JP5928353B2 - サスペンションメンバ及びこれを備えた車両前部構造 - Google Patents

サスペンションメンバ及びこれを備えた車両前部構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両のサスペンションメンバと、そのサスペンションメンバを備えた車両前部構造に関する。
車両の前面衝突時に、サイドメンバを軸圧壊させるとともに、サスペンションメンバを車体下方側へ折れ曲がり変形させ、サイドメンバ及びサスペンションメンバでのエネルギー(衝撃)吸収効率を向上させた車両前部構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−290111号公報
しかしながら、特許文献1に記載のサスペンションメンバは、車幅方向から見た側面視で、車体前後方向に直線状に形成されているため、車両の前面衝突時に入力された衝突荷重により、スムーズに折れ曲がり変形できないおそれがあり、効率よく安定して衝撃吸収できないおそれがある。このように、サスペンションメンバに、効率よく安定して衝撃吸収させるためには、改善の余地がある。
そこで、本発明は、衝突荷重を効率よく吸収できるサスペンションメンバと、そのサスペンションメンバを備えた車両前部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のサスペンションメンバは、車幅方向に延在する前側フレーム部と、該前側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在する前側サイド部と、を有するサスペンションメンバ前部と、車幅方向に延在する後側フレーム部と、該後側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在して前記前側サイド部にそれぞれ接合される後側サイド部と、を有するサスペンションメンバ後部と、前記前側サイド部と前記後側サイド部とでそれぞれ構成されたサイド部で、かつ前記前側サイド部と前記後側サイド部との接合部よりも車体前方側に形成され、前記前側フレーム部を前記後側フレーム部よりも高位に位置させるための傾斜部と、を備え、車幅方向から見た側面視で、前記前側サイド部の後端部に前側段部が形成されるとともに、前記後側サイド部の前端部に後側段部が形成され、前記前側段部と前記後側段部とが互いに噛合されて接合されることで前記接合部が構成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、サスペンションメンバのサイド部に、前側フレーム部を後側フレーム部よりも高位に位置させる傾斜部が形成されている。ここで、このサイド部は、サスペンションメンバ前部の前側サイド部と、サスペンションメンバ後部の後側サイド部と、が互いに接合されることで構成され、その接合部の強度(剛性)が、サイド部における他の部位よりも向上されている。
したがって、車両が前面衝突し、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されたときには、車幅方向から見た側面視で、前側フレーム部が車体上方後側へ向かうように、サイド部が傾斜部から折れ曲がり変形する。これにより、その衝突荷重が、サスペンションメンバによって効率よく吸収される。また、傾斜部が、前側サイド部と後側サイド部との接合部よりも車体前方側に形成されているため、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されても、接合部への影響が低減される。
更に、前側サイド部の前側段部と、後側サイド部の後側段部と、が互いに噛合されて接合されることで接合部が構成されている。したがって、サスペンションメンバに入力された衝突荷重が、その接合部の縦断面によって効率よく受け止められるとともに、その接合部の横断面により、前側フレーム部の車体上方後側へ向かうモーメント力を効率よく発生させられる
また、請求項2に記載のサスペンションメンバは、請求項1に記載のサスペンションメンバであって、前記前側フレーム部及び前記後側フレーム部の板厚は、前記サイド部の板厚よりも薄く形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、前側フレーム部及び後側フレーム部の板厚が、サイド部の板厚よりも薄く形成されている。したがって、サスペンションメンバの質量増加を抑制しつつ、サスペンションメンバに入力された衝突荷重に対するサイド部における耐力の向上が図れる。
また、本発明に係る請求項3に記載のサスペンションメンバは、車幅方向に延在する前側フレーム部と、該前側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在する前側サイド部と、を有するサスペンションメンバ前部と、車幅方向に延在する後側フレーム部と、該後側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在して前記前側サイド部にそれぞれ接合される後側サイド部と、を有するサスペンションメンバ後部と、前記前側サイド部と前記後側サイド部とでそれぞれ構成されたサイド部に形成され、前記前側フレーム部を前記後側フレーム部よりも高位に位置させるための傾斜部と、を備え、前記前側フレーム部及び前記後側フレーム部の板厚は、前記サイド部の板厚よりも薄く形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、サスペンションメンバのサイド部に、前側フレーム部を後側フレーム部よりも高位に位置させる傾斜部が形成されている。ここで、このサイド部は、サスペンションメンバ前部の前側サイド部と、サスペンションメンバ後部の後側サイド部と、が互いに接合されることで構成され、その接合部の強度(剛性)が、サイド部における他の部位よりも向上されている。
したがって、車両が前面衝突し、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されたときには、車幅方向から見た側面視で、前側フレーム部が車体上方後側へ向かうように、サイド部が傾斜部から折れ曲がり変形する。これにより、その衝突荷重が、サスペンションメンバによって効率よく吸収される。また、前側フレーム部及び後側フレーム部の板厚が、サイド部の板厚よりも薄く形成されているため、サスペンションメンバの質量増加を抑制しつつ、サスペンションメンバに入力された衝突荷重に対するサイド部における耐力の向上が図れる。
また、請求項に記載のサスペンションメンバは、請求項1又は請求項に記載のサスペンションメンバであって、前記接合部は、サスペンションを構成するロアアームを取り付けるために前記サイド部に設けられたアーム取付部よりも車体前方側に形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、接合部が、アーム取付部よりも車体前方側に形成されている。つまり、傾斜部が、アーム取付部よりも車体前方側に形成されている。したがって、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されても、アーム取付部への影響が低減される。
また、請求項に記載のサスペンションメンバは、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のサスペンションメンバであって、前記傾斜部は、サスペンションを構成するロアアームを取り付けるために前記サイド部に設けられたアーム取付部よりも車体前方側に形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、傾斜部が、アーム取付部よりも車体前方側に形成されている。したがって、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されても、アーム取付部への影響が低減される。
また、本発明に係る請求項に記載の車両前部構造は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のサスペンションメンバと、車両前部側の車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置され、前記サスペンションメンバを支持するフロントサイドメンバと、を有することを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、衝突荷重を効率よく吸収できるサスペンションメンバを備えた車両前部構造が得られる。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、衝突荷重をサスペンションメンバによって効率よく吸収することができる。また、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されても、接合部への影響を低減させることができる。
更に、請求項に係る発明によれば、サスペンションメンバに入力された衝突荷重を接合部の縦断面によって効率よく受け止めることができるとともに、接合部の横断面により、前側フレーム部の車体上方後側へ向かうモーメント力を効率よく発生させることができる。
請求項に係る発明によれば、サスペンションメンバの質量増加を抑制することができるとともに、サスペンションメンバに入力された衝突荷重に対するサイド部の耐力を向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、衝突荷重をサスペンションメンバによって効率よく吸収することができる。また、サスペンションメンバの質量増加を抑制することができるとともに、サスペンションメンバに入力された衝突荷重に対するサイド部の耐力を向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されても、アーム取付部への影響を低減させることができる。
請求項に係る発明によれば、サスペンションメンバに衝突荷重が入力されても、アーム取付部への影響を低減させることができる。
請求項に係る発明によれば、衝突荷重を効率よく吸収できるサスペンションメンバを備えた車両前部構造を得ることができる。
本実施形態に係るサスペンションメンバの斜視図である。 本実施形態に係るサスペンションメンバを前後に分解して示す斜視図である。 本実施形態に係るサスペンションメンバの側面図である。 図1のA−A線矢視断面図である。 図1のB−B線矢視断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印OUTを車幅方向外側とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図3に示されるように、車両の前部側には、車体前後方向に沿って延在する矩形閉断面形状(中空角柱状)のフロントサイドメンバ50が、車体右方側と車体左方側に(車幅方向外側に)予め決められた間隔を隔てて左右一対で配設されている。このフロントサイドメンバ50には、車体前部側を車体後部側よりも高位に位置させるための傾斜部(キック部)50Aが形成されている。
傾斜部50Aを含む車体前部側のフロントサイドメンバ50の車体下方側には、金属製(例えば鋼鉄製)のサスペンションメンバ10が、そのフロントサイドメンバ50に吊り下げられた状態で支持されている。すなわち、フロントサイドメンバ50の車体前部側及び傾斜部50Aの下部側には、サスペンションメンバ10の後述する前側固定部22及び後側固定部24をそれぞれ固定するための被固定部52、54が設けられている。
また、サスペンションメンバ10の車体前方側には、エンジン及びトランスミッションを含むパワーユニット(図示省略)が配設されるようになっている。したがって、サスペンションメンバ10の後述する前側フレーム部26には、パワーユニットを下側から支持するためのエンジンマウント(図示省略)が設けられるようになっている。
図1、図2に示されるように、サスペンションメンバ10は、平面視で、車体後方側へ開口した略「U」字状のサスペンションメンバ前部12と、車体前方側へ開口した略「U」字状のサスペンションメンバ後部14と、が互いに接合(結合)されて一体化されることで構成されるようになっている。
サスペンションメンバ前部12は、車幅方向に延在する前側フレーム部26と、前側フレーム部26の車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在する左右の前側サイド部16と、を有している。そして、サスペンションメンバ後部14は、車幅方向に延在する後側フレーム部28と、後側フレーム部28の車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在する左右の後側サイド部18と、を有している。
サスペンションメンバ前部12は、図4に示されるように、断面略「U」字状の下フレーム12Bに、断面略「U」字状の上フレーム12Aを互いの開口側を対向させるように外側から被せ、重ね合わされた上フレーム12Aの側壁12Cを下フレーム12Bの側壁12Dに溶接によって接合することで閉断面(中空断面)形状に構成されている。そして、図2に示されるように、前側サイド部16の後端部には、上フレーム12Aが下フレーム12Bよりも車体後方側へ張り出す前側段部36が形成されている。
サスペンションメンバ後部14は、図5に示されるように、断面略「U」字状の下フレーム14Bに、断面略「U」字状の上フレーム14Aを互いの開口側を対向させるように外側から被せ、重ね合わされた上フレーム14Aの側壁14Cを下フレーム14Bの側壁14Dに溶接によって接合することで閉断面(中空断面)形状に構成されている。そして、図2に示されるように、後側サイド部18の前端部には、下フレーム14Bが上フレーム14Aよりも車体前方側へ張り出す後側段部38が形成されている。
図1、図3に示されるように、前側段部36と後側段部38とは互いに噛合(合致)可能に構成されており、噛合された前側段部36と後側段部38とが、例えばアーク溶接によって接合されることにより、接合部17が構成されるようになっている。つまり、左右の前側サイド部16の後端部と、左右の後側サイド部18の前端部と、がそれぞれ接合されることで、左右のサイド部20が構成され、サスペンションメンバ10が作製されるようになっている。なお、この接合部17は、サイド部20における他の部位に比べて、その強度(剛性)が向上された部位となる。
また、図4、図5に示されるように、前側フレーム部26の板厚は、サイド部20の板厚よりも薄く形成されている。つまり、上フレーム12A及び下フレーム12Bの板厚は、前側サイド部16よりも前側フレーム部26が薄くなるように形成されている。同様に、後側フレーム部28の板厚は、サイド部20の板厚よりも薄く形成されている。つまり、上フレーム14A及び下フレーム14Bの板厚は、後側サイド部18よりも後側フレーム部28が薄くなるように形成されている。
また、図1〜図3に示されるように、前側フレーム部26の車幅方向両端部には、フロントサイドメンバ50の被固定部52に連結部材46を介して固定される前側固定部22が設けられている。そして、後側フレーム部28の車幅方向両端部には、フロントサイドメンバ50の被固定部54に固定される後側固定部24が設けられている。
更に、サイド部20には、前側フレーム部26を後側フレーム部28よりも高位に位置させるための傾斜部30が形成されている。詳細には、前側サイド部16と後側サイド部18とが接合される接合部17よりも車体前方側、即ち前側サイド部16には、車幅方向から見た側面視で、フロントサイドメンバ50の傾斜部50Aと同様の角度で傾斜された傾斜部30が形成されている。
また、後側サイド部18の上面には、ロッド状のアーム取付部32が、その両端部をボルト48及びウエルドナット(図示省略)によって締結固定することで設けられている。このアーム取付部32には、サスペンションを構成するロアアーム40の円筒状の前側取付部42が予め挿嵌されており、その前側取付部42が後側サイド部18に車体前後方向を軸方向として回動可能に連結されるようになっている。
これにより、接合部17は、アーム取付部32よりも車体前方側に形成されていると捉えることができ、傾斜部30は、アーム取付部32よりも車体前方側に形成されていると捉えることができるようになっている。なお、ロアアーム40の後側取付部44は、後側フレーム部28の外側壁に形成されたアーム支持部34に車体上下方向を軸方向として回動可能に連結されるようになっている。
以上のような構成のサスペンションメンバ10(車両前部構造)において、次にその作用について説明する。
車両が前面衝突したときには、パワーユニットが車体後方側へ移動(後退)し、サスペンションメンバ10の前側フレーム部26に、その衝突荷重の一部が入力される。ここで、このサスペンションメンバ10は、サイド部20を構成する前側サイド部16と後側サイド部18とが互いに結合されることで構成され、前側固定部22付近及び後側固定部24付近(各コーナー部付近)で結合される構成になっていないため、その強度(剛性)が向上されている。
そして更に、このサスペンションメンバ10のサイド部20には、サイド部20における他の部位よりも強度(剛性)が向上された接合部17が形成されており、その接合部17よりも車体前方側のサイド部20(前側サイド部16)には、前側フレーム部26を後側フレーム部28よりも高位に位置させるための傾斜部30が形成されている。
したがって、前側フレーム部26に衝突荷重の一部が入力されたときには、サイド部20における接合部17と他の部位との耐力差により、車幅方向から見た側面視で、前側フレーム部26が車体上後方側へ押し上げられるように、傾斜部30が、その下部30A(図3参照)を支点にして折れ曲がり変形(塑性変形)される。
ここで、サイド部20における接合部17は、前側サイド部16の前側段部36と、後側サイド部18の後側段部38と、が互いに噛合されて接合されることで構成されている。詳細には、前側段部36では、上フレーム12Aが下フレーム12Bよりも車体後方側へ張り出し、後側段部38では、下フレーム14Bが上フレーム14Aよりも車体前方側へ張り出している。
そのため、接合部17における縦断面(後側サイド部18)により、サスペンションメンバ10(前側フレーム部26)に入力された衝突荷重の一部を効率よく受け止めることができるとともに、接合部17における横断面(後側段部38)により、前側フレーム部26の車体上方後側へ向かうモーメント力を効率よく発生させることができる。したがって、その衝突荷重の一部をサスペンションメンバ10によって効率よく吸収することができる。
また、前側フレーム部26及び後側フレーム部28の板厚が、サイド部20(前側サイド部16及び後側サイド部18)の板厚よりも薄く形成されている。したがって、サスペンションメンバ10の質量増加を抑制しつつ、サスペンションメンバ10(前側フレーム部26)に入力された衝突荷重に対するサイド部20の耐力を向上させることができる。
また、接合部17は、ロアアーム40の前側取付部42が回動可能に連結されるアーム取付部32よりも、車体前方側のサイド部20に形成されている。つまり、傾斜部30は、アーム取付部32よりも車体前方側のサイド部20に形成されている。したがって、サスペンションメンバ10(前側フレーム部26)に衝突荷重が入力されても、アーム取付部32への影響を低減させることができ、サスペンションへの影響を低減させることができる。
また、ロアアーム40は、サスペンションメンバ後部14のみに連結される構成であるため(換言すれば、後側フレーム部28と後側サイド部18とが分割され、ロアアーム40が、後側フレーム部28と後側サイド部18との2つの部材に跨って連結される構成とされていないため)、ロアアーム40に対するサスペンションメンバ10の支持剛性を向上させることができる。よって、前輪(図示省略)やパワーユニットから入力される振動に起因する騒音を抑制することができる。
更に、サスペンションメンバ前部12を構成する上フレーム12A及び下フレーム12Bと、サスペンションメンバ後部14を構成する上フレーム14A及び下フレーム14Bは、それぞれ車幅方向に延在する、板厚の薄い鋼板の車幅方向両端部に、車体前後方向に延在する、板厚の厚い鋼板をそれぞれ一体的に接合(溶接)してできた平面視略「U」字状の鋼板(以下「差厚結合材」という)を打ち抜き成形することによって作製される。
したがって、上フレーム12A及び下フレーム12Bと、上フレーム14A及び下フレーム14Bを、それぞれ長方形状の鋼板を打ち抜き成形して作製する場合に比べて、歩留まりの悪化(打ち抜き成形時に不要となる部分の増加)を抑制又は防止することができる。よって、サスペンションメンバ前部12及びサスペンションメンバ後部14を製造する際の製造コストを低減させることができる。
また、サスペンションメンバ前部12を構成する上フレーム12A及び下フレーム12Bと、サスペンションメンバ後部14を構成する上フレーム14A及び下フレーム14Bは、板厚の異なる鋼板を予め結合させてなる差厚結合材によって作製されるため、補強したい部位の板厚を厚く形成することが容易にできる。したがって、サスペンションメンバ10に別途補強部材を設ける必要がなく、サスペンションメンバ10に別途補強部材を設ける構成に比べて、部品点数の増加及び製造コストの増加を抑制又は防止することができる。
以上、本実施形態に係るサスペンションメンバ10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係るサスペンションメンバ10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、前側段部36と後側段部38とを接合する手段は、アーク溶接に限定されるものではなく、レーザー溶接等によって接合するようにしてもよい。
また、サスペンションメンバ前部12及びサスペンションメンバ後部14は、それぞれ上フレーム12A、14A及び下フレーム12B、14Bの各2部品で構成されるものに限定されるものではなく、3部品以上で構成されるようにしてもよい。例えばサスペンションメンバ前部12の場合、上フレーム12Aを、断面略「L」字状とされた2部品を互いに接合することで断面略「U」字状に形成し、下フレーム12Bを含めた合計3部品で構成するようにしてもよい。
また、サスペンションメンバ前部12及びサスペンションメンバ後部14は、差厚結合材(鋼板)を打ち抜き成形して構成されるものに限定されるものではなく、例えば板厚の異なるパイプ材(図示省略)を複数結合して構成するようにしてもよい。更に、前側フレーム部26及び後側フレーム部28の板厚は、サイド部20(前側サイド部16及び後側サイド部18)の板厚よりも薄く形成される構成に限定されるものではなく、サイド部20の板厚よりも厚く形成されたり、サイド部20の板厚と同一に形成されたりしてもよい。
10 サスペンションメンバ
12 サスペンションメンバ前部
14 サスペンションメンバ後部
16 前側サイド部
17 接合部
18 後側サイド部
20 サイド部
26 前側フレーム部
28 後側フレーム部
30 傾斜部
32 アーム取付部
36 前側段部
38 後側段部
40 ロアアーム
50 フロントサイドメンバ

Claims (6)

  1. 車幅方向に延在する前側フレーム部と、該前側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在する前側サイド部と、を有するサスペンションメンバ前部と、
    車幅方向に延在する後側フレーム部と、該後側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在して前記前側サイド部にそれぞれ接合される後側サイド部と、を有するサスペンションメンバ後部と、
    前記前側サイド部と前記後側サイド部とでそれぞれ構成されたサイド部で、かつ前記前側サイド部と前記後側サイド部との接合部よりも車体前方側に形成され、前記前側フレーム部を前記後側フレーム部よりも高位に位置させるための傾斜部と、
    を備え
    車幅方向から見た側面視で、前記前側サイド部の後端部に前側段部が形成されるとともに、前記後側サイド部の前端部に後側段部が形成され、
    前記前側段部と前記後側段部とが互いに噛合されて接合されることで前記接合部が構成されていることを特徴とするサスペンションメンバ。
  2. 前記前側フレーム部及び前記後側フレーム部の板厚は、前記サイド部の板厚よりも薄く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサスペンションメンバ。
  3. 車幅方向に延在する前側フレーム部と、該前側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体後方側へ延在する前側サイド部と、を有するサスペンションメンバ前部と、
    車幅方向に延在する後側フレーム部と、該後側フレーム部の車幅方向両端部からそれぞれ車体前方側へ延在して前記前側サイド部にそれぞれ接合される後側サイド部と、を有するサスペンションメンバ後部と、
    前記前側サイド部と前記後側サイド部とでそれぞれ構成されたサイド部に形成され、前記前側フレーム部を前記後側フレーム部よりも高位に位置させるための傾斜部と、
    を備え、
    前記前側フレーム部及び前記後側フレーム部の板厚は、前記サイド部の板厚よりも薄く形成されていることを特徴とすサスペンションメンバ。
  4. 前記接合部は、サスペンションを構成するロアアームを取り付けるために前記サイド部に設けられたアーム取付部よりも車体前方側に形成されていることを特徴とする請求項又は請求項に記載のサスペンションメンバ。
  5. 前記傾斜部は、サスペンションを構成するロアアームを取り付けるために前記サイド部に設けられたアーム取付部よりも車体前方側に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のサスペンションメンバ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のサスペンションメンバと、
    車両前部側の車幅方向外側に車体前後方向に沿って配置され、前記サスペンションメンバを支持するフロントサイドメンバと、
    を有する車両前部構造
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