JP5922490B2 - 不活性ガスバウンダリ形成設備 - Google Patents
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Description
この場合、遮蔽プラグ上には多くの設備が設置されているため、これらの設備に応じた形状の不活性ガスバウンダリを形成しようとすると、不活性ガスバウンダリ形成設備は複雑な形状のものになってしまう。このため、当初は遮蔽プラグ(小回転プラグ)全体を覆う簡素な形状の不活性ガスバウンダリ形成設備によって不活性ガスバウンダリを形成することを計画していた。
金属製で円環状に形成され、前記遮蔽プラグの上面における前記搬出孔の周縁部に配設されて前記搬出孔の周囲を囲んでいるカラーと、
金属製で円筒状に形成され、前記搬出孔の上方に配設されている案内管と、
可撓性の材料製で円筒状に形成され且つ作業員のための作業部が設けられており、上端部が前記案内管の下端部に接続され、下端部が前記カラーに接続された可撓性バックと、
を有することを特徴とする。
前記作業部は、グローブが取り付けられたグローブポートであることを特徴とする。
前記可撓性バックは、上端部に設けられた蛇腹状で上下方向へ伸縮可能な上側伸縮部と、下端部に設けられた蛇腹状で上下方向へ伸縮可能な下側伸縮部とを有することを特徴とする。
前記可撓性バックの上側伸縮部は、前記案内管の下端部の外周面に配設されていることを特徴とする。
前記可撓性バックの下側伸縮部は、前記可撓性バックの外側に突き出た1つの襞のみを有していることを特徴とする。
前記カラーは、上側が円環状の本体部であり、下側が円環状で且つ円周方向の一部に前記搬出孔の周縁部に存在する障害物を避けて外側に膨らんだ障害物回避部を有するアダプタ部であることを特徴とする。
また、カラーを用いたことによって遮蔽プラグとの取り合いが容易になり、可撓性バック及び案内管の取り付けが容易になる。
また、可撓性バックに作業員のための作業部を設けたため、当該作業部において作業員が作業をする際には可撓性バックが撓むため、容易に作業を行うことができる。
炉心部5には、ウランとプルトニウムの混合酸化物を燃料として用いた燃料集合体が複数体装荷されている。遮蔽プラグ3は大回転プラグ3Aとそれに偏心して組み込まれた小回転プラグ3Bとを有して成る二重回転プラグ式のものであり、原子炉容器4の上部を塞いで原子炉容器4内に不活性ガスバウンダリを形成している。
また、カラー13を用いたことによって遮蔽プラグ3との取り合いが容易になり、可撓性バック12及び案内管11の取り付けが容易になる。
また、可撓性バック12に作業員のための作業部としてグローブ33が取り付けられたグローブポート34を設けたため、作業員がグローブポート34からグローブ33に手を入れて例えばOリング41の取り外し作業を行う際には可撓性バック12が撓むため、容易にOリング41の取り外し作業を行うことができる。
また、本発明の不活性ガスバウンダリ形成設備は、特に作業員のための作業部がグローブ33が取り付けられたグローブポート34である場合に適用して有用なものであるが、必ずもこれに限定するものではなく、グローブポート以外の作業部を設ける場合にも適用することができる。グローブポート以外の作業部としては、例えば不活性ガスバウンダリ内を観察するファイバースコープなどがある。
1a 不活性ガスバウンダリ
2 炉心上部機構
2a 炉心上部機構の胴部
2b 胴部のフランジ部
3 遮蔽プラグ
3A 大回転プラグ
3B 小回転プラグ
3a 遮蔽プラグ(小回転プラグ)の上面
3a−1 搬出孔の周縁部
4 原子炉容器
4a 原子炉容器の上端部
5 炉心部
6 炉上部ピット
7 炉上部ピットの床面
8 炉上部ピット蓋
8a 炉上部ピット蓋の上面
8a−1 貫通孔の周縁部
11 案内管
11a 案内管のフランジ部
11b 案内管の下端部
11c 案内管(下端部)の外周面
12 可撓性バック
12a 可撓性バックの上端部
12b 可撓性バックの下端部
12c 可撓性バック(上端部、下端部)の外周面
12d 可撓性バックの上側伸縮部
12d−1 上側伸縮部の襞
12e 可撓性バックの下側伸縮部
12e−1 下側伸縮部の襞
13 カラー
13a カラーの外周面
13A カラーの本体部
13A−1 本体部の外周面
13B−1 障害物回避部
14 蓋部材
31 遮蔽プラグ(小回転プラグ)の搬出孔
31a 搬出孔の段部
32 炉上部ピット蓋の貫通孔
33 グローブ
34 グローブポート
34a グローブポートの孔
41 Oリング
42 放射性の塵
43 バンド
44 接着テープ
45 バンド
46 接着テープ
47 障害物
Claims (6)
- 原子炉容器の上部を塞いでいる遮蔽プラグに炉内構造物の搬出孔が形成されている高速増殖炉において、前記炉内構造物の交換作業を行うために前記遮蔽プラグ上に不活性ガスバウンダリを形成するための不活性ガスバウンダリ形成設備であって、
金属製で円環状に形成され、前記遮蔽プラグの上面における前記搬出孔の周縁部に配設されて前記搬出孔の周囲を囲んでいるカラーと、
金属製で円筒状に形成され、前記搬出孔の上方に配設されている案内管と、
可撓性の材料製で円筒状に形成され且つ作業員のための作業部が設けられており、上端部が前記案内管の下端部に接続され、下端部が前記カラーに接続された可撓性バックと、
を有することを特徴とする不活性ガスバウンダリ形成設備。 - 請求項1に記載の不活性ガスバウンダリ形成設備において、
前記作業部は、グローブが取り付けられたグローブポートであることを特徴とする不活性ガスバウンダリ形成設備。 - 請求項1又は2に記載の不活性ガスバウンダリ形成設備において、
前記可撓性バックは、上端部に設けられた蛇腹状で上下方向へ伸縮可能な上側伸縮部と、下端部に設けられた蛇腹状で上下方向へ伸縮可能な下側伸縮部とを有することを特徴とする不活性ガスバウンダリ形成設備。 - 請求項3に記載の不活性ガスバウンダリ形成設備において、
前記可撓性バックの上側伸縮部は、前記案内管の下端部の外周面に配設されていることを特徴とする不活性ガスバウンダリ形成設備。 - 請求項3又は4に記載の不活性ガスバウンダリ形成設備において、
前記可撓性バックの下側伸縮部は、前記可撓性バックの外側に突き出た1つの襞のみを有していることを特徴とする不活性ガスバウンダリ形成設備。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載の不活性ガスバウンダリ形成設備において、
前記カラーは、上側が円環状の本体部であり、下側が円環状で且つ円周方向の一部に前記搬出孔の周縁部に存在する障害物を避けて外側に膨らんだ障害物回避部を有するアダプタ部であることを特徴とする不活性ガスバウンダリ形成設備。
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JP2012111142A JP5922490B2 (ja) | 2012-05-15 | 2012-05-15 | 不活性ガスバウンダリ形成設備 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012111142A JP5922490B2 (ja) | 2012-05-15 | 2012-05-15 | 不活性ガスバウンダリ形成設備 |
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2012
- 2012-05-15 JP JP2012111142A patent/JP5922490B2/ja active Active
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