JP5919362B2 - 空気乾燥装置 - Google Patents

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本発明は、特に車両用圧縮空気ブレーキ装置等の空気乾燥装置の内部を流れる圧縮空気に包含するオイル分又はオイルミスト等を抑制し、品質の向上を図るべくした空気乾燥装 置に関する。
従来、この種、流入空気の除湿やオイルを除去するための空気乾燥装置の第1の例としては図3に示す米国特許公報2004/0163535A1に開示された技術がある。これについて説明すれば、1は空気乾燥装置であって外ケース2と、この外ケース2の下端2aに基盤3を固定してある。該基盤3は乾燥前の圧縮空気を流入するための入口3aと、略中央部に穿孔した出口3bとを有している。該基盤3は例えば全体が所定の厚さを有する円盤状に形成され、その略中央部が筒状の突起体3cで形成し乾燥後の圧縮空気を排出する前記出口3bを備えている。
そして、前記基盤3の出口3bの外周部分には円周状に所定間隔、例えば相互間を略45°に設定した入口3aを8個を有している。前記外ケース2の高さ方向の略中央位置に於ける内部には、多数の小孔でなる開口4aを形成した円盤状の支持板4を配置している。該支持板4の上方に向って該外ケース2の内部には円筒体5を突設・形成している。また、該支持板4の下方に向って円筒状スプリング支持体6を垂下形成している。該円筒状スプリング支持体6の外周にはエレメント支持体7を配置してある。該エレメント支持体7は大概して上方に鍔部7aと、その下方に一体形成した筒部7bとを備えており、該筒部7bの内部の下方にはスプリング受座7cを形成している。このスプリング受座7cは略中央部分が前記基盤3の出口3bに連通する円孔7dを穿孔してある。
そして、該筒部7b内に巻装されたスプリング8はその下端がスプリング受座7cの上面で又、その上端が前記円筒状スプリング支持体6でそれぞれ支持されている。一方、前記エレメント支持体7の鍔部7aの外周縁にはエレメント把持部7eを下方に向けて周設している。該エレメント把持部7eにはエレメント9を備え、その下方は通路10を形成すると共に圧縮空気チェック弁11を備えている。また、外ケース2の内部であって支持板4の上方の空間内には乾燥剤12を充填している。尚、図中Sは外ケース2とエレメント支持体7の筒部7bとで形成された空間である。
従来技術の第1例に於ける空気圧縮装置1は上述した構成であるので、圧縮機(図示せず)から流送された乾燥前の圧縮空気は入口3aから空間Sを経由してエレメント9を流過し、該圧縮空気に包含するオイル粒子分や湿気分を除去する。そして、該圧縮空気は支持板4の開口4aから乾燥剤12に流れ込む。該乾燥剤12により該圧縮空気はさらに除湿・乾燥されて円筒体5に流送されると共にエレメント支持体7の筒部7bの内部を流過して出口3bから排出される。
次に従来の技術に於ける空気乾燥装置の第2の例としては図4に示す米国特許公報2006/0123743A1に開示された技術がある。これについて説明すれば、1Aは空気乾燥装置であって、外ケース2と内ケース2Aとを有している。該内ケース2Aは上方・下方に大径及び小径の筒体2b、2cでなる円筒状に形成されてある。該内ケース2Aの小径筒体2cの底板2eは基盤3の出口3bと連通する小孔でなる排出口2fを多数個穿孔している。該底板2eの上面にはフィルタ板13を敷設している。一方、該底板2eの外周縁の下面と前記基盤3の外周縁の上面との間には第1フィルタ14を介装してある。
そして該内ケース2Aの底板2eの略中央部下面に円筒突起2gを突設し、この先端部分にシール材2hを介在させて前記基盤3の略中央部に上方に向って形成した筒状の突起体3cの外周に固設している。また前記内ケース2Aの大径筒体2bの外周面と外ケース2の内周面との間にはエア流送路S1及び該内ケース2Aの小径筒体2cの外周面と外ケース2の内周面との間にはバイパス通路S2をそれぞれ形成している。
15は第2フィルタであって、前記バイパス通路S2内であって、該内ケース2Aの大径筒体2bの外周縁の下面と小径筒体2cの下端縁との間に固定・配置している。前記基盤3の下部には下面にシール部材16を備えた外部カバー17を固定している。該外部カバー17には基盤3の入口3aに連通する流入口17a及び基盤3の出口3bに連通する流出口17bを形成している。図中2dは内ケース2Aの蓋板であり、その中央部に筒体2jを突設すると共に多数個の開口2k・・・・・を穿孔してなり、フィルタ板18をその下面に配置し、内ケース2A内に充填した乾燥剤12を閉止する。19はスプリングであり前記筒体2j内に巻装され外ケース2の上壁面2iに支持されている。図中、Vはチェックバルブでありバイパス通路S2に配置している。
従来の技術の第2の例に於ける空気圧縮装置1Aは上述の構成であるので、圧縮機(図示せず)から流送された乾燥前の圧縮空気は入口3aから第1フィルタ14、バイパス通路S2を経由して第2フィルタ15及びエア流送路S1を流過し、蓋板2dの開口2kを経て乾燥剤12に流れ込む。そして、該圧縮空気は該乾燥剤12により該圧縮空気はさらに除湿・乾燥されてフィルタ板13を経て底板2eの排出口2fを流過して基盤3の出口3bから排出される。
2004/0163535A1に係る米国特許公報 2006/0123743A1に係る米国特許公報
圧縮機が外気から取入れた空気を圧縮する際に、圧縮空気には圧縮機のオイルミストが混入する。一般に空気乾燥装置において、圧縮空気の水分を除去するに先立ちフィルタ等にてオイルミストを圧縮空気から除去している。しかしながら従来の技術の第1、第2の例に於ける前述した空気乾燥装置に於いては、フィルタ等によるオイルミストの除去を十分に行うことができずに乾燥剤がオイルミストで汚染される。その結果、圧縮空気の乾燥が不十分となるという問題点があった。
本発明に係る空気乾燥装置は叙上の問題点を解決すべく発明したものであり、次の構成、手段から成立する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、外ケースと、該外ケースの内部に収納されかつ大径長円筒体部及び小径長円筒体部を有すると共に、該大径長円筒体部の内部に乾燥剤を充填した乾燥用ケースと、該乾燥用ケースの下端に固定しかつ圧縮空気の入口及び出口を備えた基盤と、前記外ケースの内壁面と前記小径長円筒体部との間に形成され、前記乾燥剤よりも上流に位置する空間内に前記空間を満たした状態で挿置されたオイル吸着材と、を備え、前記空間は、前記大径長円筒体部と前記基盤との間の長さが前記外ケースの内壁面と前記小径長円筒体部との間の長さよりも長い空間であり、前記空間の軸直角断面積は、前記小径長円筒体部の軸直角断面積よりも大きいことを特徴とする
本発明に係る空気乾燥装置は上述した構成を有するので次の効果がある。
すなわち、請求項1に記載した本発明によれば、外ケースと、該外ケースの内部に収納されかつ大径長円筒体部及び小径長円筒体部を有すると共に、該大径長円筒体部の内部に乾燥剤を充填した乾燥用ケースと、該乾燥用ケースの下端に固定しかつ圧縮空気の入口及び出口を備えた基盤と、前記外ケースの内壁面と前記小径長円筒体部との間に形成され、前記乾燥剤よりも上流に位置する空間内に前記空間を満たした状態で挿置されたオイル吸着材と、を備え、前記空間は、前記大径長円筒体部と前記基盤との間の長さが前記外ケースの内壁面と前記小径長円筒体部との間の長さよりも長い空間であり、前記空間の軸直角断面積は、前記小径長円筒体部の軸直角断面積よりも大きいことを特徴とする空気乾燥装置を提供する。
このような構成としたので、乾燥剤量を低くかつ乾燥剤の容積を抑制することができ、空気乾燥装置の外形寸法を拡大することなくオイルトラップ部すなわち外ケースの内壁面と乾燥用ケースの小径長円筒体部との間に形成された空間の容積を増加させることができ、圧縮機から混入・流入するオイル及びオイルミストを十分に貯留することができると共にオイル蓄積能力を高め、オイルが乾燥剤や各種の空圧装置・機器に付着・流入することを抑えることができるという効果がある
本発明に係る空気乾燥装置の実施の形態を示す垂直断面図である。 本発明に係る空気乾燥装置の実施例を示す垂直断面図である。 従来の技術に於ける空気乾燥装置の第1の例を示す垂直断面図である。 従来の技術に於ける空気乾燥装置の第2の例を示す垂直断面図である。
次に、本発明に係る空気乾燥装置の実施の形態について図1に基づき詳細に説明する。
図1は空気乾燥装置に於けるオイル抑制構造を示す垂直断面図である。
20は本発明に係る空気乾燥装置であって、大概して外ケース21と、この外ケース21の内部に収納された乾燥用ケース22と、該外ケース21の下端部21aに固定した基盤23と、該基盤23を下方から支持しかつ該下端部21aの端部21bに固定した外カバー24とで構成される。前記外ケース21は例えば冷間圧延鋼板や電気亜鉛メッキ鋼板等で作成され全体形状が空洞であって釣鐘状を成している。
前記乾燥用ケース22は前記外ケース21と同一材質であって、全体形状が略円筒形で成形され大径長円筒体部22Aと、これと一体成形されかつ小径長円筒体部22Bとを有している。前記大径長円筒体部22Aはその内部に粒状の乾燥剤25を充填している。該乾燥剤25は高性能乾燥剤であって例えば合成ビオライト等の材料で構成される。該大径長円筒体部22Aの上面及び底面にそれぞれフィルタ22a、22bを介してフィルタ板22c、22dを敷設または覆設している。前記フィルタ22a、22bは例えばポリエステル材料等で成形され略円盤状であって、その中央部分を低く成形している。
該フィルタ板22c、22dは前記外ケース21と同一材質であって薄板状の円盤形状で構成され、その中央部分に凹部22gを形成し、この上方のフィルタ板22cの凹部22gに支持ばね26を係入し乾燥用ケース22を支持している。また、該フィルタ板22c、22dはそれぞれ多数個の小開口22e・・・・、22f・・・・を貫通形成している。これにより乾燥された圧縮空気はフィルタ板22cの小開口22eからフィルタ22a、乾燥剤25を経由してフィルタ板22dの小開口22fを流過し、小径長円筒体部22Bの内部を流れ基盤23の出口23bに流送・排出される。
27はオイル吸着材であって、全体形状が略ドーナツ状で構成され、前記外ケース21の内壁面と乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bとの間に形成された空間S3に挿置されている。該オイル吸着材27は高性能油吸着材であって、例えば、テイジンオルソーブ(商品名)を採用することもできる。
前記基盤23は、例えば全体が所定の厚さを有する円盤状に形成され、その略中央部が筒状の突起体23cで形成し乾燥後の圧縮空気を排出する出口23bを備えている。そして、前記基盤23の出口23bの外周部分には円周状に所定間隔、例えば相互間を略45°に設定した入口23aを8個を有している。また、該基盤23に形成した例えば8個の入口23aの内壁面に外カバー24の立上げ片24aを挿入・係止する。前記外カバー24は下面に凹陥24bを周設・形成し、この凹陥24b内にリング状のシール部材28を嵌着している。該シール部材28は中心部分が貫通孔28aとなっており、前記基盤23の出口23bに連通している。
一方に於いて前記外カバー24の外縁部24cは内方にカール状に形成する。他方に於いて前記外ケース21の下端部21aの端部21bは外方にカール状に形成する。そして、その両者間は例えばシール剤を塗布して加締めて固定する。
尚、図中29はシール部材であり乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bの下端縁と基盤23の筒状の突起体23cの外周面とに介装され、両者は密閉性を高めている。
次に本発明に係る空気乾燥装置に於ける実施の形態について動作等を説明する。
空気乾燥装置20は上述した構成であるので、圧縮機(図示せず)から流送された乾燥前の圧縮空気は入口23aから空間S3内のオイル吸着材27を流過し、該圧縮空気に包含する例えば重油や原油、機械油、灯油及び軽油等の各種のオイル粒子分や湿気分を除去する。該オイル吸着材27は圧縮空気に包含するオイルを蓄積する能力を高めており、従来の技術に比較し、全流送中の約3割程度のオイル粒子分やオイルミストを除去できる。
この場合、該オイル吸着材27の働きにより、いわゆるオイル上がりを防止できた圧縮空気を乾燥剤25に流れ込ませる。すなわちオイル吸着材27から送出された乾燥空気は外ケース21と大径長円筒体部22Aとの間の隙間S4を経てフィルタ板22cの小開口22eを通じて乾燥剤25に流れる。該圧縮空気はさらに除湿・乾燥されて乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bに流送されると共に基盤23の出口23bから排出される。そこで前記シール部材28の下部に配置したタンク内に流送された圧縮空気によりオイル分が滞留することがなく、空気乾燥装置の品質を高めることができる。ここで基盤の入口23aの総面積と外ケース21と乾燥用ケース22の大径長円筒体部22Aとの間の隙間S4の軸直角断面積をほぼ同じにするとよい。そして乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bの軸直角断面積と基盤の出口23bの軸直角断面積をほぼ同じにするとよい。また、乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bの軸直角断面積よりも外ケース21の内壁面と乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bとの間に形成された空間S3の軸直角断面積のほうを大きくするとよい。さらに隙間S4に対して基盤の入口23aをできるだけ基盤23の中心側に配置するとよい。このように配置すると空間S3内での流速が遅くなりオイルミストが液滴化(凝縮)しやすくなる。
また上述したオイル吸着材27は使用済みで廃却することがなく、これを洗浄し、いわゆるカートリッジ式を採用し、空間S3内に再使用可能となる。また使用済みのものと新規なオイル吸着材27とを交換可能にすることができる。
次に本発明に係る空気乾燥装置の実施例について図2に基づき詳細に説明する。
図2は本発明に係る空気乾燥装置於けるオイル抑制構造のほかの例を示す垂直断面図である。
本実施例は上述した本発明に係る空気乾燥装置の実施の形態において備えたオイル吸着材27を排除し、これに代えて以下に詳細に説明するオイル上がり抑止板を有した構成である。該オイル上がり抑止板は単一又は複数枚を図1に示す空間S3に配置する。そして具体的には例えば空間S3の下方にオイル上がり抑止板30を、その上方にオイル上がり抑止板31をそれぞれ配置・固定する。そこで該オイル上がり抑止板30、31で圧縮機から流送された圧縮空気に含まれるオイル粒子分及びオイルミストを除去しオイルやオイルミストの滴下を実現する構成とした。

下方のオイル上がり抑止板30は例えば冷間圧延鋼板や電気亜鉛メッキ鋼板等で作成され、全体形状が薄いドーナツ状であり、外周縁に円環状の折り曲げ部30aを形成している。該折り曲げ部30aの外径長は前記外ケース21の内径長と略同一であって、外ケース21の内壁面の全周に於いて折り曲げ部30aが密接している。オイル上がり抑止板30の中心は貫通孔30bを有し、該貫通孔30bの径長は乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bの外径長より若干大きいので乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bの外周面と貫通孔30bの内面との間に隙間S5を形成する。オイル上がり抑止板30の外周縁と貫通孔30bの中間位置の上面には図2に示すように、なだらかな山形隆起30cが貫通孔30bと同心円状に形成されている。
上方のオイル上がり抑止板31は前記の下方のオイル上がり抑止板30と同一材質同一形状で形成する。従って上方・下方のオイル上がり抑止板30、31を共用することが可能である。オイル上がり抑止板30とオイル上がり抑止板31の相違点は、上方のオイル上がり抑止板31は山形隆起31cの外周部位に複数個、例えば8個の貫通孔31eを円周状に均等に穿設してある。また、上方のオイル上がり抑止板31の外周縁に形成した円環状の折り曲げ部31aが外ケース21の内壁面の全周に於いて密接し、乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bを上方のオイル上がり抑止板31内に貫通孔31bを貫通・配置している。また、山形隆起31cはその上面の片側の傾斜面が乾燥用ケース22の傾斜面22Cに密接している。そして隙間S5の軸直角断面積と貫通孔31bの軸直角総断面積とをほぼ同じにするとよい。
スリーブ32は例えば冷間圧延鋼板や電気亜鉛メッキ鋼板等で作成され、全体形状が薄い筒体である。スリーブ32の外壁面は外ケース21の内壁面に密接・配置する。そしてスリーブ32の下端面は下方のオイル上がり抑止板30の円環状の折り曲げ部30aの肩部30dにその全周にわたって当接すると共に該折り曲げ部30aの下端は前記基盤23の周縁の上面に圧接・配置している。該スリーブ32の上端面は上方のオイル上がり抑止板31の円環状の折り曲げ部31aの下端面にその全周に渉って当接する。
尚、図中、スリーブ32は必ずしも設定することはなく本実施例に於いて省略してもよい。
また上記実施例に於いてオイル上がり抑止板30、31は2個を備えた構成について説明したが、空間S3の上方又は下方に単一のものを設定すること、及び複数枚(組)設定してもよく当該空気乾燥装置20の設計仕様に適応させればよい。
次に本発明に係る空気乾燥装置に於ける実施例、特にオイル上がり抑止板について動作等を説明する。
空気乾燥装置20Aは上述した構成であるので、圧縮機(図示せず)から流送された乾燥前の圧縮空気は入口23aから流入し、下方のオイル上がり抑止板30の山形隆起30cの下面に衝突する。このとき圧縮空気に包含されているオイル粒子分やオイルミストは圧縮空気としての気体よりも重量が重いため山形隆起30cの下面に衝突した際に、山形隆起30cの下面の表面を流過せずに山形隆起30cの下面に付着・滞留する。
オイル粒子分やオイルミストが山形隆起30cの下面に付着した結果オイル粒子分やオイルミストの包含量が減少した圧縮空気は、オイル上がり抑止板30の貫通孔30bの内面と乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bの外周面とで形成した隙間S5を流過して前記スリーブ32内に流入する。ここで上方のオイル上がり抑止板31と下方のオイル上がり抑止板30間でなる上下空間S6に該圧縮空気は流送する。この際、該圧縮空気は急激に膨張し拡散する。そして該上下空間S6内を冷却し当該空気乾燥装置20Aの品質を高める。さらに前記圧縮空気は上下空間S6内を上昇して上方のオイル上がり抑止板31の下面に衝突する。このとき圧縮空気に包含されたオイル粒子分やオイルミストの多くは山形隆起31cの下面に付着・滞留する。
尚、上下空間S6内にオイル吸着剤を配置してもよい。
そして、オイル粒子分やオイルミストを除去された圧縮空気、つまりオイル上がりを防止した圧縮空気はオイル上がり抑止板31の貫通孔31eを流過して外ケース21と大径長円筒体部22Aとの間の隙間S4を経てフィルタ板22cの小開口22eを通じて乾燥剤25に流れる。該圧縮空気はさらに除湿・乾燥されて円筒体部22Bに流送されると共に基盤23の出口23bから排出される。
山形隆起30c、山形隆起31cに付着・滞留したオイル粒子分やオイルミスト等の残渣は滴下して基盤3の内面等に貯留される。このように構成したので乾燥剤の容積を抑制することができたので空気乾燥装置の外形寸法を拡大することなく前記外ケース21の内壁面と乾燥用ケース22の小径長円筒体部22Bとの間に形成された空間S3の容積を増加させることができ、圧縮機から混入・流入するオイル及びオイルミストを十分に貯留することができ、オイルが乾燥剤や各種の空圧装置・機器に付着・流入することが無く、良質な乾燥空気を得ることができる。
尚、本発明に係る空気乾燥装置に於ける実施例に係るオイル抑制構造のほかの構成、動作等は図1に示す実施の形態のものと略同一であり、その説明を省略する。
本発明は自動車の圧縮空気供給システムの分野に利用するものであって、圧縮空気乾燥装置に流入する圧縮空気を除湿して清浄化すると共に、当該圧縮空気乾燥装置に流入するオイルを吸着可能なオイル吸着材やオイル上がり抑止板を備え、オイルを液滴下させることを目的とする。
20 空気乾燥装置
20A 空気乾燥装置
21 外ケース
21a 外ケースの下端部
21b 外ケースの下端部の端部
22 乾燥用ケース
22A 乾燥用ケースの大径長円筒体部
22B 乾燥用ケースの小径長円筒体部
22C 乾燥用ケースの傾斜面
22a フィルタ
22b フィルタ
22c フィルタ板
22d フィルタ板
22e フィルタ板22cの小開口
22f フィルタ板22dの小開口
22g フィルタ板の凹部
23 基盤
23a 基盤の入口
23b 基盤の出口
23c 基盤の筒状の突起体
24 外カバー
24a 外カバーの立上げ片
24b 外カバーの凹陥
24c 外カバーの外縁部
25 乾燥剤
26 支持ばね
27 オイル吸着材
28 シール部材
28a シール部材の貫通孔
29 シール部材
30 下方のオイル上がり抑止板
30a 折り曲げ部
30b 貫通孔
30c 山形隆起
30d 肩部
31 上方のオイル上がり抑止板
31a 折り曲げ部
31b 貫通孔
31c 山形隆起
31e 貫通孔
32 スリーブ
S3 外ケースの内壁面と乾燥用ケースの小径長円筒体部との間に形成された空間
S4 外ケースと乾燥用ケースの大径長円筒体部との間の隙間
S5 乾燥用ケースの小径長円筒体部の外周面と貫通孔の内面との隙間
S6 上方のオイル上がり抑止板と下方のオイル上がり抑止板間でなる上下空間

Claims (1)

  1. 外ケースと、
    該外ケースの内部に収納されかつ大径長円筒体部及び小径長円筒体部を有すると共に、該大径長円筒体部の内部に乾燥剤を充填した乾燥用ケースと、
    該乾燥用ケースの下端に固定しかつ圧縮空気の入口及び出口を備えた基盤と、
    前記外ケースの内壁面と前記小径長円筒体部との間に形成され、前記乾燥剤よりも上流に位置する空間内に前記空間を満たした状態で挿置されたオイル吸着材と、を備え、
    前記空間は、前記大径長円筒体部と前記基盤との間の長さが前記外ケースの内壁面と前記小径長円筒体部との間の長さよりも長い空間であり、
    前記空間の軸直角断面積は、前記小径長円筒体部の軸直角断面積よりも大きい
    ことを特徴とする空気乾燥装置。
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