JP5925568B2 - 減圧弁 - Google Patents

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本発明は、減圧弁に関し、特に、調節する圧力が高圧の場合でも、軽いハンドル操作で圧力の調節をすることができるとともに、簡単な構造で製造コストの低廉化を図ることができる減圧弁に関するものである。
従来、エアコンプレッサと空気圧工具との間に介在させることにより、エアコンプレッサから空気圧工具に供給されるエアの圧力を所望の圧力に減圧調節する減圧弁として、一次側室と二次側室とを連通する弁口に、一次側室側から着座する弁体を備え、この弁体を開くためのピストンを押圧する調節ばねを、手動で回動させるハンドルの調節ねじで直接押し下げる構造の減圧弁が提案されている。
ところで、近年、高圧ガス保安法において、ゲージ圧力5MPa以下のものが高圧ガス保安法の適用を除外されることになったため、建築用の空気圧工具では、釘打機等で二次側室の圧力が2MPaを越えるものが広く採用されるようになった。
このため、エアを供給するエアコンプレッサと空気圧工具との間に介在させる減圧弁として、一次側室の圧力が4MPa以上で、二次側室の圧力も2MPaを超える高圧に対応するものが必要となった。
この減圧弁は、ハンドルと連動した調節ねじによって調節ばねを直接圧縮し、二次側室の圧力を受圧するピストンに一定の荷重を与え、二次側室の圧力と調節ばねとの荷重バランスにより弁体を開閉することで二次側圧力の調節を行う構造となっている。
このため、例えば、ピストン径がφ24mmで二次側圧力を2.5MPaに設定しようとすると、調節ばねの荷重は約115kgfとなり、これを調節ねじで圧縮しなければならず、非常に大きな力が必要となり、ハンドルが重く、操作性が悪いという問題があった。
かかる問題に対処するため、図7に示すように、一次側室3aと二次側室3bとを連通する弁口3と、弁口3に一次側室3a側から弁体ばね40によって閉弁方向に付勢した状態で配設される弁体4と、弁口3を介して弁体4と対向するように形成されたシリンダ5と、シリンダ5内に摺動可能に収容され、弁体4側から二次側室3bの圧力が作用するとともに弁体4側に移動することにより弁体4を弁口3から離隔させるピストン6’と、シリンダ5内でピストン6’を弁体4側に付勢する調節ばね7と、この調節ばね7をピストン6’の反対側から支持するばね押えピストン69と、ばね押えピストン69の調節ばね7の反対側に形成した圧力室と二次側室3bと連通する連通路68と、外側からシリンダ5を貫通し、ばね押えピストン69を摺動させることで調節ばね7の力を調節する調節機構2’とを備えた減圧弁1’が提案されている(例えば、特許文献1〜2参照。)。
この減圧弁1’は、調節機構2’によって、調節ばね7を調節する際に、二次側室3bの圧力が高圧の場合でも、ばね押えピストン69の調節ばね7の反対側に形成した圧力室に二次側室3bの圧力が導入され、調節ばね7を押圧する力を低減させることができ、軽いハンドル操作で圧力調節をすることができるものである。
しかし、ばね押えピストン69の調節ばね7の反対側に二次側室3bの圧力が導入される圧力室を設け、この圧力室に二次側室3bから高圧のエアを導くための長い連通路68を形成する必要があり、構造が複雑で部品点数も多くなるため、従来の弁体を開くピストンを押圧する調節ばねをハンドルの調節ねじで直接押し下げる構造の減圧弁と比べ製造コストがかかるとなるという問題があった。
特開2006−259955号公報 特開2007−94545号公報
本発明は、上記従来の減圧弁の有する問題点に鑑み、調節する圧力が高圧の場合でも、軽いハンドル操作で圧力の調節をすることができるとともに、簡単な構造で製造コストの低廉化を図ることができる減圧弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の減圧弁は、一次側室及び二次側室と、該一次側室と二次側室とを連通する弁口と、該弁口に一次側室側から着座して開閉する弁体と、弁口を介して弁体と対向するように形成されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に収容され、弁体側から二次側室の圧力が作用するピストンと、シリンダ内でピストンを弁体側に付勢する調節ばねと、前記弁体を一次側室側に押し下げる調節機構とを有する減圧弁において、前記ピストンを内周部に雌ねじ部を形成した貫通構造とし、前記調節機構を、外周面に前記ピストンの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、一端側に前記弁体と当接する押圧部、他端側に嵌合部を形成した中空のロッドと、該ロッドの嵌合部と嵌合するスリーブを備えたハンドルとから構成し、前記ロッドの嵌合部とハンドルのスリーブとの嵌合により、ハンドルの回動をロッドに伝えるとともに、ロッドをハンドルに対して回転軸方向に進退することができるようにしたことを特徴とする。
前記ロッドを、内周面に雌ねじ部を形成し、一端側の外周面に前記ピストンの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部、他端側に前記スリーブと嵌合する嵌合部を形成した貫通構造の移動体と、外周面に前記移動体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を形成し、一端側が前記弁体と当接する押圧部、他端側に回動操作部を形成した中空の筒状体とから構成し、前記回動操作部を外部から操作することができるようにすることができる。
また、前記ロッドをピストンに向かって付勢する付勢手段を、前記ハンドルとロッドとの間に配設することができる。
また、前記スリーブに、長手方向に複数のスリットを形成し、スリーブが拡開することで、前記ロッドの嵌合部とスリーブとの嵌合が解除されるようにすることができる。
本発明の減圧弁によれば、ピストンを内周部に雌ねじ部を形成した貫通構造とし、前記調節機構を、外周面に前記ピストンの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、一端側に前記弁体と当接する押圧部、他端側に嵌合部を形成した中空のロッドと、該ロッドの嵌合部と嵌合するスリーブを備えたハンドルとから構成することにより、ハンドルを回動することでロッドを進退させることができ、弁体に当接するロッドが弁体を押圧することで弁体を弁口から隔離させ、二次側室の圧力を調節することができるとともに、調節ばねを直接圧縮しない構造のため、二次側室の圧力が高圧の場合でもハンドルを回転させる荷重は小さく、ピストンの径、調節ばねの荷重には左右されることがなく、二次側室の圧力をさらに高圧にする場合や、ピストンの径を大きくして減圧弁の流量特性や圧力変動特性を改善させたりする場合でも、軽いハンドルの操作を維持することができる。
また、二次側室の高圧のエアを導くための長い連通路を必要とせず、簡単な構造で製造コストの低廉化を図ることができる。
また、前記ロッドを、内周面に雌ねじ部を形成し、一端側の外周面に前記ピストンの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部、他端側に前記スリーブと嵌合する嵌合部を形成した貫通構造の移動体と、外周面に前記移動体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を形成し、一端側が前記弁体と当接する押圧部、他端側に回動操作部を形成した中空の筒状体とから構成し、前記回動操作部を外部から操作することができるようにしたことにより、各部品をケーシング内に組み込んだ後であっても、ロッドの全長を調節することができ、二次側室の最高圧力の調節を行うことができる。
また、前記ロッドをピストンに向かって付勢する付勢手段を、前記ハンドルとロッドとの間に配設することにより、ハンドルの誤操作等によりロッドがピストンの雌ねじ部から抜けた場合でも、付勢手段によって、再び締め込む方向に操作すれば、ピストンの雌ねじ部にロッドの雄ねじ部を容易に螺合させることができる。
また、前記スリーブに、長手方向に複数のスリットを形成し、スリーブが拡開することで、前記ロッドの嵌合部とスリーブとの嵌合が解除されるようにすることにより、ロッドがピストンの雌ねじ部の奥部まで螺合している状態からさらに締め込む方向にハンドルを回動しても、スリーブが拡開してハンドルが空回りすることで、回動トルクがロッドに伝達されず、部品の破損を防止することができる。
本発明の減圧弁の第1実施例を示す正面断面図である。 同減圧弁のピストンの回り止め機構の説明図で、(a)は図1のX−X断面図、(b)はピストンの正面図、(c)はピストンの底面図である。 同減圧弁のハンドルとロッドを示し、(a)はハンドルの底面図、(b)はハンドルの正面図、(c)はロッドの平面図、(d)はロッドの正面図、(e)はロッドの嵌合部とハンドルのスリーブとが嵌合した状態の説明図、(f)はスリーブが拡開して嵌合部とスリーブとの嵌合が解除された状態の説明図である。 同減圧弁の動作説明図で、(a)はハンドルを時計回りに回動させてロッドを弁体側に移動させた状態を、(b)は二次側室の圧力が上昇し、ピストンとピストンの雌ねじ部に螺合しているロッドが弁体の反対側に移動した状態を、(c)はリリーフ状態を示す。 本発明の減圧弁の第2実施例を示す正面断面図である。 同減圧弁のロッドを示し、(a)は移動体の正面断面図、(b)は筒状体の平面図、(c)は筒状体の正面断面図、(d)は移動体に筒状体を螺合した状態を示す正面断面図である。 従来の減圧弁を示す正面断面図である。
以下、本発明の減圧弁の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、本発明の減圧弁の第1実施例を示す。
この減圧弁1は、ケーシングC内に形成された一次側室3a及び二次側室3bと、一次側室3aと二次側室3bとを連通する弁口3と、弁口3に一次側室3a側から着座して開閉する弁体4と、弁口3を介して弁体4と対向するように形成されたシリンダ5と、シリンダ5内に摺動可能に収容され、弁体4側から二次側室3bの圧力が作用するピストン6と、シリンダ5内でピストン6を弁体4側に付勢する調節ばね7と、弁体4を一次側室3a側に押し下げる調節機構2とを備えている。
一次側室3aと二次側室3bとは、弁口3とシリンダ5の下部を介して連通し、弁口3には、弁体4が弁体ばね40によって閉弁方向に付勢した状態で配設されている。
ピストン6は、内周部に雌ねじ部6aを形成した貫通構造としている。
また、ピストン6は、図2(b)〜図2(c)に示すように、シリンダ5の内周面を摺動する大径部分にOリング溝61を形成するとともに、後述するシリンダ5の縦溝50に沿うガイド60を外周面から突出するように形成している。
調節機構2は、外周面にピストン6の雌ねじ部6aに螺合する雄ねじ部9aが形成され、一端側に弁体4と当接する押圧部9b、他端側に嵌合部9cを形成した中空のロッド9と、ロッド9の嵌合部9cと嵌合するスリーブ21を備えたハンドル20とから構成するようにしている。
このロッド9は、一端側に形成する押圧部9bの先端が弁体4から離隔したときに二次側室3bの圧力を大気に放出するリリーフ通路9dを形成する貫通構造としで、押圧部9bは、ピストン6の中空部(雌ねじ部6aより弁体側の筒状部)にOリング等のシール材を介して装着され、二次側室3bの流体が調節ばね7側に漏れ出さないように構成されている。
また、スリーブ21と嵌合される他端側の嵌合部9cは、スリーブ21の開口部側から見た内周面形状と対応する形状、本実施例においては、図3に示すように、平面視略正方形となるようにしている。
そして、ロッド9の嵌合部9cとスリーブ21を嵌合させることで、ハンドル20の回動をロッド9に伝え、ロッド9を、後述のシリンダ5の内部に設けた回り止め機構8によって回動方向に固定されているピストン6の雌ねじ部6aに螺合させることで進退することができるようにしている。
また、このロッド9には、調節ばね7から荷重を受けることがなく、弁体4から受ける一次側室3aと二次側室3bの圧力差による荷重とハンドル20からの回動トルクしかかからないため、その材質を金属製以外の安価な合成樹脂製とすることができ、製造コストの低廉化を図ることができる。
また、スリーブ21に、長手方向に複数のスリット21aを形成し、ロッド9の雄ねじ部9aがシリンダ5の雌ねじ部6aの奥部に到達し、さらにロッド9を回動させようとしたときに、図3(f)及び同図(b)の二点鎖線で示すように、スリーブ21が拡開し、ロッド9の嵌合部9cとスリーブ21との嵌合が解除されるようにしている。
これによって、ロッド9がピストン6の雌ねじ部6aの奥部まで螺合している状態からさらに締め込む方向にハンドル20を回動しても、空回りして、回動トルクがロッド9に伝達されず、部品の破損を防止することができる。
また、このスリット21aを形成するときは、二次側室3bの圧力を大気に放出するリリーフ動作の際に、ロッド9のリリーフ通路9dから流出する圧力流体の通路となって、放出する圧力流体をスムーズに大気に導くことができる。
また、ハンドル20とロッド9との間には、ロッド9をピストン6の雌ねじ部6aに向かって付勢する付勢手段10を配設するようにしている。
この付勢手段10は、本実施例においては、ロッド9の二次側室3bの圧力を大気に放出するリリーフ通路9dを、嵌合部9c近傍において大径にすることで形成した段部に当接するとともに、ハンドル20のスリーブ21内の底面に当接する圧縮ばねで構成するようにしている。
これによって、ロッド9は、常時、ピストン6の雌ねじ部6aに向かって付勢され、誤操作等によりロッド9がピストン6の雌ねじ部6aから抜けた場合でも、ハンドル20の回動操作によって、ピストン6の雌ねじ部6aに、ロッド9の雄ねじ部9aを容易に螺合させることができる。
回り止め機構8は、図2に示すように、シリンダ5の弁口3の近傍の周面に形成した縦溝50と、この縦溝50に沿うように、ピストン6の外周面に突出するように形成したガイド60とからなり、ガイド60を縦溝50に沿わすようにピストン6をシリンダ5に装着することで、ピストン6がシリンダ5内で回動することを防止する。
縦溝50及びガイド60は、本実施例においては、周上に90度間隔で4箇所設けるようにしているが、これに限られるものではなく、少なくとも1箇所に形成することでピストン6の回り止め機能を発揮することができる。
なお、回り止め機構8は、ピストン6の内周面側に設けることもでき、また、ピストン6のOリング溝61に配設したOリングの抵抗等によってピストン6が回り止めされる場合には、これを省略することもできる。
そして、ロッド9の先端(押圧部9b)が、ピストン6から、弁体4側に向かって進行し、押圧部9bによって、弁体4を押し下げることで弁体4を弁口3から離隔させ、弁口3を開口するようにしている。
このように、ピストン6を、シリンダ5に回り止め機構8を介して装着することで、ピストン6はロッド9と供回りすることがなく、ロッド9を回動させることでピストン6とロッド9の位置関係が変位し、ロッド9の押圧部9bによって弁口3の開閉を行い、二次側室3bの圧力を調節することができる。
かくして、この減圧弁1は、調節ばね7を直接圧縮しない構造となり、調節機構2のハンドル20を回転させるのに必要な荷重は、一次側室3aと二次側室3bとの圧力差と弁体4のシート径により決まり、一次側室3aの圧力が一定の場合は、二次側室3bの圧力が大きくなるほど一次側室3aとの圧力差が小さくなり、ハンドル20を回転させる荷重も小さくなることから、二次側室3bの圧力が高圧の場合でもハンドル20を回転させる荷重は小さく、ピストン6の径、調節ばね7の荷重には左右されることがなく、二次側室3bの圧力をさらに高圧にする場合や、ピストン6の径を大きくして減圧弁1の流量特性や圧力変動特性を改善させたりする場合でも、軽いハンドル20の操作を維持することができる。
また、二次側室3bの高圧のエアを導くための長い連通路を必要とせず、簡単な構造で製造コストの低廉化を図ることができる。
そして、より具体的には、この減圧弁1は、例えば、弁体4のシート径がφ5mm、ピストン6の径がφ24mmである場合において、一次側室3aの圧力4Paで、二次側室3bの圧力を2.5MPaとなるように調節機構としてのハンドルを回動させて設定する場合を、調節ばね7を直接押圧する構造の減圧弁と比較すると、この減圧弁1では、ロッド9にかかる荷重は、弁体4を弁口3から離隔させるために必要な荷重となり、一次側室3a圧力が4MPaで弁体4のシートの径がφ5mmであるから、一次側室3aの圧力によって弁体4にかかる背圧は、約8kgf、これと拮抗する二次側室3bの圧力によって、弁体4が受ける力は約5kgfとなり、その差の約3kgfが弁体4を開けるのに必要な荷重となる。
そして、弁体4には弁体ばね40の付勢力も作用することから、例えば、弁体ばね40の荷重約1.5kgfを加えると、弁体4を弁口3から離隔させるために必要な荷重は約4.5kgfとなる。
一方、調節ばね7をハンドル(調節ねじ)で直接押圧する構造の減圧弁では、ハンドル(調節ねじ)の荷重は二次側室3bの圧力を受けたピストン6を押し下げるために必要な荷重と弁体4を弁口3から離隔させるために必要な荷重の和となり、ピストン6の径φ24mmで二次側圧力が2.5MPaではピストン6を押し下げる荷重は約115kgfとなり、これに上述した弁体4を弁口3から離隔させるために必要な荷重は約4.5kgfを加えた約119.5kgfが必要な荷重となる。
このように、この減圧弁1では、弁口を開くために必要となる荷重が、従来品(調節ばね7をハンドル(調節ねじ)で直接押圧する構造の減圧弁)の1/26以下となり、ロッド9を回すハンドル20にかかるトルクは大きく軽減されることが分かる。
次に、この減圧弁1の動作を、図4に基づいて説明する。
まず、ハンドル20を時計回りに回動させてスリーブ21と嵌合する嵌合部9cを介してロッド9を弁体4側に移動させ、弁口3を開く(図4(a)参照)。
これによって一次側室3aの圧力流体が二次側室3b側に流れる。
そして、二次側室3bの圧力が上昇することで、ピストン6とピストン6の雌ねじ部6aに螺合しているロッド9が、弁体4の反対側に移動する(図4(b)参照)。
これによって、弁体4は弁口3を閉鎖し、二次側室3bの圧力上昇を阻止することができる。
その後、減圧弁1に接続される空気圧工具の使用により二次側室3bの圧力が低下する再びピストン6が調節ばね7の付勢力によって弁体4側に移動し、弁口3を開放し、一次側室3aの圧力流体が二次側室3b側に流れ、二次側室3bの圧力と調節機構2によって調節した設定圧と平衡した状態では所定圧力の流体が二次側室3bに流れる。
また、二次側室3bの圧力が設定圧を超えて上昇した場合等、ハンドル20を反時計回りに回動させ、ロッド9を弁体4から離隔する方向に移動させることで、ロッド9のリリーフ通路9dから二次側室3bの圧力流体を大気に放出することができる(図4(c)参照)。
図5〜図6に、本発明の減圧弁の第2実施例を示す。
この減圧弁1は、第1実施例の減圧弁のロッド9を、内周面に雌ねじ部90aを形成し、一端側の外周面にピストン6の雌ねじ部6aに螺合する雄ねじ部90b、他端側にスリーブ21と嵌合する嵌合部90cを形成した貫通構造の移動体90と、外周面に移動体90の雌ねじ部90aに螺合する雄ねじ部91aを形成し、一端側が弁体4と当接する押圧部91c、他端側に回動操作部91bを形成した中空の筒状体91とから構成し、回動操作部91bを外部から操作することで、ロッド9の全長を調節することができるようにしている。
また、中空の筒状体91の内部は、第1実施例のロッド9のリリーフ通路9dと同様にリリーフ通路91dとして機能する。
回動操作部91bは、筒状体91の他端の中心を通るように形成した1本の溝部又は+状の溝部から構成し、マイナス又はプラスのドライバの先端を溝部に嵌合させて回動させることによって操作する。
このときの操作方法は、ハンドル20をケーシングCから取り外して、操作するようにするほか、ハンドル20の中心にドライバが挿通可能な孔部を形成して操作するようにすることもできる。
ハンドル20をケーシングCに固定した状態で操作することができるように構成することで、筒状体91を回動操作するときに移動体90が供回りすることを防止することができる。
このように、ロッド9を、移動体90及び筒状体91の分割構造とすることで、ロッド9の長さを外部から調節することができるようにしたから、各部品をケーシングC内に組み込んだ後であっても、二次側室3bの最高圧力の調節を行うことができる。
なお、本実施例のその他の構成及び作用は、上記第1実施例と同様である。
以上、本発明の減圧弁について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の減圧弁は、調節する圧力が高圧の場合でも、軽いハンドル操作で圧力の調節をすることができるとともに、簡単な構造で製造コストの低廉化を図ることができることから、エアコンプレッサと空気圧工具等との間に介在させて使用する減圧弁として好適に用いることができる。
1 減圧弁
2 調節機構
20 ハンドル
21 スリーブ
21a スリット
3 弁口
3a 一次側室
3b 二次側室
4 弁体
5 シリンダ
50 縦溝
6 ピストン
6a 雌ねじ部
60 ガイド
61 Oリング溝
8 回り止め機構
9 ロッド
9a 雄ねじ部
9b 押圧部
9c 嵌合部
9d リリーフ通路
90 移動体
90a 雌ねじ部
90b 雄ねじ部
90c 嵌合部
91 筒状体
91a 雄ねじ部
91b 回動操作部
91c 押圧部
91d リリーフ通路
10 付勢手段

Claims (4)

  1. 一次側室及び二次側室と、該一次側室と二次側室とを連通する弁口と、該弁口に一次側室側から着座して開閉する弁体と、弁口を介して弁体と対向するように形成されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に収容され、弁体側から二次側室の圧力が作用するピストンと、シリンダ内でピストンを弁体側に付勢する調節ばねと、前記弁体を一次側室側に押し下げる調節機構とを有する減圧弁において、前記ピストンを内周部に雌ねじ部を形成した貫通構造とし、前記調節機構を、外周面に前記ピストンの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部が形成され、一端側に前記弁体と当接する押圧部、他端側に嵌合部を形成した中空のロッドと、該ロッドの嵌合部と嵌合するスリーブを備えたハンドルとから構成し、前記ロッドの嵌合部とハンドルのスリーブとの嵌合により、ハンドルの回動をロッドに伝えるとともに、ロッドをハンドルに対して回転軸方向に進退することができるようにしたことを特徴とする減圧弁。
  2. 前記ロッドを、内周面に雌ねじ部を形成し、一端側の外周面に前記ピストンの雌ねじ部に螺合する雄ねじ部、他端側に前記スリーブと嵌合する嵌合部を形成した貫通構造の移動体と、外周面に前記移動体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を形成し、一端側が前記弁体と当接する押圧部、他端側に回動操作部を形成した中空の筒状体とから構成し、前記回動操作部を外部から操作することができるようにしたことを特徴とする請求項1記載の減圧弁。
  3. 前記ロッドをピストンに向かって付勢する付勢手段を、前記ハンドルとロッドとの間に配設したことを特徴とする請求項1又は2記載の減圧弁。
  4. 前記スリーブに、長手方向に複数のスリットを形成し、スリーブが拡開することで、前記ロッドの嵌合部とスリーブとの嵌合が解除されるようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の減圧弁。
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