)。
続いて、EG−ECU10は、第2減衰期間T2において、長さL2の時間をかけて、減衰率ΔTQ2でエンジン2の出力トルクを終了トルクTQex−TQmまで減衰させる(ステップS5)。
次いで、EG−ECU10は、第3減衰期間T3において、時間制御マップを参照して設定した長さL3の時間をかけて、エンジン2に対する燃料供給を停止するときのエンジン2の出力トルクTQfcを目標トルクとしてエンジン2の出力トルクを減衰させる(ステップS6)。第3減衰期間T3が終了すると、EG−ECU10は、燃料を噴射させないようにインジェクタ44を制御し、エンジン2に対する燃料供給を停止する(ステップS7)。
以上のように、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、第1条件(エアコン作動状態)、第2条件(冷間時)、および第3条件(高変速比時)のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3におけるエンジン2の出力トルクの減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を、2以上の条件が成立していない場合よりも小さくする。これにより、第1条件ないし第3条件のいずれか2以上の条件が成立することにより駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングが第2減衰期間T2内から第1減衰期間T1内あるいは第3減衰期間T3内で発生する可能性が高い場合には、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3におけるエンジン2の出力トルクの減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を小さくすることができる。
したがって、駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングが第1減衰期間T1内あるいは第3減衰期間T3内で発生した場合であっても、トルク段差に起因したショックを防止することができる。
また、本実施の形態に係る内燃機関の制御装置は、第1条件ないし第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3の長さL1、L3を、少なくとも2以上の条件が成立していない場合よりも長くする。これにより、第1減衰期間T1および第3減衰期間T3の減衰率ΔTQ1、ΔTQ3を小さくすることができる。
なお、本実施の形態において、EG−ECU10は、エンジン2に対する点火タイミングを変動させることにより、エンジン2の出力トルクを減衰させるものとして説明したが、本発明において、EG−ECU10は、エンジン2に対する吸入空気量および点火タイミングの少なくとも一方を変動させることにより、エンジン2の出力トルクを減衰させるようにしてもよい。これにより、エンジン2の出力トルクの減衰率ΔTQを調整することができる。
また、本実施の形態においては、変速機9として多段の自動変速機を備えた車両に本発明に係る内燃機関の制御装置を適用した例を説明したが、本発明に係る内燃機関の制御装置は、変速機として無段変速機(例えば、ベルト式無段変速機)あるいは手動変速機(マニュアルトランスミッション)を備えた車両にも適用可能である。
また、本実施の形態において、FR車両に本発明に係る内燃機関の制御装置を適用した例を説明したが、本発明に係る内燃機関の制御装置は、FF(Front engine Front drive)車両に適用してもよく、四輪駆動車両に適用してもよい。
また、本実施の形態において、本発明に係る内燃機関としてガソリンを燃料とするガソリンエンジンを適用した例について説明したが、本発明に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを適用してもよい。
なお、本発明に係る内燃機関としてディーゼルエンジンを適用した場合には、EG−ECU10は、エンジン2に対する燃料噴射量を変動させることにより、エンジン2の出力トルクを減衰させるように構成する。
また、本実施の形態において、EG−ECU10は、エンジン2の機関回転数と、吸入空気量と、点火プラグ45に対する点火タイミングとに対して、エンジン2の出力トルクが対応付けられたマップに基づいて、エンジン2の出力トルクを推定するものとして説明した。
これに対し、本発明におけるEG−ECU10は、エンジン2の機関回転数と、吸入空気量と、点火タイミングとに加えて、排気管35内の排気ガスの一部を吸気管30内に還流するEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置におけるEGR率、水温センサ38から得られる冷却水温、および、VVT制御における位相角の少なくとも1つに対して、エンジン2の出力トルクが対応付けられたマップに基づいて、エンジン2の出力トルクを推定するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関の駆動状態から被駆動状態への切り替わり時における車両に対するショックを適切に抑制することができ、所定の条件成立時に内燃機関に対する燃料の供給を停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置に有用である。
1…車両、2…エンジン(内燃機関)、9…変速機、10…EG−ECU(出力トルク減衰手段,減衰率変更手段)、13…空調ユニット(エアコン)、14…A/C−ECU、38…水温センサ、94…シフトポジションセンサ、107…圧力センサ、108…冷媒温度センサ、T1…第1減衰期間、T2…第2減衰期間、T3…第3減衰期間、TQex…駆動切替トルク、ΔTQ1,ΔTQ2,ΔTQ3…減衰率、TQex+TQm…開始トルク、TQex−TQm…終了トルク

Claims (3)

  1. 内燃機関および変速機を備えた車両の予め定められた燃料カット実行条件が成立すると、前記変速機に対する前記内燃機関の出力トルクを減衰させてから前記内燃機関に対する燃料供給を停止する燃料カットを実行する内燃機関の制御装置において、
    前記燃料カットの実行条件が成立したときの前記出力トルクを初期トルクとして該初期トルクから前記出力トルクを減衰させる第1減衰期間と、前記出力トルクの減衰に伴う前記内燃機関の駆動状態から被駆動状態への切り替わりのタイミングを含むよう予め前記変速機の変速比に応じて設定された第2減衰期間と、前記内燃機関の出力トルクを前記内燃機関に対する燃料供給を停止するときのトルクまで減衰させる第3減衰期間とに分けて、前記内燃機関の出力トルクを減衰させるとともに、前記第2減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの減衰トルク幅に対して前記第1減衰期間および前記第3減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの減衰トルク幅を大きい値に設定する出力トルク減衰手段と、
    前記内燃機関の出力により駆動されるエアコンが作動状態であるという第1条件、前記内燃機関の冷間時であるという第2条件、および前記変速機における変速比が予め定められた所定の変速比よりも大きいという第3条件のうち2以上の条件が成立しているか否かを判断する判断手段と、
    前記2以上の条件が成立している場合には、前記2以上の条件が成立していない場合よりも前記第1減衰期間および前記第3減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの低減速度を小さくするよう、前記第1減衰期間および前記第3減衰期間における前記内燃機関の出力トルクの減衰率を前判断手段の判断結果に応じて変更する減衰率変更手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記減衰率変更手段は、前記第1条件ないし前記第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立している場合に、前記第1減衰期間および前記第3減衰期間の長さを、前記第1条件ないし前記第3条件のうち少なくとも2以上の条件が成立していない場合よりも長くすることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記出力トルク減衰手段は、前記内燃機関に対する点火タイミングおよび吸入空気量の少なくとも一方を変動させることにより前記内燃機関の出力トルクを減衰させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
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