JP5925537B2 - リングレーザジャイロ - Google Patents

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Description

この発明は角速度を検出するリングレーザジャイロに関する。
図12はリングレーザジャイロの一般的な構造を示したものであり、ガラスブロック11内に三角形の通路12が形成され、その通路12の三角形の各頂点12a,12b,12cにミラー13〜15が配されてリング状の光路20が形成されている。通路12内にはレーザ媒質が封入され、通路12の各辺には陽極16,17及び陰極18が設けられている。ガラスブロック11の中央には開口19が形成されており、この開口19にディザ機構21が取り付けられている。
ディザ機構21は円筒状の可動部22と、その可動部22の軸心から放射状に延伸されて可動部22に至る3本の梁23と、軸心位置においてこれら梁23と連結された固定部24とを備えており、この例では図示を省略しているが、各梁23の両側面に圧電素子が取り付けられた構造となっている。ディザ機構21は圧電素子に交番電圧を印加し、梁23を変形させることにより、可動部22を角振動させ、これによりガラスブロック11にロックイン現象の発生を防止すべく、角振動を与えることができるものとなっている。
上記のような構成を有するリングレーザジャイロ10では陽極16,17と陰極18との間に高電圧を印加し、プラズマ放電を発生させてレーザ媒質を励起し、リング状光路20に互いに反対方向(右回り、左回り)に進行する2つのレーザ光を発振させる。この状態でリングレーザジャイロ10に角速度が入力すると、2つのレーザ光に光路差が生じ、その光路差が2つのレーザ光に発振周波数差を生じさせる。従って、これら2つのレーザ光を重ね合わせることにより干渉縞ができ、この干渉縞から入力角速度を検出するものとなっている。
レーザ光の取り出しはミラー13がリードアウトミラーとされて、このミラー13を介して行われる。図12中、25は干渉縞を検出するフォトセンサを示し、26は一方のレーザ光の光路を変換して干渉縞を形成するためのプリズムを示す。また、27,28はミラー14,15を変位させ、光路長を制御するためのアクチュエータを示す。なお、フォトセンサ25及びプリズム26は図12ではリングレーザジャイロ10と離して模式的に示しているが、これらはリングレーザジャイロ10に取り付けられており、リングレーザジャイロ10の構成要素をなす。リングレーザジャイロ10はディザ機構21の固定部24が例えばシャーシ(図示せず)にネジ止め固定されることによってシャーシに搭載される。
リングレーザジャイロ10は上述したようにディザ機構21の固定部24を介してシャーシに搭載支持され、つまり中央部が支持される構造のため、衝撃や振動等により大きな加速度が外部から加わると、ガラスブロック11が撓む(変形する)といった状況が発生する。ガラスブロック11の撓みによりアライメントが変化して光軸にずれが生じ、これによりレーザ発振が正常に行われず、計測を正常に行うことができなくなるといった問題が発生する。
図13はこのような問題に対処すべく、特許文献1に記載されている構成を示したものであり、この例ではガラスブロック11の撓みによる光軸のずれによりフォトセンサ25の検出出力に生じるパワー変動を除去するものとなっている。
フォトセンサ25の検出出力はプリアンプを介してコンパレータに入力され、コンパレータでパルス信号に変換されるが、図13ではプリアンプの前段に、バッファ31,32とローパスフィルタ33と反転バッファ34と加算手段35が設けられた構成となっている。
フォトセンサ25の検出出力はバッファ31,32にそれぞれ入力され、バッファ32の出力はローパスフィルタ33に入力される。ローパスフィルタ33はフォトセンサ25の検出出力のパワー変動成分を取り出すもので、取り出されたパワー変動成分は反転バッファ34により極性が反転される。加算手段35にはバッファ31の出力と反転バッファ34の出力が入力され、これら出力が加算される。これにより、加算手段35の出力はフォトセンサ25の検出出力からパワー変動成分が除去されたものとなり、プリアンプ36を介してコンパレータ37に入力される。
特開平11−351881号公報
ところで、上述したようなフォトセンサ25の出力処理では、衝撃が加わった場合のような低い周波数の加速度入力に対しては対処することができるものの、高い周波数(数kHz)の加速度入力に対しては対処することができない。即ち、高い周波数のパワー変動に対処するため、ローパスフィルタ33のカットオフ周波数を例えば数kHzと高くすると、フォトセンサ25の必要な周波数帯の検出出力もローパスフィルタ33を通過してしまい、反転バッファ34及び加算手段35の処理により必要な検出出力から必要な検出出力を差し引く結果となってしまう。
この発明の目的は上述したような問題に鑑み、高い周波数の加速度が加わった場合でもガラスブロックの撓みを抑制することができるようにし、過酷な加速度・振動環境下でも正常に計測することができるリングレーザジャイロを提供することにある。
請求項1の発明によれば、ガラスブロック内のリング状光路に右回り及び左回りのレーザ光を発振させ、角速度入力により生じるそれら2つのレーザ光の発振周波数差から入力角速度を検出するリングレーザジャイロにおいて、リングレーザジャイロの入力軸と直交するガラスブロックの外面に、その外面に沿う板状体が配置され、板状体はその中央部分がガラスブロックに対する固定部とされ、その固定部以外は前記外面と離間され、板状体の周縁部の少なくとも一部がエラストマを介して前記外面の周縁部と固定される。
請求項2の発明では請求項1の発明において、板状体はガラスブロックに取り付けられるディザ機構と一体形成される。
請求項3の発明では請求項1の発明において、板状体の固定部はディザ機構を介してガラスブロックに固定される。
請求項4の発明では請求項2又は3の発明において、ディザ機構は前記外面に取り付けられている。
請求項5の発明では請求項1乃至4のいずれかの発明において、板状体は高透磁率金属材料によって形成される。
請求項6の発明では請求項1乃至5のいずれかの発明において、板状体の、前記外面と対向する面と反対側の面に、少なくとも1つの錘が取り付け位置可変とされて配置される。
請求項7の発明では請求項6の発明において、錘はディザ機構の回転中心軸とリング状光路の各頂点とを結ぶ線上にそれぞれ位置される。
この発明によれば、ガラスブロックの外面に沿って板状体を配置し、板状体の中央部分をガラスブロックに対する固定部とし、周縁部をエラストマを介してガラスブロックの外面の周縁部と固定することにより、いわゆる片持ち梁の連成振動系を構成するものとなっており、これにより振動等により外部から高い周波数の加速度が加わった場合でもガラスブロックの撓み、撓み振動を抑制することができるものとなっている。従って、過酷な加速度、振動環境下でも正常に計測することができるリングレーザジャイロを得ることができる。
この発明の実施例1の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 片持ち梁の連成振動系によって共振ピークが大きく減衰する様子を示すグラフ。 この発明の実施例2の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 この発明の実施例3の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 この発明の実施例4の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 この発明の実施例5の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 この発明の変形例1の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 この発明の変形例2の構成概要を示す図、Aは平面図、BはAのDD線部分断面図。 この発明の変形例3の構成概要を示す部分断面図。 この発明の変形例4の構成概要を示す部分断面図。 この発明の変形例5の構成概要を示す部分断面図。 リングレーザジャイロの一般的な構造を説明するための図。 ガラスブロックの撓みに起因する光軸ずれの問題に対処するための従来例を示すブロック図。
この発明の実施の形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明によるリングレーザジャイロの実施例1の構成概要を示したものであり、この例ではリングレーザジャイロのリング状光路が形成されているガラスブロック41に対し、そのリングレーザジャイロの入力軸(角速度入力に対して感度を有する軸)Cと直交する外面41aに、その外面41aに沿って板状体42が配置される。なお、図1ではリングレーザジャイロはガラスブロック41の外形のみを簡略化して示している。ガラスブロック41は例えば図12に示したガラスブロック11と同様の構造を有する。
板状体42はガラスブロック41の平面形状(外面41aの形状)と同じ平面形状を有するものとされ、六角形をなす。板状体42の中央円形部分は厚さが大とされて固定部42aとされており、この固定部42aがガラスブロック41の外面41aに固定されている。板状体42はこの例ではガラスブロック41と同じガラス製とされ、接着によりガラスブロック41に固定されている。
板状体42の固定部42a以外の部分(固定部42aのまわりの部分)は図1Bに示したようにガラスブロック41の外面41aと所定の間隙gを介して離間されており、板状体42の周縁部における間隙gの一部にはエラストマ43が配置され、エラストマ43を介して板状体42の周縁部と、その周縁部と対向するガラスブロック41の外面41aの周縁部とが固定されている。エラストマ43はこの例では図1Aに示したように六角形をなす板状体42の1つおきの短辺に配置され、計3箇所に配置されている。
上記のようにガラスブロック41の外面41aに板状体42を配置し、さらに外面41aと板状体42との間の一部にエラストマ43を介在させることにより、この例では片持ち梁の連成振動系を構成するものとなっている。即ち、ガラスブロック41の中央から周縁を見れば、ガラスブロック41と板状体42とは中央が固定端とされた片持ち梁をなし、それらの自由端(遊端)にエラストマ43が介在されて連成振動系が構成されている。
衝撃や振動等により大きな加速度が外部から加わると、前述したようにガラスブロック41は中央に対して周縁部が撓む。そして、共振周波数で撓み振動が極めて大きく発生する。片持ち梁の連成振動系は自由端を拘束することにより撓み振動の共振を抑制することができ、つまりガラスブロック41の撓み振動を特に共振周波数において大きく減衰させることができる。
図2はこのような片持ち梁の連成振動系によって共振ピークが大きく減衰される様子を示したものであり、図2における主振動系はガラスブロック41に相当し、副振動系は板状体42に相当する。連成振動系は主振動系(ガラスブロック41)の連成振動結果を示す。図2より撓み振動の共振ピークを大きく減衰させることができることがわかる。
以上説明したように、この例では板状体42をガラスブロック41に配置して片持ち梁の連成振動系を構成するようにしたものであり、これにより振動等により外部から高い周波数の加速度が加わった場合でもガラスブロック41の撓み・撓み振動を抑制することができるものとなっている。従って、過酷な加速度・振動環境下でも正常に計測することができるリングレーザジャイロを得ることができる。
エラストマ43は上述した例では板状体42の3つの短辺に配置されているが、例えばガラスブロック41の中心から周縁までの寸法が数cm程度の場合、各短辺のエラストマ43の配置面積は1〜3cm2とされ、厚さは100μm程度とされる。また、エラストマ43のヤング率は0.1GPa程度とされる。
エラストマ43としては具体的には、シリコーンゴム等のゴムを用いることができる。また、ゴムに限らず、シリコーン系接着剤等の弾性接着剤を用いることもできる。なお、図1では板状体42の3つの短辺に、即ちガラスブロック41においてミラー13〜15が配置される辺にエラストマ43を配置しており、つまりガラスブロック41の中心からの距離が長い(遠い)箇所にエラストマ43を配置しているが、例えば板状体42の周縁部全周に配置するようにしてもよい。
板状体42の中央の固定部42aは、固定部42aのまわりの部分に対し、上面側においても1段高く、凸部42bを形成しているが、この凸部42bはなくてもよい。なお、図2に示したような連成振動系によって撓み振動の共振を抑制するためには、板状体42の固有振動数をガラスブロック41の固有振動数に近づける必要があり、つまり板状体42の固有振動数がガラスブロック41の固有振動数に近づくように、板状体42の固有振動数を高める必要がある。このために、板状体42の外周側は薄くなっており、結果として凸部42bを有する形状となっている。
ガラスブロック41は上記においては図12に示したリングレーザジャイロ10のガラスブロック11と同様の構造を有するものとしているが、これに限らず、例えば中央の開口19(図12参照)へのディザ機構21の取り付けがない(ディザ機構21を具備しない)構造のものであってもよい。
図3は実施例2の構成概要を示したものであり、この例では板状体42′をガラスではなく、金属材によって形成したものとなっている。
板状体42′の固定部42aの下面には円筒部42cが突出形成されており、さらにこの円筒部42cの内周側に所定の間隙を隔てて円柱部42dが突出形成されている。この例ではこれら円筒部42c及び円柱部42dが板状体42′に一体形成されたものとなっている。
板状体42′のガラスブロック41への取り付けは、図12におけるディザ機構21のガラスブロック11への取り付けと同様、ガラスブロック41の開口41bに円筒部42cを嵌め込んで円筒部42cをガラスブロック41に接着固定することによって行われる。このような固定方法を採用すれば、金属製の板状体42′とガラスブロック41との熱膨張係数の差に起因して例えば熱応力がガラスブロック41に加わり、ガラスブロック41が破損するといった問題を回避することができ、板状体42′を金属製とすることができる。
板状体42′を構成する金属材料としては例えばディザ機構21の構成材料と同じインバーを用いることができ、また他の金属材料を用いることもできる。なお、円柱部42dはシャーシ等の外部部材との固定用に使用され、この部分の熱膨張を逃がすため、円筒部42cとの間に間隙を設けている。
図4は実施例3の構成概要を示したものであり、この例では板状体42″をディザ機構21′に一体形成したものとなっている。
ディザ機構21′は図12に示したディザ機構21と同様の構成を有し、ディザ機構21より高さ方向(ディザ機構の回転中心軸C′方向)の寸法が大とされており、このディザ機構21′の円筒状をなす可動部22の外周に板状体42″が一体形成されている。
この例ではディザ機構21′がガラスブロック41の開口41bに取り付け固定されることにより、ガラスブロック41の外面41aに板状体42″が対向配置される。板状体42″を備えたディザ機構21′は例えばインバーによって形成される。
この図4に示した構成のように板状体42″をディザ機構21′と一体形成すれば、板状体42″の中央部分はガラスブロック41に対する固定部となる。
図5は実施例4の構成概要を示したものであり、この例ではディザ機構21″はガラスブロック41の開口41bに取り付けられるのではなく、ガラスブロック41の外面41aに取り付けられており、このディザ機構21″に実施例3と同様、板状体42″が一体形成されている。
ディザ機構21″はディザ機構21,21′と同様の構成を有し、この例では円筒状の可動部22は径方向の厚さが大とされて、その下面がガラスブロック41の外面41aに接着固定されている。ディザ機構21″はこの例のようにガラスブロック41の外面41aに配置される場合もあり、この際、可動部22の下面がガラスブロック41の外面41aに接着固定されることになるが、例えば超小型のリングレーザジャイロでは接着面積が小さくて済むのでこのようなディザ機構21″の取り付け形態も採用することができる。
ディザ機構21″の固定部24の穴24aは固定部24をシャーシ等にネジ止め固定するために使用され、ガラスブロック41に設けられている穴41cはその際、ネジが当たらないようにするための逃げとなる。
図6は実施例5の構成概要を示したものであり、この例ではガラスブロック41の外面41aに加え、外面41aと平行なもう一方の外面41dにも板状体42″が一体形成されたディザ機構21″が取り付けられているものであり、このような構成を採用することもできる。
以上各種実施例について説明したが、板状体を金属材料で形成する場合、あるいは板状体をディザ機構と一体形成する場合、構成材料としてパーマロイ等の高透磁率金属材料を用いてもよい。
リングレーザジャイロは磁気や電磁波に対しても感度がある。これはレーザ光の偏光面が回転することによる。従って、磁気や電磁波を遮蔽することは精度の高い計測を行う上で重要である。
従来においてはリングレーザジャイロ装置全体を高透磁率金属材で覆うといった方法を採用しているが、外部からの磁気や電磁波を完全に遮断することは難しく、またリングレーザジャイロ装置内部にもこれらのノイズ源が存在することから高精度化の妨げとなっていた。この点でガラスブロックの外面に沿って配置する板状体を高透磁率金属材料で形成すれば、磁気や電磁波の遮蔽効果を高めることができ、計測精度の向上を図ることができる。
なお、実施例3〜5では板状体をディザ機構に一体形成しているが、一体形成するのではなく、板状体をディザ機構と別体とし、その板状体をディザ機構に固定するようにしてもよい。この場合、板状体の中央固定部はディザ機構を介してガラスブロックに固定される形態となる。
[変形例1]
図7はこの発明によるリングレーザジャイロの変形例1の構成概要を示したものであり、この例では実施例1の構成に対し、板状体42の上面(ガラスブロック41の外面41aと対向する面と反対側の面)42eに錘44が3つ配置されたものとなっている。この錘44はディザ機構の回転中心軸C′周りの板状体42の慣性モーメントを調整するために使用される。
例えば、ディザ機構の回転中心軸C′とリングレーザジャイロの慣性主軸(ディザ機構によって角振動する部分の慣性乗積がゼロになる軸のうち、入力軸と同じ方向とみなすことができる軸)とが一致していないと、ガラスブロック41に不測のコーニング運動(歳差運動)が生じやすくなるという問題があり、このようなコーニング運動が生じると検出精度の悪化を招く。錘44はこのようなディザ機構の回転中心軸C′と慣性主軸との不一致を解消するために使用される。
錘44はこの例では三角形をなすリング状光路(図12参照)の各頂点とディザ機構の回転中心軸C′とを結ぶ線上にそれぞれ位置されており、即ち板状体42の3つの短辺の各中心とディザ機構の回転中心軸C′とを結ぶ線上にそれぞれ位置されている。これら錘44は円周上に配置されており、取り付け位置可変とされている。
円周上に配置された錘44の位置を調整することによりディザ機構の回転中心軸C′周りの慣性モーメントを調整することができる。慣性モーメントJは、
J=∫r2dm
と表される。但し、dmは微小質量、rは回転中心軸からの距離である。
よって、微小質量の集合である錘44を回転中心軸から遠い位置に配置すると、板状体42の慣性モーメントは大きくなり、逆に回転中心軸に近い位置に配置すると、板状体42の慣性モーメントは小さくなる。
例えば、リードアウトミラー(ミラー13、図12参照)が重く、リードアウトミラーのある側の慣性モーメントが大きくなる場合、慣性モーメントに偏りが生じてディザ機構の回転中心軸C′と慣性主軸とが一致せず、上述したようにガラスブロック41にコーニング運動が生じやすくなる。また、この場合、回転中心軸に力が加わることにより、その力が外部に伝搬するといった状況も発生する。
そこで、錘44を用いて慣性モーメントに偏りがないようにし、慣性主軸と回転中心軸C′とを一致させる調整を行うことにより、このような問題を回避する。
錘44の位置調整は例えば6分力天秤を使用して行うことができる。なお、錘44はこの例では板状体42と同じガラス製であり、オプティカルコンタクトにより板状体42に固定される。
錘44はこの例では上述したように3つ設けているが、3つに限定されるものではなく、また配置位置も上記に限定されるものではない。但し、この例のように3つの錘44を配置することにより、慣性モーメントの調整を良好に行うことができる。
[変形例2]
図8は変形例2の構成概要を示したものであり、この例では実施例2の構成に対し、変形例1と同様、錘44′を配置したものとなっている。
この例では錘44′は金属製とされ、図8Aに示したように一対の長円穴44aが形成されている。錘44′はネジ止めにより板状体42′に固定され、ネジ45が挿通される(取り付けられる)穴を長円穴44aとすることにより、取り付け位置可変とされている。
[変形例3〜5]
図9〜11は変形例3〜5の構成概要を示したものである。
これら図9〜11は実施例3〜5の構成に対し、錘44′を配置した構成をそれぞれ示している。
10 リングレーザジャイロ 11 ガラスブロック
12 通路 12a,12b,12c 頂点
13,14,15 ミラー 16,17 陽極
18 陰極 19 開口
20 光路 21,21′,21″ ディザ機構
22 可動部 23 梁
24 固定部 24a 穴
25 フォトセンサ 26 プリズム
27,28 アクチュエータ 31,32 バッファ
33 ローパスフィルタ 34 反転バッファ
35 加算手段 36 プリアンプ
37 コンパレータ 41 ガラスブロック
41a 外面 41b 開口
41c 穴 41d 外面
42,42′,42″ 板状体 42a 固定部
42b 凸部 42c 円筒部
42d 円柱部 42e 上面
43 エラストマ 44,44′ 錘
45 ネジ 44a 長円穴

Claims (7)

  1. ガラスブロック内のリング状光路に右回り及び左回りのレーザ光を発振させ、角速度入力により生じるそれら2つのレーザ光の発振周波数差から入力角速度を検出するリングレーザジャイロであって、
    前記リングレーザジャイロの入力軸と直交する前記ガラスブロックの外面に、その外面に沿う板状体が配置され、
    前記板状体はその中央部分が前記ガラスブロックに対する固定部とされ、その固定部以外は前記外面と離間されており、
    前記板状体の周縁部の少なくとも一部がエラストマを介して前記外面の周縁部と固定されていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
  2. 請求項1記載のリングレーザジャイロにおいて、
    前記板状体は前記ガラスブロックに取り付けられるディザ機構と一体形成されていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
  3. 請求項1記載のリングレーザジャイロにおいて、
    前記板状体の固定部はディザ機構を介して前記ガラスブロックに固定されていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
  4. 請求項2又は3記載のリングレーザジャイロにおいて、
    前記ディザ機構は前記外面に取り付けられていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
  5. 請求項1乃至4記載のいずれかのリングレーザジャイロにおいて、
    前記板状体は高透磁率金属材料によって形成されていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
  6. 請求項1乃至5記載のいずれかのリングレーザジャイロにおいて、
    前記板状体の、前記外面と対向する面と反対側の面に、少なくとも1つの錘が取り付け位置可変とされて配置されていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
  7. 請求項6記載のリングレーザジャイロにおいて、
    前記錘はディザ機構の回転中心軸と前記リング状光路の各頂点とを結ぶ線上にそれぞれ位置されていることを特徴とするリングレーザジャイロ。
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