JP5920244B2 - 異常検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プルダウン抵抗又はプルアップ抵抗の異常を検知する異常検知装置に関する。
従来、入力線の断線検出を行う装置の一例として、特許文献1に開示された入力回路がある。
特開2001−244813号公報
ところで、従来技術ではないが、信号処理部(マイコン)への信号線にプルダウン抵抗又はプルアップ抵抗を設ける構成が考えられる。この場合、信号処理部の入力電圧値は、信号線が断線した際に、所定の値に固定される。よって、信号処理部は、入力電圧値に基づいて、信号線が断線したか否かを検知することができる。なお、以下においては、プルダウン抵抗又はプルアップ抵抗をまとめて、断線検知抵抗とも称する。
しかしながら、信号線に設けた断線検知抵抗は、何らかの理由で機能しなくなることも考えられる。つまり、信号処理部への信号線に断線検知抵抗を設けた構成では、断線検知抵抗が故障している潜在故障が生じている可能性がある。このように、潜在故障が生じていた場合、信号処理部は、信号線が断線したか否かを検知することができない。近年の機能向上ニーズの高まりにより、このような潜在故障を対策するすべが必要とされている。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、プルダウン抵抗又はプルアップ抵抗の異常を検知することができる異常検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
外部装置(200,210)からの出力信号が信号線(70)を介して入力される信号処理部(60)と、信号線に接続されたプルダウン抵抗(30)及びプルアップ抵抗(31)のいずれか一方とを有した電子制御ユニット(100〜150)に搭載されるものであり、電子制御ユニットに設けられたプルダウン抵抗又はプルアップ抵抗の異常を検知する異常検知装置であって、
信号線におけるプルダウン抵抗又はプルアップ抵抗の接続点(71)と外部装置との間に設けられ、信号線を断絶及び接続するスイッチ(20,21)と、
信号処理部に設けられ、スイッチによって信号線の断絶及び接続を切替えるものであり、電子制御ユニットに設けられたプルダウン抵抗又はプルアップ抵抗の異常を検知する際には信号線を断絶する切替手段(S10)と、
信号処理部に設けられ、信号線を断絶している間の自身への入力電圧値を確認する確認手段(S20)と、
信号処理部に設けられ、入力電圧値が想定電圧値と異なる場合、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗に異常が生じていると判定する判定手段(S30)と、
を備えていることを特徴とする。
まず、信号線にプルダウン抵抗を接続した場合に関して説明する。本発明は、上述のようにスイッチを設けている。これによって、入力電圧値は、プルダウン抵抗が正常に機能していれば、スイッチで信号線を断絶した際にグランドレベルとなるはずである。つまり、信号線を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルである場合は、プルダウン抵抗が正常に機能しているとみなすことができる。一方、信号線を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルと異なる場合、プルダウン抵抗が正常に機能していないとみなすことができる。なお、信号線にプルダウン抵抗を接続した場合、想定電圧値は、グランドレベルである。
そこで、本発明は、異常を検知する際に、スイッチによって信号線を断絶すると共に、信号線を断絶している間の信号処理部への入力電圧値を確認する。そして、本発明は、信号線を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルと異なる場合、プルダウン抵抗に異常が生じていると判定する。このようにして、本発明は、プルダウン抵抗の異常を検知することができる。言い換えると、本発明は、潜在故障を検出する事ができる。
次に、信号線にプルアップ抵抗を接続した場合に関して説明する。この場合、入力電圧値は、プルアップ抵抗が正常に機能していれば、スイッチで信号線を断絶した際に電源レベルとなるはずである。つまり、信号線を断絶している間の入力電圧値が電源レベルである場合は、プルアップ抵抗が正常に機能しているとみなすことができる。一方、信号線を断絶している間の入力電圧値が電源レベルと異なる場合、プルアップ抵抗が正常に機能していないとみなすことができる。なお、信号線にプルアップ抵抗を接続した場合、想定電圧値は、プルアップ抵抗に接続された電源の電源レベルである。
そこで、本発明は、異常を検知する際に、スイッチによって信号線を断絶すると共に、信号線を断絶している間の信号処理部への入力電圧値を確認する。そして、本発明は、信号線を断絶している間の入力電圧値が電源レベルと異なる場合、プルプルアップ抵抗に接続された抵抗に異常が生じていると判定する。このようにして、本発明は、プルアップ抵抗の異常を検知することができる。言い換えると、本発明は、潜在故障を検出する事ができる。
また、信号処理部は、外部装置からの出力信号を用いて処理を実行するものであり、切替手段は、信号処理部が実行する処理に必要な出力信号を取得するタイミング以外で、異常を検知するためにスイッチによって信号線を断絶するようにしてもよい。
このようにすることで、本発明は、信号処理部が外部装置からの信号を用いて実行する処理に影響を与えることなく、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗の異常を検知することができる。
実施形態における異常検知装置の概略構成を示す回路図である。 実施形態における異常検知装置の処理動作を示すフローチャートである。 実施形態における異常検知装置の処理動作を示すグラフである。 変形例1における異常検知装置の概略構成を示す回路図である。 変形例1における異常検知装置の処理動作を示すグラフである。 変形例2における異常検知装置の概略構成を示す回路図である。 変形例3における異常検知装置の概略構成を示す回路図である。 変形例3における異常検知装置の処理動作を示す正常時のグラフである。 変形例3における異常検知装置の処理動作を示す異常時のグラフである。 変形例4における異常検知装置の概略構成を示す回路図である。 変形例5における異常検知装置の概略構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
本実施形態では、本発明の異常検知装置を図1に示す電子制御ユニット100に搭載した例を採用する。電子制御ユニット100は、外部装置200からの出力信号が信号線70を介して入力されるマイコン60と、信号線70に接続されたプルダウン抵抗30とを有している。この電子制御ユニット100に搭載された異常検知装置は、プルダウン抵抗30の異常を検知する。言い換えると、異常検知装置は、プルダウン抵抗30が故障しており正常に機能しない潜在故障を検知する。
なお、マイコン60は、本発明の特許請求の範囲における信号処理部に相当する。また、外部装置200は、例えば各種ECUや各種センサなどを採用することができる。ECUは、Electronic Control Unitの略である。
電子制御ユニット100は、例えば、車両に搭載されたECUを採用することができる。具体的には、電子制御ユニット100は、電動機を動力源として走行する電気車両やハイブリッド車に搭載され、電動機への電力供給を制御するパワーマネジメントECUを採用することができる。また、電子制御ユニット100は、エンジンを動力源として走行する車両に搭載され、エンジンを制御するエンジンECUを採用することができる。
図1に示すように、電子制御ユニット100は、マイコン60とプルダウン抵抗30の他にも、入力端子10、信号線70の一部、スイッチ20、フィルタ用抵抗40、フィルタ用コンデンサ50などを備えて構成されている。なお、スイッチ20、プルダウン抵抗30、フィルタ用抵抗40、フィルタ用コンデンサ50は、電子制御ユニット100の入力回路に相当する。
電子制御ユニット100は、入力端子10に信号線70が電気的に接続されており、信号線70における電子制御ユニット100外に設けられた部位で、外部装置200と電気的に接続されている。また、電子制御ユニット100は、信号線70における電子制御ユニット100内に設けられた部位で、入力端子10とマイコン60とが電気的に接続可能となっている。つまり、信号線70は、外部装置200とマイコン60とを繋ぐものであり、電子制御ユニット100内及び電子制御ユニット100外に設けられている。
信号線70は、電子制御ユニット100内において、スイッチ20、プルダウン抵抗30、フィルタ用抵抗40、フィルタ用コンデンサ50が接続されている。スイッチ20は、信号線70におけるプルダウン抵抗30の接続点71と入力端子10との間に設けられ、信号線70を断絶及び接続する。つまり、スイッチ20は、自身がオンのときに信号線70を接続し、自身がオフのときに信号線70を断絶する。このスイッチ20は、潜在故障を検知するために設けられている。よって、異常検知装置は、スイッチ20を含む。また、スイッチ20は、リレーやモーメンタリースイッチなどを採用することができる。
なお、信号線70を接続するとは、外部装置200とマイコン60とが電気的に接続された状態にすることを示す。一方、信号線70を断絶するとは、外部装置200とマイコン60との電気的な接続が遮断された状態にすることを示す。
プルダウン抵抗30は、信号線70におけるスイッチ20とマイコン60との間に接続されている。プルダウン抵抗30は、一方の端子が信号線70に接続されており、他方の端子がグランドに接続されている。このように、プルダウン抵抗30を設けることによって、マイコン60は、外部装置200と接続点71との間の信号線70が断線したか否かを検知することができる。このプルダウン抵抗30に関しては、周知技術であるため詳しい説明は省略する。
フィルタ用抵抗40及びフィルタ用コンデンサ50は、ローパスフィルタを構成する。このローパスフィルタを構成するフィルタ用抵抗40及びフィルタ用コンデンサ50は、周知技術であるため詳しい説明は省略する。
マイコン60は、記憶部、演算部などを備えて構成される。マイコン60は、信号線70を介して、外部装置200からの出力信号が入力される。例えば、マイコン60は、出力信号として、外部装置200から出力されたデジタル信号(オン及びオフのレベルを示すオン/オフレベル信号)が入力される。或いは、マイコン60は、出力信号として、外部装置200から出力されたアナログ信号が入力される。つまり、外部装置200は、デジタル信号を出力する装置、又は、アナログ信号を出力する装置を採用することができる。
また、マイコン60は、外部装置200からの出力信号を用いて、所定の処理を実行する。さらに、マイコン60は、プルダウン抵抗30の異常を検知する。言い換えると、マイコン60は、潜在故障検知を行う。つまり、マイコン60は、図示は省略するが、異常検知装置としての機能ブロックを有する。従って、マイコン60は、機能ブロックとして、特許請求の範囲における切替手段に相当する切替部、特許請求の範囲における確認手段に相当する確認部、特許請求の範囲における判定手段に相当する判定部を備えて構成されていると言い換えることができる。
なお、マイコン60は、プルダウン抵抗30が正常なときの入力電圧値を示す情報を記憶部に記憶している。このプルダウン抵抗30が正常なときの入力電圧値は、本発明の特許請求の範囲における想定電圧値に相当する。
ここで、図2,図3を用いて、マイコン60の処理動作(潜在故障検知)に関して説明する。マイコン60は、所定時間毎に図2のフローチャートに示す潜在故障検知処理を実行する。なお、図2のフローチャートは、潜在故障検知処理であるため、マイコン60における異常検知装置としての各機能ブロックが実行する処理動作とも言い換えることができる。
ステップS10では、スイッチ20をオフする(切替手段)。マイコン60は、異常を検知する際には、スイッチ20をオフすることによって信号線70を断絶する。
ステップS20では、入力電圧値を確認する(確認手段)。マイコン60は、信号線70を断絶している間の自身への入力電圧値を確認する。
ステップS30では、入力電圧値が想定電圧値と一致するか否かを判定する(判定手段)。マイコン60は、入力電圧値が想定電圧値と一致していると判定した場合、潜在故障は発生していないとみなしてステップS40へ進む。一方、マイコン60は、入力電圧値が想定電圧値と一致していないと判定した場合、潜在故障が発生しているとみなしてステップS50へ進む。つまり、マイコン60は、入力電圧値が想定電圧値と異なる場合、プルダウン抵抗30に異常が生じていると判定する。なお、入力電圧値と想定電圧値とが同じ値でなくても、入力電圧値と想定電圧値との誤差が所定の範囲内である場合は、入力電圧値が想定電圧値と一致とみなすようにしてもよい。
ステップS40では、マイコン60は、プルダウン抵抗30が正常であるとき(正常時)の処理を行う。一方、ステップS50では、マイコン60は、プルダウン抵抗30が異常であるとき(回路異常検知時)の処理を行う。なお、回路異常検知時の処理とは、プルダウン抵抗30を用いることによって信号線70の断線を検知したときと同じ処理である。
このように、本実施形態では、信号線70における接続点71と入力端子10との間にスイッチ20を設けている。これによって、マイコン60の入力電圧値は、図3の実線で示すように、プルダウン抵抗30が正常に機能していれば、スイッチ20で信号線70を断絶した際に、グランドレベルとなるはずである。一方、マイコン60の入力電圧値は、図3の一点鎖線で示すように、プルダウン抵抗30が正常に機能していなければ、スイッチ20で信号線70を断絶した際に、グランドレベルとならない。
つまり、スイッチ20で信号線70を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルである場合は、プルダウン抵抗30が正常に機能しているとみなすことができる。一方、スイッチ20で信号線70を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルと異なる場合、プルダウン抵抗30が正常に機能していないとみなすことができる。なお、信号線70にプルダウン抵抗30を接続した場合、想定電圧値は、グランドレベルである。
そこで、マイコン60は、プルダウン抵抗30の異常を検知する際に、スイッチ20によって信号線70を断絶すると共に、信号線70を断絶している間のマイコン60への入力電圧値を確認する。そして、マイコン60は、図3の一点鎖線で示すように、信号線70を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルと異なる場合、プルダウン抵抗30に異常が生じていると判定する。このようにして、異常検知装置は、プルダウン抵抗30の異常を検知することができる。言い換えると、異常検知装置は、潜在故障を検出する事ができる。
なお、本実施形態では、マイコン60は、所定時間毎に潜在故障検知処理を実行する例を採用した。つまり、本実施形態では、所定時間毎に、異常を検知するためにスイッチ20によって信号線70を断絶する例を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。マイコン60は、外部装置200からの出力信号を用いて処理を実行する場合、予め決められたタイミングで、自身が実行する処理に必要な出力信号を外部装置200から取得する。そこで、マイコン60は、自身が実行する処理に必要な出力信号を取得するタイミング以外で、潜在故障検知処理を実行するようにしても良い。つまり、マイコン60は、自身が実行する処理に必要な出力信号を取得するタイミング以外で、異常を検知するためにスイッチ20によって信号線70を断絶するようにしてもよい(切替手段)。
言い換えると、マイコン60は、入力電圧値が自身の処理内容(制御内容)に反映されないタイミングで潜在故障検知処理を実施する。具体例としては、出力信号を処理で使用する直前のタイミング、車両のイグニッションスイッチがオンになった直後のタイミング、イグニッションスイッチがオフになる直前のタイミングを挙げることができる。なお、マイコン60は、自身が実行する処理に必要な出力信号を取得するタイミングではスイッチ20によって信号線70を接続しておく。
このようにすることで、本発明は、マイコン60が外部装置200からの信号を用いて実行する処理に影響を与えることなく、プルダウン抵抗30の異常を検知することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。
(変形例1)
本発明は、図4に示す変形例1のように、プルアップ抵抗31を備えるものであってもよい。つまり、変形例1の電子制御ユニット110は、プルダウン抵抗30が設けられておらず、プルアップ抵抗31を備えている。また、電子制御ユニット110に搭載された異常検知装置は、潜在故障を判定する際に用いる想定電圧値が、電子制御ユニット100に搭載された異常検知装置における想定電圧値と異なる。
これらの点で、電子制御ユニット110は、電子制御ユニット100と異なる。この他の点に関しては、電子制御ユニット110と電子制御ユニット100とは同じである。よって、電子制御ユニット110においては、電子制御ユニット100と同じ構成要素に同じ符号を付与して説明を省略する。但し、電子制御ユニット110のマイコンに関しては、想定電圧値が電子制御ユニット100のマイコン60と異なるが、便宜上、電子制御ユニット100のマイコン60と同じ符号を付与している。
図4に示すように、プルアップ抵抗31は、信号線70におけるスイッチ20とマイコン60との間に接続されている。つまり、スイッチ20は、信号線70におけるプルアップ抵抗31の接続点71と入力端子10との間に設けられている。
プルアップ抵抗31は、一方の端子が信号線70に接続されており、他方の端子が電源80に接続されている。このように、プルアップ抵抗31を設けることによって、マイコン60は、外部装置200と接続点71との間の信号線70が断線したか否かを検知することができる。このプルアップ抵抗31に関しては、周知技術であるため詳しい説明は省略する。
マイコン60は、プルアップ抵抗31が正常なときの入力電圧値を示す情報を記憶部に記憶している。このプルアップ抵抗31が正常なときの入力電圧値は、本発明の特許請求の範囲における想定電圧値に相当する。
このように、本実施形態では、信号線70における接続点71と入力端子10との間にスイッチ20を設けている。これによって、マイコン60の入力電圧値は、図5の実線で示すように、プルアップ抵抗31が正常に機能していれば、スイッチ20で信号線70を断絶した際に、電源レベル(電源80の電源電圧)となるはずである。一方、マイコン60の入力電圧値は、図5の一点鎖線で示すように、プルアップ抵抗31が正常に機能していなければ、スイッチ20で信号線70を断絶した際に電源レベルとならない。
つまり、スイッチ20で信号線70を断絶している間の入力電圧値が電源レベルである場合は、プルアップ抵抗31が正常に機能しているとみなすことができる。一方、スイッチ20で信号線70を断絶している間の入力電圧値が電源レベルと異なる場合、プルアップ抵抗31が正常に機能していないとみなすことができる。なお、信号線70にプルアップ抵抗31を接続した場合、想定電圧値は、プルアップ抵抗31に接続された電源80の電源電圧である。
そこで、マイコン60は、プルアップ抵抗31の異常を検知する際に、スイッチ20によって信号線70を断絶すると共に、信号線70を断絶している間のマイコン60への入力電圧値を確認する。そして、マイコン60は、図5の一点鎖線で示すように、信号線70を断絶している間の入力電圧値が電源レベルと異なる場合、プルアップ抵抗31に異常が生じていると判定する。このようにして、異常検知装置は、プルアップ抵抗31の異常を検知することができる。言い換えると、異常検知装置は、潜在故障を検出する事ができる。
(変形例2)
上述の変形例1では、入力端子10と接続点71との間にスイッチ20を設ける例を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。本発明のスイッチ20は、信号線70における接続点71と外部装置200との間に設けられていればよい。よって、図6に示すように、本発明のスイッチ20は、信号線70における入力端子10と外部装置200との間に設けられていてもよい。つまり、変形例2の電子制御ユニット120内には、スイッチ20が設けられていない。
よって、変形例2の異常検知装置は、電子制御ユニット120の外部に設けられたスイッチ20を備えている。また、電子制御ユニット120のマイコン60(異常検知装置)は、電子制御ユニット120の外部に設けられたスイッチ20をオン及びオフするものである(切替手段)。この変形例2の異常検知装置であっても、変形例1と同様の効果を奏することができる。
このように、電子制御ユニット120は、スイッチ20が設けられている位置が電子制御ユニット110と異なる。この他の点に関しては、電子制御ユニット120と電子制御ユニット110とは同じである。よって、電子制御ユニット120においては、電子制御ユニット110と同じ構成要素に同じ符号を付与して説明を省略する。
また、ここでは、信号線70にプルアップ抵抗31が接続された電子制御ユニット120を採用した。しかしながら、プルアップ抵抗31のかわりに、信号線70にプルダウン抵抗30が接続されていても同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
本発明は、図7に示す変形例3のように、スイッチとしてのトランジスタ21と、外部装置としてのセンサ210に電源供給する電源制御部90とを備えている電子制御ユニット130に適用することも可能である。また、電子制御ユニット130のマイコン60(異常検知装置)は、電源制御部90を介してトランジスタ21をオン及びオフすることで、信号線70の断絶及び接続を切替える。
これらの点で、電子制御ユニット130は、電子制御ユニット100と異なる。この他の点に関しては、電子制御ユニット130と電子制御ユニット100とは同じである。よって、電子制御ユニット130においては、電子制御ユニット100と同じ構成要素に同じ符号を付与して説明を省略する。但し、電子制御ユニット130のマイコンに関しては、信号線70の断絶及び接続の切替えが電子制御ユニット100のマイコン60と異なるが、便宜上、電子制御ユニット100のマイコン60と同じ符号を付与している。
電源制御部90は、マイコン60からの指示に応じて、センサ210に動作電源(センサ電源電圧)を供給する。トランジスタ21は、センサ電源電圧が制御信号として与えられる。トランジスタ21は、センサ電源電圧が供給されている場合はオンとなり信号線70を接続し、センサ電源電圧の供給が停止されている場合はオフとなり信号線70を断絶する。詳述すると、トランジスタ21は、センサ電源電圧が所定値以上である場合はオンとなり信号線70を接続し、センサ電源電圧が所定値に達していない場合はオフとなり信号線70を断絶する。このように、トランジスタ21は、電源制御部90からセンサ210に供給されるセンサ電源電圧値によってオンとオフが切り替わる。つまり、電子制御装置130は、トランジスタ21のオンオフ制御にセンサ電源電圧を使用する。
変形例3のマイコン60(異常検知装置)は、電源制御部90に対してセンサ電源電圧の供給及び停止を指示することで、信号線70の断絶及び接続を切替える(切替手段)。つまり、マイコン60は、電源制御部90に対して所定値以上のセンサ電源電圧の供給を指示することで、トランジスタ21をオンさせて信号線70を接続する。また、マイコン60は、電源制御部90に対して所定値より低いセンサ電源電圧の供給を指示することで、トランジスタ21をオフさせて信号線70を断絶する。
電子制御ユニット130は、図8に示すように、プルダウン抵抗30が正常に機能していれば、センサ電源電圧を徐々に落としていった場合、トランジスタ21がオンからオフになる。これによって、フィルタ用コンデンサ50に溜まった電荷は、プルダウン抵抗30から放電される。よって、マイコン60の入力電圧は、グランドレベルになるはずである。
一方、マイコン60の入力電圧値は、図9に示すように、プルダウン抵抗30が正常に機能していなければ、スイッチ20で信号線70を断絶した際に、グランドレベルとならない。例えば、プルダウン抵抗30が異常によりオープンになった場合、センサ電源電圧を徐々に落としていくと、トランジスタ21がオンからオフになる。しかしながら、プルダウン抵抗30がオープンしているので、フィルタ用コンデンサ50に溜まった電荷は、放電されない。よって、マイコン60の入力電圧は、トランジスタ21がオフになった時点の電圧に保たれる。
つまり、スイッチ20で信号線70を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルである場合は、プルダウン抵抗30が正常に機能しているとみなすことができる。一方、スイッチ20で信号線70を断絶している間の入力電圧値がグランドレベルと異なる場合、プルダウン抵抗30が正常に機能していないとみなすことができる。
このように、変形例3の異常検知装置であっても、上述の実施形態の異常検知装置と同様の効果を奏することができる。さらに、このようにすることで、本発明は、センサ210に動作電源を供給する電源制御部90を有する電子制御ユニット130であっても適用することができる。なお、変形例3では、外部装置としてセンサ210を採用した。しかしながら、変形例3であっても、上述の実施形態と同様に、外部装置としてECUを採用することもできる。また、このように、トランジスタ21のオンオフ制御にセンサ電源電圧を用いることにより、信号線70を接続及び断絶するスイッチをオン及びオフするための制御信号を新たに増やすことなく、異常検知装置を構成することができる。
(変形例4)
本発明は、図10に示す変形例4のように、スイッチとしてのトランジスタ21と、外部装置としてのセンサ210に電源供給する電源制御部90と、プルアップ抵抗31とを備えている電子制御ユニット140に適用することも可能である。つまり、電子制御ユニット140は、電子制御ユニット110と同様に、プルダウン抵抗30が設けられておらず、プルアップ抵抗31を備えている。また、電子制御ユニット140は、電子制御ユニット130と同様に、スイッチとしてのトランジスタ21と、外部装置としてのセンサ210に電源供給する電源制御部90とを備えている。このように、電子制御ユニット140に適用した変形例4の異常検知装置であっても、変形例1や変形例3と同様の効果を奏することができる。
なお、電子制御ユニット140は、上述のように電子制御ユニット110や130と異なる。この他の点に関しては、電子制御ユニット140と電子制御ユニット110や130とは同じである。よって、電子制御ユニット140においては、電子制御ユニット110や130と同じ構成要素に同じ符号を付与して説明を省略する。
(変形例5)
変形例4では、入力端子10と接続点71との間にトランジスタ21を設ける例を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。本発明のトランジスタ21は、信号線70における接続点71とセンサ210との間に設けられていればよい。よって、図11に示すように、本発明のトランジスタ21は、信号線70における入力端子10と外部装置200との間に設けられていてもよい。つまり、変形例5の電子制御ユニット150内には、トランジスタ21が設けられていない。
よって、変形例5の異常検知装置は、電子制御ユニット150の外部に設けられたスイッチ20を備えている。また、電子制御ユニット120のマイコン60(異常検知装置)は、電子制御ユニット120の外部に設けられたトランジスタ21をオン及びオフするものである(切替手段)。この変形例5の異常検知装置であっても、変形例4と同様の効果を奏することができる。
このように、電子制御ユニット150は、トランジスタ21が設けられている位置が電子制御ユニット140と異なる。この他の点に関しては、電子制御ユニット150と電子制御ユニット140とは同じである。よって、電子制御ユニット150においては、電子制御ユニット140と同じ構成要素に同じ符号を付与して説明を省略する。
また、ここでは、信号線70にプルアップ抵抗31が接続された電子制御ユニット150を採用した。しかしながら、プルアップ抵抗31のかわりに、信号線70にプルダウン抵抗30が接続されていても同様の効果を奏することができる。
10 入力端子、20 スイッチ、21 トランジスタ、30 プルダウン抵抗、31 プルアップ抵抗、40 フィルタ用抵抗、50 フィルタ用コンデンサ、60 マイコン、70 信号線、71 接続点、80 電源、90 電源制御部、100〜150 電子制御ユニット、200 外部装置、210 センサ

Claims (5)

  1. 外部装置(200,210)からの出力信号が信号線(70)を介して入力される信号処理部(60)と、前記信号線に接続されたプルダウン抵抗(30)及びプルアップ抵抗(31)のいずれか一方とを有した電子制御ユニット(100〜150)に搭載されるものであり、前記電子制御ユニットに設けられた前記プルダウン抵抗又は前記プルアップ抵抗の異常を検知する異常検知装置であって、
    前記信号線における前記プルダウン抵抗又は前記プルアップ抵抗の接続点(71)と前記外部装置との間に設けられ、前記信号線を断絶及び接続するスイッチ(20,21)と、
    前記信号処理部に設けられ、前記スイッチによって前記信号線の断絶及び接続を切替えるものであり、前記電子制御ユニットに設けられた前記プルダウン抵抗又は前記プルアップ抵抗の異常を検知する際には前記信号線を断絶する切替手段(S10)と、
    前記信号処理部に設けられ、前記信号線を断絶している間の自身への入力電圧値を確認する確認手段(S20)と、
    前記信号処理部に設けられ、前記入力電圧値が想定電圧値と異なる場合、前記プルアップ抵抗又は前記プルダウン抵抗に異常が生じていると判定する判定手段(S30)と、
    を備えていることを特徴とする異常検知装置。
  2. 前記信号処理部は、前記外部装置からの出力信号を用いて処理を実行するものであり、
    前記切替手段は、前記処理に必要な前記出力信号を取得するタイミング以外で、異常を検知するために前記スイッチによって前記信号線を断絶することを特徴とする請求項1に記載の異常検知装置。
  3. 前記電子制御ユニット(130〜150)は、前記外部装置(210)に動作電源を供給する電源制御部(90)を備えるものであり、
    前記スイッチ(21)は、前記動作電源が制御信号として与えられるトランジスタであり、前記動作電源が供給されている場合は前記信号線を接続し、前記動作電源の供給が停止されている場合は前記信号線を断絶し、
    前記切替手段は、前記電源制御部に対して前記動作電源の供給及び停止を指示することで、前記信号線の断絶及び接続を切替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の異常検知装置。
  4. 前記信号処理部は、前記出力信号として、前記外部装置から出力されたデジタル信号が入力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の異常検知装置。
  5. 前記信号処理部は、前記出力信号として、前記外部装置から出力されたアナログ信号が入力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の異常検知装置。
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