JP5923413B2 - クランプ構造、ダンパー支持部材、ダンパーユニット、およびベッド - Google Patents

クランプ構造、ダンパー支持部材、ダンパーユニット、およびベッド Download PDF

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Description

本発明は、被取付部材に取り付けるためのクランプ構造、そのクランプ構造を有するダンパー支持部材、そのダンパー支持部材を含むダンパーユニット、および、そのダンパーユニットを備えるベッドに関する。
従来、人が直接寝たり座ったりするベッドやソファのマットレスを支持するすのこには、単なる床板のみからなるすのこに加え、より優れた体圧分散を実現し、それぞれの人の身体にフィットした寝心地や座り心地を得るために、すのこ自体にクッション性を持たすことが広く知られている。
すのこ自体にクッション性を持たすために、樹脂発泡体から形成されたばね要素を配置することが実用化されており、そのばね要素をベッドの基台に取り付けるために、工夫がなされている。
例えば、特許文献1では、ばね要素であるダンパーを保持するとともに、ベッドの基台の取り付けバーにボルトで取り付けるためのダンパー支持部材が開示されている。また、これ以外にも、取り付けバーを挟むようにして取り付けるためのスナップにより取り付けたり、また、断面をC字形状にして取り付けバーを挟み込みクランプ構造なども一般的に知られている。
米国特許5426799号公報
上述した、図6に示すような従来技術のダンパー支持部材では、以下のような問題があった。例えば、(A)に示すようなボルトによる取り付けでは、ベッドの使用により長期間の振動を受けると緩みが発生してガタついてしまう。また、(B)に示すようなスナップによる取り付けでは、取り付け部分の擦れによる削れや緩みが発生して、同様にガタついてしまう。さらに、断面をC字形状にして取り付けバーを挟み込むクランプ構造では、取り付けるためにC字の隙間部分をバーの巾まで拡げるのに大きな力が必要となる。
また、マットレスを支持するスラットプレートがダンパー支持部材の上部に設けられている場合、上記のように取り付けバーに取り付けられたダンパー支持部材に接続されるスラットプレートが引っ張られると、強固に取り付けバーに取り付けられているため、スラットプレートとダンパー支持部材との接続部分が破損してしまう恐れがある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、取り付け後長期間使用しても緩みが発生せず、上部に接続されたスラットプレート(荷重を支持する部材)を引っ張られると被取付部材から外れ易いが、スラットプレート(荷重を支持する部材)に荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するクランプ構造およびダンパー支持部材を提供することにある。さらに、かかるダンパー支持部材を含むダンパーユニット、および、そのダンパーユニットを備えるベッドを提供する。
上記課題を解決するために、可撓性を有する略円筒形の環状部と、その環状部の母線に沿って剛性を持って接続され、被取付部材を挟持する一対の取付部と、を備え、環状部の外側から力が与えられる第一母線とほぼ円筒形の環状部の中心軸線とを含む平面と、一の取付部の環状部と接続される第二母線とほぼ円筒形の環状部の中心軸線とを含む平面とがなす角度は、90度を超えかつ180度未満であり、環状部の外側から力が与えられる第一母線とほぼ円筒形の環状部の中心軸線とを含む平面と、他の取付部の環状部と接続される第三母線とほぼ円筒形の環状部の中心軸線とを含む平面とがなす角度は、90度を超えかつ180度未満である、クランプ構造が提供される。
これによれば、取付部が接続された環状部は可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部が環状部に剛性を持って接続されているので上部を上方へ引っ張られると被取付部材から外れ易いが、上部に上方から荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するクランプ構造を提供することができる。
さらに、第二母線と第三母線との間に存在する環状部は、曲率を有さない平面である設置面を有することを特徴としてもよい。
これによれば、被取付部材に確実に取り付けられるクランプ構造を提供できる。
別の観点によれば、上記課題を解決するために、上記のクランプ構造を有するダンパー支持部材であって、第一母線に接続される、マットレスを支持する支持部をさらに備え、一対の取付部がマットレスを載置する基台の部分を挟持することにより基台に取り付けられ、マットレスを複数で支持するダンパー支持部材が提供される。
これによれば、取付部が接続された環状部は可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部が環状部に剛性を持って接続されているので上部に接続された支持部を引っ張られると被取付部材から外れ易いが、支持部に荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するダンパー支持部材を提供することができる。
さらに、環状部の端部に、ダンパーが脱落することを防止するダンパー止め片をさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、環状部が保持するダンパーの脱落を防止することができる。
さらに、第二母線と第三母線との間に存在する環状部に、環状部の一の端部から他の端部へ横断する溝部を備えることを特徴としてもよい。
これによれば、溝部を備えることにより、環状部の当該部分がより大きな可撓性を有することとなるので、被取付部材に取り付ける際にも取り付けがより容易となり、支持部を引っ張られると被取付部材からより外れ易くなる。
別の観点によれば、上記課題を解決するために、上記のダンパー支持部材と、そのダンパー支持部材の環状部が内部に保持し、ほぼ円筒形の弾性を有する樹脂発泡体からなるダンパーと、をさらに備え、環状部は、ダンパーのほぼ円筒形の側面に当接して保持し、環状部の外側から力を与えられた時の環状部の弾性率は、ダンパーの弾性率に比し、小さいことを特徴とするダンパーユニットが提供される。
これによれば、取付部が接続された環状部は可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部が環状部に剛性を持って接続されているので上部に接続された支持部を引っ張られると被取付部材から外れ易いが、支持部に荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するダンパーユニットを提供することができる。また、環状部が保持するダンパーの脱落を防止し、ダンパーの弾性率によりその弾性を調整できるダンパーユニットを提供できる。
別の観点によれば、上記課題を解決するために、上記のダンパーユニットが複数取り付けられたベッドが提供される。
これによれば、取付部が接続された環状部は可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部が環状部に剛性を持って接続されているので上部に接続された支持部を引っ張られると被取付部材から外れ易いが、支持部に荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するダンパーユニットを備えたベッドを提供することができる。また、環状部が保持するダンパーの脱落を防止し、ダンパーの弾性率によりその弾性を調整できるダンパーユニットを備えたベッドを提供できる。
以上説明したように、本発明によれば、取付部が接続された環状部は可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生せず、取付部が環状部に剛性を持って接続されているので上部を上方へ引っ張られると被取付部材から外れ易いが、上部に上方から荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するクランプ構造、ダンパー支持部材、ダンパーユニット、およびベッドを提供することができる。
本発明に係る第一実施例のクランプ構造の正面図(A)、左下方向からの斜視図(B)、右上方向からの斜視図(C)。 本発明に係る第一実施例のクランプ構造における作用を説明する説明図。(A)クランプ構造が被取付部材に取り付けられた場合を示す。(B)第一母線に上方から下方へ力が与えられた場合における各部に働く力を示す。(C)第一母線に下方から上方へ力が与えられた場合における各部に働く力を示す。 本発明に係る第二実施例のダンパー支持部材の正六面図。(A)正面図、(B)平面図、(C)底面図、(D)背面図、(E)左側面図、(F)右側面図、(G)斜視図。 本発明に係る第二実施例のダンパーユニットの斜視図。 本発明に係る第に実施例のダンパーユニットが取り付けられたベッドの斜視図。 従来技術のダンパー支持部材の説明図。(A)ボルトにより取り付けられるダンパー支持部材、(B)スナップにより取り付けられるダンパー支持部材。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る実施例について説明する。
<第一実施例>
図1は、本発明に係る第一実施例におけるクランプ構造21の正面図等を示す。なお、図1は、説明の都合上、仮想的な平面のP1、P2、P3、仮想的な母線のG1、G2、G3を表している。
クランプ構造21は、ほぼ円筒形である環状部211と、その環状部211と剛性を持って接続され、被取付部材を挟持する一対の取付部212とを備える。環状部211は、本実施例では、円筒形の外形は正面視でほぼ円形であるが、これに限定されず、ほぼ楕円などの外側に凸の曲率を有する外形であればよい。円筒形の内側の形状は、本実施例では、外形の相似形であるほぼ円形であるが、これに限定されず、好ましくは、環状部211の内部に保持するダンパー(後述)の外形と同一である。より好ましくは、ダンパーの外形と円筒形の内側の形状とが同一で、円筒形の外側の外形は、内側の形状と相似形である。なお、環状部211の側面の長さ(円筒形の高さに相当)は、適宜定められ、ダンパーの幅とほぼ同一が好ましい。
また、環状部211は、可撓性を有する。従って、環状部211は、例えば、可撓性を有するプラスティクや金属などからなることが好ましい。可撓性は、例えば、人の手で押したり引っ張ったりした場合に、容易に撓むことができる程度のものである。
一対の取付部212は、被取付部材を挟持できるように、剛性を持って環状部211に接続される。取付部212は、剛性を持って環状部211に取り付けられることにより、環状部211の変形(撓み)に従い、一方の取付部212と他方の取付部212が、これらの間の被取付部材を挟んだり放したりするように動く。一対の取付部212は、これ自体、被取付部材を確実に挟持できるように剛性を有することが好ましい。
それぞれの取付部212は、環状部211の母線に沿って、即ち、環状部211である円筒形の側面の母線に沿って、環状部211に接続される。これにより、通常均一な幅を有する被取付部材を確実に挟持することができる。取付部212は、本実施例では、環状部211に撓みがない状態において、正面視で互いにほぼ平行をなすが、これに限定されず、取付部212の互いの距離が、正面視で下方ほど広くなったり、狭くなったりしてもよい。なお、取付部212の正面視下端には、互いに対向する取付部212側に屈曲した屈曲部を有することが好ましい。これにより、取付部212は、被取付部材から脱落しにくくなる。
環状部211が被取付部材に取り付けられた場合、通常、本図(A)に示す、正面視上方から矢印のような力が加えられる。即ち、環状部211の外側から力が与えられる場合、環状部211とそれぞれの取付部212との接続部から等距離にある母線であって、一対の取付部212とは、環状部211の円筒形の中心軸線Cを挟んで反対側にある母線(第一母線G1)に、力が加えられる。ここで、一方の取付部212と環状部211とが接続される母線を第二母線G2、他方の取付部212と環状部211とが接続される母線を第三母線G3とする。
第一母線G1と中心軸線Cと含む平面P1と、第二母線G2と中心軸線Cと含む平面P2とがなす角度A1とし、また、第一母線G1と中心軸線Cと含む平面P1と、第三母線G3と中心軸線Cと含む平面P3とがなす角度A2とすると、
90度<A1<180度 かつ 90度<A2<180度
が成立する。
即ち、環状部211の外側から力が与えられる第一母線G1とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P1と、一の取付部212の環状部211と接続される第二母線G2とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P2とがなす角度A1は、90度を超えかつ180度未満であり、かつ、環状部211の外側から力が与えられる第一母線G1とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P1と、他の取付部212の環状部211と接続される第三母線G3とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P3とがなす角度A2は、90度を超えかつ180度未満である。
図2を参照し、本実施例におけるクランプ構造21における作用を説明する。本図(A)は、クランプ構造21がベッドの基台の取り付けバーなどの被取付部材B1に取り付けられた場合を示す。クランプ構造21は、被取付部材B1に取り付ける際、一対の取付部212の下端にある隙間を拡げるようにして取り付けられる。一対の取付部212の間の環状部211は可撓性を有するので、容易に隙間を拡げて取り付けることができる。
クランプ構造21の取付部212は、被取付部材B1の側面を両側から挟持する。取付部212の正面視下端にある屈曲部は、被取付部材B1の下面に係合し、クランプ構造21の被取付部材B1からの脱落を起こりにくくしている。環状部211の一対の取付部212にはさまれた部分は、本実施例では、他の部分と同様の曲率を有しているので、当該部分の最下端となる母線部分が、被取付部材B1の上面に当接している。このように、クランプ構造21は、被取付部材B1の両側面、下面、および上面のすべてに当接するので、確実に被取付部材B1に取り付けることができ、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。
なお、本実施例では、被取付部材B1は正面視矩形なのでその側面に適合するように取付部212は互いに平行をなすが、被取付部材B1が側面視台形である場合、取付部は台形の斜面に適合するため互いに平行でなくともよい。
本図(B)は、第一母線G1に上方から下方へ力が加えられた場合における各部に働く力を示す。クランプ構造21に対して図示するような力が加えられる場合とは、例えば、クランプ構造21がベッドの基台の取り付けバーなどに取り付けられ、その上にマットレスが載置されて人などが横たわることにより、クランプ構造21へ荷重がかけられた状態である。
かかる荷重がかけられた場合、環状部211は、可撓性を有するので、横に扁平になるように撓み、外形は横に扁平な楕円に近い形に変形する。そうすると、環状部211と取付部212とが剛性を持って接続された剛性接続部25Lと25Rにはモーメントが働く。即ち、環状部211の変形に伴い、剛性接続部25Lには反時計回りの、剛性接続部25Rには時計回りのモーメントが働く。このモーメントは、一対の取付部212が被取付部材B1の側面を両側からより強く挟む力として機能する。即ち、クランプ構造21の上部に上方から下方へ荷重がかかった時には被取付部材B1に対して強固な取り付け状態を実現できる。
本図(C)第一母線G1に下方から上方へ力が加えられた場合における各部に働く力を示す。クランプ構造21に対して図示するような力が加えられる場合とは、例えば、クランプ構造21がベッドの基台の取り付けバーなどに取り付けられた後、クランプ構造21をその取り付けバーから取り外すために、引っ張り上げているような状態である。
かかる荷重がかけられた場合、環状部211は、可撓性を有するので、縦に扁平になるように撓み、外形は縦に扁平な楕円に近い形に変形する。そうすると、環状部211と取付部212とが剛性を持って接続された剛性接続部25Lと25Rには、それぞれ、時計回りのモーメントが、剛性接続部25Rには反時計回りのモーメントが働く。このモーメントは、一対の取付部212が被取付部材B1の側面を両側から離れるように働き、一対の取付部212が被取付部材B1を挟む力を弱めることとなり、クランプ構造21を被取付部材B1から取り外し易くなる。さらに、環状部211を強く引っ張り上げると、両取付部212の下端の屈曲部の間にある隙間の幅が被取付部材B1の幅よりも大きくなり、被取付部材B1からクランプ構造21を取り外すことができる。
以上説明したように、本実施例に係るクランプ構造21は、可撓性を有するほぼ円筒形の環状部211と、環状部211の母線に沿って剛性を持って接続され、被取付部材B1を挟持する一対の取付部212と、を備え、環状部211の外側から力が与えられる第一母線G1とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P1と、一の取付部212の環状部211と接続される第二母線G2とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P2とがなす角度A1は、90度を超えかつ180度未満であり、環状部211の外側から力が与えられる第一母線G1とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P1と、他の取付部212の環状部211と接続される第三母線G3とほぼ円筒形の環状部211の中心軸線Cとを含む平面P3とがなす角度A2は、90度を超えかつ180度未満である。
これによれば、取付部212が接続された環状部211は可撓性を有するので被取付部材B1に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部212が環状部211に剛性を持って接続されているので上部を上方へ引っ張られると被取付部材B1から外れ易いが、上部に上方から荷重がかかった時には被取付部材B1に対して強固な取り付け状態を実現するクランプ構造21を提供することができる。
<第二実施例>
図3は、本実施例におけるダンパー支持部材20Aの正面図等を示す。なお、重複記載を避けるため、第一実施例と同じ記載は省略する。ダンパー支持部材20Aは、クランプ構造21Aとマットレスを支持する支持部22Aとを備え、一対の取付部212Aがマットレスを載置するベッドの基台の部分である被取付部材を挟持することにより基台に取り付けられ、マットレスを複数で支持する。
支持部22Aは、大きな荷重に耐えられるように自身も剛性と強度を有するものであるだけでなく、環状部211Aの第一母線G1に大きな荷重に耐えられるように接続される。この接続は、特に限定されず、環状部211Aと支持部22Aとを一体成形したものであってもよいし、別々の部材としたものを融着したものであってもよい。なお、支持部22Aは、実際には、第一母線G1を中心としたある程度の幅を持って、環状部211Aに接続される。
ダンパー支持部材20Aがベッドの基台の取り付けバーなどに取り付けられ、その上に人が横たわった場合は、支持部22Aは、接続された部分でありある程度幅を有する第一母線を通して、マットレスからの荷重を環状部211Aに伝える。この場合、図2(B)で説明したように、一対の取付部212Aは被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現できる。
一方、ベッドの基台の取り付けバーなどに取り付けられたダンパー支持部材20Aを、人が支持部22Aを掴んで取り外そうとした場合、図2(C)で説明したように、一対の取付部212Aが被取付部材を挟む力を弱めることとなり、クランプ構造21Aを被取付部材から取り外し易くなる。従来技術のようにボルトなどで取り付けられていると、支持部22Aと環状部211Aとは強固に接続されているものの、ボルトの強度よりは弱いので、環状部211Aと支持部22Aの接続が破損してしまう恐れがあるが、ダンパー支持部材20Aでは、これを防止できる。
クランプ構造21Aは、第二母線G2と第三母線G3との間に存在する環状部211Aは、曲率を有さない平面である設置面213Aを有する。これによれば、第一実施例のクランプ構造21は被取付部材の上面に線で当接していたが、本実施例のクランプ構造21Aは被取付部材の上面に面で当接することができるので安定した取り付けが可能となる。
また、環状部211Aは、一対の取付部212Aと接続された第二母線G2と第三母線G3との間に存在する環状部(設置面213A)に、環状部211Aの一の端部2111Aから他の端部2111Aへ横断する溝部23Aを備える。これによれば、溝部23Aを備えることにより、環状部211Aのその部分がより大きな可撓性を有することとなるので、被取付部材に取り付ける際にも取り付けがより容易となり、支持部22Aを引っ張られると被取付部材からより外れ易くなる。
取付部212Aは、環状部211Aに撓みがない状態において、正面視で互いに取付部212Aの互いの距離が、正面視で下方ほど狭くなっている。設置面213Aの幅と同じ幅を有する矩形の取り付けバーに取り付ける場合、取付部212Aは、より強く確実に取り付けバーを挟持することができる。
また、ダンパー支持部材20Aは、環状部211Aの端部2111Aに、環状部211Aの内部に保持するダンパーが脱落することを防止するダンパー止め片24Aをさらに備える。これによれば、環状部211Aが保持するダンパーの脱落を防止することができる。
クランプ構造21Aを含むダンパー支持部材20Aは、第一実施例のクランプ構造21と同様、一対の取付部212Aがマットレスを載置するベッドの基台の部分である被取付部材を挟持することにより基台に取り付けられる他、ソファの座部や背部のマットレスやクッションを載置する基台の部分である被取付部材を挟持することにより基台に取り付けられてもよい。また、ダンパー支持部材20Aは、マットレス等を複数で支持する。ダンパー支持部材20Aは、特に大きさが限定されることはないが、マットレス等を複数で支えることにより点で支えることができ、優れたダブルクッション性が得られる。
以上説明したように、本実施例に係るダンパー支持部材20Aは、クランプ構造21Aを有し、第一母線G1に接続される、マットレスを支持する支持部22Aをさらに備え、一対の取付部212Aがマットレスを載置する基台の部分である被取付部材を挟持することにより基台に取り付けられ、マットレスを複数で支持する。
これによれば、取付部212Aが接続された環状部211Aは可撓性を有し、さらに溝部23Aを有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部212Aが環状部211Aに剛性を持って接続され、さらに溝部23Aを有するので上部に接続された支持部22Aを引っ張られると被取付部材から外れ易いが、支持部22Aに荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するダンパー支持部材20Aを提供することができる。
<第三実施例>
図4は、本実施例におけるダンパーユニット2Bの斜視図である。なお、重複記載を避けるため、第一実施例および第二実施例と同じ記載は省略する。ダンパーユニット2Bは、ダンパー支持部材20Bと、ダンパー支持部材20Bの環状部211Bが内部に保持し、ほぼ円筒形の弾性を有する樹脂発泡体からなるダンパー10Bと、を備える。
ダンパー支持部材20Bは、本実施例では、第二実施例のダンパー支持部材20Aに加え、支持部22Bの上に、上部に曲面を有する支持板221Bを備えて、より小さい面積でマットレス等を支える。
ダンパー10Bは、弾性を有する樹脂発泡体からなる。この樹脂発泡体は、樹脂発泡体の気泡が連通された構造を有する連続気泡構造を有することが好ましい。この樹脂発泡体は、例えば、ウレタンフォーム、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフォーム、ポリ塩化ビニルフォーム、ポリスチレンフォーム、メラミン樹脂、尿素樹脂等のアミノ系樹脂フォーム、フェノール樹脂フォーム等であり、特に限定されず、また、常法によって製造される。
樹脂発泡体は、長期にわたり荷重がかかるため圧縮永久歪が小さく、様々な振動を低減するため幅広い硬度域を有し高いダンピング効果を有することが好ましい。例えば、本実施例では、イノアック社製の製品名「セルダンパー」を用いており、その一般物性においては、密度は155〜690Kg/m3、25%圧縮強さは0.04〜1.06MPa、引張強度は0.64〜2.67MPa、伸びは150〜177%、引裂強度は2.02〜8.60N/mm、圧縮永久歪みは4.1〜8.3%である。
ダンパー10Bの形状(外形)は、環状部211Bの内径とほぼ等しい外径と、環状部211Bの幅(円筒形の高さに相当)とほぼ等しい厚み(円筒形の高さに相当)とを有するほぼ円筒形(円柱形)である。
ダンパー10Bは、円筒形の対向する2つの底面を貫通する7つの孔14を備える。孔14の数は特に限定されず、孔14の数により容易にダンパー10Bの弾性を制御できる。かかるダンパー10Bは、いかなる方向から荷重や衝撃を受けても均一な弾性を示すことにより、優れた体圧分散と適正な身体のサポートが得られるダンパーを提供することができる。
環状部211Bは、ダンパー10Bのほぼ円筒形の側面に当接して保持し、環状部211Bの外側から力を与えられた時の環状部211Bの弾性率は、ダンパー10Bの弾性率に比し、小さい。これにより、ダンパーユニット2Bは、ダンパー10Bが有する優れた弾性を損なうことなく、いかなる方向から荷重や衝撃を受けても均一な弾性を示すことにより、優れた体圧分散と適正な身体のサポートが得られるダンパーユニット2Bを提供することができる。また、環状部211Bの材質は、かかる弾性率を有すれば何であってもよく、プラスチック、金属など、特に限定されない。
以上説明したように、本実施例に係るダンパーユニット2Bは、上記のダンパー支持部材20Bと、ダンパー支持部材20Bの環状部211Bが内部に保持し、ほぼ円筒形の弾性を有する樹脂発泡体からなるダンパー10Bと、をさらに備え、環状部211Bは、ダンパー10Bのほぼ円筒形の側面に当接して保持し、環状部211Bの外側から力を与えられた時の環状部211Bの弾性率は、ダンパー10Bの弾性率に比し、小さいことを特徴とする。
これによれば、取付部212Bが接続された環状部211Bは可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、取付部212Bが環状部211Bに剛性を持って接続されているので上部に接続された支持板221Bを引っ張られると被取付部材から外れ易いが、支持板221Bに荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するダンパーユニット2Bを提供することができる。また、環状部211Bが保持するダンパー10Bの脱落を防止し、ダンパー10Bの弾性率によりその弾性を調整できるダンパーユニット2Bを提供できる。
<第四実施例>
図5は、本実施例におけるベッド1Bの斜視図である。なお、ベッド1Bの基台3Bの上に載置されるマットレスは記載を省略しており、基台3Bと基台3Bに取り付けられたダンパーユニット2Bのみを図示する。また、重複記載を避けるため、第一〜第三実施例と同じ記載は省略する。
ベッド1Bは、上述したダンパーユニット2Bが基台3Bの取り付けバーなどに複数取り付けられたベッドである。ダンパーユニット2Bは、基台3Bに複数取り付けられることで、マットレスが載置されるすのこを構成する。ベッド1Bは、ダンパーユニット2Bがマットレス等を複数で支えることにより、優れたダブルクッション性が得られる。
これによれば、ダンパーユニット2Bの取付部が接続された環状部は可撓性を有するので被取付部材に取り付ける際にも取り付けが容易であり、ボルトやスナップを使用していないので取り付け後長期間使用しても緩みが発生しない。また、ダンパーユニット2Bの取付部が環状部に剛性を持って接続されているので上部に接続された支持板を引っ張られると被取付部材から外れ易いが、支持板に荷重がかかった時には被取付部材に対して強固な取り付け状態を実現するダンパーユニット2Bを備えたベッド1Bを提供することができる。また、ダンパーユニット2Bの環状部が保持するダンパーの脱落を防止し、ダンパーの弾性率によりその弾性を調整できるダンパーユニット2Bを備えたベッド1Bを提供できる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 ベッド
2 ダンパーユニット
3 基台
10 ダンパー
14 孔
20 ダンパー支持部材
21 クランプ構造
211 環状部
2111 環状部の端部
212 取付部
213 設置面
22 支持部
221 支持板
23 溝部
24 ダンパー止め片
25 剛性接続部
B1 被取付部材
C 中心軸
G1、G2、G3 第一母線、第二母線、第三母線
P1、P2、P3 第一平面、第二平面、第三平面
A1、A2 第一平面と第二平面とがなす角度、第一平面と第三平面とがなす角度

Claims (7)

  1. 可撓性を有する略円筒形の環状部と、
    前記環状部の母線に沿って剛性を持って接続され、被取付部材を挟持する一対の取付部と、
    を備え、
    前記環状部の外側から力が与えられる第一母線と略円筒形の前記環状部の中心軸線とを含む平面と、一の取付部の前記環状部と接続される第二母線と略円筒形の前記環状部の中心軸線とを含む平面とがなす角度は、90度を超えかつ180度未満であり、
    前記環状部の外側から力が与えられる第一母線と略円筒形の前記環状部の中心軸線とを含む平面と、他の取付部の前記環状部と接続される第三母線と略円筒形の前記環状部の中心軸線とを含む平面とがなす角度は、90度を超えかつ180度未満である、
    クランプ構造。
  2. 前記第二母線と前記第三母線との間に存在する環状部は、曲率を有さない平面である設置面を有することを特徴とする請求項1に記載のクランプ構造。
  3. 請求項1または2に記載のクランプ構造を有するダンパー支持部材であって、
    前記第一母線に接続される、マットレスを支持する支持部をさらに備え、
    前記一対の取付部がマットレスを載置する基台の部分を挟持することにより基台に取り付けられ、マットレスを複数で支持するダンパー支持部材。
  4. 前記環状部の端部に、ダンパーが脱落することを防止するダンパー止め片をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のダンパー支持部材。
  5. 前記第二母線と前記第三母線との間に存在する環状部に、前記環状部の一の端部から他の端部へ横断する溝部を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のダンパー支持部材。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載のダンパー支持部材と、
    前記ダンパー支持部材の環状部が内部に保持し、略円筒形の弾性を有する樹脂発泡体からなるダンパーと、
    をさらに備え、
    前記環状部は、前記ダンパーの略円筒形の側面に当接して保持し、
    前記環状部の外側から力を与えられた時の前記環状部の弾性率は、前記ダンパーの弾性率に比し、小さいことを特徴とするダンパーユニット。
  7. 請求項6に記載のダンパーユニットが複数取り付けられたベッド。
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