JP5929525B2 - 監視通知システム,及び異常通知の禁止解除方法 - Google Patents

監視通知システム,及び異常通知の禁止解除方法 Download PDF

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Description

本発明は、対象物を監視した結果を出力する監視通知システム、及び監視通知システムにおける監視結果の出力の禁止を解除する異常通知の禁止解除方法に関する。
従来、自車両の周辺に存在する物体を検出する物体検出装置と、規定された電圧の電力を物体検出装置に対して供給する電源回路とを備えた車載システム(監視通知システム)が知られている。
車載システムを構成する物体検出装置として、ミリ波帯域の電波をレーダ波として送受信する高周波回路と、高周波回路にてレーダ波を送受信した結果に基づいて物体を検出する信号処理回路と、高周波回路における異常の有無を繰り返し監視する異常監視回路とを備えたレーダ装置が知られている(特許文献1参照)。レーダ装置が備える信号処理回路では、一般的に、異常監視回路から取得した監視結果を、他の車載装置(例えば、ECU(Electronic Control Unit))に対して出力する。
車載システムにおいては、一般的に、図4に示すように、イグニッションスイッチがオンされると(図中:t1)、車載バッテリから電源回路に対して電力IGが供給される。電力IGの電圧(いわゆる、バッテリ電圧)は、予め規定された規定電圧Vstとなるまでの期間は時間進行に沿って上昇し、規定電圧Vstにて定常状態となるまでに時間を要する。
そして、電力IGの電圧が、予め規定された閾値ThV1を上回ると(図中:t2)、電源回路は、物体検出装置への負電圧の電力(図中:供給負電圧)を供給開始する。この負電圧の電力が、予め規定された閾値ThV2を下回ると(図中:t3)、電源回路は、正電圧の電力(図中:供給正電圧)を物体検出装置に供給開始する。
このとき、物体検出装置の高周波回路に対して電源回路から供給される電力の電圧(即ち、負電圧,正電圧)は、電力IGの電圧と同様、定常状態となるまでの間は時間進行に沿って変化し、定常状態となるまでに時間を要する。
ところで、異常監視回路では、電源回路から高周波回路に供給される電力の電圧を、予め規定された閾値と比較した結果や、高周波回路における温度を閾値と比較した結果に従って、高周波回路における異常の有無を監視している。イグニッションスイッチがオンされてから電源回路の動作状態が安定するまでの間には、高周波回路に対して電源回路から供給される電力の電圧が定常状態とならず、異常監視回路では、高周波回路が正常に動作しているにも拘わらず、高周波回路に異常が生じているものと誤った結果を監視結果としてしまう可能性がある。
このため、電源回路から物体検出装置への電力供給が開始された直後に、異常監視回路での誤った監視結果が他の車載装置に対して出力されないように、信号処理回路において、異常監視回路からの監視結果の他の車載装置への出力を禁止することがなされている。
このような信号処理回路おいて、異常監視回路での監視結果の出力を禁止する期間は、基準開始タイミングから、規定された時間長(図4中:Th )が経過するまでの期間(図4において、ダイアグマスク解除信号がハイレベルに切り替わるまでの期間)である。なお、基準開始タイミングとは、電源回路が供給する電力における負電圧が閾値Thv2以下となったタイミング(図4中:t)である。
特開2005−227030号公報
従来の車載システムにおいて、電圧値は、A/D変換器を介して信号処理回路に入力されることが一般的であり、基準開始タイミングとなったか否かを判定するための負電圧も、A/D変換器を介して信号処理回路に入力される。
車載システムでは、一般的に、基準開始タイミングとなったか否かの判定を含む各種判定に用いる閾値の範囲は、信号や電力に外乱が重畳する可能性を考慮して、広く設定する必要があると共に、互いに重畳しないように設定する必要がある。
一方で、監視通知システムにおいては、消費電力の低減が求められている。消費電力の低減を実現する方法として、電源回路からレーダ装置に対して供給する電力の電圧の絶対値を小さくすることが考えられる。しかしながら、車載システムに用いられるA/D変換器は、振動や熱に強いことなどが要求され、検出精度が高いものを用いることは困難である。このため、レーダ装置に供給する電力の電圧を低減する方法では、各種判定に用いる閾値の範囲の設定が困難となり、各種の判定の精度が低下するという問題がある。
つまり、監視通知システムにおいては、監視回路が監視すべき対象物に対して電源回路から電力の供給を開始した直後に、信号処理回路において、異常監視回路での監視結果を他の車載装置に対して出力することを禁止しつつ、電源回路から対象物に供給する電力の電圧を低下させることが困難であるという問題があった。
そこで、本発明は、監視通知システムにおいて、監視回路が監視すべき対象物に対して電源回路から電力の供給を開始した直後に、信号処理回路において、異常監視回路での監視結果を他の車載装置に対して出力することを禁止しつつ、電源回路から対象物に供給する電力の電圧を低下させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の監視通知システムは、電源手段と、監視手段と、制御手段とを備える。
電源手段は、起動指令が入力されると電力の供給を開始する。監視手段は、電源手段から電力の供給が開始されると、規定された対象物における異常の有無を繰り返し監視する監視処理を実行すると共に、監視処理の結果を出力する。制御手段は、対象物及び監視手段を制御し、監視手段における監視処理の結果、対象物に異常が生じていることを表している場合、異常通知を外部に対して出力する。制御手段は、さらに、規定された規定条件を満たす間、異常通知の出力を禁止する。
そして、本発明における監視手段では、電源手段が電力の供給を開始した供給開始タイミングから、予め規定された時間長が経過すると、解除出力手段が、対象物及び当該監視手段の動作が安定した状態であることを表すリセット解除信号を制御手段に出力する。
さらに、本発明における制御手段では、解除出力手段からのリセット解除信号が入力されてから、規定された時間長が経過するまでの期間を規定条件とする。このため、制御手段は、リセット解除信号が入力されてから該時間長が経過した後は、監視手段における監視処理の結果、対象物に異常が生じていることを表している場合には、異常通知を外部に対して出力する。
本発明の監視通知システムによれば、従来の車載システムと異なり、異常通知の出力禁止を解除するトリガー条件を、リセット解除信号が入力されたこととすることができる。
よって、監視通知システムにおける制御手段は、監視回路が監視すべき対象物に対して、電源回路からの電力供給を開始した直後に、その電源回路からの供給電力の電圧を監視する必要が無い。この結果、本発明の監視通知システムによれば、制御手段における基準開始タイミングとなったか否かの判定に用いる閾値を無くすことができる。
したがって、本発明の監視通知システムによれば、電源回路から対象物に対して供給する電力の電圧を低下させることができ、対象物の省電力化を実現できる。
換言すれば、本発明によれば、監視手段が監視すべき対象物に対して電源手段から電力供給を開始した直後に、制御手段において、監視手段での監視結果を他の車載装置に対して出力することを禁止しつつ、電源手段から対象物に供給する電力の電圧を低下させることができる。
また、本発明は、監視通知システムにおける異常通知の禁止解除方法としてなされていても良い。
本発明が異常通知の禁止解除方法としてなされている場合、監視通知システムは、電源手段と、監視手段と、制御手段とを備え、制御手段では、対象物及び監視手段の動作が安定した状態であることを表すリセット解除信号が、解除出力手段から入力されてから、規定された時間長が経過するまでの期間を規定条件とすれば良い。
このような禁止解除方法によれば、監視通知システムと同様の効果を得ることができる。
本発明が適用された監視通知システムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態におけるレーダ装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態の監視通知システムにおけるタイミングチャートである。 従来の監視通知システムにおけるタイミングチャートである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
〈監視通知システム〉
図1に示すように、監視通知システム1は、自動車に搭載して用いられるシステムである。この監視通知システム1は、レーダ装置20と、電源I/F回路60とを備え、少なくとも、レーダ装置20の動作状況を監視して、監視通知システム1以外に自車両に搭載された装置である外部装置に出力するシステムである。
レーダ装置20は、高周波回路25と、信号処理回路50と、温度検知部58とを備えた、FMCW方式のいわゆるミリ波レーダ装置である。レーダ装置20では、レーダ波を送信し、該レーダ波が反射されることで生じた反射波(以下、到来波とも称す)を受信して、該レーダ波を反射した物標に関する情報(以下、物標情報とする)Iobを生成する。そして、レーダ装置20は、生成した物標情報Iobや、レーダ装置20の動作状況を監視した結果(以下、状況監視結果と称す)Ireを外部装置に出力する。
本実施形態における物標とは、物体において、レーダ波を反射したポイントを表すものである。レーダ装置20では、通常、1つの物体を1つの物標として検出する。また、本実施形態における物標情報Iobは、検出した物標までの自車両からの距離と、予め規定された基準軸に対して物標が存在する方位(即ち、角度、以下、到来方位と称す)と、自車両と物標との間の相対速度とを少なくとも含むものである。
本実施形態における監視通知システム1には、走行支援電子制御装置(以下、走行支援ECUとする)10や、ブレーキ電子制御装置(ブレーキECU)、エンジン電子制御装置(エンジンECU)、シートベルト電子制御装置(シートベルトECU)等が、外部装置として接続されている。
走行支援ECU10は、少なくともROM、RAM、CPUを備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、少なくとも通信バスを介して通信を行うためのバスコントローラを備えている。また、走行支援ECU10には、図示しない警報ブザー、モニター、クルーズコントロールスイッチ、目標車間設定スイッチ等が接続されている。
つまり、走行支援ECU10は、レーダ装置20からの物標情報Iobや状況監視結果Ireに基づいて、自車両の走行を支援する走行支援制御を実行する。走行支援制御としては、例えば、先行車両と自車両との車間距離を予め設定された距離に保持するアダプティブクルーズ制御や、自車両と先行車両との車間距離が予め設定された距離以下となると、警告を出力したり、シートベルトを巻き取ったりするプリクラッシュセーフティ制御がある。
〈電源I/F回路〉
電源I/F回路60は、車載バッテリ5から供給される電力IGを変換した電力V1,V2,V3,V4をレーダ装置20に供給する。さらに、電源I/F回路60は、レーダ装置20にて生成した物標情報Iob及び状況監視結果Ireを、少なくとも走行支援ECU10に出力する。
それらを実現するために、電源I/F回路60は、車両接続コネクタ(CNT)62と、通信IC64と、スイッチング回路66と、統合電源回路68とを備えている。
車両接続CNT62は、走行支援ECU10や車載バッテリ5が接続されるコネクタ(Connector)である。車載バッテリ5は、自動車に搭載される周知の蓄電池である。この車載バッテリ5は、イグニッションスイッチがオンされると、自車両に搭載された各種装置に電力IGの供給を開始する。電力IGの電圧は、予め規定された規定電圧Vst(例えば、12[V])となるまでの期間は時間進行に沿って上昇し、規定電圧Vstにて定常状態となるまでに時間を要する(図3参照)。
通信IC64は、レーダ装置20にて生成した物標情報Iob及び状況監視結果Ireを、車両接続CNT62を介して走行支援ECU10に出力する。この通信IC64が車両接続CNT62を介して外部装置と行う通信方式は、周知の通信方式であり、例えば、周知のCAN(Controller Area Network)が利用される。
統合電源回路68は、車載バッテリ5から供給される電力IGを、レーダ装置20にて必要な電力V1,V2,V3,V4へと変換して供給する電源回路である。
このうち、電力V1は、レーダ装置20の高周波回路25に供給される負電圧の電力である。この電力V1は、電力IGの電圧が、予め規定された閾値ThV1以上となると、レーダ装置20の高周波回路25への供給が開始される(図3参照)。電力V1の電圧は、高周波回路25への供給が開始されてから、定常状態の電圧として設定された第一設定電圧vw1(例えば、−4.5[V])となるまでの期間は時間進行に沿って下降し、第一設定電圧vw1にて定常状態となるまでに時間を要する(図3参照)。
電力V2は、レーダ装置20を動作させる駆動電力であり、電力V1の電圧が、予め規定された閾値ThV2以下となると、高周波回路25及び信号処理回路50への供給が開始される。この電力V2は、高周波回路25及び信号処理回路50への供給が開始されてから、定常状態の電圧として設定された第二設定電圧vw2(例えば、5[V])となるまでの期間は時間進行に沿って上昇し、第二設定電圧vw2にて定常状態となるまでに時間を要する(図3参照)。
電力V3は、レーダ装置20の高周波回路25に供給される正電圧の電力であり、電力V1の電圧が、予め規定された閾値ThV2以下となると、高周波回路25への供給が開始される。この電力V3は、高周波回路25への供給が開始されてから、定常状態の電圧として設定された第三設定電圧vw3(例えば、6[V])となるまでの期間は時間進行に沿って上昇し、第三設定電圧vw3にて定常状態となるまでに時間を要する(図3参照)。
電力V4は、信号処理回路50の一部の構成を動作させる駆動電力である。この電力Vの電圧の上限値は、例えば、3.3[V]に設定されている。
スイッチング回路66は、オンされると、レーダ装置20に対する信号Sopをハイレベルとし、オフされると、信号Sopをローレベルとするスイッチング素子(例えば、トランジスタ)を備えている。
つまり、電源I/F回路60では、車両接続CNT62を介して車載バッテリ5から供給される電力IGを変換した電力V1,V2,V3,V4をレーダ装置20に供給する。
さらに、電源I/F回路60では、レーダ装置20にて生成した物標情報Iob及び状況監視結果Ireを、少なくとも走行支援ECU10に出力する。
〈レーダ装置〉
上述したように、レーダ装置20は、FMCW方式のいわゆるミリ波レーダ装置であり、高周波回路25と、信号処理回路50と、温度検知部58とを備えている。
温度検知部58は、レーダ装置20の温度を検知する温度センサであり、例えば、サーミスタや、熱電対などである。
高周波回路25は、ミリ波帯域の電波をレーダ波として送受信する回路であり、具体的には、図2に示すように、監視回路27と、発振器31と、増幅器33と、分配器35と、増幅器37と、送信アンテナ39とを備えている。さらに、高周波回路25は、受信アンテナ40と、ミキサ44と、ASIC46と、マルチプレクサ48とを備えている。
発振器31は、時間に対して周波数が直線的に増加(漸増)する上り区間、及び周波数が直線的に減少(漸減)する下り区間を一変調周期として有するように変調されたミリ波帯の高周波信号を生成する。増幅器33は、発振器31が生成する高周波信号を増幅する。
分配器35は、増幅器33の出力を送信信号Ssとローカル信号Lsとに電力分配する。増幅器37は、分配器35の出力のうち、送信信号Ssを増幅する。送信アンテナ39は、増幅器37にて増幅された送信信号Ssに応じたレーダ波を放射する。
受信アンテナ40は、レーダ波を受信するN個(Nは、2以上の自然数)のアンテナ421〜42Nを備えている。アンテナ421〜42Nは、アレイ状に配置されており、アンテナ421〜42Nのそれぞれに、チャンネルCH1〜CHNが割り当てられている。
ミキサ44は、アンテナ421〜42Nのそれぞれにて受信した受信信号Srにローカル信号Lsを混合して、送信信号Ssと受信信号Srとの周波数の差を表すビート信号BTを生成する。なお、本実施形態のミキサ44は、チャンネルCH1〜CHNのそれぞれに用意されている。
ASIC46は、少なくとも、ミキサ44それぞれが生成したビート信号BTから不要な信号成分を除去するフィルタとしての機能や、フィルタを通過したビート信号BTを増幅する増幅器としての機能を備えた、集積回路である。
マルチプレクサ48は、入力されたビート信号BTを信号処理回路50へと出力する。
監視回路27は、高周波回路25を構成する各部へ駆動電力を供給すると共に、レーダ波の送信開始を表す送信指令を発振器31に出力する。具体的には、監視回路27は、電源I/F回路60からの電力V1に基づいて、負電圧(例えば、−3[V])の電力Vv1を生成する。さらに、監視回路27は、電源I/F回路60からの電力V3に基づいて、正電圧(例えば、5[V])の電力Vv3を生成する。監視回路27は、それらの生成した電力Vv1,Vv3を、発振器31や、増幅器33、増幅器37、ASIC46に供給する。
これと共に、監視回路27は、高周波回路25を構成する各部の電圧をモニタリングした結果(以下、監視電圧と称す)や、信号処理回路50との通信結果に基づいて、レーダ装置20に異常が発生しているか否かを判定する監視処理を実行する。この監視処理は、監視回路27に対して電力V1の供給が開始されると実行が開始され、以降、繰り返し実行される。
本実施形態の監視回路27において、監視電圧としてモニタリングする電圧は、例えば、発振器31、増幅器33、増幅器37に印加される電力Vv1,電力Vv3や、レーダ波の送信電力などである。
つまり、監視処理において、高周波回路25に異常が生じているものとする条件は、監視電圧が、予め規定された範囲内ではない場合や、監視回路27と信号処理回路50との間で通信異常が生じた場合などである。このように、監視処理において高周波回路25に異常が生じているものとした場合、監視回路27は、高周波回路25に異常が生じていることを表す異常通知を状況監視結果Ireとして、信号処理回路50に対して出力する。
また、監視回路27は、高周波回路25の初期化処理の実行状況を表すリセット解除信号Sreを、信号処理回路50に対して出力する解除出力部29を備えている。この解除出力部29は、高周波回路25の初期化処理が完了していなければ、リセット解除信号Sreの信号レベルをローレベルとし、初期化処理が完了すると、信号レベルをハイレベルとする。なお、本実施形態における初期化処理とは、高周波回路25に電力V1が供給開始されてから、高周波回路25の状況が正常であるか否かを確認する処理であり、処理内容の一部に監視処理を含む処理である。
本実施形態の監視回路27においては、信号処理回路50からの起動完了信号Sprがハイレベルに切り替わってから、設定条件を満たすと、リセット解除信号Sreの信号レベルをハイレベルに設定する(図3参照)。本実施形態における設定条件とは、監視処理の結果が高周波回路25に異常が生じていないことを表し、かつ、起動完了信号Sprがハイレベルに切り替わってから、規定時間長Tht2が(例えば、1[ms]程度の時間)経過したことである。
次に、信号処理回路50は、A/D変換器52と、メモリ54と、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)56とを備えている。
A/D変換器52は、マルチプレクサ48からのビート信号BTをデジタルデータに変換する。メモリ54は、周知の記憶装置であり、マイコン56が実行する処理プログラムや、監視回路27からの状況監視結果Ireを記憶する。
マイコン56は、少なくとも、ROM,RAM,CPUを備えた周知のコンピュータであり、A/D変換器52にて変換したビート信号BTに基づいて、物標を検出して、各物標についての物標情報Iobを生成し、電源I/F回路60を介して外部装置に出力する。
なお、マイコン56は、電源I/F回路60からの電力V1の供給が開始されると起動される。そして、マイコン56は、起動されると、イニシャル処理を実行する。このイニシャル処理では、予め規定された各部の電圧をモニタリングした結果や、監視回路27との通信結果、外部装置との通信結果に基づいて、信号処理回路50、ひいてはレーダ装置20に異常が生じているか否かを判定する。なお、イニシャル処理においてモニタリングされる各部の電圧とは、例えば、電力IGの電圧や監視回路27への供給電圧、スイッチング回路66に入力される信号Sopの電圧、マイコン56に印可される電力V2の電圧、監視回路27に印可される電力V1,V2の電圧などである。
そして、マイコン56では、電力IGの電圧が閾値ThV1以上となってから、規定時間長Tht1が経過し、かつ、イニシャル処理においてレーダ装置20に異常が生じていないものと判定された場合に、起動完了信号Sprをハイレベルに設定する。本実施形態における規定時間長Tht1は、マイコン56がイニシャル処理の実行を開始してから完了するまでに要する十分な時間長として予め規定されたものである。つまり、起動完了信号Sprは、マイコン56の起動状態を表す信号であり、イニシャル処理の結果、レーダ装置20に異常が生じていなければ、ハイレベルに設定される。
これと共に、マイコン56は、監視回路27からの監視処理の結果(即ち、状況監視結果Ire)を、電源I/F回路60を介して外部装置に出力する。なお、マイコン56は、規定条件を満たす期間は、監視回路27からの状況監視結果Ireを、電源I/F回路60を介して外部装置に出力することを禁止するように構成されている。
つまり、マイコン56は、規定条件を満たす期間は、監視回路27からの状況監視結果Ireを外部装置に対して未出力であり、規定条件を満たす期間が経過すると、以降、監視回路27からの状況監視結果Ireを外部装置に対して出力する。
本実施形態における規定条件とは、リセット解除信号Sreがハイレベルに設定されてから、予め規定された時間長Tht3が経過することである。すなわち、規定条件を満たす期間とは、電源I/F回路60からの電力供給が開始されてから、リセット解除信号Sreがハイレベルとなるまでの期間に、時間長Tht3を加えた時間長である(図3参照)。
本実施形態における時間長Tht3は、監視回路27において監視処理を実行し、その監視回路27からの状況監視結果Ireがマイコン56に伝達されるまでに要する時間長に、安全係数としての設定された時間長を加えた時間長である。規定時間長Tht3全体として、例えば、1[s]程度の時間である。
〈監視通知システムの動作〉
次に、監視通知システム1の動作について、図3を参照して説明する。
監視通知システム1は、イグニッションスイッチがオンされると(図3中:t1)起動される。
このとき、車載バッテリ5から監視通知システム1への電力IGの供給が開始され、電力IGの電圧は、規定電圧Vstとなるまでは時間進行に沿って上昇し、規定電圧Vstにて定常状態となるまでに時間を要する。この電力IGの供給が開始された電源I/F回路60は、電力IGの電圧が閾値ThV1以上となると(図3中:t2)、車載バッテリ5から供給される電力IGに従って、電力V1を生成してレーダ装置20の監視回路27に供給を開始する。
さらに、電源I/F回路60は、電力V1の電圧が閾値ThV2以下となると(図3中:t3)、車載バッテリ5から供給される電力IGに従って、電力V2,V3を生成してレーダ装置20に供給を開始する。そして、マイコン56では、電力IGの電圧が閾値ThV1以上となってから、規定時間長Tht1が経過し、かつ、イニシャル処理においてレーダ装置20に異常が生じていないものと判定された場合に、起動完了信号Sprをハイレベルに設定する。
すると、信号レベルがハイレベルである起動完了信号Sprが入力された監視回路27では、監視処理の結果が高周波回路25に異常が生じていないことを表し、かつ、起動完了信号Sprがハイレベルに切り替わってから、規定時間長Tht2が(例えば、1[ms]程度の時間)経過すると、解除出力部29が、リセット解除信号Sreの信号レベルをハイレベルとする。
信号レベルがハイレベルであるリセット解除信号Sreが入力されたマイコン56は、リセット解除信号Sreがローレベルからハイレベルへと切り替わってから、予め規定された時間長Tht3が経過すると、監視回路27からの状況監視結果Ireを、電源I/F回路60を介して外部装置に出力することを許可する。すなわち、マイコン56は、図3におけるダイアグマスク解除信号を、ハイレベルに設定する(図3中:t6)。
[実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態の監視通知システム1によれば、マイコン56は、リセット解除信号Sreが入力されてから規定時間長Th t3 が経過した後は、電源I/F回路60を介して、監視回路27からの状況監視結果Ireを外部装置に出力する。
このような監視通知システム1によれば、従来の監視通知システムとは異なり、状況監視結果の出力の禁止を解除するトリガー条件を、リセット解除信号Sreが入力されたこととすることができる。
よって、監視通知システム1におけるマイコン56は、監視回路27が監視すべき対象物に対して、電源I/F回路60からの電力供給を開始した直後に、その電源I/F回路60からの供給電力の電圧を監視する必要が無い。この結果、監視通知システム1によれば、マイコン56において、監視回路27からの状況監視結果Ireを外部装置に出力開始するタイミングとなったか否かの判定に用いる閾値を無くすことができる。
したがって、監視通知システム1によれば、電源I/F回路60からレーダ装置20に対して供給する電力の電圧を低下させることができ、レーダ装置20の省電力化を実現できる。
換言すれば、監視通知システム1によれば、監視回路27が監視すべきレーダ装置20に対して電源I/F回路60から電力供給を開始した直後に、信号処理回路50において、監視回路27での監視結果を他の車載装置に対して出力することを禁止しつつ、電源I/F回路60からレーダ装置20に供給する電力の電圧を低下させることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
上記実施形態の監視通知システム1では、監視対象とする対象物を、電波をレーダ波として送受信するレーダ装置20としていたが、本発明における対象物は、レーダ装置20に限るものではない。本発明における対象物は、例えば、レーザ光を送受信するレーダ装置(いわゆるレーザレーダ装置)であっても良いし、画像を撮像する撮像装置を中心とした画像センサであっても良いし、その他の車載装置であっても良い。つまり、対象物は、電力の供給が開始されると、監視処理を実行し、その監視処理の結果を信号処理回路へと出力する装置であればどのようなものでも良い。
1…監視通知システム 5…車載バッテリ 10…走行支援ECU 20…レーダ装置 25…高周波回路 27…監視回路 29…解除出力部 31…発振器 33…増幅器 35…分配器 37…増幅器 39…送信アンテナ 40…受信アンテナ 44…ミキサ 48…マルチプレクサ 50…信号処理回路 52…A/D変換器 54…メモリ 56…マイコン 58…温度検知部 60…電源I/F回路 64…通信IC 66…スイッチング回路 68…統合電源回路

Claims (3)

  1. 起動指令が入力されると電力の供給を開始する電源手段(60)と、
    前記電源手段から電力の供給が開始されると、規定された対象物(25)における異常の有無を繰り返し監視する監視処理を実行すると共に、前記監視処理の結果を出力する監視手段(27,29)と、
    前記対象物及び前記監視手段を制御し、前記監視手段における監視処理の結果、前記対象物に異常が生じていることを表している場合、異常通知を外部に対して出力する制御手段であって、規定された規定条件を満たす間、前記異常通知の出力を禁止する制御手段(50,5)と
    を備え、
    前記監視手段は、
    前記電源手段が電力の供給を開始した供給開始タイミングから、予め規定された時間長が経過すると、前記対象物及び当該監視手段の動作が安定した状態であることを表すリセット解除信号を前記制御手段に出力する解除出力手段(29)
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記解除出力手段からのリセット解除信号が入力されてから、規定された時間長が経過するまでの期間を前記規定条件とし、
    前記制御手段は、
    前記電源手段から供給される電力の正電圧が予め規定された閾値以上となってから、予め規定された規定時間長が経過したタイミングを前記供給開始タイミングとして前記監視手段に通知する
    ことを特徴とする監視通知システム。
  2. 前記対象物は、
    ミリ波帯域の電波を送受信する高周波回路(25)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の監視通知システム。
  3. 起動指令が入力されると電力の供給を開始する電源手段と、
    前記電源手段から電力の供給が開始されると、規定された対象物における異常の有無を繰り返し監視する監視処理を実行すると共に、前記監視処理の結果を出力する監視手段と、
    前記対象物及び前記監視手段を制御し、前記監視手段における監視処理の結果、前記対象物に異常が生じていることを表している場合、異常通知を外部に対して出力する制御手段であって、規定された規定条件を満たす間、前記異常通知の出力を禁止する制御手段とを備えた監視通知システムにおける異常通知の禁止解除方法であって、
    前記制御手段は、
    前記電源手段が電力の供給を開始した供給開始タイミングから予め規定された時間長が経過すると、前記監視手段から出力されるリセット解除信号であって、前記対象物及び前記監視手段の動作が安定した状態であることを表すリセット解除信号が、前記監視手段から入力されてから、規定された時間長が経過するまでの期間を前記規定条件とし、
    前記制御手段は、
    前記電源手段から供給される電力の正電圧が予め規定された閾値以上となってから、予め規定された規定時間長が経過したタイミングを前記供給開始タイミングとして前記監視手段に通知する
    ことを特徴とする異常通知の禁止解除方法。
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