JP5929223B2 - ベアリングプレート及び内燃機関の可変動弁機構駆動装置 - Google Patents

ベアリングプレート及び内燃機関の可変動弁機構駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、ハウジング内にベアリングを介して配置されたアクチュエータを、そのベアリングの外輪に当接することでハウジング内に固定するベアリングプレート及びこのベアリングプレートを用いた内燃機関の可変動弁機構駆動装置に関する。
コントロールシャフトを軸方向にスライドすることによって、バルブ特性の一つであるバルブ作用角を変更する内燃機関可変動弁機構が知られ、このような可変動弁機構にはアクチュエータとして遊星差動ネジ型回転直動変換機構を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
このようなアクチュエータを内燃機関に配置するためには、アクチュエータをハウジング内に収納して取り付ける必要がある。アクチュエータの外周には電動モータなどにより回転される回転部が配置されるので、この回転部にベアリングを取り付けて、ハウジング内に収納することになる。
特許文献1ではハウジング内の収納凹部にベアリングを介してアクチュエータを配置した後に、この収納凹部内にてアクチュエータの位置固定を行うために、環状の規制プレート、いわゆるベアリングプレートを収納凹部の開口周縁部にボルト締結している。このことによりベアリングプレートと収納凹部内面である係止部との間でベアリングの外輪を挟持して、収納凹部内でのアクチュエータの位置固定を可能としている。
特許文献1のベアリングプレートは全周でベアリングに当接している。これ以外に、全周ではなく一部の位相領域において爪部を形成して、この爪部にてベアリングに当接するベアリングプレートも提案されている(例えば非特許文献1参照)。
特開2007−285483号公報(第5頁、図1)
発明協会公開技報2010−503051号(第1頁、図1,2)
内燃機関の可変動弁機構においては、例えば始動時の高温ノック対策としてエンジンストップした場合に高作用角側で停止しておく必要性から、アクチュエータが可変動弁機構側の軸力に対して十分な保持性を持っていなくてはならない。
このような保持性を確保するために、ベアリングプレートは、ばね要素となる全体的な弾性変形と、結合要素となる許容範囲での塑性変形とを形状全体で融合したものでなくてはならない。
しかし特許文献1及び非特許文献1のいずれのベアリングプレートも、その内周側において、ボルト締結部が存在する位相領域をベアリングの外輪に当接して、収納凹部内面との間でベアリングを挟持することでアクチュエータ全体を軸方向で固定している。
このためボルト締結力により、ベアリングプレートのボルト締結部は、直接的な応力をベアリングの外輪側から受けることになり、ボルト締結部の周辺は、弾性変形よりも塑性変形を受けやすくなり、ばね要素と結合要素とのバランスが悪い。
このようなベアリングプレートを用いてアクチュエータをボルト締結した場合、内燃機関の可変動弁機構を駆動するためにアクチュエータの駆動が繰り返されると、ベアリングプレートのへたりが生じて、締結力が低下しボルトの緩みを生じるおそれがある。
本発明は、このようなボルトの緩みを防止できるベアリングプレート及びこのベアリングプレートを用いた内燃機関の可変動弁機構駆動装置の提供を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用・効果について記載する。
請求項1に記載のベアリングプレートは、ハウジング内にベアリングを介して配置されたアクチュエータを、前記ベアリングの外輪に当接することでハウジング内に固定するベアリングプレートであって、リング状本体プレートと、前記リング状本体プレートに複数が周方向に間隔をおいて設けられ、前記ハウジングに対してボルト締結されるボルト締結部と、前記ボルト締結部が存在する位相領域から離間した位相領域にて前記リング状本体プレートの内側縁部から径方向内側へ突出して形成され、前記ベアリングの外輪へ当接される爪部と、前記リング状本体プレートの内側縁部と外側縁部との間で前記ボルト締結部が存在する位相領域から離間した位相領域にて周方向に形成される補強リブとを備え、前記爪部の先端は前記リング状本体プレートの内側縁部に沿う円弧状をなし、前記補強リブの周方向両端位相位置は、前記ボルト締結部の位相位置から前記爪部の先端における周方向角部の位相位置以上離間していることを特徴とする。
上述のごとくリング状本体プレートの内側縁部と外側縁部との間で周方向に形成された補強リブは、その周方向両端位相位置が、ボルト締結部の位相位置から、爪部の先端における周方向角部の位相位置以上離間している。
このように補強リブの周方向の両端が、ボルト締結部に対して、爪部の先端における周方向角部の位相位置と同じか、あるいはそれよりも周方向に離れた位相位置となっている。
このためベアリングプレートがボルト締結部にてハウジングにボルト締結されても、補強リブはボルト締結部と爪部の端部との間に配置されていないことから、ベアリングプレートのボルト締結部周辺は爪部の角部に至るまで剛性が低下して弾性変形性が高まる。
すなわちベアリングプレートをボルト締結した場合に、ボルト締結部と爪部の先端における周方向角部との間の領域で弾性変形が十分に生じ、このことにより応力が緩和される。したがって弾性変形と塑性変形とのバランスが良くなり、ベアリングプレートでは、ばね要素と結合要素とがバランス良く融合することになる。
このためアクチュエータの駆動が繰り返されても、ボルト締結部周りでのリング状本体プレートのへたりを防止できる。このことによりボルト締結力が低下することはなく、ボルトの緩みを防止できる。
請求項2に記載のベアリングプレートでは、請求項1に記載のベアリングプレートにおいて、前記補強リブの周方向両端位相位置は、前記ボルト締結部の位相位置から前記爪部の先端における周方向角部の位相位置よりも0°〜30°離間していることを特徴とする。
このように爪部の先端における周方向角部の位相位置よりも更に0°〜30°離間していることにより、ボルト締結部と爪部との間で十分な弾性変形が可能となり許容以上の塑性変形が防止され、弾性変形と塑性変形とのバランスが良くなる。
このことで爪部がへたることが無く、かつ弱すぎない適切な締結力をベアリングの外輪に与えることができる。
請求項3に記載のベアリングプレートでは、請求項1又は2に記載のベアリングプレートにおいて、前記補強リブの幅Cは、前記リング状本体プレートの幅Bに対して、C<(3/4)・Bの関係にあることを特徴とする。
このような補強リブの幅とリング状本体プレートの幅との関係により、爪部の支持体としてのリング状本体プレート自体の剛性を適切なものにでき、この剛性と爪部での締結力とのバランスも適切なものとなる。したがってアクチュエータの駆動が繰り返されても、ボルト締結部周りでのリング状本体プレートのへたりを防止できるので、ボルト締結力が低下することはなく、ボルトの緩みを防止できる。
請求項4に記載のベアリングプレートでは、請求項1〜3のいずれか一項に記載のベアリングプレートにおいて、前記アクチュエータは内燃機関の可変動弁機構を駆動するアクチュエータであることを特徴とする。
前述したごとくのベアリングプレートを内燃機関の可変動弁機構を駆動するアクチュエータに適用することにより、アクチュエータの耐久性を向上させることができる。
請求項5に記載の内燃機関の可変動弁機構駆動装置は、回転部の外周にベアリングを取り付けた回転直動変換機構として構成されているアクチュエータと、このアクチュエータを収納した収納凹部を有するハウジングと、このハウジングに対して前記収納凹部の開口周縁部に配置された請求項1〜4のいずれか一項に記載のベアリングプレートとを備え、前記ベアリングプレートは前記ボルト締結部により前記開口周縁部にボルト締結されていると共に、このボルト締結により前記爪部と前記収納凹部の内面とで前記ベアリングの外輪を挟持したものであることを特徴とする。
上述したベアリングプレートを、内燃機関の可変動弁機構駆動装置に適用することにより、この可変動弁機構駆動装置を内燃機関に取り付けて駆動しても、ボルト締結部周りでのリング状本体プレートのへたりが防止できる。このためボルト締結力が低下することはなく、ボルトの緩みを防止できるので、可変動弁機構駆動装置の耐久性を高めることができる。
実施の形態1における内燃機関の可変動弁機構駆動装置の縦断面図。 (A),(B)斜視図及び平面図からなる実施の形態1のベアリングプレートの構成説明図。 (A)〜(D)正面図、右側面図、底面図及びX−X線断面図からなる実施の形態1のベアリングプレートの構成説明図。 実施の形態1におけるベアリングプレートと遊星差動ネジ型回転直動変換機構との配置関係説明図。 (A)〜(C)実施例と比較例とを比較して示す構成及び性能説明図。
[実施の形態1]
〈実施の形態1の構成〉図1に上述した発明が適用された内燃機関の可変動弁機構駆動装置2の縦断面を示す。この可変動弁機構駆動装置2は、内燃機関EGのシリンダヘッドあるいはカムキャリアに取り付けられて、シリンダヘッド上の可変動弁機構を駆動するために、可変動弁機構のコントロールシャフトを軸方向に駆動するものである。
尚、本実施の形態の内燃機関EGは、車両に搭載されて車両を駆動するためのものである。車両は、内燃機関EG単独で駆動されるものでも良く、内燃機関EGと電動モータとにより駆動されるハイブリッド車両であっても良い。又、内燃機関EGは、車両の走行状態に応じて自動停止制御されるものであっても良い。例えば、アイドリングストップ等の制御により自動停止されるものでも良い。
可変動弁機構駆動装置2は、ハウジング4と、このハウジング4の背面側を閉塞するように配置された制御部6とを主要な外郭構成としている。ハウジング4の前面側(図示右側)には、内燃機関EGへの取付部4aが平面状に形成されている。可変動弁機構駆動装置2全体はこの取付部4aを内燃機関EGに密着させてボルト締結される。
更に取付部4aの中央部分には突出状に先端部4bが形成されている。この先端部4bの中央部にはスプライン貫通孔4cが形成されている。このスプライン貫通孔4cには、可変動弁機構駆動装置2の内部から突出する出力用のサンシャフト8が自身のスプライン8aにて嵌合している。このような嵌合状態にてサンシャフト8はその先端部8bをハウジング4の外部へ突出させている。
ハウジング4内には収納凹部4dが形成されており、この内周面にはベアリングシート部4eが設けられている。ベアリングシート部4eにはベアリング10が配置されている。ベアリング10は予め遊星差動ネジ型回転直動変換機構12に取り付けられたものであり、収納凹部4d内のベアリングシート部4eでは、ベアリング10を介して遊星差動ネジ型回転直動変換機構12のナット12aを回転可能状態で支持している。
ベアリング10の外輪10aは、上述したごとくベアリングシート部4eに嵌合されていると共に、収納凹部4dの先端側内面4fとリング状のベアリングプレート14との間に配置されている。ベアリングプレート14は、前面側からハウジング4を貫通して挿入されているボルトBtにて締結されて、ベアリング10の外輪10aを先端側内面4fとの間で挟持している。このボルト締結によりハウジング4内でベアリング10と共に遊星差動ネジ型回転直動変換機構12を固定している。
ベアリング10は、その内輪10bにて、ナット12aの外周面に周方向に形成されている段差部12bと、同じく外周面に周方向に形成されている止め輪用溝12cとの間に配置されている。止め輪用溝12cに止め輪12dが嵌め込まれていることにより、ベアリング10はナット12a上での軸方向位置が固定されている。
このことによりベアリング10を介して遊星差動ネジ型回転直動変換機構12はハウジング4の収納凹部4d内での軸方向位置が基準位置に設定された状態で支持されている。
ベアリング10よりも先端側(図示右側)には、オイルシール18が収納凹部4dの内周面とナット12aの外周面との間に配置されて、先端部4b側から後方(図示左側)への潤滑油浸入を防止している。
ナット12aの外周には永久磁石20aを有するロータ20が固定されている。このロータ20に対向してハウジング4内にはコイル22aを有するステータ22が配置されている。制御部6がステータ22に対して通電制御することにより、ロータ20とステータ22とが電動モータとして機能して、ナット12aはロータ20と共に回転駆動される。
遊星差動ネジ型回転直動変換機構12は、円筒状のナット12a(回転部に相当)と、直動側のサンシャフト8、及びナット12aとサンシャフト8との間に配置された複数本のプラネタリシャフト24を主体として構成されている。図1ではナット12aは一点鎖線の位置で紙面に垂直に破断し、内部の構成を示している。
ナット12aとプラネタリシャフト24とは、ナット12aの内部空間においてギヤ12e,12f,24a,24bとネジ12g,24cとで噛み合っている。同様にプラネタリシャフト24とサンシャフト8とについてもナット12aの内部空間においてギヤ24a,24b,8c,8dとネジ24c,8eとで噛み合っている。
ナット12aが前述したごとくの電動モータにより回転駆動されると、プラネタリシャフト24はナット12a内にてサンシャフト8の周りを公転し、ネジ24c,8eの噛み合いによる差動機能によりサンシャフト8が軸方向に移動する。このサンシャフト8の軸方向Gでの移動により、内燃機関EGのシリンダヘッドに存在する可変動弁機構のコントロールシャフトが連動して軸方向に移動する。この移動により内燃機関EGの各気筒において吸気バルブのバルブリフト量が連続的に変更される。
ここで収納凹部4dの先端側内面4fと共にベアリング10の外輪10aを挟持しているベアリングプレート14を図2,3に示す。
ベアリングプレート14は、リング状本体プレート30を基板として、等位相幅間隔で配置された複数のボルト締結部32を形成している。ここではボルト締結部32は3つ設けられており、120°の等位相幅間隔でリング状本体プレート30上に設けられている。
このボルト締結部32は、図3の(D)の断面[図2の(B)X−X線断面]に示されているごとく、短四角柱状の本体32aの片側に短円柱状の圧入部32bを形成しており、これらを貫いて雌ねじ32cが形成されている。ボルト締結部32は、圧入部32bが、リング状本体プレート30に形成された圧入孔30aに圧入プロジェクション溶接により接合されることで、リング状本体プレート30に一体化されている。このことによりベアリングプレート14は、120°の位相幅間隔で、リング状本体プレート30の板面垂直方向を軸方向とする雌ねじ32cを、3つ配置している。
この雌ねじ32cに図1に示したごとくボルトBtがハウジング4の前面側から貫通されて螺合される。このことによりベアリングプレート14が収納凹部4d内にボルト締結されると共に、ベアリング10の外輪10aに当接することで、先端側内面4fと共にベアリング10の外輪10aを挟持する。
可変動弁機構駆動装置2内におけるベアリングプレート14と遊星差動ネジ型回転直動変換機構12との配置関係を図4に示す。尚、図4では遊星差動ネジ型回転直動変換機構12はロータ20を外した状態で示されている。
ベアリング10の外輪10aに対するベアリングプレート14の当接は、リング状本体プレート30の内側縁部に形成された爪部34によりなされる。爪部34はボルト締結部32の間の3つの位相領域に形成されている。この爪部34が存在する各位相領域は、図2に示したごとくボルト締結部32が存在する位相領域から角度D1で離間している。すなわちボルト締結部32が存在する位相領域及び角度D1で示す周辺位相領域では、リング状本体プレート30の内側縁部が径方向外側の位置に後退した形状とされていることで、リング状本体プレート30の幅が狭くされている。この後退した部分は、ベアリング10の外輪10aには当接しない。
更にリング状本体プレート30には、ボルト締結部32の間の3つの位相領域に、それぞれ補強リブ38が形成されている。補強リブ38はリング状本体プレート30をプレス加工などにより、周方向に突条(裏面では溝状)となる曲折した構造に形成したものである。この曲折した構造によりボルト締結部32の間の位相領域においてリング状本体プレート30を補強している。
補強リブ38の周方向両端位相位置である各端部38aは、ボルト締結部32には到達していない。更にこれらの端部38aは、ボルト締結部32の位相位置から、爪部34の周方向角部34aの位相位置以上離間している。すなわち周方向角部34aの位相位置と補強リブ38の端部38aの位相位置との間の角度D2は、0°以上にされている。実際には0°≦D2≦30°の範囲に設定されている。
更に、補強リブ38が配置されている位相領域において、リング状本体プレート30の幅Bと補強リブ38の幅Cとは、式1に示す関係に設定されている。
[式1] C<(3/4)・B
〈実施の形態1の作用〉ベアリングプレート14は、ボルト締結部32の位置でボルトBtにより収納凹部4dの開口周縁部4gに締結されることで、ベアリングプレート14の爪部34がベアリング10の外輪10aに当接して外輪10aを押圧する。
このとき、先端側内面4fに当接状態で収納凹部4dに収納されているベアリング10の外輪10aは、開口周縁部4gの位置よりも軸方向にわずかに突出しており、この突出した部分にベアリングプレート14の爪部34は当接することになる。
したがってボルト締結部32をボルトBtにより締結した場合には、リング状本体プレート30が弾性変形することでベアリングプレート14の爪部34が外輪10aに十分な締結力を与えることになる。
このようなボルト締結部32に対して爪部34は角度D1分の離間状態にある。そして更に補強リブ38の両方の端部38aは、ボルト締結部32の位相位置から、角度D2で示したごとく爪部34の周方向角部34aの位相位置以上離間している。このことによりボルト締結部32周辺でのリング状本体プレート30の剛性が低下されている。このため締結時の弾性変形は、ボルト締結部32と補強リブ38の端部38aとの間の位相領域にて十分に生じる。
図5の(B)に比較例として示すごとく、ボルト締結部32と爪部34とが周方向に離間していても、補強リブ38の端部38aの位相位置が周方向角部34aよりもがボルト締結部32に近づいていると、爪部34において特に周方向角部34aとその周辺部分が高剛性状態となる。このことにより、ベアリングプレート14をボルト締結する場合に、ボルト締結部32と爪部34の周方向角部34aとの間で十分な弾性変形が生じない。このことによりボルト締結してもボルト締結部32の裏面とその周辺部分が収納凹部4dの開口周縁部4gに密着しない状態で締結されるおそれがある。
図5の(C)に、本実施の形態に対応した実施例1,2のベアリングプレート14を、ハウジング4にボルト締結した場合における爪部34の平均応力(MP)とベアリングプレート14の変形量(mm)とを、比較例と共に示す。
ここで図5の(A)に示した実施例1,2では、補強リブ38の端部38aが、ボルト締結部32から、爪部34の周方向角部34aの位相位置以上に離間(D2≧0mm)している。図5の(B)に示した比較例では、補強リブ138の端部138aは、ボルト締結部132に対して爪部134の周方向角部134aの位相位置よりも近く(D2<0mm)されている。
このような構成の違いにより比較例に比べて、実施例1,2では爪部34の平均応力が小さく、弾性変形と塑性変形とのバランスがとれているためベアリングプレート14の変形量(弾性変形及び塑性変形)も小さい。
更に補強リブ38の幅Cは、リング状本体プレート30の幅Bに対して前述した式1の関係となるように制限されている。このため爪部34の支持体であるリング状本体プレート30自体の剛性を適切なものにでき、リング状本体プレート30の剛性と爪部34の締結力とのバランスが適切となる。
〈実施の形態1と請求項との関係〉上述した構成において、遊星差動ネジ型回転直動変換機構12が、ハウジング内にベアリングを介して配置されたアクチュエータに相当する。
〈実施の形態1の効果〉
(1)リング状本体プレート30の内側縁部と外側縁部との間で周方向に形成されている補強リブ38は、その周方向両端位相位置(端部38aの位相位置)がボルト締結部32の位相位置からは、爪部34の周方向角部34aの位相位置以上離間している。すなわち補強リブ38はボルト締結部32と周方向角部34aとの間に配置されていない。
このことからベアリングプレート14が、ボルト締結部32にてハウジング4にボルト締結されても、補強リブ38はボルト締結部32と爪部34の周方向角部34aとの間に配置されていないことから、ベアリングプレート14のボルト締結部32周辺は爪部34の周方向角部34aに至るまで剛性が低下して弾性変形性が高まる。
すなわちベアリングプレート14をボルト締結した場合に、ボルト締結部32と爪部34の周方向角部34aとの間の領域で弾性変形が十分に生じ、このことにより応力が緩和される。したがって弾性変形と塑性変形とのバランスが良くなり、ベアリングプレート14では、ばね要素と結合要素とがバランス良く融合することになる。
このため可変動弁機構駆動装置2内で遊星差動ネジ型回転直動変換機構12の駆動が繰り返されても、ボルト締結部32周りでのリング状本体プレート30のへたりを防止できる。このことによりボルト締結力が低下することはなく、ボルトBtの緩みを防止できる。
特に補強リブ38の端部38aは、周方向角部34aの位相位置よりも0°〜30°の範囲で離間していることから、弾性変形と塑性変形とのバランスが良くなる。このことで前述のごとく許容以上の塑性変形が防止されて爪部34がへたることが無くなると共に、弱すぎることのない適切な締結力をベアリング10の外輪10aに与えることができる。
したがってボルト締結力が低下することはなく、ボルトBtの緩みを防止できる。
(2)補強リブ38の幅Cとリング状本体プレート30の幅Bとは前記式1の関係に設定されている。このため前述したごとくリング状本体プレート30の剛性と爪部34の締結力とのバランスが適切となる。したがって可変動弁機構駆動装置2の駆動が繰り返されても、ボルト締結部32でのリング状本体プレート30のへたりを防止できる。このことによりボルト締結力が低下することはなく、ボルトBtの緩みを防止できる。
(3)上述したベアリングプレート14を用いた可変動弁機構駆動装置2を内燃機関EGに取り付けて駆動しても、上述したごとくボルト締結部32周辺でのリング状本体プレート30のへたり及びボルトBtの緩みを防止できることから、可変動弁機構駆動装置2の耐久性を高めることができる。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態において、ボルト締結部32の本体32aは短四角柱状であったが、短円柱状でも良く、短六角柱状でも良い。
・ボルト締結部32は、リング状本体プレート30とは別体に形成して圧入プロジェクション溶接により一体化していたが、一体化については別の手法を実行しても良い。
又、ボルト締結部32をリング状本体プレート30と別体に形成するのではなく、リング状本体プレート30と一体成形して、その後、雌ねじ32cを形成するようにしても良い。
・補強リブ38は、プレス加工により板材を湾曲させることで形成しているが、折り曲げにより屈曲した板状に補強リブ38を形成しても良く、あるいは補強リブ38を別体に形成してからリング状本体プレート30に接続して一体化しても良い。
2…可変動弁機構駆動装置、4…ハウジング、4a…取付部、4b…先端部、4c…スプライン貫通孔、4d…収納凹部、4e…ベアリングシート部、4f…先端側内面、4g…開口周縁部、6…制御部、8…サンシャフト、8a…スプライン、8b…先端部、10…ベアリング、10a…外輪、10b…内輪、12…遊星差動ネジ型回転直動変換機構、12a…ナット、12b…段差部、12c…止め輪用溝、12d…止め輪、14…ベアリングプレート、18…オイルシール、20…ロータ、20a…永久磁石、22…ステータ、22a…コイル、24…プラネタリシャフト、30…リング状本体プレート、30a…圧入孔、32…ボルト締結部、32a…本体、32b…圧入部、34…爪部、34a…周方向角部、38…補強リブ、38a…端部、Bt…ボルト、EG…内燃機関。

Claims (5)

  1. ハウジング内にベアリングを介して配置されたアクチュエータを、前記ベアリングの外輪に当接することでハウジング内に固定するベアリングプレートであって、
    リング状本体プレートと、
    前記リング状本体プレートに複数が周方向に間隔をおいて設けられ、前記ハウジングに対してボルト締結されるボルト締結部と、
    前記ボルト締結部が存在する位相領域から離間した位相領域にて前記リング状本体プレートの内側縁部から径方向内側へ突出して形成され、前記ベアリングの外輪へ当接される爪部と、
    前記リング状本体プレートの内側縁部と外側縁部との間で前記ボルト締結部が存在する位相領域から離間した位相領域にて周方向に形成される補強リブとを備え、
    前記爪部の先端は前記リング状本体プレートの内側縁部に沿う円弧状をなし、
    前記補強リブの周方向両端位相位置は、前記ボルト締結部の位相位置から前記爪部の先端における周方向角部の位相位置以上離間してい
    とを特徴とするベアリングプレート。
  2. 請求項1に記載のベアリングプレートにおいて、前記補強リブの周方向両端位相位置は、前記ボルト締結部の位相位置から前記爪部の先端における周方向角部の位相位置よりも0°〜30°離間していることを特徴とするベアリングプレート。
  3. 請求項1又は2に記載のベアリングプレートにおいて、前記補強リブの幅Cは、前記リング状本体プレートの幅Bに対して、C<(3/4)・Bの関係にあることを特徴とするベアリングプレート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のベアリングプレートにおいて、前記アクチュエータは内燃機関の可変動弁機構を駆動するアクチュエータであることを特徴とするベアリングプレート。
  5. 回転部の外周にベアリングを取り付けた回転直動変換機構として構成されているアクチュエータと、このアクチュエータを収納した収納凹部を有するハウジングと、このハウジングに対して前記収納凹部の開口周縁部に配置された請求項1〜4のいずれか一項に記載のベアリングプレートとを備え、
    前記ベアリングプレートは前記ボルト締結部により前記開口周縁部にボルト締結されていると共に、このボルト締結により前記爪部と前記収納凹部の内面とで前記ベアリングの外輪を挟持したものであることを特徴とする内燃機関の可変動弁機構駆動装置。
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