JPH10170280A - 光ファイバジャイロ - Google Patents

光ファイバジャイロ

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Publication number
JPH10170280A
JPH10170280A JP32518196A JP32518196A JPH10170280A JP H10170280 A JPH10170280 A JP H10170280A JP 32518196 A JP32518196 A JP 32518196A JP 32518196 A JP32518196 A JP 32518196A JP H10170280 A JPH10170280 A JP H10170280A
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JP
Japan
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optical fiber
sensing loop
thermosetting resin
loop
fiber gyro
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Pending
Application number
JP32518196A
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English (en)
Inventor
Takaki Michimasa
卓基 道正
Toshiyuki Tetsu
寿幸 鉄
Noribumi Shiina
則文 椎名
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センシングしたい角速度以外の微小なノイズ
による影響を排除することのできる光ファイバジャイロ
を提供する。 【解決手段】 光ファイバを所定の直径及び巻数で巻回
したセンシングループ106に光源102からの光を右
回り及び左回りに伝搬させた後、この両方向の光を合波
し、両光波間の位相差を受光部103で検出する光ファ
イバジャイロであって、センシングループ106を熱硬
化性樹脂で被覆する。一方、センシングループ106の
全体を強磁性材料によるセンシングコイルカバー107
で覆っても良い。また、この両方の構成を組み合わせて
も良い。これにより、振動の付与に起因する位相誤差や
設置雰囲気の温度変化に起因する位相誤差等を低減で
き、更には、外部磁気の影響を排除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバジャイ
ロに関し、特に、光ファイバジャイロセンシングループ
をノイズから保護するための光ファイバジャイロに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば航空機等の移動体を安全かつ正確
に目的地へ導くためには、高精度の航法装置が必要であ
り、この航法装置にジャイロが用いられる。従来、ジャ
イロには機械式が用いられていたが、最近ではサニャッ
ク効果を用いた光ファイバジャイロが用いられている。
この光ファイバジャイロは純光学的な構成で信頼性が高
く、しかも高感度であるという特長がある。
【0003】図14の(a)は光ファイバジャイロの一
般的な構成を示す。この光ファイバジャイロは、単一モ
ードの光ファイバを所定の直径、所定の巻数で巻いたル
ープ301を形成し、そのループ301の両端にビーム
スプリッタ302(又は、ハーフミラー)を配置してい
る。レーザ等の光源303からの光がビームスプリッタ
302に入射する。入射した光はビームスプリッタ30
2で2分され、1つはループ301の一端301aに入
光し、他方はループ301の他端301bに入光する。
これにより、ループ301には右回りと左回りの光が伝
搬する。2方向からの光をビームスプリッタ302で干
渉させると、回転角速度Ωに比例した位相差Δφが生じ
る。その感度は光のループが取り囲む面積Aに比例す
る。干渉出力Pは図14の(b)のように回転角速度Ω
の余弦関数に従って変化する。
【0004】位相差Δφは、(1)式で与えられる。 Δφ=4πR・L・Ω/(λ・c) ・・・・・(1) ただし、R:ループの半径、L:光ファイバの長さ、
Ω:回転角速度、λ:光源の波長、c:高速を表す。
(1)式から明らかなように、光ファイバジャイロの感
度は、ループの半径が大きいほど、また、光ファイバの
長さが長いほど高くなる。例えば、スケルファクタK
を、K=4πR・L/(λ・c)=5(秒)にとり、高
精度の信号処理回路と組み合わせることにより、約0.
01(°/時)の自転角速度を検出することができる。
0.01°/時とは、地球の自転角速度が15°/時に
相当することから、地球の自転の1/150の角速度も
検出可能なほどの超高感度のセンシングコイルが得られ
ることを意味する。
【0005】以上の光ファイバジャイロにおいて、光フ
ァイバループの外乱に基づく光学特性の変動を抑えるも
のが実開平4−112204号公報に開示されている。
この光ファイバジャイロは、筒状のボビンの外周に光フ
ァイバを巻き付けて光ファイバループとし、その外側に
弾性体を配置するとともにその弾性体を外側のカバーに
よって光ファイバループに押し付け、これによって光フ
ァイバをボビンの周面に押さえるようにしている。
【0006】この構成により、ボビンが振動しても光フ
ァイバがその振動に共振しないようにし、かつ、光ファ
イバにかかる外部応力を低減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光ファ
イバジャイロによると、センシングループの光ファイバ
を剥き出しのままボビンに巻回しているため、本来セン
シングしたい角速度以外の微小なノイズも感知してしま
い、このノイズ分により誤差が生じる。この誤差には、
光弾性効果(振動エネルギーにより光ファイバの屈折率
が変化することにより左右両方向の光に発生する位相誤
差)、シュッペ効果(センシングコイルに対して不均一
な温度変化を与えることで発生する位相誤差)、ファラ
デー効果(地磁気や磁石等がセンシングコイルに対して
ファラデー素子として作用することにより発生する誤
差)等がある。
【0008】そこで本発明は、センシングしたい角速度
以外の微小なノイズによる影響を排除することのできる
光ファイバジャイロを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、光ファイバを所定の直径及び巻数で巻
回したセンシングループに右回り及び左回りの光を伝搬
させた後、前記両方向の光を合波し、両光波間の位相差
を検出する光ファイバジャイロにおいて、前記センシン
グループを熱硬化性樹脂で被覆した光ファイバジャイロ
にしている。
【0010】この構成によれば、熱硬化性樹脂がセンシ
ングループの全体を固定し、外部からの熱による変形
や、外力による変形等の発生を防止することができる。
この結果、振動の付与に起因する位相誤差、設置雰囲気
の温度変化に起因する位相誤差等を低減することができ
る。前記熱硬化性樹脂は、熱伝導性の高い材料と熱伝導
性の低い材料とによる2層構造にすることができる。
【0011】この構成によれば、不均一あるいは局部的
な温度変化を緩和し、不均一あるいは局部的な温度変化
に起因して生じる位相差の誤差(シュッペ効果)が低減
される。前記センシングループは、ボビンに装着して熱
硬化性樹脂で被覆した構成にすることができる。
【0012】この構成によれば、光ファイバの巻き付け
が容易で、型崩れが生じ難いため、熱硬化性樹脂による
モールドを施しやすくなり、加工性、作業性及び生産性
が向上する。前記ボビンは、表面にプラスチック材によ
るブラシ状の突出物を有する構成にすることができる。
【0013】この構成によれば、表面に設けられたブラ
シ状の突出物がケース等の他の部材に対する支持材とし
て機能し、外部からの振動がセンシングループに及ぶの
を低減することができる。また、上記の目的は、光ファ
イバを所定の直径及び巻数で巻回したセンシングループ
に右回り及び左回りの光を伝搬させた後、前記両方向の
光を合波し、両光波間の位相差を検出する光ファイバジ
ャイロにおいて、前記センシングループが、その全体を
強磁性材料で覆った構成によっても達成される。
【0014】この構成によれば、強磁性材料でカバーさ
れたセンシングループは、外部からの磁気をセンシング
ループに及ばさないように磁気シールドする。この結
果、地磁気や磁石等による磁気の影響を低減することが
できる。前記センシングループは、ボビンに装着して強
磁性材料で覆われた構成にすることができる。
【0015】この構成によれば、光ファイバの巻き付け
が容易で、型崩れが生じ難いため、強磁性材料の適用が
容易になり、加工性、作業性及び生産性が向上する。前
記ボビンは、表面にプラスチック材によるブラシ状の突
出物を有する構成にすることができる。この構成によれ
ば、表面に設けられたブラシ状の突出物がケース等の他
の部材に対する支持材として機能し、外部からの振動が
センシングループに及ぶのを低減することができる。
【0016】前記センシングループは、強磁性材料で覆
われ、かつ、熱硬化性樹脂で被覆された構成にすること
ができる。この構成によれば、熱硬化性樹脂がセンシン
グループの全体を固定し、外部からの熱による変形や、
外力による変形等の発生を防止することができる。この
結果、強磁性材料による磁気シールド効果に加え、振動
の付与に起因する位相誤差、設置雰囲気の温度変化に起
因する位相誤差等を低減することができる。
【0017】前記熱硬化性樹脂は、強磁性材料で覆わ
れ、かつ、熱伝導性の高い材料と熱伝導性の低い材料と
による2層構造にすることができる。この構成によれ
ば、磁気シールド効果に加え、不均一な温度変化が小さ
くなり、不均一な温度変化に起因して生じる位相差の誤
差が低減される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の光
ファイバジャイロを示す。図1に示すように、センサ部
101には、光源102及び受光部103が光ファイバ
102a,103aを介して接続されている。センサ部
101はドラム状の外形を成し、両側には装置又は地上
に固定するための脚部104a,104bが取り付けら
れている。センサ部101の内部には、所定の直径の枠
体ボビン105が設けられ、この枠体105にはセンシ
ングループ106が巻回されている。
【0019】センシングループ106は、単一モードの
光ファイバを巻回したものであり、このセンシングルー
プ106の全体はパーマロイ等の強磁性材料を用いたセ
ンシングコイルカバー107で覆われている。このセン
シングコイルカバー107によってセンシングループ1
06は磁気シールドされ、外部からの磁気の影響を受け
にくくなる。センシングコイルカバー107は、強磁性
材料を板状にしたものを用いたり、結晶体を積層して樹
脂で固めてテープ状にしたものを用いる。更に、枠体1
05の周面には振動防止のためのブラシ108が植設さ
れ、その先端部はセンシングコイルカバー107に接触
している。また、センサ部101は、変調を行うための
圧電振動子(PZT)109、ビームスプリッタ(不図
示)等を内蔵している。
【0020】次に、図2及び図3を参照し、センシング
コイル106の幾つかの実施の形態について説明する。
図2の(a)は、光ファイバを所定の直径及び所定の巻
数に巻回したセンシングループ201を被覆するように
熱硬化性樹脂202で所定の形状にモールドしており、
室温雰囲気を硬化させられたものである。このセンシン
グループ201は、ボビンのつばを外した後、ボビンの
胴部に装着され、外したつばを固定することによりボビ
ンと一体にされる。熱硬化性樹脂202として、エポキ
シ樹脂を用いることができる。
【0021】図2の(b)は、光ファイバを所定の直径
のボビン203に所定の巻数に巻回してセンシングルー
プ201を形成し、この後、ボビン203及びセンシン
グループ201を取り囲むようにして熱硬化性樹脂20
2で被覆した構成である。図2の(c)は、光ファイバ
を所定の直径のボビン203に所定の巻数に巻回してセ
ンシングループ201を形成、ボビン203の周面及び
側面に振動低減用のブラシとして機能するプラスチック
製(例えば、硬質のポリエチレン)の極細の針状物20
4を密に立設した構成である。針状物204の先端部は
センシングコイルカバー107に圧接して撓んでいる。
図1では、この構成のセンシングループ201を用いて
いる。この場合、センシングループ201は針状物20
4のみによって他の部材(図1ではセンシングコイルカ
バー107)に支持され、浮遊状態で設置されることに
なる。
【0022】図2の(d)は、光ファイバを所定の直径
及び所定の巻数に巻回したセンシングループ201を熱
硬化性樹脂202で被覆した後、異なる熱伝導性を有す
る第2の熱硬化性樹脂205で被覆する。この場合の熱
硬化性樹脂202と205の熱伝導性の設定は、使用す
る環境条件に応じて決定する。熱伝導性、すなわち熱伝
導率は、例えば、エポキシ樹脂の発泡度に応じて容易に
変える(下げる)ことができる。
【0023】このように2層構造にすることにより、不
均一な温度変化に起因して生じる位相差の誤差(シュッ
ペ効果)を低減することができる。この不均一な温度変
化を小さくする手段として2層構造が適しており、外層
部を熱伝導率の高いもの、内層を低いものにしたり、逆
に、外層部を熱伝導率の低いもの、内層を高いものにす
る構成のいずれを用いてもよい。前者の場合、全体に熱
が均一に伝わってから徐々にセンシングループに熱が伝
熱され、後者の場合、不均一な温度変化は外層部で時間
をかけて伝わるため、均一に変化しながら内層に伝熱さ
れる。いずれを取るかは、温度変化と使用条件により決
定すればよい。また、外乱の温度変化によって局部的に
高温部が有る場合、外層部を熱伝導率の高い材質にし、
速やかに周囲に伝熱される方が温度勾配を均一にするこ
とができる。一方、全体的に温度変化があった場合、外
層を熱伝導率の低い材質にし、緩やかに周囲に伝熱され
る方が温度勾配は均一になる。
【0024】図3の(a)は、図2の(b)の熱硬化性
樹脂202の表面に、異なる熱伝導性を有する第2の熱
硬化性樹脂205を設けたものである。図3の(b)
は、光ファイバを所定の直径及び所定の巻数に巻回して
センシングループ201を形成し、このセンシングルー
プ201の周囲に所定の空間を確保した状態で強磁性材
料206で覆うようにしたものである。
【0025】図3の(c)は、光ファイバを所定の直径
のボビン203に所定の巻数に巻回してセンシングルー
プ201を形成した後、このセンシングループ201及
びボビン203を強磁性材料206で覆うようにしたも
のである。図3の(d)は、図2の(b)におけるセン
シングループ201の相互間に熱硬化性樹脂207を充
填し、光ファイバが動かないように固定したものであ
る。
【0026】以上のように、本発明によれば、センシン
グループ201を熱硬化性樹脂で固定したため、振動の
付与に起因する位相誤差、設置雰囲気の温度変化に起因
する位相誤差等を低減することができる。また、図2の
(c)のように、強磁性材料でセンシングループ201
を磁気シールドすることにより、地磁気や磁石等による
磁気の影響を低減することができる。
【0027】なお、以上示したセンシングループ201
の2以上の構成を組み合わせることも可能である。例え
ば、次の構成が考えられる。 (i) 図2の(a)+(d)+図3の(b)、の組み合わ
せ。 (ii)図2の(b)又は(c)+図3の(a)又は
(c)、の組み合わせ。 (iii) 図2の(a)又は(b)+図2の(c)、の組み
合わせ。 (iv)図2の(d)又は(e)+図2の(c)、の組み合
わせ。 (V) 上記(ii)又は(iv)の構成+図3の(b)又は
(c)、の組み合わせ。
【0028】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。以
下においては、センシングループ201を整列巻きに
し、その全長は300mにした。図4は図2の(c)の
構成のセンシングループ201を用いた光ファイバジャ
イロ(図1の構成)の角速度を示す特性図である。ま
た、図5は比較のために示した従来の角速度特性図であ
る。
【0029】図4に示す通り、本発明による角速度の変
化幅は約0.00005°/秒である。これに対し、図
5に示す従来のセンシングループ角速度の変化幅は約
0.00009°/秒である。このように、本発明によ
って角速度の変化幅を小さくすることができ、よってノ
イズの影響を低減できることが確かめられた。図6は振
動に対するセンシングループ角速度の特性図を示してい
る。0.1Gで10〜200Hzの振動をセンシングル
ープ201の半径方向から付与したところ、ドリフトの
変化は見られず、樹脂材を用いて固定したことの効果が
確かめられた。
【0030】図7は本発明によるセンシングループの磁
気に対する影響を角速度で示した特性図であり、図8は
比較のために示した従来の磁気付与状況における角速度
特性図である。いずれも外部からの磁気源として磁石を
用い、この磁石とセンシングループの周面との間隔を5
mm,15mm,25mm,35mmにした。図7に示
す通り、本発明による角速度の変化幅は約0.0003
°/秒である。これに対し、図8に示す従来のセンシン
グループ角速度の変化幅は約0.0004°/秒であ
る。このように、本発明によって角速度の変化幅を小さ
くすることができる。つまり、ノイズの影響を低減する
ことができる。
【0031】図9は熱硬化性樹脂でモールドしたセンシ
ングループの温度特性を示している。ここでは、センシ
ングループ201を温度変化の1サイクルを−30℃〜
+80℃とし、、2サイクルの温度変化で測定した時の
消光比特性を測定している。図9から明らかなように、
極めて安定していることがわかる。図10は熱硬化性樹
脂によりモールドしたセンシングループを加熱したとき
の角速度特性図である。また、図11は比較のために示
した従来の角速度特性図である。
【0032】ここでは加熱の手段にヘアードライヤを用
い、15秒間の加熱を行った。その結果、図10に示す
ように、本発明では角速度の変化は全く見られなかっ
た。これに対し、図11に示す従来例では±3°/秒を
越える角速度の変化が生じた。このように、本発明によ
るセンシングループ201は外気温の変化に強いことが
確かめられた。
【0033】図12は熱硬化性樹脂によりモールドした
センシングループに音響(衝撃音)を付与したときの角
速度特性図である。また、図13は比較のために示した
従来の角速度特性図である。図12に示すように、本発
明によるセンシングループ201は角速度に全く変化を
生じなかった。これに対し、従来のセンシングループで
は0.02°/秒のドリフトが見られた。このように、
本発明によるセンシングループ201は外部からの衝撃
音等に強いことがわかる。
【0034】以上の説明においては、センシングループ
に対する対策について説明したが、本発明はセンシング
ループに限定されるものではなく、例えば、カプラ、偏
光子、位相変調器、信号処理回路、筐体等、光ファイバ
ジャイロを構成する部材の全てに適用することができ
る。また、光ファイバジャイロ以外のセンサ、例えば、
水中音響センサ、光圧力センサ等にも本発明を適用する
ことができる。
【0035】更に、熱硬化性樹脂は単一の材料でも良い
が、異種の材料を混ぜたり、熱硬化性樹脂を発泡タイプ
にする等も可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の、光ファイ
バジャイロによると、センシングループを熱硬化性樹脂
で被覆するようにしたので、振動の付与に起因する位相
誤差、設置雰囲気の温度変化に起因する位相誤差等を低
減することができる。この熱硬化性樹脂を、熱伝導性の
高い材料と熱伝導性の低い材料とによる2層構造にする
ことによって、不均一あるいは局部的な温度変化を緩和
でき、不均一あるいは局部的な温度変化に起因して生じ
る位相差の誤差(シュッペ効果)が低減される。
【0037】この場合、センシングループをボビンに装
着した構成にすることにより、光ファイバの巻き付けが
容易になると共に型崩れが生じ難いため、熱硬化性樹脂
によるモールドが施しやすくなり、加工性、作業性及び
生産性が向上する。この場合、ボビンを、表面にプラス
チック材によるブラシ状の突出物を有する構成にするこ
とにより、表面に設けられたブラシ状の突出物がケース
等の他の部材に対する支持材として機能し、外部からの
振動がセンシングループに及ぶのを低減することができ
る。
【0038】また、本発明の光ファイバジャイロによる
と、センシングループの全体を強磁性材料で覆った構成
にすれば、地磁気や磁石等による磁気の影響を低減する
ことができる。この場合、センシングループをボビンに
装着した構成にすれば、光ファイバの巻き付けが容易に
なると共に型崩れが生じ難くなるため、熱硬化性樹脂に
よるモールドが施しやすくなり、加工性、作業性及び生
産性が向上する。
【0039】この場合、ボビンを、表面にプラスチック
材によるブラシ状の突出物を有する構成にすれば、表面
に設けられたブラシ状の突出物がケース等の他の部材に
対する支持材として機能し、外部からの振動がセンシン
グループに及ぶのを低減することができる。この場合、
センシングループを、熱硬化性樹脂で被覆された構成に
すれば、強磁性材料による磁気シールド効果に加え、振
動の付与に起因する位相誤差、設置雰囲気の温度変化に
起因する位相誤差等を低減することができる。
【0040】この場合、熱硬化性樹脂を、熱伝導性の高
い材料と熱伝導性の低い材料とによる2層構造にすれ
ば、不均一あるいは局部的な温度変化が緩和され、不均
一あるいは局部的な温度変化に起因して生じる位相差の
誤差が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバジャイロを示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の光ファイバジャイロのセンシングルー
プの一実施の形態を示す断面図である。
【図3】本発明の光ファイバジャイロのセンシングルー
プの他の幾つかの実施の形態を示す断面図である。
【図4】図2の(c)の構成のセンシングループを用い
た光ファイバジャイロの角速度を示す特性図である。
【図5】比較のために示した従来の角速度特性図であ
る。
【図6】振動に対するセンシングループ角速度の特性図
である。
【図7】本発明によるセンシングループの磁気に対する
影響を角速度で示した特性図である。
【図8】図7との比較のために示した従来の磁気付与状
況における角速度特性図である。
【図9】熱硬化性樹脂でモールドしたセンシングループ
の温度特性を示している。
【図10】熱硬化性樹脂によりモールドしたセンシング
ループを加熱したときの角速度特性図である。また、
【図11】図10との比較のために示した従来の角速度
特性図である。
【図12】熱硬化性樹脂によりモールドしたセンシング
ループに音響を付与したときの角速度特性図である。
【図13】図12との比較のために示した従来の角速度
特性図である。
【図14】(a)は光ファイバジャイロの一例を示す経
路図、(b)は干渉出力Pを示す特性図である。
【符号の説明】
101 センサ部 102 光源 103 受光部 105 枠体 106 センシングループ 107 センシングコイルカバー 108 ブラシ 201 センシングループ 202,205,207 熱硬化性樹脂 203 ボビン 204 刺状物 206 強磁性材料

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを所定の直径及び巻数で巻回
    したセンシングループに右回り及び左回りの光を伝搬さ
    せた後、前記両方向の光を合波し、両光波間の位相差を
    検出する光ファイバジャイロにおいて、 前記センシングループを熱硬化性樹脂で被覆した熱硬化
    性樹脂層を有することを特徴とする光ファイバジャイ
    ロ。
  2. 【請求項2】 前記熱硬化性樹脂層は、熱伝導性の高い
    第1の層と熱伝導性の低い第2の層を有することを特徴
    とする請求項1記載の光ファイバジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記熱硬化性樹脂層は、ボビンに巻回さ
    れた前記センシングループを被覆する構成を有すること
    を特徴とする請求項1記載の光ファイバジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記熱硬化性樹脂層は、前記光ファイバ
    間に充填された充填層を有することを特徴とする請求項
    1記載の光ファイバジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記ボビンは、表面にプラスチック材に
    よるブラシ状の突出物を有することを特徴とする請求項
    3記載の光ファイバジャイロ。
  6. 【請求項6】 光ファイバを所定の直径及び巻数で巻回
    したセンシングループに右回り及び左回りの光を伝搬さ
    せた後、前記両方向の光を合波し、両光波間の位相差を
    検出する光ファイバジャイロにおいて、 前記センシングループを強磁性材料で覆う磁気シールド
    を有することを特徴とする光ファイバジャイロ。
  7. 【請求項7】 前記磁気シールドは、ボビンループを巻
    回された前記センシングループを覆う構成を有すること
    を特徴とする請求項5記載の光ファイバジャイロ。
  8. 【請求項8】 前記ボビンは、表面にプラスチック材に
    よるブラシ状の突出物を有することを特徴とする請求項
    7記載の光ファイバジャイロ。
  9. 【請求項9】 前記センシングループは、熱硬化性樹脂
    層で被覆されていることを特徴とする請求項6記載の光
    ファイバジャイロ。
  10. 【請求項10】 前記熱硬化性樹脂層は、熱伝導性の高
    い第1の層と熱伝導性の低い第2の層を有することを特
    徴とする請求項9記載の光ファイバジャイロ。
  11. 【請求項11】 前記熱硬化性樹脂層は、前記光ファイ
    バ間に充填された充填層を有することを特徴とする請求
    項9記載の光ファイバジャイロ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1529233A2 (en) * 2002-08-15 2005-05-11 Northrop Grumman Corporation Moisture barrier sealing of fiber optic coils
JP2005536762A (ja) * 2002-08-21 2005-12-02 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 光ファイバ・ジャイロスコープ用磁気シールド
JP2013190322A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Japan Aviation Electronics Industry Ltd リングレーザジャイロ
CN105241441A (zh) * 2014-07-10 2016-01-13 北京自动化控制设备研究所 一种适合小型化闭环光纤陀螺光纤传感环圈的设计方法
CN116026302A (zh) * 2023-03-27 2023-04-28 中国船舶集团有限公司第七〇七研究所 光纤陀螺的光纤环圈组件的尾纤处理方法

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