JP5919045B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5919045B2
JP5919045B2 JP2012054326A JP2012054326A JP5919045B2 JP 5919045 B2 JP5919045 B2 JP 5919045B2 JP 2012054326 A JP2012054326 A JP 2012054326A JP 2012054326 A JP2012054326 A JP 2012054326A JP 5919045 B2 JP5919045 B2 JP 5919045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
bypass
air volume
air conditioner
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012054326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013185809A (ja
Inventor
国満 先崎
国満 先崎
修 野々村
修 野々村
幸雄 小塩
幸雄 小塩
勇介 今泉
勇介 今泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topre Corp
Original Assignee
Topre Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topre Corp filed Critical Topre Corp
Priority to JP2012054326A priority Critical patent/JP5919045B2/ja
Publication of JP2013185809A publication Critical patent/JP2013185809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5919045B2 publication Critical patent/JP5919045B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、複数の部屋を空調する全館空調方式の空気調和装置に関する。
近年の住宅は高気密高断熱化が進み、全館空調システムが採用されるようになっている。例えば、特許文献1では複数の部屋を有する住宅の全館空調システムが提案されている。この全館空調システムの空気調和装置では、空調ダクトの途中に給気風量の大小で室温を制御するVAVユニット(Variable Air Volume unit)が設けられている。
そして、各部屋の温度調節をVAVユニットで行うととともに、室内機(室内ユニット)内に静圧センサと吹出し温度センサを設け、機内静圧と吹出し温度が一定となるように送風機と圧縮機を制御している。
特開2002−257399号公報
しかしながら、かかる従来のセントラル空調方式の空気調和装置では、特許文献1における実施の形態にも開示されているように、部屋の温度をある程度しか調節できないのみならず、次の様ないくつかの問題があった。
(1)特許文献1が採用している一定静圧制御は、室内機の給気風量が少ないとVAVユニットのダンパは全てが概ね閉まった状態となるため、圧力損失が大きくなって省エネ性が低下する。
(2)また、各部屋の室温が設定温度に達して各部屋への給気風量を減少させると、吹出し温度(給気温度)が変化する(冷房時は下降、暖房時は上昇)ので、これを一定にするために圧縮機の回転数を制御している。しかしながら、このように吹出し温度を制御している間も各部屋の負荷や給気風量は変動するため、応答性が低くなり制御を複雑にする必要があった。
(3)更に、停止操作により各部屋のVAVユニットが急にダンパを閉めた場合、フィルタ詰まり異常として検知してしまうおそれがあった。
(4)更にまた、特許文献1に開示された住宅には共用スペースが設けられているが、この共用スペースには直接空調機から給気されていないので、共用スペースでは室温制御ができない。
そこで、本発明は、全館空調システムにした場合にも、複数の部屋を個別に応答性良く温度制御でき、かつヒートポンプ式の空調機の送風機や圧縮機の制御可能範囲の問題を解決しつつ、省エネ性に優れた空気調和装置を提供するものである。
本発明にかかる空気調和装置は、空調空気を給気する送風機と圧縮機を有するヒートポンプ式の空調機と、前記空調機に接続された主流路および該主流路から分岐して複数の部屋のそれぞれまで配管された分岐された分岐流路と、前記分岐流路の途中に配設され、各部屋への通過風量を調節する可変風量装置と、各部屋から空調空気を前記空調機に回収する還気流路と、前記主流路から分岐して前記複数の部屋の下流側まで配管されたバイパス流路と、前記還気流路から前記空調機を介して前記主流路におけるバイパス流路の分岐部または前記分岐流路の分岐部のいずれかまで至る経路の途中に配設され、総給気風量を計測するための給気風量計測手段と、前記バイパス流路の途中に配設され、バイパス風量を計測するバイパス風量計測手段と、前記バイパス流路の途中に配設されたバイパス風量制御装置と、前記空調機の制御を行う空調機制御部と、を備え、前記バイパス風量制御装置は、前記総給気風量が前記空調機の目標風量となるようにバイパス流路を通過する風量を制御し、前記空調機制御部は、前記バイパス風量計測手段で計測した風量と前記給気風量計測手段で計測した風量との比であるバイパス比率が所定範囲内になるよう前記送風機の回転数、又は、前記圧縮機の回転数を制御することを特徴とする。
本発明にかかる空気調和装置によれば、バイパス風量計測手段と給気風量計測手段とで計測した風量からバイパス比率を求め、このバイパス比率が所定範囲内になるようヒートポンプ式の空調機の出力制御を行う。従って、バイパス風量が常に最小となるように空調機の送風機または圧縮機の回転数を制御できる。これにより、省エネ性が向上するとともに、可変風量装置の全てが概ね閉まった状態とならないため圧力損失を抑制できる。
また、バイパス比率に基づいて空調機が出力制御されるため、各部屋の負荷を計測および集計する複雑な制御回路を無くすことができる。また、バイパス比率を用いてヒートポンプ式の空調機に送風機の回転数または圧縮機の回転数を直接指示できるので、応答性が向上する。
従って、全館空調システムにした場合にも、複数の部屋を個別に応答性良く温度制御でき、かつヒートポンプ式の空調機の送風機や圧縮機の制御可能範囲の問題を解決しつつ、省エネ性に優れた空気調和装置を提供することができる。
図1は、本発明にかかる空気調和装置の第1の実施形態を概略的に示す全体構成図である。 図2は、第1の実施形態の空気調和装置の制御をフローチャートで示す説明図である。 図3は、第1の実施形態の空気調和装置の別の制御をフローチャートで示す説明図である。 図4は、本発明にかかる空気調和装置の第2の実施形態を概略的に示す全体構成図である。 図5は、本発明にかかる空気調和装置の第3の実施形態を概略的に示す全体構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明にかかる空気調和装置1の第1の実施形態を示す。この空気調和装置1は、ヒートポンプ式の空調機2によって住宅Hに設けた複数の部屋R1〜R4を個別に空調できるようになっている。なお、本実施形態では4つの部屋R1〜R4を示すが、これに限ることなく部屋は2つ以上であればよく、このことは以下に述べる第2および第3の実施形態にあっても同様とする。
ヒートポンプ(冷凍サイクル)式の空調機2は、図示するように室外機2Aと室内機2Bとを備えている。
室外機2Aには、圧縮機21および熱交換器22が配設され、室内機2Bには、送風機24および熱交換器23が配設されている。また、フロン等の冷媒が循環路2C内を送給する。即ち、循環路2Cを介して圧縮機21、熱交換器22、膨張弁(図示せず)および熱交換器23同士を冷媒が循環する。そして、冷房運転時は、冷媒を循環路2Cで図中X方向に循環させることにより、室内機2Bからの冷媒を室外機2Aの熱交換器22に送り、該熱交換器22で熱交換したのち、室内機2Bに戻して循環するように構成されている。さらに、暖房運転時は、四方弁(図示せず)により冷房運転時とは逆に、すなわちX方向とは反対方向に冷媒が循環するように構成されている。
室内機2Bには送風機24が設けられ、該送風機24からの空気を熱交換器23にて熱交換を行って、吹出口25から空調空気として吐出するようになっている。なお、空調機2としては、室外機2Aと室内機2Bが一体型となったものでもよい。
室内機2Bの吹出口25から吐出した空調空気は主流路としての分岐チャンバ3Cに一旦流入し、この分岐チャンバ3Cから分岐流路としての複数の分岐ダクト31を介して各部屋R1〜R4に給気される。そして、これら分岐ダクト31を介して各部屋R1〜R4に給気されることにより各部屋R1〜R4を空調する。分岐チャンバ3Cは、その断面積が分岐ダクト31や後述するバイパスダクト8に比べて十分に大きくなっている。なお、分岐チャンバ3Cは、上流端が流入口3Cinであり、下流端が終端面3Cbである。
各分岐ダクト31には、それぞれが分岐チャンバ3Cに分岐される基部に、各部屋R1〜R4への通過風量を調節する可変風量装置としてのVAVユニット(Variable Air Volume unit)5が配設されている。これらVAVユニット5は、分岐チャンバ3Cの側面3Caに直接取り付けられ、分岐チャンバ3C内の空調空気を各VAVユニット5内に分配するようになっている。
VAVユニット5は、それぞれに対応した分岐ダクト31の開度を調節するダンパ51と、分岐ダクト31の通過風量を検出するプロペラ式の風速センサ52とを備えている。
風速センサ52は、分岐ダクト31を通過する空調空気によってプロペラが回転し、このときの回転速度から風速が検知される。このように風速センサ52で検知した風速と分岐ダクト31の断面積とから分岐ダクト31を通過する風量を検出できる。なお、この風速センサ52は、必ずしも設けなくても各部屋R1〜R4の室温を制御可能である。
VAVユニット5には、ダンパ51の開度を制御するVAV制御部53が備わっている。また、このVAV制御部53には各部屋R1〜R4に個々に設けられたリモコン6からの信号が入力される。このリモコン6は、室内温度を設定する機能と温度を検出する機能とが備わり、設定した温度情報と検出した室内温度情報とがVAV制御部53に送られる。
そして、VAV制御部53は、風速センサ52で検知した風速から算出した風量と、リモコン6で設定した室内温度と、検出した室内温度とによってダンパ51の開度を決定するようになっている。つまり、ダンパ51の開度が制御されることにより、分岐ダクト31を通過する給気量が制御され、ひいては、各部屋R1〜R4に給気する給気量が制御される。
また、室内機2Bの吹出口25と分岐チャンバ3Cとの間には接続ダクト32が介在され、この接続ダクト32を介して室内機2Bの空調空気が分岐チャンバ3Cに給気される。接続ダクト32内には、総給気風量を計測する給気風量計測手段としての給気風速センサ7が配設されている。
給気風速センサ7は、VAVユニット5の風速センサ52と同様にプロペラ式であり、この給気風速センサ7の回転速度と接続ダクト32の断面積とから総給気風量を計測できる。ここで、総給気風量とは、室内機2Bから分岐チャンバ3Cに給気される風量の総量である。
なお、分岐ダクト31の通過風量および接続ダクト32の総給気風量をプロペラ式の風速センサ52と給気風速センサ7とで計測する場合を示したが、これに限ることなく圧力式(ピトー管式やオリフィス式)、熱線式および超音波式等のいずれかを用いて計測してもよい。
分岐チャンバ3Cから分岐ダクト31に分配された空調空気は、各部屋R1〜R4に設けた給気口Rinからそれぞれの部屋R1〜R4に給気される。また、各部屋R1〜R4に給気した後の空調空気は、各部屋R1〜R4の通気口Routから共用空間部SSへと排出される。共用空間部SSは、例えば、廊下や玄関ホールまたは階段等である。
一方、分岐チャンバ3Cの終端面3Cbからバイパス流路としてのバイパスダクト8が分岐され、このバイパスダクト8は、共用空間部SSの給気口SSinまで配管されている。そして、バイパスダクト8から給気された空調空気は、各部屋R1〜R4の通気口Routから排出された空調空気とともに共用空間部SSをも空調する。
バイパスダクト8の下流側端8aは、共用空間部SSに設けた給気口SSinに連通され、このバイパスダクト8には、バイパスダクト8を通過する風量を制御するバイパス風量制御装置としてのバイパスダンパユニット9が配設されている。
バイパスダンパユニット9は、分岐チャンバ3Cの終端面3Cbに直接取り付けられ、分岐チャンバ3C内の空調空気をバイパスダンパユニット9内に取り込むようになっている。このバイパスダンパユニット9には、バイパスダクト8の開度を調節してバイパス風量を制御するバイパスダンパ91が備えられ、このバイパスダンパ91によってバイパス風量が制御される。このとき、バイパスダンパユニット9は、バイパスダクト8の途中であればいずれの位置に設けられていてもよいが、好ましくは、分岐チャンバ3Cの近傍に配設することにより制御性が良好となる。
また、バイパスダンパユニット9には、バイパスダクト8を流れるバイパス風量を計測するバイパス風量計測手段としてのバイパス風速センサ10が配設される。このバイパス風速センサ10は、前述した風速センサ52、7と同様にプロペラ式となっているが、圧力式や熱線式または超音波式等であってもよく、回転数と断面積からバイパス風量を計測する。もちろん、バイパス風速センサ10は、バイパスダンパユニット9内に限らずバイパスダクト8の途中であればいずれの位置にも設けることができる。
更に、共用空間部SSに設けられた還気口SSoutと室内機2Bの給気口26とが還気流路としての還気ダクト13を介して連通されている。そして、共用空間部SSに排出された各部屋R1〜R4の空調空気、およびバイパスダクト8から給気された空調空気を室内機2Bに回収するようになっている。この回収された空調空気は送風機24に取り込まれ、室内機2Bで再度温度調整された後に、前述した一連の空調経路へと循環される。
ところで、分岐チャンバ3Cの上流側の接続ダクト32に配設した給気風速センサ7は、空調機2の総給気風量を計測できればよい。このため、給気風速センサ7は、還気ダクト13の還気導入口13a(還気口SSout)から室内機2Bを介して分岐チャンバ3Cの流入口3Cinに至るまでの経路(好ましくは、室内機2Bを除いた経路)の途中に設けてあればよい。
バイパスダンパユニット9においては、給気風速センサ7とバイパス風速センサ10からのデータをバイパス制御部11に入力する。そして、バイパスダンパユニット9を制御し、かつ、空調機制御部12にヒートポンプ式の空調機2の出力制御信号を出力するようになっている。この場合の出力制御信号とは、室内機2Bにおける送風機24の回転数制御、または、室外機2Aにおける圧縮機21の回転数制御を意味する。
このときの制御方法は、特に本発明の特徴とするところであり、以下に送風機24の回転数制御を例にとり、図2のフローチャートを用いてより詳細に述べる。
図2において、バイパス制御部11は、給気風速センサ7で計測した総給気風量が目標風量となるように、バイパスダンパユニット9のバイパスダンパ91を開閉制御してバイパス風量を制御する(ステップS1〜S5)。
つまり、ステップS1で計測された給気風量が目標風量よりも小さいと(ステップS2)、バイパスダンパ91を少量開方向に動作させる(ステップS3)。一方、給気風量が目標風量よりも大きいと(ステップS4)、バイパスダンパ91を少量閉方向に動作させる(ステップS5)。このとき、給気風量が目標風量と同じであった場合は現状維持となる。つまり、本実施形態では、給気風量は目標風量となるように時間と共に変化することになる。
次は、本実施形態の特徴となる制御部分で、バイパス風速センサ10で計測したバイパス風量により室内機2B(空調機制御部12)に対して送風機24の回転数制御信号を出力し、総給気量の風量を設定変更する(ステップS6〜S12)。
具体的には、まずバイパス風量を測定し(ステップS6)、先に測定した給気風量とのバイパス比率を求める。ここで、「バイパス比率」は、バイパス風量÷総給気風量×100(%)で定義される。このバイパス比率がB%よりも小さい場合(ステップS7)は、送風機24の回転数を既定量だけ上昇させる指示を空調機制御部12に出し(ステップS8)、次に目標風量を既定量だけ増加させる(ステップS9)。また、このバイパス比率がA%以上の場合(ステップS10)は、送風機24の回転数を既定量だけ下降させる指示を空調機制御部12に出し(ステップS11)、次に目標風量を既定値だけ減少させる(ステップS12)。このとき、バイパス比率がB%以上でA%よりも小さい場合は、送風機24の回転数と目標風量を変化させない。
ここで、B%とA%は予め決定された値で、それらの関係は、0≦B%<A%の関係を満たすものとする。
ところで、前記図2のフローチャートは送風機24の回転数制御の場合を述べたが、圧縮機21の回転制御を行う場合を図3のフローチャートによって述べる。なお、同フローチャートでは、図2のフローチャートと同一処理部分に同一ステップ符号を付して重複する説明は省略するものとする。
図3において、ステップS7によってバイパス比率がB%よりも小さい場合は、圧縮機21の回転数を既定量だけ上昇させる指示を空調機制御部12に出す(ステップS13)。一方、バイパス比率がA%以上の場合(ステップS10)は、圧縮機21の回転数を既定量だけ下降させる指示を空調機制御部12に出す(ステップS14)。このとき、バイパス比率がB%以上でA%よりも小さい場合は、圧縮機21の回転数を変化させない。
なお、図2および図3中、破線で囲った部分が特に本発明の特徴となる制御であって、実際に実行される空気調和装置1の制御は、図2の制御と図3の制御とを適宜切換えながら行うことが好ましい。
次に、本実施形態にかかる空気調和装置1の作用効果を述べる。
空気調和装置1は、バイパス風量を計測するバイパス風速センサ10と給気風量を計測する給気風速センサ7とで計測した風量からバイパス比率を求める。そして、このバイパス比率が所定範囲内になるようヒートポンプ式の空調機2の出力制御を行う。従って、バイパス風量が常に最小となるように空調機2の送風機24または圧縮機21を回転数制御できる。これにより、省エネ性が向上するとともに、可変風量装置の全てが概ね閉まった状態とならないため圧力損失を抑制できる。
また、バイパス比率に基づいて空調機2が出力制御されるため、各部屋R1〜R4の負荷を計測および集計する複雑な制御回路を無くすことができる。また、そのバイパス比率を用いてヒートポンプ式の空調機2に送風機24の回転数または圧縮機21の回転数を直接指示できるので、応答性を向上させることができる。
従って、全館空調システムにした場合にも複数の部屋R1〜R4を個別に応答性良く温度制御でき、かつヒートポンプ式の空調機2の送風機24や圧縮機21の制御可能範囲の問題を解決しつつ、省エネ性に優れた空気調和装置1を提供することができる。
更に、空調機2、給気風量計測手段(給気風速センサ7)、バイパス風量計測手段(バイパス風速センサ10)およびバイパス風量制御装置(バイパスダンパユニット9)等の空調機系制御と、可変風量装置(VAVユニット5)や室内リモコン6等の制御系統とを分離できる。これにより、計装も簡単になり、施工時の計装間違いを少なくできる。
更にまた、共用空間部SSを設けた場合に、その共用空間部SSは各部屋R1〜R4から排出された空調空気を利用して空調できるとともに、還気ダクト13を経由した空調空気を空調に利用できるので無駄の少ない空調機を提供できる。
また、住宅Hのリフォームや部屋R1〜R4のレイアウト変更等の改装にも容易に対応できる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明の第2の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態の空気調和装置1Aは、基本的に第1の実施形態の空気調和装置1と同様であるが、第1の実施形態と異なる点は、主流路を主ダクト3Dで構成したことと、バイパスダクト8を主ダクト3Dの途中から分岐したことにある。なお、主ダクト3Dは、上流端が上流側端3aであり、下流端が下流側端3bである。
主ダクト3Dは、上流側端3aが室内機2Bの吹出口25に接続されており、この主ダクト3Dの途中には複数の分岐ダクト31が分岐部31aから分岐されている。このとき、部屋R4に繋がる最下流側の分岐ダクト31は主ダクト3Dの下流側端3bに接続されている。
各分岐ダクト31の下流側端は、第1の実施形態と同様に各部屋R1〜R4の給気口Rinに接続されて、主ダクト3Dを流通する空調空気をそれぞれの部屋R1〜R4に給気する。また、各部屋R1〜R4に給気した後の空調空気は、各部屋R1〜R4の通気口Routから共用空間部SSへと排出される。
本実施形態では、各部屋R1〜R4の設定温度に応じて通過風量を調節するVAVユニット5は、各分岐ダクト31の途中に配設されている。この場合にあっても、VAVユニット5は主ダクト3Dの近傍に配設されることが好ましい。
また、バイパスダクト8は、主ダクト3Dから分岐した最上流側(部屋R1用)の分岐ダクト31の分岐部31aよりも上流側となる主ダクト3Dの分岐部8bで分岐している。
バイパスダクト8の下流側端8aは、第1の実施形態と同様に共用空間部SSの給気口SSinに連通される。この場合、バイパスダンパユニット9はバイパスダクト8の途中に配設されている。また、還気ダクト13は、共用空間部SSの還気口SSoutと室内機2Bの給気口26とを連通していることは第1の実施形態と同様である。
また、本実施形態では、給気風速センサ7は主ダクト3Dの上流側端部近傍、詳細には室内機2Bの吹出口25とバイパスダクト8の分岐部8bとの間に配設されている。
その他の構成は第1の実施形態の空気調和装置1と同様であるため、ここではその同様となった構成の作用を含めた説明は省略するものとする。
以上説明したように第2の実施形態によれば、主流路を主ダクト3Dで形成し、かつ、バイパスダクト8を主ダクト3Dの分岐ダクト31よりも上流側に設けたが、その主要な構成は第1の実施形態と同様であり、同様の作用効果を奏する。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態を示し、第1および第2実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態の空気調和装置1Bは、基本的に第2の実施形態の空気調和装置1Aと同様であるが、第2の実施形態と異なる点は、バイパスダクト8を通過した空調空気を、共用空間部SSに供給することなく還気ダクト13に戻したことにある。
即ち、バイパスダクト8は、第2の実施形態と同様に主ダクト3Dの分岐部8bから分岐されるが、その下流側端8aが還気ダクト13の途中に接続される。従って、共用空間部SSの空調は、各部屋R1〜R4の通気口Routから排出された空調空気のみによって行われる。共用空間部SSに排出された各部屋R1〜R4の空調空気は還気口SSoutから還気ダクト13によって室内機2Bに回収される。
その他の構成は、第2の実施形態の空気調和装置1Aと同様であるため、ここではその同様となった構成の作用を含めた説明は省略するものとする。
以上説明したように第3の実施形態によれば、バイパスダクト8を通過した空調空気を還気ダクト13に直接戻したが、その他の主要な構成は第2の実施形態と同様である。従って、共用空間部SSの温度制御にバイパスダクト8からの空調空気が用いられない以外は第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
ところで、本発明は、前記各実施形態において、特に複数の部屋R1〜R4を備えた住宅Hの全館空調システムに例をとって説明した。しかし、これに限ることなく、例えばビル等の大型建築物のセントラル空調にあっても本発明の要旨を逸脱しない範囲で適用が可能である。
1、1A、1B 空気調和装置
2 空調機
2A 室外機
2B 室内機
21 圧縮機
24 送風機
3C 分岐チャンバ(主流路)
3D 主ダクト(主流路)
31 分岐ダクト(分岐流路)
31a 分岐ダクトの分岐部
5 VAVユニット(可変風量装置)
7 給気風速センサ(給気風量計測手段)
8 バイパスダクト(バイパス流路)
8a バイパスダクトの分岐部
9 バイパスダンパユニット(バイパス風量制御手段)
10 バイパス風速センサ(バイパス風量計測手段)
13 還気ダクト(還気流路)
R1〜R4 部屋
SS 共用空間部

Claims (5)

  1. 空調空気を給気する送風機と圧縮機を有するヒートポンプ式の空調機と、
    前記空調機に接続された主流路および該主流路から分岐して複数の部屋のそれぞれまで配管された分岐流路と、
    前記分岐流路の途中に配設され、各部屋への通過風量を調節する可変風量装置と、
    各部屋から空調空気を前記空調機に回収する還気流路と、
    前記主流路から分岐して前記複数の部屋の下流側まで配管されたバイパス流路と、
    前記還気流路から前記空調機を介して前記主流路におけるバイパス流路の分岐部または前記分岐流路の分岐部のいずれかまで至る経路の途中に配設され、総給気風量を計測するための給気風量計測手段と、
    前記バイパス流路の途中に配設され、バイパス風量を計測するバイパス風量計測手段と、
    前記バイパス流路の途中に配設されたバイパス風量制御装置と、
    前記空調機の制御を行う空調機制御部と、
    を備え、
    前記バイパス風量制御装置は、前記総給気風量が前記空調機の目標風量となるようにバイパス流路を通過する風量を制御し、
    前記空調機制御部は、前記バイパス風量計測手段で計測した風量と前記給気風量計測手段で計測した風量との比であるバイパス比率が所定範囲内になるよう前記送風機の回転数を制御することを特徴とする空気調和装置。
  2. 空調空気を給気する送風機と圧縮機を有するヒートポンプ式の空調機と、
    前記空調機に接続された主流路および該主流路から分岐して複数の部屋のそれぞれまで配管された分岐流路と、
    前記分岐流路の途中に配設され、各部屋への通過風量を調節する可変風量装置と、
    各部屋から空調空気を前記空調機に回収する還気流路と、
    前記主流路から分岐して前記複数の部屋の下流側まで配管されたバイパス流路と、
    前記還気流路から前記空調機を介して前記主流路におけるバイパス流路の分岐部または前記分岐流路の分岐部のいずれかまで至る経路の途中に配設され、総給気風量を計測するための給気風量計測手段と、
    前記バイパス流路の途中に配設され、バイパス風量を計測するバイパス風量計測手段と、
    前記バイパス流路の途中に配設されたバイパス風量制御装置と、
    前記空調機の制御を行う空調機制御部と、
    を備え、
    前記バイパス風量制御装置は、前記総給気風量が前記空調機の目標風量となるようにバイパス流路を通過する風量を制御し、
    前記空調機制御部は、前記バイパス風量計測手段で計測した風量と前記給気風量計測手段で計測した風量との比であるバイパス比率が所定範囲内になるよう前記圧縮機の回転数を制御することを特徴とする空気調和装置。
  3. 前記複数の部屋の下流に共用空間部を設け、前記バイパス流路は、前記共用空間部に配管されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 前記バイパス流路は、前記主流路から前記各部屋へ分岐するいずれかの分岐部よりも上流側で分岐することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気調和装置。
  5. 前記給気風量計測手段は、前記還気流路の途中、または前記空調機の給気口から前記主流路におけるバイパス流路の分岐部に至る経路の途中に配設されたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気調和装置。
JP2012054326A 2012-03-12 2012-03-12 空気調和装置 Active JP5919045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012054326A JP5919045B2 (ja) 2012-03-12 2012-03-12 空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012054326A JP5919045B2 (ja) 2012-03-12 2012-03-12 空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013185809A JP2013185809A (ja) 2013-09-19
JP5919045B2 true JP5919045B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=49387390

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012054326A Active JP5919045B2 (ja) 2012-03-12 2012-03-12 空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5919045B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016033424A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 Gac株式会社 館内空調システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS636334A (ja) * 1986-06-25 1988-01-12 Kubota Ltd 空気調和装置
JPH04113151A (ja) * 1990-08-31 1992-04-14 Nippondenso Co Ltd 空気調和装置
JP3480877B2 (ja) * 1995-09-14 2003-12-22 東芝キヤリア株式会社 全館空調制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013185809A (ja) 2013-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5426322B2 (ja) 空調システム及び空調方法
US9534797B2 (en) Air-conditioning apparatus
EP2256424A2 (en) Ventilation system and controlling method of the same
EP3957926B1 (en) Air supply system
JP5855880B2 (ja) 空気調和装置
JP5371583B2 (ja) 空調機
EP3614061B1 (en) Air-conditioning system
EP3957919B1 (en) Air conditioning system
JP5919045B2 (ja) 空気調和装置
KR20210080795A (ko) 스마트 공기 조화 시스템
JP3194220B2 (ja) Vav制御システム
JP7181477B2 (ja) 空気調和システム
KR20170090837A (ko) 공기조화기 및 그 제어방법
US11614244B2 (en) Air conditioning system
KR101474498B1 (ko) 환기 장치 및 그 제어 방법
KR101527610B1 (ko) 공기 조화 시스템 및 그의 제어방법
FI110280B (fi) Ilmastointimenetelmä ja ilmastointijärjestelmä
JP4661135B2 (ja) 空気調和システム、空調制御装置、空気制御方法
KR101527609B1 (ko) 공기 조화 시스템 및 그의 제어방법
JP6942262B2 (ja) 空調システム
CN115335645A (zh) 空调系统
JPH02195148A (ja) 空気調和機
JPH03186137A (ja) ダクト式空気調和機
JPH0315106B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5919045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250