JP5924709B2 - 乗客コンベヤ用移動手摺、及び乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置 - Google Patents

乗客コンベヤ用移動手摺、及び乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置 Download PDF

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    • B29C65/02Joining or sealing of preformed parts, e.g. welding of plastics materials; Apparatus therefor by heating, with or without pressure

Description

この発明は、乗客コンベヤ(例えばエスカレータや動く歩道等)に用いられる乗客コンベヤ用移動手摺、及び乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置に関するものである。
従来、所定の長さを持つ手摺本体の両端部を互いに接続することにより無端状の乗客コンベヤ用移動手摺を製造する技術が知られている。手摺本体では、熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体の内部に補強のための抗張体が設けられ、芯体の内面に帆布が設けられている。乗客コンベヤ用移動手摺を製造するときには、通常、手摺本体の両端部を互いに接触させた状態で、手摺本体の両端部を所定の接続用型内に配置した後、接続用型で手摺本体の両端部を加熱することにより、手摺本体の両端部が互いに接続される(特許文献1参照)。
WO09/001456
手摺本体の両端部が接続用型の加熱により互いに接続される場合、接続用型の加熱により溶融した芯体の熱可塑性エラストマが帆布に浸透して硬化するので、乗客コンベヤ用移動手摺では、製造時に加熱を受けた接続部の曲げ剛性が、非加熱部分の曲げ剛性よりも高くなる。従って、従来の乗客コンベヤ用移動手摺では、製造時に加熱を受けた接続部と非加熱部分との境界で急激に曲げ剛性が変化することとなってしまう。このことから、乗客コンベヤ用移動手摺が曲げられたときに、接続部と非加熱部分との境界で局所的な変形(キンク)や局所的な応力集中が発生し、乗客コンベヤ用移動手摺の寿命が短くなってしまう。
また、移動手摺の接続部では、接続部の補強のために、板状の抗張体の端部同士を抗張体の厚さ方向について重ねることが考えられる。しかし、この場合には、抗張体の重なり部分が生じるため、接続部の曲げ剛性がさらに高くなってしまう。
さらに、移動手摺の接続部では、板状の抗張体の幅方向に対して傾斜する傾斜面を抗張体の両端部のそれぞれに設け、傾斜面同士を合わせることにより、抗張体の端部同士を抗張体の幅方向について重ねることも考えられる。しかし、この場合、抗張体同士の接続強度を補うために樹脂を追加充填したり接着剤を流し込んだりするため、この場合も、移動手摺の接続部の曲げ剛性がさらに高くなってしまう。
さらにまた、手摺本体の両端部間に生じている帆布の境界を補強布で覆って移動手摺の接続部を補強することも考えられる。しかし、接続部の曲げ剛性が補強布によってさらに高くなるので、接続部と非加熱部分との境界での曲げ剛性の差が拡大してしまう。特に、この場合には、互いに重なった帆布及び補強布のそれぞれに熱可塑性エラストマが浸透して硬化するので、接続部と非加熱部分との間で曲げ剛性の差が極めて大きくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、長寿命化を図ることができる乗客コンベヤ用移動手摺、及び乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置を得ることを目的とする。
この発明による乗客コンベヤ用移動手摺は、熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体と、芯体の長手方向に沿って芯体の内部に設けられた抗張体と、芯体の内面に設けられた帆布とを有する手摺展開体の両端部が接続用型で互いに加熱接続されることにより構成され、接続用型で加熱された手摺展開体の両端部が手摺接続部として形成されている無端状の乗客コンベヤ用移動手摺であって、手摺接続部の曲げ剛性は、手摺接続部の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くなっている。
また、この発明による乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置は、熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体と、芯体の長手方向に沿って芯体の内部に設けられた抗張体と、芯体の内面に設けられた帆布とを有する手摺展開体の両端部を互いに加熱接続することにより無端状の乗客コンベヤ用移動手摺を製造する乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置であって、手摺展開体の両端部間の境界を覆うように手摺展開体の内側に挿入される内型と、手摺展開体及び上記内型をまとめて囲む外型とを有し、手摺展開体の両端部を互いに加熱接続する接続用型を備え、手摺展開体の両端部を互いに接続するときの加熱温度を、内型の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くする。
この発明による乗客コンベヤ用移動手摺、及び乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置によれば、手摺接続部の曲げ剛性と手摺接続部の両側の部分の曲げ剛性との差を手摺接続部の両端部で小さくすることができ、手摺接続部とその両側の部分との境界で曲げ剛性が急激に変化することを防止することができる。これにより、移動手摺の長寿命化を図ることができる。
この発明の実施の形態1による乗客コンベヤ用移動手摺が製造されている状態を示す構成図である。 この発明の実施の形態2による乗客コンベヤ用移動手摺が製造されている状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態3による乗客コンベヤ用移動手摺が製造されている状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態4による乗客コンベヤ用移動手摺の手摺接続部を示す側面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 この発明の実施の形態5による乗客コンベヤ用移動手摺の手摺接続部を示す下面図である。 図6のVII-VII線に沿った断面図である。 図6のVIII-VIII線に沿った断面図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による乗客コンベヤ用移動手摺が製造されている状態を示す構成図である。図において、乗客コンベヤ用移動手摺(以下、単に「移動手摺」という)1は、所定の長さを持つ手摺展開体2の両端部が互いに加熱接続されることにより構成された無端状の手摺である。手摺展開体2は、熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体3と、芯体3の長手方向に沿って芯体3の内部に設けられ、手摺展開体2を補強する抗張体4と、芯体3の内面に設けられた帆布5とを有している。
芯体3は、手摺展開体2の長手方向に沿った平坦部3aと、平坦部3aの幅方向両端部にそれぞれ設けられた一対の湾曲部3bとを有している。芯体3の断面形状は、平坦部3a及び一対の湾曲部3bにより略C字状となっている。芯体3の構造は、単層構造としてもよいし、複数層構造としてもよい。
抗張体4は、芯体3の平坦部3aの内部に、手摺展開体2の全長にわたって連続して設けられている。抗張体4は、手摺展開体2を補強することにより、例えば乗客の荷重等の負荷によって移動手摺1に生じる張力から移動手摺1の伸びや破断を防止する。抗張体4としては、例えば金属製の帯状板や金属製のワイヤ等が用いられる。この例では、抗張体4が鋼製の帯状板とされている。
帆布5は、例えば、手摺展開体2の全長にわたって芯体3の内面に連続して設けられた布である。帆布5としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の合成繊維で構成された合成繊維布や綿で構成された綿布等が用いられている。帆布5は、移動手摺1を案内するガイド部材に接触して移動手摺1が移動するときの摩擦抵抗を低減するとともに、移動手摺1を移動させる駆動力を発生する手摺駆動装置の駆動ローラ(図示せず)に接触して摩擦駆動力を確保する。
手摺展開体2は、芯体3、抗張体4及び帆布5が一体となった所定の長さの成形体を押出し成形により得て、得られた成形体の両端部を所定の形状(例えば平坦面等)に加工することにより作製される。
手摺展開体2の両端部を加熱接続して無端状の移動手摺1を製造する手摺製造装置(乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置)は、手摺展開体2の両端部を互いに加熱接続する金型である接続用型11と、接続用型11に設けられ、接続用型11を加熱する図示しない複数のヒータ(熱源)とを有している。
移動手摺1は、接続用型11内で手摺展開体2の両端部を隙間なく合わせた状態で、手摺展開体2の両端部が接続用型11の加圧及び加熱によって互いに接続されることにより、製造される。即ち、移動手摺1は、接続用型11から圧力及び熱が手摺展開体2の両端部に加えられて、芯体3の熱可塑性エラストマが溶けながら手摺展開体2の両端部が互いに一体化することにより、製造される。
接続用型11は、手摺展開体2の内側に挿入される内型(中芯型)12と、手摺展開体2及び内型12をまとめて囲む外型13とを有している。また、接続用型11は、内型12及び外型13で手摺展開体2の両端部間の境界6を覆った状態で、手摺展開体2の両端部に装着される。接続用型11が手摺展開体2の両端部に装着されている状態では、内型12が帆布5を覆い、外型13が芯体3の外面を覆っている。この例では、内型12及び外型13のそれぞれの長手方向中央位置と境界6の位置とを手摺展開体2の長手方向について一致させて接続用型11が配置されている。また、この例では、内型12及び外型13のそれぞれの長手方向の寸法は、互いに同一とされている。
内型12の形状は、手摺展開体2の内面形状に合わせた形状とされている。内型12は、一対の対向型12aと、対向型12a間に介在する介在型12bとを有している。内型12は、一対の対向型12aを手摺展開体2の開放部分から挿入した後、一対の対向型12a間に介在型12bを挿入することにより、手摺展開体2の内側に挿入される。
外型13は、内型12が手摺展開体2の内側に挿入された状態で手摺展開体2及び内型12を外側から挟む上型13a及び下型13bを有している。手摺展開体2及び内型12は、上型13a及び下型13bでまとめて囲まれる。
ヒータは、内型12及び外型13のそれぞれに埋め込まれている。ヒータは、接続用型11の長手方向に沿って並べて配置されている。接続用型11は、各ヒータへの通電により、ヒータの位置に応じて加熱される。
内型12及び外型13のそれぞれには、温度を測定する複数の温度センサ(図示せず)が設けられている。温度センサは、内型12及び外型13のそれぞれの長手方向について複数の位置に設けられている。これにより、接続用型11では、内型12及び外型13のそれぞれの温度が、内型12及び外型13のそれぞれの長手方向について複数箇所で測定可能になっている。
内型12及び外型13のそれぞれに設けられた各ヒータへの通電は、各温度センサで測定された温度情報に基づいて、図示しない温度調整装置により個別に制御される。手摺展開体2の両端部を互いに接続するときの内型12の加熱温度は、温度調整装置による各ヒータへの通電の制御により、内型12の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなるように調整される。手摺展開体2の両端部を互いに接続するときの外型13の加熱温度も、温度調整装置による各ヒータへの通電の制御により、外型13の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなるように調整される。
移動手摺1では、接続用型11で加熱された手摺展開体2の両端部(この例では、接続用型11内に配置された部分)が手摺接続部7として形成され、手摺展開体2の他の部分が接続用型11で加熱されずに手摺連続部8として残されている。手摺接続部7では、接続用型11の加熱で溶けた芯体3の熱可塑性エラストマが帆布5に浸透して硬化している。従って、帆布5に対する熱可塑性エラストマの浸透量は、手摺連続部8よりも手摺接続部7のほうが多くなっている。移動手摺1の曲げ剛性は、帆布5に対する熱可塑性エラストマの浸透量が多いほど高くなる。従って、手摺接続部7の曲げ剛性は、手摺連続部8の曲げ剛性よりも高くなっている。
手摺接続部7では、手摺展開体2の両端部を互いに接続するときの内型12の加熱温度が内型12の長手方向外側に向かって連続的に低くされることにより、帆布5に対する熱可塑性エラストマの浸透量が、手摺接続部7の長手方向中間部(境界6を含む部分)から長手方向外側に向かって連続的に少なくなっている。これにより、手摺接続部7の曲げ剛性は、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって、手摺連続部8の曲げ剛性に近づきながら連続的に低くなっている。即ち、移動手摺1では、手摺接続部7から手摺連続部8に向かって曲げ剛性の変化(差)が緩やかになっている。
次に、移動手摺1を製造するときの手順について説明する。移動手摺1を製造するときには、所定の長さを持つ手摺展開体2を押出し成形により予め作製しておく。この後、手摺展開体2を曲げて、手摺展開体2の両端部を互いに隙間なく合わせた状態とする。
この後、内型12を手摺展開体2の内側に挿入した後、上型13a及び下型13bで手摺展開体2及び内型12を挟むことにより、手摺展開体2の両端部間の境界6を覆った状態で接続用型11を手摺展開体2の両端部に装着する。
この後、接続用型11に設けられた複数のヒータへの通電を行うことにより接続用型11を加熱して、手摺展開体2の両端部を互いに加熱接続する。このとき、内型12及び外型13のそれぞれの温度は、各ヒータへの通電を個別に制御することにより、内型12及び外型13のそれぞれの長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなるように調整する。
手摺展開体2の両端部が互いに加熱接続された後、接続用型11の加熱を停止する。この後、芯体3の熱可塑性エラストマを冷却して硬化させ、接続用型11を外すことにより、無端状の移動手摺1が製造される。
このような移動手摺1では、手摺接続部7の曲げ剛性が、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くなっているので、手摺接続部7の両側に位置する手摺連続部8の曲げ剛性に手摺接続部7の曲げ剛性を手摺接続部7の両端部で近づけることができ、手摺接続部7と手摺連続部8との境界部分で曲げ剛性が急激に変化することを防止することができる。これにより、手摺接続部7と手摺連続部8との間の境界部分での局所的な変形や応力集中の発生を抑制することができ、移動手摺1の長寿命化を図ることができる。
また、手摺展開体2の両端部を互いに接続するのきの加熱温度を内型12の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くすることにより、手摺接続部7の曲げ剛性が手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなっているので、手摺接続部7の曲げ剛性の調整を手摺接続部7の長手方向について細かく行うことができ、手摺接続部7の曲げ剛性の変化をより滑らかにすることができる。これにより、移動手摺1の局所的な変形や応力集中の発生をさらに抑制することができ、移動手摺1の長寿命化をさらに図ることができる。また、手摺展開体2の両端部の接続用型11による加熱接続と同時に手摺接続部7の曲げ剛性の調整を行うことができる。これにより、手摺展開体2の両端部を加熱接続するときの作業の複雑化を防止することができる。
なお、上記の例では、内型12及び外型13のそれぞれの加熱温度が、内型12及び外型13のそれぞれの長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなるように調整されているが、内型12の加熱温度のみを、内型12の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなるように調整してもよい。
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による乗客コンベヤ用移動手摺が製造されている状態を示す側面図である。図において、内型12は、内型12の長手方向両端部に位置する一対の端部挿入部21と、一対の端部挿入部21間(即ち、内型12の長手方向中間部)に配置された中間部挿入部22とを有している。即ち、各対向型12a及び介在型12bのそれぞれの長手方向両端部が一対の端部挿入部21とされ、各対向型12a及び介在型12bのそれぞれの長手方向中間部が中間部挿入部22とされている。
一対の端部挿入部21のそれぞれを構成する材料の熱伝導性能は、中間部挿入部22を構成する材料の熱伝導性能よりも低くなっている。この例では、一対の端部挿入部21を構成する材料が互いに同一の材料とされている。中間部挿入部22を構成する材料としては例えば鉄系材料等が用いられ、各端部挿入部21のそれぞれを構成する材料としては例えばチタン系材料等が用いられる。
内型12の長手方向両端部には、内型12の長手方向外側に向かって手摺展開体2の内面から離れる方向へ傾斜するテーパ面23がそれぞれ設けられている。この例では、テーパ面23が各端部挿入部21に設けられている。
この例では、内型12及び外型13のうち、内型12にはヒータが設けられておらず、外型13にのみヒータが設けられている。これにより、内型12の加熱は、外型13からの伝熱により行われる。また、この例では、ヒータへの通電を制御することにより外型13の温度調整は行われるが、実施の形態1のように、外型13の温度が外型13の長手方向中間部から長手方向外側に向けて低くなるようにヒータへの通電を制御することは行われない。
この実施の形態では、各端部挿入部21を構成する材料の熱伝導性能が中間部挿入部22を構成する材料の熱伝導性能よりも低くされ、各端部挿入部21にテーパ面23が設けられることにより、手摺展開体2の両端部を互いに接続するときの加熱温度が、接続用型11の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなる。他の構成及び移動手摺1の製造方法は実施の形態1と同様である。
このような移動手摺の製造装置では、内型12が、内型12の長手方向両端部に位置する一対の端部挿入部21と、一対の端部挿入部21間に配置された中間部挿入部22とを有し、各端部挿入部21を構成する材料の熱伝導性能が、中間部挿入部22を構成する材料よりも低くなっているので、複数のヒータへの通電を細かく制御しなくても、手摺展開体2の両端部を互いに接続するときの加熱温度を、接続用型11の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くすることができる。これにより、接続用型11の温度を調整する温度調整装置の機能の簡素化を図ることができ、コストの低減化を図ることができる。
また、内型12の長手方向外側に向かって手摺展開体2の内面から離れる方向へ傾斜するテーパ面23が、内型12の長手方向両端部に位置する一対の端部挿入部21に設けられているので、内型12から手摺展開体2に伝わる熱量を内型12の長手方向外側に向かって連続的に少なくすることができる。これにより、手摺接続部7での帆布5に対する熱可塑性エラストマの浸透量の変化を手摺接続部7の長手方向外側に向かってさらに滑らかにすることができ、手摺接続部7の曲げ剛性の変化をさらに滑らかにすることができる。
なお、上記の例では、テーパ面23が一対の端部挿入部21に設けられているが、テーパ面23はなくてもよい。各端部挿入部21にテーパ面23がなくても、各端部挿入部21を構成する材料の熱伝導性能が中間部挿入部22よりも低くなっていることにより、内型12の長手方向中間部から長手方向外側に向かって加熱温度を低くすることができる。従って、手摺接続部7と手摺連続部8との境界部分で曲げ剛性が急激に変化することを防止することができ、移動手摺1の長寿命化を図ることができる。
また、上記の例では、熱伝導性能の互いに異なる材料で構成された端部挿入部21及び中間部挿入部22が内型12に含まれているが、すべて同一材料で内型12を構成してもよい。中間部挿入部22と一対の端部挿入部21とに内型12が区分されていなくても、内型12の長手方向両端部にテーパ面23が設けられていれば、内型12から手摺展開体2に伝わる熱量を内型12の長手方向外側に向かって連続的に少なくすることができる。従って、手摺接続部7と手摺連続部8との境界部分で曲げ剛性が急激に変化することを防止することができ、移動手摺1の長寿命化を図ることができる。
また、上記の例では、一対の端部挿入部21を構成する材料が互いに同一とされているが、各端部挿入部21を構成する材料が、中間部挿入部22を構成する材料よりも熱伝導性能が低いのであれば、一方及び他方の端部挿入部21のそれぞれを構成する材料を互いに異なるようにしてもよい。
また、上記の例では、ヒータが外型13にのみ設けられているが、内型12にもヒータを設けてもよい。
また、上記の例では、外型13の温度が外型13の長手方向中間部から長手方向外側に向けて低くなるようにヒータへの通電を制御することは行われないが、実施の形態1と同様に、外型13の温度が外型13の長手方向中間部から長手方向外側に向けて低くなるようにヒータへの通電を制御してもよい。
実施の形態3.
図3は、この発明の実施の形態3による乗客コンベヤ用移動手摺が製造されている状態を示す側面図である。図において、内型12の長手方向の寸法は、外型13の長手方向の寸法よりも大きくなっている。また、内型12の長手方向中間部は外型13内に配置され、内型12の長手方向両端部は外型13の長手方向両端面から長手方向外側へそれぞれ突出している。これにより、内型12は、外型13の長手方向の範囲内にある収容部(内型12の長手方向中間部)31と、外型13の長手方向の両端面からそれぞれ突出する一対の突出部(内型12の長手方向両端部)32とに区分されて配置される。ヒータは、各突出部32を避けて内型12及び外型13に設けられている。
内型12の一対の突出部32では、外型13内から露出しているので、突出部32の熱が外部へ放散されやすくなっている。これにより、各突出部32での温度上昇が外型13から離れるほど抑制される。また、手摺展開体2の各突出部32が挿入されている部分には、外型13の範囲から外れているが、突出部32からの熱が伝わる。従って、帆布5に対する熱可塑性エラストマの浸透量は、内型12の収容部31から長手方向外側に向かって連続的に少なくなる。これにより、移動手摺1の曲げ剛性は、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くなっている。他の構成及び移動手摺1の製造方法は実施の形態2と同様である。
このような移動手摺の製造装置では、内型12が外型13から長手方向外側へそれぞれ突出し、接続用型11を加熱するヒータが内型12の各突出部32を避けて設けられているので、ヒータへの通電を細かく制御しなくても、各突出部32から熱が外部に放散されることにより、外型13から離れるほど接続用型11の長手方向両端部の温度上昇を抑制することができる。また、手摺展開体2の各突出部32が挿入された部分が外型13の範囲から外れていることにより、手摺展開体2の各突出部32が挿入された部分に外型13から伝わる熱量を少なくすることができる。これにより、接続用型11から手摺展開体2に伝わる熱量を、接続用型11の長手方向中間部から長手方向外側に向かって連続的に低くすることができる。従って、手摺接続部7と手摺連続部8との境界部分で曲げ剛性が急激に変化することを防止することができ、移動手摺1の長寿命化を図ることができる。
なお、上記の例では、内型12及び外型13のそれぞれにヒータが設けられているが、内型12及び外型13のいずれか一方にのみヒータを設けてもよい。
実施の形態4.
図4は、この発明の実施の形態4による乗客コンベヤ用移動手摺の手摺接続部7を示す側面図である。また、図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。図において、手摺接続部7では、板状の抗張体4の両端部のそれぞれが重ね部41として抗張体4の厚さ方向(手摺接続部7の長手方向に対して垂直な方向)について互いに重なっている。
手摺展開体2の両端部間の境界6は、芯体3及び帆布5のそれぞれの両端部間の境界と一致している。抗張体4の各重ね部41は、手摺展開体2の両端部間の境界6を跨いで配置されている。即ち、手摺展開体2の両端部間の境界6は、重ね部41の長手方向の範囲内に位置している。
手摺接続部7の内面及び帆布5間の境界6は、手摺展開体2を補強するための補強布42で覆われている。補強布42には、手摺展開体2の両端部が互いに加熱接続されるときの熱によって芯体3の熱可塑性エラストマが浸透して硬化している。
補強布42の長手方向の寸法Xは、重ね部41の長手方向の寸法Yよりも小さくなっている。また、補強布42は、重ね部41の長手方向の範囲内に配置されている。これにより、手摺接続部7における帆布5、重ね部41及び補強布42の長手方向についての分布は、帆布5、重ね部41及び補強布42のうち、すべてが配置された最内範囲Aと、最内範囲Aの長手方向外側に位置し、帆布5、重ね部41及び補強布42のうち、帆布5及び重ね部41のみが配置された中間範囲Bと、中間範囲Bの長手方向外側に位置し、帆布5、重ね部41及び補強布42のうち、帆布5のみが配置された最外範囲Cとに分かれている。これにより、手摺接続部7の曲げ剛性は、最内範囲Aに配置された手摺接続部7の長手方向中間部から、長手方向外側に向かって中間範囲B及び最外範囲Cの順に段階的に低くなっている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、移動手摺1を製造するときの手順について説明する。移動手摺1を製造するときには、所定の長さを持つ手摺展開体2を押出し成形により予め作製しておく。このとき、手摺展開体2の両端部では、抗張体4の端部を芯体3の端面から突出させるとともに、切り込みを芯体3の端面から抗張体4に沿って入れておく。
この後、手摺展開体2を曲げて、手摺展開体2の両端部を互いに隙間なく合わせた状態とする。このとき、抗張体4の一方の端部を芯体3の他方の端面の切り込みに挿入し、抗張体4の他方の端部を芯体3の一方の端面の切り込みに挿入しながら、手摺展開体2の両端部を互いに隙間なく合わせる。これにより、芯体3及び帆布5のそれぞれの両端部間に境界6が形成され、抗張体4の両端部が境界6を跨った状態で抗張体4の厚さ方向について互いに重なって重ね部41となる。
この後、帆布5間の境界6を覆うように補強布42を手摺展開体2の内面に接着剤で貼る。このとき、重ね部41の長手方向の範囲内に補強布42を配置する。
この後、補強布42を覆うように内型12を手摺展開体2の内側に挿入した後、上型13a及び下型13bで手摺展開体2及び内型12を挟むことにより、手摺展開体2の両端部間の境界6を覆った状態で接続用型11を手摺展開体2の両端部に装着する。この後の手順は、実施の形態1と同様である。
このような移動手摺1では、補強布42の長手方向の寸法が抗張体4の重ね部41の長手方向の寸法よりも小さくなっており、補強布42が抗張体4の重ね部41の長手方向の範囲内に配置されているので、手摺接続部7における帆布5、重ね部41及び補強布42の分布を、帆布5、重ね部41及び補強布42のすべてが配置された最内範囲A、帆布5及び重ね部41のみが配置された中間範囲B、帆布5のみが配置された最外範囲Cの順に、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって減らすことができる。これにより、手摺接続部7の曲げ剛性を、最内範囲A、中間範囲B、最外範囲Cの順に、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって段階的に低くすることができる。従って、手摺接続部7の両側に位置する手摺連続部8の曲げ剛性に手摺接続部7の曲げ剛性を手摺接続部7の長手方向両端部で近づけることができ、手摺接続部7と手摺連続部8との境界部分で曲げ剛性が急激に変化することを防止することができる。
なお、上記の例では、抗張体4の厚さ方向について互いに重ねた抗張体4の両端部が重ね部41とされているが、抗張体4の幅方向に対して傾斜する傾斜面を抗張体4の両端部に設け、傾斜面同士を合わせることにより、抗張体4の両端部をそれぞれ重ね部として抗張体4の幅方向について互いに重ねるようにしてもよい。
抗張体4の両端部に傾斜面を設けることにより抗張体4の両端部を抗張体4の幅方向について互いに重ねる場合、互いに重ねられた抗張体4の両端部を補強するために、樹脂を追加充填したり接着剤を流し込んだりするので、抗張体4の幅方向について互いに重なった抗張体4の両端部で手摺接続部7の曲げ剛性が高くなってしまうが、このような場合であっても、手摺接続部7の曲げ剛性を、最内範囲A、中間範囲B、最外範囲Cの順に、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって段階的に低くすることができる。
実施の形態5.
図6は、この発明の実施の形態5による乗客コンベヤ用移動手摺の手摺接続部7を示す下面図である。また、図7は図6のVII-VII線に沿った断面図、図8は図6のVIII-VIII線に沿った断面図である。図において、手摺展開体2の内面には、凹部51が設けられている。帆布5間の境界6は、凹部51の長手方向の範囲内に位置している。凹部51は、芯体3の内面を窪ませることにより形成されている。
補強布42は、図6に示すように、長手方向について同一の幅寸法を持つ補強布本体部52と、補強布本体部52の長手方向両端部から突出する複数(この例では、4つ)の耳部53とを有している。
補強布本体部52は、図8に示すように、凹部51に設けられた貼付部52aと、補強布本体部52の幅方向について貼付部52aの両端部にそれぞれ設けられ、帆布5とともに芯体3の湾曲部3b内に埋め込まれた一対の埋込部52bとを有している。
耳部53は、図6に示すように、各埋込部52bの長手方向両端部のそれぞれから補強布42の長手方向外側へ突出している。これにより、各耳部53の幅寸法は、補強布本体部52の幅寸法よりも小さくなっている。この例では、各耳部53の幅寸法が、補強布42の長手方向外側に向かって連続的に小さくなっている。
凹部51は、図8に示すように、平坦部3aに設けられた凹部平坦部分51aと、各湾曲部3bのそれぞれに設けられた一対の凹部湾曲部分51bとを有している。各凹部湾曲部分51bの深さは、凹部平坦部分51aの深さよりも深くなっている。
補強布42の貼付部52aの厚さは、凹部平坦部分51aの深さと同一となっている。従って、凹部平坦部分51aでの貼付部52aの内面は、図8に示すように、凹部51以外の平坦部3aの帆布5の内面と同一面上に配置され、凹部湾曲部分51bでの貼付部52aの内面は、凹部51以外の湾曲部3bの帆布5の内面よりも深い位置に配置されている。
手摺接続部7における帆布5、重ね部41及び補強布42の分布は、実施の形態4と同様に、帆布5、重ね部41及び補強布42のすべてが配置された最内範囲A、帆布5及び重ね部41のみが配置された中間範囲B、帆布5のみが配置された最外範囲Cの順に、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって減っている。これにより、手摺接続部7の曲げ剛性は、最内範囲A、中間範囲B、最外範囲Cの順に、手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かって段階的に低くなっている。
また、最内範囲Aでの手摺接続部7の曲げ剛性は、補強布本体部52の長手方向両端部から突出する各耳部53の幅寸法が連続的に小さくなることにより、手摺接続部7の長手方向外側に向かって連続的に低くなっている。他の構成及び移動手摺1の製造方法は実施の形態4と同様である。
このような移動手摺1では、手摺展開体2の内面に凹部51が設けられ、補強布42の少なくとも一部が凹部51に設けられているので、補強布42を設けることによる手摺接続部7の曲げ剛性の増加を、凹部51によって芯体3の厚さを薄くすることにより、抑制することができる。これにより、帆布5、重ね部41及び補強布42のすべてが配置された最内範囲Aと、帆布5及び重ね部41のみが配置された中間範囲Bとの間の部分で手摺接続部7の曲げ剛性の変化を小さくすることができ、手摺接続部7の曲げ剛性の変化を手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かってさらに緩やかにすることができる。
また、補強布42の補強布本体部52の長手方向両端部から突出する複数の耳部53の幅寸法が、補強布42の長手方向外側に向かって小さくなっているので、手摺接続部7の曲げ剛性を耳部53が配置された部分で長手方向外側に向かって連続的に低くすることができる。これにより、帆布5、重ね部41及び補強布42のすべてが配置された最内範囲Aと、帆布5及び重ね部41のみが配置された中間範囲Bとの間の部分で、手摺接続部7の曲げ剛性の変化をさらに小さくすることができ、手摺接続部7の曲げ剛性の変化を手摺接続部7の長手方向中間部から長手方向外側に向かってさらに緩やかにすることができる。
なお、上記の例では、凹部51の凹部湾曲部分51bの深さが凹部平坦部分51aの深さよりも深くなっているが、凹部湾曲部分51b及び凹部平坦部分51aのそれぞれの深さを同じ深さとしてもよい。
また、上記の例では、凹部平坦部分51aの深さが補強布42の厚さと同一とされているが、凹部平坦部分51aの深さを、補強布42の厚さよりも深くしてもよいし、補強布42の厚さよりも浅くしてもよい。
また、上記の例では、凹部湾曲部分51bの深さが補強布42の厚さよりも深くなっているが、凹部湾曲部分51bの深さを、補強布42の厚さと同一としてもよいし、補強布42の厚さよりも浅くしてもよい。
また、上記の例では、耳部53が補強布本体部52の埋込部52bの長手方向両端部から突出しているが、補強布本体部52の貼付部52aの長手方向両端部から耳部53を突出させてもよい。
また、上記の例では、耳部53の幅寸法が補強布42の長手方向外側に向かって連続的に小さくなっているが、耳部53の幅寸法が補強布本体部52の幅寸法よりも小さければ、耳部53の幅寸法が補強布42の長手方向について一定であってもよい。
また、実施の形態4及び5では、帆布5間の境界6のすべてが補強布42で覆われているが、補強布42を帆布5間の境界6の一部のみを補強布42で覆うようにしてもよい。例えば、各湾曲部3bに設けられた帆布5間の境界6の部分のみを補強布42で覆ってもよい。
また、実施の形態4及び5では、手摺展開体2の両端部を互いに加熱接続するときの接続用型11の温度を接続用型11の長手方向について一定としてもよいし、実施の形態1と同様に、接続用型11の長手方向中間部から長手方向外側に向けて低くなるように調整してもよい。
また、実施の形態2及び3の接続用型11を実施の形態1の接続用型11に適用してもよい。さらに、実施の形態1の接続用型11に代えて、実施の形態2及び3の接続用型11を用いて、実施の形態4及び5の移動手摺1を製造してもよい。

Claims (6)

  1. 熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体と、上記芯体の長手方向に沿って上記芯体の内部に設けられた抗張体と、上記芯体の内面に設けられた帆布とを有する手摺展開体の両端部が接続用型で互いに加熱接続されることにより構成され、上記接続用型で加熱された上記手摺展開体の両端部が手摺接続部として形成されている無端状の乗客コンベヤ用移動手摺であって、
    上記手摺接続部では、上記抗張体の両端部がそれぞれ重ね部として互いに重なっているとともに、上記帆布間の境界の少なくとも一部が補強布で覆われており、
    上記補強布の長手方向の寸法を上記重ね部の長手方向の寸法よりも小さくして上記補強布を上記重ね部の長手方向の範囲内に配置することにより、上記手摺接続部の曲げ剛性が上記手摺接続部の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くなっている乗客コンベヤ用移動手摺。
  2. 上記手摺展開体の内面には、凹部が設けられ、
    上記補強布の少なくとも一部が上記凹部に設けられている請求項1に記載の乗客コンベヤ用移動手摺。
  3. 上記補強布は、補強布本体部と、上記補強布本体部の長手方向両端部から上記補強布の長手方向外側に向かって突出し、上記補強布本体部の幅寸法よりも小さい幅寸法を持つ耳部とを有している請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベヤ用移動手摺。
  4. 熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体と、上記芯体の長手方向に沿って上記芯体の内部に設けられた抗張体と、上記芯体の内面に設けられた帆布とを有する手摺展開体の両端部を互いに加熱接続することにより無端状の乗客コンベヤ用移動手摺を製造する乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置であって、
    上記手摺展開体の両端部間の境界を覆うように上記手摺展開体の内側に挿入される内型と、上記手摺展開体及び上記内型をまとめて囲む外型とを有し、上記手摺展開体の両端部を互いに加熱接続する接続用型
    を備え、
    上記手摺展開体の両端部を互いに接続するときの加熱温度を、上記内型の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くし、
    上記内型の長手方向両端部には、上記内型の長手方向外側に向かって上記手摺展開体から離れる方向へ傾斜するテーパ面が設けられている乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置。
  5. 熱可塑性エラストマで構成された断面略C字状の芯体と、上記芯体の長手方向に沿って上記芯体の内部に設けられた抗張体と、上記芯体の内面に設けられた帆布とを有する手摺展開体の両端部を互いに加熱接続することにより無端状の乗客コンベヤ用移動手摺を製造する乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置であって、
    上記手摺展開体の両端部間の境界を覆うように上記手摺展開体の内側に挿入される内型と、上記手摺展開体及び上記内型をまとめて囲む外型とを有し、上記手摺展開体の両端部を互いに加熱接続する接続用型
    を備え、
    上記手摺展開体の両端部を互いに接続するときの加熱温度を、上記内型の長手方向中間部から長手方向外側に向かって低くし、
    上記内型の長手方向両端部は、上記外型から長手方向外側へ突出しており、
    上記接続用型を加熱する熱源は、上記内型の上記外型からの突出部分を避けて設けられている乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置。
  6. 上記内型は、上記内型の長手方向両端部に位置する一対の端部挿入部と、上記一対の端部挿入部間に配置された中間部挿入部とを有し、
    各上記端部挿入部を構成する材料の熱伝導性能は、上記中間部挿入部を構成する材料の熱伝導性能よりも低くなっている請求項4又は請求項5に記載の乗客コンベヤ用移動手摺の製造装置。
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