JP5185553B2 - ミリ波送受信モジュール - Google Patents

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Description

この発明は、ミリ波の電波を送受信する装置で用いられるミリ波送受信モジュールに関し、特に異常検知機能を備えたミリ波送受信モジュールに関するものである。
車載ミリ波レーダは、ミリ波帯の電磁波を使用し、前方の車両との距離、相対速度の検知によって、クルーズコントロールや衝突不可避時のドライバーへの被害軽減などの安全性対策に適用されている。このミリ波レーダは、前方に向けて放射した電波が先行車両にあたって跳ね返ってくる受信波と送信波との差からビート周波数を求め、そのビート周波数を使って目標までの距離および相対速度を算出する。
このようなミリ波レーダで用いられるミリ波送受信モジュールでは、送信電力や送信周波数が電波法で規定され、遵守することが求められているので、異常検知機能を装備することが必須であり、従来から種々の異常検知方法が提案されている(例えば特許文献1等)。
すなわち、特許文献1では、ミリ波送受信モジュール全体の消費電流を電圧に変換した値が基準となる電圧範囲を外れた場合に動作不良を知らせる警報信号を出力する動作不良検出回路を設けるとともに、ミリ波送受信モジュール内の能動回路個々に同様の動作不良検出回路を設ける構成が提案されている。
特開平6−59023号公報
しかしながら、上記従来の技術では、ミリ波送受信モジュールの各部または全体の消費電流を検出して動作不良を検出するようにしているので、当該モジュール各部の間接的な動作不良を検出しているに過ぎず、当該モジュールが正規のミリ波送受信モジュールとして正常な最終出力(送信電力、送信周波数)が得られているか否かを確実に検出することができない。
すなわち、送信周波数に関しては、消費電流に対する依存性はほぼゼロであるので、従来の異常検出方法では、送信周波数の異常は検出することができない。また、送信電力に関しては、消費電流に対する依存性は、高周波回路のミリ波デバイス個々のバラツキによって異なり、装置として電波を送受信していないアイドル時の送信電力はゼロである。したがって、電波を送受信するタイミングに応じた異常検出が必要である。
そこで、送受信する電波を直接モニタして送信電力や送信周波数を測定できるシステムをミリ波送受信モジュール内に設けることが考えられるが、大幅なコストアップとなり、現実的な解決策ではない。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、簡単でかつ安価な構成で、当該モジュールから正常な最終出力が得られているか否かを確実に検出することのできる異常検知機能を備えるミリ波送受信モジュールを得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、電源電圧が印加され、入力された変調電圧に基づき周波数変調された高周波信号を発生する電圧制御発振回路を含み、前記高周波信号を送信する送信系回路と、前記高周波信号の受信処理する受信系回路とを有する高周波回路と、前記変調電圧を電圧制御発振回路に出力するとともに受信系回路から入力される受信信号を処理する制御手段とを備えるミリ波送受信モジュールにおいて、前記電圧制御発振回路に印加される変調電圧および/または電源電圧を測定する測定手段と、運用中、前記測定された電圧と予め定めた閾値電圧とを比較して送信周波数の異常を検出する異常検知手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、電圧制御発振回路の変調電圧および/または電源電圧を定期的にモニタして送信周波数異常の有無を監視するようにしたので、簡単でかつ安価な構成で、ミリ波送受信モジュールの送信周波数異常を正確、確実に検出することができ、電波法遵守のための一役を担う異常検知機能が得られる。
以下に図面を参照して、この発明にかかるミリ波送受信モジュールの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態によるミリ波送受信モジュールの構成を示すブロック図である。なお、ここでは、FM−CW(周波数変調連続波:Frequency Modulated Continuous Wave)ミリ波レーダへの適用例について説明する。
図1において、送信アンテナ1と受信アンテナ2は、FM−CWレーダが備えるアンテナである。ミリ波送受信モジュールは、送信アンテナ1と受信アンテナ2とに接続される高周波回路3と、高周波回路3に接続される信号処理部4および制御回路5とを備えている。
高周波回路3は、基本要素として、信号処理部4から送信指令(三角波電圧信号)であるVCO変調電圧を受けて周波数変調された高周波信号を発生する電圧制御発振器(以降「VCO」と記す)10と、VCO10が出力する高周波信号の大部分を送信アンテナ1に与え、残りをミキサ12にローカル信号として与える方向性結合器11と、受信アンテナ2の受信信号を前記ローカル信号によって周波数変換(ダウンコンバート)するミキサ12と、ミキサ12の変換出力を増幅し受信信号として信号処理部4に与えるビデオ増幅器13とを備えている。なお、高周波回路3の各要素は、MMIC(Microwave Monolithic IC)で構成されている。
信号処理部4は、FM−CWレーダにおける送信処理と計測処理とを主に行う主回路部(以降「マイコン」と記す)15と、マイコン15からの送信指令(三角波電圧信号)をアナログ信号に変換し高周波回路3のVCO10に与えるディジタルアナログ変換器(DAC)16と、高周波回路3のビデオ増幅器13からの受信信号をディジタル信号に変換しマイコン15に与えるアナログディジタル変換器(ADC)17とを備えている。マイコン15には、周囲温度を取り込む周囲温度モニタ20が接続されている。
制御回路5は、マイコン15の制御下に、高周波回路3内の各MMICに供給する各種の制御電圧(ここでは、各種のバイアス電圧と各種の電源電圧(VCO10の電源電圧を含む)とを指している)を制御する。具体的には、高周波回路3内の各MMICは、製造ロットによってバラツキがあるので、当該モジュールの製品毎に個々に調整して決定した制御電圧値を、制御回路5を介して高周波回路3内の各MMICに供給するようになっている。
かかるミリ波レーダでは、VCO10は、信号処理回路4から三角波電圧信号であるVCO変調電圧を受けて、周波数が、一定期間内に上昇する上昇変調信号と一定期間内に下降する下降変調信号とからなる高周波信号であるFM−CW信号を発生する。このFM−CW信号の大部分が方向性結合器11から送信アンテナ1に供給され、送信アンテナ1からミリ波電波が目標物に向けて照射される。また、残りのFM−CW信号はローカル信号としてミキサ12に供給される。受信アンテナ2に捕捉された目標物での反射波は、受信信号としてミキサ12に入力される。ミキサ12は、受信アンテナ2からの受信信号と方向性結合器11からのローカル信号とをミキシングし、両者の周波数差を周波数に持つビート信号を出力する。このビート信号は、ビデオ増幅器13にて適宜レベルに増幅され、A/D変換器17を介してマイコン15に入力される。マイコン15は、入力したビート信号における上昇変調期間での周波数と下降変調期間での周波数とから、目標物体までの距離と目標物体との相対速度とを求める。
ここで、通常、出荷検査においては、各温度での送信電力や送信周波数帯は電波法の規定内にあることを確認しているが、出荷後の運用時に何らかの要因によって電波法を逸脱するような送信電力や送信周波数を出力することがないようにするため、この実施の形態では、送信電力および送信周波数の異常検知機能を設け、図4や図5に示す手順で異常を検知した場合には、マイコン15が即座に上位システムに異常を通知するとともに、制御回路5を制御して送信動作を停止するようになっている。
以下、図2〜図5を参照して、図1に示すミリ波送受信モジュールが備える異常検知機能について説明する。なお、図2は、高周波回路の送信系の制御態様を説明するタイムチャートである。図3は、マイコンに格納される2種類の電圧閾値テーブルの一例を示す図である。図4と図5は、異常検知手順(その1,その2)を説明するフローチャートである。
高周波回路3の送信系とは、VCO10から方向性結合器11を経由して送信アンテナ1に至る経路である。この高周波回路3の送信系は、図2(C)に示すように、電波送出を行う「送信区間」と電波送出を行わない「アイドル区間」とを交互に繰り返すように制御される。図1では示してないが、VCO10と方向性結合器11との間や方向性結合器11と送信アンテナ1との間には、増幅器が配置されている。この「送信区間」と「アイドル区間」との制御では、これらの増幅器を含む送信系のMMICの制御電圧を、「送信区間」ではON(高レベル)に制御し、「アイドル区間」ではOFF(低レベル)に制御する。
図2(A)に示すように、VCO10の制御電圧入力端に印加されるVCO変調電圧
は、「送信区間」では変調動作を行わせる三角波電圧であり、「アイドル区間」では変調動作を行えない低レベルの固定電圧値である。このVCO10の制御電圧入力端に「送信区間」内に印加される変調電圧である三角波電圧は、マイコン15がメモリに格納されるテーブルデータをDAC16に与えて生成され、図1では示してないフィルタ、アンプ等を経由してVCO10の制御電圧入力端に印加される。なお、上記テーブルデータは、製品毎に異なるデータであり、VCO10の温度特性に応じて、周囲温度によっても異なるデータが格納される。
また、VCO10の電源入力端に印加されるVCO電源電圧は、基本的には、図2(B)の実線に示すように「送信区間」と「アイドル区間」とを問わず常時一定の電圧値であるが、図2(B)の破線に示すように「送信区間」のみ一定の電圧値となり、「アイドル区間」ではゼロとなるように制御される場合もある。このVCO10の電源入力端に印加されるVCO電源電圧は、周囲温度によって異なる設定値であり、製品毎に異なる場合もありうる。
この送信系において、送信周波数帯の異常に関係する要素には、VCO変調電圧およびVCO電源電圧がある。また、送信電力の異常(規定値を超える場合と不要電波を送信する場合)に関係するのは、VCO電源電圧と、VCO10以降の送信アンテナ1に至る経路に存在する各MMICの各種のバイアス電圧および各種の電源電圧とがある。つまり、送信電力の異常に関係するのは、送信系における各MMICの制御電圧である。
そこで、送信周波数帯および送信電力の異常検知を可能にする構成として、図1では示してないが、VCO10の変調電圧をマイコン15に取り込む経路が設けられ、また、VCO10以降の送信アンテナ1に至る経路に存在する各MMICの制御電圧(ここでは、各種のバイアス電圧と各種の電源電圧(VCOの電源電圧を含む)を指している)をマイコン15に取り込む経路が設けられ、マイコン15が運用中に定期的にモニタして測定している。
そして、マイコン15の不揮発性メモリに、例えば図3に示す構成の2種類の電圧閾値テーブルを初期値として設定し、運用時に、マイコン15が、定期的に異常検知モードに移行し、モニタ結果と図3に示す電圧閾値テーブルとによって、図4や図5に示す手順で異常の有無を監視するようになっている。
まず、図3に示す2種類の電圧閾値テーブルの作成方法を説明する。高周波回路3の各MMICは、温度依存性を有し、また、VCO10に印加する三角波電圧信号の電圧パターンも経路に存在する回路が温度依存性を持つので同様に温度依存性を有している。そこで、マイコン15からDAC16に与える三角波電圧信号発生用のテーブルデータは、温度データとそれに対応する設定電圧パターンデータとを関連付けて作成され、またマイコン15から制御回路5に与える各MMICの各種のバイアス電圧および各種の電源電圧のデーブルデータも温度データとそれに対応する設定電圧データとを関連付けて作成され、工場出荷時において各温度での送信電力と送信周波数帯等を確認できるようにしている。そして、マイコン15は、出荷後も一定の周期で、周囲温度モニタ20から周囲温度を読み込み、その時の温度環境に応じて設定電圧パターンデータおよび設定電圧データを更新するようになっている。なお、VCO10に対する設定電圧パターンデータは、VCO10の直線性を補正するものであり、個々の製品毎に異なっている。
すなわち、異常検出処理に用いる図3(A)に示す送信区間での電圧閾値テーブルと、図3(B)に示すアイドル区間での電圧閾値テーブルとは、上記したテーブルデータの作成と同様の手法で作成したものであり、マイコン15の不揮発性メモリに、上記したテーブルデータの他に初期値として設定する。勿論、この2種類の電圧閾値テーブルは、製品毎に異なっている。
図3において、図3(A)に示すV1〜Vm、図3(B)に示すV1’〜Vm’は、それぞれ、監視するVCO10の数種類(1〜m)の変調電圧、および、VCO10を含む監視するMMICの数種類(1〜m)の制御電圧であり、電圧の種類毎に最小値minと最大値maxとが規定されている。またT1(Min)〜Tn(Max)は、周囲温度モニタ20から取得した環境温度であり、各温度において電圧の種類毎に、最小値min側の閾値電圧Vthと最大値max側の閾値電圧Vthとが規定されている。これらの閾値電圧Vthの最小値と最大値は、図3(A)の送信区間(変調区間)での電圧閾値テーブルと図3(B)のアイドル区間(無変調区間)での電圧閾値テーブルとで異なっている。
なお、温度間の閾値は、線形近似することで補完してある。例えば、周囲温度がTのとき(T1≦T≦T2)、電圧V1の閾値(最小値)xは、x1とx2を用いて、
x={(T−T1)×x2+(T2−T)×x1}/(T2−T1)
となる。
次に、図4と図5を参照して、異常検出動作について説明する。なお、送信周波数の異常検出と送信電力の異常検出とは、上記したように、対象とするモニタ電圧が異なるだけであり、マイコン15ではいずれの異常検出であるかを認識して実施可能であるので、まとめて説明する。また、処理手順を示すステップは、単に「ST」と略記する。
図4において、ST1では、初期設定処理として、出荷調整時に送信区間とアイドル区間のそれぞれに対して、図3に示すような各温度に対する電圧閾値テーブルを作成し、マイコン15の不揮発性メモリに設定する。
運用時では、ST2〜ST10の処理が行われる。マイコン15は、運用時に定期的に送信区間とアイドル区間のいずれかを指定した異常検知モード開始信号がトリガとして入力するようになっているので、ST2では、そのような異常検知モード開始信号が入力するのを監視する。異常検出動作(ST3〜ST10)は、図3(A)を利用した送信区間での動作を取り上げて説明するが、アイドル区間においても同じである。
マイコン15は、異常検知モード開始信号が入力すると、周囲温度モニタ20から現在温度を取得し(ST3)、また電圧閾値テーブルにおける電圧の種類の先頭電圧V1をモニタ電圧として特定する(ST4)。そして、マイコン15と高周波回路3の各MMICとの間に設けた異常検出経路からVCO10を含むモニタ対象のMMICの現在電圧(モニタ電圧=V)を測定取得し(ST5)、図3(A)に示した電圧閾値テーブルの対応する電圧V(初回では、先頭電圧V1)と現在温度Tとによって定まる閾値電圧の最小値Vth(min)と最大値(max)との間にあるか否かを判断する(ST6)。
測定取得したモニタ電圧が正常範囲内である場合(ST6:Yes)は、マイコン15は、最終のモニタ電圧(Vm)の比較が終了したか否かを調べ(ST7)、終了していれば(ST7:Yes)先のST2の処理に戻り、再度、異常検知モード開始信号の入力を監視するが、最終のモニタ電圧(Vm)の比較が終了していなければ(ST7:No)、次のモニタ電圧に切り替えて(ST8)、そのモニタ電圧を測定取得し(ST5)、同じように正常範囲内であるか否かを判断する(ST6)。
そして、正常範囲内でない場合(ST6:No)、そのモニタ電圧についての異常判定がP回連続したか否かを調べ(ST9)、P回連続していない場合は(ST9:No)、P回連続するまで(ST9:Yes)モニタ電圧の測定取得(ST5)と正常範囲内であるか否かの判断(ST6)とを繰り返して行い、P回連続して異常である場合(ST9:Yes)に、マイコン15は、上位システムに異常通知を行って高周波回路3からの送信出力を停止する(ST10)。
なお、ST10で言う「送信出力の停止」は、高周波回路3への電圧印加を停止し、電波の放射を停止することである。
次に、図5では、図4に示した処理手順と同一ないしは同等となる手順には同一の符号を付してある。ここでは、異なる処理手順について説明する。図4では、測定取得したモニタ電圧(ST5)の異常を検出すると(ST6:No)、先には進まずその異常を検出したモニタ電圧について再度測定することを繰り返し実行し、P回連続して異常である場合に異常処理(ST10)を実行する場合を示したが、図5では、その他の例として、測定取得したモニタ電圧(ST5)の異常を検出すると(ST6:No)、その異常を検出したモニタ電圧を記録しておいて、先に進む場合を示す。
すなわち、図5において、マイコン15は、測定取得したモニタ電圧(ST4)の異常を検出すると(ST5:No)、それを記録し、N回目の異常検出か否かを判断する(ST11)。N回目の異常検出でない場合は(ST11:No)、ST7に進み、最終モニタ電圧(Vm)でなければ(ST7:No)、ST8〜ST5〜ST6と進み、その切り替えた電圧について異常がなく(ST6:Yes)、最終モニタ電圧(Vm)まで終了すると(ST7:Yes)、ST2に戻り、再度、ST3から処理が開始される。
このように、先頭電圧(V1)から最終電圧(Vm)までの検証処理が繰り返されて、或るモニタ電圧について連続していなくともN回異常判定が行われた場合(ST11:Yes)に、異常処理(ST10)が行われる。
図4に示した異常検知方法では、或るモニタ電圧について異常が検出されても、異常処理(ST10)が行われるためには必ずP回連続しなければならず、途中で正常検出されると、それまでの処理はリセットされ、やり直しとなるが、図5に示した異常検知方法では、そのようなことがないので、より厳しい異常検知が行える。
以上のように、この実施の形態によれば、VCO変調電圧およびVCO電源電圧を測定し、これら双方の電圧と予め定めた閾値電圧とを比較して送信周波数の異常を検出するようにしているようにしているので、ミリ波レーダの送信周波数の異常を正確に検出することができる。なお、VCO変調電圧およびVCO電源電圧のいずれか一方の検出に基づいてミリ波レーダの送信周波数の異常を検出するようにしてもよい。
また、この実施の形態によれば、高周波回路の送信系を構成する複数の要素の電源電圧およびバイアス電圧(VCO電源電圧も含む)のうちの何れか一つあるいは複数を測定
し、該測定した電圧と予め定めた閾値電圧とを比較して送信電波電力の異常を検出するようにしているようにしているので、ミリ波レーダの送信電波の電力異常を正確に検出することができる。
また、各々のモジュール毎に調整した電圧閾値テーブルを備えるので、構成する部品のバラツキや環境温度に応じた異常検知が可能になる。
以上のように、この発明にかかるミリ波送受信モジュールは、簡単でかつ安価な構成で当該モジュールから正常な最終出力が得られているか否かを確実に検出するのに有用である。
この発明の一実施の形態によるミリ波送受信モジュールの構成を示すブロック図である。 図1に示す高周波回路の送信系の制御態様を説明するタイムチャートである。 図1に示すマイコンに格納される2種類の電圧閾値テーブルの一例を示す図である。 図1に示すマイコンが実施する異常検知手順(その1)を説明するフローチャートである。 図1に示すマイコンが実施する異常検知手順(その2)を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 送信アンテナ
2 受信アンテナ
3 高周波回路
4 信号処理部
5 制御回路
10 電圧制御発振器(VCO)
11 方向性結合器
12 ミキサ
13 ビデオ増幅器
15 主回路部(マイコン)
16 ディジタルアナログ変換器(DAC)
17 アナログディジタル変換器(ADC)
20 周囲温度モニタ

Claims (7)

  1. 送信区間にオンになり、アイドル区間にオフになるかあるいは送信区間およびアイドル区間にオンを維持する電源電圧が印加され、前記送信区間には三角波電圧であり、前記アイドル区間には固定電圧値である変調電圧のうちの三角波電圧に基づき周波数変調された高周波信号を発生する電圧制御発信回路を含み、前記高周波信号を前記送信区間において送信する送信系回路と、前記高周波信号の受信処理を行う受信系回路とを有する高周波回路と、前記変調電圧を電圧制御発信回路に出力するとともに、前記受信系回路から入力され受信信号を処理する制御手段とを備えるミリ波送受信モジュールにおいて、
    前記電圧制御発振回路に印加され前記変調電圧および前記電源電圧を、前記送信区間において測定する第1の測定手段と、
    前記電圧制御発振回路に印加される前記変調電圧および前記電源電圧を、前記アイドル区間において測定する第2の測定手段と、
    前記送信区間における前記変調電圧の許容範囲および前記電源電圧の許容範囲が製品毎のばらつきを考慮して異なる値として設定される第1のテーブルと、
    前記アイドル区間における前記変調電圧の許容範囲および前記電源電圧の許容範囲が製品毎のばらつきを考慮して異なる値として設定される第2のテーブルと、
    第1の測定手段の測定電圧が前記第1のテーブルに設定された許容範囲を外れた場合と、第2の測定手段の測定電圧が前記第2のテーブルに設定された許容範囲を外れた場合に、送信周波数の異常を検出する異常検知手段と、
    を備えたことを特徴とするミリ波送受信モジュール。
  2. 温度を測定する温度測定手段を更に備え、
    前記第1および第2のテーブルは、変調電圧の許容範囲および前記電源電圧の許容範囲が温度に関連付けられて設定され、
    前記異常検知手段は、第1の測定手段の測定電圧が温度測定手段の測定温度に関連付けられた第1のテーブルの設定許容範囲を外れた場合と、第2の測定手段の測定電圧が温度測定手段の測定温度に関連付けられた第2のテーブルの設定許容範囲を外れた場合に、送信周波数の異常を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のミリ波送受信モジュール。
  3. 前記異常検知手段は、異常として検出された電圧が、複数回連続して異常として検出された場合、或いは、連続しなくとも複数回異常として検出された場合に、真の異常であると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のミリ波送受信モジュール。
  4. 送信区間にオンになり、アイドル区間にオフになるかあるいは送信区間およびアイドル区間にオンを維持する電源電圧が印加され、前記送信区間には三角波電圧であり、前記アイドル区間には固定電圧値である変調電圧のうちの三角波電圧に基づき周波数変調された高周波信号を発生する電圧制御発信回路と、送信アンテナと、前記電圧制御発信回路から送信アンテナまでの経路に存在するMMICとを含み、前記高周波信号を前記送信区間において送信する送信系回路と、前記高周波信号の受信処理を行う受信系回路とを有する高周波回路と、前記変調電圧を電圧制御発信回路に出力するとともに、前記受信系回路から入力され受信信号を処理する制御手段とを備えるミリ波送受信モジュールにおいて、
    前記電圧制御発振回路に印加される前記電源電圧および前記MMICに印加される電源電圧を前記送信区間において測定する第1の測定手段と、
    前記電圧制御発振回路に印加される前記電源電圧および前記MMICに印加される電源電圧を前記アイドル区間において測定する第2の測定手段と、
    前記送信区間における前記電圧制御発振回路および前記MMICに印加される電源電圧の許容範囲が製品毎のばらつきを考慮して異なる値として設定される第1のテーブルと、
    前記アイドル区間における前記電圧制御発振回路および前記MMICに印加される電源電圧の許容範囲が製品毎のばらつきを考慮して異なる値として設定される第2のテーブルと、
    第1の測定手段の測定電圧が前記第1のテーブルに設定された許容範囲を外れた場合と、第2の測定手段の測定電圧が前記第2のテーブルに設定された許容範囲を外れた場合に、送信電力の異常を検出する異常検知手段と、
    を備えたことを特徴とするミリ波送受信モジュール。
  5. 前記第1の測定手段は、さらに、前記MMICに印加されるバイアス電圧を前記送信区間において測定し、
    前記第2の測定手段は、さらに、前記MMICに印加されるバイアス電圧を前記アイドル区間において測定し、
    前記第1のテーブルは、さらに、前記送信区間における前記MMICに印加されるバイアス電圧の許容範囲が製品毎のばらつきを考慮して異なる値として設定され、
    前記第2のテーブルは、さらに、前記アイドル区間における前記MMICに印加されるバイアス電圧の許容範囲が製品毎のばらつきを考慮して異なる値として設定される
    ことを特徴とする請求項4に記載のミリ波送受信モジュール。
  6. 温度を測定する温度測定手段を更に備え、
    前記第1および第2のテーブルは、前記電圧制御発振回路に印加される前記電源電圧の許容範囲および前記MMICに印加される電源電圧の許容範囲が温度に関連付けられて設定され、
    前記異常検知手段は、第1の測定手段の測定電圧が温度測定手段の測定温度に関連付けられた第1のテーブルの設定許容範囲を外れた場合と、第2の測定手段の測定電圧が温度測定手段の測定温度に関連付けられた第2のテーブルの設定許容範囲を外れた場合に、送信電力の異常を検出する
    ことを特徴とする請求項4に記載のミリ波送受信モジュール。
  7. 前記異常検知手段は、異常として検出された電圧が、複数回連続して異常として検出された場合、或いは、連続しなくとも複数回異常として検出された場合に、真の異常であると判定することを特徴とする請求項4〜6の何れか一つに記載のミリ波送受信モジュール。
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