JP5928734B2 - 新規モノクローナル抗体、及びそのタグ抗体としての利用 - Google Patents
新規モノクローナル抗体、及びそのタグ抗体としての利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5928734B2 JP5928734B2 JP2013504734A JP2013504734A JP5928734B2 JP 5928734 B2 JP5928734 B2 JP 5928734B2 JP 2013504734 A JP2013504734 A JP 2013504734A JP 2013504734 A JP2013504734 A JP 2013504734A JP 5928734 B2 JP5928734 B2 JP 5928734B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino acid
- antibody
- seq
- tag
- acid sequence
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/06—Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/566—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor using specific carrier or receptor proteins as ligand binding reagents where possible specific carrier or receptor proteins are classified with their target compounds
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/53—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
- G01N33/577—Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor involving monoclonal antibodies binding reaction mechanisms characterised by the use of monoclonal antibodies; monoclonal antibodies per se are classified with their corresponding antigens
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2319/00—Fusion polypeptide
- C07K2319/70—Fusion polypeptide containing domain for protein-protein interaction
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Hematology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
(I-1)下記に示すアミノ酸配列:
Asp-Leu-Xa-Xb-Arg(配列番号1)
(配列中、XaはVal、Ala、IleまたはThrのいずれか一つのアミノ酸残基、XbはLys以外の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基から選択されるいずれか一つのアミノ酸残基を意味する。)
で示されるアミノ酸配列をエピトープ領域として含むペプチドに特異的に結合するモノクローナル抗体であって、
配列番号2に示す18〜25番目のアミノ酸配列からなるCDR1、43〜50番目のアミノ酸配列からなるCDR2、及び89〜97番目のアミノ酸配列からなるCDR3を含む重鎖可変領域、並びに
配列番号3に示す18〜23番目のアミノ酸配列からなるCDR1、41〜43のアミノ酸配列からなるCDR2、及び80〜88のアミノ酸配列からなるCDR3を含む軽鎖可変領域
を含むことを特徴とするモノクローナル抗体。
(配列中、XaはVal、Ala、IleまたはThrのいずれか一つのアミノ酸残基、XbはLys以外の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基から選択されるいずれか一つのアミノ酸残基を意味する。)
で示されるアミノ酸配列をエピトープ領域として含むペプチドからなるエピトープタグに対するタグ抗体として用いられる、(I-1)乃至(I-11)のいずれかに記載するモノクローナル抗体。
X1−X2−X3−X4−X5(配列番号31)
(式中、X1はAsp、GluまたはSer;X2はLeu、IleまたはMet;X3はVal、Ala、IleまたはThr;X4はLys以外の19種のタンパク質構成アミノ酸から選択されるいずれかのアミノ酸残基;X5はArgを、それぞれ示す。)。
配列番号4に示す塩基配列または当該塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を、上記モノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードする塩基配列として、また
配列番号5に示す塩基配列または当該塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を上記モノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードする塩基配列として
含むことを特徴とする、上記遺伝子。
(II-1)(I-1)乃至(I-11)のいずれかに記載するモノクローナル抗体との抗原抗体反応に使用されるエピトープタグであって、
「Asp-Leu-Xa-Xb-Arg」(配列番号1)
(配列中、XaはVal、Ala、IleまたはThrのいずれか一つのアミノ酸残基、XbはLys以外の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基から選択されるいずれか一つのアミノ酸残基を意味する。)
で示されるアミノ酸配列をエピトープ領域(最小認識配列)として含むペプチドからなるものである、上記エピトープタグ。
(II-2)上記エピトープタグが、配列番号1中、Xaで示されるアミノ酸残基がバリン残基(Val)であるアミノ酸配列を含むペプチドからなるものである、(II-1)記載のエピトープタグ。
(II-3)(I-1)乃至(I-11)のいずれかに記載するモノクローナル抗体との抗原抗体反応に使用されるエピトープタグであって、
下式に示すアミノ酸配列を含むペプチドからなるエピトープタグ:
X1−X2−X3−X4−X5(配列番号31)
(式中、X1はAsp、GluまたはSer;X2はLeu、IleまたはMet;X3はVal、Ala、IleまたはThr;X4はLys以外の19種のタンパク質構成アミノ酸から選択されるいずれかのアミノ酸残基;X5はArgを、それぞれ示す。)。
(III-1)下記の工程を有する被験物質の検出方法:
(1)(I-1)乃至(I-13)のいずれかに記載するモノクローナル抗体をタグ抗体として用いて、(II-1)乃至(II-7)のいずれかに記載するエピトープタグで標識してなる被験物質と抗原抗体反応を行う工程、
(2)タグ抗体が結合した抗原抗体反応物を指標として、被験物質を検出する工程。
(IV-1)下記の工程を有する、被験試料の中から被験物質を単離または回収する方法:
(1)(II-1)乃至(II-7)のいずれかに記載するエピトープタグで標識してなる被験物質を含有する被験試料と、(I-1)乃至(I-13)のいずれかに記載するモノクローナル抗体をタグ抗体として反応させる工程、
(2)上記タグ抗体が結合した抗原抗体反応物を被験試料から単離または回収する工程、
(3)タグ抗体が結合した抗原抗体反応物からタグ抗体を除去し、被験物質を回収する工程、及び
(4)必要に応じて、エピトープタグで標識してなる被験物質からエピトープタグを除去する工程。
本明細書における塩基配列(ヌクレオチド配列)、核酸などの略号による表示は、IUPAC−IUBの規定〔IUPAc-IUB communication on Biological Nomenclature, Eur. J. Biochem., 138; 9 (1984)〕、「塩基配列又はアミノ酸配列を含む明細書等の作製のためのガイドライン」(特許庁編)及び当該分野における慣用記号に従うものとする。
本発明が対象とするモノクローナル抗体は、「Asp-Leu-Xa-Xb-Arg」のアミノ酸配列(配列番号1)をエピトープ領域として含むペプチドを特異的に認識し、結合するモノクローナル抗体である。
本発明が対象とするエピトープタグは、上記本発明のモノクローナル抗体が認識し、結合する、少なくとも「Asp-Leu-Xa-Xb-Arg」のアミノ酸配列(配列番号1)を最小認識配列として含むペプチドである。当該ペプチドは、水溶性であることが好ましい。なお、水溶性の定義は、前述した通りである。
当該エピトープタグは、前述する本発明のモノクローナル抗体との抗原抗体反応に好適に使用することができる。
X1−X2−X3−X4−X5(配列番号31)
を最小認識配列として含むペプチドが含まれる。
X1:Asp、GluまたはSerのいずれかのアミノ酸残基、
X2:Leu、IleまたはMetのいずれかのアミノ酸残基、
X3:Val、Ala、IleまたはThrのいずれかのアミノ酸残基、
X4:Lys以外の19種のタンパク質構成アミノ酸のうち任意に選択されるいずれかのアミノ酸残基、
X5:Arg。
(a)Asp-Leu-Val-X4-Arg(配列番号34)、例えばAsp-Leu-Val-Pro-Arg(配列番号6)、Asp-Leu-Val-Ala-Arg(配列番号8)、
(b)Asp-Leu-Ala-X4-Arg(配列番号35)
(c)Asp-Leu-Ile-X4-Arg(配列番号36)
(d)Asp-Leu-Thr-X4-Arg(配列番号37)
(e)Asp-Ile-Val-X4-Arg(配列番号38)
(f)Asp-Met-Val-X4-Arg(配列番号39)
(g)Glu-Leu-Val-X4-Arg(配列番号40)
(h)Ser-Leu-Val-X4-Arg(配列番号41)。
(上記配列中、X4は、Lys以外の19種のタンパク質構成アミノ酸のうちから任意に選択されるいずれかのアミノ酸残基を意味する)。
これらのアミノ酸配列を有するペプチドは、「Asp-Leu-Xa-Xb-Arg」(配列番号1)または「X1-X2-X3-X4-X5」(配列番号31)で示される5つのアミノ酸残基からなるアミノ酸配列からなるものであってもよい。また、少なくとも当該アミノ酸配列を最小認識配列として有するものであれば、その限りにおいて、また上記アミノ酸配列のN末端側及び/またはC末端側に任意に1乃至複数の任意のアミノ酸残基を有するものであってもよい。エピトープタグを構成するペプチドのアミノ酸残基数としては、上記5アミノ酸残基からなる配列を含むものである限り、特に制限はされず、50より多いアミノ酸残基からなるポリペプチド(タンパク質)の形態にしてもよいし、また5〜50のアミノ酸残基からなるオリゴペプチドの形態にしてもよい。
前述するように、本発明のエピトープタグ及びモノクローナル抗体は、被験物質の検出に有効に用いることができる。ここで被験物質は、本発明のエピトープタグを結合させるか、若しくはエピトープタグと融合させることができるものであればよく、好適にはペプチド(ポリペプチドを含む)を挙げることができる。
(1)本発明のモノクローナル抗体をタグ抗体として用いて、本発明のエピトープタグで標識してなる被験物質と抗原抗体反応を行う工程、
(2)タグ抗体が結合した抗原抗体反応物を指標として、被験物質を検出する工程。
また前述するように、本発明のエピトープタグ及びモノクローナル抗体は、被験物質の単離回収(以下、単に「精製」という)に有効に用いることができる。ここで被験物質は、本発明のエピトープタグを結合させるか、若しくはエピトープタグと融合させることができるものであればよく、好適にはペプチド(ポリペプチドを含む)及びタンパク質を挙げることができる。
(2)上記タグ抗体が結合した抗原抗体反応物を被験試料から単離または回収する工程、
(3)必要に応じて、タグ抗体が結合した抗原抗体反応物からタグ抗体を除去し、被験物質を回収する工程。
(1)ハイブリドーマG196の調製
GST(glutathione S-transferase)融合タンパク質発現用ベクターであるpGEX-2Tベクター(GEヘルスケア・ジャパン社)を用いて、大腸菌の形質転換を行った。イソプロピルチオガラクトシド(IPTG)誘導されたGSTタンパク質を含む大腸菌溶解液からグルタチオンアガロースビーズ(Sigma社)を用いてGSTタンパク質を精製した。精製したGSTタンパク質をフロイント完全アジュバント(DIFCO社)でエマルジョン化し、BALB/c マウス(8週齢、メス)に皮下注射し、免疫を開始した。2回目以降はフロイント不完全アジュバント(DIFCO社)を用いて、精製したGSTタンパク質をエマルジョン化して免疫に使用した。2週間間隔で合計3回の免疫をした後、採血し、取得した血清を用いてイムノブロット(SDS-PAGEでGSTタンパク質を泳動、コントロールとしてウシ血清アルブミン)により抗体価を確認した。
上記で調製したハイブリドーマG196が産生するモノクローナル抗体(G196抗体)を、プロテインAカラム(GEヘルスケア・ジャパン社)を用いて精製した。具体的には、まずハイブリドーマG196の培養上清を0.45μmのメンブランを通じて濾過することによって浄化し、pHを1N NaOHで8.0に調整した。次いで、これをプロテインAカラムに通液し、PBS(pH8)で洗浄した後、抗体を0.1M クエン酸溶液を用いてカラムから溶出させた。G196抗体を含む溶出液を、PBSで透析することにより、精製G196抗体を調製取得した。
上記で取得したモノクローナル抗体(G196抗体)の抗体クラスを、サブクラスタイピングキット(HyCult Biotech社)を用いた酵素免疫測定法で評価したところ、IgG1κであることが確認された。
上記実施例1で取得したハイブリドーマG196からRNAを抽出した後、oligo-dTプライマーを用いて、逆転写し、cDNAを作製した。かかるcDNAを鋳型として、下記に示す重鎖プライマーセット及び軽鎖プライマーセットを用いてPCRを行い、重鎖可変領域をコードするヌクレオチド及びそのアミノ酸配列、並びに軽鎖可変領域をコードするヌクレオチド及びそのアミノ酸配列を解析した。
(1)G196抗体とGST融合タンパク質発現用ベクターの遺伝子産物との結合性
GST融合タンパク質発現用ベクターとして、pGEX-4T-2ベクターとpGEX-6P-1ベクター(いずれもGEヘルスケア・ジャパン社)を用いて、実施例1で調製したハイブリドーマG196から産生されるモノクローナル抗体(G196抗体)と当該GST融合タンパク質発現用ベクターの遺伝子産物との結合性を評価した。
(2-1)最小認識アミノ酸配列の決定
上記(1)の結果から、G196抗体が認識するエピトープの候補配列として、「遺伝子産物4T-2」が特有に有するアミノ酸配列「SDLVPRGSP」(配列番号15のアミノ酸番号6〜14の領域)から3〜9アミノ酸残基からなる複数のオリゴペプチドを作製し(図2A参照)、それをコードするヌクレオチドをpGEX-6P-1ベクター(GEヘルスケア・ジャパン社)に導入して、大腸菌を形質転換した。なお、前述するように、pGEX-6P-1ベクターそのものの遺伝子産物は、G196抗体によって認識されない。形質転換した大腸菌の溶解液から、各候補アミノ酸配列を融合させたGST融合タンパク質を精製した。各候補アミノ酸配列を融合させたGST融合タンパク質(以下、単に「6P-12」、「6P-14」、「6P-16」、「6P-15」、「6P-17」、または「6P-19」ともいう。)のGSTからC端側までのアミノ酸配列(配列番号17〜22)を、候補アミノ酸配列を含めて図2Aに示す。
次いで、最小認識配列「DLVPR」(配列番号6)のうち、どのアミノ酸残基がG196抗体の認識に重要であるかを確認するために、アラニンスキャンを実施した。具体的には、最小認識配列「DLVPR」中のアミノ酸残基を一つずつアラニンに置換した5アミノ酸残基からなる複数のオリゴペプチドを作製し(図3A中の候補配列参照)、それをコードするヌクレオチドをpGEX-6P-1ベクターに導入して、大腸菌を形質転換し、当該大腸菌が産生する候補配列を融合させたGST融合タンパク質を用いて、(2-1)と同様にウエスタンブロット法を行った。各候補配列を融合させたGST融合タンパク質(以下、単に「6P-15」、「6P-24」、「6P-25」、「6P-26」、「6P-27」、「6P-28」または「6P-29」ともいう。)のGSTからC端側までのアミノ酸配列(配列番号20,23〜28)を、候補配列を含めて図3Aに示す。また、ウエスタンブロット及びクマシー染色の結果を図3Bに示す。右側から「6P-29」、「6P-28」、「6P-27」、「6P-26」、「6P-25」、「6P-24」、「6P-15」、「6P-1」及び「4T-2」の結果を示す。
実施例1で作製したG196抗体について、「DLVPR」(配列番号6)を有するペプチド(GSDLVPRGSC:配列番号30)との親和性を、等温滴定カロリーメータを用いて測定した。
N末端にビオチンを付加した合成ペプチド(GSGSDLVPRG)(配列番号42)、およびその変異体(エピトープ部位であるDLVPR領域のアミノ酸残基を各々他の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基で置換した合成ペプチド)をストレプトアビジンでコートしたプレート上に結合させた。その後、実施例1で作製したG196抗体との結合を、常法に従い酵素結合免疫吸着法(ELISA)により確認し、G196抗体と結合するペプチドのアミノ酸配列を調べた。
G196抗体の認識部位「DLVPR」(配列番号6)を含むアミノ酸配列「SDLVPRGS」(「6P12」という)(配列番号29)を、FLAG-HA-EGFP(FHG)に融合させて(FHG-6P12)、HeLa細胞に発現させた(HeLa細胞(FHG-6P12))。また、比較対照のため、6P12を融合させないFLAG-HA-EGFP(FHG)そのものをHeLa細胞に発現させた(HeLa細胞(FHG))。
(1-1)方法
HeLa細胞(FHG)及びHeLa細胞(FHG-6P12)の各細胞溶解液を、SDS-ポリアクリルアミドゲルで電気泳動後、PVDF(フッ化ポリビニリデン)膜(Millipore社)にセミドライ法により転写した。タンパク質が転写された膜を5% 脱脂粉乳および0.1% Tween-20を含むPBSによるブロッキング後、それぞれの特異抗体液を一次抗体として転写膜に結合させ、0.1% Tween-20を含むPBSにより余分な一次抗体をよく洗い落とした。さらにHRP(horseradish peroxidase)標識二次抗体を転写膜に結合させ、0.1% Tween-20を含むPBSにより余分な二次抗体をよく洗い落とした。HRPの基質として、分解されると発光する蛍光試薬(Western lightning Chemiluminescence試薬、パーキンエルマー社)を用いて、転写膜上の目的のタンパク質のバンドからの蛍光によりX線フィルム(富士フィルム社)に感光し、検出した。
結果を図6に示す。図6中、Aは、FLAG(M2)抗体(Sigma社)によるエピトープタグ(FHG及びFHG-6P12)の検出結果を、Bは、G196抗体によるエピトープタグ(FHG及びFHG-6P12)の検出結果をそれぞれ示す。図からわかるように、ウエスタンブロット法において、G196抗体はバックグラウンドもなく、また既存のFLAG(M2)抗体(Sigma社)と遜色なく、HeLa細胞内で発現したFHG-6P12を認識することが可能であった。またG196抗体は、FHG部位を認識せず、FHG-6P12のうち6P12部位を選択的に認識することが確認された。
(2-1)方法
それぞれの特異的抗体(FLAG(M2)抗体、G196抗体)をプロテインAセファロースビーズ(GEヘルスケア・ジャパン社)に結合させ、余分な抗体をよく洗い落とした。特異的抗体を結合させたビーズをHeLa細胞(FHG)及びHeLa細胞(FHG-6P12)それぞれの細胞溶解液に加え結合させ、ビーズに特異的に結合するタンパク質以外をよく洗い落とした。ビーズを2×SDS サンプル緩衝液に懸濁後、100℃, 5分間処理してサンプルとした。そのサンプルを、SDS-ポリアクリルアミドゲルで電気泳動後、PVDF(フッ化ポリビニリデン)膜(Millipore社)にセミドライ法により転写した。タンパク質が転写された膜を5% 脱脂粉乳および0.1% Tween-20を含むPBSによるブロッキング後、それぞれの特異抗体液を一次抗体として転写膜に結合させ、0.1% Tween-20を含むPBSにより余分な一次抗体をよく洗い落とした。さらにHRP(horseradish peroxidase)標識二次抗体を転写膜に結合させ、0.1% Tween-20を含むPBSにより余分な二次抗体をよく洗い落とした。HRPの基質として、分解されると発光する蛍光試薬(Western lightning Chemiluminescence試薬、パーキンエルマー社)を用いて、転写膜上の目的のタンパク質のバンドからの蛍光によりX線フィルム(富士フィルム社)に感光し、検出した。
結果を図7に示す。FLAG(M2)抗体(Sigma社)によるエピトープタグ(FHG及びFHG-6P12)の検出結果、及びG196抗体によるエピトープタグ(FHG及びFHG-6P12)の検出結果をそれぞれ示す。図からわかるように、免疫沈降法において、G196抗体は既存のFLAG(M2)抗体(Sigma社)と遜色なく、細胞内で発現したFHG-6P12タンパク質を認識し、免疫沈降することが可能であった。またウエスタンブロット法と同様に、G196抗体は、FHG部位を認識せず、FHG-6P12のうち6P12部位を選択的に認識することが確認された。
(3-1)方法
3.7% ホルマリンと0.2% Triton X-100を含む緩衝液でそれぞれのHeLa細胞(HeLa細胞(FHG)及びHeLa細胞(FHG-6P12)を固定と透過処理をおこなった。5% 脱脂粉乳を含むPBSによるブロッキング後、それぞれの特異抗体液を一次抗体として細胞と反応させ、PBSにより余分な一次抗体をよく洗い落とした。さらにAlexa Fluor色素標識二次抗体(Molecular Probes社)を細胞に反応させ、PBSにより余分な二次抗体をよく洗い落とした。包埋緩衝液(Vector Laboratories社)を用いて細胞をスライドガラス上に固定後コンフォーカルレーザ顕微鏡(オリンパス社)で観察した。
結果を図8に示す。αGFP抗体(ウサギ)(バイオアカデミア社)によるエピトープタグ(FHG及びFHG-6P12)の検出結果(図8A及びB共に右上欄に示す)、G196抗体によるエピトープタグ(FHG及びFHG-6P12)の検出結果(図8A及びB共に左上欄に示す)をそれぞれ示す。図からわかるように、免疫染色法において、G196抗体は、既存のαGFP抗体(バイオアカデミア社)と遜色なく、またバックグラウンドも低く、細胞内で発現したFHG-6P12を認識し、免疫染色することが可能であった(図8B参照)。また、6P12をエピトープタグとして付加しても、FHGの細胞内局在は変わらなかった。また、図8Aからわかるように、G196抗体は、FHG部位を認識せず、FHG-6P12のうち6P12部位を選択的に認識することが確認された。
(1)G196(scFv)抗体の作製
pET28-His-TEVベクター(Novagen社のpET28を改変。6X Hisタグ配列の下流にTEVプロテアーゼ認識配列を有する。)を用いて、6X Hisタグ融合タンパク質としてG196のscFvを大腸菌で発現させた。この際、大腸菌中で発現産生した6X Hisタグ融合タンパク質は不溶分画に局在する。そこで8Mの尿素を含むPBS(denature条件)を用いて大腸菌を溶解し、金属キレートアフィニティークロマトグラフィーに供した。具体的には、大腸菌の溶解物を、denature条件下でもHisタグと特異的に結合する金属キレート樹脂(Ni-NTA agarose, Qiagen社)に供して結合させた後、徐々に尿素を除去することで6X Hisタグ融合タンパク質をrenatureさせて精製した。
実施例1で調製したG196抗体と、上記で調製したG196(scFv)抗体を用いて、実験例5(2)の方法と同様の方法で、免疫沈降法により、FLAG-HA-EGFP(FHG)及びFHG-6P12に対する結合性を評価した。
転写因子であるATF/CREB タンパク質ファミリーであるAtf1のC末端に、G196抗体の認識部位「DLVPR」(配列番号6)を3個含むアミノ酸配列「GSDLVPRGSDLVPRGSDLVPRGS」(配列番号43)(以下、これを「G196」という)と GFP を融合させて(Atf1-G196-GFP)、これを分裂酵母に発現させた(分裂酵母(Atf1-G196-GFP))。また、比較対照のため、GFPのC末端にIws1を融合させて(GFP-Iws1)、これを分裂酵母に発現させた(分裂酵母(GFP-Iws1))。
(1-1)分裂酵母のlysateの調製法
225 mg/L のadenine, leucine, uracil を添加したYE 培地 (0.5% yeast extract, 3% glucose) で培養した分裂酵母(野生型酵母、分裂酵母(Atf1-G196-GFP)、分裂酵母(GFP-lws1))を、protease inhibitor cocktail (SIGMA, P8215) を含むBuffer 1 (50 mM HEPES-KOH [pH 7.5], 140 mM NaCl, 1 mM EDTA, 1% Triton X-100, and 0.1% Na-deoxycholate) に懸濁し、ガラスビーズ (BioSpec, 11079-105) とMulti-Beads Shocker (Yasui Kikai, MB400U)により破砕した。
上記で調製した各酵母の細胞溶解液(Lysate)を、SDS-ポリアクリルアミドゲルで電気泳動後(図10中、左側カラムから順に、野生型酵母、分裂酵母(Atf1-G196-GFP)、分裂酵母(GFP-lws1))、PVDF膜(Millipore社)にセミドライ法により転写した。タンパク質が転写された膜を5% 脱脂粉乳および0.1% Tween-20を含むPBSによるブロッキング後、それぞれの特異抗体液を一次抗体として転写膜に結合させ、0.1% Tween-20を含むPBSにより余分な一次抗体をよく洗い落とした。さらにHRP標識二次抗体を転写膜に結合させ、0.1% Tween-20を含むPBSにより余分な二次抗体をよく洗い落とした。HRPの基質として、分解されると発光する蛍光試薬(Western lightning Chemiluminescence試薬、パーキンエルマー社)を用いて、転写膜上の目的のタンパク質のバンドからの蛍光によりX線フィルム(富士フィルム社)に感光し、検出した。
結果を図10に示す。図中、上段の電気泳動像は、本発明のG196抗体によるウエスタンブロット検出結果を、下段の電気泳動像は、抗GFP抗体によるウエスタンブロット検出結果をそれぞれ示す。この結果からわかるように、本発明のG196抗体は、G196を融合したAtf1-G196-GFPを発現させた酵母[分裂酵母(Atf1-G196-GFP)]の細胞溶解液に選択的に結合し、野生型酵母やGFPのみを融合させたGFP-Iws1を発現させた酵母[分裂酵母(GFP-Iws1)]の細胞溶解液には結合しないことが確認された。
(2-1)クロマチン免疫沈降法(図11)
YES培地で培養した分裂酵母[野生型、及び分裂酵母(Atf1-G196-GFP)]を、1% formaldehyde/PBSで固定後、125 mM glycineで反応を停止させた。ガラスビーズ (BioSpec, 11079-105) とMulti-Beads Shocker (Yasui Kikai, MB400U)により破砕後、Bioruptor (Cosmo-bio, UCD-250) によりDNA を断片化した。
下記の操作により、分裂酵母(Atf1-G196-GFP)及び野生型酵母の細胞をそれぞれ固定化し透過処理を行った。
1.YES培養液(0.5% yeast extract, 3% glucose)で対数増殖中の分裂酵母(Atf1-G196-GFP)及び野生型酵母に、それぞれホルムアルデヒドを最終濃度3%になるよう加える。
2.固定処理の後、グリシンを最終濃度250 mMになるように加えてクエンチングする。
3.得られた細胞をPEMS'(PBS pH 7.5, 1 mM EGTA, 1 mM MgSO4, 1.2 M sorbitol)で洗い、PEMS'(PBS pH 7.5, 1 mM EGTA, 1 mM MgSO4, 1.2 M sorbitol,5 mg/ml Zymolyase 20T, 0.1% 2-ME)に再懸濁して室温で60分放置する。
4.これをPEM'(PBS pH 7.5, 1 mM EGTA, 1 mM MgSO4、1% Triton X-100)に再懸濁して室温で30分放置する。
5.得られた細胞をPEM'(PBS pH 7.5, 1 mM EGTA, 1 mM MgSO4)で3回洗う。
6.洗浄した細胞を、PEMAL'(PBS pH 7.5, 1 mM EGTA, 1 mM MgSO4, 0.1% Na azide, 0.1 M L-lysine HCl,5% Milk)に懸濁して室温で30分放置する。
Claims (13)
- 下記に示すアミノ酸配列:
Asp-Leu-Xa-Xb-Arg(配列番号1)
(配列中、
XaはVal、Ala、IleまたはThrのいずれか一つのアミノ酸残基であって、XbはProであるか、または
XaはValであって、XbはLys以外の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基から選択されるいずれか一つのアミノ酸残基を意味する。)
からなるペプチドに特異的に結合するモノクローナル抗体であって、
配列番号2に示す18〜25番目のアミノ酸配列からなるCDR1、43〜50番目のアミノ酸配列からなるCDR2、及び89〜97番目のアミノ酸配列からなるCDR3を含む重鎖可変領域、並びに
配列番号3に示す18〜23番目のアミノ酸配列からなるCDR1、41〜43のアミノ酸配列からなるCDR2、及び80〜88のアミノ酸配列からなるCDR3を含む軽鎖可変領域
を含むことを特徴とするモノクローナル抗体。 - 配列番号6〜8のいずれかに示すアミノ酸配列からなるペプチドに特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項1記載のモノクローナル抗体。
- 上記モノクローナル抗体が、配列番号2に示すアミノ酸配列またはそれと95%以上の同一性を有するアミノ酸配列を有する重鎖可変領域、および配列番号3に示すアミノ酸配列またはそれと95%以上の同一性を有するアミノ酸配列からなる軽鎖可変領域を含むものである、請求項1または2に記載するモノクローナル抗体。
- 配列番号30に示すアミノ酸配列からなるペプチドに対する反応速度定数(Kd値)が0.1〜10nMである、請求項1乃至3のいずれかに記載するモノクローナル抗体。
- マウスに由来する免疫グロブリンG(IgG)またはその抗原結合断片である、請求項1乃至4のいずれかに記載するモノクローナル抗体。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載するモノクローナル抗体をコードする遺伝子であって、
配列番号4に示す塩基配列または当該塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を、上記モノクローナル抗体の重鎖可変領域をコードする塩基配列として、また
配列番号5に示す塩基配列または当該塩基配列の相補配列とストリンジェントな条件でハイブリダイズする塩基配列を上記モノクローナル抗体の軽鎖可変領域をコードする塩基配列として
含むことを特徴とする、上記遺伝子。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載するモノクローナル抗体との抗原抗体反応に使用されるエピトープタグであって、
Asp-Leu-Xa-Xb-Arg(配列番号1)
(配列中、
XaはVal、Ala、IleまたはThrのいずれか一つのアミノ酸残基であって、XbはProであるか、または
XaはValであって、XbはLys以外の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基から選択されるいずれか一つのアミノ酸残基を意味する。)
で示されるアミノ酸配列をエピトープ領域(最小認識配列)とするか、または
X1- X2- X3- X4- X5(配列番号31)
(配列中、X1はGluまたはSer;X2はLeu;X3はVal;X4はPro;X5はArg、または
X 1 はAsp;X 2 はIle;X 3 はVal;X 4 はPro;X 5 はArgを示す。)
で示されるアミノ酸配列をエピトープ領域(最小認識配列)とするペプチドからなるエピトープタグ。 - 下記配列からなるいずれかのオリゴまたはポリペプチドであるエピトープタグ:
Ser-Asp-Leu-Val-Pro-Arg-Gly-Ser(配列番号29)、
Gly-Ser-Asp-Leu-Val-Pro-Arg-Gly-Ser-Cys(配列番号30)、
Gly-Ser-Asp-Leu-Val-Pro-Arg-Gly-Ser-Asp-Leu-Val-Pro-Arg-Gly-Ser-Asp-Leu-Val-Pro-Arg-Gly-Ser(配列番号43)、
Gly-Ser-Gly-Ser-Asp-Leu-Xa-Xb-Arg-Gly
(配列中、XaはVal、Ala、IleまたはThrのいずれか一つのアミノ酸残基であって、XbはProであるか、または
XaはValであって、XbはLys以外の19種類のタンパク質構成アミノ酸残基から選択されるいずれか一つのアミノ酸残基を意味する。)、
Gly-Ser-Gly-Ser-X 1 -X 2 -X 3 -X 4 -X 5 -Gly
(配列中、X 1 はGluまたはSer;X 2 はLeu;X 3 はVal;X 4 はPro;X 5 はArg、または
X 1 はAsp;X 2 はIle;X 3 はVal;X 4 はPro;X 5 はArgを示す。)。 - 請求項7に記載する配列番号1または配列番号31に示されるアミノ酸配列のN及び/またはC末端側にGSリンカー配列が結合してなるオリゴまたはポリペプチドであるエピトープタグ。
- 請求項7乃至9のいずれかに記載するエピトープタグを認識するタグ抗体として用いられる、請求項1乃至5のいずれかに記載するモノクローナル抗体。
- 下記の工程を有する被験物質の検出方法:
(1)請求項1乃至5のいずれかに記載するモノクローナル抗体をタグ抗体として用いて、請求項7乃至9のいずれかに記載するエピトープタグで標識してなる被験物質と抗原抗体反応を行う工程、
(2)タグ抗体が結合した抗原抗体反応物を指標として、被験物質を検出する工程。 - 下記の工程を有する、被験試料の中から被験物質を単離または回収する方法:
(1)請求項7乃至9のいずれかに記載するエピトープタグで標識してなる被験物質を含有する被験試料と、請求項1乃至5のいずれかに記載するモノクローナル抗体をタグ抗体として反応させる工程、
(2)上記タグ抗体が結合した抗原抗体反応物を被験試料から単離または回収する工程、及び
(3)タグ抗体が結合した抗原抗体反応物からタグ抗体を除去し、被験物質を回収する工程。 - さらに下記の工程を有する請求項12記載の方法:
(4)(3)の工程で回収した被験物質からエピトープタグを除去する工程。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011055953 | 2011-03-14 | ||
JP2011055953 | 2011-03-14 | ||
PCT/JP2012/056384 WO2012124683A1 (ja) | 2011-03-14 | 2012-03-13 | 新規モノクローナル抗体、及びそのタグ抗体としての利用 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2012124683A1 JPWO2012124683A1 (ja) | 2014-07-24 |
JP5928734B2 true JP5928734B2 (ja) | 2016-06-01 |
Family
ID=46830750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013504734A Active JP5928734B2 (ja) | 2011-03-14 | 2012-03-13 | 新規モノクローナル抗体、及びそのタグ抗体としての利用 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5928734B2 (ja) |
WO (1) | WO2012124683A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3892300A4 (en) | 2018-12-03 | 2022-12-14 | Mabprotein Co.,Ltd. | ANTIBODY RECOGNIZING A NEOEPITOPE OF ACTIVATED INTERLEUKIN-18 PROTEINS AND ITS USE |
EP4380620A2 (en) * | 2021-08-05 | 2024-06-12 | The Trustees of The University of Pennsylvania | Photoreactive antibody binding domains with epitope tags for multiplexed antibody labeling, detection, and purification |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005326165A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Hitachi High-Technologies Corp | タンパク質相互作用解析のための抗タグ抗体チップ |
-
2012
- 2012-03-13 WO PCT/JP2012/056384 patent/WO2012124683A1/ja active Application Filing
- 2012-03-13 JP JP2013504734A patent/JP5928734B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005326165A (ja) * | 2004-05-12 | 2005-11-24 | Hitachi High-Technologies Corp | タンパク質相互作用解析のための抗タグ抗体チップ |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6012023381; LIU J.et al.: 'pPIC9-Fc: A Vector System for the Production of Single-Chain Fv-Fc Fusions in Pichia pastoris as Det' J. Biochem. Vol.134, 2003, p.911-917 * |
JPN6012023382; JURONEN E.et al.: 'Production and Characterization of Monoclonal Antibodies against Class Theta Glutathione S-Transfera' Hybridoma Vol.15 No.1, 1996, p.77-82 * |
JPN7012001693; VINOKUROV L. M.et al.: 'Stability of functionally active fusion proteins during their biosynthesis and isolation from expres' Progress in Biotechnology Vol.15, 1998, p.645-650 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2012124683A1 (ja) | 2014-07-24 |
WO2012124683A1 (ja) | 2012-09-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9309312B2 (en) | Immunoassay method for human CXCL1 protein | |
JP2022068143A (ja) | 生体試料中で改善された性能を有するigfbp7のためのアッセイ | |
US20210107958A1 (en) | Glypican epitopes and uses thereof | |
KR20160039682A (ko) | 생물학적 샘플에서 개선된 성능을 가지는 timp2에 대한 검정 | |
AU2012264943B2 (en) | Means and methods for diagnosing and treating multiple sclerosis | |
US20170107299A1 (en) | Anti-vasa antibodies, and methods of production and use thereof | |
US20220308052A1 (en) | Compositions and methods for detecting autoantibodies | |
US10577418B2 (en) | Monoclonal anti-GPC-1 antibodies and uses thereof | |
US20230384326A1 (en) | Test method and test kit for adult still's disease | |
JP5928734B2 (ja) | 新規モノクローナル抗体、及びそのタグ抗体としての利用 | |
US20210024644A1 (en) | N-cadherin binding molecules and uses thereof | |
AU2020284288A1 (en) | Conformation-specific epitopes in tau, antibodies thereto and methods related thereof | |
JP7366411B2 (ja) | ヒトαディフェンシンHD5を検出する方法及びキット、並びにこれらにおいて用いられる抗体 | |
US20230324388A1 (en) | Antibody for porcine reproductive and respiratory syndrome virus and uses thereof | |
CN113999306A (zh) | 一种获得识别空间构象表位抗体的方法 | |
JP2022181707A (ja) | 非変性チャネルロドプシン検出キット | |
CN118126173A (zh) | 抗猪tcn1单克隆抗体及其生产和使用方法 | |
KR20190107967A (ko) | 한국인 위암 연관 유전자 단클론 항체 및 이의 제조방법 | |
CN118027205A (zh) | 特异性结合crept的抗体及其用途 | |
JP2020007315A (ja) | モノクローナル抗gpc−1抗体およびその使用 | |
JP2009142269A (ja) | ヒトIgGのFcを含有するタンパク質の測定試薬 | |
EP3665203A1 (en) | Method for determining anti-drug antibodies in a minipig sample | |
NZ615912B2 (en) | Means and methods for diagnosing and treating multiple sclerosis | |
NZ717188B2 (en) | Means and methods for diagnosing and treating multiple sclerosis | |
JP2009139372A (ja) | ラットIgE測定試薬 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5928734 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |