JP5919063B2 - 医療用回収バッグ - Google Patents
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Description
むしろ、特許文献1、2によると、トラップ部の滑り止め用の結び目でバッグの閉塞を固定したり、バンドを凹凸形状とし留め具と係止したりすることにより、一度閉じた開口部が緩むことがない構成となっている。一方、特許文献3は再展開を示唆している器具であるが、一度閉止した開口部は、外筒から超弾性ワイヤーを再度突出させて、該ワイヤーを開いた状態としても、柔軟な袋体は追従して再展開するものではなく、参考に示した図8の従来の動作に示すように、袋体100は、ワイヤー200遠位端に閉塞された状態で留まり(図8D)、これを再展開するには、別ルートから体内に挿入する鉗子を用いることが前提とされることから、他の器具が必要となり、操作が面倒なものとなる。また、スムーズな展開には押え用の鉗子も必要なことから鉗子2本が必要なことも考えられる。
このNOTESで使用される鉗子など手術器具は、軟性内視鏡の細径で限られた数の鉗子チャンネルを通して挿入していく必要があるなど制約が多く、これまでの腹腔鏡手術に用いられたような従来の医療用回収バッグ等の器具をそのまま適用することができない。
・バッグ近位端への接続部は、前記通し穴の切込み部を挟んだ両側に2箇所設ける。
・紐部材近位端部は操作部となる基部に接続される。
そして、このバネ状伸縮部材は、近位端は接続ケーブルの遠位端に接続することが好ましく、遠位端はバッグの近位端に接続線を介してつなげて形成することが好ましい。
図1は本発明の第一の実施の形態を示す構成図を示し、図2は本形態のバッグ部分の拡大図で、Aがバッグ部分全体を、Bがバッグ近位端部分を示している。本形態の医療用回収バッグは、NOTESに適用して軟性内視鏡のチャンネルから挿入して操作ができる、手術により切除した組織片をバッグ内に収容し、バッグを閉塞した状態で体外に回収することを目的とした回収バッグである。
本回収バッグは、開口部となる縁部周囲に通し穴11を備え、該通し穴11の一か所に切込み部12を設けた、開口部が展開及び閉塞して前記組織片を収納するためのバッグ10と、該バック10の切込み部12から通し穴11を通して挿通され、バッグ10の展開を維持するように自然状態(内筒管から突出した状態)で開口部が展開される形状に記憶付けられた弾性ワイヤー20と、前記バッグ10と弾性ワイヤー20を折りたたんだ状態で遠位端部に収容可能な内径と、軟性内視鏡の鉗子チャンネルより挿入可能な外径を備え、該鉗子チャンネルより長尺に形成される可撓性樹脂からなる外筒管30と、前記弾性ワイヤー20の両端部に遠位端で接続し、外筒管30の内腔を通して外筒管30の外部まで延設される、内腔を備えた可撓性管よりなる接続ケーブル40と、遠位端端部をバッグ10の近位端部に接続し、他方端部を接続ケーブル40の内腔を通して接続ケーブル40の外部まで延設する開口部を再展開するための紐部材となる糸50と、前記外筒管30の基部に接続する外筒管基31、接続ケーブル40の基部に接続するケーブル基41、糸50の基部となる糸終端部51からなる操作部により基本構成される。
臓器等の切除片を収納回収するバッグ10は、薄く柔軟で容易に破損しない強度、及び体腔内での形状回復性を考慮してポリオレフィン系、ポリアミド系樹脂等のフイルム状シートを、特定しない形状の有底袋に形成したもので、該バッグ10の開口部となる縁部周囲を折り返えし、後記する弾性ワイヤー20を内挿する環状通路となる通し穴11を設けて熱溶着し、該通し穴11の一部で、バッグの近位端となる位置に前記弾性ワイヤー20の挿入口(取り出し口)となる切込み部12を設けて構成した。バッグ10の大きさや形状は用途に応じて適当に設定すれば良いが、本例においては、本発明の主要な用途となるNOTESに適用させるため、後記する外筒管内30に収容可能で、無理なく使用できる大きさとして長手方向の長さ、15mm以上、60mm以下、短手方向の長さ15mm以上、40mm以下、深さ20mm以下の円あるいは楕円状半球体として、フイルム厚0.03mmのポリアミド系樹脂により形成した。
ここで、外筒管30の外径を1.4mm未満に設定すると、当然内径も小さくなるため、切除片90の回収バッグとして有効な大きさのバッグ10を収納するのが困難となってしまう。一方、外径を5.5mmより大きく設定すると軟性内視鏡のチャンネルへの挿入ができないため、NOTESに適用することができない。
また、本形態の操作部は、前記に特定するものではなく、外筒管30から弾性ワイヤー20を押し出してバッグ10を展開し、展開したバッグ10を閉塞し、更に、バッグ10を再展開するといった操作がスムーズに、かつ、容易にできるものであれば良い。
使用前は、弾性ワイヤー20は軸方向に押しつぶされ、バッグ10は弾性ワイヤー20に纏わり付け折りたたまれた状態で外筒管30遠位端に収納されており、操作部のケーブル基41は外筒管基31のスライド部の最後端に位置し、糸50は糸終端部51がスライド部の長さ分外筒管基31の最後端より突出した状態となっている。(図A)
本形態の手術用回収バッグは、第一の形態と同様にNOTESでの適用が可能な器具で、バッグ10、弾性ワイヤー20、外筒管30、及び、接続ケーブル40は第一の実施の形態と同様に形成される。再展開手段となる紐部材は、ポリアミド樹脂の糸でも良いが、本例ではより強度の高いステンレス細線などの金属線60により形成し、該金属線60を2本並列に設け、各々の遠位端をバッグ10近位端の弾性ワイヤー20を挿通するための通し穴11の切込み部12を挟んで両側に対称となるように接続し、接続ケーブル40内腔を通して外部まで延設して、近位端部を操作部となる金属線基61に接続して形成される。また、該金属線60は接続ケーブル40の内腔で自由状態であり、該接続ケーブル40の動作に連動しないように形成される。
使用前は、弾性ワイヤー20、及び、バッグ10は折りたたまれた状態で外筒管30遠位端に収納されており、操作部のケーブル基42、及び、金属線基61は、各々いっぱいに引かれた最後端位置に配置されている。(図A)
本形態の手術用回収バッグは、第一及び第二の形態と同様にNOTESでの適用が可能な器具で、バッグ10、弾性ワイヤー20、及び、外筒管30は前記形態と同様に形成されるもので、接続ケーブル44は前記形態の巻線によるものであっても良いが、本形態では接続ケーブル44に内腔を必要としないためステンレス等の金属からなる可撓性の撚線を使用している。
使用前は、弾性ワイヤー20、及び、バッグ10は折りたたまれた状態で外筒管30遠位端に収納され、バネ70は自然状態である縮められた状態をとり、操作部の接続ケーブル基45は、最後端のいっぱいに引かれた位置に配置されている。(図A)
11. 通し穴
12. 切込み部
13. 近位端
20. 弾性ワイヤー
21. 開口展開部
22. 直線部
23. 突起部
24. ワイヤー収納管
30. 外筒管
31. 外筒管基(第一の実施の形態)
32. 内腔(スライド部)
33. 操作窓
34. 蓋部
35. 外筒管基(第二及び第三の実施の形態)
40. 接続ケーブル(第一及び第二の実施の形態)
41. ケーブル基(第一の実施の形態)
42. ケーブル基(第二の実施の形態)把持部
43. パイプ部
44. 接続ケーブル(第三の実施の形態)
45. ケーブル基(第三の実施の形態)
50. 糸
51. 糸留め部
60. 金属線
61. 金属線基把持部
62. パイプ部
63. バッグ接続部
70. バネ
80. 接続糸
90. 切除片
Claims (8)
- 開口部周囲に切込み部を設けた通し穴を備え、該開口部が展開及び閉塞するバッグと、
該バッグの切込み部から通し穴に挿通され、自然状態で開口部を展開する態様に記憶付された弾性バンドと、
前記バッグ及び弾性バンドを折りたたんだ状態で遠位端に収納する外筒管と、
前記弾性バンドの近位端に接続し、前記外筒管の内腔を通して外部まで延設して、該外筒管内を摺動することで、前記バッグ及び弾性バンドを外筒管から押し出してバッグを展開し、また、前記弾性バンドを外筒管内へ引きもどし再収納してバッグを閉塞する接続ケーブルと、
前記外筒管及び接続ケーブルの近位端に備える操作部と、
前記バッグを外筒管から押し出したのち、該バックの開口部を外部から自在に展開、閉塞することが可能な再展開手段と、を備え、
前記再展開手段は、一方端部をバッグの近位端に接続し、他端部を前記接続ケーブルの内腔、または、外筒管の内腔を通して外部まで延設してなる紐部材より形成することを特徴とする医療用回収バッグ。 - 前記紐部材のバッグの近位端への接続部は、前記通し穴の切込み部を挟んで両側に2箇所設ける請求項1の医療用回収バッグ。
- 前記紐部材の近位端部は操作部となる基部に接続される請求項1乃至2のいずれかの医療用回収バッグ。
- 開口部周囲に切込み部を設けた通し穴を備え、該開口部が展開及び閉塞するバッグと、
該バッグの切込み部から通し穴に挿通され、自然状態で開口部を展開する態様に記憶付された弾性バンドと、
前記バッグ及び弾性バンドを折りたたんだ状態で遠位端に収納する外筒管と、
前記弾性バンドの近位端に接続し、前記外筒管の内腔を通して外部まで延設して、該外筒管内を摺動することで、前記バッグ及び弾性バンドを外筒管から押し出してバッグを展開し、また、前記弾性バンドを外筒管内へ引きもどし再収納してバッグを閉塞する接続ケーブルと、
前記外筒管及び接続ケーブルの近位端に備える操作部と、
前記バッグを外筒管から押し出したのち、該バックの開口部を外部から自在に展開、閉塞することが可能な再展開手段と、を備え、
前記再展開手段は、一方端部をバッグ近位端に接続し、他端部を前記接続ケーブル遠位端に接続して構成し、一部あるいは全部をバネ状伸縮部材として形成することを特徴とする医療用回収バッグ。 - 前記バネ状伸縮部材は、近位端を前記接続ケーブル遠位端に接続する請求項4の医療用回収バッグ。
- 前記バネ状伸縮部材の遠位端と、バッグの近位端を接続線でつないで形成する請求項5の医療用回収バッグ。
- 前記外筒管及び接続ケーブルは可撓性を備える請求項1乃至6のいずれかの医療用回収バッグ。
- 前記外筒管は、外径1.4mm以上、5.5mm以下として形成する請求項1乃至7のいずれかの医療用回収バッグ。
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