JP5922130B2 - 鼻尖を支持するための鼻柱ストラット - Google Patents

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Description

本発明が関連する技術分野は、生体吸収性のインプラント可能な医療用装置、特に鼻再建外科手術において使用される生体吸収性の医療用装置である。
鼻形成術は、骨、軟骨、人体、及び軟線維性脂肪組織などの下層の鼻の構造の改変をともなう複雑な外科手術である。この手術は、患者の鼻の美的外観の改善、外傷後の再建目的、患者が呈しうる鼻の様々な異常の矯正、並びに、吸気及び呼気の両方の呼吸にともなう鼻道の機能障害の矯正などの様々な理由で行われうる。鼻形成術の理由に関わらず、執刀医は機能性を回復又は維持し、構造上の問題を修正すると同時に、鼻及び顔の異なる部分間の所定の比率を与え、かつ/又は維持することによって美的要因に取り組むことに努める。
鼻形成術の最も困難な側面の1つは、鼻の下1/3、主に鼻尖領域の手術であると一般的に考えられている。鼻尖部の安定性は、鼻の美観及び外観(例えば、鼻尖部の尖り(tip projection)及び鼻尖部の回転(tip rotation))のためばかりでなく、適切な吸気及び呼気、顔の表情、及び顔面外傷に対する衝撃吸収などの生理学的及び解剖学的機能のうえでも重要である。
鼻尖部の適切な支持を保存又は与えることは、手術直後の結果、及び患者の生涯にわたる長期的な予後の両方において重要である。瘢痕の拘縮、軟組織エンベロープの薄化、及び加齢にともなう軟骨構造の強度低下などの要因により、手術後間もなく最適とはいえない何らかの結果が観察される場合があり、その結果生ずる欠陥が、時間の経過とともに、通常は約10〜15年後に、より明確、顕著、顕在化、優勢となることがしばしばある。
皮膚の厚さは、外側の皮膚による被覆が、手術後に鼻の下層構造をどの程度効率的に再び覆うかを決定する要因の1つである。皮膚が薄い患者は軟骨性構造がより強靱であるが、下層構造がより見えやすく、骨と軟骨との間の段差状の移行部が見える場合がある。これに対して、皮膚が厚い患者では、適当な鮮明度及び改善効果を得ることが困難な場合がある。
鼻尖部の主な支持機構の1つに、下外側鼻軟骨(LLC)の内側脚がある。鼻尖部の基礎は、基部(前鼻棘)及び内側脚の底板によって決まる。鼻棘にまで延びる長くて強靱な内側脚を有する患者は、適切な鼻尖部の支持を有する場合が多い。これに対して、短い内側脚及び鼻柱の中間で広がる底板を有する患者では、鼻尖部の支持性が悪く、術後に鼻尖部の尖りが失われる可能性が高い。
長期的な鼻尖部の支持及び鼻底の安定化を与える様々な手術方法及び手技が過去に用いられている。広く用いられている方法の1つに、鼻柱ストラットグラフトの移植がある。このグラフトは、通常、一般的に、自己の鼻中隔又は肋骨の軟骨で形成され、下外側鼻軟骨の内側脚の間に縫合される。この鼻柱ストラットグラフトは鼻棘にまで延在させるか、鼻棘の上方に配置することができる。鼻尖部の尖り及び支持を与える別の外科的方法又は手術としては、下外側鼻軟骨の内側脚を鼻中隔の下端に縫合する「タン・イン・ザ・グルーブ法(tongue-in-the-groove technique)」がある。鼻中隔延長グラフトを使用して、鼻尖部の尖りが術後に確実に維持されるようにすることもできる。鼻尖部を支持するために非吸収性のインプラントを使用することもできるが、この鼻尖支持処置の方法は、感染症、皮膚の壊死、及びインプラントの飛び出しなどの合併症、並びに患者による自覚、外観といった要因のために、外科医には好まれない。
従来の外科手術及び患者の予後を改善するため、手術にともなう移植手技を促進し、患者の優れた治療成績をもたらす幾何学特性を備えた嵩張らない鼻柱ストラットが当該技術分野では引き続き求められている。詳細には、鼻再建術において有用な生体吸収性ポリマーで形成された新規なインプラントが当該技術分野において求められている。
したがって、新規な生体吸収性のインプラント可能な鼻柱ストラット装置を開示する。ストラットは、1対の対向した横壁部材を有している。壁部材は、自由外側横縁部、内側端部、外側表面及び内側表面、並びに対向した側部端部を有している。好ましくは湾曲した断面を有する背骨部材が、内側端部に沿って横部材を連結することにより、横壁部材は好ましくは互いに対して少なくとも部分的に角度をなしている。壁部材が第1の静止位置から第2の位置へと互いに対して動くことができる。背骨部材は、内側表面、外側表面及び対向した端部を有する。ストラット装置は、壁部材の内側表面と背骨部材の内側表面との間に形成された通路を有する。本装置は、通路と連通する、自由外側縁部の間の長手方向開口部、及び通路と連通する、対向した側部端部の開口部を有する。横壁部材には通路と連通する複数の開口部が貫通している。ストラット装置は、生体吸収性ポリマーから形成される。通路は軟骨を受容するために利用することができる。自由外側縁部間の開口部は、各壁が第2の位置に動かされるとより大きくなり、側部開口部もやはり大きくなる。壁部材が第2の位置にある場合、壁部材は通路内に収容された組織に対して力を作用させることができる。
本発明の別の態様は、上記のストラット装置を使用して外科手術、例えば鼻形成術を行う方法である。
本発明のこれらの態様及び利点、並びに他の態様及び利点は、以下の説明及び添付図面より更に明らかになるであろう。
本発明の鼻柱ストラット装置の一実施形態の斜視図。 図1のストラット装置の側面図。 図1のストラット装置の端面図。 図1のストラット装置の平面図。 側部部材が外向きの角度をなしている図1のストラットの一実施形態の斜視図。 側部部材が外向きの角度をなしている図1のストラットの一実施形態の側面図。 側部部材が外向きの角度をなしている図1のストラットの一実施形態の平面図。 側部部材が外向きの角度をなしている図1のストラットの一実施形態の端面図。 背骨部材が外側に延びるフランジを有している、本発明の鼻柱ストラット装置の代替的な一実施形態の斜視図。 図5Aのストラット装置の側面図。 図5Aのストラット装置の平面図。 図5Aのストラット装置の端面図。 鼻尖の尖り及び鼻尖の回転を示す鼻の説明図。 鼻尖が鼻尖上部によって鼻背よりも上に突出している状態を側面図で示す図6の鼻の説明図。 鼻の主要な軟骨を示す説明図。 鼻の主要な軟骨を示す説明図。 鼻の脚、及び鼻柱/小葉角に対するそれらの位置の影響を示す説明図。 鼻の脚、及び鼻柱/小葉角に対するそれらの位置の影響を示す説明図。 本発明の鼻柱ストラットを用いた鼻形成術を示す図。 本発明の鼻柱ストラットを用いた鼻形成術を示す図。 本発明の鼻柱ストラットを用いた鼻形成術を示す図。
本発明の新規な鼻柱ストラット装置は、従来の生体適合性かつ生体吸収性の材料で形成される。本発明のストラット装置を製造するうえで有用な生体吸収性ポリマーは、高い初期強度及び破壊強度保持率(BSR)、及び、例えば移植後6〜20週間の期間にわたる高い生体吸収性を含む幾つかの望ましい性質を有し、約6〜12ヶ月でほぼ完全に生体吸収される。しかしながら、特定の用途に合わせて他の強度及び吸収プロファイルを設計することもできる。特に好適なポリマーとしては、ポリジオキサノン、高ポリグリコリドラクチド含有コポリマー(例えば70%〜90%のラクチド)、又はこれらのブレンドなどの従来の生体吸収性ポリマーを挙げることができる。適当な吸収性ポリマーは、合成又は天然ポリマーであってよい。適当な生体適合性、生体吸収性ポリマーとしては、脂肪族ポリエステル、ポリ(アミノ酸)、コポリ(エーテル−エステル)、シュウ酸ポリアルキレン、ポリアミド、チロシン由来ポリカーボネート、ポリ(イミノカーボネート)、ポリオルトエステル、ポリオキサエステル、ポリアミドエステル、アミン基を有するポリオキサエステル、ポリ(無水物)、ポリホスファゼン、及びこれらの組み合わせが挙げられる。本発明の目的では、脂肪族ポリエステルとしては、これらに限定されるものではないが、ラクチドのホモポリマー及びコポリマー(乳酸、D−、L−、及びメソラクチドを含む)、グリコリド(グリコール酸を含む)、ε−カプロラクトン、p−ジオキサノン(1,4−ジオキサン−2−オン)、トリメチレンカーボネート(1,3−ジオキサン−2−オン)、トリメチレンカーボネートのアルキル誘導体、及びこれらのポリマーブレンドが挙げられる。天然ポリマーとしては、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、ラミニン、及びゼラチン、ケラチン、硫酸コンドロイチン、及び脱細胞化組織が挙げられる。本発明のストラット装置は、好ましくは以下の生体吸収性ポリマーから形成される。すなわち、ポリ(p−ジオキサノン)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)のコポリマー、及びこれらのブレンドである。
本明細書において使用するところのBSRすなわち破壊強度保持率なる用語は、その従来の意味を有するものとして、すなわち、一群の所定の条件下、インビボ又はインビトロで所定の期間のインキュベーション後に装置に残留している破壊強度として定義される。同様に、本明細書において使用するところの生体吸収性ポリマーは、従来の意味を有するものとして、すなわち、加水分解又は体液との相互作用の結果として分解して、所定の時間の後、最終的に身体に吸収及び/又は完全に身体から排出されうるポリマー分子として定義される。
図1〜4を参照すると、本発明の鼻柱ストラット装置10が示されている。ストラット装置10は、対向した横壁部材20及び40を有している様子が示されている。壁部材20及び40は台形の形状を有するものが示されているが、長方形、楕円形などの他の幾何学形状を有してもよく、直線状又は場合によって丸味を帯びるか若しくは湾曲した対向した端部を有しうる。壁部材20及び40は、開口部72によって分離された自由外側縁部22及び42をそれぞれ有している様子が示されている。壁部材20は、対向した端部28を有しており、壁部材40は対向した端部48を有している。壁部材20は内側表面25及び外側表面27を有しており、壁部材40は内側表面45及び外側表面47を有している様子が示されている。壁部材20及び40は、背骨部材50によって連結された下端部24及び44をそれぞれ有している様子も示されている。背骨部材50は、湾曲した断面を有し、内側表面52、外側表面54、及び対向した端部56を有する長尺部材として示されている。壁部材20及び40の下端部24及び44は、壁部材20と40とが互いに対して角度をなすように、それらの全長に沿って背骨部材50に連結されることが好ましいが、壁部材は背骨部材50の長さに沿った複数の部分において取り付けられてもよい。背骨部材50は、開口部72の大きさが減少又は増大するように、部材20及び40が部分的に変形して互いに近づくか又は互いから遠ざかる方向に部分的に回転することができるように、基部部材として一部機能する。別の言い方をすれば、壁部材20及び40は第1の静止位置を有し、一方又は両方の部材を第2の位置へと動かすことができる。図に示されていないが、壁部材20及び40の一方又は両方が、背骨部材50の長さよりも大きい長さを有してもよい。その逆に、背骨部材50の長さがより大きくともよい。やはり図に示されていないが、壁部材40及び50が、複数の間隔によって隔てられた複数のセグメントから構成され、各セグメントが背骨部材50に連結されるような本発明の実施形態も考えられる。本発明の装置の一実施形態(図に示されていない)は、壁40と50とを連結する、セグメント化された背骨部材を有してもよく、その場合、背骨部材の各セグメントが複数の間隔によって隔てられる。
ストラット装置10は、内側表面25と45との間に形成された通路70、及び装置10の長さに沿って延びる内側表面52を有している様子が示されている。装置10は外側縁部22と42との間に形成された長手方向の開口部72、及び対向した端部開口部74を有している。開口部72及び端部開口部74が通路70と連通していることにより、鼻形成術などの外科手術において患者の鼻内に装置10が置かれる際に、通路70内に部分的に又は完全に収容されうる組織に対する進入路が与えられる。
壁部材20と40とが互いに対してなす角度(図3を参照)は、組織又は軟骨、例えば、軟骨の小片が通路70内に置かれた複合グラフトを準備する際に組織又は軟骨小片をしっかりと保持することを効果的に行ううえで、十分な角度である。壁部材は、第1の静止位置にある場合に、図1〜4に見られるように内向きの角度をなすことが好ましい。この角度は約3°〜約30°の範囲であってよい。壁部材40と50とは、静止位置にある場合に互いに対して外向きの角度であってもよい。外向きの角度に関し、壁部材の角度は約3°〜約30°の範囲であってよい。必ずしも好ましいというわけではないが、壁部材30と40とは、第1の静止位置にある場合に平行であってもよい。開口部72は、第1の静止位置から第2の位置へと変形して互いに対して引き離されると、端部開口部74とともにその大きさが増し、壁部材20及び40が、通路70内に収容された軟骨などの組織に対して付勢力を作用させる。壁部材20及び40は、複数の開口部90を有している様子が更に示されている。開口部90は、それぞれの壁部材を完全に貫通しており、通路70と連通している。開口部90は、長円形の形状を有している様子が示されているが、卵形、円形、楕円形、正方形、長方形などの他の形状又は形態を有してもよい。開口部90は、縫合糸及び他の組織締結装置のための入口を与えるうえで有用である。開口部90は、組織の成長侵入並びに液体及び栄養素が通過するための経路をも与える。
図5A〜5Dには、外向きの角度をなす壁部材520及び540を有する本発明の装置500が示されている。ストラット装置500は、対向した横壁部材520及び540を有している様子が示されている。壁部材520及び540は、概ね長方形の形状を有している様子が示されているが、台形、卵形などの他の幾何学形状を有してもよく、直線状又は場合によって丸味を帯びるか若しくは湾曲した対向した端部を有しうる。壁部材520及び540は、開口部572によって分離された自由外側縁部522及び542をそれぞれ有している様子が示されている。壁部材520は対向した端部528を有しており、壁部材540は対向した端部548を有している。壁部材520は内側表面525及び外側表面527を有しており、壁540は内側表面545及び外側表面547を有している様子が示されている。壁部材520及び540は、背骨部材550によって連結された下端部524及び544をそれぞれ有している様子も示されている。背骨部材550は、湾曲した断面を有し、内側表面552、外側表面554、及び対向した端部556を有する長尺部材として示されている。壁部材520及び540の下端部524及び544は、壁部材520と540とが互いに対して角度をなすように、それらの全長に沿って背骨部材550に連結されることが好ましいが、壁部材は背骨部材550の長さに沿った複数の部分において取り付けられてもよい。背骨部材550は、開口部572の大きさが減少又は増大するように、部材520及び540が部分的に変形して互いに近づくか又は互いから遠ざかる方向に部分的に回転することができるように、基部部材として一部機能する。別の言い方をすれば、壁部材520及び540は第1の静止位置を有し、一方又は両方の部材を第2の位置へと動かすことができる。図には示されていないが、壁部材520及び540の一方又は両方が、背骨部材550の長さよりも大きい長さを有してもよい。その逆に、背骨部材550の長さがより大きくともよい。やはり図に示されていないが、壁部材540及び550が、複数の間隔によって隔てられた複数のセグメントから構成され、各セグメントが背骨部材550に連結されるような本発明の実施形態も考えられる。本発明の装置の一実施形態(図に示されていない)は、壁部材540と550とを連結する、セグメント化された背骨部材を有してもよく、その場合、背部材の各セグメントが複数の間隔によって隔てられる。
ストラット装置500は、内側表面525と545との間に形成された通路570、及び装置500の長さに沿って延びる内側表面552を有している様子が示されている。装置500は、外側縁部522と542との間に形成された長手方向の開口部572、及び対向した端部開口部574を有している。開口部572及び端部開口部574が通路570と連通していることにより、鼻形成術などの外科手術において患者の鼻内に装置10が置かれる際に、通路570内に部分的に又は完全に収容されうる組織に対する進入路が与えられる。
壁部材520と540とが互いに対してなす外向きの角度は、組織又は軟骨、例えば、軟骨の小片が通路570内に置かれた複合グラフトを準備する際に組織又は軟骨小片をしっかりと保持することを効果的に行ううえで、十分な角度である。この角度は、外向きに約3°〜約30°の範囲であってよい。開口部572は、第1の静止位置から第2の位置へと変形して互いに対して引き離されると、端部開口部574とともにその大きさが増し、壁部材520及び540が、通路570内に収容された軟骨などの組織に対して付勢力を作用させる。壁部材520及び540は、複数の開口部590を有している様子が更に示されている。開口部590は、それぞれの壁部材を完全に貫通しており、通路570と連通している。開口部590は、長円形の形状を有している様子が示されているが、卵形、円形、楕円形、正方形、長方形などの他の形状又は形態を有してもよい。開口部590は、縫合糸及び他の組織締結装置のための入口を与えるうえで有用である。開口部590は、組織の成長侵入並びに液体及び栄養素が通過するための経路をも与える。必要に応じて、壁部材520及び540は、移植されると第2の位置の互いに近づく方向に動き、装置500内部及び/又はその周囲の組織に付勢力を作用させることができる。
本発明のストラット装置の別の実施形態が図6A〜Dに示されている。ストラット装置100は、背骨部材150によって連結された、対向した壁部材120及び140を有している様子が示されている。背骨部材150は、湾曲した断面を有することが好ましい。壁部材120及び140は、それぞれ長手方向開口部172によって隔てられた自由外側縁部122及び142、並びに下端部124及び144をそれぞれ有している。装置100は、対向した端部開口部174を有している様子が示されている。壁部材120は対向した横端部128を有している様子が示されており、壁部材140は対向した横端部148を有している様子が示されている。壁部材120及び140は、それぞれ外側表面127及び147、な旅に内側表面125及び145を有している様子が示されている。下端部122と142とは、好ましくはそれらの全長に沿って背骨部材150と連結されている状態が示されている。背骨部材150は、湾曲した断面を有し、内側表面152、外側表面154、及び対向した端部156を有する長尺部材として示されている。背骨部材150は装置100を支持する機能を有するとともに基部連結部を与え、壁部材120と140とが第1の静止位置から第2の位置へと互いに対して動くことができるようになっている。壁部材120及び140は互いに対して角度をなしている様子が示されており、内向き又は外向きの角度をなしていてよい。装置100は、組織を受容するために内側表面125、145、及び152間に形成された通路170を有している。通路は、長手方向開口部172及び対向した端部開口部174と連通している。開口部172は、壁部材120及び140が第1の静止位置から第2の位置へと動かされる際に増大、すなわち大きくなる。背骨部材150は、外側に延びるフランジ部材160を有している様子も示されている。フランジ部材160は、インプラントの剛性及び強度を高めて、膨化する又は折れ曲がる変形に対してより強い支持又は抵抗を与える機能を有する。フランジ部材160は図に示されるように湾曲していてもよく、又は平坦であってもよい。フランジ部材160は、必要に応じて用いられるフレア状延長部165を端部162に有している様子が示されている。延長部165の機能は、鼻棘上でインプラントを安定化させることである。
本発明の鼻柱ストラット装置の機能的及び構造的特性を効果的に維持しつつ、ストラット装置の壁厚を、例えば約0.1mm〜0.6mmの範囲に比較的薄く保つことが有利である。薄い壁の利点としては、異なる形状又はサイズにストラット装置を比較的容易に切断又は成形できる点がある。更に、比較的薄い壁では所定の移植領域の異物の量が少なくなり、装置が飛び出すこと、完全性若しくは支持が突然失われること、又は分解生成物による身体/組織反応が生じることの確率を低減させるといった効果がある。薄い壁により、十分な強度を有するが、鼻柱領域の自然な解剖学的幅を増大させないインプラントが得られる。
上記に述べたように、鼻柱ストラット壁の厚さは、鼻尖部を効果的に支持し、下外側鼻軟骨の内側脚の再付着を促すうえで十分なものである。一般的に壁厚は約0.1〜約0.6mmであるが、壁厚は、設計、ポリマーの選択などの因子に応じてこれよりも厚くても薄くてもよい。ストラットの全体の寸法は解剖学的に異なる広範な患者の鼻先を効果的に支持するうえで十分であり、例えば寸法は、長さが約30mm〜約50mm、幅が約4mm〜約8mmであってよい。初期の寸法は、一般的に、患者に移植される実際のサイズよりも大きなサイズとすることによって、移植に先立って手術中に装置を切断又はトリミングすることによって執刀医が患者に合わせて装置をカスタマイズ又はサイズ調整することができる。より大きな開始時の寸法とすることにより、準備処置を行う際に外科医はインプラントをより簡単に操作することができる。外側壁間の間隔は、組織を効果的に収容するうえで十分な、例えば約1mm〜約3mmの厚さである。
本発明の装置は、圧縮成形、射出成形、熱成形、異形押出などの従来の製造プロセスを用いて製造することができる。本発明の装置は、必要に応じて、従来のコーティングプロセスを用い、吸収性ポリマー、生物製剤、治療剤、吸収性繊維、これらの組み合わせなどの様々な従来の材料でコーティングすることができる。例えば、コーティングは、スプレーコーティング、ディップコーティング、浸漬コーティング、ラミネーション、静電コーティングなどの従来より知られる様々な方法によって表面に付着させることができる。例えばメルトブローンされたポリ(p−ジオキサノン)不織布などの不織吸収性材料の薄層のようなコーティングは、速やかな成長侵入及び患者にとって高い快適性を与えることができる。コーティング材料は、これらに限定されるものではないが、抗細菌剤、抗微生物剤、増殖因子、及び創傷治癒剤などの薬学的及び/又は生物学的な活性成分などの治療剤を含んでもよい。活性成分には、痛みの治療及び/又は感染の予防を目的とした従来の治療剤が含まれうる。活性成分の例としては、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシン、ケトプロフェンなどの非ステロイド系抗炎症剤(NSIAD)が含まれうる。本発明に適した他の種類の活性成分としては、トリクロサンなどの従来の抗細菌剤及び抗生物質を挙げることができる。
更に、本発明の装置は、生体吸収性の半剛性の発泡材構造体から形成することができる。発泡材は、開放し相互連結された小孔を有することが好ましいが、閉鎖した小孔を有するものでもよい。吸収性発泡材は、任意の従来の方法によって形成することができる。例えば、発泡材シートを形成するように押し出す際、又はこれに先立って、ガス又はガス発生剤を吸収性ポリマーに添加することができる。塩などの水溶性物質を吸収性ポリマーに配合することによって、最初に固体シートを形成してもよい。
従来の凍結乾燥(lyophylization)プロセスを用いて鼻柱ストラットを形成することもできる。当業者であれば、上記に述べた生体吸収性ポリマーの特定のものは、発泡材形成プロセスにおいて有用となるそれらの個々の特性、及び装置の所望の機械的特性に応じて、他のものよりも発泡材構造を形成するのにより有用であることは認識されるであろう。発泡構造を形成するのに有用な特定のポリマーとしては、ポリ(p−ジオキサノン)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)のコポリマー、及びこれらのブレンドが挙げられる。
本発明の装置の1以上の表面が、必要に応じて、高い摩擦によって固定を容易とし、細胞遊走にとってより好ましい条件を与えるような特定の表面粗さを有してもよい。このような表面処理は、様々な従来の方法によって、例えば、射出成形の際に鋳型の表面によって、又はサンドブラスト処理に似た表面ブラスト処理によって与えることができる。必要に応じて、表面全体に約50〜500μmの微小孔又は穿孔を与えることによって、栄養の通過及び組織の成長侵入を促進することができる。
本発明の新規な鼻柱ストラット装置は、様々な鼻再建術において使用することができる。最初に鼻の解剖学的構造について概説しておくことが、鼻再建術を説明するうえで有用であろう。最初に図7及び8を参照すると、鼻200が、尖り(projection)225及び回転(rotation)227を有する鼻尖部210を有している様子が示されている。鼻背220に対する鼻尖部210の関係が示されている。鼻背は、鼻根と鼻尖との間の領域を含む、前方かつ上方を向いた鼻の外側の隆線として従来より定義されている。図8に、鼻200の鼻尖上部(supratip break)230が示されている。鼻の鼻尖上部は、鼻背の直線が凸曲線に変化して鼻尖を画定する点として従来より定義されている。鼻の鼻尖上部領域は、上外側鼻軟骨270の遠位部分、鼻背中隔(鼻中隔320の鼻背面)、前部鼻中隔角(鼻中隔320の下面に対する鼻中隔320の前面の角度)、及び、下外側鼻軟骨280の外側脚290の平行頭部境界(parallel cephalic border)から構成されるものとして定義される。この領域内の手術は鼻尖に大きく影響し、ポリービーク変形を生じる可能性がある。鼻尖の尖り225は、ナジオンから赤唇縁までの線から鼻尖に対する垂線までの線によって決まる。鼻唇角は、鼻尖回転227の角度による尺度であり、鼻下点から上唇赤唇縁に至る線と、鼻下点から引いた鼻柱接線とによって定義される。この角度は、男性では90〜100°、女性では100〜110°の間であることが理想的である。
鼻の主要な軟骨構造の概略図が図9及び10に示されている。図9A及び9Bに示されるように、鼻250は、鼻骨260、上外側鼻軟骨270、下外側鼻軟骨280、及び鼻中隔320を有している様子が示されている。図10A及び10Bに示されるように、下外側鼻軟骨280は、外側脚290、中間脚300、及び内側脚310から構成されている。右内側脚310と左内側脚310とが、鼻中隔320によって分離されている様子が示されている。図10A及び10Bには、鼻柱分断点340と鼻柱/小葉角350が更に示されている。鼻柱分断点340は、下外側鼻軟骨280の内側脚310と中間脚300との移行点である。鼻柱/小葉角350は、下部鼻尖小葉(infra-tip lobule)の鼻柱との接合によって形成される角度である。
本発明の新規な鼻柱ストラット装置を用いた手術の一部が図11A〜Cに示されている。最初に、鼻再建術を受ける患者に、従来の方法により手術に備えた準備処置を行う。図11Aに示されるように、鼻400の軟組織エンベロープ410を持ち上げて、下外側鼻軟骨280へのアクセス及び視野を確保する。軟組織要素410は、軟組織、筋肉、及び皮膚の層から構成されている。図11A〜Cに示されるように、以下のようにして本発明のストラット装置10を患者の鼻400に配置、定着、及び固定する。
一般的な鼻形成術では以下の工程の1乃至複数を行うことができる。すなわち、軟骨膜フラップ(mucpericondrial flap)を挙上し、空気流を矯正し、骨又は軟骨から軟組織を挙上し、軟骨グラフト材料を取得し、鼻背を再成形し、鼻咽頭蓋を改変し、鼻根、背側アンレー、シールドグラフト、鼻翼バテン、鼻翼リムグラフト、スプレッダーグラフト、及び鼻柱ストラットグラフトなどの各種の軟骨グラフトを配置することである。
図に示されるような開放式鼻形成術のアプローチを用いて、経鼻柱ステップ切開を形成する。軟組織皮膚エンベロープ410を切開して、リトラクター405で挙上する。グラフト又はインプラントを用いる最後の工程は、鼻柱ストラット10の配置である。下外側鼻軟骨280の内側脚310の間にポケット430を形成する。ポケット430は鼻柱切開から鼻棘440に向かって延び、このポケット430の深さは患者間で異なる。鼻柱ストラット10を下外側鼻軟骨420の内側脚425の間に配置する。下外側鼻軟骨280の2個の内側脚310を鼻柱ストラット装置10に引き寄せ、外科用縫合針490を用いて展開される縫合糸480又は他の外科的締結器具によって定位置に保持する。好ましい固定方法は、水平マットレス縫合である。場合により、鼻柱ストラット10を縫合糸により鼻棘440に対して更に固定する。閉鎖式鼻形成術のアプローチを用いる場合には、下外側鼻軟骨280を鼻の外側に引き出す。鼻柱ストラット装置10の配置の方法は同じである。
装置10を図11Cに示されるように縫合糸480によって下外側鼻軟骨280の内側脚310に対して定位置に固定した後、軟組織エンベロープ410を鼻の骨格を覆って再び被せてから、従来の方法により外科用縫合糸を用いて鼻柱の皮膚の切開を閉じることによって手術を完了する。
以下の実施例は本発明の原理及び実施を例示するためのものであるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
20重量%のポリジオキサノンポリマーと80重量%の85/15ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマーとのブレンドから形成された平板なポリマーシートから、U字形状の本発明のストラットを熱形成した。1.59cm(5/8インチ)の押出機及び15.2cm(6インチ)のスリットフィルムダイを使用してプレートを押出した。押出機及びスリットダイは、米国、ニュージャージー州シダーグローブ所在のランドキャッスル・エクストルージョン・システムズ社(Randcastle Extrusion systems Inc.)によって製造されたものである。フィルムダイは、約160℃〜180℃の温度であった。プレートの厚さは約0.25mmであった。フィルムのストリップを打ち抜いて、装置の穿孔及び外形を作製した。ストラットの幅は8mm、長さは30mmであった。幅約1.0mm×長さ2.5mmの2列の縫合穴を、鼻棘の中心線から約3mm離れた第1の線、及び第1の線から2mmの第2の線に沿って形成した。これらの穴は、打ち抜きによって形成した。次の工程で、予め切断した装置を約70℃〜約75℃の1組の成形ダイに入れて、U字形状の形態に成形した。次いで成形した装置を固定具に入れ、N2雰囲気中で室温から約60℃に加熱し、この温度に約8時間保持してから約70℃に4時間、次いで約80℃に8時間加熱し、最後に室温で約11〜13時間冷却する焼鈍しサイクルにより焼き鈍しした。U字形状の鼻柱ストラットは、同様の厚さ及びサイズの平板なプレートと比較して、力を加えた際の変形に対して大幅に高い抵抗を示した。有限要素法(FEA)を用いたシミュレーションに基づき、臨界座屈力は、同じ厚さの直線的な形状のものと比較して、U字形状の設計では3倍であることが観察された。
引張試験は、材料の機械的特性(強度、弾性率、伸び率など)を評価するために一般的に用いられている広く知られた機械的試験の1つである。この試験は、試料が破断点又は所定の伸び率にまで伸ばされた際の所定の伸び率における引張り破壊強度(又は最大引張り力)及び引張り荷重を測定するものである。適当な荷重セルを備えたインストロン機械試験機を使用することができる。
インビボの条件に似たpH 7.2、37℃におけるインビトロ分解実験によって、破壊強度保持率(BSR)を測定することができる。BSRが初期破壊強度の20%に低下するまでの分解プロファイルを得ることができる。
吸収プロファイルは、動物実験によりインビボで、あるいはインビボ環境に似た条件下でインビトロで測定することが可能である。材料は、インビトロ試験により装置の重量の約90%が失われるか、又はインビボ実験において装置の痕跡が本質的に消失した場合に、本質的に吸収されたものとみなすことができる。
本発明の新規な鼻柱ストラット装置は、鼻形成手術において使用される場合に多くの利点を有するものである。こうした利点としては、鼻柱ストラットグラフトを作製するために軟骨を採取する必要がほとんどあるいはまったくないことが挙げられ、これにより手術時間の短縮につながるとともにドナー部位の疾患率が低下する。本装置の使用により、合併症のリスクが低下し、より予測可能な長期の予後が得られる。
以上、本発明をその詳細な実施形態について図示及び説明したが、当業者であれば、特許請求される発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく本発明の形態及び詳細に様々な変更を行いうる点は理解されるであろう。
〔実施の態様〕
(1) 生体吸収性鼻インプラント装置であって、
1対の対向した横壁部材であって、自由外側横縁部、内側端部、外側表面及び内側表面、並びに対向した側部端部を有する、横壁部材と、
前記横壁部材が互いに対して少なくとも部分的に角度をなし、かつ前記壁部材が第1の静止位置から第2の位置へと互いに対して動くことができるように、前記横部材の内側端部に沿って前記横部材を連結する背骨部材であって、内側表面、外側表面、及び1対の対向した端部を有する、背骨部材と、
前記横壁部材の前記自由縁部の間の長手方向開口部と、前記対向した側部端部の間の対向した側部開口部と、
前記壁部材の前記内側表面と前記背骨部材の前記内側表面との間に形成される通路であって、前記長手方向開口部及び前記対向した側部開口部と連通する、通路と、
前記横壁部材を貫通する、前記通路と連通した複数の開口部と、を備え、
前記装置は生体吸収性ポリマーを含み、側壁は、前記第2の位置にある場合に前記通路内に収容された組織に力を作用させることができる、生体吸収性鼻インプラント装置。
(2) 前記生体吸収性ポリマーが、ポリ(p−ジオキサノン)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)のコポリマー、及びこれらのブレンドからなる群から選択される、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記生体吸収性ポリマーが、ポリ(p−ジオキサノン)とポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマーとのブレンドを含む、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記壁の互いに対する角度が、約3°〜約30°である、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記ポリマーが、移植4週間後に少なくとも約40%のBSRを有する、実施態様1に記載の装置。
(6) 前記背骨部材から延出する1対のフランジを更に備える、実施態様1に記載の装置。
(7) 前記ポリマーが、約30日〜約300日のインビボでの吸収時間を有する、実施態様1に記載の装置。
(8) 前記表面の少なくとも一部にコーティングを更に有する、実施態様1に記載の装置。
(9) 前記ポリマーが、発泡材を含む、実施態様1に記載の装置。
(10) 微小孔を更に有する、実施態様1に記載の装置。
(11) 治療剤を更に有する、実施態様1に記載の装置。
(12) 前記表面上に微小繊維を更に有する、実施態様1に記載の装置。
(13) 前記背骨部材が、湾曲した断面を有する、実施態様1に記載の装置。
(14) 前記壁部材が、ほぼ平行である、実施態様1に記載の装置。
(15) 前記壁部材が、約0.1mm〜約0.5mmの厚さを有する、実施態様1に記載の装置。
(16) 前記背骨部材及び前記壁部材がそれぞれ、ある長さを有し、前記背骨部材の前記長さが前記壁部材の前記長さよりも大きい、実施態様1に記載の装置。
(17) 鼻形成術を行う方法であって、
患者の鼻の下外側鼻軟骨を外科的に露出する工程と、
前記鼻の前記下外側鼻軟骨の内側脚の間に鼻柱ストラット(columellar strut)を移植する工程と、を含み、前記ストラットが、
1対の対向した横壁部材であって、自由外側横縁部、内側端部、外側表面及び内側表面、並びに対向した側部端部を有する、横壁部材と、
前記横壁部材が互いに対して少なくとも部分的に角度をなし、かつ前記壁部材が第1の静止位置から第2の位置へと互いに対して動くことができるように、前記横部材の内側端部に沿って前記横部材を連結する背骨部材であって、内側表面、外側表面、及び1対の対向した端部を有する、背骨部材と、
前記横壁部材の前記自由縁部の間の長手方向開口部と、前記対向した側部端部の間の対向した側部開口部と、
前記壁部材及び前記背骨部材の前記内側表面の間に形成される通路であって、前記長手方向開口部及び前記対向した側部開口部と連通する、通路と、
前記横壁部材を貫通する、前記通路と連通した複数の開口部と、を備え、
前記ストラット装置が生体吸収性ポリマーを含み、側壁は、前記第2の位置にある場合に前記通路内に収容された組織に力を作用させることができるものである、方法。
(18) 前記生体吸収性ポリマーが、ポリ(p−ジオキサノン)及びポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマーからなる群から選択される、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記生体吸収性ポリマーが、ポリ(p−ジオキサノン)とポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマーとのブレンドを含む、実施態様17に記載の方法。
(20) 前記壁の互いに対する角度が、約5°〜約45°である、実施態様17に記載の方法。
(21) 前記装置が、8週目に約25%〜約75%のBSRを有する、実施態様17に記載の方法。
(22) 前記背骨部材から延出する1対のフランジを更に備える、実施態様17に記載の方法。
(23) 前記装置が、約150日〜約360日のインビボでの吸収時間を有する、実施態様17に記載の方法。
(24) 前記表面の少なくとも一部にコーティングを更に有する、実施態様17に記載の方法。
(25) 前記ポリマーが、発泡材を含む、実施態様17に記載の方法。
(26) 前記装置が、微小孔を更に有する、実施態様17に記載の方法。
(27) 前記装置が、治療剤を更に有する、実施態様17に記載の方法。
(28) 前記装置が、前記表面上に微小繊維を更に有する、実施態様17に記載の方法。
(29) 前記背骨部材が、湾曲した断面を有する、実施態様17に記載の方法。
(30) 前記角度が、約3°〜約30°の範囲である、実施態様17に記載の方法。
(31) 前記壁部材が、約0.1mm〜約0.5mmの厚さを有する、実施態様17に記載の方法。
(32) 前記背骨部材及び前記壁部材がそれぞれ、ある長さを有し、前記背骨部材の前記長さが前記壁部材の前記長さよりも大きい、実施態様17に記載の方法。

Claims (15)

  1. 生体吸収性鼻インプラント装置であって、
    1対の対向した横壁部材であって、自由外側横縁部、内側端部、外側表面及び内側表面、並びに対向した側部端部を有する、横壁部材と、
    前記横壁部材が互いに対して少なくとも部分的に角度をなし、かつ前記壁部材が第1の静止位置から第2の位置へと互いに対して動くことができるように、前記横部材の内側端部に沿って前記横部材を連結する背骨部材であって、内側表面、外側表面、及び1対の対向した端部を有する、背骨部材と、
    前記横壁部材の前記自由外側横縁部の間の長手方向開口部と、前記対向した側部端部の間の対向した側部開口部と、
    前記壁部材の前記内側表面と前記背骨部材の前記内側表面との間に形成される通路であって、前記長手方向開口部及び前記対向した側部開口部と連通する、通路と、
    前記横壁部材を貫通する、前記通路と連通した複数の開口部と、を備え、
    前記装置は生体吸収性ポリマーを含み、前記横壁部材は、前記第2の位置にある場合に前記通路内に収容された組織に力を作用させることができ
    前記装置は前記背骨部材から延出する1対のフランジを更に備える、
    生体吸収性鼻インプラント装置。
  2. 前記生体吸収性ポリマーが、ポリ(p−ジオキサノン)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)のコポリマー、及びこれらのブレンドからなる群から選択される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記生体吸収性ポリマーが、ポリ(p−ジオキサノン)とポリ(ラクチド−コ−グリコリド)コポリマーとのブレンドを含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記横壁部材の互いに対する角度が、3°〜30°である、請求項1に記載の装置。
  5. 前記生体吸収性ポリマーが、移植4週間後に少なくとも40%のBSRを有する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記生体吸収性ポリマーが、30日〜300日のインビボでの吸収時間を有する、請求項1に記載の装置。
  7. なくとも一部にコーティングを更に有する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記生体吸収性ポリマーが、発泡材を含む、請求項1に記載の装置。
  9. 微小孔を更に有する、請求項1に記載の装置。
  10. 治療剤を更に有する、請求項1に記載の装置。
  11. 小繊維を更に有する、請求項1に記載の装置。
  12. 前記背骨部材が、湾曲した断面を有する、請求項1に記載の装置。
  13. 前記壁部材が、平行である、請求項1に記載の装置。
  14. 前記壁部材が、0.1mm〜0.5mmの厚さを有する、請求項1に記載の装置。
  15. 前記背骨部材の長手方向の長さが前記壁部材の長手方向の長さよりも大きい、請求項1に記載の装置。
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