JP5920528B2 - 駐車支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両を目的の駐車スペースへ駐車させる処理を支援する駐車支援装置に関する。
本出願は、2013年3月28日に出願された日本国特許出願の特願2013―070371に基づく優先権を主張するものであり、文献の参照による組み込みが認められる指定国については、上記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の記載の一部とする。
この種の装置に関し、タッチパネルディスプレイに表示される矢印ボタンスイッチを操作することにより、ディスプレイに表示される目標駐車枠の位置を移動させ、その目標駐車枠が示す場所に車両を駐車させる処理を支援する装置が知られている(特許文献1)。
特開2007−118878号公報
しかしながら、従来の技術では、ディスプレイに示された目標駐車枠の位置を目視しながら別のスイッチの操作をすることが求められるため、位置調整時にドライバがディスプレイを注視する傾向があるという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、自車両の駐車支援処理を利用する際に、ドライバがディスプレイを注視しないようにすることである。
本発明は、自車両の俯瞰画像に駐車スペースの輪郭に応じた駐車スペース設定枠と、この駐車スペース設定枠を内包する領域を示す第1調整可能枠とを含む設定補助情報をディスプレイに提示する処理において、目標駐車スペースの設定処理が開始される前には、第1調整可能枠を提示し、目標駐車スペースの設定処理が開始された場合には駐車スペース設定枠を提示することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、駐車スペースの設定処理が開始される前は、駐車スペース設定枠を内包する第1調整可能枠を提示するため、駐車スペース設定枠の輪郭をぼんやりと示すことができる。この結果、駐車スペースの設定処理が開始されるまでは、駐車スペースの存在を示しつつも、駐車スペース設定枠の輪郭をぼやかすので、ドライバがディスプレイを注視することを抑制できる。
図1は、本発明に係る実施形態の駐車支援システムの構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る運転支援システムの制御手順を示すフローチャートである。 図3は、本実施形態の車載カメラの設置位置の一例を示す図である。 図4は、本実施形態の駐車支援処理の動作起動時の提示情報の一例を示す図である。 図5は、本実施形態の駐車支援処理の駐車モード選択時の提示情報の一例を示す図である。 図6Aは、図2の設定補助情報の提示処理のサブルーチンの制御手順を示すフローチャートである。 図6Bは、図2の設定補助情報の提示処理のサブルーチンの制御手順を示す他のフローチャートである。 図7は、目標駐車スペースの選択時において、車速Vsが第1速度(Vs>10Km/h)である場合の提示情報の一例を示す図である。 図8は、目標駐車スペースの選択時において、車速Vsが第2速度(5Km/h<Vs<10Km/h):所定車速値域である場合の提示情報の一例を示す図である。 図9は、目標駐車スペースの選択時において、車速Vsが第3速度(0Km/h<Vs<5Km/h)である場合の提示情報の一例を示す図である。 図10は、駐車スペースの位置調整処理の開始時の提示情報の一例を示す図である。 図11は、駐車スペースの位置調整処理の終了時の提示情報の一例を示す図である。 図12は、車速に応じた提示情報(設定補助情報)を示す図である。 図13Aは、駐車支援処理の一例を説明するための第1の図である。 図13Bは、駐車支援処理の一例を説明するための第2の図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る駐車支援装置を、車両に搭載された駐車支援システム1000に適用した場合を例にして説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る駐車支援装置100を有する駐車支援システム1000のブロック図である。本実施形態の駐車支援システム1000は、駐車スペース200に自車両を移動させる(駐車させる)動作を支援する。本実施形態の駐車支援システム1000は、カメラ1a〜1dと、画像処理装置2と、駐車支援装置100と、車両コントローラ30と、駆動システム40と、操舵角センサ50と、車速センサ60とを備える。本実施形態の駐車支援装置100は、制御装置10と、ディスプレイ20とを備える。これらの各構成は、相互に情報の授受を行うためにCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続されている。
本実施形態の駐車支援装置100は、自車両Vに搭載され、ドライバが希望する駐車モード(並列駐車、縦列駐車、斜め駐車など)で、駐車スペース設定枠F2を用いてドライバが設定した目標駐車スペース200に自車両Vを駐車する操作を支援する装置である。
本実施形態の駐車支援装置100の制御装置10は、駐車支援プログラムが格納されたROM12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、本実施形態の駐車支援装置100として機能する動作回路としてのCPU11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM13とを備えるコンピュータである。
本実施形態の駐車支援プログラムは、自車両の車速に応じて、駐車スペース設定枠、第1調整可能枠等を含む設定補助情報を駐車スペースの画像を含む俯瞰画像に重畳させてディスプレイ20に提示し、駐車スペース設定枠の位置に対応する駐車スペースに自車両Vを駐車する操作を支援する制御手順を実行させるプログラムである。
本実施形態に係る駐車支援装置100の制御装置10は、撮像画像取得機能と、車速取得機能と、画像生成機能と、駐車情報提示機能と、位置調整機能と、目標駐車スペース設定機能と、駐車支援機能とを実現するためのソフトウェアと上述したハードウェアの協働により、上記各機能を実行する。
図2は、本実施形態に係る駐車支援システム1000が実行する駐車支援処理の制御手順を示すフローチャートである。駐車支援処理の開始のトリガは、特に限定されず、駐車支援装置100の起動スイッチが操作されたことをトリガとしてもよいし、所定速度(例えば12km/h以下)となったことをトリガとしてもよい。
具体的に、本実施形態に係る駐車支援装置100の制御装置10は、ステップ101において、自車両Vの複数個所に取り付けられたカメラ1a〜1dによって撮像された撮像画像をそれぞれ取得する。カメラ1a〜1dは、CCDカメラなどで構成され、自車両Vの周囲の駐車スペース200の境界線の像及び自車両Vの周囲に存在する物体を撮像する。図3は、自車両Vに搭載するカメラ1a〜1dの配置例を示す図である。図3に示す例では、自車両Vのフロントグリル部にカメラ1aを配置し、リアバンパ近傍にカメラ1dを配置し、左右のドアミラーの下部にカメラ1b、1cを配置している。カメラ1a〜1dは視野角の大きい広角レンズを備えたカメラを使用する。
ステップ102において、駐車支援装置100の制御装置10は画像処理装置2に俯瞰画像を生成させる。画像処理装置2は、取得した複数の撮像画像に基づいて、自車両V及び当該自車両Vが駐車される駐車スペース200を含む周囲の状態を自車両Vの上方の仮想視点P(図3参照)から見た俯瞰画像を生成する。画像処理装置2により行われる画像処理は、例えば「鈴木政康・知野見聡・高野照久,俯瞰ビューシステムの開発,自動車技術会学術講演会前刷集,116-07(2007-10), 17-22.」などに記載された方法を用いることができる。
図4は、生成された俯瞰画像21の表示態様の一例を示す図である。自車両周囲の俯瞰画像(トップビュー)21と自車両周囲の監視画像(ノーマルビュー)22との表示例を示す図である。図4に示すように、本実施形態の制御装置10は、図3の仮想視点Pに視点変換された俯瞰画像(トップビュー)21をディスプレイ20の画面の左側に表示し、カメラ1a〜1dのいずれかで撮像された監視画像(ノーマルビュー)22を画面の右側に表示する。ディスプレイ20の画面の左側に表示した俯瞰画像(トップビュー)21には駐車スペース200を示す画像(駐車スペース200の境界線)が含まれている。また、俯瞰画像(トップビュー)21の中央には、自車両の位置を示す自車両Vのアイコンが表示されている。監視画像(ノーマルビュー)は、自車両Vの操作状態に応じて異なるカメラ1a〜1dの撮像画像とすることができる。図4に示す例では、自車両Vのフロントグリル部にカメラ1aの撮像画像が表示されているが、自車両Vが後退する際には、リアバンパ近傍に配置されたカメラ1dの撮像画像を表示してもよい。
本実施形態のディスプレイ20は、入力機能及び出力機能を備えるタッチパネル式のディスプレイである。
図2に戻り、ステップ103において、駐車モードの選択情報を受け付ける。本実施形態の駐車モードは、右側又は左側の並列駐車モードと、右側又は左側の縦列駐車モードと、右側又は左側の斜め駐車モードとの少なくとも六つのモードを含む。ドライバは、自車両Vと駐車を希望する駐車スペース200との位置関係に合致するいずれかの駐車モードを選択する選択情報を入力する。そして、駐車支援装置100は、左右の並列駐車及び左右の縦列駐車を含む複数の駐車モードからいずれか一つの駐車モードを選択する駐車モードの選択情報を取得する。駐車モードは、タッチパネル式のディスプレイ20に表示した駐車モードのいずれかをタッチすることにより選択してもよいし、各駐車モードと対応づけられたスイッチ操作により選択してもよい。図5は、駐車モードの選択時に提示する画像情報の一例を示す。特に限定されないが、本例では、ディスプレイ20の右側に駐車モードの選択画面23が提示される。ちなみに、ステップS103の駐車モード選択処理までは、自車両は低速域ではあるが比較的高い速度(7〜15Km/h,たとえば10Km/h以上)で走行することが想定される。
なお、ステップS103の駐車モードの選択は、撮像画像の取得(S101)、俯瞰画像の生成(S102)よりも先に行うことができる。また、ステップS102の次に、ステップS104の設定補助情報の提示を行ってから、ステップ103の駐車モードの選択を行い、その後、ステップS105に移行するように制御手順を構成することも可能である。
ステップS104において、制御装置10は、設定補助情報F(F1,F2,F3)を俯瞰画像21に重畳させてタッチパネル式のディスプレイ20に提示する。特に、本実施形態の制御装置10は、自車両の車速に応じて、ディスプレイ20に提示する設定補助情報Fを変化させる。
本実施形態の設定補助情報は、駐車支援処理において自車両を駐車させようとする目標駐車スペースを選択する操作を補助するために表示される標識である。本実施形態の設定補助情報Fは、駐車可能枠F1と、駐車スペース設定枠F2と、障害物回避枠F3と、第1調整可能枠F2aと、第2調整可能枠F3aとを含む。以下、各設定補助情報Fについて説明する。なお、符号については、後述する図8乃至図11を参照されたい。
まず、目標とする駐車スペース200を特定する際に必須となる駐車スペース設定枠F2について説明する。駐車スペース設定枠F2は、俯瞰画像中において自車両に対して所定位置に表示されるとともに、駐車スペースの輪郭に応じた線図である。特に限定されないが、駐車スペース設定枠F2は、矩形の駐車スペース200に沿って描かれた矩形の図形である。駐車スペース設定枠F2は駐車スペース200の存在位置のみならずその境界を明確に表示する。そして、駐車スペース設定枠F2は、目標駐車スペース200を特定する際のポインタとして機能する。ドライバは、駐車スペース設定枠F2の位置を俯瞰画像21に含まれる駐車スペース200に合せることにより一つの目標駐車スペース200を特定する。
障害物回避枠F3は、必要に応じて、駐車スペース設定枠F2の外側であって駐車スペース設定枠F2に対して所定位置に表示される線図である。障害物回避枠F3は、障害物と接触する可能性が高い領域と障害物と接触する可能性が低い領域との境界を、示す。障害物回避枠F3の内側に存在する障害物は、自車両と接触する可能性が高い。ドライバは、障害物回避枠F3の内側(駐車スペース設定枠F2側)に立体物が存在しない状態が維持されるように自車両Vを操作することにより、自車両Vが障害物と接触しないように駐車できる。特に限定されないが、障害物回避枠F3は、二つの線(長方形)が略直交する鉤形状の図形である。障害物回避枠F3の駐車スペース設定枠F2に対する位置関係、障害物回避枠F3の表示態様(大きさ、長さ等)は、自車両Vの大きさ、性能特性(回転半径)などに応じて適宜に定義する。
特に限定されないが、本実施形態の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2と障害物回避枠F3との位置関係を一定に保って表示する。つまり、駐車スペース設定枠F2が移動すると、障害物回避枠F3も一緒に移動する。駐車スペース設定枠F2と障害物回避枠F3との位置関係を保った状態で表示することにより、ドライバは自車両の位置と駐車スペース設定枠F2の位置とを確認しつつ、駐車時における障害物との接近・干渉を画面上で確認することができる。
特に限定されないが、本実施形態の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2を所定の第1色(例えば赤色)で表示させるとともに、障害物回避枠F3を第1色とは異なる第2色(例えば青色)で表示させる。これにより、ドライバは、位置の画像情報において同時に表示される駐車スペース設定枠F2と障害物回避枠F3とを容易に識別できる。
ドライバは、提示された駐車スペース設定枠F2を利用して、目標駐車スペース200を設定するための操作を行う。本実施形態の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2を、自車両Vに対して所定位置に表示する。ドライバは、自車両Vを移動させることによって、駐車スペース設定枠F2の位置を変更できる。ドライバは、自車両Vを移動させて駐車させたい駐車スペース200に駐車スペース設定枠F2を重ね合わせることにより、自車両Vを駐車させる目標駐車スペース200を選択する。ドライバは、駐車スペース設定枠F2の位置で目標駐車スペース200を選択した後、駐車スペース設定枠F2の位置が適切であれば何もせずに、決定ボタンを操作し、駐車スペース200の選択が完了した旨を駐車支援装置100に入力する。他方、駐車スペース設定枠F2の位置が適切でなければ、駐車スペース設定枠F2の位置の調整を行った後に決定ボタンなどを操作し、駐車スペース200の選択が完了した旨を駐車支援装置100に入力する。
次に、本発明の本実施形態において車速に応じて提示が制御される駐車可能枠F1について説明する。駐車可能枠F1は、駐車スペース設定枠F2の入庫間口を含む自車両が駐車可能な領域を示す標識である。駐車可能枠F1は、自車両Vと所定の位置関係を保ち、駐車支援装置100を用いて自車両が駐車できる駐車スペース200、つまり駐車スペース設定枠F2の存在領域をおおまかに示す標識である。俯瞰画像21に重畳表示された駐車可能枠F1は、駐車スペース200の具体的な境界は示さないものの、駐車スペース200のおおよその位置を示す。ドライバは、俯瞰画像21に重畳表示された駐車可能枠F1により、画面を注視しなくても駐車スペース200又は駐車スペース設定枠F2の所在を知ることができる。
駐車可能枠F1は、駐車スペース200又は駐車スペース設定枠F2の大まかな位置が表示する。このため、駐車可能枠F1は、駐車スペース設定枠F2の入庫間口のみを少なくとも含む領域を示す標識、駐車スペース設定枠F2のすべて(入庫間口も含む)を内包する領域を示す標識、駐車スペース設定枠F2の左右両側に表示される障害物回避枠F3を内包する領域を示す標識、又は駐車スペース設定枠F2と障害物回避枠F3との両方を内包する領域を示す標識の何れかの態様の標識を採用できる。駐車可能枠F1の形状は特に限定されず、矩形、円形、楕円形などの任意の図形とすることができる。駐車可能枠F1は、駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を覆う平面図形とすることが好ましい。なお、本実施形態において、駐車可能枠F1を表示する際には、その透過度を任意に変更することができる。
このように、駐車可能枠F1は駐車スペース200又は駐車スペース設定枠F2の存在位置は示すものの、駐車スペース200又は駐車スペース設定枠F2の境界を具体的に表示しない。先述した駐車スペース設定枠F2は駐車スペース200の所在をはっきり示す標識であり、駐車可能枠F1は駐車スペース200の所在をぼんやり示す標識である。本実施形態の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2を駐車スペース200の輪郭に沿う線で表現し、駐車可能枠F1を、駐車スペース200の入庫間口となる部分の枠線を少なくとも覆う面で表現する。
次に、第1調整可能枠F2aについて説明する。本実施形態の第1調整可能枠F2aは、駐車スペース設定枠F2を内包する第1調整可能領域を示す標識である。駐車スペース設定枠F2を内包する第1調整可能枠F2aは、駐車スペース設定枠F2に重畳したときに駐車スペース設定枠F2を覆い隠す。特に限定されないが、本実施形態の第1調整可能枠F2aは、駐車スペース設定枠F2の形状に沿って延在し、駐車スペース設定枠F2を覆う太さの帯状の線図である。先述した駐車スペース設定枠F2は駐車スペース200の輪郭を細い線で明確に表示し、第1調整可能枠F2aは駐車スペース設定枠F2の輪郭を太い線で曖昧に表示する。第1調整可能枠F2aは、駐車スペース設定枠F2を覆い隠す平面図形であってもよい。この平面図形は、その内部(外縁の内側)に欠損領域がある図形であってもよいし、その内部(外縁の内側)に欠損領域が無い図形であってもよい。
このように、第1調整可能枠F2aは駐車スペース設定枠F2の存在位置をぼんやりと示し、駐車スペース設定枠F2の形状を具体的に表示しない。先述した駐車スペース設定枠F2は駐車スペース200の所在・境界をはっきり示す標識であり、第1調整可能枠F2aはその駐車スペース設定枠F2の所在・境界をぼんやり示す標識である。本実施形態の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2を駐車スペース200の輪郭に沿う線で表現し、第1調整可能枠F2aを、駐車スペース設定枠F2の枠線を覆う平面図形で表現する。
特に限定されないが、第1調整可能枠F2aは、駐車スペース200に自車両を駐車をする際に障害物の不存在が確保されるべき領域に対応する領域を示す標識として定義することができる。これにより、後述する障害物回避枠F3の機能を第1調整可能枠F2aにも持たせることができ、駐車操作時におけるドライバの確認動作を補助することができる。
次に、第2調整可能枠F3aについて説明する。本実施形態の第2調整可能枠F3aは、障害物回避枠F3を内包する第2調整可能領域を示す標識である。障害物回避枠F3を内包する第2調整可能枠F3aは、障害物回避枠F3に重畳したときに障害物回避枠F3を覆い隠す。特に限定されないが、本実施形態の第2調整可能枠F3aは、障害物回避枠F3の形状に沿って、障害物回避枠F3を覆う太さの帯状の線図である。先述した障害物回避枠F3は障害物が存在しないことが確認されるべき領域の境界を細い線で明確に表示し、第2調整可能枠F3aは障害物が存在しないことが確認されるべき領域を太い線で曖昧に表示する。第2調整可能枠F3aは、障害物回避枠F3を覆い隠す平面図形であってもよい。この平面図形は、その内部(外縁の内側)に欠損領域がある図形であってもよいし、その内部(外縁の内側)に欠損領域が無い図形であってもよい。
このように、第2調整可能枠F3aは、駐車時において障害物を注意するべき領域をぼんやり示し、障害物回避枠F3が示す範囲を具体的に表示しない。先述した障害物回避枠F3は、障害物を回避するべき範囲の境界をはっきり示す標識であり、第2調整可能枠F3aは、障害物を回避するべき範囲の境界をぼんやり示す標識である。本実施形態の制御装置10は、障害物回避枠F3を相対的に細い線で表現し、第2調整可能枠F3aを、障害物回避枠F3の枠線を覆う平面図形で表現する。
また、制御装置10は、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aをディスプレイ20に表示する際に、これらの透過度を変更して提示する。駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aを、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3に重畳して表示する場合において、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度が高いほど、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3が明確に見える。他方、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度が低いほど、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3は明確に見え難くなる。
本実施形態の制御装置10は、この現象を利用し、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3をぼんやり見せたい場合(明確に見せたくない場合)には、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度を低くする。駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度を低くすると、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3の表示はぼんやりする。他方、制御装置10は、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3を明瞭に見せたい場合には駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度を高くする。駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度を高くすると、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3の表示は明瞭になる。たとえば、車速が高いときにはドライバがディスプレイ20を注視しないように、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3をぼんやり見せることが好ましい。制御装置10は、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度を低くする。つまり、制御装置10は、車速が高くなるにつれて、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの透過度を低く変更する。
特に限定されないが、本実施形態の制御装置10は、第1調整可能枠F2aを所定の第1色(例えば赤色)で表示し、第2調整可能枠F3aを第1色とは異なる第2色(例えば青色)で表示する。これにより、ドライバは、位置の画像情報において同時に表示される第1調整可能枠F2aと第2調整可能枠F3aとを容易に識別できる。
ところで、本実施形態の駐車支援装置100の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2を駐車スペース200の形状に応じた線図で表現する。制御装置10は、駐車スペース設定枠F2の位置に基づいて、目標となる駐車スペース200の選択を受け付ける。駐車支援装置100の利用者を観察したところ、本願発明者らは、駐車スペース200の枠線と駐車スペース設定枠F2とが俯瞰画像21において重畳表示されると、利用者は駐車スペース設定枠F2を駐車スペース200の枠線とを無意識のうちに合わせようとする傾向があることを認めた。
もちろん、駐車スペース設定枠F2の位置調整や目標となる駐車スペース200(以下、目標駐車スペース200ともいう)を選択する段階において、ドライバは、駐車スペース設定枠F2と駐車スペース200との位置合わせの操作をしなければならない。他方、位置調整処理や目標駐車スペースの設定処理に至る前であって、空駐車場の所在を確認する段階又は駐車が容易な駐車場を探す段階において、ドライバは、駐車スペース設定枠F2と駐車スペース200とを位置合わせする不要である。
しかしながら、位置合わせが不要な段階であっても駐車スペース設定枠F2を提示すると、ドライバの視線を必要以上にディスプレイ20に集中させてしまうという問題がある。その一方で、位置調整処理や目標駐車スペースの設定処理が開始される前に、駐車スペース設定枠F2や駐車スペース200の位置が全く提示されないと、ドライバに不安を与えてしまうという問題がある。さらに、自車両の速度が相対的に高いときほどドライバがディスプレイ20を注視することを抑制する必要性が高く、自車両の速度が相対的に低いときにはその必要性が低いという点にも配慮する必要がある。
発明者らは、位置調整処理や目標駐車スペースの設定処理に至る前において、ドライバの操作内容を考慮し、自車両の車速に応じて、駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aの設定補助情報の表示を切り替える本発明を提案する。
図6Aは、図2に示すステップS104「設定補助情報の提示処理」のサブルーチンを示すフローチャートである。ステップS104の設定補助情報の表示処理は、ドライバが目標とする駐車スペースを選択する場面(S201)において実行される。
ステップS202において、制御装置10は、車速取得機能に自車両の車速を車両側から取得させる。車速取得機能は、車両に搭載された車速センサ60により検出された車速を、車両コントローラ30を介して取得する。続くステップS203において、制御装置10は、自車両の車速Vsが第1閾値(本例では5Km/h)よりも高い第2閾値(本例では10km/h)以上である場合には、ステップS204へ進み、すべての設定補助情報Fを表示しない。図7は、ステップS204において提示される画像情報の一例を示す。図7に示すように、駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3などの設定補助情報は一切表示されていない。このように、本実施形態の制御装置10は、低速域ではあるものの、自車両の車速Vsが相対的に高い第2閾値(例えば10Km/h)以上である場合には、ドライバの視線を引き付けてしまう駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3などの設定補助情報を表示しない。これにより、速度が相対的に高い場面でドライバにディスプレイ20を注視させないようにすることができる。なお、本例では、ディスプレイ20の右側に位置調整画面24が提示された例を示すが、図4のようなノーマル画像21を提示してもよい。ステップS204の後は、ステップS202以降の処理を繰り返す。
ステップS203において、車速が第2閾値(本例では10Km/h)未満である場合にはステップS205へ進む。ステップS205において、制御装置10は、自車両の車速が第1閾値よりも高く、第1閾値よりも高く設定された第2閾値未満である場合には、駐車可能枠F1を設定補助情報Fとして提示する。具体的に、ステップS205において、制御装置10は、車速が第1閾値(本例では5Km/h)よりも高いか否かを判断する。そして、車速が第1閾値よりも高い状態である場合には、ステップS206に進む。ステップS206において、制御装置10は、駐車可能枠F1を俯瞰画像21に重畳させて表示する。図8は、ステップS206において提示される画像情報の一例を示す。図8に示すように、駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3は表示されておらず、駐車スペース200の存在(駐車スペース設定枠F2の表示位置)をぼんやりと示す駐車可能枠F1が表示されている。このように、本実施形態の制御装置10は、自車両の車速Vsが第2閾値(例えば10Km/h)未満ではあるものの、自車両の車速Vsがまだ第1閾値(例えば5Km/h)を超えている場合には、駐車スペース200の所在は示し、駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3を表示しない。駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3はドライバの視線を引き付けてしまうからである。このように、車速がまだ十分に低い状態ではない(5Km/hを超える)場面では、駐車可能な領域の大まかな位置を伝えるが、ドライバにディスプレイを注視させない。なお、本例では、ディスプレイ20の右側に位置調整画面24が提示する例を示すが、図4のようなノーマル画像21を提示してもよい。
また、本実施形態の制御装置10は、ステップS206において、車速に応じて表示する駐車可能枠の透過度を変更できる。本実施形態の制御装置10は、自車両の車速が高いほど、駐車可能枠F1の透過度を低くして提示する。これにより、自車両の車速が高い場合には駐車可能枠F1の透過度を低くして、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3をぼんやりと提示することができる。他方、自車両の車速が低い場合には駐車可能枠F1の透過度を高くして、駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3を明確に提示できる。これにより、車速が相対的に高いときにドライバがディスプレイ20を注視することを防止できる。ステップS206の後は、ステップS202以降の処理を繰り返す。
ステップS205に戻り、車速が第1閾値(本例では5Km/h)以下の所定車速値域に含まれる、つまり車速Vsが0≦Vs≦5Km/hであると判断された場合にはステップS207へ進む。ステップS207において、制御装置10は、ゼロ以上第1閾値以下の所定車速値域に、取得された車速が含まれる場合には、第1調整可能枠F2aを設定補助情報Fとして提示する。ステップS207において、制御装置10は、第1調整可能枠F2aを俯瞰画像21に重畳させて表示する。本例では、第1調整可能枠F2aを駐車スペース設定枠F2に重畳して提示する。また、本実施形態の制御装置10は、駐車スペース設定枠F2とともに障害物回避枠F3を、俯瞰画像21に重畳して表示する。さらに、本実施形態の制御装置10は、第1調整可能枠F2aとともに第2調整可能枠F3aを設定補助情報として提示する。もちろん、駐車スペース設定枠F2と第1調整可能枠F2aのみを表示してもよいし、これと併せて、障害物回避枠F3と第2調整可能枠F3aを表示してもよい。
図9は、ステップS207において提示される画像情報の一例を示す。図9に示す俯瞰画像21には、駐車スペース設定枠F2とこれに重畳表示された第1調整可能枠F2a、及び障害物回避枠F3ととこれに重畳表示された第2調整可能枠F3aが示されている。第1調整可能枠F2aは、駐車スペース設定枠F2を内包する。つまり、駐車スペース設定枠F2は、第1調整可能枠F2aの内側に存在する。第2調整可能枠F3aは障害物回避枠F3を内包する。つまり、障害物回避枠F3は、第1調整可能枠F2aの内側に存在する。第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aは所定の透過度で表示されている。第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aの内側で、これらに覆われた駐車スペース設定枠F2及び障害物回避枠F3は、第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aを介して透けて見える。駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3を内包する第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aが重畳されているので、駐車スペース設定枠F2、障害物回避枠F3はそれらが単独で表示される場合よりも境界・輪郭がぼんやりとした表示になっている。言い換えると、第1調整可能枠F2aは、駐車スペース設定枠F2の表示をぼやかし、第2調整可能枠F3aは障害物回避枠F3の表示をぼやかす。
駐車スペース設定枠F2だけではなく、障害物回避枠F3を表示することにより、ドライバは、駐車時に障害物が無いことを確認するべき領域を視認することができる。また、駐車スペース設定枠F2に第1調整可能枠F2aを重畳することにより、表示内容がぼんやりとするため、車両が移動中である場面においてドライバがディスプレイ20を注視することを防止することができる。同様に、障害物回避枠F3に第2調整可能枠F3aを重畳することにより、表示内容がぼんやりとするため、車両が移動中である場面においてドライバがディスプレイ20を注視することを防止することができる。このように、本実施形態の制御装置10は、自車両の車速Vsが第2閾値(例えば10Km/h)未満ではあるものの、自車両の車速Vsがまだ第1閾値(例えば5Km/h)を超えている場合には、駐車スペース200の所在は示しつつも、ドライバの視線を過度に引き付けてしまう情報を表示しない。
なお、ここでは、車速に基づいて設定補助情報の表示・非表示を制御する処理例を説明するが、車速によらず、一定の時間(例えば5秒間)に渡って車両が移動していることが検知された場合には、設定補助情報を非表示としてもよい。すなわち、制御装置10は、図8〜図11(図12の提示情報B,C,D)のように設定補助情報が表示されているときに、車両が一定の時間に渡って移動した場合には、図4のように設定補助情報を含まない駐車情報を提示する。この場合において、制御装置10は、「車両周辺の安全を直接確認してください」などのドライバの注意を喚起するメッセージをディスプレイ20に表示する。
ステップS207に続き、制御装置10は、ステップS208において位置調整処理が開始されたか否かについて判断する。位置調整処理が開始されるまでステップS202以降を繰り返す。位置調整処理が開始されたか否かは、提示された位置調整用画面24の各矢印スイッチに入力があったこと(タッチされたこと)により判断することができる。駐車スペース設定枠F2の位置が目標駐車スペース200の位置と正確に重ならなかった場合には目標駐車スペースの設定処理の前に位置調整をする必要がある。駐車スペース設定枠F2の位置を調整する処理を行う場合には、少なくとも駐車スペース設定枠F2を表示する必要がある。このため、本実施形態の制御装置10は、位置調整処理が開始された場合にはステップS209へ進み、駐車スペース設定枠F2を設定補助情報Fとして俯瞰画像21に重畳して提示する。駐車スペース設定枠F2に加えて障害物回避枠F3も併せて提示することができる。
このとき、第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aは表示しない(非表示とする)。位置調整時においては、ドライバが駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3の位置を明確に認識する必要がある。このため、ぼんやりとした表示標識である第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aを削除し、駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3のみを提示する。駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3の輪郭がはっきりと表示される。この結果、位置調整処理を行うドライバにとって見やすい画像を提示することができる。
図10は位置調整開始前に提示された画像情報の一例を示し、図11は位置調整開始時に提示される画像情報の一例を示す。図10に示すように、自車両Vが目標駐車スペース200の中心よりも手前(車両後方側)で停止してしまったため、駐車スペース設定枠F2が目標駐車スペース200の手前(車両後方側)にずれている。このずれを修正するため、ドライバは右側の位置調整用の提示画像24に含まれる上側(車両前方側)を示す矢印のスイッチにタッチして、駐車スペース設定枠F2の位置を上側(車両前方側)に移動させる。同様に、他の矢印のスイッチにタッチすれば、各矢印が示す方向に駐車スペース設定枠F2を移動させることができる。図11は、駐車スペース設定枠F2の位置を上側(車両前方側)に移動させた後の画像情報である。駐車スペース設定枠F2は目標駐車スペース200の中央に位置し、正確に目標駐車スペース200の位置を指示している。
このように位置合わせが完了したら、ステップS210へ進む。ステップS210へ進む。ステップS210において、制御装置10は、ステップS210において目標駐車スペース200の設定処理が開始されたか否かについて判断する。目標駐車スペース200の設定処理が開始されるまで、ステップS202以降の処理を行う。目標駐車スペースの位置設定処理が開始されたか否かは、目標駐車スペースが決定された旨の入力があったことにより判断することができる。目標駐車スペースの位置設定処理は、位置調整処理により調整された駐車スペース設定枠F2の位置に対応する駐車スペース200を、自車両が駐車する目標駐車スペース200として設定する処理である。
なお、ステップS207の処理の後、駐車スペース設定枠F2の位置が目標駐車スペース200の位置と正確に重なるように自車両が停止できれば、位置調整のステップS208,S209をスキップしてステップS210へ進むことができる。
目標駐車スペース200の位置を設定する処理を行う場合には、少なくとも駐車スペース設定枠F2を表示する必要がある。このため、本実施形態の制御装置10は、目標駐車スペースの設定処理が開始された場合にはステップS211へ進み、駐車スペース設定枠F2を設定補助情報Fとして俯瞰画像21に重畳して提示する。駐車スペース設定枠F2に加えて障害物回避枠F3も提示することができる。
このとき、第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aは表示しない(非表示とする)ことが好ましい。目標駐車スペース設定時においては、ドライバが駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3の位置を明確に認識する必要があるからである。ぼんやりとした表示標識である第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aを削除し、駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3のみを提示することにより、位置調整処理を行うドライバにとって見やすい画像を提示することができる。
図6Bは他の処理例を示すフローチャート図である。図6Bに示す処理では、目標駐車スペースの設定処理が開始される前には、第1調整可能枠F2a、必要に応じて第2調整可能枠F3aを設定補助情報として提示し、目標駐車スペースの設定処理が開始された後には、駐車スペース設定枠F2、必要に応じて障害物回避枠F3を提示する。
図6Bにおいては、位置調整処理の開始の前後で第1調整可能枠/第2調整可能枠の表示と非表示を切り替える。つまり、位置調整処理が開始される前においては、ぼんやりとした第1調整可能枠/第2調整可能枠を表示し、位置調整処理が開始された後においては、はっきりとした駐車スペース設定枠及び/又は障害物回避枠を表示する。このように、位置調整処理の開始前は、駐車スペース設定枠及び/又は障害物回避枠を内包する第1調整可能枠/第2調整可能枠表示して、駐車位置のおおまかな位置を示し、位置調整処理が開始された後には、駐車位置を正確に(高い精度で)示す駐車スペース設定枠及び/又は障害物回避枠を表示するので、ドライバの動作目的に応じてぼんやりした表示とはっきりした表示を切り替えることができる。
図12は、車速に応じた提示情報(設定補助情報)を示す図である。上述した車速に応じた提示情報の移り変わりを纏めて説明する。
図12に示すように、まず、車速Vsが第2閾値(10Km/h)以上である場合は、自車両が駐車準備に入る前であると判断する。この場合において、制御装置10は、図12の提示情報Aに示すように、全ての設定補助情報をディスプレイ20に表示しない。ドライバがディスプレイ20を注視してしまうことを抑制するためである。
次に、車速を第1閾値(5Km/h)<Vs<第2閾値(10Km/h)に低下させた場合には、自車両が駐車準備を開始し、空いている駐車スペースを探索する状態に入ったと判断する。この場合において、制御装置10は、左から2番目の提示情報Bに示すように、駐車可能枠F1を提示する。第2閾値未満の低速域ではあるが第1閾値を超えているので、設定補助情報のうち駐車スペースの存在をぼんやりと表示する駐車可能枠F1を提示する。輪郭のはっきりした駐車スペースはドライバの注意を引き付ける傾向がある。駐車スペースの存在をぼんやりと表示するのは、ドライバがディスプレイ20を注視することを抑制するためである。このとき、駐車可能枠F1の下に駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を表示してもよい。その場合は、自車両の車速が高いほど駐車可能枠F1の透過度を低くして、車速が高いときに駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3が明確に見えないようにすることが好ましい。
さらに、車速を0≦Vs≦第1閾値(5Km/h)に低下させた場合には、自車両が空いている駐車スペースの中から、自車両を駐車させる駐車スペースを選択する状態に入ったと判断する。この場合において、制御装置10は、左から3番目の提示情報Cに示すように、第1調整可能枠F2a及び第2調整可能枠F3aを提示する。車両は、車速が第1閾値以下となったものの未だ停止していない。このため、制御装置10は、設定補助情報のうち、駐車スペース設定枠F2をぼんやりと表示させるために、「第1調整可能枠F2a」を提示する。同様に、制御装置10は、障害物回避枠F3をぼんやりと表示するために、「第2調整可能枠F3a」を提示する。車両が停止状態となる前に、ドライバがディスプレイ20を注視することを抑制するためである。
線及び頂点により構成される、輪郭がはっきりとした駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3をディスプレイ20に提示すると、ドライバは位置を合わせようとして、ディスプレイ20を注視する傾向がある。制御装置10は、駐車スペース設定枠F2と障害物回避枠F3をぼんやりと表示して、ドライバがディスプレイ20を注視することを抑制する。このとき、駐車可能枠F1の上下に、重ねて駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を表示してもよい。その場合は、自車両の車速が高いほど駐車可能枠F1の透過度を低くして、車速が高いときに駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3が明確に見えないようにすることが好ましい。
このように、本実施形態の駐車支援装置100の制御装置10は、駐車スペース設定枠の位置調整処理や目標駐車スペースの設定処理が行われる前であって、自車両が停止していない状態においては、ぼんやりとした表示で駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aを提示する。ドライバは、駐車スペース設定枠の位置調整処理や目標駐車スペースの設定処理が行われる前に、明確な領域を示す駐車スペース設定枠F2や障害物回避枠F3を必要としない。ぼんやりと見えるように表示された駐車可能枠F1、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aは、ドライバの視線を過度に引き付けない。正確な位置合わせなどの操作が要求されない(又は禁止されている)場面において、ドライバがディスプレイ20を注視することを防止できる。
そして、駐車スペース設定枠F2の位置調整処理又は目標駐車スペースの設定処理が開始された場合には、制御装置10は、提示情報Dに示すように、駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を提示する。制御装置10は、第1調整可能枠F2a、第2調整可能枠F3aを非表示とする。ドライバが位置調整処理及び目標駐車スペースの設定処理を行う場面においては、明確な基準を示す駐車スペース設定枠F2が必須だからである。
もちろん、駐車スペース設定枠F2の位置調整処理又は目標駐車スペースの設定処理が開始される前には、車速に関係なく、図12の提示情報Cに示す駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を提示し、駐車スペース設定枠F2の位置調整処理又は目標駐車スペースの設定処理が開始された後には、図12の提示情報Dに示す駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を提示してもよい。別の変形例として、駐車スペース設定枠F2の位置調整処理又は目標駐車スペースの設定処理が開始される前には、車速に関係なく、図12の提示情報Bに示す駐車可能枠F1を提示し、駐車スペース設定枠F2の位置調整処理又は目標駐車スペースの設定処理が開始された後には、図12の提示情報Dに示す駐車スペース設定枠F2及び/又は障害物回避枠F3を提示してもよい。
ステップS211において表示された駐車スペース設定枠F2の位置が目標駐車スペース200と重なったら、図2のステップS105へ戻る。
図2のステップS105において、制御装置10は目標駐車スペースの設定処理を実行する。本実施形態の駐車支援装置100の制御装置10は、タッチパネル式のディスプレイ20に提示された駐車スペース設定枠F2の位置に対応する駐車スペース200を、自車両Vを駐車させる目標駐車スペース200として設定する。目標駐車スペース200の設定に際しては、ドライバ自らが決定の意思を入力するように構成してもよい。制御装置10は、目標駐車スペース200が確定した後、ステップS106以降の処理を実行する。
次のステップS106において、駐車支援装置100の制御装置10は、選択された駐車モードで、選択された目標駐車スペース200に自車両Vを移動させるための駐車経路を算出する。具体的に、駐車支援装置100は、駐車支援コントロールユニットを起動して、駐車支援を開始する自車両Vの停止位置と目標駐車スペース200の位置との位置関係に基づいて駐車経路を計算する。制御装置10は、並列駐車、縦列駐車、斜め駐車のそれぞれに対応した駐車経路をメモリ(ROM)に記憶する。制御装置10は、選択された駐車モードに対応した経路を読み込み、駐車支援処理開始時における自車両Vの位置と目標駐車スペース200の位置との位置関係に基づいて駐車経路を計算する。特に限定されないが、駐車支援コントロールユニットは、自車両Vの停車位置、つまり駐車支援の開始位置から切り返し位置までの曲線と、切り返し位置から目標駐車スペース200までの曲線とを、駐車経路として算出する。特に限定されないが、駐車支援装置100は、目標駐車スペース200を選択し、ドライバがブレーキペダルの踏圧を緩め、所定のブレーキ踏圧が解除された場合に、取得した目標駐車スペース200の位置及び駐車モードの選択情報に基づく駐車支援処理の実行を決定し、ドライバがアクセルペダルを踏み込んだ場合に、算出した駐車経路で自車両Vを目標駐車スペース200に駐車する操作の支援の実行を開始する。
ステップS107において、本実施形態の駐車支援装置100は、駐車支援処理を実行する。本実施形態の駐車支援装置100は、自車両Vが駐車経路に沿って移動するように、駆動システム40の動作を制御する。
駐車支援装置100は、計算された駐車経路に自車両Vの移動軌跡が一致するように操舵装置が備える操舵角センサ50の出力値をフィードバックしながらEPSモータなどの自車両Vの駆動システム40への指令信号を演算し、この指令信号を駆動システム40又は駆動システム40を制御する車両コントローラ30へ送出する。
本実施形態の駐車支援装置100は、駐車支援コントロールユニットを備える。駐車支援コントロールユニットは、AT/CVTコントロールユニットからのシフトレンジ情報、ABSコントロールユニットからの車輪速情報、舵角コントロールユニットからの舵角情報、ECMからのエンジン回転数情報等を取得する。駐車支援コントロールユニットは、これらに基づいて、EPSコントロールユニットへの自動転舵に関する指示情報、メータコントロールユニットへの警告等の指示情報等を演算し、出力する。制御装置10は、車両の操舵装置が備える操舵角センサ50、車速センサ60その他の車両が備えるセンサが取得した各情報を、車両コントローラ30を介して取得する。
本実施形態の駆動システム40は、駐車支援装置100から取得した制御指令信号に基づく駆動により、自車両Vを目標駐車スペース200に駐車させる操作を支援する。本実施形態の操舵装置は、自車両の左右方向への移動を行う駆動機構である。駆動システム40に含まれるEPSモータは、駐車支援装置100から取得した制御指令信号に基づいて操舵装置のステアリングが備えるパワーステアリング機構を駆動して操舵量を制御し、自車両Vを目標駐車スペース200へ移動する際の操作を支援する。なお、駐車支援の内容及び動作手法は特に限定されず、出願時において知られた手法を適宜に適用することができる。
図13A及び図13Bは、駐車支援処理における自車両Vの具体的な動きの一例を示す。本実施形態における駐車支援装置100は、自車両Vの現在位置と駐車スペース200の位置とに基づいて算出された駐車経路Qに沿って自車両Vを駐車スペース200へ移動させる際に、運転者によるアクセル・ブレーキの操作が指定された制御車速(設定車速)に基づいて自動的に制御されるとともに、ステアリング装置50の操作が車速に応じて自動で制御されるタイプの装置である。つまり、本実施形態の駐車支援時において、運転者はステアリングの操作が不要である。なお、駐車時の自車両の動作制御の手法は特に限定されず、アクセル・ブレーキ及びアクセル・ブレーキ操作の両方を自動的に行うように構成することもできる。
図13Aに示すように、運転者は駐車スペース設定枠F2が目標駐車スペース200に重なるように自車両Vの位置を調整する。この操作により目標駐車スペース200が設定される。自車両Vは目標駐車スペース200の横の位置V0に停止している。その後、運転者がアクセルを踏み込むと駐車支援動作が開始される。操舵は自動制御される。自車両Vは駐車経路Q1を辿って右斜め前方へ移動する。運転者がブレーキを踏み込んで自車両Vを位置V1で一時的に停止させる。続いて、図13Bに示すように、運転者が、ギアをバックポジションに入れ替え、アクセルを踏み込むと、自車両Vは位置V1から駐車経路Q2を辿って後退し、位置V2を通過して駐車スペース200に進入し、位置V3で停止する。駐車経路Q2を移動している間も操舵は自動制御される。この駐車支援の実行処理において、駐車支援装置100は、自車両Vが駐車経路Q1を辿って移動するように予め算出した設定車速に基づいて駆動システム40を制御するとともに、予め算出した設定舵角に基づいて車両のステアリング装置を制御する。
もちろん、自動操舵を行うことなく、算出した駐車経路をディスプレイ20などに表示し、自車両Vの移動軌跡が駐車経路と一致するように車両のステアリング装置の操舵量及び転舵のタイミング、ブレーキ又はアクセルの操作タイミングを指示することにより駐車支援を行うこともできる。なお、駐車支援の内容は、出願時において開示された手法を適宜に適用することができる。
以上のように構成され、動作する本実施形態の駐車支援装置100は、以下の効果を奏する。
[1]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、駐車スペースの設定処理が開始される前には、駐車スペース設定枠F2を内包し、駐車スペース設定枠F2の輪郭をぼんやりとさせる第1調整可能枠F2aを提示する。そして、駐車支援装置100は、駐車スペースの設定処理が開始された後は、駐車スペース設定枠F2を提示する。この結果、自車両が低速で移動しながら駐車スペースを選ぶ場面には、駐車スペース設定枠F2を提示することなく、第1調整可能枠F2aによって駐車スペース200の位置をぼんやりと提示する。駐車スペースの設定処理の開始前に駐車スペースの輪郭を明確に示さないので、ドライバが提示情報を注視することを抑制できる。
[2]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、駐車スペースの設定処理が開始される前であって、車速が所定車速値域である場合には、駐車スペース設定枠F2を内包する第1調整可能枠F2aを提示する。これにより、駐車スペース設定枠F2の輪郭をぼんやりと示すことができる。本実施形態の駐車支援装置100は、自車両が低速で移動しながら駐車スペースを選ぶ場面において、制御装置10は、駐車スペース200の位置は示すが、駐車スペースの輪郭は明確に示さない。これにより、ドライバが駐車スペース200を選択する際に、提示情報を注視することを抑制することができる。
[3]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、第1調整可能枠F2aを駐車スペース設定枠F2に重畳して提示し、自車両の車速が高いほど第1調整可能枠F2aの透過度を低くする。これにより、自車両の車速が高いほど駐車スペース設定枠F2の輪郭を不明瞭に表示できる。この結果、自車両の車速が高いほどドライバが提示情報を注視することを抑制することができる。
[4]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、駐車スペース200の設定が開始された場合には、ぼんやりとした表示標識である第1調整可能枠F2aを非表示として、明瞭な駐車スペース設定枠F2のみを提示する。これにより、駐車スペース200の設定処理を行うドライバにとって見やすい画像を提示することができる。
[5]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、自車両の車速が第1閾値(例えば5Km/h)よりも高く、第1閾値よりも高く設定された第2閾値(例えば10Km/h)未満である場合には、駐車可能枠F1を設定補助情報として提示する。これにより、駐車支援装置100は、駐車スペース200の所在を示しつつも、ドライバの視線を過度に引き付けてしまう情報を表示しない。これにより、車速がまだ十分に低い状態ではない(5Km/hを超える)場面では、駐車可能な領域の大まかな位置を伝えつつ、ドライバにディスプレイを注視させないようにすることができる。
[6]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、自車両の車速が高いほど、駐車可能枠F1の透過度を低くする。これにより、駐車支援装置100は、自車両の車速が高いほど駐車スペースの輪郭を不明瞭に表示できる。この結果、自車両の車速が高いほどドライバが提示情報を注視することを抑制することができる。
[7]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、位置調整処理が開始された後に、駐車スペース設定枠F2を設定補助情報として提示する。これにより、駐車支援装置100は、位置調整の明確な位置が必要な場合に、ドライバが駐車スペース設定枠F2を明確に認識することができる。
[8]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、駐車スペースの位置調整処理が開始された場合には、ぼんやりとした表示標識である第1調整可能枠F2aを非表示として、明瞭な駐車スペース設定枠F2のみを提示する。これにより、駐車スペース200の設定処理を行うドライバにとって見やすい画像を提示することができる。
[9]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、駐車スペース設定枠F2とともに障害物回避枠F3を設定補助情報として提示する。ドライバは自車両を移動させる目標となる駐車スペースの位置及び、その駐車スペースに至る駐車中に障害物が存在しないことを確認すべき領域を同時に視認することができる。
[10]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、所定車速値域に自車両の車速が含まれる場合には、第1調整可能枠F2aとともに第2調整可能枠F3aを設定補助情報として提示する。これにより、駐車支援装置100は、自車両が所定車速で移動している場合には、駐車スペース設定枠F2だけではなく障害物回避枠F3についてもぼんやり表示させることができる。これにより、ドライバが提示情報を注視することを抑制できる。
[11]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、第1調整可能枠F2aを、駐車スペース200に駐車をする際に障害物の不存在が確保されるべき領域に対応するように設定する。これにより、駐車支援装置100は、第1調整可能枠F2aにも障害物回避枠F3の機能を持たせることができ、駐車操作時の確認動作を補助できる。
[12]本発明の本実施形態の駐車支援装置100は、自車両の車速が第1閾値よりも高い値に設定された第2閾値以上である場合には、すべての設定補助情報を提示しない。これにより、駐車支援装置100は、速度が相対的に高い場面でドライバにディスプレイを注視させないようにができる。
なお、以上説明したすべての実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本明細書では、本発明に係る駐車支援装置の一態様として、自車両Vに搭載された駐車支援装置100と、車両コントローラ30と、駆動システム40と、操舵角センサ50と、車速センサ60とを備える駐車支援システム1000を説明するがこれに限定されるものではない。
また、本明細書では、撮像画像取得手段と、画像生成手段と、駐車情報提示手段と、車速取得手段と、位置調整手段と、目標駐車スペース設定手段と、駐車支援手段と、を備える駐車支援装置の一態様として、撮像画像取得機能と、画像生成機能と、車速取得機能と、駐車情報提示機能と、位置調整機能と、目標駐車スペース設定機能と、駐車支援機能を実行する制御装置10を備える駐車支援装置100を説明するがこれに限定されるものではない。
1000…駐車支援システム
100…駐車支援装置
10…制御装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
F,Fを含む符号群…設定補助情報
F1…駐車目標枠
F2…駐車スペース設定枠
F2a…第1調整可能枠
F3…障害物回避枠
F3a…第2調整可能枠
20…ディスプレイ
1a〜1d…車載カメラ
2…画像処理装置
30…車両コントローラ
40…駆動システム
50…操舵角センサ
60…車速センサ
200…各駐車スペース,目標駐車スペース
V…車両

Claims (12)

  1. 目標とする駐車スペースへ自車両を移動させる駐車操作を支援する駐車支援装置であって、
    前記自車両の周囲の撮像画像を取得する撮像画像取得手段と、
    前記取得した撮像画像に基づいて、前記自車両が駐車される駐車スペースを含む周囲の状態を前記自車両の上方の視点から見た俯瞰画像を生成する画像生成手段と、
    前記俯瞰画像中の前記自車両に対して所定位置に表示され、駐車スペースの輪郭に応じた駐車スペース設定枠と、前記駐車スペース設定枠を内包する第1調整可能領域を示し、前記駐車スペース設定枠の輪郭をぼんやりと示す第1調整可能枠を含む設定補助情報を、前記俯瞰画像に重畳させてディスプレイに提示する駐車情報提示手段と、
    前記駐車スペース設定枠の位置に対応する駐車スペースを、前記自車両が駐車する目標駐車スペースとして設定する目標駐車スペース設定手段と、
    前記目標駐車スペースに前記自車両を駐車する操作を支援する駐車支援手段と、を有し、
    前記駐車情報提示手段は、前記目標駐車スペースの設定処理が開始される前には、前記第1調整可能枠を前記設定補助情報として提示し、前記目標駐車スペースの設定処理が開始された後には、前記駐車スペース設定枠を前記設定補助情報として提示することを特徴とする駐車支援装置。
  2. 前記自車両の車速を取得する車速取得手段を、さらに備え、
    前記駐車情報提示手段は、前記取得した自車両の車速が第1閾値以下の所定車速値域に含まれる場合には、前記第1調整可能枠を前記設定補助情報として提示し、前記目標駐車スペースの設定処理が開始された後には、前記駐車スペース設定枠を前記設定補助情報として提示することを特徴とする請求項1に記載の駐車支援装置。
  3. 前記駐車情報提示手段は、前記第1調整可能枠を前記駐車スペース設定枠に重畳して提示し、前記自車両の車速が高いほど前記第1調整可能枠の透過度を低くすることを特徴とする請求項2に記載の駐車支援装置。
  4. 前記駐車情報提示手段は、前記駐車スペースの設定が開始された場合には、前記第1調整可能枠を非表示とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の駐車支援装置。
  5. 前記設定補助情報は、前記駐車スペース設定枠の入庫間口を含む駐車可能領域を示す駐車可能枠を含み、
    前記駐車情報提示手段は、前記自車両の車速が第1閾値よりも高く、当該第1閾値よりも高い値である第2閾値未満である場合には、前記駐車可能枠を前記設定補助情報として提示する請求項1〜4の何れか一項に記載の駐車支援装置。
  6. 前記駐車情報提示手段は、前記自車両の車速が高いほど、前記駐車可能枠の透過度を低くして提示することを特徴とする請求項5に記載の駐車支援装置。
  7. 前記駐車スペース設定枠の位置を調整する位置調整手段を、さらに備え、
    前記目標駐車スペース設定手段は、前記位置調整手段により調整された前記駐車スペース設定枠の位置に対応する駐車スペースを、前記自車両が駐車する目標駐車スペースとして設定し、
    前記設定補助情報は、前記位置調整手段による位置調整が開始された場合には、前記駐車スペース設定枠を前記設定補助情報として提示することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の駐車支援装置。
  8. 前記駐車情報提示手段は、前記駐車スペースの位置調整が開始された場合には、前記第1調整可能枠を非表示とすることを特徴とする請求項7に記載の駐車支援装置。
  9. 前記設定補助情報は、前記駐車スペース設定枠の外側であって当該駐車スペース設定枠に対して所定位置に表示される障害物回避枠を含み、
    前記駐車情報提示手段は、前記駐車スペース設定枠とともに前記障害物回避枠を前記設定補助情報として提示することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の駐車支援装置。
  10. 前記設定補助情報は、前記障害物回避枠を内包する第2調整可能領域を示す第2調整可能枠を含み、
    前記駐車情報提示手段は、所定車速値域に前記自車両の車速が含まれる場合には、前記第1調整可能枠とともに前記第2調整可能枠を前記設定補助情報として提示することを特徴とする請求項9に記載の駐車支援装置。
  11. 前記第1調整可能枠は、前記駐車スペースに駐車をする際に障害物の不存在が確保されるべき領域に対応することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の駐車支援装置。
  12. 前記駐車情報提示手段は、前記自車両の車速が第1閾値よりも高い値である第2閾値以上である場合には、前記設定補助情報を提示しないことを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の駐車支援装置。
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