JP5921059B2 - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びコーティング剤 - Google Patents
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しかし、金属系の基材の表面に硬化皮膜を形成させるためのコーティング剤や塗料に関しては、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いたコーティング剤や塗料では、金属系基材に対する密着性に劣るものであったため、なかなか充分なものが得られておらず、金属密着性を上げるべく種々の開発が進められてきた。
例えば、特許文献1においては、活性エネルギー線によって反応しうる重合性不飽和基を分子中に有するりん酸エステルを組成物の一成分として含有する被覆材用組成物が、金属の基材に対して優れた密着性を有することが記載されている。
また、特許文献2においては、(a)光硬化性アクリレート系樹脂、(b)カルボキシル基含有単官能アクリレート、(c)りん酸アクリレート、(d)2官能アクリレートモノマー、(e)3官能以上のアクリレートモノマー、(f)光開始剤からなる光硬化性組成物が、硬化性に優れ、更に硬化組成物が均一な皮膜を形成するために鋼管との付着性、表面平滑性にも優れることが記載されている。
なお、本発明において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリロイルとはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。
これらの中でも、エチレン性不飽和基を1個有する水酸基(メタ)アクリレート系化合物が好ましく、特には2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートを用いることが、反応性および汎用性に優れる点で好ましい。
また、これらは1種または2種以上組み合わせて使用することができる。
アロファネート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート(例えば、日本ポリウレタン工業(株)製の「アクアネート100」、「アクアネート110」、「アクアネート200」、「アクアネート210」等)、等が挙げられる。
これらの中でも、脂環式多価イソシアネート系化合物が好ましく用いられ、特にはイソホロンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネートが硬化塗膜の黄変が少ない点や、硬化収縮が小さい点で更に好ましく用いられる。
前記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−テトラメチレンジオール、1,3−テトラメチレンジオール、2−メチル−1,3−トリメチレンジオール、1,5−ペンタメチレンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレンジオール、3−メチル−1,5−ペンタメチレンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタメチレンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、シクロヘキサンジオール類(1,4−シクロヘキサンジオールなど)、ビスフェノール類(ビスフェノールAなど)、糖アルコール類(キシリトールやソルビトールなど)などが挙げられる。
前記多価カルボン酸としては、例えば、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、パラフェニレンジカルボン酸、トリメリット酸等の芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。
前記環状エステルとしては、例えば、プロピオラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンなどが挙げられる。
上記多価アルコールとしては、前記ポリエステル系ポリオールの説明中で例示の多価アルコール等が挙げられ、上記アルキレンカーボネートとしては、例えば、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、テトラメチレンカーボネート、ヘキサメチレンカーボネートなどが挙げられる。
なお、ポリカーボネートポリオールは、分子内にカーボネート結合を有し、末端がヒドロキシル基である化合物であればよく、カーボネート結合とともにエステル結合を有していてもよい。
ポリブタジエン系ポリオールは、その構造中に含まれるエチレン性不飽和基の全部または一部が水素化された水添化ポリブタジエンポリオールであってもよい。
この反応生成物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との付加反応においては、反応系の残存イソシアネート基含有率が0.5重量%以下になる時点で反応を終了させることにより、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)が得られる。
また、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)が含有するエチレン性不飽和基の上限は通常30個であり、好ましくは25個以下である。
尚、粘度の測定法はE型粘度計による。
これらの中でも、3個以上のエチレン性不飽和基を含有する化合物を1種以上用いることが硬化塗膜の硬度の点で必要であり、更にはペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートを用いることが特に好ましい。
アロファネート型ポリイソシアネート、ビュレット型ポリイソシアネート、水分散型ポリイソシアネート(例えば、日本ポリウレタン工業(株)製の「アクアネート100」、「アクアネート110」、「アクアネート200」、「アクアネート210」等)、等が挙げられる。
これらの中でも、脂環式多価イソシアネート化合物が好ましく用いられ、特にはイソホロンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシアネートが硬化塗膜の黄変が少ない点や、硬化収縮が小さい点で更に好ましく用いられる。
また、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)が含有するエチレン性不飽和基の上限は通常30個であり、好ましくは25個以下である。
この多価イソシアネート系化合物(b2)と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)との付加反応においては、反応系の残存イソシアネート基含有率が0.5重量%以下になる時点で反応を終了させることにより、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)が得られる。
尚、粘度の測定法はE型粘度計による。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)の合計量が少なすぎると、鉛筆硬度や耐傷性が低下する傾向があり、多すぎると粘度が上昇し塗工性が低下する傾向がある。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)の含有割合が多すぎると、密着性が低下したり、硬化収縮が大きくなる傾向があり、少なすぎると粘度が高くなり、耐擦傷性、硬度等の機械的物性が低下する傾向がある。
アクリル系樹脂(C)は、好ましくは、重合成分として、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー(c1)を主成分として含有し、必要に応じて、官能基含有モノマー(c2)、その他の共重合性モノマー(c3)を共重合成分とすることもできる。
これら官能基含有モノマー(c2)は、1種又は2種以上併用して用いてもよい。
アクリル系樹脂(C)の含有量が少なすぎると、密着性が低下したり、硬化収縮が大きくなる傾向があり、多すぎると耐傷性等の機械的物性が低下する傾向がある。
ビス(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)ホスフェート、エチレンオキサイド変性リン酸ジアクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸トリ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和基を2個以上有するリン酸基含有エチレン性不飽和化合物等が挙げられる。
なかでもエチレン性不飽和基を2個以上有する化合物を用いることが耐擦傷性の点で好ましく、特にはビス(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)ホスフェートが、殊にはビス(2−メタクリロイロキシエチル)ホスフェートが基材密着性の点で好ましい。
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(D)の含有量が少なすぎると、密着性が低下する傾向があり、多すぎると基材を腐食したり、耐擦傷性、硬度等の機械的物性を低下させる傾向がある。
光重合開始剤(E)の含有量が少なすぎると、硬化不良となる傾向があり、多すぎると耐擦傷性、硬度等の機械的物性が低下する傾向があったり、脆化や着色の問題が起こりやすい傾向がある。
かかるセルロース系添加剤、アルキッド樹脂は、塗布時の造膜性を付与する作用や、金属蒸着面との接着性を上げる作用を有する。該セルロース系添加剤としては、流動性を低下させるために数平均分子量15000以上の高分子量品が好ましく、このようなものとしては、例えば、セルロース−アセテート−ブチレート樹脂等を挙げることができる。
中でも、(A)と(B)を混合し、(C)を追加した後、(D)を加え、最後に(E)を加える方法が好ましく用いられ、更には、酢酸エチル、トルエンなどの有機溶剤に(A)と(B)を溶解させた溶液を作り、そこへ有機溶剤に溶解させた(C)を添加し、そこに(D)と(E)をこの順序で添加する方法が特に好ましい。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、これら基材に対して、優れた密着性能を有するものであるが、特には、通常のコーティング剤では充分な密着性を得ることが困難な基材の金属である場合においても、優れた金属密着性を有するものである。
〔ウレタン(メタ)アクリレート系化合物[A−1]〕
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート37.2g(0.17モル)、3官能のポリエステルポリオール(水酸基価260mgKOH/g)12.9g(0.02モル)、2官能のポリエーテルポリオール(水酸基価175mgKOH/g)25.6g(0.04モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート25.8g(0.22モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%となった時点で反応を終了し、2〜3官能ウレタンアクリレート(A−1)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、水添ジフェニルメタンジイソシアネート37.2g(0.17モル)、2官能のポリエーテルポリオール(水酸基価175mgKOH/g)51.3g(0.08モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート19.7g(0.17モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%となった時点で反応を終了し、2官能ウレタンアクリレート(A−2)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート13.7g(0.06モル)、2官能のポリエステルポリオール(水酸基価45mgKOH/g)101.4g(0.04モル)、2−ヒドロキシエチルアクリレート2.3g(0.02モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%となった時点で反応を終了し、2官能ウレタンアクリレート(A−3)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート19.3g(0.09モル)、ペンタエリスリトールトリアクリレート(水酸基価105mgKOH/g)96.3g(0.18モル)、重合禁止剤としてハイドロキノンメチルエーテル0.02g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で3時間反応させ、残存イソシアネート基が0.3%となった時点で反応を終了し、6官能ウレタンアクリレート(B−1)を得た。
攪拌装置、還流器、滴下ロート及び窒素導入管を備えた反応装置に、トルエン(溶媒)50.0gを入れて、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温した。次いで、メチルメタクリレート50.0g、および重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを適量加えた混合物を2.0時間かけて滴下し、さらに1.0時間同温度に維持して重合を完結させ、アクリル系樹脂(C−1)の溶液(濃度50%)を得た。得られた(C−1)の重量平均分子量(ポリスチレン換算)は45,000、ガラス転移温度(Tg)は100℃であった。
攪拌装置、還流器、滴下ロート及び窒素導入管を備えた反応装置に、キシレン(溶媒)50.0gを入れて、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温した。次いで、メチルメタクリレート32.5g、n−ブチルメタクリレート17.5gおよび重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを適量加えた混合物を2.0時間かけて滴下し、さらに1.0時間同温度に維持して重合を完結させ、アクリル系樹脂(C−2)の溶液(濃度50%)を得た。得られた(C−2)の重量平均分子量(ポリスチレン換算)は90,000、ガラス転移温度(Tg)は75℃であった。
〔リン酸基含有エチレン性不飽和化合物[D−1]〕
・ビス(2−(メタ)アクリロイロキシエチル)ホスフェート(共栄社化学製、「ライトエステルP−2M」)
〔光重合開始剤(E−1)〕
・1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、「イルガキュア184」)
〔活性エネルギー線硬化型樹脂組成物〕
上記のウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)、アクリル系樹脂(C−1)、リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(D−1)、光重合開始剤(E−1)を固形分換算で表1に示す割合で配合し、酢酸ブチルで光重合開始剤を除いた固形分が40%になるように希釈し、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
上記で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、アルミ基材(JIS H 4000,A1050P)上にバーコーターNO.24を用いて、乾燥後の膜厚が15μmとなるように塗工し、60℃で5分間乾燥した後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、18cmの高さから5.1m/minのコンベア速度で2パスの紫外線照射(積算照射量500mJ/cm2)を行い、硬化塗膜を形成した。硬化塗膜について、JIS K 5400(1990年版)に準じて碁盤目テープ法により評価した。
上記で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、アルミ基材(JIS H 4000,A1050P)上にバーコーターNO.24を用いて、乾燥後の膜厚が15μmとなるように塗工し、60℃で5分間乾燥した後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、18cmの高さから5.1m/minのコンベア速度で2パスの紫外線照射(積算照射量500mJ/cm2)を行い、硬化塗膜を形成した。試験片を23℃、50%RHの環境下で48時間放置した後、JIS K 5600−5−1:1999 円筒形マンドレル法による耐屈曲性の試験(タイプ1の試験装置でマンドレルの直径2mm、折り曲げ時間2秒、23℃50%環境下で試験、)を、試験片の長手方向で行い、かかる試験においても割れないものを○、割れたものを×とし、その角度も測定した。
上記で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を、アルミ基材(JIS H 4000,A1050P)にバーコーターNO.24を用いて、乾燥後の膜厚が15μmとなるように塗工し、60℃で5分間乾燥した後、高圧水銀灯ランプ80W、1灯を用いて、18cmの高さから5.1m/minのコンベア速度で2パスの紫外線照射(積算照射量500mJ/cm2)を行い、硬化塗膜を形成した。アルミ基材(JIS H 4000,A1050P)に形成した硬化塗膜を沸騰水に1時間浸漬し、塗膜の表面状態を観察した。また、基板への密着具合を上記と同様、JIS K 5400(1990年版)に準じて碁盤目テープ法により評価した。なお、塗膜外観は以下の評価基準に従い評価した。
<塗膜外観>
○・・・変化はなかった。
△・・・塗膜が一部白化した。
×・・・塗膜が白化した。
実施例1において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)を、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−2)に替えた以外は実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物について実施例1と同様の評価を行った。
実施例1において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)を、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−3)に替えた以外は実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物について実施例1と同様の評価を行った。
実施例1において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)の配合比率を変更した以外は実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物について実施例1と同様の評価を行った。
実施例1において、アクリル系樹脂(C−1)をアクリル系樹脂(C−2)に替えた以外は実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物について実施例1と同様の評価を行った。
実施例1において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)を用いなかった以外は実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物について実施例1と同様の評価を行った。
実施例1において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)を用いなかった以外は実施例1と同様にして、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物について実施例1と同様の評価を行った。
一方、ポリオール由来の構造部位を有するウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のみ含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から得られる比較例1の硬化塗膜は、耐金属基材の折り曲げ性には優れるものの煮沸時の外観が変化してしまう結果となり、ポリオール由来の構造部位を有しないウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のみ含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物から得られる比較例2の硬化塗膜は、耐煮沸性には優れるものの、金属基材の折り曲げ時に基材が破壊されてしまう結果となった。
Claims (7)
- 水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a1)、多価イソシアネート系化合物(a2)、ポリオール系化合物(a3)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、
水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b1)、多価イソシアネート系化合物(b2)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)、
アクリル系樹脂(C)、及び、
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(D)
を含有してなり、
水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b1)が3個以上のエチレン性不飽和基を含有する水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物であり、
アクリル系樹脂(C)の含有量が、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)との合計を100重量部としたときに、5〜90重量部であり、
リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(D)の含有量が、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)との合計を100重量部としたときに、0.05〜10重量部である
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。 - ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)が、6個以上のエチレン性不飽和基を含有するウレタン(メタ)アクリレート系化合物であることを特徴とする請求項1記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- アクリル系樹脂(C)が、メチルメタクリレートを重合成分とする重合体であることを特徴とする請求項1または2記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- リン酸基含有エチレン性不飽和化合物(D)が、エチレン性不飽和基を2個以上有する化合物であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 更に、光重合開始剤(E)を含有してなることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
- 請求項1〜5いずれか記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を含有してなることを特徴とするコーティング剤。
- 金属基材用コーティング剤に用いることを特徴とする請求項6記載のコーティング剤。
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