JP5929589B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、上記画像形成装置としては、感光体ドラムの軸方向に沿ってLED等からなる発光素子を複数配列し、当該複数の発光素子から画像データに応じて出射される光束をロッドレンズアレイを介して感光体ドラムの表面に結像することにより、感光体ドラムの表面に画像露光を施す所謂“LEDプリントヘッド”と呼ばれる固体走査型の露光装置を用いたものがある。
上記固体走査型の露光装置は、感光体ドラムの軸方向に沿って、当該感光体ドラムの表面に対して予め定められた間隙を介して対向するように配置されているため、感光体ドラムの交換やメンテナンス等を行う際には、露光装置を感光体ドラムから離間した位置に移動させる必要がある。
このような露光装置の移動機構に関する技術としては、例えば、特開2008−143010号公報等に開示されたものが既に提案されている。
この特開2008−143010号公報に係る画像形成装置は、位置決め手段と露光部材との間で発生する撓みを低減することを目的として、像保持体を露光する露光部を有する露光部材と、露光部の光軸方向である第1の方向における露光部材と像保持体との距離を決める第1の位置決め手段と、像保持体の軸線の方向である第2の方向と第1の方向および第2の方向の双方に直交する第3の方向とにおける像保持体に対する露光部材の位置を決める第2の位置決め手段とを備え、第2の位置決め手段は、第1の位置決め手段よりも露光部材に近い位置で露光部材と像保持体との距離を決めるように構成したものである。
特開2008−143010号公報
ところで、この発明が解決しようとする課題は、露光部材を像保持体から離間させる機構を小型化することが可能な画像形成装置を提供することにある。
すなわち、請求項1に記載された発明は、像保持体と、
前記像保持体に露光を施す露光部材と、
前記露光部材の前記像保持体の軸方向に沿った両端部にそれぞれ設けられ、前記露光部材の光軸方向において前記像保持体との位置関係が定まっている支持部に対して当接する位置決め部材と、
前記露光部材の前記像保持体の軸方向に沿った一端部を前記露光部材の光軸方向に移動させることにより、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材よりも端部側を支点として前記露光部材を少なくとも前記露光部材の光軸方向に傾斜するように支持し、前記露光部材に設けられた各々の位置決め部材を前記支持部に対して接離させる接離手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載された発明は、前記接離手段は、
前記露光部材の前記像保持体の軸方向に沿った一端部を前記露光部材の光軸方向に移動させる移動手段と、
前記移動手段によって前記露光部材の一端部を前記露光部材の光軸方向に移動させた際に、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材よりも端部側と接触し、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材を前記支持部から離間させる支点となる支点部材と、
前記露光部材の前記支点部材よりも端部側を前記像保持体に向けて押圧する押圧部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載された発明は、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材は、その先端が曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載された発明は、前記支持部は、前記露光部材を傾斜させた状態で、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材との間に間隙を形成する傾斜面を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置である。この傾斜面は、露光部材の他端部に設けられた位置決め部材が当接する支持部の端部側に形成されている。
請求項1に記載された発明によれば、露光部材を像保持体から離間させる機構を小型化することができる。
請求項2に記載された発明によれば、露光部材の像保持体の軸方向に沿った他端部側に空間を設けることが可能となる。
請求項3に記載された発明によれば、位置決め部材と支持部とが干渉するのを回避することができる。
請求項4に記載された発明によれば、位置決め部材と支持部とが干渉するのを回避することができる。
この発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る画像形成装置の露光装置を示す構成図である。 LED回路基板32を示す平面構成図である。 カソードコモン型の自己走査型発光素子アレイチップを示す構成図である。 自己走査型発光素子アレイチップ上に形成される自己走査型発光素子アレイの等価回路を示す回路図である。 露光装置の接離装置を示す構成図である。 図6の要部を示す拡大図である。 露光装置の接離装置の動作を示す構成図である。 露光装置の接離装置の原理を示す模式図である。 露光装置の接離装置の動作を示す構成図である。 露光装置の接離装置の動作を示す構成図である。 露光装置の接離装置の動作を示す模式図である。 この発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形成装置としてのカラープリンタを示すものである。この画像形成装置1は、パーソナルコンピュータ(PC)2から送られてくる画像データをプリントするプリンタとしての機能以外に、画像読取装置3によって読み取られた図示しない原稿の画像を複写する複写機や、画像情報を送受信するファクシミリとしても機能するように構成されている。
画像形成装置1の本体1aの内部には、図1に示されるように、パーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置3等から送られてくる画像データに対して、必要に応じて、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の予め定められた画像処理を施す画像処理部4が配置されているとともに、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部5が設けられている。
そして、上記の如く画像処理部4で予め定められた画像処理が施された画像データは、同じく画像処理部4によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の画像データに変換され、次に述べるように、画像形成装置1の内部に設けられた画像出力部6によってフルカラー画像やモノクロ画像として出力される。
上記画像形成装置本体1aの内部には、図1に示されるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの作像装置(画像形成手段)7Y、7M、7C、7Kが画像形成装置本体1aの内部空間において1列に並べた状態となるよう配置されている。
これらの4つの作像装置7Y、7M、7C、7Kは、基本的に、形成する画像の色以外は同様に構成されており、図1に示されるように、大別して、図示しない駆動手段により矢印A方向に沿って予め定められた速度で回転駆動される像保持体としての感光体ドラム10と、この感光体ドラム10の表面を一様に帯電する一次帯電用の帯電ロール11と、当該感光体ドラム10の表面に各色に対応した画像を露光して静電潜像を形成するLEDプリントヘッド等からなる露光装置8と、感光体ドラム10上に形成された静電潜像を予め定められた色のトナーで現像する現像装置12と、感光体ドラム10の表面を清掃する清掃装置13とから構成されている。
感光体ドラム10は、接地処理される円筒状又は円柱状の基材の周面に感光材料からなる光導電性層(感光層)を有する像保持面を形成したものである。この感光体ドラム10は、図示しない回転駆動装置から動力が伝達されて矢印Aで示す方向に回転するように支持されている。
また、上記帯電ロール11としては、例えば、芯金の表面に合成樹脂やゴムからなり電気抵抗を調整した導電層を被覆した接触方式の帯電器が用いられ、この帯電ロール11の芯金には、予め定められた帯電バイアスが印加される。
上記露光装置8は、図1に示されるように、4つの作像装置7Y、7M、7C、7K毎にそれぞれ個別に配置されており、各作像装置7Y、7M、7C、7Kに設けられた露光装置8としては、後述するように、LED発光素子を予め定められたピッチで感光体ドラム10の軸方向に沿って直線状に配置したLED発光素子アレイと、当該LED発光素子アレイの各LED発光素子から出射された光を感光体ドラム10上にスポット状に結像するロッドレンズアレイとを備えたものが用いられる。また、上記露光装置8は、図1に示されるように、下方から感光体ドラム10上に画像を走査露光するように構成されている。
上記画像処理部4からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の作像装置7Y、7M、7C、7Kに個別に設けられた露光装置8Y、8M、8C、8Kに、各色に対応した画像データが順次出力され、これらの露光装置8Y、8M、8C、8Kから画像データに応じて出射された光束は、対応する感光体ドラム10の表面に走査露光され、画像データに応じた静電潜像が形成される。上記感光体ドラム10上に形成された静電潜像は、現像装置12Y、12M、12C、12Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。
上記各作像装置7Y、7M、7C、7Kの感光体ドラム10上に順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、各作像装置7Y、7M、7C、7Kの上方にわたって配置された無端ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト14上に、4つの一次転写ロール15Y、15M、15C、15Kによって順次多重に一次転写される。なお、感光体ドラム10の表面に残留したトナーは、清掃装置13によって除去される。
この中間転写ベルト14は、図1に示されるように、駆動ロール16と、背面支持ロール17と、張力付与ロール18等からなる複数の支持ロール間に一定の張力で掛け渡されており、図示しない定速性に優れた駆動モータによって回転駆動される駆動ロール16により、矢印B方向に沿って予め定められた速度で循環移動するように駆動される。上記中間転写ベルト14としては、例えば、可撓性を有するポリイミドやポリアミドイミド等の合成樹脂フィルムを無端ベルト状に形成したものが用いられる。上記中間転写ベルト14は、その下辺走行領域において、各作像装置7Y、7M、7C、7Kの感光体ドラム10Y、10M、10C、10Kと接触するように配置されている。
また、上記中間転写ベルト14には、図1に示されるように、当該中間転写ベルト14の上部走行領域の一端部に配置され、中間転写ベルト14上に一次転写されたトナー像を記録媒体21上に二次転写する二次転写手段としての二次転写ロール20が、背面支持ロール17によって張り渡された中間転写ベルト14の表面に接触するように配置されている。
上記中間転写ベルト14上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像は、図1に示すように、背面支持ロール17に中間転写ベルト14を介して接触する二次転写ロール20によって、記録媒体としての記録用紙21上に一括して二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙21は、鉛直方向の上方に位置する定着装置30へと搬送される。上記二次転写ロール20は、背面支持ロール17の側方に中間転写ベルト14を介して圧接しており、鉛直方向の下方から上方に搬送される記録用紙21上に、各色のトナー像を一括して二次転写するようになっている。
上記二次転写ロール20としては、例えば、ステンレス等の金属からなる芯金の外周に、導電剤を添加したゴム材料等の導電性弾性体からなる弾性体層を被覆したものが用いられる。
そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙21は、定着装置30によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール22によって装置本体1aの上端部に設けられた用紙排出部23上に画像面を下にした状態で排出される。
上記記録用紙21は、図1に示されるように、装置本体1a内の下部に配置された単一又は複数の給紙トレイ24から予め定められたサイズ及び材質のものが、給紙ロール25及び用紙分離搬送用のロール対26により一枚ずつ分離された状態で給紙され、レジストロール27まで一旦搬送されて停止される。そして、上記給紙トレイ24から供給された記録用紙21は、予め定められたタイミングで回転するレジストロール27によって中間転写ベルト14上のトナー像と同期した状態で二次転写位置へ送出される。上記記録用紙21としては、普通紙以外にも、表面又は表裏両面にコーティング処理が施されたコート紙等の厚紙なども供給可能となっており、コート紙からなる記録用紙21には、写真画像なども出力される。
トナー像の二次転写工程が終了した中間転写ベルト14の表面は、駆動ロール16の位置に設けられたベルト清掃装置28によって残留トナー等が除去されて、次の画像形成工程に備える。尚、図1中、29は、画像形成装置1の各部に電力を供給する主電源を示している。
図2は発光素子アレイとしての自己走査型発光素子アレイ(SLED:SELF−SCANNING LIGHT−EMITTING DEVICE)を用いたLED発光素子アレイプリントヘッドを示す構成図である。このLED発光素子アレイプリントヘッドは、固体走査型の露光装置8を構成するものである。
この固体走査型の露光装置8は、図2に示されるように、感光体ドラム10の軸方向に沿って長尺に形成された筐体31を備えており、当該筐体31の表面には、LED回路基板32が装着されている。また、このLED回路基板32の表面には、図3に示されるように、発光素子アレイとしての複数の自己走査型発光素子アレイチップ33が、長手方向に沿って一部が重なるように直線状に配列されており、これらの自己走査型発光素子アレイチップ33から出射された光束は、図2に示されるように、ロッドレンズアレイ34によって絞られ、感光体ドラム10の表面にドット形状に露光される。上記ロッドレンズアレイ34は、保持部材35に装着されており、当該保持部材35を介して板バネBによって固体走査型の露光装置8の筐体31に取り付けられている。
また、上記LED回路基板32には、図3に示されるように、複数の自己走査型発光素子アレイチップ33を画像情報に応じて発光させるための駆動回路36と、画像データを記憶する記憶素子37と、複数の自己走査型発光素子アレイチップ33に通電する電源回路38とが、自己走査型発光素子アレイチップ33の一端部に設けられている。さらに、上記LED回路基板32には、制御部5から画像データや制御信号が送られるワイヤーハーネス39が接続されている。
図4はカソードコモン型の自己走査型発光素子アレイチップ33の基本的な構成を示すものである。また、図5は自己走査型発光素子アレイチップ33上に形成される自己走査型発光素子アレイ41の等価回路を示す回路図である。ただし、カソードコモン型の自己走査型発光素子アレイチップに限定されるものではなく、他の方式の発光素子アレイを用いても良いことは勿論である。
この自己走査型発光素子アレイ41は、図4及び図5に示されるように、大別して、発光素子アレイ41の長手方向である走査方向に沿って直線状に配列された発光部42と、当該発光部42の発光素子アレイ41の長手方向と交差する幅方向に配設されたシフト部43とから構成されている。上記発光部42は、発光素子アレイ41の走査方向に沿って直線状に配列された複数(例えば、128個又は256個等)の発光サイリスタからなる発光素子としての書き込み用発光素子L1〜L128を備えている。これらの書き込み用発光素子L1〜L128は、カソードコモン型の発光サイリスタによって構成されており、カソード電極は、p型のウエハ基板の背面に形成された図示しない共通電極を介して接地されている。また、上記書き込み用発光素子L1〜L128のアノード電極には、書き込み信号φIが書き込みライン45及び抵抗R1を介して印加される。さらに、上記書き込み用発光素子L1〜L128のゲート電極は、シフト部13の対応するスイッチング素子T1〜T128のゲート電極に接続されている。
一方、上記シフト部43は、上述したように、書き込み用発光素子L1〜L128に対応して複数設けられた切替素子としてのスイッチング素子T1〜T128を備えている。これらのスイッチング素子T1〜T128は、例えば、カソードコモン型の発光サイリスタによって構成されており、カソード電極は、p型のウエハ基板の背面に形成された図示しない共通電極を介して接地されている。また、上記スイッチング素子T1〜T128のうち、偶数番目のスイッチング素子T2〜T128のアノード電極には、第1の転送用クロックパルスφ1が電流制限用抵抗R2及び切替用の信号線としての第1の転送ライン46を介して印加されているとともに、奇数番目のスイッチング素子T1〜T127のアノード電極には、第2の転送用クロックパルスφ2が電流制限用抵抗R3及び同じく切替用の信号線としての第2の転送ライン47を介して印加されている。さらに、上記スイッチング素子T1〜T128のゲート電極には、抵抗RL及び電源ライン48を介して電源電圧VGKが印加されている。また、隣接するスイッチング素子T1〜T127のゲート電極間には、番号の小さいスイッチング素子T1〜T127を向いた方向が順方向となるようにダイオードD1〜D128が介在されている。
なお、図4中、符号49〜52は書き込みライン45、第1及び第2の転送ライン46、47、電源ライン48に通電するための書き込み用、第1及び第2の転送用、電源用の電極パッドをそれぞれ示すものである。
次に、上記の如く構成される自己走査型発光素子アレイ41の動作について説明すると、この自己走査型発光素子アレイ41では、図5に示されるように、まず、スタートパルスφsをLレベル(約0V)にすると同時に第2の転送用クロックパルスφ2をHレベル(約2〜約4V)とし、スイッチング素子T1を第1の状態であるオン状態とする。その後、スタートパルスφsは直ぐにHレベルに戻される。
スイッチング素子T1がオン状態となると、スイッチング素子T1のゲート電極G1の電位は、電源ラインの電圧VGK(例えば、5V)から略0Vにまで低下する。したがって、書き込み信号φIの電圧が、書き込み用発光素子L1のpn接合の拡散電位(約1V)以上であれば、書き込み用発光素子L1を発光状態とすることができる。
次に、第1の転送用クロックパルスφ1の電圧をハイレベルとすると、スイッチング素子T2がオン状態となる。すると、上記スイッチング素子T2のゲート電極G2の電位は、電源ラインの電圧VGKである5Vからほぼ0Vにまで降下する。このスイッチング素子T2の電圧降下の影響は、ダイオードD2を介して右側に隣接するスイッチング素子T3のゲート電極G3に伝えられ、当該スイッチング素子T3のゲート電極G3の電位が約1V(ダイオードD2の順方向の立ち上がり電圧(拡散電位に等しい))となる。
これに対して、上記スイッチング素子T2の電圧降下の影響は、左側に隣接するダイオードD1に対しては、逆バイアス状態となるため、ダイオードD1のゲート電極G1への電位の接続は行われず、スイッチング素子T1のゲート電極G1の電位は5Vのままとなる。
ところで、書き込み用発光素子L1〜L128である発光サイリスタのオン電位は、ゲート電極Gの電位よりもpn接合の拡散電位(約1V)だけ高い電圧で近似することができる。したがって、書き込み用発光素子L1〜L128のアノード電極に印加される書き込み電圧φIを、当該オン電位よりも高く設定すれば、発光サイリスタはオン状態となり発光する。
ここで、書き込み用発光素子Lがオンしている状態で、第2の転送用クロックパルスφ2にハイレベル電圧を印加する。この第2の転送用クロックパルスφ2は、スイッチング素子T3とスイッチング素子T5に同時に加わるが、ハイレベル電圧の値を約2V(スイッチング素子T3をオンさせるために必要な電圧)以上でありかつ約4V(スイッチング素子T5をオンさせるために必要な電圧)以下に設定しておくと、スイッチング素子T3のみをオンとし、これ以外のスイッチング素子T5は、第2の状態であるオフのままにすることができる。
そして、第1の転送用クロックパルスφ1のハイレベル電圧を切ると、スイッチング素子T2がオフ状態となり、発光素子L2がオフとなるとともに、発光素子L3がオン状態となって、オン状態を転送させることができる。従って、2本の第1及び第2の転送用クロックパルスφ1、φ2のハイレベル電圧及びローレベル電圧を切り替えることにより、オン状態が転送されることになる。
いま、第1の転送用クロックパルスφ1の電圧がハイレベルで、スイッチング素子T2がオン状態であるとすると、ゲート電極G2の電位は、電源ラインの電圧VGK(ここでは5Vと想定する)からほぼ0Vにまで低下する。したがって、書き込み信号φIの電圧が、pn接合の拡散電位(約1V)以上であれば、書き込み用発光素子L2を発光状態とすることができる。
これに対して、スイッチング素子T1のゲート電極G1は約5Vであり、スイッチング素子T3のゲート電極G3は約1Vとなる。したがって、発光素子L1の書き込み電圧は約6V、発光素子L3の書き込み電圧は約2Vとなる。そのため、発光素子L2のみに書き込める書き込み信号φIの電圧は、1〜2Vの範囲となり、書き込み信号φIの電圧を1〜2Vとすることにより、発光素子L2のみを発光させることができる。
発光素子L2がオン、すなわち発光状態となると、発光素子L2の発光強度は、書き込み信号φIに流す電流量で決められ、任意の強度にて画像書き込みが可能となる。
また、発光強度を次の発光素子Lに転送するためには、書き込み信号φIラインの電圧を一旦0Vまで低下させて、発光している発光素子L2を一旦オフにしておく必要がある。
このように、自己走査型発光素子アレイ11は、第1及び第2の転送用クロックパルスφ1、φ2の電圧、及び書き込み信号φIラインの電圧を切り替えることで、予め定められた解像度に応じて直線状に配列された書き込み用発光素子L1〜L128を順次走査して発光させることができる。
<画像形成装置の特徴部分の構成>
図6はこの実施の形態1に係る露光装置の取付構造を示す構成図である。なお、図6においては、図面左側が画像形成装置1の正面側であり、感光体ドラム構成部品(モジュール)が着脱操作される側である。また、図面右側が画像形成装置1の背面側であり、感光体ドラム等を回転駆動する駆動モータからの駆動が伝達される側である。この実施の形態では、感光体ドラムの軸方向をZ方向、露光装置の光軸方向をY方向、感光体ドラムの軸方向Z及び、露光装置の光軸方向Yと直交する方向をX方向(図面に垂直な方向)とする。
感光体ドラム10は、図6に示されるように、感光体ドラム10を回転自在に支持する構造体を含めた感光体ドラム構成部品(モジュール)60に装着されている。この感光体ドラム構成部品60は、感光体ドラム10と、感光体ドラム10が固定された回転軸61と、回転軸61の両端部をそれぞれ回転自在に支持するよう画像形成装置本体1aの正面側及び背面側に配置された軸受部材62、63と、軸受部材62、63が取り付けられた正面側及び背面側の枠体64、65と、正面側の軸受部材62の先端部に設けられ、感光体ドラム構成部品60の正面側の部分を画像形成装置本体1aに位置決めするための位置決め板66とを備えるように構成されている。尚、図6等において、便宜上、感光体ドラム構成部品60の外側の部材にハッチングが入っているが、感光体ドラム構成部品60の着脱及び画像形成装置の動作に支障がないものである。
感光体ドラム構成部品60は、図示しない案内部材によって画像形成装置本体1aの正面側に引き出し自在に装着されている。感光体ドラム構成部品60の正面側は、画像形成装置本体1aの正面側フレーム67に正面に向けて突出した状態で設けられた位置決め部材68に、位置決め板66に設けられた位置決め孔69を挿入させることによって位置決めされ、図示しない固定手段によって固定される。また、感光体ドラム構成部品60の背面側は、軸受部材63及び回転軸61の端部が、画像形成装置本体1aの背面側フレーム70に位置決めされた状態で、当該背面側フレーム70に形成された挿入口71を介して背面側に突出している。
上記感光体ドラム構成部品60の下方には、固体走査型の露光装置8が感光体ドラム10の軸方向(軸線方向)に沿って平行に配置されている。ここで、軸線とは、感光体ドラム10の回転軸61の中心を通る中心線をいう。露光装置8の筐体31には、その感光体ドラム10の軸方向に沿った両端部に、感光体ドラム10と露光装置8との距離を決める位置決め部材の一例としての位置決めピン72、73が、感光体ドラム10側に向けて突出した状態で設けられている。これらの位置決めピン72、73は、感光体ドラム構成部品60の正面側及び背面側の軸受部材62、63と一体的に設けられた支持部材74、75の支持部74a、75aに当接して支持されることにより、感光体ドラム10と露光装置8との距離を予め定められ値に設定するものである。なお、上記位置決めピン72、73が当接する支持部74a、75aは、感光体ドラム構成部品60に限らず、感光体ドラムに対する位置を決めることができるものであれば良く、現像装置12のハウジング等に設けても良い。ここで、露光装置8の感光体ドラム10の軸方向に沿った両端部とは、直線状に配列された発光素子アレイの軸方向に沿った外側であれば良い。
上記位置決めピン72、73の先端部72a、73aは、図7に示されるように、アール形状や半球面形状等の曲面形状に形成されており、感光体ドラム構成部品60の支持部材74、75の支持部74a、75aとの接触面積を小さくすることによって、当該支持部材74、75の支持部74a、75a、特に画像形成装置本体1aの背面側に配置された支持部材75の支持部75からの離間が容易となるよう構成されている。
また、画像形成装置本体1aの背面側に配置された支持部材75は、図7に示されるように、その支持部75aの背面側に傾斜面75a’が形成されており、後述するように、固体走査型の露光装置8を傾斜させた状態で、位置決めピン73との間に間隙を形成するよう構成されている。
ところで、この実施の形態では、露光装置8を感光体ドラム構成部品60に対して接離するための接離手段としての接離装置100が、露光装置8の感光体ドラム10の軸方向に沿った一端部としての正面側の端部を感光体ドラム10に対して接離する方向に移動させることにより、露光装置8の他端部としての背面側の端部に設けられた位置決めピン73よりも端部側を支点として露光装置8を傾斜自在に支持し、露光装置8に設けられた各々の位置決めピン72、73を感光体ドラム10側の支持部材74、75の支持部74a、75aに対して接離させるように構成されている。
上記感光体ドラム構成部品60の正面側端部の下方には、図6に示されるように、露光装置8の感光体ドラム10の軸方向に沿った一端部としての正面側の端部を、感光体ドラム10に対して接離する方向に移動させる移動手段としての移動装置80が配置されている。移動装置80は、画像形成装置本体1a側の図示しない部材に回動軸81を中心にして回動自在に取り付けられた操作桿82と、画像形成装置本体1aに対して図示しない案内部材を介して前後方向に沿って移動自在に装着された移動部材83とを備えている。操作桿82の回動軸81には、ギア84が回転自在に装着されており、操作桿82を回動させるときにギア84を回転させる機構が組み込まれている。一方、上記移動部材83の上端面には、正面側から中間部にわたって操作桿71のギア84と噛み合わされる図示しないラックギアが設けられている。
また、上記移動部材83の背面側の端部には、凹所86が設けられており、当該凹所86の内部には、露光装置8の正面側の端部を感光体ドラム10に対して接離する方向に移動させるための昇降片87が配置されている。昇降片87には、その正面側から背面側へ向けて高くなるよう傾斜した傾斜面88が形成されているとともに、当該傾斜面88の背面側端部には、傾斜面88の上端部に連続して平坦部89が設けられている。上記昇降片87は、露光装置8が当接していない状態で、凹所86の底部に収容された第1の押圧部材の一例としてのスプリング90によって、傾斜面88の先端部が移動部材83の表面と同じ高さか又は若干下方に位置するよう支持されている。
露光装置8の筐体31の裏面側には、その先端部に移動装置80の移動部材83の動きを露光装置筐体31に伝達するための伝達部材の一例としての伝達ピン91が下方へ向けて突出した状態で設けられている。なお、伝達ピン91の先端部は、アール形状や半球面形状等の曲面形状に形成されており、移動部材83の昇降片87との接触面積を小さくすることによって接触抵抗を小さくして移動を容易としている。露光装置8の動作位置においては、図6に示されるように、移動装置80の移動部材83が画像形成装置本体1aの正面側の端部に移動して、移動部材83の傾斜片87の平坦部89に伝達ピン91の下端部が当接しており、露光装置8は、移動部材83のスプリング90によって上方に押圧されて、位置決めピン72が感光体ドラム構成部材60側の支持部材74の支持部74aに当接した状態となっている。
画像形成装置本体1aの背面側フレーム70には、図7に示されるように、露光装置筐体31の背面側の端部を画像形成装置本体1aの背面側に突出させるための開口部92が設けられている。開口部92は、例えば、露光装置8の筐体31が上下方向に沿って移動自在な幅を有し、かつ、露光装置8の筐体31に設けられた位置決めピン72、73が感光体ドラム構成部品60側の支持部材74、75の支持部74a、75aに当接した状態で、露光装置筐体31の上端面と開口部92の上端縁92aとの間に、予め定められた間隙95が形成されるように形成されている。この開口部92の上端縁92aは、後述するように、露光装置8の正面側が低くなるよう傾斜させた際に、露光装置筐体31の背面側端部31bの上端面が当接することにより支点としての役割を果たす支点部材を構成している。
この実施の形態では、露光装置8の動作位置において、露光装置筐体31の位置がXYZ方向において予め定められた位置となるように規定する必要がある。露光装置8の光軸方向であるY方向の位置は、露光装置8の筐体31に設けられた位置決めピン72、73と感光体ドラム構成部品60側の支持部材74、75の支持部74a、75aとによって確保されている。また、感光体ドラムの軸方向であるZ方向の位置は、例えば、支点部材としての開口部92の上端縁92aと当接する露光装置8の筐体31に凹溝等を設けることにより、開口部92の上端縁92aと露光装置8の筐体31との位置関係を規定することで確保することができる。また、露光装置筐体31の背面側の端部に当該露光装置筐体31の背面側に押圧するとともに、露光装置筐体31の背面側の端部を突き当てる部材を設けることによって規定することが可能である。さらに、露光装置の光軸方向及び感光体ドラムの軸方向と直交する方向であるX方向の位置は、露光装置8の筐体31の上下方向への移動を許容しつつ、開口部92の幅を露光装置8の筐体31の幅と等しくなるように規定することにより確保することができる。また、露光装置8が感光体ドラム側に近接した状態では、露光装置8が感光体ドラム10の軸線と平行に近い状態となるため、特開2008−143010号公報に開示されているように、X方向及びXZ方向の位置を規制する規制部材を別途設けても良い。
また、画像形成装置本体1aの背面側フレーム70には、開口部92の下方において背面側に突出するよう保持板93が設けられている。この保持板93には、第2の押圧部材としての圧縮スプリング94の下端部が保持されているとともに、当該圧縮スプリング93の上端部は、露光装置筐体31の背面側端部31bの下面に当接しており、露光装置筐体31の背面側の端部31bは、感光体ドラム10側に向けて押圧されている。なお、上記露光装置筐体31の背面側の端部31bは、上方からスプリングによって引っ張ることにより、感光体ドラム10側に向けて押圧するように構成しても良い。
露光装置8の動作位置において、露光装置筐体31の背面側の端部31bは、図6に示されるように、背面側フレーム70に設けられた圧縮スプリング94によって上方に押圧されて背面側の位置決めピン73が、感光体ドラム構成部品60側の支持部材75の支持部75aに当接している。
この状態では、図7に示されるように、露光装置筐体31の背面側の端部31bが支点部材92aから離間しており、露光装置筐体31の背面側の端部31bと支点部材92bとの間には、予め定められた間隙95が形成されている。
<画像形成装置の特徴部分の動作>
次に、この実施の形態において、感光体ドラム10の交換やメンテナンス等を行う際に、固体走査型の露光装置8を感光体ドラム構成部品60に対して接離する方向に移動させ、露光装置8の位置決めピン72、73を感光体ドラム構成部品60の支持部材74、75の支持部74a、75aに対して接離させる場合の動作について説明する。
露光装置8の位置決めピン72、73を感光体ドラム構成部品60の支持部材74、75の支持部74a、75aから離間させるには、図8に示されるように、移動装置80の操作桿82を正面側(図中、左側)に倒すように回動する。こうすることにより、操作桿82の下端部に設けられたギア84が同時に回動し、当該ギア84が噛み合わされている図示しないラックギアを介して移動部材83が画像形成装置本体1aの背面側(図8中、右側)に移動する。
これに伴って、移動部材83の背面側に取り付けられた昇降片87も背面側に向けて移動し、当該昇降片87の平坦部89に当接していた露光装置筐体31の伝達ピン91は、平坦部89から傾斜面88に沿って下方へ移動し、移動部材83の上端面に当接して停止する。
そのため、露光装置筐体31の正面側の端部31aは、伝達ピン91の移動に伴って下方に移動する。その結果、露光装置筐体31の正面側の端部31aは、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部材74の支持部74aに当接した位置決めピン72の先端が支持部74aから離間する。これに対して、露光装置筐体31の背面側の端部31bは、図12に示されるように、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部材75の支持部75aに当接した位置決めピン73の先端を支点として、圧縮スプリング94の押圧力によって押し上げられるが、露光装置8の傾斜角度が一定の角度を超えると、露光装置筐体31の背面側の端部31bが支点部材92aと当接する。すると、露光装置8の筐体31は、支点部材92aと当接する背面側の端部31bを新たな支点として傾斜し、露光装置筐体31の背面側の端部31bに配置された位置決めピン73の先端が、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部材75の支持部75aから離間する。
このとき、露光装置筐体31の背面側の端部31bに配置された位置決めピン73の先端が、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部75aから離間する条件は、次のようにして求めることができる。
図9は露光装置8の筐体31が位置決めピン73の先端を支点として傾斜した状態を模式的に示したものである。
いま、正面側の露光装置筐体31の移動量(X)は、図9に示されるように、位置決めピン73の先端で構成される支点を基準にして相似形状となるため、背面側の支点部材92aとの間隙95の距離をZとした場合、支点から支点部材92aまでの水平な距離aに対して、支点から露光装置筐体31の正面側の端部までの距離が距離aのY倍であると仮定する。
すると、正面側の露光装置筐体31の移動量(X)は、X=Z×Yで与えられる。このときの角度Θは、tanΘ=Z/a、Θ=(AtanZ/a)×180/πと表わすことができる。
いま、背面側の支点部材92aとの間隙95の距離Zを1mm、aを15mm、Yを20とした場合、正面側の露光装置筐体31の移動量(X)は、X=Z×Y=20mm程度となる。したがって、正面側の露光装置筐体31の端部31aを20mm以上にわたって下方に移動させれば、露光装置筐体31の背面側の端部31bに配置された位置決めピン73の先端を、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部材75の支持部75aから離間させることができることになる。
また、背面側の支点部材92aとの間隙95の距離Zを0.5mmに設定した場合には、正面側の固体走査型露光装置8の移動量(X)は、X=Z×Y=10mm程度となり、10mm以上にわたって下方に移動させれば、固体走査型露光装置8の背面側の端部8bに配置された位置決めピン93の先端を、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部材75の支持部75aから離間させることができることが判る。
このように、露光装置筐体31の正面側及び背面側の端部31a、31bに配置された位置決めピン72、73の先端を、感光体ドラム構成部品60の背面側に位置する支持部材74、75の支持部74a、75aから離間させた後に、図10に示されるように、感光体ドラム構成部品60を画像形成装置本体1aの正面側に引き出すことが可能となる。
そして、感光体ドラム構成部品60に装着された感光体ドラム10の交換作業やメンテナンス等が終了した後、感光体ドラム構成部品60を画像形成装置本体1aの内部に押し込むことにより、感光体ドラム構成部品60を画像形成装置本体1aの適正な位置に装着する。
その後、図11に示されるように、移動装置80の操作桿82を背面側(図中、左側)に向けて起立させるように回動する。こうすることにより、操作桿82の下端部に設けられたギア84が同時に回動し、当該ギア84が噛み合わされている図示しないラックギアを介して移動部材83が画像形成装置本体1aの正面側(図11中、左側)に移動する。こうすることによって、露光装置8の伝達ピン91は、離間時とは逆に移動部材83の上端面から傾斜面88に沿って上方へ移動し、平坦面89に当接した状態で停止する。
これに伴って、露光装置8は、その背面側に設けられた位置決めピン73の先端が感光体ドラム構成部品60の支持部材75の支持部75aに当接し、位置決めピン73の先端を支点として感光体ドラム10の軸線と平行になるように移動して、最後にその正面側に設けられた位置決めピン72の先端が感光体ドラム構成部品60の支持部材74の支持部74aに当接し、感光体ドラム10の軸線と平行な動作位置に復帰する。
このように、上記実施の形態では、露光装置8を感光体ドラム構成部品60に対して接離するための接離装置100が、露光装置8の感光体ドラム10の軸方向に沿った正面側の端部が低く背面側の端部が高くなるように、露光装置8の背面側の端部に設けられた位置決めピン73よりも端部側を支点として露光装置8を傾斜させるように支持し、露光装置8に設けられた各々の位置決めピン72、73を感光体ドラム構成部品60側の支持部材74、75の支持部74a、75aに対して接離させるように構成されており、接離装置100の構成を簡略化かつ小型化することができる。
そのため、図10に示されるように、固体走査型露光装置8の下方の背面側に空いた大きな空間101を形成することができ、当該空間101に固体走査型露光装置8のワイヤーハーネス39を収容することが可能となる。その結果、固体走査型露光装置8のワイヤーハーネス39を固体走査型露光装置8の下方に位置する空間101を介して配置することができ、ワイヤーハーネス39を配置する長さを短縮することが可能となる。
これに対して、従来の画像形成装置では、固体走査型露光装置8を感光体ドラム10の軸線と平行に保持した状態で感光体ドラム10から接離する方向に移動させていたため、固体走査型露光装置8の下方に位置する空間は、固体走査型露光装置8を感光体ドラム10に対して接離するための機構で占められていた。
[実施の形態2]
図13はこの発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要部を示す構成図である。
この実施の形態2では、露光装置8の背面側に位置する位置決めピン73を感光体ドラム構成部品60の支持部材75の支持部75aからより一層確実に接離させるため、画像形成装置本体1aの背面側フレーム70の一部としての下端部70aを、画像形成装置本体1aの背面側に突出した状態で配置し、当該画像形成装置本体1aの背面側に突出した背面側フレーム70に、支点部材を構成する開口部92を設けるように構成したものである。
このように構成することにより、開口部92の上端縁92aで構成される支点から位置決めピン73までの水平距離aを大きくとることができ、露光装置筐体31の背面側の端部31bが開口部92の上端縁92aに当接した際に、位置決めピン73が下方へ移動する量を大きくとることができ、露光装置8の背面側に位置する位置決めピン73を感光体ドラム構成部品60の突当部材75からより一層確実に接離させることが可能となる。
1a:画像形成装置本体、8:露光装置、31:露光装置の筐体、80:移動装置、72、73:位置決めピン、74a、75a:支持部、92:開口部、92a:支点部材、94:スプリング、100:接離装置。

Claims (4)

  1. 像保持体と、
    前記像保持体に露光を施す露光部材と、
    前記露光部材の前記像保持体の軸方向に沿った両端部にそれぞれ設けられ、前記露光部材の光軸方向において前記像保持体との位置関係が定まっている支持部に対して当接する位置決め部材と、
    前記露光部材の前記像保持体の軸方向に沿った一端部を前記露光部材の光軸方向に移動させることにより、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材よりも端部側を支点として前記露光部材を少なくとも前記露光部材の光軸方向に傾斜するように支持し、前記露光部材に設けられた各々の位置決め部材を前記支持部に対して接離させる接離手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記接離手段は、
    前記露光部材の前記像保持体の軸方向に沿った一端部を前記露光部材の光軸方向に移動させる移動手段と、
    前記移動手段によって前記露光部材の一端部を前記露光部材の光軸方向に移動させた際に、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材よりも端部側と接触し、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材を前記支持部から離間させる支点となる支点部材と、
    前記露光部材の前記支点部材よりも端部側を前記像保持体に向けて押圧する押圧部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材は、その先端が曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記支持部は、前記露光部材を傾斜させた状態で、前記露光部材の他端部に設けられた位置決め部材との間に間隙を形成する傾斜面を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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