JP5926986B2 - 回路付白色反射シートロール、及びその製造方法 - Google Patents

回路付白色反射シートロール、及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光ダイオード(LED)パッケージ、LEDチップ、太陽光発電素子等の光学素子を実装するための回路付白色反射シートロール、及び、その製造方法に関する。
近年、電気電子機器の多様化に伴い、長尺サイズのフレキシブル回路基板(FPC)が求められている。さらに、FPCの生産性や取扱性を高めるために、ロール状のFPC用フィルムを用いて、ロール状のまま回路を形成して回収する、いわゆるロール・トゥ・ロールによる回路形成方法も知られている。
また、近年、LEDや太陽光発電素子等の光デバイスの需要が高まっている。LEDからの光の取り出し効率や太陽光発電素子の受光効率を向上させるために、これらを実装する回路基板の表面に白色の反射膜を形成する技術が知られている。
例えば、下記特許文献1は、光反射剤の粒子を分散しつつ含有している弾性ゴム製であり、その被接着面側表面に水酸基を有する弾性体層と、水酸基を被接着面側表面に有する金属箔層とが、互いのそれら水酸基を介して共有結合しつつ、積層して接着している金属箔付き反射シートを開示する。そして、このような金属箔付き反射シートは、次のようにして製造されることが開示されている。はじめに、光反射剤の粒子を分散しつつ含有している弾性ゴムシートのロール原反から弾性ゴムシートを引出し、該弾性シートの表面をコロナ放電処理等により活性化させて水酸基を生成させる。一方、金属箔のロール原反から金属箔を引出し、その表面を活性化させて水酸基を生成させる。そして、弾性ゴムシートと金属箔とを貼り合せてヒータで加熱し、さらに加圧ローラで圧着することにより、弾性ゴムシートの表面の水酸基と、金属箔の表面の水酸基とを多官能性のシラン化合物等との反応を介して接合させることを開示している。
また、例えば、下記特許文献2は、三次元架橋したシリコーン樹脂に、それよりも高屈折率の白色無機フィラー粉末が分散されつつ含有された反射層が、支持体上で膜状、立体状又は板状に形成されているシリコーン樹脂製反射基材を開示する。そして、特許文献2の図5には、回路形成された柔軟な支持体シート原料ロールから支持体シートを引出し、その表面に反射層を形成するためのシリコーン樹脂原材料を塗工することが開示されている。
特開2011−148263号公報 国際公開2011/118108号パンフレット
特許文献1に開示されている金属箔付き反射シートにおいては、反射層として弾性ゴムシートを用いている。これは、金属箔付き反射シートに高い可撓性を付与するためである。しかしながら、このような弾性ゴムシートを反射層として用いた場合、次のような問題があった。弾性ゴムシートと金属箔とは伸び性が大きく異なる。従って、ロール・トゥ・ロールにより金属箔付き反射シートを製造する場合、弾性ゴムシート、金属箔、金属箔付き反射シートを搬送する際に弾性ゴムシート及び金属箔にテンションが掛かった場合、弾性ゴムシートと金属箔との弾性の差により伸びに差が生じる。そして、弾性ゴムシートが伸びたまま金属箔と接着された場合、テンションが解放されたときに弾性ゴムシートのみが弾性回復することにより金属箔に皺や歪みが生じ、密着性が低下するおそれがあった。このような金属箔の皺や歪み、またはこれらによる金属箔の密着性の低下は、回路を正確に形成することを阻害する。また、金属箔の大部分がエッチングされて回路形成された場合、金属箔により支持されていた弾性ゴムシートの内部の残留応力が大きく解放される。この場合、弾性ゴムシートの表面に形成された回路の位置がずれたり、寸法変化したり、断線しやすくなるおそれがあった。
また、弾性ゴムシートを用いた金属箔付き反射シートをロール原反状態で長期間保存した場合、ロールの内部のテンションや自重により、弾性ゴムシートに圧縮力が付与され、長時間保存した場合には、弾性ゴムシートが永久歪みを生じることによりロールから引き出したときの厚みが不均一になったり、歪なカールを生じたりするという問題もあった。
また、特許文献2に開示されている反射層の形成においては、柔軟な支持体シートにシリコーン樹脂原材料を塗工している。同文献には、塗布工程において加わるテンションや作業性を考慮して、被塗布材の特性との関係を考慮して塗布すべきシリコーン樹脂組成物を選択することについて何ら記載されていない。金属箔に弾性ゴム層からなる反射層を形成するときのように反射層が金属箔に比べて著しく伸びやすい場合には、弾性ゴムシートが伸びたり圧縮されるために製造工程における変形に柔軟に追従するという利点はある。しかし、このような場合には、シート全体にテンションが加わる場合には応力が金属箔に集中することにより金属箔の破断を引き起こしたり、シート全体に腰がないことにより作業中にシートが挫屈して、金属箔に折れ傷が生じて金属箔の傷の部分で回路の断線等を引き起こすおそれがあった。
本発明は、金属箔付白色反射シートをロール状に巻き重ねたロール原反を製造したり、回路付白色反射シートを巻き重ねたロールを製造する場合、白色反射層と金属箔や金属箔を加工して形成した回路との伸び特性の違いにより、金属箔に皺や歪みが生じたり、回路が正確に形成されなかったり、断線したり、また、ロール原反の保存中に自重等により厚みが変化するような問題を解決することを目的とする。
本発明の一局面は、白色反射層と白色反射層に積層された金属箔とを備えた金属箔付白色反射シートをロール状に巻き重ねた金属箔付白色反射シートロール原反から、所定の回路パターン以外の部分の金属箔が除去されて回路が形成された回路付白色反射シートをロール状に巻き重ねた回路付白色反射シートロールであって、白色反射層は、未硬化シリコーン材料と無機白色フィラーとを含有するシリコーン樹脂組成物の、ショアD硬さが2〜80である硬化物である回路付白色反射シートロールである。このような構成によれば、白色反射層のゴム弾性が小さく樹脂性が高くなるので、製造工程において白色反射層が伸びることが抑制され、そのために、金属箔の皺や歪みの発生による密着性の低下を抑制することができる。また、白色反射層が硬いために、ロールを保存する場合の自重等による永久圧縮歪により厚みが変化することが抑制される。
また、回路付白色反射シートがロールとして巻き取られても白色反射層が伸びたり皺を発生させたり、白色反射層の腰折れに起因する回路の傷を生じさせたりしにくいために、回路の断線等が抑制される。また、白色反射層が硬いために充分な腰が付与され、回路形成時の作業性も向上する。
また、本発明の他の一局面は、ロール・トゥ・ロールによる回路付白色反射シートロールの製造方法であって、白色反射層と白色反射層に積層された金属箔とを備えた金属箔付白色反射シートをロール状に巻き重ねた金属箔付白色反射シートロール原反から金属箔付白色反射シートを引き出して一方向に送り、金属箔付白色反射シートの金属箔の所定の回路パターン以外の部分の金属箔を除去することにより回路付白色反射シートを形成する工程と、回路付白色反射シートを巻き取りローラで巻き取ることにより、回路付白色反射シートロールを形成する工程と、を備え、白色反射層は、未硬化シリコーン材料と無機白色フィラーとを含有するシリコーン樹脂組成物の、ショアD硬さが2〜80である硬化物である回路付白色反射シートロールの製造方法である。このような製造方法によれば、白色反射層に充分な腰が付与されるために、ロールとして巻き取られても白色反射層が伸びにくくなる。従って、上述したような、金属箔の皺や歪みの発生や、それらを原因とする密着性の低下等を抑制することができる。
た、正確な回路形成が可能になり、回路の断線等のおそれを低下させることができる。
本発明によれば、白色反射層に充分な腰が付与されるために、回路付白色反射シートが巻き取られても、金属箔に皺や歪み、またはそれらによる密着性の低下を生じたり、回路形成時に金属箔を部分的に除去したときの残留応力の開放による回路の寸法変化や断線等のおそれが生じたりすることを抑制できる。また、白色反射層の伸縮が小さいために回路形成の寸法精度も向上する。
第1実施形態の金属箔付白色反射シート10のロール原反の製造工程の模式説明図である。 第1実施形態の金属箔付白色反射シート10の模式断面図を示す。 第1実施形態の金属箔付白色反射シート10を用いてロール・トゥ・ロールのラインでFPC11を製造する製造工程を説明する模式説明図である。 図3の各工程におけるFPCの層構成を説明する模式断面図である。 第2実施形態の金属箔付白色反射シート20のロール原反の製造工程の模式説明図である。 第2実施形態の金属箔付白色反射シート20の模式断面図を示す。 第2実施形態の金属箔付白色反射シートを基材に貼り合せたときの模式断面図を示す。 第3実施形態の金属箔付白色反射シート30のロール原反の製造工程の模式説明図である。 第3実施形態の金属箔付白色反射シート30の模式断面図を示す。 第4実施形態の金属箔付白色反射シート40のロール原反の製造工程の模式説明図である。 第4実施形態の金属箔付白色反射シート40の模式断面図を示す。 実施例で作製した銅箔付白色反射層の照射波長に対する反射率のグラフを示す。
[第一実施形態]
本発明の一実施形態の製造方法を説明する。図1は、本発明に係る一実施形態である、金属箔付白色反射シート10のロール原反の製造工程の模式説明図である。図1中、1は金属箔、2は白色反射層、2aはシリコーン樹脂組成物、3はシリコーン樹脂組成物2aを塗布するコーター、4はシリコーン樹脂組成物2aを硬化させる加熱炉、6は巻き取りローラ、7はコロナ放電処理装置、8a〜8fはガイドローラ、8gはコロナ放電処理装置7のアースローラ、8hはコーター3のブレストローラ、9は送り出しローラ、10は金属箔付白色反射シートである。金属箔付白色反射シート10はロール状に巻き取られている。
図1に示すように、本実施形態の製造方法においては、はじめに、送り出しローラ9に巻かれた金属箔1のロール原反から金属箔1が引き出される。金属箔としては、例えば、銅箔、アルミニウム箔等が挙げられる。また、金属箔の厚みは特に限定されないが、7〜100μm、さらには10〜50μm程度であることが好ましい。
製造ライン上に引き出された金属箔1は、コロナ放電処理装置7によりコロナ放電処理される。コロナ放電処理の工程は引き続くシリコーン樹脂組成物2aを塗布する工程に先立って、金属箔1の表面を活性化させて、白色反射層2との接着性を向上させるための処理である。コロナ放電処理の代わりに、またはコロナ放電処理に加えて、プラズマ処理、紫外線処理、フレーム処理、イトロ処理又は粗面処理のような表面処理の他、例えば、シランカップリング剤を塗布するようなプライマ処理等を金属箔の特性に合わせて適宜設けてもよい。なお、これらの処理の効果は経時的に減衰するために、シリコーン樹脂組成物2aを塗布する直前に行うことが好ましい。また、接着性をさらに向上させるために、コロナ放電処理の後、更にプライマ層を塗布する工程を設けてもよい。
次に、コロナ放電処理された金属箔1の表面にコーター3により、シリコーン樹脂組成物2aを塗布する。コーター3としては、金属箔1の表面に均一な膜厚でシリコーン樹脂組成物2aを塗布できる装置であれば特に限定されない。具体的には、例えば、ナイフコーター、ロールコーター、スプレーコーター、エクストルージョンコーター、カーテンコーター、グラビアコーター、オフセットコーター等の塗工装置や、オフセット−グラビア印刷、スクリーン印刷などの印刷装置等が挙げられる。シリコーン樹脂組成物2aの塗布厚みは特に限定されないが、硬化後に形成される白色反射層2の厚みが2〜7000μm、さらには5〜2000μm、とくには7〜100μm程度になるように塗布することが好ましい。
本実施形態の製造方法で用いられるシリコーン樹脂組成物2aは、未硬化シリコーン材料と無機白色フィラーとを含み、硬化時のショアD硬さが2〜80である比較的硬質なシリコーン樹脂の硬化物を形成するための組成物である。無機白色フィラーを含有する白色反射層2は広範囲の波長を高反射させ、また、光や熱による分解や変質による反射率の経時的な低下が少ない反射膜になる。また、このように比較的硬質なシリコーン樹脂組成物2aの硬化物は、弾性が低く、腰があり、また、タック性も低い。シリコーン樹脂組成物2aについては、後に詳しく説明する。
次に、未硬化のシリコーン樹脂組成物2aを塗布された金属箔1は、加熱炉4に搬送される。そして、加熱炉4中でシリコーン樹脂組成物2aが硬化することにより白色反射層2が形成される。加熱炉4の温度及び処理時間は選択される未硬化シリコーン材料の硬化特性に応じて、適宜選択される。また、本実施形態では加熱炉4を用いたが、シリコーン樹脂組成物2aが光硬化性樹脂の場合には、加熱炉4の代わりに光照射装置を用いてもよい。
そして、白色反射層2の表面に金属箔1が接着されて形成された金属箔付白色反射シート10がガイドローラで搬送されて巻き取りローラ6に巻き取られることにより金属箔付白色反射シート10のロール原反が得られる。このようにして得られたロール原反は、長尺の金属箔付白色反射シート10の原反がロール状に巻回されたものである。その具体的な寸法等は、特に限定されないが、例えば、直径40〜300mm程度のコアローラに巻き取られたような巻き取り原反が好ましい。なお、径が小さいコアローラは、カーブがきつくなるので、そのときの白色反射層2の厚さは薄い方が好ましい。シート原反の長さは特に限定されないが、具体的には、例えば、5〜3000m、さらには10〜2000m、とくには10〜100m程度が挙げられる。
このようにして得られた本実施形態の金属箔付白色反射シート10は図2に示すような構成を有する。金属箔付白色反射シート10は、無機白色フィラーを含有し、ショアD硬さが2〜80である白色反射層2の表面に金属箔1が形成されている。
白色反射層2の硬さはショアD硬さ2〜80であり、好ましくはショアD硬さ10〜70、さらに好ましくはショアD硬さ20〜60、とくに好ましくはショアD硬さ40〜50である。ショアD硬さが2未満の場合には搬送時に掛かるテンションにより白色反射層2が伸びて金属箔1に張力が集中しやすい。その結果、カットした後の枚葉後の金属箔に皺や歪が生じやすくなる。また、ロール原反として長期間保存したときには、ロールに掛かるテンションや、床との接触面に掛かる自重による圧縮力により、白色反射層2が永久歪みして厚みが変化したり、枚葉状態にカットしたときにシートの平坦性が損なわれ、カールや波打ちなどの変形が生じやすくなる。一方、ショアD硬さが80を超える場合には、硬くなりすぎて、製造ラインにおけるガイドローラによる折り曲げやコア近辺の強い曲げ、更には、枚葉化するときの切断工程において掛かる力により、微細なクラックが生じやすくなる。
なお、本実施形態における白色反射層のショアD硬さとは、白色反射層を形成する材料と同じ材料で作成した厚み10mmのテストピースを用いて、JIS
K 6253に準拠したデュロメータタイプD(ショアD)で測定した値である。
また、白色反射層2の伸び弾性率(ヤング率)は、50〜700MPa、さらには80〜600MPa、とくには100〜400であることが好ましい。伸び弾性率が低すぎる場合には伸びやすくなって搬送時のテンションにより白色反射層2が伸びて金属箔1に張力が集中し、皺や歪が生じやすくなり、また、長期間原反状態で保存したときに白色反射層2が永久歪みを起こすことにより、枚葉状態にカットしたときにカールしやすくなる。また、伸び弾性率が高すぎる場合には硬くなりすぎて、製造ラインにおけるガイドローラによる折り曲げや、枚葉化するときの切断工程において掛かる力により、微細なクラックが生じやすくなる。
未硬化シリコーン材料としては、三次元的な架橋構造を有するシリコーン樹脂を形成できる材料が好ましく用いられる。このような未硬化シリコーン材料の具体例としては、例えば主鎖にポリ(ジメチルシロキサン)等のポリ(ジアルキルシロキサン)構造やポリ(ジフェニルシロキサン)等のポリ(ジアリールシロキサン)構造を有し、部分的に主鎖が三次元架橋されうる架橋性シリコーン材料が挙げられる。なお、シリコーン樹脂の三次元的な架橋構造は、側鎖に導入されたアルキルオキシシリル基、ジアルキルオキシシリル基、ビニルシリル基、ジビニルシリル基、ヒドロシリル基、ジヒドロシリル基等の架橋性官能基の反応によって形成されたものでも、配合された有機過酸化物や多官能性の架橋剤の反応によって形成されたものであってもよい。また、架橋構造は必要に応じて白金錯体等の白金触媒の存在下で形成されてもよい。さらに、このような未硬化シリコーン材料には、必要に応じて硬さを調整すること等を目的としてシリコーンレジンやシリコーンワニス等を含有していてもよい。このようなシリコーンは、市販品として、例えば、信越化学工業(株)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社、東レ・ダウ・コーニング(株)等により入手することができる。
また、未硬化シリコーン材料には、さらに接着性を向上させるための化合物が含有されていてもよい。このような化合物の例としては、ビニル基,フェニル基,アルコシキ基,グリシジル基,(メタ)アクリロイル基等の反応性官能基を有するシランカップリング剤等が挙げられる。さらに具体的には、例えば、CH2=CHSi(OCH3)3(ビニルトリメトキシシラン)、C65Si(OCH3)3、CH2=CHSi(OCH24OCH3)3、C23O-CH2O(CH2)3Si(OCH3)3、C23O-CH2O(CH2)3SiCH3(OCH3)2、CH2=CH-CO-O(CH2)3SiCH3(OCH3)2、CH2=CCH3-CO-O(CH2)3SiCH3(OCH3)2、CH3(CH2)7Si(OCH2CH3)3、CH3Si(OCH2CH3)3、CH3Si(OCH3)3、CH2=CHSi(OCH2CH2OCH3)3、CH2=CHSiCH3(OCH3)2、CH2=C(CH3)COOCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、CH2=C(CH3)COOCH2CH2CH2Si(OCH3)3、HSCH2CH2CH2Si(OCH3)3、HSCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、CH3(CH2)6COSCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、H2NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、H2NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2Si(OCH3)3、H2NCH2CH2NHCH2CH2CH2SiCH3(OCH3)2、O=C=NCH2CH2CH2Si(OCH2CH3)3、O=C=NCH2CH2CH2Si(OCH3)3、3−(N- フェニル) アミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、2−(2,3−エポキシプロピルオキシプロピル)−2、4,6,8−テトラメチル−シクロテトラシロキサン、2−(2,3−エポキシプロピルオキシプロピル)−2、4,6,8−テトラメチル−6−(トリメトキシシリルエチル)シクロテトラシロキサン、等が挙げられる。このような接着性を向上させるための化合物の添加量は目的に応じて適宜調整されるが、例えば、未硬化シリコーン材料の原料全量中に0.1〜10質量%、さらには1〜5質量%程度添加することが好ましい。
白色反射層2の硬さは、シリコーン樹脂自身の硬さと無機白色フィラーの硬さや配合割合により調整されるが、好ましくは比較的硬いシリコーン樹脂を用いてショアD硬さ2以上になるように調整することが好ましい。このようなシリコーン樹脂自身の硬さとしては、ショアA硬さ30〜ショアD硬さ70、さらにはショアA硬さ50〜ショアD硬さ50程度であることが好ましい。なお、シリコーン樹脂の硬さは顔料などの充填剤の種類、量や分子量や架橋剤や反応性官能基により架橋密度を調整することにより、適宜調整することができる。
反射性能を有する無機白色フィラーの具体例としては、例えば、アナターゼ型やルチル型の酸化チタン,アルミナ,硫酸バリウム,マグネシア,チッ化アルミニウム,チッ化ホウ素,チタン酸バリウム,カオリン,シリカ,タルク,粉末マイカ,粉末ガラス,粉末アルミニウム,粉末ニッケル,炭酸カルシウム、酸化亜鉛等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中では、ルチル型酸化チタン及びアナターゼ型酸化チタン、特にはルチル型酸化チタンが隠蔽性に優れるために反射率がより高くなる点から好ましい。また、難燃性を向上させるために水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム等の水酸化物等を組み合わせて用いることも好ましい。
また、無機白色フィラーはシランカップリング剤で処理されていてもよい。無機白色フィラーがシランカップリング剤で処理されている場合には、分散性が改善されるとともにシリコーン樹脂との界面において接着力が向上する。シランカップリング剤の種類は、接着性を向上させうる、上述したようなシランカップリング剤から適宜選択される。
無機白色フィラーの平均粒子径は特に限定されないが、例えば、0.05〜100μm、さらには0.1〜10μm、とくには、反射させる波長域に対して約半分程度の粒径である0.1〜1μm程度であることが特に反射性に優れている点から好ましい。平均粒子径の平均粒子径が小さすぎる場合には、隠ぺい力が低下することにより、反射率が低下する傾向がある。また、平均粒子径が大きすぎる場合には、分散性が低下することにより反射率が低下する傾向がある。
白色反射層中の無機白色フィラーの配合割合としては、4〜90質量%、さらには7〜80質量%、とくには30〜70質量%程度であることが光反射率に優れる点から好ましい。無機白色フィラーの配合割合が高すぎる場合には樹脂組成物の粘度が高くなりすぎることにより塗工性が低下する傾向があり、配合割合が低すぎる場合には光が透過しやすくなることにより反射性が低下する傾向がある。
白色反射層2を形成するためのシリコーン樹脂組成物2aの調製方法は特に限定されない。具体的には、例えば、液状の未硬化シリコーン材料と無機白色フィラーと必要に応じてさらに配合されるシランカップリング剤等の添加剤を所定の配合組成に従って配合し、混合することにより調製される。また、必要に応じて、反応性または非反応性のシリコーン系希釈剤を所定量添加することにより、塗工性を向上させるために粘度を調整してもよい。反応性希釈剤の具体例としては、例えば液状の未硬化シリコーン材料用反応性希釈剤(モメンティブ・マテリアルズ・パフォーマンス社製 商品名:ME91)等が挙げられる。反応性希釈剤は、液状の未硬化シリコーン材料100質量部に対し、0.1〜30質量部、さらには1〜20質量部程度添加することが好ましい。塗工方法にもよるが、ワニス状のシリコーン樹脂組成物2aの粘度としては、0.5〜500Pa・s、さらには10〜200Pa・s程度であることが好ましい。
このようにして形成された金属箔付白色反射シート10は、白色反射層2が充分な腰を有するために、ロール・トゥ・ロールで製造しても、白色反射層2が伸びにくいために、金属箔に皺や歪み、折れが発生しにくくなる。また、白色反射層2が圧縮により変形しにくいために、ロール状態で保存したときに白色反射層2の厚み変化が抑制される。
白色反射層2の厚みは特に限定されないが、2〜7000μm、さらには5〜2000μm、とくには7〜100μm程度であることが好ましい。白色反射層2の厚みが薄すぎる場合には、白色反射層2に光透過することがあり、また、金属箔や回路を充分に支持できなくなる傾向があり、白色反射層2が厚すぎる場合には腰が強くなりすぎて可撓性が低下し、原反の巻き取りが困難になる傾向にもある。また、金属箔付白色反射シート10の厚みは9〜7100μm、さらには15〜2000μm、さらには20〜1000μm、程度であることが好ましい。
ロール状の金属箔付白色反射シート10は、後述するようにロール・トゥ・ロールのラインでそのままFPCを形成するための回路基板材料として用いても、リジッドな基板に貼り合せた後、回路を形成するために枚葉状態に切断して用いてもよい。しかしながら、本実施形態の金属箔付白色反射シート10は、その支持基材となる白色反射層2の形態安定性が高いために、テンションを掛けられながら回路形成されるロール・トゥ・ロールのラインで回路付白色反射シートを形成する場合に特に好ましく用いられうる。
次に、図3及び図4を参照して、金属箔付白色反射シート10のロール原反を用いて、いわゆる、サブトラクティブ法によりFPCのロールを製造する方法について説明する。図3は、金属箔付白色反射シート10を用いてロール・トゥ・ロールのラインで回路付白色反射シート11のロールを製造する工程を説明する工程説明図、図4は、図3の各工程におけるシートの層構成を説明する工程断面図である。図3中、s1はレジスト膜形成工程、s2は回路パターン露光工程、s3は現像工程、s4はエッチング工程、s5はレジスト膜剥離工程である。また、図4中、16はエッチングレジスト膜、16aは感光されたレジスト膜領域、である。
本製造方法においては、はじめに、ロール原反から引き出された金属箔付白色反射シート10が図3の回路形成ライン上のレジスト膜形成工程s1に搬送され、図4(a)に示すように金属箔1の表面にエッチングレジスト膜16を形成する。エッチングレジスト膜16の具体例としては、例えば光硬化性のドライフイルムが挙げられる。このようなドライフイルムを貼り合わせることにより、容易にエッチングレジスト膜16を形成することができる。
次に、図3のs2の回路パターン露光工程において、図4(b)に示すようにエッチングレジスト膜16に所定の回路パターンを有する図略のフォトマスクを介してエッチングレジスト膜16を露光する。この工程により、フォトマスクで保護された領域以外の領域が感光されて、溶解性の向上した領域16aが形成される。そして、図3のS3の現像工程において、図4(c)に示すように、領域16aを所定の溶媒で溶解することにより、回路パターンが現像される。
そして、図3のs4のエッチング工程において、図4(d)に示すように金属箔1の、エッチングレジスト膜16で保護されずに露出した領域をエッチングすることにより金属箔1を部分的に除去する。そして、図3のs5のレジスト膜剥離工程において、図4(e)に示すようにエッチングレジスト膜16を剥離液により除去する。このようにして、白色反射層2の表面に回路1aが形成される。
白色反射層2はフレキシブルで腰がある層であるために、回路付白色反射シート11を枚葉にするための切断の際においても、シートが挫屈すること等により回路の切断が起きにくいFPCとなる。このようなFPCは白色反射性の高い白色反射層2を基材とし、その表面に回路が形成されているために、回路にLED素子、LEDパッケージ、太陽光発電素子等の光デバイスを実装した場合に優れた光反射性を発揮する。そのために、LED素子等からの発光を高い反射率で反射したり、太陽光発電素子の高効率の受光を助ける。また、白色反射層2は樹脂性が高く比較的硬いために、ゴムの表面におけるようなタック性が少なく、電子部品の実装時にも埃塵等が付着しにくい。
このように、金属箔付白色反射シート10の回路形成をロール・トゥ・ロールのラインで行った場合、白色反射層2のショアD硬さが2〜80であるために、白色反射層2が伸びたり、圧縮により変形しにくいために高い精度で回路が形成される。
なお、上述した工程においては、図3に示したように、レジスト膜形成工程s1、回路パターン露光工程s2、現像工程s3、エッチング工程s4、及びレジスト膜剥離工程s5を連続的に行った例を代表例として示したが、各工程ごとに、ロール状態で処理して巻き直すような独立した工程で処理してもよい。また、このようにして形成された回路の表面には、LED等の素子を実装するランド領域等以外の部分の領域を保護するために、さらに、白色反射層を形成するためのシリコーン樹脂組成物を塗布して白色反射層を形成してもよい。このように回路の表面にさらに白色反射層を形成することにより、回路を保護する効果も得ることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の他の実施形態の製造方法を説明する。図5は、第一実施形態の製造方法において、白色反射層2の金属箔1が形成された面に対する反対面に接着剤層12を形成する工程をさらに備えた製造工程である。第一実施形態で説明したのと同様の工程については詳しい説明を省略する。また、第一実施形態と同じ符号を付した要素は第一実施形態と同様の要素を意味する。
図5に示すように、本実施形態の製造方法においては、はじめに、送り出しローラ9に巻かれた金属箔1のロール原反から金属箔1が引き出されて、製造ラインに搬送される。
製造ライン上に引き出された金属箔1は、コロナ放電処理装置7によりコロナ放電処理される。そして、コロナ放電処理された金属箔1の表面にコーター3により、シリコーン樹脂組成物2aを塗布する。次に、シリコーン樹脂組成物2aを塗布された金属箔1は、加熱炉4に搬送される。そして、加熱炉4中でシリコーン樹脂組成物2aが硬化することにより白色反射層2が形成される。そして、白色反射層2の金属箔1が形成された面の反対面にブレストローラ8jを備えたコーター13により、接着剤12aが塗工される。そして、加熱炉14中で接着剤12aが乾燥されて未硬化または半硬化状態の接着剤層12が形成される。接着剤層12の厚みは特に限定されないが、例えば、0.1〜50μm、さらには、0.5〜25μm程度であることが好ましい。
接着剤層12を形成するための接着剤の種類は特に限定されないが、例えば、シリコーン系接着剤,ポリイミド系接着剤,ポリアミド系接着剤,ポリウレタン系接着剤,エポキシ系接着剤,アクリル系接着剤,ポリオレフィン系接着剤等が被接着物の種類に合わせて適宜選択される。シリコーン系接着剤,ポリイミド系接着剤,ポリアミド系接着剤,エポキシ系接着剤が好ましく、シリコーン系接着剤,ポリイミド系接着剤,エポキシ系接着剤がさらに好ましく、シリコーン系接着剤がとくに好ましい。
そして、送り出しローラ15に巻かれた離形紙21のロール原反から離形紙21が引き出されて、圧着ローラ8i,8i´により接着剤層12に離形紙21が貼り合せられる。離形紙の種類は特に限定されないが、シリコーン樹脂を被覆した紙基材、フッ素コーティングしたPETフィルム等が挙げられる。このようにして、接着剤層12を有する金属箔付白色反射シート20が形成される。そして、金属箔付白色反射シート20は巻き取りローラ6に巻き取られることにより金属箔付白色反射シート20のロール原反が得られる。このようにして得られたロール原反は、長尺の金属箔付白色反射シート20の原反がロール状に巻回されたものである。その具体的な寸法は、特に限定されないが、例えば、5〜500mのシート原反が巻かれたものである。
このようにして得られる本実施形態の金属箔付白色反射シート20は図6に示すような構成を有する。金属箔付白色反射シート20は、無機白色フィラーを含有しショアD硬さが2〜80である白色反射層2の一面に金属箔1が積層されており、また、他の一面には接着剤層12及び接着剤層12を保護する離形紙21が積層されている。
なお、本実施形態においては、粘着性を有する接着剤層12を離形紙21で保護するような形態の金属箔付白色反射シート20を作成したが、接着剤層12として感圧型、または感熱型のタック性が低い接着剤層12を形成する場合には、接着剤層を離形紙で保護しなくてもよい。具体的には、例えば、ポリアミド系ホットメルト型接着剤、ポリウレタン系ホットメルト型接着剤、ポリオレフィン系ホットメルト接着剤等を用いて感熱型の接着層を形成したり、2液硬化型のエポキシ樹脂を含有するマイクロカプセルと硬化剤を含有するマイクロカプセルとを含み、圧力を付与することによりカプセルからエポキシ樹脂を硬化剤とが反応して硬化するようなエポキシ系感圧型接着剤等を用いてもよい。
このようにして形成された金属箔付白色反射シート20は、図7に示すように、離形紙21を剥離除去して接着剤層12により、他の基材23に容易に貼り合せることができる。具体的には、例えば、金属箔付白色反射シート20の金属箔1に第1実施形態と同様にして回路を形成した後、枚葉状態に切断し、フレキシブルまたはリジットな基材23に貼り合せることにより、金属箔付白色反射シート20を補強することができる。
基材23の種類は特に限定されない。具体的には、例えば、ポリイミド(PI),ポリエチレンナフタレート(PEN),ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリカーボネート(PC),ポリサルフォン(PSF),ポリエーテルサルフォン(PES),ポリエーテルイミド(PEI),非晶質ポリアリレート(PAR),液晶ポリマー(LCP)シクロオレフインポリマー(COP)等の樹脂フィルムが挙げられる。例えば、PIは茶色の着色を帯びている。また、例えば、LCPは黄色の着色を帯びている。本実施形態の金属箔付白色反射シート20は、例えば、PIやLCPのような着色を帯びた樹脂フィルムの表面に、鮮やかな白色を呈する白色反射層2を形成することにより高い反射性を付与することができる。樹脂フィルムの膜厚は特に限定されないが、5〜100μm程度、さらには5〜50μm程度、とくには5〜30μm程度であることが好ましい。
また、基材23は、例えば、いわゆるガラエポ基板、上述した樹脂フィルムを形成する樹脂と同様の材料からなるリジット基板、ビスマレイミドトリアジン(BT)基板、銅基板、放熱性に優れたアルミニウム基板や窒化アルミニウム基板、ガラス板、セラミック板等であってもよい。アルミニウム基板や窒化アルミニウム基板は放熱性に優れているために、例えば、LEDから効率的に放熱することにより、LEDの発光効率を向上させることができる。
なお、接着剤層12は、顔料、着色剤により着色されていてもよい。このような場合には、基板23が透明性を有する場合、基板23に金属箔付白色反射シート20を貼り合せた場合に、基板の裏側から色の違いを識別することにより、回路パターン等の製品の種類を区別するための標識になる。
上述した例では、金属箔付白色反射シート20に接着剤層12を形成する例を示したが、金属箔付白色反射シート20に接着剤層12を形成する代わりに、金属箔付白色反射シート20の金属箔1から所定の回路パターンを形成して回路付白色反射シートを形成した後に接着剤層を形成してもよい。
[第三実施形態]
次に、本発明のさらに別の実施形態の製造方法を説明する。図8は、第一実施形態の製造方法において、さらに、白色反射層2の金属箔1との貼り合せ面に対する反対面に樹脂フィルム22を貼り合せる工程をさらに備えた製造工程である。上述した実施形態で説明した工程と同様の工程については詳しい説明を省略する。また、上述した実施形態と同じ符号を付した要素は上述した実施形態と同様の要素を意味する。
図8に示すように、本実施形態の製造方法においては、はじめに、送り出しローラ9に巻かれた金属箔1のロール原反から金属箔1が引き出されて、ガイドローラにより製造ラインに搬送される。引き出された金属箔1は、コロナ放電処理装置7によりコロナ放電処理される。一方、送り出しローラ19に巻かれた樹脂フィルム22のロール原反からは樹脂フィルム22が引き出されて、ガイドローラ18a,18bにより製造ラインに搬送される。引き出された樹脂フィルム22は、アースローラ18gを備えたコロナ放電処理装置17によりコロナ放電処理される。
そして、金属箔1と樹脂フィルム22は、圧着ローラ8k,18kにおいて、樹脂供給装置5から供給されるシリコーン樹脂組成物2aを介して合流する。このようにして、金属箔1と樹脂フィルム22との間にシリコーン樹脂組成物2aからなる層が配設される。
そして、金属箔1と樹脂フィルム22とシリコーン樹脂組成物2aからなる層の積層体は、製造ライン上に配された加熱炉4に搬送される。そして、加熱炉4中でシリコーン樹脂組成物2aが硬化することにより白色反射層2が形成される。そして、白色反射層2の一面には金属箔1が積層され、他の一面には、樹脂フィルム22が積層されてなる、金属箔付白色反射シート30が得られる。そして、金属箔付白色反射シート30は巻き取りローラ6に巻き取られることにより金属箔付白色反射シート30のロール原反が得られる。このようにして得られたロール原反は、長尺の金属箔付白色反射シート30の原反がロール状に巻回されたものである。その具体的な寸法は、特に限定されないがその具体的な寸法は、特に限定されないが、例えば、5〜700mのシート原反が巻かれたものである。
このようにして得られる本実施形態の金属箔付白色反射シート30は図9に示すような構成を有する。金属箔付白色反射シート30は、無機白色フィラーを含有しショアD硬さが2〜80である白色反射層2の一面に金属箔1が形成されており、また、他の一面には樹脂フィルム22が積層されている。
樹脂フィルム22の具体例としては、第二実施形態で説明したのと同様の、PI,PEN等の樹脂フィルムが挙げられる。
このようにして形成された金属箔付白色反射シート30は、第一実施形態で説明したのと同様の方法により、回路を形成することができる。このような金属箔付白色反射シート30は樹脂フィルム22に支持されているために、剛性が高くなる。
[第四実施形態]
次に、本発明のさらに別の実施形態の製造方法を説明する。図10は、第一実施形態の製造方法において、さらに、金属箔1と白色反射層2との間に白色反射層2に比べて低い硬度を有する中間接着層32を形成する工程を備えた製造工程である。上述した実施形態で説明したのと同様の工程については詳しい説明を省略する。また、上述した実施形態と同じ符号を付した要素は上述した実施形態と同様の要素を意味する。
図10に示すように、本実施形態の製造方法においては、はじめに、送り出しローラ9に巻かれた金属箔1のロール原反から金属箔1が引き出されて、製造ラインに搬送される。
製造ライン上に引き出された金属箔1は、コロナ放電処理装置7によりコロナ放電処理される。そして、コロナ放電処理された金属箔1の表面にコーター3により、硬化時の硬さが白色反射層2に比べて低い接着剤32aを塗布する。次に、接着剤32aを塗布された金属箔1は、加熱炉4に搬送される。そして、接着剤32aが加熱炉4中で乾燥されて、未硬化中間接着層32bが形成される。そして、未硬化中間接着層32bの表面にコーター13により、シリコーン樹脂組成物2aを塗布し、加熱炉14に搬送される。そして、加熱炉14中でシリコーン樹脂組成物2aが硬化することにより白色反射層2が形成される。このとき、未硬化中間接着層32bも硬化して中間接着層32が形成される。
なお、上述した製造工程においては、接着剤32aの塗布とシリコーン樹脂組成物2aの塗布とを隔離された独立した工程で行っているが、その代わりに、タンデムまたはマルチ塗工ヘッド等のコーティングヘッドを備えたコーターを用い、一つの工程で接着剤32aとシリコーン樹脂組成物2aとを連続して重ねて塗布し、一つの加熱炉で硬化させてもよい。
このようにして得られる本実施形態の金属箔付白色反射シート40は図11に示すような構成を有する。金属箔付白色反射シート40は、金属箔1と、無機白色フィラーを含有しショアD硬さが2〜80である白色反射層2と、金属箔1と白色反射層2との間に介在する硬化時の硬さが白色反射層2に比べて低い中間接着層32を備える。白色反射層2と金属箔1との間に中間接着層32を介在させることにより、金属箔1と白色反射層2との接着性をより向上させることができる。尚、このような中間接着剤層32を介在させることは、第一実施形態〜第三実施形態においても、白色反射層のショアD硬度が高く接着すべき基材や金属箔との接着性を改善する場合には、適宜に設けることができる。また、金属箔と白色反射層との間の中間接着剤層は、シランカップリング剤等を含んでもよい。また、中間接着剤層は、着色するための染料、顔料等を含んでもよい。
接着剤32aは、硬化時の硬さが白色反射層2の硬さよりも低くなるような接着剤であり、白色反射層2と充分な接着性を維持するものであれば特に限定されない。その具体例としては、例えば、シリコーン系接着剤,ポリイミド系接着剤,エポキシ系接着剤,ウレタン系接着剤等が挙げられる。
中間接着層32としては、硬化時にショアA硬さが40以下、さらにはショアA硬さが
5〜50になるような接着剤に由来する層であることが好ましい。このように柔軟な中間接着層32を介在させることにより、硬い白色反射層2を設けたとしても、折り曲げられたときに金属箔1と白色反射層2との間に発生するずり応力を緩和することができるために高い接着性を維持することができる。
中間接着層32の膜厚は特に限定されないが、0.1〜300μm程度、さらには0.5〜100μm程度、とくには1〜50μm程度であることが好ましい。中間接着層32の膜厚が薄すぎる場合には、接着性の補強効果が充分に発揮されない傾向があり、巻き取りにクッション性が発現したり、シートが厚くなり原反ロールにする際好ましくない。
次に本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明の範囲は実施例によりなんら限定されるものではない。
(実施例1)
予め、硬化したときのショア硬さD10の白色反射膜を形成するためのシリコーン樹脂組成物であるインクを次のようにして調整した。液状のシリコーン樹脂A1(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液付加反応加熱タイプの旭化成ワッカーシリコーン(株)社製のLR3303/80、硬化時のショア硬さD10)100質量部に対して、ルチル型酸化チタン(堺化学工業(株)製のSR−1、平均粒子径0.25μm)100質量部添加した。なお、ルチル型酸化チタンには、接着性付与成分としてシランカップリング剤であるビニルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング(株)製のSZ6300)を5phr(parts hindred rubber)になるように付着させておいた。そして、三本ロールを用いて液状のシリコーン樹脂A1中にルチル型酸化チタンを均一分散させることによりインクB1を調製した。
そして、図1に示すような製造ラインを用いて、銅箔付白色反射シートを製造した。具体的には、銅箔として幅500mm、厚み20μmの電解銅箔を用い、インクB1をロールコーターで塗布し、加熱炉の温度120℃、加熱炉の通過時間3分間の条件でインクB1を硬化させ、連続して製造を行うことにより、厚み50μmの白色反射層が形成された銅箔付白色反射シートを直径100mmのコアロールに巻き取り、50m巻の原反を作製した。このような原反を10組作成した。そして、原反の作製後、120℃の恒温乾燥機中で原反を4時間放置してインクB1を完全硬化させた。そして、次のようにして評価した。
[白色反射層の硬さの測定]
50mm×50mmの正方形で厚み10mmの金型にシリコーン樹脂組成物であるインクB1をポッティングした後、上記の製造条件と同一の加熱温度、加熱時間で硬化させて試験片を得た。そして、JIS K 6253に準拠したデュロメータタイプでショア硬さを測定した。結果を表1に示す。
[白色反射層のヤング率の測定]
インクB1を金型にポッティングし、上記の製造条件と同一の加熱温度、加熱時間で加熱硬化させることにより厚み2mmの白色反射層を形成した。そして、3号形ダンベル試験片を切り出し、JIS K 6253に準拠して伸び弾性率を測定した。結果を表1に示す。
[銅箔付白色反射シートの表面の銅箔の密着性]
得られた原反から万遍なく銅箔付白色反射シートを切断して枚葉化し、白色反射層に貼り合わされた銅箔の密着性をJIS−Z0237に準じて、ポリイミドテープを使用し白色反射層に貼り合わせ180°剥離力を測定した。評価はN=10で行った。また、剥離速度は10mm/minで行った。結果を表1に示す。
[銅箔付白色反射層のクラック発生評価]
原反から切断した20mm×100mmの銅箔付白色反射シートをサンプリングした。そして、直径10mmの2本ロールをセットし、2本のロールでシートを挟みながら100mm/秒の速さでシートを直角に折り曲げられるように、両面を各1回引き抜いた。そして、引き抜き後のシートの表面を光学顕微鏡で観察し、クラックの発生状態の有無を判定した。結果を表1に示す。
[銅箔付白色反射シートの50m巻の原反の圧縮評価]
銅箔付白色反射シートの50m巻の原反を胴置きの形で3段積みし、この状態で、20日間保管し、一段目の巻取りと2段目の巻き取りとが線接触している箇所を中心に巻取りを解き、解かれたシートに斜めに光を当て、保管後のシートの表面のへこみの状態を目視により観察し、以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
A:へこみがない。
B:わずかにへこみが認識される。
C:明らかなへこみが認識される
[反射率の測定]
作製した銅箔付白色反射シートの白色反射層の反射率を分光光度計(型番
UV−3150:株式会社島津製作所)を用いて測定した。分光光度計で測定した波長に対する反射率のグラフを図12に示す。
(実施例2)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A2(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液付加硬化タイプのモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズジャパン合同会社社製のIVSM4200、硬化時のショア硬さD16)を用いて調製された硬化したときのショア硬さD20のインクB2をインクB1の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、銅箔付白色反射シートを得、評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
(実施例3)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A3(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液熱硬化付加タイプのモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製のIVSM4500、硬化時のショア硬さD50)を用いて調製された硬化したときのショア硬さD60のインクB3をインクB1の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、銅箔付白色反射シートを得、評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
(実施例4)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A4(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液熱硬化付加タイプの旭化成ワッカーシリコーン(株)製のLR3303/70、硬化時のショア硬さA70)を架橋剤を用いて調製された硬化したときのショア硬さD2のインクB4をインクB1の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、銅箔付白色反射シートを得、評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
(実施例5)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A5(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液熱硬化付加タイプのモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製のIVSM4500、硬化時のショア硬さD50)を架橋剤を用いて調製された硬化したときのショア硬さD70のインクB5をインクB1の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、銅箔付白色反射シートを得、評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
(実施例6)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A6(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液熱硬化付加タイプのモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社社製のXE−14c2508,硬化時のショアD硬さ70)を用いた以外はインクA1の調製と同様にして、硬化したときのショア硬さD80のインクB6を調製した。
そして、図10に示すような製造ラインを用いて、銅箔付白色反射シートを製造した。具体的には、銅箔として幅200mm、厚み20μmの電解銅箔を用い、電解銅箔の表面に接着剤(シリコーン系接着剤である旭化成ワッカーシリコーン(株)製のRT 707 W、硬化時のショア硬さA42)をロールコーターで塗布し、加熱炉の温度140℃の条件で接着剤を硬化しない程度に乾燥させて未硬化中間接着層を形成し、未硬化中間接着層の表面にさらにインクB6をロールコーターで塗布し、加熱炉の温度120℃、加熱炉の通過時間3分間の条件で接着剤及びインクB6を硬化させ、連続して製造を行うことにより、厚み50μmの白色反射層及び厚み10μmの中間接着層が形成された銅箔付白色反射シートの50m巻の原反を作製した。そして、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
(比較例1)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A7(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液熱硬化付加タイプの旭化成ワッカーシリコーン(株)社製のLR3303/60、硬化時のショア硬さA60)を用いて調製された硬化したときのショア硬さA70のインクB7をインクA1の代わりに用いた以外は実施例1と同様にして、銅箔付白色反射シートを得、評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
(比較例2)
実施例1において、液状の未硬化シリコーン材料A1の代わりに液状の未硬化シリコーン材料A8(主鎖がポリジメチルシロキサンを主体とし、二液熱硬化付加タイプの東レ・ダウコーニング株式会社のSR−7010,硬化時のショアD硬さ69)を架橋剤を用いて、硬化したときのショア硬さD90のインクB8に調製した。
そして、インクB6の代わりにインクB8を用いた以外は、実施例6と同様にして、図10に示すような製造ラインを用いて、未硬化中間層を介して白色反射層を形成することにより、銅箔付白色反射シートを得、評価した。結果を表1に示す。なお、反射率の結果は実施例1の結果と同様であったために省略する。
Figure 0005926986
表1の結果から、白色反射層のショア硬さがD2〜D80の範囲の場合には、銅箔の密着性に優れ、また、クラック発生評価でもクラックが見られず、さらに、原反の圧縮評価でもシートの高い平坦性が高く維持されている。なお、実施例4で得られた銅箔付白色シートにおいては、やや圧縮評価によるへこみが見られたが、ごく一部分であるために実用に耐えうる。一方、白色反射層のショア硬さがA70のゴム弾性を有するシートを形成した比較例1の場合には、銅箔の密着性は良いが原反の圧縮評価で線圧が掛った部分でシートに明らかな変形が生じていた。また、白色反射層のショア硬さがD90の硬質のシートを形成した比較例2の場合には、微細なクラックが観察された。
本発明の金属箔付白色反射シートをロール状に巻き重ねたロール原反によれば、白色反射層と金属箔との積層構造において、その後の回路基板に好適のロール原反を得ることができる。このようなロール原反から得られる金属箔付白色反射シートに回路を形成し、LEDや太陽電池のような素子またはこれらを含むデバイスを実装した場合、受発光の効率を向上させることができる。
1 金属箔
1a 回路
2 白色反射層
2a シリコーン樹脂組成物
3,13 コーター
4,14 加熱炉
5 樹脂供給装置
6 巻き取りローラ
7,17 コロナ放電処理装置
8a,8b,8c,8d,8e,8f,18a,18b ガイドローラ
8i,8i´,8k,18k 圧着ローラ
8g,18g アースローラ
8h,8j ブレストローラ
9,15,19 送り出しローラ
10,20,30,40 金属箔付白色反射シート
11 回路付白色反射シート
12 接着剤層
12a 接着剤
16 エッチングレジスト膜
16a 感光されたレジスト膜領域
21 離形紙
22 樹脂フィルム
23 基材
32 中間接着層
32a 接着剤
32b 未硬化中間接着層
s1 レジスト膜形成工程
s2 回路パターン露光工程
s3 現像工程
s4 エッチング工程
s5 レジスト膜剥離工程

Claims (12)

  1. 白色反射層と前記白色反射層に積層された金属箔とを備えた金属箔付白色反射シートをロール状に巻き重ねた金属箔付白色反射シートロール原反から、所定の回路パターン以外の部分の前記金属箔が除去されて回路が形成された回路付白色反射シートをロール状に巻き重ねた回路付白色反射シートロールであって、
    記白色反射層は、未硬化シリコーン材料と無機白色フィラーとを含有するシリコーン樹脂組成物の、ショアD硬さが2〜80である硬化物であることを特徴とする回路付白色反射シートロール。
  2. 記未硬化シリコーン材料の硬化時の硬さがショアA硬さ30〜ショアD硬さ70である請求項1に記載の回路付白色反射シートロール。
  3. 白色反射層のヤング率が50〜700MPaである請求項1または2に記載の回路付白色反射シートロール。
  4. 前記白色反射層の前記金属箔が形成された面に対する反対面に接着剤層をさらに備える請求項1〜3の何れか1項に記載の回路付白色反射シートロール。
  5. 前記接着剤層が粘接着剤層であり、さらに前記粘接着剤層が離形紙で保護されている請求項4に記載の回路付白色反射シートロール。
  6. 前記白色反射層の前記金属箔が形成された面に対する反対面に樹脂フィルム層をさらに備える請求項1〜5の何れか1項に記載の回路付白色反射シートロール。
  7. 前記白色反射層と前記金属箔との間に、前記白色反射層に比べて低い硬度を有する中間接着層をさらに備える請求項1〜6の何れか1項に記載の回路付白色反射シートロール。
  8. ロール・トゥ・ロールによる回路付白色反射シートロールの製造方法であって、
    白色反射層と前記白色反射層に積層された金属箔とを備えた金属箔付白色反射シートをロール状に巻き重ねた金属箔付白色反射シートロール原反から前記金属箔付白色反射シートを引き出して一方向に送り、前記金属箔付白色反射シートの前記金属箔の所定の回路パターン以外の部分の前記金属箔を除去することにより回路付白色反射シートを形成する工程と、
    前記回路付白色反射シートを巻き取りローラで巻き取ることにより、回路付白色反射シートロールを形成する工程と、を備え、
    前記白色反射層は、未硬化シリコーン材料と無機白色フィラーとを含有するシリコーン樹脂組成物の、ショアD硬さが2〜80である硬化物であることを特徴とする回路付白色反射シートロルの製造方法。
  9. 前記回路付白色反射シートを形成する工程に先立って、
    金属箔ロール原反から引き出されて一方向に送られる金属箔の表面に、所定の厚みでシリコーン樹脂組成物を塗布する工程と、
    前記塗布された前記シリコーン樹脂組成物を硬化させて前記白色反射層を形成させることにより、前記金属箔付白色反射シートを形成させる工程と、
    前記金属箔付白色反射シートを巻き取りローラで巻き取ることにより、前記金属箔付白色反射シートロール原反を形成する工程と、を備え、
    前記シリコーン樹脂組成物は、前記未硬化シリコーン材料と前記無機白色フィラーとを含有することを特徴とする請求項8に記載の回路付白色反射シートロルの製造方法。
  10. 記シリコーン樹脂組成物を塗布する工程の直前に、前記金属箔の表面を活性化させる工程をさらに備える請求項9に記載の回路付白色反射シートロールの製造方法。
  11. 記金属箔付白色反射シートを形成させる工程と前記金属箔付白色反射シートロール原反を形成する工程との間に、前記白色反射層の前記金属箔が形成された面に対する反対面に接着剤層を形成する工程をさらに備える請求項9または請求項10に記載の回路付白色反射シートロールの製造方法。
  12. 前記接着剤層が粘接着剤層であり、
    記接着剤層を形成する工程の後に、前記粘接着剤層の表面に離形紙を積層する工程をさらに備える請求項11に記載の回路付白色反射シートロールの製造方法。
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