JP5922559B2 - 津波シェルター - Google Patents

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Description

本発明は、津波シェルターに係り、特に、気密性をそれ程高くしなくても良好な津波シェルターに関する。
従来、球状の中空構造体をなし、側壁に出入口を有した津波シェルターがある(特許文献1参照)。
この津波シェルターは、津波シェルター内に出入りする場合、側壁に設けた出入口を開閉する扉を開けて行うようにしている。
特許第3541197号公報
しかしながら、上述した津波シェルターにあっては、特許文献1の図5に示すように、扉の下方に海水が位置するようにするためには浮力材が必要で、浮力材が十分でないと、側壁に設けた扉の位置まで、海水が位置することとなる。
かかる場合、津波シェルター内に海水が侵入しないように、出入口と扉との気密性を高くしなければならないという問題点が生じた。
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたもので、気密性をそれ程高くしなくても良好な津波シェルターを提供することを目的とする。
請求項1記載の津波シェルターは、略球状又は略楕円球状又は略立方体又は略直方体の中空構造体をなし、頂部に出入口を有した津波シェルター本体と、前記出入口を開閉する開閉扉と、前記津波シェルター本体の外側に設けられ、前記津波シェルター本体の下方から前記開閉扉へ向かう複数の凹状の階段とを備え、この複数の凹状の階段には、それぞれ、入り口から奥に向かって下がり勾配に形成され、該下がり勾配の先端は、閉塞された閉塞部に形成され、この閉塞部の底部と前記津波シェルター本体の外方とに連通して、前記閉塞部の底部に溜まる雨水を前記津波シェルター本体の外方へ導く雨水通路が設けられているものである。
また、請求項2記載の津波シェルターは、請求項1記載の津波シェルターにおいて、津波シェルター本体の内壁と外壁とを貫通する通路と、前記津波シェルター本体内への海水の侵入を阻止すると共に、前記津波シェルター本体の外を視認するための透明又は半透明の窓と、前記通路の外又は中途に設けられ、前記窓より外方に位置し、前記窓を保護する十字状又は格子状の保護部材とを備え、前記通路は、前記津波シェルター本体の内から外に向かって末広がりのラッパ状に形成されているものである。
また、請求項3記載の津波シェルターは、請求項1記載の津波シェルターにおいて、津波シェルター本体の内に設けられた椅子と、この椅子に設けられた手で把持できる把持部と、前記津波シェルター本体の底部であって、前記椅子に人が座って足が着く位置の部位に設けられた前記足が係止する凹凸部と、を備えているものである。
また、請求項4記載の津波シェルターは、請求項1記載の津波シェルターにおいて、出入口を開閉する開閉扉が、前記出入口から離間するように付勢する弾性部材を津波シェルター本体に取り付け、前記出入口を前記開閉扉で閉める時、前記弾性部材に抗して、前記開閉扉を前記出入口の縁部に当接するように引き寄せる引き寄せ手段を有し、前記引き寄せ手段を作用させないで、前記開閉扉を前記出入口で覆った状態において、前記弾性部材により前記開閉扉と前記出入口との間は離間し、空気の出入りを許容する隙間が形成されているものである。
また、請求項5記載の津波シェルターは、請求項1記載の津波シェルターにおいて、アンカーと、このアンカーを接続する接続部材とを備え、この接続部材の一端は前記アンカーに、他端は津波シェルター本体の外壁に設けた接続部にそれぞれ接続され、前記アンカーの未使用時、前記津波シェルター本体の外に位置する前記接続部材は、前記津波シェルター本体の外に設けられた溝内に収納され、前記津波シェルター本体の内に位置する前記接続部材は、出入口と開閉扉との間を介して前記津波シェルター本体の内に位置すると共に、前記接続部材の一端に接続された前記アンカーは、前記津波シェルター本体の内に位置し、前記アンカーの使用時、前記開閉扉を開いて、前記出入口から前記津波シェルター本体の内に位置していた前記接続部材の部位及び前記アンカーが、前記津波シェルター本体の外へ位置させるものである。
請求項1記載の津波シェルターによれば、津波時、津波シェルターが浮力により浮かび、海水と津波シェルター本体とが接する部位が他の部位と比べ頂部が少ないことから、出入口を頂部に設けた分、出入口と開閉扉とのシールを、それ程、気密性を高くしなくても、出入口を介しての海水の侵入を防ぐことができ、また、出入口を頂部に設けた分、津波時、津波シェルター本体へは、津波シェルター本体の下方から開閉扉へ向かう複数の凹状の階段を使って頂部に設けた出入口に達することができ、更に、凹状の階段には、入り口から奥に向かって下がり勾配に形成され、該下がり勾配の先端は、閉塞された閉塞部に形成され、この閉塞部の底部と前記津波シェルター本体の外方とに連通した雨水通路が設けられているため、非津波時、閉塞部の底部に溜まる雨水を津波シェルター本体の外方へと導くことができ、使用勝手の良好な津波シェルターを得ることができる。
また、請求項2記載の津波シェルターによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、津波シェルター本体の内壁と外壁とを貫通する通路と、前記津波シェルター本体内への海水の侵入を阻止すると共に、前記津波シェルター本体の外を視認するための透明又は半透明の窓と、前記通路の外又は中途に設けられ、前記窓より外方に位置し、前記窓を保護する十字状又は格子状の保護部材とを備え、前記通路は、前記津波シェルター本体の内から外に向かって末広がりのラッパ状に形成されているため、十字状又は格子状の保護部材により窓が保護され、しかも、通路が末広がりのラッパ状に形成されている分、津波シェルター本体内から窓を介して津波シェルター本体の外を広く視認することができ、使用勝手の良好な津波シェルターを得ることができる。
また、請求項3記載の津波シェルターによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、津波シェルター本体内の椅子に座り、手を把持部に把持し、足を凹凸部に係止させれば、津波時、体を津波シェルター本体内の所定位置に保持させることができ、使用勝手の良好な津波シェルターを得ることができる。
また、請求項4記載の津波シェルターによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、出入口を開閉する開閉扉が、前記出入口から離間するように付勢する弾性部材を津波シェルター本体に取り付け、前記出入口を前記開閉扉で閉める時、前記弾性部材に抗して、前記開閉扉を前記出入口の縁部に当接するように引き寄せる引き寄せ手段を有し、前記引き寄せ手段を作用させないで、前記開閉扉を前記出入口で覆った状態において、前記弾性部材により前記開閉扉と前記出入口との間は離間し、空気の出入りを許容する隙間が形成されているため、意識的に引き寄せ手段を作用しない限り、単に、出入口を開閉扉で覆っただけでは、出入口と開閉扉との間には、空気の出入りを許容する隙間により、津波シェルター本体内で作業等をしても、空気の出入りを生じ、酸欠状態を防ぐことができ、使用勝手の良好な津波シェルターを得ることができる。
また、請求項5載の津波シェルターによれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、接続部材の一端は前記アンカーに、他端は津波シェルター本体の外壁に設けた接続部にそれぞれ接続され、前記アンカーの未使用時、前記津波シェルター本体の外に位置する前記接続部材は、前記津波シェルター本体の外に設けられた溝内に収納され、前記津波シェルター本体の内に位置する前記接続部材は、出入口と開閉扉との間を介して前記津波シェルター本体の内に位置すると共に、前記接続部材の一端に接続された前記アンカーは、前記津波シェルター本体の内に位置し、前記アンカーの使用時、前記開閉扉を開いて、前記出入口から前記津波シェルター本体の内に位置していた前記接続部材の部位及び前記アンカーが、前記津波シェルター本体の外へ位置させるから、アンカーの未使用時、津波シェルター本体の外に位置する接続部材が外に位置する分、津波シェルター本体内に設けなくて良いため、津波シェルター本体内の接続部材を短くしてコンパクトにし、しかも、津波シェルター本体の外に設けられた溝内に接続部材を収納させることができ、使用勝手の良好な津波シェルターを得ることができる。
図1は、本発明の一実施例の津波シェルターの設置状態の概略的斜視図である。 図2は、図1の通路の部位の概略的断面図である。 図3は、図2の概略的正面図である。 図4は、図1の津波シェルターの概略的断面図である。 図5は、図4の概略的平面図である。 図6は、図5の津波シェルター本体の一部の概略的一部拡大断面図である。 図7は、図4の7−7線の概略的断面図である。 図8は、図1の凹状の階段の部位の概略的断面図である。 図9は、図8の概略的正面図である。 図10は、図1の開閉扉を開けた状態の概略的断面図である。 図11は、図1のアンカーの使用状態を説明するための概略的断面図で、アンカーの不使用時、破線の接続部材及びアンカーは津波シェルター本体内に、アンカーの使用時、実線の接続部材及びアンカーは、津波シェルター本体外に、それぞれ位置していることを示している。 図12は、図1の津波シェルター本体と異なる形態の津波シェルター本体の概略的断面図である。 図13は、図1の開閉扉に遮光部材を取り付けた状態の概略的平面図である。 図14は、図13の14−14線による概略的断面図である。 図15は、図13の15−15線による概略的断面図である 図16は、図1の排気管(吸気管)の部位の概略的断面図である。 図17は、図16を拡大して示す概略的拡大断面図である。 図18は、図16の排気管(吸気管)の蓋が閉じた状態の概略的断面図である。
本発明の一実施例の津波シェルターを図面(図1乃至図11)を参照して説明する。 図1及び図4に示すSは、地震によって津波が発生し、避難する場所、時間等がない場合、住居、作業所、人が集まる場所に設置し、避難する際に使用される津波シェルターで、津波シェルターSは、略球状の中空構造体をなし、頂部1fに出入口(ハッチ)10を有した津波シェルター本体1を有している。
頂部1fは、上方に向かって突出し、津波シェルター本体1が大きく傾いた場合に海水が侵入しにくい構造となっている。
津波シェルター本体1は、例えば、内側補強部材1a、中間補強部材1b、外側補強部材1c、内側補強部材1aと中間補強部材1bとの間に位置する第1の浮体兼緩衝材1d、中間補強部材1bの外側に位置する第2の浮体兼緩衝材1eとから構成され(図4参照)、外側補強部材1cは、第2の浮体兼緩衝材1eを覆う金網1c1、金網1c1を覆う繊維強化プラスチック(FRP)1c2から構成されている(図6参照)。
また、図1に示す2は、出入口10を開閉する開閉扉で、津波時、津波シェルターSが浮力により浮かび、海水と津波シェルター本体1とが接する部位が他の部位と比べ頂部が少ないことから、出入口10を頂部に設けた分、出入口10と開閉扉2とのシールを、それ程、気密性を高くしなくても、出入口10を介しての海水の侵入を防ぐことができるようにしている。
なお、開閉扉2は、図13乃至図15に示すように、望ましくは、遮光部材23を設けると良い。遮光部材23は、開閉扉2の上部に補強を兼ねた強い日差しによる津波シェルター本体1内の温度上昇を防止すると共に、開閉扉2の劣化をも防ぐもので、遮光部材23は補強部材24を介して取り付けられている。
遮光部材23は、図13においては、一部しか図示されていないが、開閉扉2を平面視覆うように設けられる。また、図13乃至図15に示す24aは補強部材24に設けられた通水孔、24bは遮光部材23を補強部材24に取付部材(例えば、針金)24cを通す孔である。
また、図10に示す3は、開閉扉2が出入口10から離間するように付勢する弾性部材で、弾性部材3は、津波シェルター本体1に取り付けられている。
出入口10を開閉扉2で閉める時、弾性部材3に抗して、開閉扉2を出入口10の縁部に当接するように引き寄せる引き寄せ手段4を有している。
引き寄せ手段4は、例えば、開閉扉2の裏面に取り付けられたロープで、ロープ4を引き寄せて開閉扉2を出入口10の縁部に当接させ(開閉扉2を出入口10の縁部に当接する際、図示しないパッキンを介在させてシール性を向上させることが望ましい。)、この当接した状態を維持するために、ロープ4を津波シェルター本体1内の部位(例えば、梯子41)に縛り付けるようにする。
なお、引き寄せ手段4を作用させないで、開閉扉2を出入口10で覆った状態において、弾性部材3により開閉扉2と出入口10との間は離間し、空気の出入りを許容する隙間が形成されている。
その結果、意識的に引き寄せ手段4を作用させない限り、単に、出入口10を開閉扉2で覆っただけでは、出入口10と開閉扉2との間には、空気の出入りを許容する隙間により、津波シェルター本体1内で作業等をしても、空気の出入りを生じ、酸欠状態を防ぐことができ、使用勝手の良好な津波シェルターSを得ることができる。
また、津波シェルターSを使用しないときには、図1に示すように、弾性部材3に抗して、外部より開閉扉2により出入口10を閉め、図示しない保持具で、出入口10の保持状態を保持するようにしている。
また、津波シェルター本体1の外側には、津波シェルター本体1の下方から開閉扉2へ向かう手掛け部ともなる複数の凹状の階段11が設けられている。
津波シェルターSには、どの方向からも、上り下りできるように、複数の凹状の階段11を複数(例えば、図5に示すように4箇所設けている。)設けている。
また、複数の凹状の階段11には、それぞれ、図8及び図9に示すように、入り口11aから奥に向かって下がり勾配に形成され、該下がり勾配の先端は、閉塞された閉塞部11bに形成され、
この閉塞部11bの底部と津波シェルター本体1の外方とに連通して、閉塞部11bの底部に溜まる雨水を津波シェルター本体1の外方へ導く雨水通路12が設けられている。
上述したように、出入口10を頂部に設けた分、津波時、津波シェルター本体1へは、津波シェルター本体1の下方から開閉扉2へ向かう複数の凹状の階段11を使って頂部に設けた出入口10に達することができ、更に、複数の凹状の階段11には、それぞれ、雨水通路12が設けられているため、非津波時、閉塞部11bの底部に溜まる雨水を津波シェルター本体1の外方へと導くことができ、使用勝手の良好な津波シェルターSを得ることができる。
なお、津波シェルターSは、津波、洪水以外にも、長期間使用できるように、図1に示すように、津波シェルターSをアンカーA1、A2、A3、ロープR1、R2、R3で安定的に保持されている。また、津波シェルター本体1内には、バッテリー(図示せず)、又は、外部の電源(図示せず)に接続して、ファン21c(図4参照)を駆動させて、排気管21、吸気管22を介して、津波シェルター本体1の換気を良くするようにしても良い。上記のバッテリー(図示せず)への蓄電は、開閉扉2の上部に図示しない小型のソーラーパネルを配設して行い、開閉扉2の上部に図示しない常夜灯、津波シェルター本体1の内部に図示しない照明灯を点灯するようにしても良い。
また、上述した排気管21の先端には、図16乃至図18に示すように、蓋21aが設けられ、該蓋21aは、バネ(例えば、円錐バネ)21bにより排気管21の先端を開放するように付勢されている。排気管21に設けたファン21cは、津波シェルター本体1の内部から外部に向かって作用するように作動するが、場合により、ファン21cを正逆回転するファンとしても良い。そして、波を被ると、図18に示すように、蓋21aにかかる水圧によりバネ21bを押し下げて、排気管21の先端を蓋21aで閉じて、海水の侵入を阻止するようにしている。
また、上述した吸気管22の先端には、排気管21と同様に、図16乃至図18に示すように、蓋22aが設けられ、該蓋22aは、バネ(例えば、円錐バネ)22bにより吸気管22の先端を開放するように付勢されている。吸気管22に設けたファン22cは、津波シェルター本体1の外部から内部に向かって作用するように作動するが、場合により、ファン22cを正逆回転するファンとしても良い。そして、波を被ると、図18に示すように、蓋22aにかかる水圧により22bを押し下げて、吸気管22の先端を蓋22aで閉じて、海水の侵入を阻止するようにしている。
なお、ファン21c、ファン22cと2個のファンを設けたが、例えば、何れか一方のファンを省略しても良いし、場合により、ファン21c、ファン22cの両方をも省略しても良い。
また、排気管21と蓋21aとの間隙に防虫網21dを、吸気管22と蓋22aとの間隙に防虫網22dを、それぞれ設けている(図16参照)。
また、図1に示す13は、津波シェルター本体1の内壁(内側補強部材)1aと外壁(外側補強部材)1cとを貫通する通路で、通路13は、複数(図5に示すように、例えば、4個設けられている。)設けられている。
また、図2及び図3に示す14は、津波シェルター本体1内への海水の進入を阻止すると共に、津波シェルター本体1内の明かりの確保と津波シェルター本体1の外を視認するための透明又は半透明の窓で、図2及び図3に示す15は、通路13の中途(又は外)に設けられ、窓14より外方に位置し、通路13内への異物の侵入に対して、窓14を保護する十字状(又は格子状)の保護部材で、前記した通路13は、津波シェルター本体1の内から外に向かって末広がりのラッパ状に形成されている。
そのため、窓14は十字状(又は格子状)の保護部材15により保護され、しかも、通路13が末広がりのラッパ状に形成されている分、津波シェルター本体1内から窓14を介して津波シェルター本体1内の明るさの確保と津波シェルター本体1の外を広く視認することができ、使用勝手の良好な津波シェルターSを得ることができる。
また、図4に示す16は、津波シェルター本体1の内に設けられた椅子で、椅子16は、底部1cに固定され、津波シェルター本体1を補強し、また、椅子16には、手で把持できる把持部16aが設けられている。
津波シェルター本体1の底部1Cには、椅子16に人が座って足が着く位置の部位に足が係止する凹凸部16bが設けられている。
その結果、津波シェルター本体1内の椅子16に座り、手を把持部16aに把持し、足を凹凸部16bに係止させれば、津波時、体を津波シェルター本体1内の所定位置に保持させることができ、使用勝手の良好な津波シェルターSを得ることができる。
なお、上述した津波シェルター本体1内に設けられた底部の補強を兼ねた椅子16を中空の椅子(図示せず)とし、内部に飲料水、食料品等の物品を収納できる収納部(図示せず)を、該収納部(図示せず)に前記物品の出し入れができる出し入れ口(図示せず)を、それぞれ形成するようにしても良いし、また、椅子16の近傍には、シートベルト(図示せず)が取り付けられ、避難者の身体を固定することもできる。また、椅子16は、詳細を省略するが、便器を兼ねた椅子とすることもできる。
また、図11に示す17はアンカー(錨)で、アンカー17は、接続部材(例えば、ロープ)18に接続されている。
この接続部材18の一端はアンカー17に、接続部材18の他端は津波シェルター本体1の(外側補強部材)1cに設けた接続部1A1にそれぞれ接続されている。17’は、アンカー17と接続部材18の一部を収納する箱である。
なお、接続部1A1は、吃水線より上方に位置していることが望ましい。
また、図5及び図11に示す19は、津波シェルター本体1の外に設けられた溝で、アンカー17の未使用時、津波シェルター本体1の外に位置する接続部材18は、津波シェルター本体1の外に設けられた溝19内に接続部材18が外壁(外側補強部材)1cの面より突出しないように収納され、津波シェルター本体1の内に位置する接続部材18は、出入口10と開閉扉2との間を介して津波シェルター本体1の内に位置すると共に、接続部材18の一端に接続されたアンカー17は、津波シェルター本体1の内に位置している。
なお、アンカー17の使用時、例えば、津波が退く時、外部の状況を見ながら、開閉扉2を開いて、出入口10から津波シェルター本体1の内に位置していた接続部材18の部位及びアンカー17を放出して、津波シェルター本体1の内に位置していた接続部材18の部位及びアンカー17を津波シェルター本体1の外へ位置させ、津波シェルターSが退き波に流されることを防ぐようにすることができる。
なお、アンカー17の未使用時、津波シェルター本体1の外に位置する接続部材18が外に位置する分、津波シェルター本体1内に設けなくて良いため、津波シェルター本体1内の接続部材18を短くしてコンパクトにし、しかも、津波シェルター本体1の外に設けられた溝19内に接続部材18を収納させることができ、津波シェルターSが漂流中、他の漂流物に引っ掛かりにくく、使用勝手の良好な津波シェルターSを得ることができる。
また、望ましくは、天候等による接続部材18の劣化を防ぐために、ガムテープ等の覆い部材で、溝19内に位置した接続部材18を覆うようにしても良い。
更に、津波シェルターSが漂流中、接続部材18が他の漂流物に引っ掛かった場合、接続部材18をナイフ等で切断できるように、接続部材18がロープの場合、あまり太いものは、望ましくない。
従って、地震により津波が発生し、沿岸部で、しかも、低地においては、避難する場所も困難な場合が多い。このような場合、上述した津波シェルターS内に避難すれば、津波に乗って、安全な場所まで移動し、人命を護ることができる。
上述した実施例においては、津波シェルター本体1の形状を略球状の中空構造体としたが、本願発明にあっては、これに限らず、図12に示すような略楕円球状の中空構造体でも、又、図示しない略立方体(立方体又は、立方体の各角部に丸味をつけたもの)の中空構造体でも、又、図示しない略直方体の中空構造体でも同様に適用することができる。
S 津波シェルター
1 津波シェルター本体
2 開閉扉
10 出入口
11 凹状の階段
11a 入り口
11b 閉塞部
12 雨水通路

Claims (5)

  1. 略球状又は略楕円球状又は略立方体又は略直方体の中空構造体をなし、頂部に出入口を有した津波シェルター本体と、
    前記出入口を開閉する開閉扉と、
    前記津波シェルター本体の外側に設けられ、前記津波シェルター本体の下方から前記開閉扉へ向かう複数の凹状の階段とを備え、
    この複数の凹状の階段には、それぞれ、入り口から奥に向かって下がり勾配に形成され、該下がり勾配の先端は、閉塞された閉塞部に形成され、
    この閉塞部の底部と前記津波シェルター本体の外方とに連通して、前記閉塞部の底部に溜まる雨水を前記津波シェルター本体の外方へ導く雨水通路が設けられている
    ことを特徴とする津波シェルター。
  2. 津波シェルター本体の内壁と外壁とを貫通する通路と、
    前記津波シェルター本体内への海水の侵入を阻止すると共に、前記津波シェルター本体の外を視認するための透明又は半透明の窓と、
    前記通路の外又は中途に設けられ、前記窓より外方に位置し、前記窓を保護する十字状又は格子状の保護部材とを備え、
    前記通路は、前記津波シェルター本体の内から外に向かって末広がりのラッパ状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の津波シェルター。
  3. 津波シェルター本体の内に設けられた椅子と、
    この椅子に設けられた手で把持できる把持部と、
    前記津波シェルター本体の底部であって、前記椅子に人が座って足が着く位置の部位に設けられた前記足が係止する凹凸部と、
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の津波シェルター。
  4. 出入口を開閉する開閉扉が、前記出入口から離間するように付勢する弾性部材を津波シェルター本体に取り付け、
    前記出入口を前記開閉扉で閉める時、前記弾性部材に抗して、前記開閉扉を前記出入口の縁部に当接するように引き寄せる引き寄せ手段を有し、
    前記引き寄せ手段を作用させないで、前記開閉扉を前記出入口で覆った状態において、前記弾性部材により前記開閉扉と前記出入口との間は離間し、空気の出入りを許容する隙間が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の津波シェルター。
  5. アンカーと、
    このアンカーを接続する接続部材とを備え、
    この接続部材の一端は前記アンカーに、他端は津波シェルター本体の外壁に設けた接続部にそれぞれ接続され、
    前記アンカーの未使用時、前記津波シェルター本体の外に位置する前記接続部材は、前記津波シェルター本体の外に設けられた溝内に収納され、
    前記津波シェルター本体の内に位置する前記接続部材は、出入口と開閉扉との間を介して前記津波シェルター本体の内に位置すると共に、前記接続部材の一端に接続された前記アンカーは、前記津波シェルター本体の内に位置し、
    前記アンカーの使用時、前記開閉扉を開いて、前記出入口から前記津波シェルター本体の内に位置していた前記接続部材の部位及び前記アンカーが、前記津波シェルター本体の外へ位置させる
    ことを特徴とする請求項1記載の津波シェルター。
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