JP5928456B2 - 光ファイバ集合体、光プローブおよび光ファイバ集合体の製造方法 - Google Patents

光ファイバ集合体、光プローブおよび光ファイバ集合体の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、複数の光ファイバを集合させた光ファイバ集合体、この光ファイバ集合体を内蔵した光プローブおよび光ファイバ集合体の製造方法に関する。
以前より、生体の管腔などの検査対象に励起光などの光を照射し、この照射光により生じる蛍光などの検査対象からの放射光を測定して検査対象の分析を行う光分析装置がある。このような光分析装置においては、一般に装置と検査対象との間で光を伝送する光プローブが使用される。
このような光プローブの中には、照射光および受光光をそれぞれ伝送する複数の光ファイバが通され、さらに、これら複数の光ファイバの各先端が光プローブの先端側に配列されて固定される(例えば特許文献1を参照)。
特開2007−132792号公報
光プローブは、生体内の管腔に沿って湾曲されたり、生体の管腔内に挿入された内視鏡に形成されたチャネルに挿入されることで内視鏡の動きに合わせて屈曲されたりして、しばしば湾曲されて使用される。このため、光プローブに内蔵される複数の光ファイバには所定の柔軟性が要求される。一般に、光プローブの製造過程において、複数の光ファイバは、各先端部分が配列部材により互いに近接した状態に配列されて接着剤により固着される。しかしながら、接着剤の流動性が高いときに複数の光ファイバが近接していると、毛細管現象により接着剤が光ファイバの長手方向に伝わって、その後、長い範囲で固化してしまうことがあった。接着剤が固化した範囲は光ファイバの柔軟性が低下することから、この部分を湾曲させたときに光ファイバが破損してしまう可能性が生じる。
この発明の目的は、配列部材の近傍の柔軟性を維持することのできる光ファイバ集合体、その製造方法、および、この光ファイバ集合体を用いた光プローブを提供することにある。
本発明に係る光ファイバ集合体は、複数の光ファイバと、これら複数の光ファイバを配列させて保持する配列部材と、硬化性を有する第1接着剤により前記配列部材と前記複数の光ファイバとが固着された第1接着部と、前記第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第2接着剤により前記複数の光ファイバが前記配列部材の後端から所定の距離範囲内で互いに接着された第2接着部とを備え、前記所定の距離範囲は、前記配列部材の後端から7mm以下である構成を採る。
また、本発明に係る光ファイバ集合体の製造方法は、複数の光ファイバと、配列部材と、硬化性を有する第1接着剤と、当該第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第2接着剤とを用いた光ファイバ集合体の製造方法であって、前記複数の光ファイバの先端部を前記配列部材に保持させて配列させるファイバ配列ステップと、当該ファイバ配列ステップの前後または途中で前記複数の光ファイバと前記配列部材との接触部位に前記第1接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、前記塗布された第1接着剤を硬化させる接着剤硬化ステップと、前記配列部材の後端から所定の距離範囲内の位置で前記複数の光ファイバを前記第2接着剤により互いに接着するファイバ先端側接着ステップとを含み、前記接着剤硬化ステップが前記ファイバ先端側接着ステップの後に行われ、前記所定の距離範囲は、前記配列部材の後端から7mm以下である構成を採る。
本発明に係る光ファイバ集合体によれば、第2接着部により、光ファイバと配列部材とを固着する第1接着剤が光ファイバの長手方向に長い区間に渡って伝わって固化してしまうことが防止される。したがって、光ファイバ集合体において配列部材の近傍部分の柔軟性を保持することができる。
また、本発明に係る光ファイバ集合体の製造方法によれば、第2接着部により、光ファイバと配列部材とを固着する第1接着剤が光ファイバの長手方向に長い区間に渡って伝わって固化してしまうことが防止され、配列部材の近傍部分の柔軟性の維持された光ファイバ集合体を製造することができる。
本発明の実施形態の光ファイバ集合体を示すもので、図1Aはその側面図、図1Bはその接着部の拡大図 光ファイバ集合体の先端部分を示す側面図 アレイ部材を示すもので、図3Aはその斜視図、図3Bは正面図 光ファイバ集合体の先端部分において接着剤の流れ込みが生じた例を示す側面図 光ファイバ集合体を湾曲させた状態を示す側面図 光ファイバ集合体を内蔵した光プローブを示すもので、図6Aはその先端部分の一部破断側面図、図6Bは全体の平面図 図7A〜図7Fは光ファイバ集合体の製造工程の流れを示す説明図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の光ファイバ集合体を示すもので、図1Aはその側面図、図1Bはそのファイバ接着部の拡大図、図2は、光ファイバ集合体の先端部分を示す側面図、図3は、アレイ部材10を示すもので、図3Aはその斜視図、図3Bは正面図である。
この実施形態の光ファイバ集合体は、図1に示すように、2本の光ファイバ11,12と、これら2本の光ファイバ11,12の先端部を近接させて配列させるアレイ部材(配列部材)10とを備えている。また、この光ファイバ集合体には、光ファイバ11,12とアレイ部材10とを固着したアレイ接着部(第1接着部)20と、アレイ部材10に最も近接しアレイ部材10の後端から所定の距離範囲内の位置で光ファイバ11,12が互いに接着された第2接着部21と、光ファイバ11,12を区間を開けた複数箇所で互いに接着した複数のファイバ接着部(ファイバ胴側接着部)22,22…とが設けられている。
光ファイバ11,12は、コアとクラッドからなる裸線に一次皮膜としてポリイミドがコーティングされた心線である。これらの光ファイバ11,12は、厚い繊維皮膜が施されておらず、直径が例えば0.05〜0.5mmと非常に小径のものである。そのため、複数本がばらのままでは、もつれたり絡まったりして非常に取扱い困難になる。
アレイ部材10は、図3に示すように、円柱形状のブロックの中央に2つの貫通孔10aが設けられたマイクロキャピラリ型の部材である。各貫通孔10aの内径は、光ファイバ11,12の外径に非常に小さなクリアランスを加えた径にされ、2本の光ファイバ11,12が通されることで、これら光ファイバ11,12の光軸が所定の配置に調整された状態に保持される。このアレイ部材10は、ジルコニアまたは石英ガラスから構成することができる。また、精密加工が可能で所定の強度を有していれば金属から構成することもできる。なお、アレイ部材10としては、マイクロキャピラリ型のほか、V溝型のものを採用することができる。また、その形状や大きさは様々に変更可能である。
図2に示すように、2本の光ファイバ11,12とアレイ部材10とは、アレイ部材10の後端面と貫通孔10aの内側面とで第1接着剤により固着されている。この第1接着剤が硬化したものが図2のアレイ接着部20である。アレイ部材10の先端面は、第1接着剤の硬化後に光ファイバ11,12の端面とともに研磨されて、各端面が面一にされる。
光ファイバ11,12をアレイ部材10に固着させる第1接着剤は、特に制限されないが、エポキシ樹脂系接着剤などの熱硬化型の接着剤である。熱硬化型の接着剤を採用することで、2液混合型の接着剤と比較して、液剤の混合比の誤差により硬化特性にばらつきが生じるといった不都合がなく、接着剤を塗布してから硬化させるまでの時間を任意に制御できるという効果が得られる。また、紫外線硬化型の接着剤と比較して、貫通孔10aの内側面など紫外線が届きにくい箇所であっても確実に硬化させることができるという効果が得られる。
さらに、この第1接着剤は、硬化後に光ファイバ11,12を強固に固定してアレイ部材10の先端面を研磨する際に光ファイバ11,12の位置ズレを発生させない程度の硬度が得られるものになっている。このような接着剤の具体例としては、一液性熱硬化型エポキシ樹脂系接着剤セメダイン社製EP171などがある。この接着剤は、硬化後に87のデュロメータ硬度(タイプAデュロメータ硬度)が得られ、また、硬化に必要な温度条件が80℃以上と低い値であることから硬化工程で良好な作業性が得られるようになっている。
第2接着部21は、第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第2接着剤により光ファイバ11,12を互いに接着させたものである。また、複数箇所のファイバ胴側接着部22は、第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第3接着剤により光ファイバ11,12を互いに接着させたものである。なお、これらの第2接着部21及びファイバ胴側接着部22,22…は、光ファイバ11,12の外側に大きくはみ出していると、光ファイバ11,12を後述する光プローブ100のプローブケーブル80に通す際に作業性を低下させる。したがって、これら第2接着部21及びファイバ胴側接着部22…は、図1Bの拡大図に示すように、光ファイバ11,12の近接した谷間の部分に留まって接着剤が塗布されるようにするとよい。なお、第2接着剤と第3接着剤は、共に第1接着剤より柔軟性を有して固まる特性の接着剤であり、異種の接着剤であってもよいし、同じものであってもよい。
図4には、光ファイバ集合体の先端部分において接着剤の流れ込みが生じた例を表わす側面図を示す。
第2接着部21は、アレイ接着部20の接着剤が毛細管現象により光ファイバ11,12の隙間に流れ込んで長い区間に渡って伝わってしまうのを光ファイバ集合体の先端部で遮るためのものである。この第2接着部21のアレイ部材10側の端部は、図2に示すように、アレイ部材10の後端から7mm以下(より好ましくは5mm以下)の範囲となるように設けられる。このような配置とすることで、図4に示すように、アレイ接着部20の接着剤の流れ込みが生じた場合でも、この流れ込みによる硬化部分20aを所定長以下にすることができる。この硬化部分20aは硬度の高いアレイ接着部20の接着剤が硬化した部分であるため、柔軟性に乏しく、この部分が曲げられることで光ファイバ11,12が破損する恐れが生じる。ただし、第2接着部21がアレイ部材10に近づきすぎると、第2接着剤とアレイ接着部20の第1接着剤とが硬化前に接触・混合されて所定の硬化性能が得られなくなる可能性があるため、両者は触れない程度(例えば1mm以上)に離されるとより好ましい。
本実施形態の光ファイバ集合体は、内視鏡のチャネルに通されて人体内部に挿入される光プローブ100(図6)に内蔵されるものであり、その先端部は内視鏡のチューブ先端の動きに追従して柔軟に屈曲可能にする必要がある。内視鏡は人の食道内で先端の向きを180度近く屈曲できるように構成されており、この変化に追従して光プローブ100の先端が柔軟に曲げられるようにするには、柔軟性の乏しい部位をアレイ部材10の先端から長くても10mmまでとし、10mmを超えた部位からは柔軟性を有することが必要となる。アレイ部材10は3mm程度の長さに形成されるので、第2接着部21を上記のような配置とすることで、光ファイバ集合体の先端部分に必要な柔軟性を確保することができる。
図5には、光ファイバ集合体を湾曲させた状態の側面図を示す。
胴側に設けられた複数のファイバ胴側接着部22,22…は、複数の光ファイバ11,12を取扱い容易にまとめるためのものである。これら複数のファイバ胴側接着部22,22…は任意の間隔を開けて複数箇所に設けられており、各ファイバ胴側接着部22,22…の間では複数の光ファイバ11,12が非接着にされている。このような構成とすることで、複数の光ファイバ11,12がまとめられて互いにもつれたり絡まったりすることが回避されるとともに、図5に示すように、光ファイバ11,12を何れの向きにも柔軟に湾曲させることが可能となる。すなわち、光ファイバ11,12の並列方向に対して垂直な方向への湾曲に対しては、光ファイバ11,12の各々が単独にある場合と同様に湾曲することが可能となる。さらに、光ファイバ11,12が並んでいる方向への湾曲に対しては、光ファイバ11,12が互いに接着されていない区間でこれら光ファイバ11,12の配置がずれて並列状態が解かれることで、この方向へのスムーズな湾曲が可能となる。また、第2接着部21及びファイバ胴側接着部22,22…自体も柔軟性を有しているので、この部分が湾曲されても光ファイバ11,12を損傷させずにある程度の湾曲が可能である。
第2接着部21及びファイバ胴側接着部22…を構成する第2接着剤及び第3接着剤は、アレイ接着部20を構成する第1接着剤よりも、柔軟性を有して固まるものである。この第2接着剤及び第3接着剤としては、具体的には、一液型室温硬化型液状シリコーンゴムである信越シリコーン製KE45Tを採用することができる。この接着剤は、硬化後に30のデュロメータ硬度(タイプAデュロメータ硬度)が得られ、また、強度2.0MPa(メガパスカル)の引っ張りによる切断時の伸び率が350%になるなど外力に対して変形しやすい特性を有している。なお、硬化時の硬度が5〜60のタイプAデュロメータ硬度で、上記と同条件での伸び率が120%〜500%のものであれば、第2接着剤及び第3接着剤として適用しても上記とほぼ同様の作用効果を得ることができる。例えば、UV硬化性接着剤を用いることもでき、具体的には、スリーボンド社製3168、3163、3164Dなどを用いることができる。第2接着剤と第3接着剤は、これらから同じものを選択使用してもよいし、異なるものを選択使用してもよい。
図6には、光ファイバ集合体を内蔵した光プローブ100を示すもので、図6Aはその先端部の一部破断側面図、図6Bは全体の平面図である。
本実施形態の光プローブ100は、チューブ81内に複数の光ファイバ11,12,41…が通されてなるプローブケーブル80と、光学装置に接続されて光の入出力を行う光コネクタプラグ90等から構成される。光コネクタプラグ90は、光学装置の接続部に係合される係止片93を有するハウジング91と、光学装置内の光軸に接合される3つのフェルール92…等を備えている。3つのフェルール92,92のうち2つには光ファイバ集合体の2本の光ファイバ11,12がそれぞれ連結され、残り1つのフェルール92には別の複数の光ファイバ41…が連結されている。
図6Aに示すように、プローブケーブル80の先端側では、集光レンズ82の手前にアレイ部材10が固定され、また、このアレイ部材10を取り囲むように他の複数の光ファイバ41…の先端部が固定されている。この実施形態では、アレイ部材10に通された1本の光ファイバ11により励起光の照射が行われ、もう一本の光ファイバ12により蛍光の取り込みが行われる。また、その他の複数の光ファイバ41…により照明光の照射が行われる。
このように構成された光プローブ100によれば、次のように使用されて、人体内部の診察部位の蛍光分析が行われる。すなわち、先ず、光プローブ100の光コネクタプラグ90が光学装置に接続される一方、光プローブ100のプローブケーブル80が内視鏡に設けられた挿抜チャネル内に通される。そして、医師が、この内視鏡を人体内部に挿入し、内視鏡の映像を見ながら内視鏡の先端部を人体内部の診察部位まで移動させる。診察部位へ移動させる際には、内視鏡の先端部を前方から後方まで180度に近い範囲で屈曲させたり捻ったりしながら人体内部の観察がなされる。この際、プローブケーブル80の先端部ならびに光ファイバ11,12の先端部も、内視鏡の動きに追従して、同様に湾曲されたり捻られたりする。
内視鏡の先端部が診察部位に到達したら、医師は内視鏡の先端からプローブケーブル80の先端を外部に導出させ、この先端を診察部位に向けて蛍光分析の処理を開始する。蛍光分析の処理が開始されると、内視鏡の照明が消されて光プローブ100の照明に切り替えられる。この状態で、医師が蛍光分析の操作を行うことで、光プローブ100の照明が一瞬停止して、その間に励起光が光プローブ100の1本の光ファイバ11を介して診察部位に照射される。さらに、この直後に励起光に起因して診察部位から発光される蛍光が光プローブ100のもう一本の光ファイバ12を介して光学装置へ送られる。そして、光学装置においてこの蛍光の強度や分光スペクトルが計測されて診察部位の分析が行われる。このような測定を必要な診察部位に対して繰り返し実施し、必要な測定データが得られた後は、プローブケーブル80が内視鏡から抜かれ、また、光コネクタプラグ90が光学装置から外されて、1回の蛍光分析の処理が完了する。光プローブ100は人体内部に挿入されることから、1回の使用ごとに破棄されて新しいものに交換される。
次に、本実施形態の光ファイバ集合体の製造方法について説明する。
図7は、光ファイバ集合体の製造工程の流れを表わした説明図であり、図7A〜図7Fにその第1工程〜第6工程の図を表わしている。光ファイバ集合体の製造工程では、先ず、図7A,図7Bに示すように、複数の光ファイバ11,12を引き出して並列させるとともに、先端部を除いて任意の区間を開けた複数の箇所に柔軟性を有して固まる第3接着剤を塗布および硬化させて複数の光ファイバ11,12を接着させる(ファイバ胴側接着ステップ)。この際、第3接着剤は光ファイバ11,12が近接する谷間部分にのみ塗布されて固まるようにするとよい。また、第3接着剤が2本の光ファイバ11,12の外側に膨出するように塗布された場合には、この部分を拭い取るようにするとよい。
続いて、図7C,図7Dに示すように、光ファイバ11,12の先端部をアレイ部材10に通すとともに(ファイバ配列ステップ)、その前後または途中で第1接着剤20A(アレイ接着部20の硬化前の接着剤の状態を符号20Aにより表わす)をアレイ部材10の後端面に塗布し、また、貫通孔10aの内側面に流入させる(接着剤塗布ステップ)。第1接着剤20Aは、一定以上の強度が得られるように、アレイ部材10の後端面から若干盛り上がる程度に塗布することが望ましい。ただし、過度の塗布(アレイ部材10の外形以上に膨らむ程度の塗布など)は、光プローブ100の他の部品と干渉することになるため、適度な量に制御することが求められる。
次いで、図7Eに示すように、アレイ部材10から所定の範囲に第2接着剤21A(ファイバ接着部21の硬化前の状態を符号21Aにより表わす)を塗布して硬化させる(ファイバ先端側接着ステップ)。第2接着剤21Aを塗布する位置は、上述したように、アレイ部材10後端から所定の距離隔てた位置(アレイ部材10後端から7mm以下の範囲)である。なお、この第2接着剤21Aの塗布と硬化の工程は、図7Cのアレイ部材10へ光ファイバ11,12を通す前の工程で行ったり、図7Dの第1接着剤20Aを塗布する前の工程で行ったりしてもよい。なお、第2接着剤21Aの塗布される位置は、アレイ部材10後端からは1mm以上離れていることが好ましい。
その後、図7Fに示すように、熱処理により第1接着剤20Aを硬化させる処理を行う(接着剤硬化ステップ)。この硬化処理の途中、未硬化で粘性が低い状態の第1接着剤20Aが光ファイバ11,12の隙間に流れ込みが生じることがあるが、第2接着部21がこの流れ込みを途中で遮ることで、この流れ込みによる硬化部分20aを短くすることができる。これらの処理により、柔軟性が維持されつつ取扱い容易にされた図1の光ファイバ集合体を製造することができる。
以上のように、この実施形態の光ファイバ集合体にあっては、アレイ部材10の近傍の所定距離範囲内に設けられた第2接着部21によりアレイ接着部20の第1接着剤が毛管現象等によって光ファイバ11,12の隙間の長い区間に渡って流れ込むことを阻止できる。それにより、光ファイバ集合体の先端部の柔軟性を維持することができる。
また、アレイ部材10の近傍の第2接着部21をアレイ部材10の後端から7mm以内に設けているので、ファイバ集合体を光プローブ100に内蔵して内視鏡に通して使用した場合に、内視鏡の先端部の動きに追従可能な柔軟性を光ファイバ集合体の先端部分に付与することが可能となる。
さらに、この実施形態の光ファイバ集合体にあっては、光ファイバ11,12の長手方向の複数の箇所がファイバ胴側接着部22…により接着される一方、これらのファイバ胴側接着部22…の間の区間は複数の光ファイバ11、12が非接着にされている。したがって、複数の光ファイバ11,12をまとめて取り扱うことが容易になるとともに、複数の光ファイバ11,12を何れの向きにもほぼ均一に湾曲させることが可能となる。
また、本実施形態の光プローブ100によれば、上記のような柔軟性が維持され且つ取扱い容易にされた光ファイバ集合体により、プローブケーブル80のチューブ81に光ファイバ11,12を通す際の作業性が良好になる。したがって、光プローブ100の歩留まりの向上および製造コストの低減を図ることができる。また、光ファイバ集合体の柔軟性が維持されていることから、プローブケーブル80の柔軟性が阻害されることもない。
なお、上記実施形態では、2本の光ファイバ11,12をまとめた光ファイバ集合体を例示したが、3本以上の光ファイバを同様にまとめて光ファイバ集合体を構成してもよい。例えば、照明用光ファイバもまとめて接着し光ファイバ集合体を構成するようにしてもよい。3本以上の光ファイバをまとめる際には、各ファイバ胴側接着部において、それぞれ全ての光ファイバが接着されるようにしてもよいし、少なくとも1つのファイバ胴側接着部において、少なくとも1本の光ファイバが非接着とされ他の2本以上の光ファイバが接着されるとともに、複数のファイバ胴側接着部によって全ての光ファイバかまとめられるように構成してもよい。また、上記実施形態では、測定対象部位からの放射光として蛍光を測定する装置を例にして説明したが、これに限らず、測定対象部位に光を照射し、測定対象部位から放射されるラマン光や散乱光などを測定する装置であってもよい。
2011年5月31日出願の特願2011−121644の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明は、例えば医療用の光分析装置に使用される光プローブ、この光プローブに内蔵される光ファイバ集合体、ならびに、この光ファイバ集合体の製造方法に適用することができる。その他、様々な用途で使用される光プローブまたは光ケーブルにおいて、これらに内蔵される光ファイバ集合体およびその製造方法に適用することができる。
10 アレイ部材
10a 貫通孔
11,12 光ファイバ
20 アレイ接着部(第1接着部)
21 第2接着部
22 ファイバ胴側接着部
80 プローブケーブル
81 チューブ
82 集光レンズ
90 光コネクタプラグ
92 フェルール
100 光プローブ

Claims (9)

  1. 複数の光ファイバと、
    これら複数の光ファイバを配列させて保持する配列部材と、
    硬化性を有する第1接着剤により前記配列部材と前記複数の光ファイバとが固着された第1接着部と、
    前記第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第2接着剤により前記複数の光ファイバが前記配列部材の後端から所定の距離範囲内で互いに接着された第2接着部と、
    を備え
    前記所定の距離範囲は、前記配列部材の後端から7mm以下である光ファイバ集合体。
  2. 前記複数の光ファイバの長手方向の複数箇所に設けられ当該複数の光ファイバが前記第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第3接着剤により互いに接着されたファイバ胴側接着部を備えている請求項1記載の光ファイバ集合体。
  3. 前記第2接着剤と前記第3接着剤が同じ接着剤である請求項記載の光ファイバ集合体。
  4. 前記複数の光ファイバは3本以上の光ファイバを含み、
    前記ファイバ胴側接着部では少なくとも1本光ファイバが非接着にされている請求項又は記載の光ファイバ集合体。
  5. 前記複数の光ファイバは、コアとクラッドと少なくとも一次皮膜とを有し、繊維皮膜の付されていない心線である請求項1〜のいずれか一項に記載の光ファイバ集合体。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の光ファイバ集合体と、
    この光ファイバ集合体が通されるチューブと、
    このチューブの後端側に設けられて光学装置に接続可能な光コネクタと、
    を備え、
    前記光ファイバ集合体の前記配列部材が前記チューブの先端側に固定され、前記光ファイバ集合体の後端側が前記光コネクタに連結されて光が入出射可能にされている光プローブ。
  7. 複数の光ファイバと、配列部材と、硬化性を有する第1接着剤と、当該第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第2接着剤とを用いた光ファイバ集合体の製造方法であって、
    前記複数の光ファイバの先端部を前記配列部材に保持させて配列させるファイバ配列ステップと、
    当該ファイバ配列ステップの前後または途中で前記複数の光ファイバと前記配列部材との接触部位に前記第1接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、
    前記塗布された第1接着剤を硬化させる接着剤硬化ステップと、
    前記配列部材の後端から所定の距離範囲内の位置で前記複数の光ファイバを前記第2接着剤により互いに接着するファイバ先端側接着ステップと、
    を含み、
    前記接着剤硬化ステップが前記ファイバ先端側接着ステップの後に行われ
    前記所定の距離範囲は、前記配列部材の後端から7mm以下である光ファイバ集合体の製造方法。
  8. 前記複数の光ファイバを当該光ファイバの長手方向の複数箇所で前記第1接着剤よりも柔軟性を有して固まる第3接着剤により互いに接着させるファイバ胴側接着ステップと、
    を含む請求項に記載の光ファイバ集合体の製造方法。
  9. 前記第2接着剤と前記第3接着剤が同じ接着剤である請求項記載の光ファイバ集合体の製造方法。
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