JP5927212B2 - 溶接トーチ検出装置および溶接ロボットシステム - Google Patents

溶接トーチ検出装置および溶接ロボットシステム Download PDF

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Description

本発明は、溶接ロボットに設けられる溶接トーチの傾きを検出する溶接トーチ検出装置および溶接ロボットシステムに関する。
従来より、溶接ロボットのアーム先端部に溶接トーチを取り付け、溶接トーチから送給される溶接ワイヤの先端位置と、溶接ワイヤの所定の狙い位置とのずれ量を検出するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、溶接ワイヤの先端位置をレーザセンサにより計測し、所定の狙い位置からのワイヤ先端位置のずれ量を求める。さらに、溶接トーチの先端位置を計測手段により計測し、トーチ先端位置の基準位置からのずれ量を求める。
特許第4665243号公報
ところで、アーム先端部に取り付けられる溶接トーチは比較的長尺であるため、例えばロボット教示後に溶接トーチが変形によって曲がった場合に、溶接トーチが溶接治具や周辺機器に干渉するおそれがある。この点、上記特許文献1記載の装置は、溶接ワイヤの先端位置と溶接トーチの先端位置とを計測するだけであり、溶接トーチが変形した場合の溶接トーチの干渉を防ぐことは困難である。
本発明の一態様である溶接トーチ検出装置は、溶接ロボットのアーム先端部に取り付けられた溶接トーチと溶接トーチから送給される溶接ワイヤとを複数方向から撮像して、溶接トーチおよび溶接ワイヤの画像信号を取得する撮像部と、撮像部により取得された画像信号に基づき、溶接ワイヤを表す複数方向の溶接ワイヤ画像と溶接トーチを表す複数方向の溶接トーチ画像を認識する画像認識部と、画像認識部により認識された溶接ワイヤ画像上に、溶接ワイヤの狙い位置に対応する目標点を設定する設定部と、画像認識部により認識された複数方向の溶接ワイヤ画像に基づき、目標点の3次元空間における位置を検出する位置検出部と、画像認識部により認識された複数方向の溶接トーチ画像に基づき、溶接トーチの3次元空間における傾きを検出する傾き検出部と、を備え、溶接トーチの傾きは、目標点における、溶接ロボットの位置制御に用いられる3次元直交座標系の傾きによって表されることを特徴とする。
本発明の別の態様である溶接ロボットシステムは、上記の溶接トーチ検出装置と、溶接トーチを移動するトーチ移動部と、溶接トーチから溶接ワイヤを送給するワイヤ送給部と、トーチ移動部とワイヤ送給部と撮像部とを制御する制御部と、を備え、制御部は、溶接トーチと溶接ワイヤとを複数方向から撮像するように撮像部を制御することを特徴とする。
本発明によれば、溶接トーチと溶接ワイヤの画像信号に基づいて、溶接ワイヤの位置だけでなく、溶接トーチの傾きも検出するようにしたので、ロボット教示後に溶接トーチが変形した場合であっても、溶接トーチと溶接治具や周辺機器との干渉を防止することができる。
本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムの全体構成を示す図。 本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムの制御構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る溶接トーチ検出装置の構成を示すブロック図。 図3のカメラにより得られるカメラ画像の一例を示す図。 図4の溶接ワイヤ画像上における目標点の設定例を示す図。 図5の変形例を示す図。 メカニカル座標系とユーザ定義座標系との関係を示す図。 ツール先端座標の一例を示す図。 ツール先端座標の一例を示す図。 ツール先端座標の一例を示す図。 図3のワイヤ判定部の処理を説明するための図。 図3のトーチ判定部の処理を説明するための図。 図2のロボット制御装置で実行される処理の一例を示すフローチャート。 図13に続く処理の一例を示すフローチャート。 本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムの動作の一例を示す図。
以下、図1〜図15を参照して本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムについて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る溶接ロボットシステムの全体構成を示す図である。溶接ロボットシステムは、アーク溶接を行う溶接ロボット1と、溶接ロボットを制御するロボット制御装置10とを有する。
溶接ロボット1は、回動可能な複数のアーム2を有する多関節ロボットである。アーム2の各関節部20にはサーボモータ21(図2)が設けられ、サーボモータ21の駆動により、アーム先端部の位置および姿勢が変更される。アーム2の先端部には溶接トーチ3が取り付けられ、アーム2の回動により、溶接トーチ3の位置および姿勢が変更される。溶接トーチ3は、アーム基端部から延在する第1延在部3aと、第1延在部3aの先端から第1延在部3aに対し所定角度で延在する第2延在部3bとを有し、第2延在部3bの先端からアルゴンや炭酸ガスなどのシールドガスを噴射可能である。
溶接トーチ3(第2延在部3b)の先端からは溶接ワイヤ4が突出している。溶接ワイヤ4は溶接ワイヤスタンド5に巻回され、ワイヤ送給機6を経由し、ワイヤ送給機6により溶接トーチ3の先端から送給される。溶接機7は、ロボット制御装置10と通信し、ロボット制御装置10からの指令により溶接ワイヤ4を荷電するとともに、ワイヤ送給機6を制御する。
溶接ロボット1の側方には、溶接トーチ3および溶接ワイヤ4を撮像するための撮像装置30が設けられている。撮像装置30は、防塵カバー31と、防塵カバー31の内部に設置されたカメラ32と、撮影領域を照明するライト33とを有し、溶接トーチ3は、開口部34を介して防塵カバー31内に進退可能である。カメラ32は、CCD等の撮像素子を有し、カメラ32によって取得された画像信号は、ロボット制御装置10に入力される。
ロボット制御装置10は、溶接ロボット1のアーム駆動用のサーボモータ21(図2)に制御信号を出力し、溶接トーチ3の位置および姿勢を制御するとともに、カメラ32に制御信号を出力し、カメラ32の撮像動作を制御する。なお、ロボット制御装置10は、ワイヤ送給機6を駆動するためのロボット付加軸を制御することもできる。ロボット制御装置10には、教示操作盤8が接続されている。教示操作盤8は、溶接ロボット1の動作を教示するための各種指令を入力する入力部8aと、動作教示に関する各種情報を表示する表示部8bとを有する。
図2は、溶接ロボットシステムの制御構成を示すブロック図である。図2に示すようにロボット制御装置10には、カメラ32と、溶接機7と、アーム駆動用のサーボモータ21とが接続されている。ロボット制御装置10は、CPU,ROM,RAM,その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成され、機能的構成として、カメラ32の撮像動作、すなわちカメラ32とライト33の動作を制御するカメラ制御部11と、溶接機7による溶接ワイヤ4の送給を制御する溶接機制御部12と、サーボモータ21の駆動を制御するモータ制御部13と、カメラ32からの画像信号に基づき所定の処理を実行する画像処理部14とを含む。
図3は、本発明の実施形態に係る溶接トーチ検出装置100の構成を示すブロック図である。図3に示すように、溶接トーチ検出装置100は、カメラ32と、画像処理部14とを有する。画像処理部14は、画像認識部141と、設定部142と、位置検出部143と、傾き検出部144と、ワイヤ判定部145と、トーチ判定部146と、補正部147とを有する。
カメラ32は、撮像動作により所定の撮像領域の画像信号を取得する。図4は、溶接トーチ3の先端部を防塵カバー31内に進入させた状態で得られる、撮像領域40aの内側のカメラ画像40の一例を示す図である。図4では、溶接トーチ3(第2延在部3b)の先端3cが撮像領域40aのほぼ中心に位置し、カメラ画像40は、溶接ワイヤ4の全体画像(溶接ワイヤ画像41)と溶接トーチ3の先端部の画像(溶接トーチ画像42)とを含む。なお、本実施形態では、後述するように、溶接トーチ3をカメラ32に対し相対移動させることで、溶接トーチ3の先端部をカメラ32により複数方向(第1方向、第2方向)から撮像する。したがって、カメラ32は、2つのカメラ画像40(第1カメラ画像、第2カメラ画像)を取得する。
画像認識部141は、カメラ32により取得された画像信号に基づき、パターンマッチングにより、溶接ワイヤ4の形状および溶接トーチ3の形状を認識する。すなわち、画像認識部141は、予め定められた溶接ワイヤ4および溶接トーチ3の形状を表す画像パターンと、カメラ画像40とを比較する。そして、第1カメラ画像40内に溶接ワイヤ画像41(第1溶接ワイヤ画像)と溶接トーチ画像(第1溶接トーチ画像)42とを認識し、第2カメラ画像40内に溶接ワイヤ画像41(第2溶接ワイヤ画像)と溶接トーチ画像42(第2溶接トーチ画像)とを認識する。
設定部142は、画像認識部141により認識された第1溶接ワイヤ画像41および第2溶接ワイヤ画像41上に、それぞれ溶接ワイヤ4の狙い位置(ワイヤ狙い位置)に対応する目標点43を設定する。ワイヤ狙い位置とは、溶接ワイヤ4の先端の目標位置であり、溶接ワイヤ画像41上の目標点43がワイヤ狙い位置を規定する。溶接作業時には、目標点43(ツール先端点)がワイヤ狙い位置に一致するように溶接ワイヤ4が位置制御される。
図5は、目標点43の設定例を示す図である。図5に示すように、溶接ワイヤ4は曲がり癖があるため、溶接ワイヤ4の先端部は、溶接トーチ3の長手方向の中心を通る中心線L1からそれている。したがって、目標点43を中心線L1上に設定したのでは、目標点43がワイヤ狙い位置からずれる。そこで、設定部142は、トーチ画像42の先端421から中心線L1に沿って所定長ΔLだけ離れた仮想線L2と、溶接ワイヤ画像41との交点を目標点43として設定する。所定長ΔLは、所望の溶接品質を得るために必要となる溶接ワイヤ4の突き出し長さ(設計値)に相当する。
図6は、目標点43の他の設定例を示す図である。図6では、溶接トーチ画像42の先端421を中心として所定半径Rの円弧と、溶接ワイヤ画像41との交点を目標点43として設定している。所定半径Rは、例えば図5の溶接ワイヤ突出し長さΔLに相当する。
位置検出部143は、画像認識部141により認識された第1溶接ワイヤ画像41および第2溶接ワイヤ画像41に基づき、目標点43の3次元空間における位置を検出する。この場合、位置検出部143は、まず、ユーザ定義座標系による目標点43の位置を算出し、その後、メカニカル座標系による目標点43の位置を算出する。図7は、メカニカル座標系とユーザ定義座標系の関係を示す図である。メカニカル座標系は、溶接ロボット1の所定位置P0を原点としたXYZの座標軸を有する3次元直交座標系であり、アーム先端部P1の位置(X1、Y1、Z1)は、メカニカル座標系により表される。また、アーム先端部P1にXYZの座標軸を設定し、この座標軸をアーム先端部P1の姿勢変化に伴い回転させることで、アーム先端部P1の姿勢もメカニカル座標系により表される。メカニカル座標系は溶接ロボット1の位置姿勢制御に用いられるものであり、アーム先端部P1は、予め定められたプログラムに従い位置姿勢が制御される。アーム先端部P1の位置姿勢は、サーボモータ21に内蔵されたエンコーダにより検出できる。
一方、ユーザ定義座標系は、撮影領域40aの所定位置P2に原点を有する直交3軸の3次元座標系である。ユーザ定義座標系の各座標軸(αβγ軸)は、例えばメカニカル座標系の各座標軸(XYZ軸)と平行である。ユーザ定義座標系の原点P2は、メカニカル座標系の所定位置(X2,Y2,Z2)に設定されている。したがって、ユーザ定義座標系の座標値に所定値(X2,Y2,Z2)を加算することで、ユーザ座標系の座標値をメカニカル座標系の座標値に変換できる。
具体的には、位置検出部143は、まず、第1カメラ画像(第1溶接ワイヤ画像41)に基づき、ユーザ定義座標系における目標点43の二次元座標値を算出する。次いで、メカニカル座標系の原点P0とユーザ定義座標系の原点P2との位置関係を用いて、ユーザ定義座標系の二次元座標値をメカニカル座標系の座標値に変換する。さらに、この座標値とメカニカル座標系のアーム先端部P1の座標値との差を求め、第1方向を基準としたアーム先端部P1に対する目標点43の相対位置を算出する。同様に、第2カメラ画像(第2溶接ワイヤ画像41)に基づき、第2方向を基準としたアーム先端部P1に対する目標点43の相対位置を算出する。これら第1方向および第2方向を基準とした2つの相対位置を用いて、位置検出部143は、アーム先端部P1に対する目標点43の3次元位置を算出する。このように2方向から撮像したカメラ画像40を用いることで、アーム先端部P1に対する目標点43の正確な位置を求めることができる。
傾き検出部144は、画像認識部141により認識された第1溶接トーチ画像42および第2溶接トーチ画像42に基づき、アーム先端部P1に対する溶接トーチ3の3次元空間における傾きを検出する。この場合、傾き検出部144は、まず、第1溶接トーチ画像42に基づき、二次元画像上における溶接トーチ3の中心線L1の傾斜角θを算出する。例えば、図4に示すように、ユーザ定義座標系の所定座標軸(例えばγ軸)に平行な仮想線L3に対する溶接トーチ3の中心線L1のなす角を、傾斜角θとして算出する。同様に、第2溶接トーチ画像42に基づき、二次元画像上における溶接トーチ3の中心線L1の傾斜角を算出する。これら2つの二次元画像上の傾斜角を用いて、3次元空間の傾斜角を求める。この場合、図7に示すように、ユーザ定義座標系の座標軸(αβγ軸)をその傾斜角だけ傾けた直交3軸の座標軸を有するツール先端座標系を、目標点43に設定する。すなわち、目標点43を原点とするツール先端座標系を設定し、溶接トーチ3の傾きをツール先端座標系によって表す。
なお、ユーザ定義座標系の各座標軸(αβγ軸)はメカニカル座標系の各座標軸(XYZ軸)と平行であるため、図7に示すようにツール先端座標系の座標軸は、メカニカル座標系の座標軸(XYZ軸)の傾きとして表すことができる。これによりアーム先端部P1に対する溶接トーチ3の傾きを検出することができ、溶接トーチ3の変形の有無および変形の程度、すなわち溶接トーチの形状の初期状態からのずれ量を把握することができる。目標点43は、ツール先端点であり、以下では、目標点43の位置および溶接トーチ3の傾きを、ツール先端点の位置および傾きと称することがある。
図8〜図10は、ツール先端座標の一例を示す図である。図8に示すように、溶接トーチ3の中心線L1がユーザ定義座標系のγ軸と平行であれば、中心線L1の傾斜角θは0である。したがって、ツール先端座標系の座標軸(XYZ)は、ユーザ定義座標系の座標軸(αβγ軸)を目標点43に平行移動することにより得られる。溶接トーチ3の傾きは、目標点43を中心とした各座標軸(αβγ軸)の回転角(θx,θy,θz)で表される。図8の例では、傾斜角は0であり、傾き検出部144は、回転角(0,0,0)を検出する。
図9に示すように、溶接トーチ3の中心線L1(Z軸)がβ軸を中心として角度θ1だけ傾いていると、ツール先端座標系はβ軸を中心に角度θ1だけ回転した直交3軸(XYZ軸)の座標系となり、α軸とX軸およびγ軸とZ軸のなす角は、それぞれθ1となる。この場合、傾き検出部144は、回転角(θ1,0,θ1)を検出する。
図10に示すように、溶接トーチ3の中心線L1(Z軸)がα軸を中心として角度θ2だけ傾いていると、ツール先端座標系はα軸を中心に角度θ2だけ回転した直交3軸(XYZ軸)の座標系となり、β軸とY軸およびγ軸とZ軸のなす角は、それぞれθ2となる。この場合、傾き検出部144は、回転角(0,θ2,θ2)を検出する。
ワイヤ判定部145は、画像認識部141により所定範囲の溶接ワイヤ画像41が認識されたか否かを判定する。所定範囲は、目標点43を設定することが可能な程度のワイヤ突出し量、すなわち図5のΔLに相当する。例えば図11に示すようにワイヤ突出し量がΔLよりも短いと、溶接ワイヤ画像41上に目標点43を設定することができない。この場合、ワイヤ判定部145は、所定範囲の溶接ワイヤ画像41が認識されていないとの判定結果を出力する。この判定結果を受けて、溶接機制御部12(図2)が溶接機7に制御信号を出力し、ワイヤ送給部6が溶接ワイヤ4を所定量送給する。
トーチ判定部146は、画像認識部141により所定範囲の溶接トーチ画像42が認識されたか否かを判定する。所定範囲は、溶接トーチ3の傾きを検出することが可能な範囲である。例えば図12に示すように溶接トーチ3の位置ずれにより、溶接トーチ先端部の所定範囲40bが撮像領域40aに含まれていないと、溶接トーチ3の傾きを良好に検出することができない。この場合、トーチ判定部146は、所定範囲40bの溶接トーチ画像42が認識されていないとの判定結果を出力する。この判定結果を受けて、モータ制御部13(図2)がサーボモータ21に制御信号を出力し、溶接トーチ3を撮影領域40aの中心(図12の矢印A方向)に向けて平行移動する。
補正部147は、予め教示されたツール先端点(目標点43)の位置および傾きの指令値を、位置検出部143により検出された位置検出値および傾き検出部144により検出された傾き検出値を用いて補正する。例えば、教示された指令値を、位置検出値および傾き検出値に書き換える。あるいは、教示された指令値と、位置検出値および傾き検出値との差を求め、この差を用いてツール先端点の位置および傾きの指令値を補正する。特定の動作時に補正を行うように、動作プログラムの内容を書き換えてもよい。ツール先端点の位置および傾きを補正する代わりに、溶接対象物であるワークあるいはワークを固定する治具等の位置情報を補正するようにしてもよい。
さらに補正部147は、異なる時点のカメラ画像を用いて、ツール先端点の位置および傾きを補正する。例えば、モータ制御部13は、第1時点において、溶接トーチ3を防塵カバー31内に移動するようにサーボモータ21を制御する。カメラ制御部11は、第1時点における溶接トーチ3および溶接ワイヤ4の画像信号を取得するようにカメラ32とライト33を制御する。位置検出部143および傾き検出部144は、第1時点におけるアーム先端部P1に対するツール先端点の位置および傾きを検出し、これらを基準値としてロボット制御装置10の記憶部に記憶する。
第1時点から所定時間経過した第2時点において、モータ制御部13およびカメラ制御部11は、第1時点におけるのと同様の処理を行い、位置検出部143および傾き検出部144が、ツール先端点の位置および傾きを検出する。補正部147は、第1時点におけるツール先端点の位置および傾き(基準値)と、第2時点におけるツール先端点の位置および傾きとのずれ量を算出し、ずれ量に基づきツール先端点の位置および傾きの指令値を補正する。これにより、第1時点から第2時点の間に、溶接トーチ3の形状や溶接ワイヤ4の曲がり癖等が変化してツール先端点の位置または傾きがずれた場合に、そのずれを修正することができる。
なお、ワイヤ判定部145、トーチ判定部146、および補正部147のいずれかまたは全てを、画像処理部14に含めるのではなく、画像処理部14から独立してロボット制御装置10に設けることもできる。すなわち、ワイヤ判定部145、トーチ判定部146、および補正部147を、溶接トーチ検出装置100の構成に含めないようにすることもできる。
次に、本実施形態に係る溶接ロボットシステムの主要な動作を説明する。図13,14は、ロボット制御装置10で実行される溶接トーチ検出処理の一例を示す図である。このフローチャートに示す処理は、例えばロボット制御装置10に接続された入力部を介してユーザが溶接トーチ検出指令を入力すると開始される。なお、溶接ロボット1の動作プログラムに溶接トーチ検出指令を組み込み、溶接トーチ検出処理を自動的に開始することもできる。
図13のステップS1では、モータ制御部13からサーボモータ21に制御信号を出力し、図7に示すように、溶接トーチ3の先端部を防塵カバー31内の撮影領域40a(第1ロボット位置)に移動する。さらに、カメラ制御部11からカメラ32に制御信号を出力し、溶接トーチ3の先端部を撮像する。なお、第1ロボット位置は、アーム先端部P1をメカニカル座標系のXYZ軸を中心として所定量回転させた位置である。ここでは、便宜上、図7に示すように、アーム先端部P1のX軸、Y軸、Z軸がそれぞれメカニカル座標系のY軸、X軸、−Z軸と平行となるようにアーム先端部の姿勢を変化し、かつ、溶接トーチ先端部を撮像領域40aの中心部に配置した位置を、第1ロボット位置とする。第1ロボット位置において、カメラ32の撮像方向はアーム先端部P1のY軸と平行であり、撮像動作によりカメラ32は、溶接トーチ先端部をアーム先端部P1のXZ面に投影した第1カメラ画像40を取得する。
ステップS2では、画像認識部141での処理により、カメラ32によって取得された第1カメラ画像40の画像信号を読み込み、第1溶接ワイヤ画像41および第1溶接トーチ画像42を認識する。さらに、トーチ判定部146での処理により、画像認識部141が所定範囲40b(図12)の第1溶接トーチ画像42を認識したか否かを判定する。ステップS2が否定されるとステップS3に進み、肯定されるとステップS6に進む。
ステップS3では、モータ制御部13からサーボモータ21に制御信号を出力し、溶接トーチ3を所定方向(例えば−Z軸方向)に沿って所定量移動する。ステップS4では、溶接トーチ3の先端部を再度撮像する。ステップS5では、ステップS2と同様、所定範囲40bの第1溶接トーチ画像42が認識されたか否かを判定する。ステップS5が肯定されるとステップS6に進み、否定されるとステップS7でエラーを発生して処理を終了する。
ステップS6では、傾き検出部144での処理により、第1カメラ画像40上での溶接トーチ3の傾きを検出する。すなわち、図7のXZ面上の溶接トーチ3の傾きを算出する。ステップS8では、算出された傾きが予め定めた許容範囲内である否かを判定する。ステップS8が肯定されるとステップS9に進み、否定されるとステップS7に進んで処理を終了する。ステップS9では、ワイヤ判定部145での処理により、画像認識部141が所定範囲の第1溶接ワイヤ画像41を認識したか否か、すなわち、溶接ワイヤ4の突き出し量が十分か否かを判定する。ステップS9が否定されると、第1溶接ワイヤ画像41上に目標点43を設定不能であると判断してステップS10に進み、肯定されるとステップS13に進む。
ステップS10では、溶接機制御部12から溶接機7に制御信号を出力し、溶接ワイヤ4を溶接トーチ3の先端部から所定量送給する。ステップS11では、ステップS4と同様、溶接トーチ3を再度撮像する。ステップS12では、ステップS9と同様、溶接ワイヤ4の突き出し量が十分であるか否かを判定する。ステップS12が肯定されるとステップS13に進み、否定されるとステップS7に進んで処理を終了する。
ステップS13では、設定部142での処理により、第1溶接ワイヤ画像41上に目標点43を設定する。さらに、位置検出部143での処理により、第1溶接ワイヤ画像41上の目標点43の位置を算出する。すなわち、XZ面上の目標点43の位置を算出する。ステップS14では、溶接ワイヤ4の突き出し量が予め定めた許容範囲内であるか否かを判定する。ステップS14が肯定されるとステップS21に進み、否定されるとステップS7に進んで処理を終了する。
図14のステップS21では、モータ制御部13からサーボモータ21に制御信号を出力し、溶接トーチ3の先端部を防塵カバー31内の撮影領域40aの第2ロボット位置に移動する。さらに、カメラ制御部11からカメラ32に制御信号を出力し、溶接トーチ3の先端部を撮像する。なお、第2ロボット位置は、便宜上、図15に示すように、アーム先端部P1のX軸、Y軸、Z軸がそれぞれメカニカル座標系のX軸、−Y軸、−Z軸と平行となるようにアーム先端部の姿勢を変化し、かつ、溶接トーチ先端部を撮影領域40aの中心部に配置した位置とする。すなわち、図7の状態からZ軸を中心にアーム先端部P1を90度回転させた状態を第2ロボット位置とする。したがって、第1ロボット位置と第2ロボット位置とでは、アーム先端部P1の位置および姿勢が異なる。第2ロボット位置において、カメラ32の撮像方向はX軸と平行であり、撮像動作によりカメラ32は、溶接トーチ先端部をアーム先端部P1のYZ面に投影した第2カメラ画像40を取得する。
ステップS22〜ステップS34では、第2ロボット位置を基準として、ステップS2〜ステップS14と同一の処理を実行する。すなわち、ステップS21で第2カメラ画像40を取得し、ステップS26で第2溶接トーチ画像42上の溶接トーチ3の傾きを算出し、ステップS33で第2溶接ワイヤ画像41上の目標点43の位置を算出する。
ステップS35では、ステップS6で求められた第1ロボット位置を基準とした溶接トーチ3の傾き(XZ面上の傾き)と、ステップS26で求められた第2ロボット位置を基準とした溶接トーチ3の傾き(YZ面上の傾き)と、第1ロボット位置および第2ロボット位置におけるアーム先端部P1の傾き(姿勢)とに基づき、傾き検出部144での処理により、アーム先端部P1に対する溶接トーチ3の三次元空間における傾き(相対姿勢)を算出する。さらに、ステップS13で求められた第1ロボット位置を基準とした目標点43の位置(XZ面上の位置)と、ステップS33で求められた第2ロボット位置を基準とした目標点43の位置(YZ面上の位置)と、第1ロボット位置および第2ロボット位置におけるアーム先端部P1の位置とに基づき、位置検出部143での処理により、アーム先端部P1に対する目標点43の三次元空間における位置(相対位置)を算出する。すなわち、ステップS35では、ツール先端点の位置および傾きを算出する。なお、ステップS35の処理では、ツール先端点の位置および傾きを算出する際に、アーム先端部P1の位置姿勢を用いるが、これはサーボモータ21に内蔵されたエンコーダの検出値により求めることができる。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)溶接トーチ検出装置100は、溶接ロボット1のアーム先端部に取り付けられた溶接トーチ3と溶接トーチ3から送給される溶接ワイヤ4とを第1方向および第2方向から撮像して、溶接トーチ3および溶接ワイヤ4の画像信号を取得するカメラ32と、カメラ32により取得された画像信号に基づき、第1方向および第2方向に対応した溶接ワイヤ画像41と溶接トーチ画像42とを認識する画像認識部141と、画像認識部141により認識された溶接ワイヤ画像41上に、溶接ワイヤ4の狙い位置に対応する目標点43を設定する設定部142と、画像認識部141により認識された溶接ワイヤ画像41に基づき、目標点43の3次元空間における位置を検出する位置検出部143と、画像認識部141により認識された溶接トーチ画像42に基づき、溶接トーチ3の3次元空間における傾きを検出する傾き検出部144とを備える。
これにより溶接ワイヤ4に曲がり癖がある場合であっても、ツール先端点の位置を精度よく求めることができる。したがって、ツール先端点の位置を精度よくワイヤ狙い位置に一致させることができ、正確な位置で溶接作業を行うことができる。また、カメラ画像40を用いて溶接トーチ3の傾きを検出するので、この検出値を用いることで、ロボット教示後に溶接トーチ3が変形により曲がった場合であっても、溶接トーチ3と溶接治具や周辺機器との干渉を防ぐことができる。
(2)溶接トーチ3の傾きを、溶接ロボット1の位置制御に用いられるメカニカル座標系のツール先端点(目標点43)における傾きによって表すことで(図8〜図10)、ツール先端点の位置姿勢の制御が容易となる。
(3)設定部142は、画像認識部141により認識された溶接トーチ画像41の先端421を中心とした所定半径Rの円弧と、溶接ワイヤ画像41との交点(図6)、あるいは画像認識部141により認識された溶接トーチ画像41の先端421から溶接トーチ画像42の中心線L1に沿って所定距離ΔL隔てた仮想線L2と、溶接ワイヤ画像41との交点(図5)を、目標点43として設定する。これにより、ツール先端点の位置を容易に認識することができる。また、溶接品質において重要である溶接トーチ3の先端から溶接ワイヤ4の先端までの距離を正しく設定できる。
(4)溶接ロボットシステムは、溶接トーチ3を移動するサーボモータ12と、溶接トーチ3から溶接ワイヤ4を送給するワイヤ送給機6と、サーボモータ12を制御するモータ制御部13と、ワイヤ送給機6制御用の溶接機7を制御する溶接機制御部12と、カメラ32を制御するカメラ制御部11とを備え、溶接トーチ3と溶接ワイヤ4を第1方向および第2方向から撮像するようにカメラ32を制御する(図13、図14)。これによりツール先端点の位置および傾きの算出に適した複数方向からのカメラ画像40を容易に取得することができる。
(5)溶接ロボットシステム(溶接トーチ検出装置100)は、画像認識部141により所定範囲の溶接ワイヤ画像41が認識されたか否かを判定するワイヤ判定部145を備える。そして、溶接機制御部12は、ワイヤ判定部145により所定範囲の溶接ワイヤ画像41が認識されていないと判定されると、溶接機7を制御して溶接ワイヤ4を送給し、カメラ制御部11は、溶接ワイヤ4の送給後に、溶接トーチ3と溶接ワイヤ4を撮像するようにカメラ32を制御する。これによりワイヤ突出し量が短い場合であっても、目標点43を設定することができる。
(6)溶接ロボットシステム(溶接トーチ検出装置100)は、画像認識部141により所定範囲の溶接トーチ画像42が認識されたか否かを判定するトーチ判定部146を備える。そして、モータ制御部13は、トーチ判定部146により所定範囲の溶接トーチ画像42が認識されていないと判定されると、サーボモータ21を制御して溶接トーチ3を撮像領域40に向けて移動し、カメラ制御部11は、溶接トーチ3の移動後に、溶接トーチ3と溶接ワイヤ4を撮像するようにカメラ32を制御する。これにより溶接トーチ3の位置がずれている場合であっても、溶接トーチ3の傾きを検出することができる。
(7)溶接ロボットシステム(溶接トーチ検出装置100)は、予め教示されたツール先端点(目標点43)の位置および傾きの指令値を、位置検出部143により検出された位置および傾き検出部144により検出された傾きを用いて補正する補正部147を備える。これによりツール先端点の実際の位置および姿勢を指令値に一致させることができ、良好な溶接作業を行うことができる。
(8)位置検出部143により検出された目標点43の位置および傾き検出部により検出された溶接トーチ3の傾きを、予め定められた許容値と比較し、許容値内にないときにエラーを発生するようにした(図13、図14)。これにより、溶接トーチ先端部の位置ずれが大きい場合の溶接トーチ3の点検や交換の要否を容易に判断することができる。
なお、上記実施形態(図7、図15)では、溶接ワイヤ4と溶接トーチ3を撮像する第1方向および第2方向を、それぞれメカニカル座標系のY軸方向およびX軸方向に平行な方向としたが、異なる方向から撮像した複数のカメラ画像40を取得するのであれば、第1方向と第2方向はメカニカル座標系の座標軸と平行でなくてもよい。第1方向と第2方向がメカニカル座標系の座標軸と平行でない場合、座標変換を用いて複数のカメラ画像40からツール先端点の位置および傾きを算出することができる。2方向より多くのカメラ画像40を取得してもよく、撮像部としてのカメラ32の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態では、サーボモータ12によりアーム2を移動して、カメラ32と溶接トーチ3とを相対移動するようにしたが、カメラ32を移動可能に設け、カメラ32を移動することで、カメラ32と溶接トーチ3とを相対移動するようにしてもよい。防塵カバー31内に複数のカメラ32を配置し、複数方向からのカメラ画像40を一度に取得するようにしてもよい。
上記実施形態では、サーボモータ21によりアーム2を駆動することで溶接トーチ3を移動するようにしたが、トーチ移動部の構成はこれに限らない。溶接トーチ3から溶接ワイヤ4を送給するワイヤ送給部としてのワイヤ送給機6の構成はいかなるものでもよい。上記実施形態では、カメラ制御部11、溶接機制御部12およびモータ制御部13により、それぞれカメラ32、溶接機7およびサーボモータ21を制御するようにしたが、これら制御部の構成は上述したものに限らない。溶接トーチ3や溶接ロボット1の構成も上述したものに限らず、本発明は、種々の溶接トーチ3を有する溶接ロボット1に適用することができる。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
3 溶接トーチ
4 溶接ワイヤ
6 ワイヤ送給機
7 溶接機
10 ロボット制御装置
11 カメラ制御部
12 溶接機制御部
13 モータ制御部
14 画像処理部
21 サーボモータ
32 カメラ
141 画像認識部
142 設定部
143 位置検出部
144 傾き検出部
145 ワイヤ判定部
146 トーチ判定部
147 補正部

Claims (8)

  1. 溶接ロボットのアーム先端部に取り付けられた溶接トーチと該溶接トーチから送給される溶接ワイヤとを複数方向から撮像して、前記溶接トーチおよび前記溶接ワイヤの画像信号を取得する撮像部と、
    前記撮像部により取得された画像信号に基づき、前記溶接ワイヤを表す複数方向の溶接ワイヤ画像と前記溶接トーチを表す複数方向の溶接トーチ画像を認識する画像認識部と、
    前記画像認識部により認識された前記溶接ワイヤ画像上に、前記溶接ワイヤの狙い位置に対応する目標点を設定する設定部と、
    前記画像認識部により認識された前記複数方向の溶接ワイヤ画像に基づき、前記目標点の3次元空間における位置を検出する位置検出部と、
    前記画像認識部により認識された前記複数方向の溶接トーチ画像に基づき、前記溶接トーチの3次元空間における傾きを検出する傾き検出部と、を備え、
    前記溶接トーチの傾きは、前記目標点における、溶接ロボットの位置制御に用いられる3次元直交座標系の傾きによって表されることを特徴とする溶接トーチ検出装置。
  2. 請求項1に記載の溶接トーチ検出装置において、
    前記設定部は、前記画像認識部により認識された前記溶接トーチ画像の先端を中心とした所定半径の円弧と、前記溶接ワイヤ画像との交点を、前記目標点として設定することを特徴とする溶接トーチ検出装置。
  3. 請求項1に記載の溶接トーチ検出装置において、
    前記設定部は、前記画像認識部により認識された前記溶接トーチ画像の先端から該溶接トーチ画像の中心線に沿って所定距離隔てた仮想線と、前記溶接ワイヤ画像との交点を、前記目標点として設定するこことを特徴とする溶接トーチ検出装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の溶接トーチ検出装置と、
    溶接トーチを移動するトーチ移動部と、
    前記溶接トーチから溶接ワイヤを送給するワイヤ送給部と、
    前記トーチ移動部と前記ワイヤ送給部と前記撮像部とを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記溶接トーチおよび前記溶接ワイヤを複数方向から撮像するように前記撮像部を制御することを特徴とする溶接ロボットシステム。
  5. 請求項4に記載の溶接ロボットシステムにおいて、
    前記画像認識部により所定範囲の前記溶接ワイヤ画像が認識されたか否かを判定するワイヤ判定部をさらに有し、
    前記制御部は、前記ワイヤ判定部により前記所定範囲の前記溶接ワイヤ画像が認識されていないと判定されると、前記溶接ワイヤを送給するように前記ワイヤ送給部を制御し、さらに、前記ワイヤ送給部が前記溶接ワイヤを送給した後に、前記溶接トーチと前記溶接ワイヤを撮像するように前記撮像部を制御することを特徴とする溶接ロボットシステム。
  6. 請求項4または5に記載の溶接ロボットシステムにおいて、
    前記画像認識部により所定範囲の前記溶接トーチ画像が認識されたか否かを判定するトーチ判定部をさらに有し、
    前記制御部は、前記トーチ判定部により前記所定範囲の前記溶接トーチ画像が認識されていないと判定されると、前記溶接トーチを前記撮像部の撮像領域に向けて移動するように前記トーチ移動部を制御し、さらに、前記トーチ移動部が前記溶接トーチを移動した後に、前記撮像領域を撮像するように前記溶接トーチおよび前記溶接ワイヤを制御することを特徴とする溶接ロボットシステム。
  7. 請求項4から6のいずれか1項に記載の溶接ロボットシステムにおいて、
    予め教示された前記目標点の位置および傾きの指令値を、前記位置検出部により検出された位置および前記傾き検出部により検出された傾きを用いて補正する補正部をさらに備えることを特徴とする溶接ロボットシステム。
  8. 請求項7に記載の溶接ロボットシステムにおいて、
    前記制御部は、第1時点および該第1時点から所定時間経過した第2時点に、それぞれ前記溶接トーチを所定位置に移動して前記溶接トーチおよび前記溶接ワイヤの画像信号を取得するように前記トーチ移動部および前記撮像部を制御し、
    前記補正部は、前記第1時点に前記位置検出部により検出された前記目標点の位置および前記傾き検出部により検出された前記溶接トーチの傾きが、前記第2時点に前記位置検出部により検出された前記目標点の位置および前記傾き検出部により検出された前記溶接トーチの傾きからずれているとき、そのずれ量に基づき前記指令値を補正することを特徴とする溶接ロボットシステム。
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