JP5926874B2 - 害虫忌避材 - Google Patents

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Description

本発明は、白蟻を中心とする種々の害虫を忌避する忌避材に関する。
家屋、集合住宅、オフィスビル、商業施設などの建造物においては、様々な害虫の被害を受けることがある。害虫としては、蚊、蛾、ハエ、ゴキブリ、その他の昆虫など様々であるが、その中でも白蟻は、家屋を損傷させる点で問題度が高い。白蟻は、建造物の木製部材(柱、梁、基礎、壁など)を食い荒らしたり溶解させたりするだけでなく、コンクリートや漆喰も、食い荒らしたり溶解させたりする。これらの建造物の様々な部材に食害被害が生じると、建造物の寿命や耐久性が減少する問題も生じる。
また、白蟻は、繁殖力も高いので、一度他の建造物から白蟻が移動してきてしまうと、その建造物は、白蟻の被害を受けてしまう。白蟻は、上述の通り、木製部材、コンクリート製部材などに食害を与え、建造物を破損させたり、場合によっては基礎の損壊を生じさせたりしてしまう。このため、消毒や殺菌によって、ある建造物において白蟻を駆除した場合でも、近接する建造物から白蟻が移動してきてしまうと、建造物における白蟻による被害が生じてしまう。
白蟻の被害のみならず、ハエやゴキブリなどの害虫は、ある建造物で発生して繁殖してその被害が拡大するだけでなく、他の建造物からの飛来や移動によって、害虫が繁殖して被害が生じることもある。蚊やハエなどの飛来により移動する害虫は、建造物に移動してきても、室内に入らなければ害は少ない。もちろん、蚊やハエによる被害は、病原体の媒介などを除けば住人にとっての不快感などの主観的な被害であり、量によっては許容ができるものである。ゴキブリも、不快感の高いものであるが、建造物そのものではなく、住人(実際に住んでいる人間だけでなく、建造物に存在する人間も含む)への被害である。
これらの害虫と比較すると、白蟻は、上述の通り、建造物そのものへの被害をもたらす可能性がある。建造物が被害を受けると、建造物の管理・メンテナンスコストの問題もある上に、建造物の不動産価値が下がる問題もある。不動産価値が下がれば、これら建造物を所有する所有者やファンドなどにとっても悪影響が生じる。特に、不動産価値は、建造物の立地、構造、内容、収益性などにのみ基づいて算出されるので、白蟻を始めとする害虫の被害に基づいて算出されているわけではない。このような状況であると、不動産価値が過剰に評価されたりすることも生じてしまい、問題も発生する。
このように、白蟻を始めとした害虫を忌避する技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005−119981号公報 特開2004−230642号公報
特許文献1は、アルミナ、シリカ、ジルコニル、ジルコンから選択される1種または2種以上のセラミックと放射性鉱物とをブレンド焼結してなるセラミック微粉末を有効成分として含むことを特徴とする白蟻忌避剤を開示する。
このようなセミラックと放射性鉱物をブレンド焼結した白蟻忌避材は、放射性鉱物による効能によって白蟻を忌避できる。特許文献1は、白蟻を忌避することで、建造物を保護できることを企図している。
しかしながら、特許文献1に開示される白蟻忌避剤は、種々の鉱物やセラミックを必要とするので、その製造工程が複雑となる。特に、特許文献1で選択されている鉱物は、コストが高いものもあり、白蟻忌避剤も当然に高コストとなる。
加えて、特許文献1に記載の白蟻忌避剤は、予め工場などで製造されることを前提としている点で、普及しにくい問題もある。例えば、この白蟻忌避剤を建造物の建材(壁、床、柱、基礎部分、屋根など)に適用する場合には、特許文献1に記載されている組成による白蟻忌避剤を、建材として製造してから建造物を施工する必要がある。このような状態であると、施工済みの建造物の建材そのものに、特許文献1に開示される白蟻忌避剤を適用することは、困難である問題もある。
特許文献2は、表面より内部の奥深い部位までの領域に塩化ナトリウムの含浸層を具備した白蟻忌避用加工木材を開示する。特許文献2も、特許文献1と同様に、白蟻を忌避することを企図している。
しかしながら、特許文献2に開示される木材は、塩化ナトリウムの含浸層を形成する必要があり、コストが高くなる問題を有している。また、木材が建造物の建材に用いられる前に処理される必要があるので、普及がしにくい問題も生じる。もちろん、施工済みの建造物の建材に特許文献2に開示される木材を適用することは困難である。
これらのように、従来技術における白蟻忌避剤は、次のような問題を有していた。
(1)コストが高い。
(2)普及が困難である。
(3)施工済みの建造物に適用することが困難である。特に、施工済みの建造物の建材に適用することが困難である。
本発明は、これらの問題点(1)〜(3)を解消でき、使い勝手のよい簡便な害虫忌避材を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の白蟻忌避材は、白蟻を忌避する白蟻忌避材であって、天然素材を基礎とする白蟻忌避成分を有する忌避素材と、前記忌避素材と組み合わされ、前記白蟻による食害を受け得る木製の構造部材と、を備え、前記忌避素材は、ベチバーの根を乾燥させた乾燥ベチバーの裁断物又は粉末を主原料とする。
本発明の害虫忌避材は、白蟻を始めとした害虫を、効果的に忌避できる。特に白蟻に対する忌避能力が高く、建造物に直接的な被害を与える害虫からの被害を低減できる。
また、本発明の害虫忌避材は、害虫忌避能力を有する部材を、建造物の建材に設置、塗布、埋め込みなどするだけで害虫忌避の効果を生じさせる。このため、非常に簡便に使用できるので、普及が進みやすい。また、本発明の害虫忌避材は、天然素材であるベチバーを用いているので、コストも低廉である。もちろん、建材を製造する段階からの対応が必要ではないので、害虫忌避材の効果を発揮させるためのプロセスに必要となるコストも低減する。
また、建造物が施工された後での建材に、害虫忌避能力を有する部材を設置、塗布、埋め込みするだけで害虫忌避の効果を生じさせるので、建造物の建材を入れ替える必要などがなく、施工済みの建材にも適用が容易である。
これらの結果が相まって、本発明の害虫忌避材は、普及が容易となってコストも更に低減する。
本発明の実施の形態における害虫忌避材の模式図である。 本発明の実施の形態における害虫忌避材が設置された建造物の模式図である。 本発明の害虫忌避材の実験における実施例1と比較例1の処理区の1日後の状況を示す写真である。 図3における実施例1の処理区11と比較例の処理区10の拡大写真である。 本発明の害虫忌避材の実験における実施例1と比較例1の処理区の7日後の状況を示す写真である。 図5の写真における比較例の処理区および実施例1の処理区の拡大写真である。 本発明の比較例と実施例1との実験結果を示す表である。 本発明の害虫忌避材の実験における実施例2と比較例1の処理区の1日後の状況を示す写真である。 図8における実施例2の処理区12と比較例の処理区10の拡大写真である。 本発明の害虫忌避材の実験における実施例2と比較例1の処理区の7日後の状況を示す写真である。 図10の写真における比較例の処理区および実施例2の処理区の拡大写真である。 本発明の比較例と実施例2との実験結果を示す表である。 実施例1と比較例との実験後の、ろ紙の食害状況を示す写真である。 実施例1と比較例との実験後の、ろ紙の食害状況を示す写真である。
本発明の第1の発明に係る白蟻忌避材は、白蟻を忌避する白蟻忌避材であって、天然素材を基礎とする白蟻忌避成分を有する忌避素材と、前記忌避素材と組み合わされ、前記白蟻による食害を受け得る木製の構造部材と、を備え、前記忌避素材は、ベチバーの根を乾燥させた乾燥ベチバーの裁断物又は粉末を主原料とする。
この構成により、害虫忌避材は、乾燥ベチバーの有効成分を活用して害虫を忌避すると共に、建造物に設置可能もしくは建造物の一部とできる構造部材によって、建造物に容易に設置ができるようになる。
本発明の第2の発明に係る害虫忌避材では、第1の発明に加えて、前記乾燥ベチバーは、裁断されている。
この構成により、乾燥ベチバーは、忌避素材として構造部材に設置が容易となる。
本発明の第3の発明に係る害虫忌避材では、第1の発明に加えて、前記乾燥ベチバーは、粉末状である。
この構成により、乾燥ベチバーは、構造部材に塗り込んだりできるようになる。
本発明の第4の発明に係る害虫忌避材では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、前記乾燥ベチバーは、ベチバー由来の芳香成分を有している。
この構成により、害虫忌避材は、芳香成分も活用して、害虫を忌避できる。
本発明の第5の発明に係る害虫忌避材では、第1から第3のいずれかの発明に加えて、前記乾燥ベチバーは、ベチバー由来の芳香成分が除去されている。
この構成により、建造物の都合によって芳香成分を生じさせにくい場合でも、害虫忌避材は、設置されるようになる。
本発明の第6の発明に係る害虫忌避材では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、前記忌避素材は、前記構造部材に設置される。
この構成により、忌避素材は、構造部材に簡単に組み合わされる。
本発明の第7の発明に係る害虫忌避材では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、前記忌避素材は、前記構造部材に塗布されるもしくは塗りこまれる。
この構成により、忌避素材は、構造部材と一体化されるようになる。
本発明の第8の発明に係る害虫忌避材では、第1から第5のいずれかの発明に加えて、前記忌避素材は、前記構造部材に接着される。
この構成により、忌避素材は、構造部材と一体化される。
本発明の第9の発明に係る害虫忌避材では、第1から第8のいずれかの発明に加えて、前記構造部材は、建造物に用いられる柱、床、外壁、内壁、基礎部および屋根の少なくとも一つである。
この構成により、害虫忌避材は、建造物の様々な場所に設置されるようになる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態)
(全体概要)
まず、実施の形態における害虫忌避材の全体概要について説明する。
実施の形態の害虫忌避材は、天然素材を基礎とする害虫忌避成分を有する忌避素材と、忌避素材と組み合わされる構造部材と、を備える。また、忌避素材は、ベチバーの根を乾燥させた乾燥ベチバーを主原料とする。害虫忌避材は、害虫を忌避する能力を発揮する。
忌避素材は、害虫忌避材の機能である害虫を忌避する機能を発揮する。ここで、害虫を忌避するとは、害虫を寄せ付けない機能や、近づいた害虫が逃げてしまう機能を意味する。忌避素材の有する成分・効能が、これら害虫を寄せ付けなかったり、害虫を遠ざけたりすることで、忌避素材は、害虫忌避材の機能を発揮させる。
構造部材は、害虫を忌避したい様々な建造物に適用可能な種々の部材である。建造物に取り付けられたり、建造物と一体となったり、建造物の一部そのものであったりなど、構造部材は、建造物に事前にあるいは事後的に適用が可能である。例えば、構造部材は、建造物の一部と一体構造にできることで、構造部材は、建造物に適用可能である。あるいは、構造部材は、建造物に取り付けたり設置したりできることで、構造部材は、建造物に適用可能である。いずれにしても、構造部材は、建造物の一部に設置や取り付けが可能であって、建造物に害虫忌避材を装着できる。
忌避素材は、構造部材に塗布や接着などされて構造部材と組み合わされる。忌避素材が構造部材に組み合わされることで、害虫忌避材は、忌避素材の機能を有した状態で、建造物に適用されるようになる。この結果、害虫忌避材は、建造物に容易に設置や取り付けができる。
図1は、本発明の実施の形態における害虫忌避材の模式図である。害虫忌避材1は、図1に示されるように、建造物の種々の場所に設置される。図1では、建造物の例として、一般家屋4が表されている。害虫忌避材1は、一般家屋4の床面5に設置されている。床面5の表面(すなわち家屋内部)に設置されても良いし、床面5の裏面(すなわち床下)に設置されても良い。図1に示される害虫忌避材1の設置は、一例である。
害虫忌避材1は、構造部材2と忌避素材3を備える。構造部材2は、床面5に取り付け可能、組み合わせ可能、もしくは設置可能である。忌避素材3は、構造部材2に接着や塗布されることで、忌避素材3は構造部材2と組み合わされている。この結果、害虫忌避材1は、忌避素材3による機能を発揮できる。
害虫忌避材1が、床面5に設置されていると、忌避素材3の機能によって、害虫忌避材1の周辺に害虫が寄り付きにくくなる。害虫忌避材1の範囲はもちろんのこと、場合によっては、害虫忌避材1の周辺領域にも、害虫が寄り付きにくくなる。この結果、害虫忌避材1の配置を工夫することで、床面5に対して、害虫が寄り付きにくくなる。
以上のように、実施の形態における害虫忌避材1は、建造物に設置されたり一体的に取り付けられたりすることで、建造物から害虫を忌避することができるようになる。
(忌避素材)
忌避素材3は、天然素材を基礎とする害虫忌避成分を有する。ここで、忌避素材3の有する天然素材は、ベチバーの根を乾燥させた乾燥ベチバーを主原料とする。ベチバー(学名「Vetiveria zizaniodes」)は、インド原産のイネ科の多年生草木である。
忌避素材3は、このベチバーの根を乾燥させた乾燥ベチバーを主原料とする。このため、ベチバーの根を乾燥させる必要がある。例えば、前処理として、ベチバーの根を水洗い後1〜2日間天日乾燥し、その後約1週間、風通しのよいところで陰干しをする。陰干しだけではなく、高温環境において、強制的に、ベチバーの根を乾燥させることもよい。例えば、室温よりも高めの温度状態である室内に、水洗いしたベチバーの根を設置して、送風機による風を当てることで、ベチバーの根を効率的に乾燥させても良い。
より具体的には、27℃〜105℃、好ましくは27℃〜60℃の温風で乾燥されて水分が取り除かれるようになる。温風は、送風機で温められた空気が送風されることでも良いし、室内そのものの室温が上昇している上で、送風機による空気がベチバーの根に当てられることでも良い。
また、ベチバーの根は、独特の香り成分を有している。忌避素材3に使用される乾燥ベチバーは、香り成分を有していてもよいし、香り成分を除去していても良い。香り成分を除去するには、水洗い乾燥の後に、4〜5気圧の蒸気圧による水蒸気蒸留にて、12〜30時間の長い時間をかけて、ベチバーの根から香り成分が除去される。もちろん、香り成分を残したままの乾燥ベチバーが用意されても良い。
乾燥されたベチバーの根は、数cm〜10cm程度の長さに切断されたり、細かく粉砕されたり、粉末状にされたりする。この切断、粉砕、粉末状にされたものが、乾燥ベチバーとして忌避素材3の主原料として利用される。
切断された状態の乾燥ベチバーが忌避素材3の主原料として用いられる場合には、構造部材2に接着剤で接着されたり、樹脂で取り付けられたりする。あるいは、粉砕された状態の乾燥ベチバーが忌避素材3の主原料として用いられる場合には、構造部材2に接着されたり、樹脂によって塗り固められたりする。あるいは、粉末状の乾燥ベチバーが忌避素材3の主原料として用いられる場合には、構造部材2に塗布されて使用される。例えば、粉末状の乾燥ベチバーは、樹脂や接着剤に混ぜ込まれることで、構造部材2に塗布される。
また、忌避素材3は、構造部材2に接着や塗布されるだけでなく、交換可能(取り外し可能)となってもよい。構造部材2の表面に取り外し可能なテープが設けられて忌避素材3が塗布されても良い。この場合には、テープを取り替えることで、忌避素材3が交換可能となる。もちろん、忌避素材3を取り付けている接着部分が剥離されることで、忌避素材3が交換可能となる。
忌避素材3の主原料である乾燥ベチバーは、ベチバー由来の芳香成分を有していることも好適である。ベチバーは、植物そのものの由来として芳香成分を有しているが、乾燥ベチバーも、この芳香成分を残留したままでも良い。この芳香成分は、害虫忌避材1が設置された近辺に芳香を生じさせる。使用者にとっても芳香による気分的なメリットもあることと、芳香成分による害虫忌避効果も生じさせることができる。
あるいは、忌避素材3の主原料である乾燥ベチバーは、ベチバー由来の芳香成分が除去されていることも好適である。ベチバー由来の芳香成分が除去されていることで、害虫忌避材1が設置されている周辺において、他の香りを邪魔しないようになる。例えば、一般家庭において他の芳香剤を使用する場合や、商業ビルにおいて、芳香成分を使用しにくい場合には、好適である。
ここで、乾燥ベチバーから芳香成分を除去するには、4〜5気圧の蒸気圧による水蒸気蒸留にて、12〜30時間の長い時間をかけた除去処理が行われる。この処理によって、乾燥ベチバーから芳香成分が除去される。
このように、ベチバーの根が乾燥された乾燥ベチバーが、忌避素材3の主原料として用いられる。また、上述のように、忌避素材3は、構造部材2に置かれたり、塗布されたり、塗りこまれたり、接着されたりすることで、構造部材2と共に害虫忌避材1として、建造物の様々な場所に設置が可能となる。
(構造部材)
構造部材2は、建造物の一部に設置可能であったり建造物の一部そのものだったりする。構造部材2は、忌避素材3を備えることに加えて、建造物の様々な場所に設置可能であることが必要である。このため、構造部材2は、建造物の一部に設置可能であったり、建造物の一部そのものであったりすることが好適である。
構造部材2が、建造物の一部に設置される場合には、構造部材2は、板材、シート材、フィルム材、紙材などの部材であることが好ましい。このように薄い板状の部材であることで、忌避素材3を備えつつ、建造物の様々な場所に設置しやすくなるからである。もちろん、設置される場所の状況に応じて、これ等以外の態様を有していてもよい。
構造部材2が、建造物の一部である場合には、建造物を構成する部材の一部がそのまま構造部材2となる。
構造部材2は、建造物に用いられる柱、床、外壁、内壁、基礎部および屋根の少なくとも一つに含まれる。例えば、図1においては、構造部材2は、建造物の床の一部に含まれる。すなわち、構造部材2は、板材、シート材、フィルム材、紙材などの部材である場合には、床面に設置される。あるいは、構造部材2は、床材の一部(例えば、床材がフローリングであって、構造部材2は、フローリングを形成するパネル材である)である。このようにして、構造部材2は、床の一部に含まれる態様となる。
構造部材2は、忌避素材3を備えているので、構造部材2が床の一部に含まれる場合には、害虫忌避材1による害虫忌避の効果は、床近辺に及ぶようになる。
また、図2のように、構造部材2は、建造物に用いられる内壁の一部に含まれても良い。図2は、本発明の実施の形態における害虫忌避材が設置された建造物の模式図である。すなわち、構造部材2は、板材、シート材、フィルム材、紙材などの部材である場合には、内壁に設置される。あるいは、構造部材2は、内壁の部材の一部である(内壁を形成するパネル部材や壁紙などの一部である)。これらのようにして、構造部材2は、建造物の一部に含まれるようになる。
もちろん、図1、図2に示されるように、床や内壁だけでなく、柱、外壁、基礎部、屋根、天井などの様々な場所に構造部材2は、設置されたり、一部に含まれたりしても良い。害虫を忌避したい場所に設置されればそれでよい。
以上のように、構造部材2が、建造物の一部となることで、害虫忌避材1は、建造物の様々な場所に設置可能である。この結果、害虫の害が生じうる様々な場所に、害虫忌避材1が設置できる。加えて、構造部材2が、建造物を構成する部材の一部であることで、建造物を施工する際あるいは施工後に、建造物の一部として組み込まれる。このため、害虫忌避材1の設置が容易である。
(害虫)
害虫忌避材1は、種々の害虫を忌避できる。白蟻、ゴキブリ、ダニ、その他の害虫などを、忌避できる。特に、害虫忌避材1は、白蟻(イエシロアリやその他の白蟻)を、効率的に忌避できる。
(実験結果)
次に、本発明の害虫忌避材1による害虫忌避の効果を実験した結果について説明する。乾燥ベチバーの芳香成分を有する乾燥ベチバーを忌避素材3とする実施例1と、乾燥ベチバーの芳香成分を除去した乾燥ベチバーを忌避素材3とする実施例2と、忌避素材3を有していない比較例と、の3つを用いて、害虫の忌避状態を実験した。なお、本実験では、害虫として白蟻を選択した。
(実施例1)
実施例1は、芳香成分を有する乾燥ベチバーを忌避素材として構造部材に設置した害虫忌避材である。1gの乾燥ベチバーを忌避素材とし、水を含ませた直径110mmのろ紙を構造部材としている。すなわち、実施例1は、直径110mmの水を含ませたろ紙に1gの芳香成分を有する乾燥ベチバー(短い長さに切っている)を設置した状態の害虫忌避材である。
(実施例2)
実施例2は、芳香成分を除去した乾燥ベチバーを忌避素材として構造部材に設置した害虫忌避材である。直径110mmの水を含ませたろ紙に、1gの芳香成分が除去された乾燥ベチバーを設置した状態の害虫忌避材である。
(比較例)
比較例は、直径110mmの水を含ませたろ紙のみである。
(実験方法)
(1)樹脂製容器(外形 680mm × 420mm × H90mm)内に、実施例1もしくは実施例2の害虫忌避材と、比較例を、相互に40cm離して設置した。
(2)100匹のイエシロアリの働きアリを樹脂製容器の中央部に放して、樹脂性容器をポリ袋で覆った。室温25℃条件下で管理した。ろ紙には適宜水を追加して、ろ紙の湿潤状態を維持した。
(3)イエシロアリを樹脂製容器に離してから、1日後、2日後、3日後および4日後のそれぞれにおいて、実施例と比較例のそれぞれのろ紙の上および近辺のイエシロアリの個体数を目視で計測した。なお、7日後は、樹脂製容器内部を半分に区分して、実施例の処理区と比較例の処理区とに分けて、イエシロアリの残存数を計測した。
(4)次の計算式により、忌避率を計算した。
忌避率(%) = (1−実施例の処理区のシロイエアリの個体数/比較例の処理区のシロイエアリの個体数)×100
なお、マイナスの値を示した場合には、忌避率を0%とする。
(実験結果)
実験結果を説明する。
(実施例1の結果)
図3は、本発明の害虫忌避材の実験における実施例1と比較例1の処理区の1日後の状況を示す写真である。図3の写真に示されるように、実施例1の処理区11(芳香成分を有する乾燥ベチバーを設置したろ紙の周囲)と、比較例1の処理区10(何も設置されていないろ紙の周囲)との、2つの処理区が、一つの樹脂性容器に配置されている。イエシロアリ(図3の写真において、点々に見える物体)は、樹脂性容器内に点在している。
図3の写真より明らかな通り、イエシロアリは、実施例1の処理区11および比較例の処理区10のそれぞれにも存在する。しかしながら、比較例の処理区10には、20匹のイエシロアリが存在するのに対して、実施例1の処理区11には、10匹のイエシロアリしか存在しない。
図4は、図3における実施例1の処理区11と比較例の処理区10の拡大写真である。図4の写真で明らかな通り、比較例の処理区10に比較して、実施例1の処理区11には、イエシロアリの個体数が少ない。
図5は、本発明の害虫忌避材の実験における実施例1と比較例1の処理区の7日後の状況を示す写真である。すなわち、図5に示される写真は、図3に示される写真と同一の実験において、イエシロアリを放してから7日が経過した後を示している。図5の写真は、実施例1の処理区11と比較例の処理区10を示している。写真において点々としているのが、イエシロアリの存在を示している。写真では分かりにくいが、比較例の処理区10には、95匹のイエシロアリが確認され、実施例1の処理区11には、4匹のイエシロアリしか確認できなかった。すなわち、日数が経過するに従い、実施例1の処理区11には、イエシロアリが集まっていないことが分かる。実施例1の処理区11は、イエシロアリを忌避していることを示している。
図6は、図5の写真における比較例の処理区および実施例1の処理区の拡大写真である。拡大写真から明らかな通り、比較例の処理区10には、かなりの個体数のイエシロアリが見られるのに対して、実施例1の処理区11には、僅かな個体数のイエシロアリしか見られない。1日目に比較して7日目には、実施例1の処理区11のイエシロアリの個体数が減少していることから、本発明の害虫忌避材1は、日数と共に効果を発揮しつつ効果を継続していることが分かる。
なお、図には示していないが、実験開始2日後には、実施例1の処理区11には、10匹のイエシロアリが確認され、実験開始3日後には、実施例1の処理区11には、2匹のイエシロアリが確認され、実験開始4日後には、実施例1の処理区11には、4匹のイエシロアリが確認された。実験開始7日後は、上述の通り、実施例1の処理区11には、4匹のイエシロアリが確認された。
このことから、本発明の害虫忌避材1は、設置されてから3日後くらいに、その効果を強く発揮しだすと考えられる。また、1週間程度の期間であれば、十分にその効果を維持できる。
これに対して、実験開始2日後には、比較例の処理区10には、28匹のイエシロアリが確認され、実験開始3日後には、比較例の処理区10には、20匹のイエシロアリが確認され、実験開始4日後には、比較例の処理区10には、32匹のイエシロアリが確認され、実験開始7日後には、比較例の処理区10には、95匹のイエシロアリが確認された。このように、害虫忌避の対応がとられていない場合には、1週間ほど経つと、イエシロアリの被害が甚大に生じてしまうことが分かる。
比較例と実施例1の比較からも、本発明の害虫忌避材1(芳香成分を有する乾燥ベチバーを忌避素材3とするもの)は、イエシロアリに対して、高い忌避率を有することが分かる。
比較例と実施例1について、同一条件で4回にわたる反復実験を行った結果を、図7に示す。図7は、本発明の比較例と実施例1との実験結果を示す表である。
図7の表は、比較例の処理区10と実施例1の処理区11とのそれぞれにおいて、実験開始1日後、2日後、3日後、4日後、7日後のイエシロアリの個体数を示している。また、忌避率の計算式に従った、実施例1の処理区11における忌避率を示している。なお、図7の表において、検体設置区が、実施例1の処理区11を示しており、無設置区は、比較例の処理区10を示している。その他は、樹脂性容器において、比較例の処理区10および実施例1の処理区11のいずれにも該当しない区域である。
図7の表の通り、4回にわたる反復実験の結果が示されている。
反復実験の平均結果においては、実験開始1日後の実施例1の忌避率は30%、実験開始2日後の実施例1の忌避率は44%、実験開始3日後の実施例1の忌避率は70%、実験開始4日後の実施例1の忌避率は93%、実験開始7日後の実施例1の忌避率は93%である。この忌避率の結果からも、設置から3日程度が経過すると、忌避率が上昇することが分かる。また、最終的には、93%の忌避率となっていることから、実施例1の害虫忌避材1(芳香成分を有する乾燥ベチバーを忌避素材3とするもの)は、設置されてから1週間後に、イエシロアリの90%以上を忌避できるものと考えられる。
以上の実験結果からわかる通り、芳香成分を有する乾燥ベチバーを忌避素材とする害虫忌避材1は、非常に効率よく、イエシロアリを忌避できることが分かる。
(実施例2の結果)
図8は、本発明の害虫忌避材の実験における実施例2と比較例1の処理区の1日後の状況を示す写真である。図8の写真に示されるように、実施例2の処理区12(芳香成分が除去された乾燥ベチバーを設置したろ紙の周囲)と、比較例1の処理区10(何も設置されていないろ紙の周囲)との、2つの処理区が、一つの樹脂性容器に配置されている。イエシロアリ(図8の写真において、点々に見える物体)は、樹脂性容器内に点在している。
図8の写真より明らかな通り、イエシロアリは、実施例2の処理区12および比較例の処理区10のそれぞれにも存在する。また、実施例1の場合と異なり、比較例の処理区10と実施例2の処理区12には、同程度の個体数のイエシロアリが確認された。
図9は、図8における実施例2の処理区12と比較例の処理区10の拡大写真である。図8の写真で明らかな通り、比較例の処理区10および実施例2の処理区12には、同数程度のイエシロアリが確認される。
図10は、本発明の害虫忌避材の実験における実施例2と比較例1の処理区の7日後の状況を示す写真である。すなわち、図10に示される写真は、図8に示される写真と同一の実験において、イエシロアリを放してから7日が経過した後を示している。図10の写真は、実施例2の処理区12と比較例の処理区10を示している。写真において点々としているのが、イエシロアリの存在を示している。写真では分かりにくいが、比較例の処理区10には、90匹のイエシロアリが確認され、実施例2の処理区12には、10匹のイエシロアリしか確認できなかった。実験開始1日後においては、実施例2の処理区12には、比較例の処理区10と同等もしくは多い個体数のイエシロアリが確認されたが、日数が経過するにつれて、実施例2の害虫忌避材は、イエシロアリを高い効率で忌避している。
図11は、図10の写真における比較例の処理区および実施例2の処理区の拡大写真である。拡大写真から明らかな通り、比較例の処理区10には、かなりの個体数のイエシロアリが見られるのに対して、実施例2の処理区12には、僅かな個体数のイエシロアリしか見られない。1日目に比較して7日目には、実施例2の処理区12のイエシロアリの個体数が減少している。
実施例1と比較すると、実施例2は、設置当初の忌避率が低いが、時間経過と共に、忌避率を高めている。
なお、図には示していないが、実験開始1日後には、実施例2の処理区12には、24匹のイエシロアリが確認され、実験開始2日後には、実施例2の処理区12には、28匹のイエシロアリが確認され、実験開始3日後には、実施例2の処理区12には、22匹のイエシロアリが確認され、実験開始4日後には、実施例2の処理区12には、19匹のイエシロアリが確認された。実験開始7日後には、実施例2の処理区12には、10匹のイエシロアリが確認された。
このことから、本発明の害虫忌避材1は、設置されてから4日後ないし7日後に、その効果を発揮しだすと考えられる。また、1週間程度の期間であれば、十分にその効果を維持できる。
これに対して、実験開始1日後には、比較例の処理区10には、10匹のイエシロアリが確認され、実験開始2日後には、比較例の処理区10には、16匹のイエシロアリが確認され、実験開始3日後には、比較例の処理区10には、21匹のイエシロアリが確認され、実験開始4日後には、比較例の処理区10には、26匹のイエシロアリが確認され、実験開始7日後には、比較例の処理区10には、90匹のイエシロアリが確認された。このように、害虫忌避の対応がとられていない場合には、1週間ほど経つと、イエシロアリの被害が甚大に生じてしまうことが分かる。
比較例と実施例2について、同一条件で4回にわたる反復実験を行った結果を、図12に示す。図12は、本発明の比較例と実施例2との実験結果を示す表である。
図12の表は、比較例の処理区10と実施例2の処理区12とのそれぞれにおいて、実験開始1日後、2日後、3日後、4日後、7日後のイエシロアリの個体数を示している。また、忌避率の計算式に従った、実施例2の処理区12における忌避率を示している。なお、図12の表において、検体設置区が、実施例2の処理区12を示しており、無設置区は、比較例の処理区10を示している。その他は、樹脂性容器において、比較例の処理区10および実施例2の処理区12のいずれにも該当しない区域である。
図12の表の通り、4回にわたる反復実験の結果が示されている。
反復実験の平均結果においては、実験開始1日後の実施例2の忌避率は16%、実験開始2日後の実施例2の忌避率は5%、実験開始3日後の実施例2の忌避率は17%、実験開始4日後の実施例2の忌避率は31%、実験開始7日後の実施例2の忌避率は79%である。この忌避率の結果から、設置から4日程度が経過すると、忌避率が上昇することが分かる。また、最終的には79%の忌避率となっていることから、実施例1ほどではないが、実施例2も高い忌避率を有することが分かる。
実施例1と実施例2の実験結果を比較すると、芳香成分を有する乾燥ベチバーを忌避素材3とする害虫忌避材1は、芳香成分によって初期のうちは白蟻を忌避しつつ、乾燥ベチバーの有する天然成分によって白蟻を最終的に忌避していることが分かる。一方、芳香成分が除去された乾燥ベチバーを忌避素材3とする害虫忌避材1は、乾燥ベチバーの有する天然成分のみによって白蟻を忌避するので、白蟻に対する忌避効果を生じさせるまでに、多少の時間を要する。
例えば、設置する建造物の都合によっては、芳香成分を使用困難な場合であっても、芳香成分が除去された乾燥ベチバーを忌避素材とした害虫忌避材1を使用すればよいことになる。
あるいは、設置する建造物の都合によって、早期に害虫を忌避する必要がある場合には、実施例1の害虫忌避材1を使用すれば良い。
これらのように、忌避素材3として乾燥ベチバーを使用する場合、建造物の都合や使用者の都合に応じて、芳香成分を有する乾燥ベチバーと芳香成分が除去された乾燥ベチバーとを、使い分ければよい。
また、実施例1と実施例2のそれぞれの実験を行った後の、ろ紙の食害状況を図13、図14に示す。図13は、実施例1と比較例との実験後の、ろ紙の食害状況を示す写真である。
図13から明らかな通り、実施例1に用いたろ紙は、比較例に用いたろ紙と異なり、食害被害は少ない。一方、比較例に用いたろ紙の食害被害は大きい。図14から明らかな通り、実施例2に用いたろ紙は、それなりに食害被害を受けているが、比較例に用いたろ紙の食害被害ほどではない。食害被害の面からも、本発明の害虫忌避材1が、害虫を忌避する効果を確認できる。
以上のように、実験結果からも、本発明の害虫忌避材1の効果が確認された。
本発明の害虫忌避材は、白蟻を始めとした害虫を忌避できる。もちろん、構造部材2によって、建造物の様々な場所に設置できたり、建造物の一部としたりすることも可能なので、建造物への設置が容易である。このため、害虫忌避材と害虫忌避材を組み込んだ建材を有する建造物の構造に適用されてもよい。
あるいは、構造部材が壁材、コンクリートなどの中間素材である場合には、害虫忌避能力を有する中間素材によって、建造物の一部もしくは全部が施工されることも好適である。このような建造物は、施工された時点で、害虫忌避能力を発揮できるようになるからである。
なお、実施の形態で説明された害虫忌避材は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
1 害虫忌避材
2 構造部材
3 忌避素材
10 比較例の処理区
11 実施例1の処理区
12 実施例2の処理区

Claims (10)

  1. 白蟻を忌避する白蟻忌避材であって、
    天然素材を基礎とする白蟻忌避成分を有する忌避素材と、
    前記忌避素材と組み合わされ、前記白蟻による食害を受け得る木製の構造部材と、を備え、
    前記忌避素材は、ベチバーの根を乾燥させた乾燥ベチバーの裁断物又は粉末を主原料とする白蟻忌避材。
  2. 前記乾燥ベチバーは、ベチバー由来の芳香成分を有している、請求項記載の白蟻忌避材。
  3. 前記乾燥ベチバーは、ベチバー由来の芳香成分が除去されている、請求項記載の白蟻忌避材。
  4. 前記忌避素材は、前記構造部材に設置される、請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材。
  5. 前記忌避素材は、前記構造部材に塗布されるもしくは塗りこまれる、請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材。
  6. 前記忌避素材は、前記構造部材に接着される、請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材。
  7. 前記構造部材は、建造物に用いられる柱、床、外壁、内壁、基礎部および屋根の少なくとも一つである、請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材。
  8. 芳香成分を有する乾燥ベチバーを前記忌避素材とする前記忌避素材は、設置されてから1週間後に、白蟻の90%以上を忌避できる、請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材。
  9. 芳香成分が除去された乾燥ベチバーを前記忌避素材とする前記忌避素材は、設置されてから1週間後に、白蟻の70%以上を忌避できる、請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材。
  10. 請求項1からのいずれか記載の白蟻忌避材と、
    前記白蟻忌避材を組み込んだ建材と、を有する建造物の構造。
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